JP2005103508A - 廃蛍光ランプの口金除去装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 廃蛍光ランプのバルブ1から口金2を分離して除去する装置であって、装置本体4に廃蛍光ランプの口金2の外周を緩衝材11b、12bを介して半径方向に把持する固定クランプ11と、可動クランプ12を有するクランプ機構Aと、可動クランプ12を開閉駆動する駆動源と、バルブ1と口金2の接合部を加熱する熱風発生器22bを有する加熱機構Cを備える。
【選択図】 図1
Description
しかし、従来は使用済み等の廃蛍光ランプを産業廃棄物として処分するときは、蛍光管切断装置により廃蛍光管の少なくとも口金に隣接する両端部付近で切断して、両端が開口した一つ又は複数の蛍光管切断片を形成していた。
そして、除去に際してはクランプで口金を把持し、バルブを軸心のまわりに回転させてバルブ用から口金を分離するもので、その操作は人手によってバルブを回転することで、口金とバルブを接着していた接着剤を剥がす作業であり、強い力が必要であるという問題点を有していた。
尚、この時、バルブを回転させるに代えて、口金を回転させてもよく、両者を逆方向に相対回転させてもよい。
又、廃蛍光ランプのバルブと口金の接合部を加熱して接合部の接着剤を軟化し、接着層を脆くすることにより、口金を分離した後にバルブに付着する接着剤の除去作業も容易となる。
そこで、緩衝材は、例えば半硬質のゴム材等のように適度の弾性を有し、口金に対して滑り難い材質を選定することが好ましい。
クランプを開閉駆動する駆動源は、エアシリンダー、油圧シリンダー等の機械的な駆動源の他、ソレノイド、モータ等の電気的な駆動源としてもよい。
尚、クランプ機構は三個の可動クランプを円形に等間隔に配列し、口金の軸心方向に同時に駆動するように構成することも可能である。
又、ブラシ等により口金を接着していたバルブ側の接着剤を除去できることにより、不純物を取り除いたガラス材料の回収が可能で、後の処理工程が容易となる。
本発明廃蛍光ランプの口金除去装置は、廃蛍光ランプのバルブ1から口金2を分離し除去する装置である。
口金2はバルブ1に接着剤3で結合され、ピンは既に除去されている。
尚、廃蛍光ランプは使用済みの蛍光ランプの他、製造工程中に生じた不良蛍光ランプ等も含まれる。
固定クランプ11の上部前面側には上向きに開く逆台形状の切り欠き11aが形成され、切り欠き11aの左右の斜辺には緩衝材11b、11bが装着されている。
尚、各緩衝材11bの内面側は前後方向の波形に形成されている。
各緩衝材11bは、容易に位置ずれしないように切り欠き11aの斜辺に沿って固定クランプ11に嵌め込むようにして固定し、しかも交換可能であることが好ましい。
可動クランプ12の下部には下向きに開く台形状の切り欠き12aが形成され、切り欠き12aの左右の斜辺には緩衝材12b、12bが固定されている。
尚、切り欠き12a、緩衝材12b、12bは切り欠き11a、緩衝材11b、11bと互いに上下対称であり、緩衝材12b、12bの固定の態様も緩衝材11b、11bのそれに準ずるものとする。
そこで、可動クランプ12はエアシリンダー15bを伸縮させることにより、ロッド15、15を介して上下に駆動することができ(図3の実線、二点鎖線)、下方に閉じることにより緩衝材11b、11b、12b、12bを介し、固定クランプ11、可動クランプ12の間に挿入される廃蛍光ランプの口金2の外周を半径方向に把持することができる(図3の二点鎖線)。
ただし、口金2は固定クランプ11、可動クランプ12の間に挿入するとき、切り欠き11aの後壁11cに突き当てると共に(図4の二点鎖線)、下側部分を左右の緩衝材11b、11bに載せるようにして位置決めするものとする(図3)。
尚、プッシャロッド13はヒンジ13bを介してベースフレーム14上に前後に揺動可能に立設する揺動板13cの上部に固定されている。
又、プッシャロッド13はブラケット14a、揺動板13cの間に介装する引っ張りバネ13a、13aを介し、前向きに付勢されている。
そこで、プッシャロッド13は可動クランプ12を上方に開き、廃蛍光ランプの口金2を固定クランプ11、可動クランプ12の間に挿入すると、引っ張りバネ13a、13aに抗して後方に移動し(図4の二点鎖線)、可動クランプ12を開くことによりバルブ1から分離された口金2を前方に押し出して外部に排出することができる(図4の実線)。 尚、固定クランプ11の前面側には、排出される口金2の落下位置をガイドするために前掛け状のシート16が付設されている。
シート16に代え樋状体を付設することもできる。又シート16の下方に脚枠5に床板を当て、口金受け17が置かれている。
