JP2005102017A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原稿の正確な読み取りを実現し、メンテナンス性に優れたシェーディング手段によってコストダウンを図るとともに、安定した原稿の搬送及び画質が維持できる画像読取装置を提供する。
【解決手段】 読取センサのシェーディング補正を行うための手段を有する画像読取装置において、シェーディング手段は、揺動可能なアーム15と、アーム15上に揺動中心を有するシート台26と、シート台26に取り付けられたシェーディングシート部材13とを有し、且つシェーディングシート部材13を読取センサ1と対向可能な第1の位置と、原稿搬送路から退避している第2の位置とに移動させるようにアーム15及びシート台26とが揺動可能であり、アーム15とシート台26との相対角度が、シェーディングシート部材13を前記第1の位置に移動したときよりも前記第2の位置に移動したときに小さくなるよう構成したことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は搬送される原稿の画像を読み取る読取センサのシェーディング補正を行うためのシェーディング手段を有する画像読取装置に関する。
画像読取装置は、例えば図8に示すように、原稿台50にセットした原稿51を給送ローラ52や搬送ローラ対53等で搬送し、読取センサ54によって光学的に読み取る。このとき、読取センサ54は、各画素毎の出力レベル、受光感度のばらつきを持っている。そこで、画像読取装置では前記ばらつきを補正するために、シェーディング補正(白補正及び光量調整)を行うように構成している。
上記シェーディング補正は、白レベル、反射率、白色均一性が管理されているシェーディング板55を読取センサ54に対向する読取位置に設け、原稿照明用の光源を発光させてシェーディング板55に反射した反射光を読取センサ54が受光する。そのとき、読取センサ54の出力を各画素ごとに測定し、その測定データに基づき、画像読み取り時に読取センサ54からの出力を補正する。なお、補正データの取得は、画像読み取り前や日に1回など自由に設定することができる。
特開昭60−194873号公報
画像読取装置を小型化しようとした場合、読取センサ54としてコンパクトな密着型読取センサを用いることは必須である。そして、密着型読取センサを用いた場合、結像光学系及び照明光学系の構成上、照明深度、焦点深度ともに浅くなり、読取センサ54とシェーディング板55との隙間は狭くせざるを得ない。
上記隙間を狭くする弊害として、読み取っている原稿51が前記隙間で紙詰まりすることがある。また、シェーディング板55と搬送された原稿51が擦れて、シェーディング板55に傷がついたり、紙紛及びローラカス等が付着してシェーディング板55が汚れることがある。
また、この傷、汚れを避けるためシェーディング板55を進退させてる例もあるが、プラテンローラと同軸上に回転させるなど、複雑な構成となっており組立性、メンテナンス性に問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、原稿の正確な読み取りを実現し、メンテナンス性に優れたシェーディング手段によってコストダウンを図るとともに、安定した原稿の搬送及び画質が維持できる画像読取装置を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明における第1の手段は、搬送される原稿の画像を読み取る読取センサのシェーディング補正を行うためのシェーディング手段を有する画像読取装置において、前記シェーディング手段は、揺動可能な第1揺動部材と、該第1揺動部材上に揺動中心を有する第2揺動部材と、該第2揺動部材に取り付けられた変形自在なシェーディング部材とを有し、且つ前記シェーディング部材を前記読取センサと対向可能な第1の位置と、原稿搬送路から退避している第2の位置とに移動させるように前記第1揺動部材及び第2揺動部材とが揺動可能であり、前記第1揺動部材と第2揺動部材との相対角度が、前記シェーディング部材を前記第1の位置に移動したときよりも前記第2の位置に移動したときに小さくなるよう構成したことを特徴とする。
