JP2005103414A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

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聡 中井
Isao Yoneda
勲 米田
Tatsuhiko Tomita
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Abstract

【課題】 処理する生ごみの種類を選ばず多種多様な生ごみを処理できる利便性の高い生ごみ処理装置を提供する。
【解決手段】 生ごみを収納する容器1と、容器1内の生ごみを粉砕する粉砕手段と、容器1内の生ごみを加熱する加熱手段と、容器1に形成されて開閉切替可能な排水部6とを備えた。あるいは、容器1に形成されて一定温度以上になると開となる排水部を備え、この排水部を熱膨張係数の異なる材料で構成したり、形状記憶合金を使用した。
【選択図】 図3

Description

本願発明は、一般家庭、病院、飲食店、ファーストフード店、コンビニエンスストア等で発生する厨芥やその他水分を比較的多く含む廃棄物である生ごみを加熱乾燥処理する生ごみ処理装置に関するものである。
この種の生ごみ処理装置においては、生ごみを収納する容器の底壁に排水の排出口やドレン孔を設けたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
また、多種多様の生ごみを処理するために、回転カッターの回転数を複数の処理工程毎に切り替え、各処理工程毎に切り替え時間及び回転数を制御するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−333415号公報(図2) 特開2002−370079号公報(図3,図17)
しかしながら、生ごみは多種多様であり、固体の大きさ、容量、重量、含水率、含油率、粘度等が一定ではない。油分の多い生ごみの場合、油分を容器の排水部から排油しないで処理すると、べとべとした状態の処理仕上がりとなったり、耐熱性の樹脂が溶解するほどの温度となり、生ごみを収納する容器の破損につながったりする。
一方で、コンビニエンスストア等の賞味期限切れの弁当やパンなどのように水切りを行う必要のない生ごみに対しては、生ごみを収納する容器の排水部は全く不要であり、逆に排水部に微細ごみが進入して容器外に落下し、清掃の手間が増えるのみであるというような問題があった。このように、生ごみを収納する容器の排水部は、処理する生ごみの種類によって必要な場合と不要な場合がある。
また、特許文献2に記載されたものでは、多種多様な生ごみを処理するにあたり、回転カッターの各処理工程毎の切り替え時間及び回転数を制御している。これは、タッチ操作パネルへのタッチ入力により生ごみの種類を選択し、回転カッターの各処理工程毎の切り替え時間及び回転数をタッチ入力により設定できるようにするものである。しかしながら、現実を考えると、生ごみには複数の種類の生ごみが混在するため、固体の大きさ、容量、重量、含水率、粘度等が一定ではない。従って、予め設定した処理工程では処理しきれず、乾燥が不足したり、処理物の粒度が大きいなどの処理が不完全になる場合があった。
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、処理する生ごみの種類を選ばず多種多様な生ごみを処理できる利便性の高い生ごみ処理装置を提供することを目的とするものである。
上記のような目的を達成するために、本願発明は、生ごみを収納する容器と、容器内の生ごみを粉砕する粉砕手段と、容器内の生ごみを加熱する加熱手段と、容器に形成されて開閉切替可能な排水部とを備えたことを特徴とするものである。
一方、生ごみを収納する容器と、容器内の生ごみを粉砕する粉砕手段と、容器内の生ごみを加熱する加熱手段と、容器に形成されて一定温度以上になると開となる排水部とを備えたことを特徴とするものである。
さらに、前記容器の排水部を熱膨張係数の異なる材料で構成したことを特徴とするものである。
