JP2005103588A - スポット溶接機における上部電極の支持装置 - Google Patents

スポット溶接機における上部電極の支持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】上下から被溶接物をはさんでスポット溶接する下部電極を板状電極として構成し、上部電極を棒状の溶接ガンとして構成するスポット溶接機において、板状電極上に載せられた被溶接物上で溶接ガンを自由に移動できるよう支持できる支持装置を提案する。
【解決手段】平坦な板状電極11からなる下部電極10と、この下部電極10上に置かれた被溶接物Wを下部電極10との間ではさんで加圧通電して抵抗溶接する上部電極20とを具えるスポット溶接機100において、上部電極20の一部として被溶接物Wを下向きに加圧通電して抵抗溶接する溶接ガン21が取付けられ、この溶接ガン21を下部電極10上で略々水平に移動自在に支持ア−ム30により支持し、この支持ア−ム30を互いに旋回自在に連結される少なくとも2つの分割ア−ム31、32、33から構成し、これら分割ア−ム31、32、33の側面又は上面にストッパ部材50を設ける。
【選択図】図4

Description

この発明はスポット溶接機における上部電極の支持装置に係り、なかでも、上下から被溶接物をはさんで加圧通電してスポット溶接する上部および下部の電極においてこの下部電極が板状電極として構成されるのに対し上部電極が棒状の溶接ガンとして構成されるスポット溶接機において、下部電極の板状電極上に被溶接物を載せたままに保持する一方、この被溶接物上で上部電極として働く溶接ガンを自由に移動できるよう支持する上部電極の支持装置に係るものである。
一般に、金属板などの溶接において、溶接すべき金属板や金属箱又は金属枠など(以下、被溶接材又は被溶接物という)を重ね合わせ、この部分を加圧通電して接合する溶接が抵抗溶接である。この熱源は重ね合わせ部分の通電によって生じる抵抗熱であって、被溶接材を加圧接合する溶接熱源として利用するのには、熱源温度が不安定なため必ずしも好ましくない面もあるが、自動車ボディの製造や板金加工の分野には、スポット溶接やシ−ム溶接として実用化されている。この主たる理由は、他のア−ク溶接法などに較べて抵抗溶接は溶接棒やフラックスなどの添加剤を必要としないからであって、現在最っとも利用されている溶接法の一つである。このため、現在では、自動車ボディの組立や金属函、枠組物などの組立て、さらに、広く板金加工一般に広く用いられ、これらの分野ではほとんどの分野で抵抗溶接が用いられている。
すなわち、広く普及かつ利用されているスポット溶接などの抵抗溶接は先にのべたとおり、溶接熱源は被溶接物間に発生するジュ−ル熱である。このジュ−ル熱は被溶接物の物性に左右される欠点をもっている。しかし、抵抗溶接ではジュ−ル熱を利用するといっても融接法でなくむしろ圧接法であって、溶接条件を左右するのはむしろ溶接電流や溶接時間、さらに溶接時の加圧力であって、これらを制御調和させることが重要視される溶接法である。
このようなところから、スポット溶接は溶接温度そのものがわからないが、数多くの長所をもっている。このため、自動車ボディを含めて数多くの分野で利用され、その用途に応じて種々の型式の溶接機が実用化されている。したがって、いずれのスポット溶接機は被溶接物に強大な電流と加圧力を与えることでは共通して溶接条件を調和させる構造になっており、この点から大型、小型を問わずスポット溶接機はほとんど直上型の定置型といわれる加圧方式がとられている。
すなわち、スポット溶接の原理は、重ね合わされた2枚の被溶接物を上下の電極の間ではさみ、各電極の先端に取付けた溶接チップによってはさみ込んだ領域、つまり、スポット又は点の被溶接部を加圧通電して溶接するものである。
この接合原理からして、直上加圧式のスポット溶接機は、上下の電極で対向する端部には溶接チップが設けられ、上部電極を下部電極に下降させて被溶接物の被溶接部を局部的に加圧して溶接するものである。下部電極は上部電極による加圧力を直接受けることになるため、強固に支持装置で支持される。上部電極は下部電極の上に設けられ、下部電極に向って下降し、高い加圧力が加えられるよう構成される。このため、通常、上下の電極はプレス機器のように加圧装置や支持装置と一体に構成され、この一体化されたスポット溶接機が一定の場所に据付けられて使用される。
