JP2005103623A - 伸線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のスリップ型の伸線機の問題点を解消できるノンスリップ型の伸線機を提供する。
【解決手段】金属線11を巻き出すための巻出ボビン21と、金属線11を巻き取るための巻取ボビン61と、金属線11を伸線するための伸線ユニット40とを備えるとともに、伸線ユニット40を、金属線11をノンスリップで引き取る駆動キャプスタン57と、金属線11にバックテンションを付与するダンサローラ45と、金属線11を縮径する伸線ダイス56とにより構成し、巻出ボビン21と巻取ボビン61との間に、複数の伸線ユニット40・40・・・を連設することによって、伸線機を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、伸線機に関し、特に、複数の伸線ダイスによって極細金属線の伸線を行うノンスリップ型の伸線機に関する。
従来、極細金属線は、複数の伸線ダイスを備えるスリップ型伸線機を用いて所望の線径に伸線加工されることが一般的であった。スリップ型伸線機は、キャプスタンの周速度を、キャプスタンに掛かっている被処理金属線(単に「金属線」と言う。)の線速よりも速くして、キャプスタンと金属線との間にスリップを起こさせて駆動する方式の伸線機である。このスリップ型伸線機には、コーン型とロール型の2種類があり、用途に応じて使い分けられている。このうち、コーン型は、伸線加工中の金属線が伸線ダイス通過毎に、その断面積が減少する(細線になる)に従い、金属線の線速が速くなるのに合わせて、案内キャプスタンや駆動キャプスタン等のキャプスタンの径が大きくなっていくタイプであるのに対し、ロール型は、キャプスタンの径が一定であるタイプである。
特に、金属線の線径が細くなるほど厳密なスリップ率の管理が必要となることから、線径が0.02mm以下の伸線を行うような場合には、コーン型のスリップ型伸線機を用いることが多い。
しかし、コーン型のスリップ型伸線機においては、スリップ率は、キャプスタンの径とダイスの減面率とにより決定されるため、装置の製造時に決定された減面率のダイスの組み合わせで伸線を行うより他ない。しかも、伸線ダイスが細径化すると伸線ダイスの孔加工精度の維持が難しくなるため、使用可能な径のダイスを厳選する必要があり、ひいては生産コストの悪化を招いている。
このように、スリップ型伸線機は、いずれもキャプスタンの周速度が、実際の金属線の線速よりも速くなるように構成されており、このスリップ型伸線機による伸線加工においては、常に金属線とキャプスタンとの間にスリップを起こさせ、金属線とキャプスタン間に働く摩擦力により伸線しているため、キャプスタンとの摩擦による金属線表面への傷の発生や、摩擦抵抗の変動に起因する張力変動による断線などといった、問題が多い。
代表的なスリップ型伸線機の例として、特許文献1、特許文献2が挙げられる。しかし、これらの特許文献に示されているスリップ型伸線機は、いずれも、前述したような金属線とキャプスタンとのスリップに起因する課題の軽減を目的としたものであり、根本的な解決には至っていないのが現状である。
また、特許文献3には、最終キャプスタンをノンスリップとした伸線機が示されている。これは、スリップ型伸線機の最終キャプスタンをノンスリップとすることにより巻取ボビンへの巻取張力の適正化を目的としたものであり、スリップ型伸線機の問題を根本的に解決するものではない。
特開2003−53418号公報 特開2002−35820号公報 特開2002−282929号公報
そこで、本発明では、以上のような状況に鑑み、金属線とキャプスタンとの間でスリップを起こさせることなく、そして、キズなどの伸線欠陥や断線を発生させることなく、各伸線ダイスの減面率を任意に変更が可能で、また、運転中の各伸線ダイスの減面率や引抜力をリアルタイムにモニタすることにより、伸線加工状態を常時チェックしながら、所望の線径の極細線が製造できるノンスリップ型伸線機を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、被処理金属線を巻き出すための巻出手段と、被処理金属線を巻き取るための巻取手段と、被処理金属線を伸線するための伸線ユニットとを備える伸線機であって、前記伸線ユニットが、被処理金属線をノンスリップで引き取るキャプスタンと、被処理金属線にバックテンションを付与するダンサローラと、被処理金属線を縮径する伸線ダイスをそれぞれ一つずつ持つことにより構成され、前記巻出手段と巻取手段との間に、複数の前記伸線ユニットを連設したものである。
請求項2においては、前記ダンサローラを支持するアームに回動駆動するアクチュエータを設け、該アクチュエータを制御手段と接続してバックテンションを制御するものである。
請求項3においては、前記キャプスタンの周速を検出する手段を設け、該周速検出手段を制御手段と接続し、前記複数の伸線ユニットのキャプスタンのうち、任意の2つのキャプスタンの周速比を演算して、該2つのキャプスタン間における被処理金属線の断面積減少率を算出するものである。
請求項4においては、前記算出された被処理金属線の断面積減少率が所定の値になるように、前記ダンサローラの支持アームを回動するアクチュエータによりバックテンションを制御するものである。
請求項5においては、前記キャプスタンの外周面を弾性体で被覆したものである。
請求項6においては、前記被処理金属線の伸線ダイスの入側の張力を検出する手段と、出側の張力を検出する手段とを備えて制御手段と接続し、検出された入側の張力と出側の張力との差に基づいて、伸線ダイスにおける引抜力を演算し、該引抜力が所定の値になるように前記アクチュエータを制御するものである。
請求項7においては、前記キャプスタンの周速検出手段は、前記伸線ユニット内のダンサローラと伸線ダイスの間に配置するものである。
請求項8においては、前記伸線ダイスを油中に浸漬するための油溜を設けたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項1に示すような伸線機によれば、被処理金属線に付与されるバックテンションを一定に保つことができ、均質な伸線を行うことができる。このような張力制御は、被処理金属線の線径と関係なく行うことができるため、極細金属線に対しても傷を付けたり断線したりすることなく伸線を行うことができる。