また、前記容器の排水部に形状記憶合金を使用したことを特徴とするものである。
一方、生ごみを収納する容器と、容器内の生ごみを粉砕する粉砕手段と、容器内の生ごみを加熱する加熱手段と、前記粉砕手段をON/OFF制御すると共に、順次処理する複数の処理工程間を順方向から逆方向にループする条件を設け、任意の処理工程に順方向で進入した場合は粉砕手段の制御をON状態より開始する一方、任意の処理工程に逆方向で進入した場合は粉砕手段の制御をOFF状態より開始して、粉砕手段のON/OFF制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、前記制御手段は、生ごみの加熱乾燥運転状態を検出する検出手段の出力と予め定められた条件に基づき、順方向又は逆方向に処理工程の移行を行うことを特徴とするものである。
また、前記制御手段は、前記加熱手段を時間的に間欠駆動して出力制御したことを特徴とするものである。
あるいは、前記制御手段は、前記加熱手段を出力可変的に連続駆動して出力制御したことを特徴とするものである。
本願発明によれば、生ごみを収納する容器に形成されて開閉切替可能な排水部を備えることにより、油分が多い生ごみの場合は排水部を開に切り替えることによって油分が排出されるので、べとべとした状態の処理仕上がりとなったり、耐熱性の樹脂が溶解するほどの温度となり容器の破損につながったりすることがなくなる。一方、水切りを行う必要のない生ごみの場合は排水部を閉に切り替えることによって、容器外に微細な生ごみが落下することがないため、清掃の手間が増えない。従って、処理する生ごみの種類を選ばず多種多様な生ごみを最適に処理できる利便性の高い生ごみ処理装置を提供することができる。
一方、生ごみを収納する容器に形成されて一定温度以上になると開となる排水部を備えることにより、油分が多い生ごみの場合は一定温度以上になると排水部が自動的に開となって油分が排出されるので、べとべとした状態の処理仕上がりとなったり、耐熱性の樹脂が溶解するほどの温度となり容器の破損につながったりすることがなくなる。一方、水切りを行う必要のない生ごみの場合は油分も少なく一定温度以上とならずに排水部は閉のままであるので、容器外に微細な生ごみが落下することがないため、清掃の手間が増えない。従って、処理する生ごみの種類を選ばず多種多様な生ごみを最適に処理でき、更に利便性の高い生ごみ処理装置を提供することができる。
さらに、前記容器の排水部を熱膨張係数の異なる材料で構成することにより、自動排水を比較的容易に実現できる。
また、前記容器の排水部に形状記憶合金を使用することによっても実現可能である。
一方、粉砕手段をON/OFF制御すると共に、順次処理する複数の処理工程間を順方向から逆方向にループする条件を設け、任意の処理工程に順方向で進入した場合は粉砕手段の制御をON状態より開始する一方、任意の処理工程に逆方向で進入した場合は粉砕手段の制御をOFF状態より開始して、粉砕手段のON/OFF制御を行う制御手段を備えることにより、生ごみの種類によって処理工程をループする回数が頻繁になっても粉砕手段が頻繁にON状態となることがないので、生ごみが餅状などになって処理に支障を及ぼすことがなくなる。従って、処理する生ごみの種類を選ばず多種多様な生ごみを自動的に処理できる利便性の高い生ごみ処理装置を提供することができる。
また、前記制御手段は、生ごみの加熱乾燥運転状態を検出する検出手段の出力と予め定められた条件に基づき、順方向又は逆方向に処理工程の移行を行うことにより、処理精度が向上する。
また、前記制御手段は、前記加熱手段を時間的に間欠駆動して出力制御するようにすると、最終処理の場合の加熱過剰を防止することが容易となり望ましい。
あるいは、前記制御手段は、前記加熱手段を出力可変的に連続駆動して出力制御することによっても、最終処理の場合の加熱過剰を防止することが容易となり望ましい。
以下、本願発明の実施形態を具体的な実施例を示す図面を参照して詳細に説明する。
図1は本願発明による生ごみ処理装置の実施例1の要部構成を示す縦断面図、図2は同じく、その容器の拡大図、図3は容器底面の排水部の開状態を示す図、図4は同じく閉状態を示す図である。