溶接のときには、被溶接物を据付けられた溶接機のところまで移動させて保持し、そこで溶接すべきところ、すなわち、被溶接点を順次に溶接する。すなわち、被溶接物を溶接機の設置場所まで移動させ、そのところで被溶接物を作業員などが保持しながら被溶接点のところを順次に送って溶接する。このため、大型の被溶接物であると、その運搬や被溶接点の順次の送りおよび移動位置での保持は大変な重筋作業となる。とくに、組立作業や治具設備が合理化されている自動車ボディの組立作業を除くと、ほとんどの板金加工で共通する問題点になっている。
このところから、定置型スポット溶接機に代ってポ−タブル型のスポット溶接機も提案されているが、上記問題点を解決したものでない。すなわち、ポ−タブル型は上下の電極を溶接電源その他の溶接機本体から分離して持ち運び自在に構成し、この間をフレキシブルな導電ケ−ブルで接続したものである。この溶接機は、上下の電極を自由に移動できるが、これら電極がプレス機器のような加圧機構に構成できないため、大きな加圧力を機械的に加えることができない。このため、圧接としての特徴が十分にいかせないため、強固な溶接継手を形成することは不可能である。
要するに、可搬式として構成した上部電極には一体として機械的な加圧機構を設けることができないため、溶接時の加圧力が制限され所定の強度の溶接継手が得られない。
このようなところから、本発明者らは、先に、特願平5−139543号(特許第3445636号)明細書に示す構造のスポット溶接機を提案した。
このスポット溶接機は、上下から被溶接物をはさんで加圧通電してスポット溶接する上下一対の電極において上部電極は先端に溶接チップを具える棒状の溶接ガンとして構成するのに対し、下部電極は従来例の如く棒状に構成することなく板状の導電性材料から成る板状電極から構成する溶接機である。換言すると、板状電極の表面のいずれのところでも上部電極として働く溶接ガン先端の溶接チップによって加圧されるところは下部電極として働いて局部的に通電部分となってスポット溶接が達成できる。したがって、板状電極のいずれのところも下部電極として働き、板状電極の上で置かれているままで被溶接物は移動させることなく溶接できる。
すなわち、上部電極として働く溶接ガンは横向き姿勢に保持したままで板状電極上で自由に移動でき、その中間点で支持ポストを介して回転自在に支持され、てこ方式によって後端に加えた上向きの引張り力によって先端の溶接チップに高い加圧力を加えることができる。この溶接ガンは支持ポストとともに板状電極の全面にわたって自由に平面移動でき、板状電極上に置いたままの被溶接物上の各被溶接点のところに上部電極として働く溶接ガンを順次に位置決めして溶接できる。
また、支持ポストには横向き姿勢の溶接ガンの後端に上向きの引張り力を加えるためにエア−シリンダなどの加圧機構を塔載してプレス方式をとって加圧させることもでき、先端の溶接チップによって加えられる加圧力を高めることもでき、電流を通し易いアルミニウム合金材なども高い加圧力でスポット溶接できる。
さらに、溶接ガンやその加圧機構のエア−シリンダは支持ポストを介して片持ちはりに近い型式で支持ア−ムにより支持され、この支持ア−ムが少なくとも2つの分割ア−ムから構成され、各分割ア−ムは回転軸により旋回自在に連結されている。このため、少なくとも1つの分割ア−ムを作業者が回転させると、支持ポスト全体の長さは伸縮し、板状電極の上を溶接ガンが移動し、板状電極上の所望のところに位置決めできる。
しかし、このような構造であると、位置決めのときに回転させた分割ア−ムが隣接する分割ア−ムと一つの直線上に揃うこともあり、分割ア−ム全体も一直線に揃ったり、分割ア−ムが旋回して隣接する分割ア−ムの側面に接触してしまうこともある。このような事が起ると、板状電極の外から作業者が支持ア−ムに力を加えても、一直線上に揃った分割ア−ムに全く回転力や旋回力が伝達できない。
なかでも、板状電極の略々中央部のところの分割ア−ムが一直線上に揃うと、板状電極は全面にわたって通電されているため、一旦溶接を中断し電源を切ってから揃っている分割ア−ムを手動で旋回させることとなり、好ましくない。