また、キャプスタンと被処理金属線とが滑らないノンスリップ型としているため、使用する伸線ダイスの減面率を考慮しなくてもよくなる。つまり、従来のスリップ型の伸線機では、キャプスタンの径とスリップ率とにより、所定の減面率の伸線ダイスを厳選して使用しなければならなかったが、その必要がなくなり、生産コストの悪化を防止できる。
そして、キャプスタンの上流側の伸線ダイスの影響を受けずに、伸線ダイスについて最適なバックテンションを付与でき、被処理金属線のカール等を防止できる。つまり、従来のスリップ型の伸線機では、キャプスタンの前後で張力の関係を断つことができず、上流側の張力が下流側に伝わっていた。このため、1つ前(上流側)の伸線ダイスの状態によって、次の伸線ダイスについてバックテンションが変化してしまうという問題があったが、そのような問題が解消される。また、被処理金属線が細くなるにつれて、被処理金属線の耐力が低下するため、被処理金属線とのスリップに起因するキャプスタン表面の損耗や、潤滑油の温度変化や汚れによる摩擦係数の変化により発生する張力変動から、断線やキャプスタンへの巻き込みが発生しやすくなるため、被処理金属線が細くなるほど張力制御が難しいという問題があったが、そのような問題が解消される。
請求項2に示すような伸線機によれば、被処理金属線に任意のバックテンションを付与することができる。被処理金属線に正確で安定した任意のバックテンションを一定に付与することができることから、任意の線径や断面積減少率に対して最適なバックテンションを設定することができる。これにより、様々な線径や断面積減少率の組み合わせで伸線を行えるようになり、1台の伸線機で違う線径の金属線を製造することが可能になることから、従来のスリップ型の伸線機では、1台の伸線機での多品種製造が不可能という問題があったが、そのような問題が解消される。
請求項3に示すような伸線機によれば、任意の2つのキャプスタンの周速比に基づいて、この2つのキャプスタン間における被処理金属線の断面積減少率、言い換えれば、被処理金属線がどれだけ伸線されたかということを算出することができる。これにより、それぞれの伸線ダイスの消耗度合いを常時把握しながら運転でき、適切な伸線ダイスの交換時期を知ることができる。
従来のスリップ型の伸線機では、運転中には伸線ダイスの消耗度合いを把握することができず、また、伸線ダイスの交換時期の判断は熟練したユーザの勘に頼っていたという問題があったが、そのような問題が解消される。
請求項4に示すような伸線機によれば、消耗により伸線ダイスのダイス孔が大きくなっても、被処理金属線の耐力を超えない範囲でバックテンションを増加させることにより、該被処理金属線が延びることで断面積減少率を一定に保つことが可能になる。伸線ダイスの交換は、現場の作業者が手作業により行うため、線径が細くなるほどダイス孔に線を通すことが難しく時間もかかり、作業者の負担と生産コストの悪化を招いていたが、伸線ダイスがある程度消耗しても使用が可能となることから、ダイスの交換頻度を低下させることができ、現場作業者の負担を低減し、稼働時間を長くできることから生産コストも下げることができるようになる。
請求項5に示すような伸線機によれば、キャプスタンと被処理金属線とが一層滑りにくくなる。
請求項6に示すような伸線機によれば、演算された伸線ダイスにおける引抜力より、伸線ダイスで費やした加工動力を算出することができる。バックテンションを増加させることにより伸線ダイス前後で被処理金属線に延びが発生し、伸線ダイスにおける引抜力を低下させることができることから、伸線ダイスへの負担、つまり加工動力を一定に保ち、伸線ダイスの消耗を低減させることができる。
請求項7に示すような伸線機によれば、検出された被処理金属線の線速を基準指令として誤差分をダンサローラの位置をフィードバック(ダンサアームの回転角度をフィードバック)信号とすることにより、キャプスタンの周速制御を行うことができるため、その後段(下流側)にある伸線ダイスによる断面積減少率がどのような値でも無関係にキャプスタンの周速制御を行うことができるようになる。これにより、任意な断面積減少率の伸線ユニットを複数段接続しても容易に各キャプスタンの周速制御を行うことができるようになる。
請求項8に示すような伸線機によれば、各伸線ユニット内の伸線ダイスにおいて行う伸線加工に最適な潤滑油を使用することができる。潤滑油の組成は、伸線ダイスの消耗に対して大きな影響を与えるが、従来のスリップ型の伸線機においては、潤滑油は、被処理金属線とキャプスタンと伸線ダイスとへシャワー状に噴霧するか、キャプスタンと伸線ダイスのどちらも浸漬することにより供給されるため、被処理金属線とキャプスタンとの潤滑と、伸線加工における潤滑のどちらにも同じ潤滑油が用いられており、伸線加工にとって最適な組成の潤滑油ではなかったが、伸線加工に特化した組成の潤滑油を安定して供給することが可能になる。また、被処理金属線とキャプスタンとの摩擦による潤滑油の汚れの影響を低減するため潤滑油の循環や浄化システムが必要であったが、循環や浄化システムが簡易なものでよくなるため、生産コストの低減が可能となる。
次に、発明を実施するための最良の形態を添付の図面を用いて説明する。
図1は本発明を適用する伸線機の一実施例を示す模式図、図2は伸線機の制御構成を示すブロック図である。
本実施例の伸線機は、キャプスタンによりノンスリップ(スリップなし)で被処理金属線(以下では、単に「金属線」と言う。)を引き取るノンスリップ型の伸線機として構成される。特に、本実施例の伸線機は、線径0.05mm以下の極細金属線を伸線する極細金属線用伸線機として好適なものとなる。なお、金属線11として、代表的には、金ボンディングワイヤが挙げられるが、これに限るものではない。金属線11の材料としては、ステンレス、銅、アルミニウム、タングステン、モリブデン、チタン、その他の金属でもよい。
まず、伸線機1の概略構成について説明する。図1に示すように、伸線機1は、金属線11の走行経路に沿って上流側(図1における左側)から順に、巻出ユニット20、複数の伸線ユニット40・40・・・、巻取ユニット60が連設されて構成されている。
巻出を行う巻出ユニット20は、伸線機1の最上流側に配設され、伸線前の金属線11を、下流側の伸線ユニット40に巻き出す(送り出す)。巻取処理を行う巻取ユニット60は、伸線機1の最下流側に配設され、上流側の伸線ユニット40から送られてくる伸線後の金属線11を巻取ボビン61に巻き取る。
複数の伸線ユニット40・40・・・は、巻出ユニット20と巻取ユニット60との間に配設される。各伸線ユニット40には、伸線ダイス56が備えられており、走行する金属線11に対して伸線処理を行う。なお、図1には、5個の伸線ユニット40A・40B・40C・40D・40Eが連設されている伸線機1を示しているが、連設される伸線ユニット40の数は特に限定されず、適宜増減することが可能である。