本実施例の生ごみ処理装置は、耐熱性を有するマイクロ波透過材料(樹脂等)で形成された有底筒状の容器1内に厨芥等の生ごみを収納して、容器1を回転すると共に、回転刃2で粉砕・攪拌しながらマイクロ波を照射して加熱乾燥処理するものである。
上記回転刃2は、両側とも回転軸3の軸受部4から容器1の底縁に向かって伸びた形状を有している。この回転刃2は、回転軸3の間欠的な高速回転に伴い、容器1内で間欠的に高速回転するように配設されている。回転軸3の容器1下面側に貫通する下端には、後述する回転刃駆動用モータ20の駆動力を着脱自在に伝達するための上カップリング5が設けられている。
上記容器1の底面には、図2〜図4に示すように、生ごみからの排出油水を容器1から排出させるための排水部6が形成されている。本実施例では、排水部6を開閉切替可能とするため、円弧状の複数の排水スリット7と、摘み8を有するスライド式のシャッター9が設けられている。
上記シャッター9を図3に示すように開位置で固定すると、生ごみからの排出油水は排水スリット7を通り、容器1から排出され、後述する処理室14の底面を介して、図示はしていないが処理室14外に配設してある油水容器内に収集される。一方、シャッター9を図4に示すように閉位置で固定すると、排水スリット7が塞がれ、容器1底面は完全に密閉されるため、排水部6から微細ごみなどが容器1外に放出されることがない。
一方、図1に戻って、上記容器1の下面側には、後述する容器駆動用モータ16の駆動力を着脱自在に伝達するための上カップリング10が突出形成されている。また、容器1上部には起倒自在な取手12が取り付けられている。
上述した容器1は、本体ケース13内に設けられた上面開放の処理室14内に着脱自在に収納される。この処理室14はマイクロ波を透過しない金属製のマイクロ波遮蔽室で、その底部には容器1を載置する受皿15が回転自在に設けられている。この受皿15は、処理室14下方の本体ケース13内に設けられた容器駆動用モータ16にプーリ17やベルト18等を介して連結されて回転駆動される。受皿15内には下カップリング19が形成され、容器1の下面側に突出形成された上カップリング10を受皿15に載置嵌合して下カップリング19に係合することにより、容器1を回転させることができるようになっている。さらに、受皿15内の中央部には、処理室14下方の本体ケース13内に設けられた回転刃駆動用モータ20の出力軸21に形成された下カップリング22が回転自在に露出しており、この下カップリング22に容器1内の回転刃2の回転軸3下端に形成された上カップリング5が係合することにより、回転刃2を回転させることができるようになっている。
上記処理室14の上面開口23は、本体ケース13の上面側にヒンジ24にて開閉可能に取り付けられたマイクロ波遮蔽蓋体25で閉塞されるようになっている。この蓋体25には、蓋体25を開閉する際に使用する把手26が設けられている。
また、処理室14の一方の側壁26側の本体ケース13内にはマイクロ波を発生するマグネトロン27が備えられており、処理室14の側壁26を開口して装着されたマイクロ波透過カバー28を通して、マイクロ波を透過する容器1内の生ごみにマイクロ波を照射することにより、生ごみを加熱するようになっている。上記カバー28は、マイクロ波を吸収し難く耐熱性を有する樹脂(ここではPP樹脂)により形成され、生ごみを回転刃2により粉砕しながら乾燥した際に発生する微粉がマグネトロン27に付着するのを防止している。
上記マグネトロン27の下方の本体ケース13内には吸気ファン29が設けられており、吸気ファン駆動用モータ30によって回転駆動される。この吸気ファン29は、本体ケース13の側壁下部に形成された吸気孔31から外気を吸い込んで、マグネトロン27を介して、処理室14の側壁26上方に形成された給気孔32から処理室14内に外気を供給するものである。吸気ファン29により強制吸気された外気がマグネトロン27を通過することにより、マグネトロン27が効率良く冷却される。