そこで、挿入口22aより廃蛍光ランプの端部を挿入し、端部を熱風送管22内に挿し込めば、熱風により廃蛍光ランプのバルブ1と口金2を接着している接合部は加熱され、接着剤3は軟化し接着層が脆くなる。この時、廃蛍光ランプを回転させ熱風が全面に当たるようにする。
一方のブラシ31は周囲が円形で椀型に形成され、回転することによりバルブ1への端部の内方側のステム1aに付着している接着剤3を削剥する(図5)。
他方のブラシ32は平型ブラシで、回転することによりバルブ1の端部の外側に付着している接着剤3を削剥する(図6)。
ブラシ31及びブラシ32は鋼線等の金属線から成るワイヤーブラシが好適である。
又、ブラシ31の側方から上方を囲むように、削剥時の接着剤3の飛散を防止するトンネル形の覆い36の下部がガイド溝34の側部に固着されている。
ベルト38は覆い36の側部に設けた窓孔36aを通って隣接のプーリー37と連絡可能となっている。
ブラシ32の軸32aの軸受は天板6上又はベースフレーム4の前面に設置される。
又、天板6上にブラシ31と同様の構成のガイド溝39及びガイド溝39の排出口39aが設けられ、ガイド溝39の側部に覆い40が固着されている。
作業者は廃蛍光ランプを手で持って、装置本体4の熱風送管22の挿入口22a内にバルブ1の一方の端部側を挿入し、熱風送管22内にバルブ1の端部を挿し込み、廃蛍光ランプを回転させ、熱風が全面に当たるようにしてバルブ1と口金2の接合部を加熱し、接着剤3が軟化とたところで廃蛍光ランプを挿入口22aより引き抜く。
口金2を切り欠き11aの後壁11cに突き当てた時は、プッシャロッド13は引っ張りバネ13aに抗して後方に移動している(図4の二点鎖線)。
その後、足踏み式のスイッチ50を踏み、開閉弁を介し可動クランプ12を上昇して開けば、プッシャロッド13が引っ張りバネ13aにより前進し、バルブ1から分離された口金2を前方に押し出し、シート16から下方の口金受け17に排出される。
又、平型のブラシ32の毛先で同様にしてバルブ1の端部の外側に付着している接着剤3を削剥し、除去された接着剤3を接着剤受け35に排出する。
ブラシ31、32はどちらを先に使用しても良い。勿論、バルブ1の当接する角度を変えて椀型のブラシ31だけでもバルブ1の端部の内外に付着している接着剤3を削剥することも可能である。
尚、バルブ1の反対側の口金2はバルブ1を反転させ前記工程を繰り返し行う。
可動クランプ12、12…はバルブ1の口金2の軸心に向けて同時に突出させることにより、緩衝材12b、12b…を介して口金2の外周を半径方向に把持することができる。
又、クランプ機構を開閉駆動するエアシリンダ15bは、油圧シートやソレノイド、モータ等の任意の駆動源を使用してもよい。
更に、接着剤3を除去するブラシ31、32に代え、サンドペーパや砥石を使用しても良く、或いは、一方はブラシ31を使用し、他方をサンドペーパや砥石とすることもできる。
ただし、押し棒13bはプッシャロッド13側のスリット13a1、13a1に係合するガイドピン13b1介して抜け止めされている。
尚、この場合のバルブ1用のクランプ、口金2用のクランプは適当なコンベアを介して搬送する廃蛍光ランプの両端部に各一セットを配置し、バルブ1の両端の口金2、2を同時又は時系列的にバルブ1から自動的に除去することも可能である。
2 口金
3 接着剤
4 装置本体
11 固定クランプ
11b、12b 緩衝材
12 可動クランプ
13 プッシャロッド
15b エアシリンダ
22b 熱風発生器
31、32 ブラシ
A クランプ機構
B 排出機構
C 加熱機構
D 削剥機構
Claims (4)
- 廃蛍光ランプのバルブから口金を分離して除去する装置であって、装置本体は廃蛍光ランプの口金の外周を緩衝材を介して半径方向に把持するクランプ機構と、該クランプ機構を開閉駆動する駆動源と、前記バルブと口金の接合部を加熱する加熱機構を備えて成ることを特徴とする廃蛍光ランプの口金除去装置。
- 前記クランプ機構は、固定クランプ、可動クランプの組み合わせとすることを特徴とする請求項1記載の廃蛍光ランプの口金除去装置。
- 前記クランプ機構には、除去された口金を排出する排出機構を付設することを特徴とする請求項1又は2記載の廃蛍光ランプの口金除去装置。
- 装置本体にバルブと口金を分離した後、口金を接着していたバルブ側の接着剤を除去する削剥機構を付設することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の廃蛍光ランプの口金除去装置。
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