また、伸線機1には、制御手段であるシステムコントローラ80(図2)が備えられており、該システムコントローラ80は伸線機1全体を制御している。システムコントローラ80は、巻出ユニット20の制御手段である巻出ユニットコントローラ30、伸線ユニット40・40・・・の制御手段である伸線ユニットコントローラ50・50・・・、巻取ユニット60の制御手段である巻取ユニットコントローラ70とそれぞれ接続されている。なお、図2には、1つの伸線ユニット40しか示していない。
ここで、各ユニットコントローラ30・50・70は、各ユニット20・40・60における制御のみを行い、他のユニットと連係する制御についてはシステムコントローラ80が行うようにしている。さらに、伸線ユニットコントローラ50は、該伸線ユニットコントローラ50と直接接続される伸線ユニット40における制御のみを行い、他の伸線ユニット40と連係する制御についてはシステムコントローラ80が行うようにしている。なお、各ユニットコントローラ30・50・70を設けず、システムコントローラ80のみを設ける構成としてもよい。この場合には、システムコントローラ80のみにより伸線機1全体および各ユニット20・40・60の制御を行うようにする。
また、システムコントローラ80には、各設定値設定手段81が接続されている。各設定値設定手段81により伸線機1の各種の設定値(例えば、金属線11の張力の目標値)が設定され、設定された設定値はシステムコントローラ80またはユニットコントローラ30・50・70に記憶される。なお、各設定値設定手段を、ユニットコントローラ30・50・70毎に設けるようにしてもよい。
なお、以下では、伸線機1に、図1に示すように、多段(図1では5段)の伸線ユニット40が連設されているものとし、巻出ユニット20と隣り合う伸線ユニットを一段目(最初)の伸線ユニット40Aと言い、巻取ユニット60と隣り合う伸線ユニットを五段目(最終)の伸線ユニット40Eと言うものとする。また、一段目の伸線ユニット40Aと五段目の伸線ユニット40Eとの間の伸線ユニットを、上流側から順に、二段目の伸線ユニット40B、三段目の伸線ユニット40C、四段目の伸線ユニット40Dと言うものとする。
次に、伸線機1の各ユニットについて、図1、図2を用いて説明する。
伸線ユニット40は、ガイドローラ43、駆動キャプスタン57、キャプスタン駆動モータ58、ダンサ部44、入側ガイドローラ51、伸線ダイス56、出側ガイドローラ54、伸線ユニットコントローラ50等により構成される。そして、これらのガイドローラ43、駆動キャプスタン57、キャプスタン駆動モータ58、ダンサ部44、入側ガイドローラ51、伸線ダイス56、出側ガイドローラ54、伸線ユニットコントローラ50等が、それぞれ筐体49に取り付けられて、1つのユニットとして形成されている。ここで、筐体49とは、伸線ユニット40の各部材を取り付けることができるものを意味している。このため、伸線ユニット40の各部材を取り付けることができれば、筐体49は箱状の形状に限定されない。なお、伸線ユニットコントローラ50を筐体49に取り付けず外部に配置するようにしてもよい。
そして、隣り合う筐体49・49同士が連結されることによって、複数の伸線ユニット40・40・・・が連結される。このうち一段目の伸線ユニット40Aが巻出ユニット20と、五段目の伸線ユニット40Eが巻取ユニット60と、それぞれ連結される。
伸線ユニット40の張力付与手段であるダンサ部44は、ダンサローラ45、ダンサアーム46、トルクモータ47、ポテンショメータ48等により構成される。このダンサ部44については、詳しくは後述する。
また、入側ガイドローラ51には、歪みゲージ52とエンコーダ53とが取り付けられており、入側ガイドローラ51は、金属線11の張力検出用のローラ、および金属線11の線速(走行速度)検出用のローラとして機能している。また、この入側ガイドローラ51は、駆動キャプスタン57の周速検出用のローラとして機能している。この入側ガイドローラ51については、詳しくは後述する。
また、出側ガイドローラ54には、歪みゲージ55が取り付けられており、出側ガイドローラ54は、金属線11の張力検出用のローラとして機能している。この出側ガイドローラ54については、詳しくは後述する。
駆動キャプスタン57は筐体49に回転自在に軸支されている。そして、キャプスタン駆動モータ58の駆動により駆動キャプスタン57が回転し、この回転によって上流側から金属線11を引き取って下流側へ送り出すようにしている。キャプスタン駆動モータ58は、伸線ユニットコントローラ50と接続されており、該伸線ユニットコントローラ50の指令(回転速度指令)により駆動される。
駆動キャプスタン57の外周面は、摩擦係数の大きい弾性体(例えば、ウレタンやゴム等の樹脂)によって被覆されており、駆動キャプスタン57表面(金属線11との接触面)と金属線11との間に滑りが発生することを防止している。このように、弾性体で被覆された駆動キャプスタン57により、金属線11が一層滑りにくくなり、ノンスリップで確実に引き取られる。
金属線11は、伸線ユニット40において、上流側から順に、ガイドローラ43、駆動キャプスタン57、ダンサローラ45、入側ガイドローラ51、伸線ダイス56、出側ガイドローラ54にわたって張架されている。ガイドローラ43、入側ガイドローラ51、出側ガイドローラ54は、それぞれ筐体49に回転自在に軸支されている。
伸線ダイス56は、入側ガイドローラ51と出側ガイドローラ54との間に配設されている。伸線ダイス56のダイス孔を金属線11が通過することにより、金属線11が縮径(減面)されて、金属線11に伸線加工が施される。金属線11は、伸線ダイス56の下流側の伸線ユニット40の駆動キャプスタン57の駆動により伸線ダイス56から引き抜かれて伸線される。このとき、伸線ダイス56の減面率(断面積減少率)に応じて金属線11が伸線される。そして、金属線11が伸線された分だけ、金属線11の線速が速くなる。
一段目の伸線ユニット40Aから最終の伸線ユニット40Eへ、金属線11を徐々に縮径していくように、各伸線ユニット40にそれぞれ適切な伸線ダイス56が使用される。そして、最終の伸線ユニット40Eの伸線ダイス56には、金属線11を所望の線径(仕上がり線径)に縮径するようなダイス孔を有するものが用いられている。