また、本体ケース13内の他側の下部には排気ファン33が設けられており、排気ファン駆動用モータ34によって回転駆動される。この排気ファン33は、処理室14の他方の側壁26上部に形成された排出孔35から本体ケース13の側壁下部に形成された排気口36を介して処理室14内の空気を外部に強制排気するものである。
さらに、前記蓋体25の裏面には、蓋体25を閉じた状態で処理室14の上面開口23内に突出する略円筒形状のダクト37が形成されている。このダクト37は、蓋体25を閉じた状態で、ダクト37の下端が容器1の内側に入り込むように形成されており、ダクト37側の開口周縁が容器1側の開口周縁の内側にオーバーラップする構成となって、粉砕生ごみ等の容器1外への飛散を防止している。また、ダクト37は、仕切壁38により吸気経路39と排気経路40とに区画されている。
吸気経路39は、ダクト37の一側に形成された吸気口41を介して前述した処理室14内への外気の給気孔32と容器1内とを連通している。また、排気経路40は、ダクト37の他側に形成された排気孔42を介して前述した処理室14からの排出孔35と容器1内とを連通している。
なお、処理室14内の側壁には、前後左右の4箇所に等間隔に突部43が形成されており、この突部43の先端が容器1側壁に近接する位置まで延設され、回転する容器1の倒れを防止している。また、処理室14外の両側壁上部には、吸気側と排気側にそれぞれ温度センサ51と湿度センサ52が取り付けられている。
このように構成された生ごみ処理装置においては、容器1内に生ごみを投入し、生ごみが投入された容器1を処理室14内に収納して蓋体25を閉塞し、図示しない電源スイッチを入れ、操作部を操作するという手順で運転操作が行われる。
生ごみの乾燥運転初期は、容器駆動用モータ16により容器1を回転しながらのマグネトロン27による加熱と、吸気ファン29及び排気ファン33による容器1内の空気の吸排気により、生ごみから水分が除去されると共に、容器1内の温度は上昇する。回転刃2の駆動は湿度センサ52の出力に基づいて制御部によって制御され、容器1内の湿度が低下すると回転刃2を駆動するようになっている。
すなわち、マグネトロン27から発生するマイクロ波は水分に吸収される特性があるため、生ごみの乾燥運転初期から回転刃2を駆動して、生ごみを粉砕・攪拌すると、生ごみから発生して容器1内に溜まった多量の水分にマイクロ波が吸収されてしまい、マイクロ波により生ごみを加熱できなくなる。
また、生ごみを運転開始当初から粉砕・攪拌すると糊状になったり粘性により団塊状になり、生ごみ内部の乾燥効率が低下する。
従って、生ごみの乾燥運転初期は、回転刃2の駆動は行わず、湿度センサ52により容器1内の湿度低下を検出した後に、回転刃2を駆動させ、回転刃2の駆動により容器1内の湿度が上昇すると回転刃2の駆動を停止させるようになっている。
また、容器駆動用モータ16により容器1を回転させているのは、マグネトロン27による生ごみの加熱ムラを防止して均一に加熱するためである。
生ごみの乾燥運転中期以降は、生ごみの乾燥効率を向上させるために、回転刃駆動用モータ20を間欠的に駆動させて生ごみを粉砕・攪拌する。
生ごみの乾燥運転中期には、マグネトロン27からの加熱量と生ごみの水分が気化する際に奪われる気化熱とが釣り合い、容器1内の温度は略一定になるが、生ごみの乾燥が進行すると生ごみの水分が気化する際に奪われる気化熱が減少するため、容器1内の温度は上昇する。本実施例においては、容器1内の温度が摂氏70度まで上昇し、温度センサ51がこの温度を検出すると、乾燥が終了したと制御部は判断し、加熱手段であるマグネトロン27を停止させるようになっている。
この時、乾燥した生ごみの温度は高く、使用者が誤って生ごみに触れると火傷する畏れがあるため、吸気ファン29と排気ファン33を継続して駆動させて容器1内の温度を低下させてから乾燥終了の報知を行う。この乾燥終了の報知を使用者が確認してから、蓋体25を開放して容器1を取り出すことにより、生ごみの乾燥処理物を安全に廃棄することができる。