一方、溶接時にくり返して高い加圧力、例えば500kg/cm2程度がかかるほか、エア−シリンダその他の重い支持荷重を支持する支持ア−ムが少なくとも2つの分割ア−ムに分割され、これら分割ア−ムが回転軸を介して互いに結合されている。このため、支持ア−ムの支持荷重は分割ア−ム間の回転軸に集中する。このため、使用を重ねると回転軸がゆるみ又は変形する。
支持ア−ムは各回転軸のところで折れ曲った状態で使用され、先端で支持する支持荷重によって曲げのほかに捩りの荷重がかかる。回転軸のところにはこれら曲げおよび捩り荷重が結合か相乗してかかり、回転軸が変形し、溶接ガンの移動が円滑に行なわれにくくなる。
すなわち、溶接ガン先端の溶接チップが位置決めされたときは、支持ア−ムは回転軸のところで折れ横に拡がったジグザグ形状になる。この形状の支持ア−ムの先端に曲げや捩りの外力がかかった状態で使用され、その使用頻度が重なると、回転軸の位置づれ、変形が起こり、仲々所定の位置に位置決めできない。
特願平5−139543号(特許第3445636号)明細書
本発明は上記欠点を解決することを目的とし、具体的には、下部電極として働く板状電極上において、上部電極として働く溶接ガンが互いに旋回自在に連結される少なくとも2つの分割ア−ムから支持ア−ムにより支持されて、この分割ア−ムの旋回によって溶接ガンを板状電極上を移動できるスポット溶接機に係るものであって、この支持ア−ムを構成する分割ア−ムが個々に円滑かつ高い精度で旋回できる上部電極として働く溶接ガンの支持装置を提案する。
すなわち、本発明に係るスポット溶接機は、下部電極が平坦な導電性板状材からなる板状電極として構成され、この板状電極上において上部電極が溶接ガンが横方向又は平面方向に移動自在に支持ア−ムによって支持される一方、この支持ア−ムが少なくとも2つの分割ア−ムが互いに回転自在に連結されて構成される。
また、この支持ア−ムにおいて隣接する2つの分割ア−ムのうちの一方の分割ア−ムの対向端部に固定軸が設けられ、この固定軸の周りで他方の分割ア−ムの対向端部を旋回できるよう構成し、この一方又は他方の分割ア−ムの側面にストッパ部材を設ける。
また、一方の分割ア−ムの上面にストッパ部材を設けるとともに、他方の分割ア−ムの上面に、先のストッパ部材に係合する係合片を設け、このストッパ部材を円柱状に構成する一方、係止片の先端に円弧部分に直線部分とから成る切込みを設ける。
このように本発明に係る支持装置は、被溶接物をはさんでスポット溶接する2つの電極のうちで下部電極を銅板などの導電性板状材から成る板状電極を具えるものとして構成する一方、上部電極を板状電極上で移動できる溶接ガンとして構成したスポット溶接機において上部電極として働く溶接ガンの支持装置である。
したがって、この溶接機は板状電極上のいずれのところに、例えば、金属箱や金属枠などの被溶接物を載せたままでも被溶接点のところに溶接ガンを移動させて位置決めすると、被溶接点を溶接ガンと板状電極の間ではさみスポット溶接できる。
また、上部電極として溶接ガンを支持する支持ア−ムは少なくとも2つの分割ア−ムから構成され、しかも、隣接する分割ア−ムのうち一方の分割ア−ムの対向端部が他方の分割ア−ムの対向端部に設けられた固定軸を中心として旋回できるように構成されているため、一方の分割ア−ムの旋回量によって上部電極の移動量が一義的に決まり、位置決めは適格かつ高い精度で行なうことができる。
また、一方又は他方の分割ア−ムの側面にはストッパ部材を設けられ、このストッパ部材によって隣接する2つの分割ア−ムの間の旋回が制限されるように構成されている。このため、一つの分割ア−ムの軸線方向に作動力を加えてもその分力として作動力が与えられ、分割ア−ムは円滑に旋回できる。
そこで、上記のところの手段たる構成ならびにその作用について図面に示すところを通じてさらに具体的に示すと、つぎのとおりである。
なお、図1は本発明の一つの実施例に係る支持装置の平面図である。
図2は図1に示す支持装置の一つの作動態様の説明図である。
図3は図1の一部の拡大図である。
図4は図1および図2に示す支持装置が取付けたスポット溶接機の側面図である。
図5は図1および図2に示す支持装置の一部を破断して示す側面図である。
図6は図1および図2に示す支持装置における旋回機構の組立図である。