伸線ダイス56における引抜力、つまり、金属線11が伸線ダイス56を通過するのに必要な加工動力は、伸線ダイス56の出側張力(フロントテンション)と入側張力(バックテンション)との差となる。フロントテンションは、伸線ダイス56で金属線11を引き抜くための引抜張力である。
なお、伸線ダイス56を油中に浸漬しておくと、伸線ダイス56を通過する金属線11の揺れ等を防止し、その安定性を向上させることができる。このため、伸線ダイス56を油中に浸漬するための油溜を設けるようにすればよい。例えば、伸線ダイス56をオイルタンク内に配置し、該オイルタンクを金属線11が上下または水平方向に貫通するように配置する。但し、貫通する部分にはシールが必要となる。
伸線ダイス56を油中に浸漬することで、次のような利点がある。各伸線ユニット40内の伸線ダイス56において行う伸線加工に最適な潤滑油を使用することができる。潤滑油の組成は、伸線ダイス56の消耗に対して大きな影響を与えるが、従来のスリップ型の伸線機においては、潤滑油は、金属線とキャプスタンと伸線ダイスとへシャワー状に噴霧するか、キャプスタンと伸線ダイスのどちらも浸漬することにより供給されるため、金属線とキャプスタンとの潤滑と、伸線加工における潤滑のどちらにも同じ潤滑油が用いられており、伸線加工にとって最適な組成の潤滑油ではなかったが、伸線加工に特化した組成の潤滑油を安定して供給することが可能になる。また、金属線11と駆動キャプスタン57との摩擦による潤滑油の汚れの影響を低減するため潤滑油の循環や浄化システムが必要であったが、循環や浄化システムが簡易なものでよくなるため、生産コストの低減が可能となる。
伸線ユニット40の制御手段である伸線ユニットコントローラ50は、キャプスタン駆動モータ58、トルクモータ47、ポテンショメータ48、歪みゲージ52、エンコーダ53、歪みゲージ55とそれぞれ接続されている。また、伸線ユニットコントローラ50は、システムコントローラ80と接続されている。
金属線11の入側張力検出用のローラ、および金属線11の線速(走行速度)検出用のローラとしての入側ガイドローラ51について説明する。前述したように入側ガイドローラ51には、金属線11の入側張力検出手段である歪みゲージ52と、金属線11の線速検出手段であるエンコーダ53とが取り付けられている。
金属線11は、伸線ダイス56の上流側(入側)では、ダンサローラ45、入側ガイドローラ51、伸線ダイス56の順に張架されており、金属線11には、バックテンション(伸線ダイス56の入側の張力)がかかっている。この金属線11にかかるバックテンションにより入側ガイドローラ51に作用する力を、該入側ガイドローラ51の軸部に配設する歪みゲージ52で検出することによって、バックテンションを検出するようにしている。歪みゲージ52は伸線ユニットコントローラ50と接続されており、該伸線ユニットコントローラ50に歪みゲージ52により検出された張力(バックテンション)が入力される。そして、後述するように、検出されたバックテンションに基づいて、金属線11の張力制御が行われている。なお、歪みゲージ52に替えて、差動トランス等を用いてもよい。
また、エンコーダ53によって入側ガイドローラ51の回転数を検出することとしている。エンコーダ53は伸線ユニットコントローラ50と接続されており、該伸線ユニットコントローラ50にエンコーダ53により検出された回転数が入力される。このように、エンコーダ53で入側ガイドローラ51の回転数を検出することによって、金属線11の線速を測定するようにしている。
金属線11の出側張力検出用のローラとしての出側ガイドローラ54について説明する。前述したように出側ガイドローラ54には、金属線11の出側張力検出手段である歪みゲージ55が取り付けられている。
金属線11は、伸線ダイスの下流側(出側)では、伸線ダイス56、出側ガイドローラ54、隣り合う下流側のユニットのガイドローラ(伸線ユニット40のガイドローラ43、または巻取ユニット60のガイドローラ63)、駆動キャプスタン57または巻取ボビン61の順に張架されており、金属線11には、伸線ダイス56で金属線11を引き抜くための引抜張力(フロントテンション)がかかっている。この金属線11にかかるフロントテンションにより出側ガイドローラ54に作用する力を、該出側ガイドローラ54の軸部に配設する歪みゲージ55で検出することによって、フロントテンションを検出するようにしている。歪みゲージ55は伸線ユニットコントローラ50と接続されており、該伸線ユニットコントローラ50に歪みゲージ55により検出された張力(フロントテンション)が入力される。そして、後述するように、検出されたフロントテンションに基づいて、伸線ダイス56における引抜力を演算するようにしている。なお、歪みゲージ55に替えて、差動トランス等を用いてもよい。
金属線11に対する張力付与手段であるダンサ部44について説明する。
前述したようにダンサ部44には、金属線11にバックテンションを付与するダンサローラ45、連結部材であるダンサアーム46、張力制御用のアクチュエータであるトルクモータ47、ダンサアーム46の角度検出用のポテンショメータ48等が備えられている。
ダンサローラ45は、棒状に形成されるダンサアーム46の一端側に回転自在に支持されており、該ダンサアーム46の他端(基部)側は、トルクモータ47の駆動軸に固定されて支持されている。金属線11は、駆動キャプスタン57、ダンサローラ45、入側ガイドローラ51の順に張架されており、ダンサローラ45によって所定の張力で下方に押し付けられている。
ダンサアーム46は略水平に配置されており(図1)、この水平に位置する状態をダンサアーム46の基準位置としている。トルクモータ47の駆動軸がダンサアーム46の回動軸となっており、該ダンサアーム46の回動角を、トルクモータ47の駆動軸に取り付けられるポテンショメータ48によって検出するようにしている。ポテンショメータ48は伸線ユニットコントローラ50と接続されており、該伸線ユニットコントローラ50にポテンショメータ48により検出された回動角が入力される。
トルクモータ47は、ダンサアーム46およびダンサローラ45を介して、金属線11に張力を付与するためのアクチュエータとして設けられている。つまり、トルクモータ47を駆動することにより、該トルクモータ47の回転トルクを、ダンサアーム46およびダンサローラ45を介して金属線11に伝達することによって、金属線11に張力が付与される。