本実施例では、生ごみを収納する容器1に開閉切替可能な排水部6が備えられているので、処理する生ごみの種類に応じて、前述したようにして排水部6のシャッター9を操作して、油分が多い生ごみの場合は排水部6を開に切り替えることによって油分が排出されるので、べとべとした状態の処理仕上がりとなったり、耐熱性の樹脂が溶解するほどの温度となり容器1の破損につながったりすることがなくなる。一方、水切りを行う必要のない生ごみの場合は排水部6を閉に切り替えることによって、容器1外に微細な生ごみが落下することがないため、清掃の手間が増えない。従って、処理する生ごみの種類を選ばず多種多様な生ごみを最適に処理できる利便性の高い生ごみ処理装置を実現することができる。
図5は、本願発明による生ごみ処理装置の実施例2において生ごみを収納する容器の縦断面図、図6はその要部拡大図で、(a)は排水部の開状態、(b)は閉状態を示しており、前記実施例と同一又は相当部分には同一符号を用いている。なお、生ごみ処理装置全体の構成は前記図1と同様である。
前記実施例では、開閉切替可能な排水部6を備えて手動で開閉するように構成したが、本実施例では排水部60が自動的に開閉するように工夫したものである。
図5に示すように、容器1の底面には排水部60が設けてある。具体的には、図6に示すように、容器1の底面には排水スリット61が形成されており、その下側に容器1よりも熱膨張係数の大きな材料で形成された排水部材62が装着されている。排水部材62側にもスリット63が形成されているが、容器1の耐熱温度に対して約10℃の余裕度までは、図6(a)に示すように排水スリット61を排水部材62が塞ぎ、容器1の耐熱温度に対して約10℃以下となった場合は、容器1と排水部材62の熱膨張係数差によって、排水スリット61と排水部材62との間に空間64が出きるように、排水スリット61と排水部材62の寸法が設定されている。
従って、油分が多い生ごみを処理した場合であっても、容器1底面の排水部60から自動的に排水・廃油されることになる。容器1と排水部材62の材料としては、例えば、容器1には熱膨張係数の小さなポリスチレン,ポリカーボネイト,ポリフェニレンエーテルなどを用い、排水部材62には熱膨張係数の大きなABS樹脂,ポリプロピレンなどを用いることができる。
以上のように、容器1の排水部60を熱膨張係数の異なる材料で構成することにより、自動排水を比較的容易に実現できる。
なお、排水部材62は、熱膨張係数が大きい材料に限らず、容器1に対して小さい材料(例えばセラミックスや鋳物など)でも良いし、2つ以上の熱膨張係数の異なる材料で排水部60を構成しても良い。
さらに、形状記憶合金を利用して排水部を構成しても良い。具体的には、例えば前記実施例1のようなシャッター方式を利用して、形状記憶合金とバネなどを用いてシャッターをスライドさせることによって実現することができる。
図7は、本願発明による生ごみ処理装置の実施例3の制御系統の要部を示すブロック構成図、図8は制御の要部を示すタイミングチャート、図9は処理工程例を示す図、図10は処理工程移行フロー例を示す図、図11及び図12は処理工程移行フローチャートであり、前記実施例と同一又は相当部分には同一符号を用いている。なお、構造的な構成は前記実施例1又は2と同様である。
図7に示すように、装置全体を制御する制御部100には、前述してきた操作部53、電源スイッチ54、温度センサ51、湿度センサ52、容器駆動用モータ16、回転刃駆動用モータ20、マグネトロン27、吸気ファン駆動用モータ30、排気ファン駆動用モータ34等が接続されている。
回転刃駆動用モータ20及び容器駆動用モータ16は、ロータリーエンコーダ信号を検出できるようになっている。この信号は制御部100に取り込まれ、生ごみの状態を随時自動検出している。すなわち、運転前には、生ごみの過大負荷、過小負荷、無負荷を検知し、正常の生ごみ量の場合のみ運転モードに入るように制御されており、更に正常生ごみ量の場合は初期状態の生ごみの情報が制御部100に入力される。運転中には、温度センサ51、湿度センサ52からの信号、回転刃駆動用モータ20及び容器駆動用モータ16からの信号を検出し、マグネトロン27の加熱時間のデータを随時取り込むことによって生ごみの処理状態を判別している。
