JP2005102452A - 変圧器の運転装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 主変圧器2の運転開始時には、制御装置18は、インバータ装置11により主変圧器2の二次巻線2bを励磁させて、電源側遮断器3の極間電圧を監視し、極間電圧が略0となったとき、電源側遮断器3を閉路させる。
また、主変圧器2の運転を停止時には、制御装置18は、インバータ装置11より主変圧器の2次巻線2bを励磁させ電源側遮断器3の極間電圧および電源側遮断器3に流れる電流をそれぞれ監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器3を開路する。
【選択図】 図1
Description
そこで、従来より、変圧器の一次巻線が電源側遮断器を介して変電所からの交流電源に接続され、二次巻線が負荷側遮断器を介して需要家側の負荷に接続され、以って、給電系統(配電系統)が構成されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
また、需要家側での電力消費量は、昼間、夜間、休憩時間等で時間的変動があり、従って変圧器としては、最大負荷に対応する容量に設定されるが、このようにすると、夜間等消費電力量が少なくなった場合に、必要な電力量に対し変圧器の無負荷損失が大きくなり、電力使用の効率が低下する不具合がある。
本発明の第2の目的は、電源側遮断器の開路による変圧器の運転停止時にその電源側遮断器の極間にアークが発生することを防止できる変圧器の運転装置を提供するにある。
請求項2記載の変圧器の運転装置は、交流電源と負荷との間に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる給電系統と、前記変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、前記電源側遮断器、負荷側遮断器およびパワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、前記制御装置は、運転停止時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧および前記電源側遮断器に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器を開路させるようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の変圧器の運転装置は、交流電源と負荷との間に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる給電系統と、前記変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、前記電源側遮断器、負荷側遮断器およびパワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、前記制御装置は、運転開始時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧を監視し、その極間電圧が略0となったときに前記電源側遮断器を閉路させるようにし、また、運転停止時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧および前記電源側遮断器に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器を開路させるようにしたことを特徴とする。
請求項4記載の変圧器の運転装置は、交流電源と負荷との間に並列に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる複数の給電系統と、これらの複数の給電系統の変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、前記複数の給電系統の電源側遮断器、負荷側遮断器および前記パワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記負荷の状態に応じて前記複数の給電系統の電源側遮断器を選択的に閉路させて対応する変圧器の運転を開始させるように制御し、その運転開始時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧を監視し、その極間電圧が略0となったときに前記電源側遮断器を閉路させるようにしたことを特徴とする。
請求項5記載の変圧器の運転装置は、交流電源と負荷との間に並列に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる複数の給電系統と、これらの複数の給電系統の変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、前記複数の給電系統の電源側遮断器、負荷側遮断器および前記パワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記負荷の状態に応じて前記複数の給電系統の電源側遮断器を選択的に開路させて対応する変圧器を運転停止させるように制御し、その運転停止時に、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧および前記電源側遮断器に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器を開路させるようにしたことを特徴とする。
請求項6記載の変圧器の運転装置は、交流電源と負荷との間に並列に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる複数の給電系統と、これらの複数の給電系統の変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、前記複数の給電系統の電源側遮断器、負荷側遮断器および前記パワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記負荷の状態に応じて前記複数の給電系統の電源側遮断器を選択的に閉路させて対応する変圧器の運転を開始させるように制御し、その運転開始時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧を監視し、その極間電圧が略0となったときに前記電源側遮断器を閉路させるようにし、また、その運転停止時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧および前記電源側遮断器に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器を開路させるようにしたことを特徴とする。