まず、図1、図2、図3、図4、図5および図6において、符号10は下部電極、20は上部電極、30は支持ア−ム、40は支持装置、50はストッパ部材、60はエア−シリンダ、70は支柱、80は支持ポスト、100はスポット溶接機を示す。本発明の一つの実施例に係る支持装置40は図1、図2および図3に詳細に示され、支持装置40は図4に示すようにスポット溶接機100に取付けられる。この支持装置40によって支持される上部電極20は下部電極10との間で被溶接物Wをはさんでスポット溶接する。これら上下の電極10、20のうち、上部電極20は溶接ガン21、溶接チップ22、エア−シリンダ60およびこれらを支持する支持ポスト80から成って、溶接のときに上部の電極として働く棒状の溶接ガン21が横向き姿勢に保持される。下部電極10として働く電極は板状電極11であって、板状電極11は表面に設けられ、板状電極11上で溶接ガン21が平面方向に移動自在できるよう、支持装置40によって支持されている。
図4に示すように、下部電極10として板状の電極11が働き、この板状電極11は平坦な導電性板状材から成って、表面に設けられている。このため、溶接のときには板状電極11上に被溶接物Wは置かれると、板状電極11は全面にわたって通電されているため、被溶接物Wはそのまま移動させることなく、所望の被溶接点のところを溶接ガン21の先端の溶接チップ22と板状電極11との間ではさむと、スポット溶接できる。このため、上部電極20の溶接ガン21を所望の被溶接点まで移動させて位置決めするだけで被溶接物Wを移動させることなく溶接できる。
板状電極11の全面は、例えば電源、変圧器(図示せず)を介して通電され、表面のいずれのところでも下部電極10として働かすことができる。このため、溶接のときには板状電極11の上に工作物や加工物などの被溶接物Wがおかれ、上部電極20として働く溶接ガン21により上からはさまれて加圧されると、板状電極11上の加圧区域が下部電極10として働く。したがって、この被溶接物Wは移動させることはなく板状電極11上で所望の被溶接点を順次に溶接できる。
上部電極20として働く溶接ガン21はどのような加圧方式をとることもできるが、図4に示すように溶接ガン21を支持ポスト80によって横向き姿勢に支持し、てこ方式によって加圧することができる。
すなわち、支持ポスト80は図4に示すように下端部を折り曲げて折り曲げ部81を構成し、その先端の回転ピン82によって溶接ガン21を中間点で回転自在に支承する。このため、溶接ガン21の後端を例えばエア−シリンダ60によって引張ると(なお、手動のときは手動ハンドル25によって上向きに引張ることもできる)、先端の溶接チップ22は回転ピン82を中心として下向きに旋回して下降することになり、溶接チップ22により板状電極11上の被溶接物Wの被溶接点を局部的に加圧できスポット溶接できる。
また、下部電極10として働く板状電極11に対応する溶接ガン21も変圧器を経て溶接電源に接続され、溶接電源からの電流はサイリスタ−などの電子的開閉器によって整流され、この電流によって板状電極11と溶接ガン21との間にはさまれる被溶接点部は点溶接あるいはスポット溶接される。
先に説明したとおり、板状電極11は表面が平坦で銅板や銅合金板などの導電性板状材から成って、全面にわたって通電でき、いずれのところでも下部電極10として働かすことができる。このため、板状電極11上において上部電極20として働く溶接ガン21を移動させると、所望の被溶接点を選択できる。このところが本発明の特徴の一つでもある。つまり、板状電極11上の被溶接物Wに対し所望の被溶接点のところに移動させるのみで溶接すべき溶接点が選択でき、選択されたところで下部電極10と上部電極20との間に被溶接物Wがはさまれて加圧通電されてスポット溶接される。
次に、上部電極20として働く溶接ガン21を水平又は水面方向に移動するよう支持するために、その支持装置40として、溶接ガン21を支持する支持ア−ム30を少なくとも2つの分割ア−ム31、32、33から構成し、さらに、この支持ア−ム30において各分割ア−ムの対向端部の間では、図5および図6に示すように、一方の分割ア−ム31が他方の分割ア−ム32に対し旋回できるよう構成するとともに、いずれか1つの分割ア−ム(図1および図2の例では他方の分割ア−ム32)の側面にストッパ部材50を取付けて構成する。