トルクモータ47は伸線ユニットコントローラ50と接続されており、該伸線ユニットコントローラ50の指令(トルク指令)により駆動する。伸線ユニットコントローラ50により、トルクモータ47は、予め設定されている張力(目標値(各設定値設定手段81により設定され、伸線ユニットコントローラ50に記憶されている))と、金属線11の張力(実張力(入側ガイドローラ51の歪みゲージ52で検出されるバックテンション))との偏差をフィードバック信号として、例えば、P制御、PI制御、PID制御のような制御によって制御されている。なお、トルクモータ47に替えて、ロータリーソレノイド、DCモータ、サーボモータを用いてもよい。
このように、ダンサ部44において、ダンサアーム46およびダンサローラ45を介してトルクモータ47の回転トルクを金属線11に伝達することによって、金属線11に張力を付与することとしている。このとき、金属線11に付与される張力は、トルクモータ47の回転トルクに応じて定まる。
そして、伸線ダイス56の上流側で、金属線11に所定の張力が付与された状態で、金属線11の線速(走行速度)を略一定に維持するように制御を行う。このために、駆動キャプスタン57を駆動するキャプスタン駆動モータ58の回転数(回転速度)を制御することで、ダンサアーム46が基準位置(水平位置)にあるように制御している(つまり、ダンサローラ45を所定位置に維持するように制御している)。
キャプスタン駆動モータ58の回転速度、言い換えれば、駆動キャプスタン57の周速は、エンコーダ53で入側ガイドローラ51の回転数を検出することによって測定された、金属線11の線速をフィードフォワード信号とし、ダンサアーム46の回動角をフィードバック信号として制御される。この制御について説明する。
金属線11の伸線ダイス56へ引き込まれる速度は、エンコーダ53で入側ガイドローラ51の回転数を検出することによって測定され、伸線ユニットコントローラ50に入力される。伸線ユニットコントローラ50は、入力された入側ガイドローラ51での速度信号をキャプスタン駆動モータ58へのフィードフォワード信号として処理する。フィードフォワード信号の誤差分であるダンサアーム46の回動角は、ポテンショメータ48によって検出され、伸線ユニットコントローラ50に入力される。伸線ユニットコントローラ50は、入力されたダンサアーム46の回動角と、基準位置(水平位置)にあるときのダンサアーム46の回動角との回動角偏差を演算する。そして、伸線ユニットコントローラ50は、この回動角偏差を0に近づけるように、キャプスタン駆動モータ58の回転速度を決定し、該キャプスタン駆動モータ58へ指令(回転速度指令)を送る。この場合、回動角偏差をフィードバック信号として、例えば、P制御、PI制御、PID制御のような制御によってキャプスタン駆動モータ58の回転速度制御が行われている。
以上のように、ダンサアーム46が基準位置(水平位置)にあるようにフィードバック制御を行っている。これにより、駆動キャプスタン57と伸線ダイス56との間で、金属線11に所定の張力が付与された状態で、金属線11の線速が略一定に維持されるように制御される。また、伸線ダイス56へ引き込まれる速度を、伸線ダイス56の上流に配置した入側ガイドローラ51の回転数をエンコーダ53で検出することによって測定するため、伸線ダイス56における断面積減少率と無関係に駆動キャプスタン57の周速制御を行うことができる。
そして、ダンサアーム46を基準位置に位置させたまま(ダンサアーム46を回動させることなく)、つまり、ダンサローラ45を所定位置に維持させたまま、トルクモータ47の回転トルクを変更することにより、ダンサアーム46の回転トルクを変更して金属線11に付与される張力を変更することができる。したがって、トルクモータ47の回転トルクを任意に変更することにより、ダンサアーム46の回転トルクを変更して金属線11に対して任意の張力を付与することができる。
前述したように、駆動キャプスタン57では、金属線11がスリップしないようにしているため、駆動キャプスタン57の上流側の張力と下流側の張力との関係(つながり)を断つことができる。このため、伸線ユニット40において、上流側の張力の影響を受けることなく、下流側の駆動キャプスタン57と伸線ダイス56との間では、金属線11に正確で安定した張力(バックテンション)を付与でき、このバックテンションを一定に保つことができる。
巻出ユニット20について説明する。巻出ユニット20は、巻出ボビン21、巻出モータ22、ガイドローラ23、ダンサ部24、ガイドローラ31、巻出ユニットコントローラ30等により構成される。そして、これらの巻出ボビン21、巻出モータ22、ガイドローラ23、ダンサ部24、ガイドローラ31等が、それぞれ筐体29に取り付けられて、1つのユニットとして形成されている。筐体29は、伸線ユニット40の筐体49と略同じ大きさに形成されている。ここで、筐体29とは、巻出ユニット20の各部材を取り付けることができるものを意味している。このため、巻出ユニット20の各部材を取り付けることができれば、筐体29は箱状の形状に限定されない。なお、巻出ユニットコントローラ30を筐体29に取り付けず外部に配置するようにしてもよい。
巻出ユニット20の金属線11の張力検出用のローラ、および金属線11の線速(走行速度)検出用のローラとしてのガイドローラ31には、歪みゲージ32とエンコーダ33とが取り付けられている。歪みゲージ32およびエンコーダ33は、伸線ユニット40の入側ガイドローラ51の歪みゲージ52およびエンコーダ53と略同様にして、金属線11の張力検出および線速検出を行っている。
巻出ユニット20の金属線11に対する張力付与手段であるダンサ部24は、ダンサローラ25、ダンサアーム26、トルクモータ27、ポテンショメータ28等により構成される。
ダンサ部24は、伸線ユニット40のダンサ部44と同様の構成となっており、伸線ユニット40と略同様の制御を行なっている。つまり、巻出モータ22は、ダンサアーム26が基準位置(水平位置)にあるようにフィードバック制御されている。これにより、金属線11に所定の張力が付与された状態で、金属線11の線速が略一定に維持されるように制御される。そして、ダンサアーム26を基準位置に位置させたまま、つまり、ダンサローラ25を所定位置に維持させたまま、トルクモータ27の回転トルクを変更することにより、ダンサアーム26の回転トルクを変更して金属線11に付与される張力を変更することができる。したがって、トルクモータ27は歪みゲージ32で検出された実張力と設定された任意の巻出張力の偏差が0(ゼロ)になるようにフィードバック制御されている。これにより、金属線11に対して任意の巻出張力を付与することができる。