処理工程の移行は、温度センサ51の温度が規定温度以上になった時点で移行したり、湿度センサ52の湿度が規定湿度以下になった場合に順方向に次工程に進行移行するが、図8では湿度センサ52の湿度が規定湿度以下になった場合の例である。順方向で進入した場合、回転刃駆動用モータ20のON状態より開始し、図8(a)に示すように各処理工程毎に設定されている回転刃駆動用モータ20のON/OFF切り替え時間タイミング及び回転数でON/OFFを繰り返す。
また、回転刃駆動用モータ回転後の湿度センサ52の湿度が規定湿度以上になった場合は、図8(b)に示すように処理工程は逆方向に前工程に後進移行し、事実上ループ部分に入ることとなる。逆方向で進入した場合は回転刃駆動用モータ20の制御をOFF状態より開始し、各処理工程毎に設定されている回転刃駆動用モータ20のON/OFF切り替え時間タイミング及び回転数でON/OFFを繰り返す。
具体例として、図9に示すような処理工程1〜8で回転刃2の回転数とON−OFF間欠時間が設定されているとして、図10に示すように処理工程6→処理工程7→処理工程8の処理工程移行フロー例で、図11,図12に示すフローチャートを用いて説明すると次のようになる。
すなわち、図11に示すように、順方向で処理工程6に進入すると、先ず回転刃2の回転を10回行い(S1)、間欠時間として30秒間停止してから(S2)、湿度が20%以下になったか否かをチェックし(S3)、20%以下になっていなければS1に戻って上記を繰り返す。湿度が20%以下になれば、順方向で図12に示す処理工程7に移行する。処理工程7では、先ず回転刃2の回転を20回行い(S4)、その直後に湿度が60%以下であるか否かをチェックする(S6)。60%以下であれば、そのまま回転刃2を10秒停止してから(S7)、湿度が10%以下になったか否かをチェックし、以下になっていなければ上記S4に戻って上記を繰り返し、以下になっていれば順方向で最後の処理工程8に移行する。ところが、処理工程7で回転刃2の回転を20回行った直後の湿度が60%以下でなければ、S5からS8に分岐して、回転刃2を30秒停止してから逆方向で通常の処理工程6に移行する。すなわち、逆方向で処理工程を移行する場合は、移行する処理工程の間欠時間分のOFF状態より開始することになる。
ここで、逆方向で処理工程移行した場合に回転刃駆動用モータ20をOFF状態より開始する理由を説明すると、例えば、生ごみの量が多い場合などは、生ごみの保有水分に比較し、生ごみが水分を放出する表面積が少ないために、粉砕・攪拌した際に水分が一気に放出することになる。従って、処理工程が逆方向に後進移行し、ループする回数が頻繁になる。工程移行する度に回転刃駆動用モータ20の制御をON状態から開始すると、生ごみを粉砕・攪拌しすぎて餅状となり、処理に支障を及ぼすことがあるからである。
また、マイクロ波等の照射は時間的に間欠発振とさせ出力コントロールする構成やインバータ制御等により出力コントロールする構成を用いると、最終処理の場合の過熱過剰を防止することが容易になり望ましい。
なお、前記実施例1で示したように、温度センサ51、湿度センサ52を吸気側と排気側に各々配置し、外気による補正を可能としているが、排気側に単独で設置し、処理開始時の値を用いて外気補正を行っても良い。また、回転刃駆動用モータ20及び容器駆動用モータ16からの信号検出はロータリーエンコーダ信号による回転数、回転速度、回転位置、移動量などの検出に限定されるものではなく、モータの電流値や回転トルクの検出や圧力センサなどでも良い。
また、必ずしも、回転刃駆動用モータ20、容器駆動用モータ16、温度センサ51、湿度センサ52からの信号の全てを使用する必要はないが、より最適な自動処理プログラムとするためには検知部が多い方が望ましい。