請求項7記載の変圧器の運転装置は、請求項1,3,4または6記載の変圧器の運転装置におけるパワーエレクトロニクス装置は、インバータ装置で構成され、制御装置は、変圧器の運転開始時には、インバータ装置の出力電圧および周波数を、変圧器鉄心の磁束密度が励磁開始当初は定格運転時より低くかつその後次第に上昇するように制御するようになっていることを特徴とする。
請求項8記載の変圧器の運転装置は、請求項2,3,5または6記載の変圧器の運転装置におけるパワーエレクトロニクス装置は、インバータで構成され、制御装置は、変圧器の運転停止時には、インバータ装置の出力電圧および周波数を、変圧器鉄心の磁束密度が次第に減少するように制御するようになっていることを特徴とする。
請求項9記載の変圧器の運転装置は、インバータ装置の直流電源部は、二次電池、蓄電器または電気二重層キャパシタであることを特徴とする。
請求項10記載の変圧器の運転装置は、直流電源部は、変圧器から充電されることを特徴とする。
請求項2,3,5または6記載の変圧器の運転装置によれば電源側遮断器の開器時にその電源側遮断器の極間にアークが発生することを防止できる。
請求項4,5または6記載の変圧器の運転装置によれば変圧器の無負荷損失低減を図ることができて、電力使用の効率を上げることができる。
以下本発明の第1の実施例について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、電源側端子1と変圧器たる主変圧器2の一次巻線2aとは、電源側遮断器3を介して接続され、主変圧器2の二次巻線2bと負荷側端子4とは、負荷側遮断器5を介して接続されることにより、給電系統6(配電系統)が構成されている。また、電源側端子1には、三相交流電源7が接続され、負荷側端子4には、負荷8が接続されている。前記給電系統6において、電源側遮断器3と電源側端子1とが接続された間の配線には、電圧検出器9が接続されているとともに、電流検出器10が設けられている。
制御装置18は、電源側遮断器3の極間電圧を監視しながらインバータ装置11の出力電圧を上昇させるが、その極間電圧が略0となったときに電源側遮断器3を閉路させ、以って、主変圧器2の運転を開始させる。更に、制御装置18は、励磁遮断器17を開くとともに、負荷側遮断器5を閉路させる。これにより、主変圧器2の二次巻線2bから負荷8に電力が供給される。
制御装置18は、運転開始時と同様にして電源側遮断器3の極間電圧(電源電圧と演算により求められる一次巻線電圧との差)を監視しているとともに、電流検出器10を介して得られる電源側遮断器3に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器3を開路する。その後、制御装置18は、インバータ装置11の出力電圧および周波数を、変圧器鉄心の磁束密度が次第に減少するように制御する。そして、制御装置18は、励磁遮断器17を開き、電磁開閉器16を開いて動作を終了させる。
図2は、本発明の第2の実施例であり、前記第1の実施例(図1)と異なるところは、主変圧器2に三次巻線2cが設けられていて、インバータ装置11の出力端子が励磁遮断器17を介してその三次巻線2cに接続されている。その他の構成は、第1の実施例と同様である。
図3および図4は、以下本発明の第3の実施例であり、前記第1の実施例(図1)とは同一部分には同一符号を付して示し、以下異なるところについて説明する。図3において、変圧器たる主変圧器19は、前記主変圧器2の代わりに設けられて給電系統(配電系統)20を構成するものであり、主変圧器2の一次巻線2aおよび二次巻線2bと同様の一次巻線19aおよび二次巻線19bを備えている。
そして、図4は変圧器の損失曲線であり、最大の容量W(kVA)を出力する場合に、定格容量W/2(kVA)の変圧器2台常時並列で負荷に供給する場合の損失特性Aと、W/2(kVA)変圧器1台で負荷に電力を供給する場合の損失特性Bとを表すものである。
その後、負荷8の容量がX(kVA)以上になったときは、主変圧器23を運転開始させて、主変圧器19,23で並列運転するため、制御装置18は、電磁開閉器16を閉じインバータ装置11に電力を供給した状態で励磁遮断器26を閉じる。そして、制御装置18は、前記インバータ装置11の出力電圧および周波数を、変圧器鉄心の磁束密度が励磁開始時には主変圧器23の定格運転時より低くかつその後次第に上昇するように制御し、二次巻線23b側を励磁することにより、一次巻線23a側に電圧を誘起させる。
更に、負荷8の容量がX(kVA)未満に再び戻った場合には、主変圧器23を運転停止して、主変圧器19のみの運転にするため、制御装置18は、励磁開閉器16を閉じインバータ装置11に電力を供給した状態で励磁遮断器26を閉じ、二次巻線23b側を励磁することにより、一次巻線23a側に電圧を誘起させる。
図5および図6は、本発明の第4の実施例であり、前記第3の実施例と異なるところは、図5において、主変圧器19の代わりに変圧器たる主変圧器27(一次巻線27aおよび二次巻線27bを有する。)が設けられて給電系統(配電系統)28が構成され、主変圧器23の代わりに変圧器たる主変圧器29(一次巻線29aおよび二次巻線29bを有する。)が設けられて給電系統(配電系統)30が構成されている。そして、インバータ装置11の出力端子は、励磁遮断器17を介して主変圧器27の二次巻線27bに接続されているとともに、励磁遮断器26を介して主変圧器29の二次巻線29bに接続されている。そして、その他の構成は、前記第3の実施例と同様である。
なお、この第4の実施例において、電源側遮断器3および22を閉路および開路させる場合の制御装置18によるインバータ装置11の動作は、前記第3の実施例と同様である。
第1、第3および第4の実施例では、インバータ装置11の出力により、主変圧器2,19,23,27および29の二次巻線2b,19b,23b,27bおよび29bを励磁するようにしたが、代わりに、一次巻線2a,19a,23a,27aおよび29aを励磁するようにしてもよい。
第1ないし第4の実施例では、電源側遮断器3の閉路時および開路時の双方において、インバータ装置11を動作させるようにしたが、閉路時および開路時の一方のみにインバータ装置11を動作させるようにしてもよい。第3および第4の実施例において電源側遮断器22についても同様である。
Claims (10)
- 交流電源と負荷との間に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる給電系統と、