巻出ユニット20の制御手段である巻出ユニットコントローラ30は、巻出モータ22、トルクモータ27、ポテンショメータ28、歪みゲージ32、エンコーダ33とそれぞれ接続されている。また、巻出ユニットコントローラ30は、システムコントローラ80と接続されている。
巻出手段である巻出ボビン21は、巻出モータ22の駆動により回転し、この回転によって巻出ボビン21に巻かれている金属線11が下流側へ巻き出される。巻出モータ22の回転速度、言い換えれば、巻出ボビン21の周速度は、エンコーダ33でガイドローラ31の回転数を検出することによって測定された、金属線11の線速をフィードフォワード信号とし、ダンサアーム26の回動角をフィードバック信号として制御される。この制御について説明する。
金属線11の引き出される速度は、エンコーダ33でガイドローラ31の回転数を検出することによって測定され、巻出ユニットコントローラ30に入力される。巻出ユニットコントローラ30は、入力されたガイドローラ31での速度信号を巻出モータ22へのフィードフォワード信号として処理する。フィードフォワード信号の誤差分であるダンサアーム26の回動角は、ポテンショメータ28によって検出され、巻出ユニットコントローラ30に入力される。巻出ユニットコントローラ30は、入力されたダンサアーム26の回動角と、基準位置(水平位置)にあるときのダンサアーム26の回動角との回動角偏差を演算する。そして、巻出ユニットコントローラ30は、この回動角偏差を0に近づけるように、巻出モータ22の回転速度を決定し、該巻出モータ22へ指令(回転速度指令)を送る。この場合、回動角偏差をフィードバック信号として、例えば、P制御、PI制御、PID制御のような制御によって巻出モータ22の回転速度制御が行われている。
金属線11は、上流側から順に、巻出ユニット20の巻出ボビン21、ガイドローラ23、ダンサローラ25、ガイドローラ31、さらに、一段目の伸線ユニット40Aのガイドローラ43、駆動キャプスタン57にわたって張架されている。ガイドローラ23、ガイドローラ31は、それぞれ筐体29に回転自在に軸支されている。
金属線11は、一段目の伸線ユニット40Aの駆動キャプスタン57によって引き取られる。こうして、巻出ボビン21と駆動キャプスタン57との駆動により、巻出ユニット20において金属線11が走行し、巻出ユニット20と隣り合う一段目の伸線ユニット40Aに金属線11が送り出されるようにしている。
巻取ユニット60について説明する。巻取ユニット60は、ガイドローラ63、巻取ボビン61、巻取モータ62、巻取ボビン61のトラバース用スライドレール79、スライドレール駆動モータ78、巻取ユニットコントローラ70等により構成され、それぞれ筐体69に取り付けられて、1つのユニットとして形成されている。ここで、筐体69とは、巻取ユニット60の各部材を取り付けることができるものを意味している。このため、巻取ユニット60の各部材を取り付けることができれば、筐体69は箱状の形状に限定されない。なお、巻取ユニットコントローラ70を筐体69に取り付けず外部に配置するようにしてもよい。
そして、ガイドローラ63には、巻取速度検出用のエンコーダ73が取り付けられており、伸線ユニット40の入側ガイドローラ51のエンコーダ53と略同様にして、金属線11の線速検出を行っている。巻取速度は巻取ボビン61の周速、つまり、巻取モータ62の回転速度により決定される。
巻取ユニット60の制御手段である巻取ユニットコントローラ70は、巻取モータ62、エンコーダ73、とそれぞれ接続されている。また、巻取ユニットコントローラ70は、システムコントローラ80と接続されている。巻取ユニットコントローラ70は、各設定値設定手段81により任意に設定された巻取指令速度とエンコーダ73により検出された線速(巻取速度)との速度偏差を演算する。そして、巻取ユニットコントローラ70は、この速度偏差を0(ゼロ)に近づけるように、巻取モータ62の回転速度を決定し、該巻取モータ62へ指令(回転速度指令)を送る。この場合、速度偏差をフィードバック信号として、例えば、P制御、PI制御、PID制御のような制御によって巻取モータ62の回転速度制御が行われている。そして、巻取ボビン61の駆動により、巻取ユニット60において金属線11が走行し、前述した巻取モータ62の回転速度制御により巻取ボビン61に金属線11が巻き取られるようにしている。なお、トラバース用スライドレール79によって、金属線11が巻取ボビン61に整列されて巻き取られる。このとき、巻取モータ62の回転速度に同期してスライドレール駆動モータ78が駆動し、これにより巻取ボビン61がトラバース用スライドレール79上を往復移動するようにしている。スライドレール駆動モータ78は、巻取ユニットコントローラ70と接続されており、該巻取ユニットコントローラ70の指令(トラバース位置指令)により駆動される。
なお、最終の伸線ユニット40Eにおいて、伸線ダイス56を装着しなければ、最終の伸線ユニット40Eにおけるバックテンションとフロントテンションとは等しくなる。最終の伸線ユニット40Eのフロントテンションは巻取張力に等しいことから、最終の伸線ユニット40Eのバックテンションの張力制御により巻取張力を任意に設定することが可能となる。
以上のように、伸線機1は、巻出ボビン21と巻取ボビン61との間に複数の伸線ユニット40・40・・・が配置される構成となっている。次に、伸線機1における金属線11の伸線加工について説明する。
金属線11は、巻出モータ22の駆動により巻出ボビン21から巻き出される。巻き出された金属線11は、巻出ユニット20のガイドローラ23、ダンサローラ25、ガイドローラ31、さらに、巻出ユニット20と隣り合う一段目の伸線ユニット40Aのガイドローラ43を経由して、該伸線ユニット40Aの駆動キャプスタン57に至る。
このとき、巻出ボビン21と駆動キャプスタン57との間では、前述したような張力制御によって、ダンサローラ25により金属線11に所定の張力が付与されている。そして、トルクモータ27の回転トルクを変更することによって、金属線11に付与される張力を任意に変更することができる。巻出ボビン21と駆動キャプスタン57の間の金属線11の張力は、ガイドローラ31に付設されている歪みゲージ32で検出される。また、金属線11の線速がエンコーダ33で検出される。
一段目の伸線ユニット40Aに送られた金属線11は、駆動キャプスタン57により引き取られる一方、駆動キャプスタン57から送り出されて、ダンサローラ45、入側ガイドローラ51を経由して、伸線ダイス56に至る。