このように他方の分割ア−ム32の側面にストッパ部材50を設けると、このストッパ部材50によって隣接する2つの分割ア−ム31、32の間の旋回が制限されて軸線上に揃うことがない。このため、旋回させるべき一つの分割ア−ムにその軸線方向から作動力を加えてもその作動力の一部として他方の分割ア−ムに与えられ、支持ア−ム30全体としては伸縮し、溶接ガン21は板状電極11上で円滑に移動し位置決めできる。さらに、これに伴って分割ア−ム31、32および33の旋回が隣接する分割ア−ムの固定軸を中心として行なうと、旋回は円滑化し、所定の位置に位置決めでき、溶接時にかかる外力によって変動することもない。
支持装置40において支持ア−ム30の先端で支持ポスト80を介して上部電極20やエア−シリンダ60を支持すると、各分割ア−ム31、32、33が溶接中の外力によって変動し、所定の位置に溶接部が形成できない。つまり、隣接する分割ア−ム31、32の間で溶接中の外力や荷重によって一方の分割ア−ム31の他方の分割ア−ム32に対する旋回がずれる。このため、支持ア−ム30において隣接する分割ア−ム31、32の間で図5に示すように連結する。
すなわち、隣接する分割ア−ム31、32間において一方の分割ア−ム31の対向端部に設けた円筒状支承体41(図6参照)と他方の分割ア−ム32の対向端部に設けた固定軸42(図6参照)とから連結機構を構成し、固定軸42は円筒状支承体41内に挿入し、固定軸42の周りに円錐コロ軸受43を配設する。円錐コロ軸受43のインナ−レ−ス面431は固定軸42に固定し、アウタ−レ−ス面432は円筒状支承体41の内面に固定する。
また、固定軸42は単に一体物として構成することなく、図5および図6に示すように、カラ−部材44と組み合わせて分離型に構成する。この組み合わせは例えばキ−等48を軸方向に差込んで行ない、軸方向にかかる大きな外力又は荷重に対し僅かに上下にスライドできるように構成する。また、固定軸42とカラ−部材44とは上下に分けた円錐コロ軸受43により支承し、この場合、カラ−部材44は固定軸42の肩部421に接触させることなく僅かな間隙Gを残す。このように構成すると、カラ−部材44の上下のスライドによって円錐コロ軸受43との接触抵抗を適度に調整でき、溶接中の瞬間的な荷重に耐えて一旦位置決めした位置からずれることがない。
すなわち、支持ア−ム30にはせん断、曲げ、捩り、引張り、圧縮などの応力がくり返しかかり、さらに、エア−シリンダ60その他の荷重が下向きにかかり、さらに、溶接時には高い加圧力の反力が上向きにかかるが、本発明に係る支持装置40では分割ア−ム31、32、33はそれに隣接する分割ア−ムに固定された固定軸を中心として旋回する。ちなみに、隣り合う分割ア−ム31、32の間では一方の分割ア−ム31は他方の分割ア−ム32に固定されたままの固定軸42を中心として旋回し、この他方の分割ア−ム32は隣接するもう一つの分割ア−ム33の固定軸を中心として旋回し、この各分割ア−ム31、32、33の旋回の組み合わせにより支持ア−ム30の移動態様が決まる。このため、各分割ア−ム毎の旋回は確実かつ安定化していることもあって、このような構造の支持装置で支持される溶接ガン21は板状電極11上を正確かつ安定して移動できる。
なお、固定軸42は、例えば分割ア−ム32や33に直接固定することもできるが、図6に示すように、上下から固定プレ−ト45、46を用いて固定することができる。固定プレ−トを用いると、固定軸42は例えばロックナット47によって間隙Gを残しかつゆるみなく固定できる。
また、以上のとおり、支持装置40は、固定軸42と円筒状支承体41とを介して隣接分割ア−ム31、32を結合する一方、図1および図2に示すとおり、固定軸42を具える他方の分割ア−ム32の側面にストッパ部材50を設ける。
ストッパ部材50は他方の分割ア−ム32側に設ける場合は、図1および図2に示すとおり、側面に設けるほかに、旋回する一方の分割ア−ム31に設けることもできる。この場合には、図1、図2および図3、なかでも図3に示すとおり、他方の分割ア−ム32の一部を突出させるか、固定軸42を設けた固定プレ−ト45に対応してストッパ部材50を旋回する一方の分割ア−ム31の上面に設けることもできる。
このようにストッパ部材50を設けると、隣り合う分割ア−ム31、32の間において、それぞれの分割ア−ム31、32、33の軸線は挾角θ(図1および図2参照)が維持され、一つの直線上に揃ったりすることは避けられ、とくに、上面に設けた場合は一直線上に揃うことがさけられる。