以上説明したように、本実施例では、処理工程をループする条件を設け、任意の処理工程に順方向で進入した場合は回転刃駆動用モータ20をON状態より開始し、逆に任意の処理工程に逆方向で進入した場合は回転刃駆動用モータ20をOFF状態より開始して、回転刃駆動用モータ20のON/OFF制御を行うものである。また、乾燥前及び乾燥処理中に温度、湿度、回転刃駆動用モータ信号、容器駆動用モータ信号、加熱時間を検出することによって処理状態を判別し、処理工程を移行し、処理物及び処理状態に応じた最適な粉砕・攪拌、マイクロ波等の照射を行う機能を設けている。
その結果、固体の大きさ、容量、重量、含水率、粘度等が一定でない多種多様の生ごみを処理するにあたり、簡単に自動処理可能な利便性の高い生ごみ処理装置を実現できる。
本願発明による生ごみ処理装置の実施例1の要部構成を示す縦断面図。 同じく、その容器の拡大図。 同じく、容器底面の排水部の開状態を示す図。 同じく閉状態を示す図。 本願発明による生ごみ処理装置の実施例2において生ごみを収納する容器の縦断面図。 図5の要部拡大図。 本願発明による生ごみ処理装置の実施例3の制御系統の要部を示すブロック構成図。 制御の要部を示すタイミングチャート。 処理工程例を示す図。 処理工程移行フロー例を示す図。 処理工程移行フローチャート。 同じく処理工程移行フローチャート。
符号の説明
1 容器
2 回転刃
3 回転軸
6 排水部
7 排水スリット
8 摘み
9 スライド式シャッター
13 本体ケース
14 処理室
16 容器駆動用モータ
20 回転刃駆動用モータ
27 マグネトロン
29 吸気ファン
30 吸気ファン駆動用モータ
33 排気ファン
34 排気ファン駆動用モータ
51 温度センサ
52 湿度センサ
60 排水部
61 排水スリット
62 排水部材
63 スリット
64 空間
100 制御部

Claims (8)

  1. 生ごみを収納する容器と、容器内の生ごみを粉砕する粉砕手段と、容器内の生ごみを加熱する加熱手段と、容器に形成されて開閉切替可能な排水部とを備えたことを特徴とする生ごみ処理装置。
  2. 生ごみを収納する容器と、容器内の生ごみを粉砕する粉砕手段と、容器内の生ごみを加熱する加熱手段と、容器に形成されて一定温度以上になると開となる排水部とを備えたことを特徴とする生ごみ処理装置。
  3. 前記容器の排水部を熱膨張係数の異なる材料で構成したことを特徴とする請求項2記載の生ごみ処理装置。
  4. 前記容器の排水部に形状記憶合金を使用したことを特徴とする請求項2記載の生ごみ処理装置。
  5. 生ごみを収納する容器と、容器内の生ごみを粉砕する粉砕手段と、容器内の生ごみを加熱する加熱手段と、前記粉砕手段をON/OFF制御すると共に、順次処理する複数の処理工程間を順方向から逆方向にループする条件を設け、任意の処理工程に順方向で進入した場合は粉砕手段の制御をON状態より開始する一方、任意の処理工程に逆方向で進入した場合は粉砕手段の制御をOFF状態より開始して、粉砕手段のON/OFF制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする生ごみ処理装置。
  6. 前記制御手段は、生ごみの加熱乾燥運転状態を検出する検出手段の出力と予め定められた条件に基づき、順方向又は逆方向に処理工程の移行を行うことを特徴とする請求項5記載の生ごみ処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記加熱手段を時間的に間欠駆動して出力制御したことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の生ごみ処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記加熱手段を出力可変的に連続駆動して出力制御したことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の生ごみ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110108108A (zh) * 2019-05-08 2019-08-09 绵阳市蜀创农业科技有限公司 一种便携式蕨麻烘干收集设备

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