このとき、駆動キャプスタン57と伸線ダイス56との間では、前述したような張力制御によって、ダンサローラ45によって金属線11に所定の張力(バックテンション)が付与されている。そして、トルクモータ47の回転トルクを変更することによって、バックテンションを任意に変更することができる。
駆動キャプスタン57では、金属線11の滑りが発生しないため、駆動キャプスタン57の上流側の張力と関係なく、つまり、上流側の張力の影響を受けることなく、駆動キャプスタン57の下流側では、トルクモータ47の回転トルクに応じて、バックテンションを変更することができる。駆動キャプスタン57と伸線ダイス56の間の張力(バックテンション)は、入側ガイドローラ51に付設されている歪みゲージ52で検出される。また、金属線11の線速がエンコーダ53により検出される。
そして、伸線ダイス56のダイス孔を通過することにより、金属線11は縮径(減面)されて、伸線される。このとき、伸線ダイス56の断面積減少率(減面率)に応じて、金属線11が縮径され、また、伸線される。そして、伸線ダイス56の下流側では縮径(伸線)されるほど、金属線11の線速が速くなる。
伸線ダイス56を通過して伸線された金属線11は、二段目の伸線ユニット40Bの駆動キャプスタン57により引き取られる。伸線ダイス56の下流側では、一段目の伸線ユニット40Aの出側ガイドローラ54、二段目のガイドローラ43を経由して駆動キャプスタン57に至る。駆動キャプスタン57の引取張力は、伸線ダイス56と駆動キャプスタン57との間の張力(フロントテンション)として、出側ガイドローラ54に付設されている歪みゲージ55で検出される。
二段目の伸線ユニット40Bに送られた金属線11は、駆動キャプスタン57により引き取られる一方、駆動キャプスタン57から送り出されて、ダンサローラ45、入側ガイドローラ51を経由して、伸線ダイス56に至る。この場合も、駆動キャプスタン57では、金属線11の滑りが発生しないため、駆動キャプスタン57の上流側の張力(フロントテンション)と、下流側の張力(バックテンション)とは関係なくなり、下流側では、トルクモータ47の回転トルクに応じて、バックテンションを変更することができる。
そして、伸線ダイス56を通過することにより、金属線11はさらに伸線されて、金属線11の線速がさらに速くなる。
同様にして、三段目の伸線ユニット40C、四段目の伸線ユニット40D、最終の伸線ユニット40Eによって、金属線11は、徐々に伸線(縮径)される。そして、金属線11の線速は、徐々に高速になっていく。
最終の伸線ユニット40Eの伸線ダイス56により、所望の線径に縮径された後、金属線11は、出側ガイドローラ54、巻取ユニット60のガイドローラ63を経由して、巻取ボビン61に至る。巻取ボビン61の周速度は、前述したような制御方法で制御されており、金属線11は、予め設定された任意の速度で巻き取られる。ここで、最終の伸線ユニット40Eの伸線ダイス56を装着しなければ、最終の伸線ユニット40Eのバックテンションが巻取張力となることから、巻取張力を任意に設定することも可能である。
本実施例の伸線機1は、駆動キャプスタン57により金属線11をスリップなしで引き取るノンスリップ型の伸線機として構成されている。このため、次のような点で、従来のスリップ型の伸線機とは異なる。
伸線ユニット40の駆動キャプスタン57において、金属線11の滑りが発生しないため、駆動キャプスタン57の上流側の張力と、下流側の張力との関係を断つことができる。これにより、上流側の張力の影響を受けることなく、下流側では、トルクモータ47の回転トルクに応じて、バックテンションを変更することができる。具体的には、上流側の伸線ダイス56の通過後には、金属線11の張力(フロントテンション)は該伸線ダイス56の加工動力である引抜力が加算され大きくなるが、下流側の伸線ユニット40においては、この大きくなった張力(フロントテンション)よりも小さいバックテンションに変更することができる。そして、金属線11に正確で安定したバックテンションを付与でき、このバックテンションを一定に保つことができ、均質な伸線を行うことができる。巻取ユニット60については任意の巻取速度が設定可能であり、巻太りに影響されることなく一定の速度で巻取ボビン61に巻き取ることができる。
また、最終の伸線ユニット40Eにおいて伸線ダイス56を装着しなければ、金属線11の伸線加工時の張力(バックテンション)と、巻取ボビン61への巻取時の張力(巻取張力)とを、等しくすることができる。この結果、伸線加工時には、各伸線ユニット40の伸線ダイス56について最適なバックテンション、つまり、伸線加工に最適なバックテンションを付与でき、金属線11の断線やカール等を防止できるとともに、巻取時には、巻取に最適な巻取張力を金属線11に付与でき、巻取ボビン61への金属線11の食い込み等を防止できる。
従来のスリップ型の伸線機では、駆動キャプスタンの前後で張力の関係を断つことができず、上流側の張力が下流側に伝わっていた。このため、1つ前(上流側の)の伸線ダイスの状態によって、次の伸線ダイスについてのバックテンションが変化してしまうという問題があったが、本実施例のノンスリップ型の伸線機1によればそのような問題が解消される。また、金属線が細くなるにつれて、金属線の耐性が低下するため、金属線の劣化や断線等が発生しやすくなることから、スリップ率や、キャプスタン表面の摩擦係数や潤滑油の成分・温度などを厳密に管理する必要があり、製造能力の維持管理が難しいという問題があったが、本実施例のノンスリップ型の伸線機1によれば、そのような問題が解消される。
そして、伸線ユニット40で使用する伸線ダイス56の減面率を考慮しなくてもよくなる。
従来のスリップ型の伸線機では、キャプスタンの径とスリップ率とにより、所定の減面率の伸線ダイスを厳選して使用しなければならなかったが、本実施例のノンスリップ型の伸線機1によれば、そのような必要がなくなり、生産コストの悪化を防止できる。
また、金属線11に任意のバックテンションを付与することができるため、任意の線径や減面率に対して最適なバックテンションを設定することができる。これにより、様々な線径や減面率の組み合わせで伸線を行えるようになり、1台の伸線機で違う線径の金属線を製造することが可能になる。
従来のスリップ型の伸線機では、1台の伸線機での多品種製造が不可能という問題があったが、そのような問題が解消される。
金属線11の線速は、金属線11が細くなるにつれて次第に速くなる。本実施例の伸線機1では、金属線11の線速を、線速検出用のローラに付設されるエンコーダで検出するようにしている。そして、検出された金属線11の線速と、駆動キャプスタン57の周速とが等しくなるような制御を行っている。このため、検出された線速から、駆動キャプスタン57の周速を知ることができる。