前記変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、
前記電源側遮断器、負荷側遮断器およびパワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、
前記制御装置は、運転開始時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧を監視し、その極間電圧が略0となったときに前記電源側遮断器を閉路させるようにしたことを特徴とする変圧器の運転装置。 - 交流電源と負荷との間に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる給電系統と、
前記変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、
前記電源側遮断器、負荷側遮断器およびパワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、
前記制御装置は、運転停止時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧および前記電源側遮断器に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器を開路させるようにしたことを特徴とする変圧器の運転装置。 - 交流電源と負荷との間に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる給電系統と、
前記変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、
前記電源側遮断器、負荷側遮断器およびパワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、
前記制御装置は、運転開始時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧を監視し、その極間電圧が略0となったときに前記電源側遮断器を閉路させるようにし、また、運転停止時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧および前記電源側遮断器に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器を開路させるようにしたことを特徴とする変圧器の運転装置。 - 交流電源と負荷との間に並列に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる複数の給電系統と、
これらの複数の給電系統の変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、
前記複数の給電系統の電源側遮断器、負荷側遮断器および前記パワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、
前記制御装置は、前記負荷の状態に応じて前記複数の給電系統の電源側遮断器を選択的に閉路させて対応する変圧器の運転を開始させるように制御し、その運転開始時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧を監視し、その極間電圧が略0となったときに前記電源側遮断器を閉路させるようにしたことを特徴とする変圧器の運転装置。 - 交流電源と負荷との間に並列に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる複数の給電系統と、
これらの複数の給電系統の変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、
前記複数の給電系統の電源側遮断器、負荷側遮断器および前記パワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、
前記制御装置は、前記負荷の状態に応じて前記複数の給電系統の電源側遮断器を選択的に開路させて対応する変圧器を運転停止させるように制御し、その運転停止時に、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧および前記電源側遮断器に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器を開路させるようにしたことを特徴とする変圧器の運転装置。 - 交流電源と負荷との間に並列に設けられ、電源側遮断器、変圧器および負荷側遮断器からなる複数の給電系統と、
これらの複数の給電系統の変圧器を励磁するためのパワーエレクトロニクス装置と、
前記複数の給電系統の電源側遮断器、負荷側遮断器および前記パワーエレクトロニクス装置を制御する制御装置とを具備し、
前記制御装置は、前記負荷の状態に応じて前記複数の給電系統の電源側遮断器を選択的に閉路させて対応する変圧器の運転を開始させるように制御し、その運転開始時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧を監視し、その極間電圧が略0となったときに前記電源側遮断器を閉路させるようにし、また、その運転停止時には、前記パワーエレクトロニクス装置により前記変圧器を励磁させながら前記電源側遮断器の極間電圧および前記電源側遮断器に流れる電流を監視し、その電流が略0となったときに前記電源側遮断器を開路させるようにしたことを特徴とする変圧器の運転装置。 - 請求項1,3,4または6記載の変圧器の運転装置におけるパワーエレクトロニクス装置は、インバータ装置で構成され、
制御装置は、変圧器の運転開始時には、インバータ装置の出力電圧および周波数を、変圧器鉄心の磁束密度が励磁開始当初は定格運転時より低くかつその後次第に上昇するように制御するようになっていることを特徴とする変圧器の運転装置。 - 請求項2,3,5または6記載の変圧器の運転装置におけるパワーエレクトロニクス装置は、インバータ装置で構成され、
制御装置は、変圧器の運転停止時には、インバータ装置の出力電圧および周波数を、変圧器鉄心の磁束密度が次第に減少するように制御するようになっていることを特徴とする変圧器の運転装置。 - インバータ装置の直流電源部は、二次電池、蓄電器または電気二重層キャパシタであることを特徴とする請求項7または8記載の変圧器の運転装置。
- 直流電源部は、変圧器から充電されることを特徴とする請求項9記載の変圧器の運転装置。
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