すなわち、支持ア−ム30において隣接する分割ア−ム31、32間で一方の分割ア−ム31を他方の分割ア−ム32に対し旋回すると、隣接する分割ア−ム31、32の軸線が一つの直線上に揃うことがある。(図1において仮想線で示す)これに反し、一方の分割ア−ム31と他方の分割ア−ム32との間の挾角θが零に接近し、近くなり、互いに接触することが起こる。(図2において仮想線で示す)前者の場合は一方の分割ア−ム31に力を加えても、一方の分割ア−ム31を他方の分割ア−ム32に対し全く回転できない。後者の場合は、通電される板状電極11上にのって作業員が一方の分割ア−ム31を逆転させないと、力そのものが加えられない。
このような場合にも、図3に示すように、ストッパ部材50に対応して固定プレ−ト45の先端の一部を円弧部分と直線部分とから構成すると、一方の分割ア−ム31が適切な挾角θ、つまり傾斜角θをもって停止し、旋回運動も固定プレ−ト45の側部で停止できる。
以上のとおり、一方が板状電極、他方が棒状溶接ガンから成って、この他方の溶接ガンが上部電極として移動するスポット溶接機において、上部電極を移動自在に支持する装置である。
この支持装置を用いると、溶接時に高い加圧力をかけても上部電極は支持でき、とくに、高い加圧力を必要とするアルミニウム材やステンレス鋼材でも強固に適格に溶接できる。
本発明の一つの実施例に係る支持装置の平面図である。 図1に示す支持装置の一つの作動態様の説明図である。 図1の一部の拡大図である。 図1および図2に示す支持装置が取付けたスポット溶接機の側面図である。 図1および図2に示す支持装置の一部を破断して示す側面図である。 図1および図2に示す支持装置における旋回機構の組立図である。
符号の説明
10 下部電極
11 板状電極
20 上部電極
21 溶接ガン
22 溶接チップ
30 支持ア−ム
31 分割ア−ム
32 分割ア−ム
33 分割ア−ム
40 支持装置
50 ストッパ部材
60 エア−シリンダ
70 支柱
80 支持ポスト
82 回転ピン
100 スポット溶接機
W 被溶接物

Claims (5)

  1. 上下から被溶接物をはさんで加圧通電してスポット溶接する上部および下部の電極のうちで、この下部電極を板状電極として構成すると共に、前記上部電極を棒状の溶接ガンとして構成する一方、前記板状電極上に置いた被溶接物の被溶接点に対し移動できるよう、前記溶接ガンを支持する支持ア−ムを設けて成るスポット溶接機における溶接ガンの支持装置であって、
    この支持装置における前記支持ア−ムを複数個の分割ア−ムを連結して構成し、これら分割ア−ムのうちで隣接する2つの分割ア−ム間において他方の分割ア−ムの対向端部に固定軸を設ける一方、この固定軸を中心として一方の分割ア−ムを旋回するよう構成し、この一方又は他方の分割ア−ムの一方又は双方の側面に、旋回する一方の分割ア−ムの旋回を阻止するストッパ部材を設けて成ることを特徴とするスポット溶接機における上部電極の支持装置。
  2. 他方の分割ア−ムに設けた前記固定軸を中心として一方の分割ア−ムの上面に、旋回する一方の分割ア−ムの旋回を阻止するストッパ部材を設けて成ることを特徴とする請求項1記載のスポット溶接機における上部電極の支持装置。
  3. 隣接する2つの前記分割ア−ムのうち一方の分割ア−ムの対向端部に円筒状支承体を取付ける一方、この円筒状支承体内に挿入される固定軸を他方の前記分割ア−ムの対向端部に取付け、この固定軸の周りで円錐コロ軸受を介して前記円筒状支承体が旋回自在に支承して成ることを特徴とする請求項1又は2記載のスポット溶接機における上部電極の支持装置。
  4. 前記固定軸を上下に分けその間に間隙を残すよう構成することを特徴とする請求項1、2又は3記載のスポット溶接機における上部電極の支持装置。
  5. 上下に分けた固定軸を個別的に円錐コロ軸受で支承し、上方の前記円錐コロ軸受を下向きに押圧して前記固定軸に対する接触圧力を調整できるよう構成することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスポット溶接機における上部電極の支持装置。
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