そして、複数の駆動キャプスタン57・57・・・のうち、任意の2つの駆動キャプスタンの周速比を演算することができる。この場合、各伸線ユニットコントローラ50に入力される金属線11の線速が、それぞれシステムコントローラ80に入力されて、該システムコントローラ80で周速比が演算される。
このように算出された任意の2つの駆動キャプスタンの周速比は、この2つの駆動キャプスタン間の金属線11の伸線度合いを表しており、言い換えれば、金属線11の縮径度合いを表している。そして、この周速比から、この2つの駆動キャプスタン間に配置される伸線ダイス56による減面率を算出することができる。この場合、隣り合う2つの駆動キャプスタンについて周速比を演算することにより、この2つの駆動キャプスタンの間に配置される1つの伸線ダイス56の減面率を算出することができる。これにより、それぞれの伸線ダイス56の消耗度合いを常時把握しながら運転でき、伸線ダイス56の適切な交換時期を知ることができる。
従来の伸線機では、運転中には伸線ダイスの消耗度合いを測定することができず、また、伸線ダイスの交換時期の判断は熟練したユーザの勘に頼っていたという問題があったが、本実施例の伸線機1によれば、そのような問題が解消される。
また、算出された金属線11の減面率が所定の値になるように、バックテンションを制御することができる。つまり、伸線ダイス56が消耗し、伸線ダイス56のダイス孔が大きくなることで減面率が小さくなると、金属線11の耐力を超えない範囲でバックテンションを増加させることにより、減面率を一定に保つことができ、伸線ダイス56の交換頻度を減らすことができるようになる。
そして、金属線11の線速検出用のローラ、言い換えれば、駆動キャプスタン57の周速検出用のローラである入側ガイドローラ51を、伸線ユニット40内のダンサローラ45と伸線ダイス56との間に配置している。これにより、伸線ダイス56で縮径される前、の速度を検出できるため、検出された金属線11の線速に基づいて、伸線ダイス56での減面率の大小に関わりなく、駆動キャプスタン57の周速制御を容易に行うことができるようになる。また、連設された伸線ユニット40の各ユニット内の駆動キャプスタン57を、それぞれ独立して周速制御することが可能となるため、現場作業者が金属線11を手作業で伸線ダイス56に通すような際にも、安定してダンサローラ45の位置を制御することができることから、伸線ダイス56における引抜力を一定に保持することが可能となり、容易に、均一な金属線11が得られるようになる。
伸線ダイス56の通過後には、金属線11の張力は大きくなる。本実施例の伸線機1では、伸線ダイス56の上流側と下流側において、張力検出用のローラに付設される歪みゲージ52・55で検出するようにしている。つまり、バックテンションとフロントテンション(引取張力)とを検出するようにしている。そして、検出されたフロントテンションとバックテンションとの差から、伸線ダイス56における引抜力を演算することとしている。伸線ダイス56で費やした加工動力を算出することができる。
そして、伸線ダイス56の引抜力が、所定の値となるように、バックテンションを制御することができる。バックテンションが増加すれば伸線ダイス56の引抜力が低下する。これにより、潤滑油の劣化等により伸線ダイス56の引抜力、つまり、伸線ダイス56における加工動力が増加してきても、金属線11の耐力を超えない範囲でバックテンションを増加させることで該加工動力を一定に保つことができ、潤滑油や伸線ダイスの交換頻度を減らすことができるようになる。
本発明を適用する伸線機の一実施例を示す模式図。 伸線機の制御構成を示すブロック図。
符号の説明
1 伸線機
11 金属線
20 巻出ユニット
21 巻出ボビン
40 伸線ユニット
45 ダンサローラ
56 伸線ダイス
57 駆動キャプスタン
60 巻取ユニット
61 巻取ボビン

Claims (8)

  1. 被処理金属線を巻き出すための巻出手段と、被処理金属線を巻き取るための巻取手段と、被処理金属線を伸線するための伸線ユニットとを備える伸線機であって、
    前記伸線ユニットを、被処理金属線をノンスリップで引き取るキャプスタンと、被処理金属線にバックテンションを付与するダンサローラと、被処理金属線を縮径する伸線ダイスとにより構成し、
    前記巻出手段と巻取手段との間に、複数の伸線ユニットを連設したことを特徴とする伸線機。
  2. 前記ダンサローラを支持するアームに回動駆動するアクチュエータを設け、該アクチュエータを制御手段と接続してバックテンションを制御することを特徴とする請求項1に記載の伸線機。
  3. 前記キャプスタンの周速を検出する手段を設け、該周速検出手段を制御手段と接続し、前記複数の伸線ユニットのキャプスタンのうち、任意の2つのキャプスタンの周速比を演算して、該2つのキャプスタン間における被処理金属線の断面積減少率を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の伸線機。
  4. 前記算出された被処理金属線の断面積減少率が所定の値になるように、前記ダンサローラの支持アームを回動するアクチュエータによりバックテンションを制御することを特徴とする請求項3に記載の伸線機。
  5. 前記キャプスタンの外周面を弾性体で被覆したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の伸線機。
  6. 前記被処理金属線の伸線ダイスの入側の張力を検出する手段と、出側の張力を検出する手段とを備えて制御手段と接続し、
    検出された入側の張力と出側の張力との差に基づいて、伸線ダイスにおける引抜力を演算し、該引抜力が所定の値になるように前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の伸線機。
  7. 前記キャプスタンの周速検出手段は、前記伸線ユニット内のダンサローラと伸線ダイスの間に配置することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の伸線機。
  8. 前記伸線ダイスを油中に浸漬するための油溜を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の伸線機。
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