第2の手段は、前記第1の手段において、前記読取センサと対向する位置に原稿を支持するためのプラテンローラを設け、前記変形自在なシェーディング部材は前記読取センサとプラテンローラの間に進入可能であることを特徴とする。
第3の手段は、前記第2の手段において、前記プラテンローラの駆動を前記第1揺動部材に伝達及び伝達解除することで、前記第1揺動部材を揺動させることを特徴とする。
第4の手段は、前記第2又は第3の手段において、前記シェーディング部材が前記第1の位置から第2の位置に移動するとき、及び第2の位置から第1の位置へ移動するとき、前記プラテンローラが前記シェーディング部材の移動方向と同一方向へ回転することを特徴とする。
第5の手段は、前記第2乃至第4のいずれかの手段において、電源投入直後に前記プラテンローラが前記シェーディング部材を前記第2の位置に戻す方向に回転することを特徴とする。
第6の手段は、前記第1乃至第5のいずれかの手段において、前記シェーディング手段は、シェーディング補正を行うための光量調整データは画像読取装置の起動時に取得し、白補正データは画像読取直前に行なうことを特徴とする。
第7の手段は、前記第1乃至第6のいずれかの手段において、前記画像形成装置は原稿搬送路を境に第1ユニットと、該第1ユニットに対して開閉可能な第2ユニットで構成し、前記シェーディング補正データ取得状態で、前記第2ユニットが開放されたとき、前記シェーディング部材を前記第2の位置に移動させることを特徴とする。
第8の手段は、前記第1乃至第7のいずれかの手段において、前記画像形成装置は原稿搬送路を境に第1ユニットと、該第1ユニットに対して開閉可能な第2ユニットで構成し、前記第2ユニットが所定角度開放又は閉鎖されたことを検知する開閉角度検知手段を有し、該開閉角度検知手段が前記第2ユニットが所定の角度以上開放されたことを検知すると前記シェーディング部材が前記第1の位置に移動する清掃モードを許可し、該清掃モードの状態で前記第2ユニットが所定の角度以下になると前記シェーディング部材を前記第2位置に移動させることを特徴とする。
前記第1の手段においては、シェーディング部材の傷付きや汚れを防止し得るとともに、シェーディング部材の退避位置においては動作位置より体積を減じるので装置の小型化が可能となる。
前記第2の手段においては、プラテンローラが読取センサに対向する位置におかれて原稿の搬送を助け、かつ原稿の揺れ動きを防ぐので、どんな原稿に対しても、紙詰まりすることなく、安定して原稿を搬送させることができる。
前記第3の手段においては、シェーディング手段を動作させるために特別な駆動部材を設ける必要がなく、部品点数を増加させることなく、コストアップを招くことがない。
前記第4の手段においては、変形可能なシェーディング部材の移動に伴ってプラテンローラが回転することで、シェーディング部材の移動の確実性が高まり、且つ移動に際して傷つくことがない。
前記第5の手段においては、電源投入時にシェーディング部材が待機位置に戻っていない場合、プラテンローラによってシェーディング部材を待機位置に戻すことができる。
前記第6の手段においては、光量調整と白補正を別々に行うことで、ユーザにシェーディング補正データ取得時間の待ちを分散させることができる。
前記第7の手段においては、シェーディング補正データ取得時に、第2ユニットを開くと、シェーディング部材が待機位置に戻るため、シェーディング部材をオペレータが触ることがなく、シェーディング部材の傷発生や汚れ防止効果を高めることができる。
前記第8の手段においては、第2ユニットを開き、清掃モードにした場合にシェーディング部材は原稿搬送路上に露出するようになり、清掃可能となる。一方、清掃モードを解除し忘れ、第2ユニットを閉じた場合に、閉じきる前にシェーディング部材は待機位置に戻るため、シェーディングシート部材破損の心配はない。
〔第1実施形態〕
次に本発明の一実施形態に係る画像読取装置について、図面を参照して具体的に説明する。
(装置全体構成)
図1は第1実施形態に係る画像読取装置の模式説明図である。まず、装置の全体構成について簡単に説明する。
図1において、原稿台7は昇降可能であって、画像読取時は積載された原稿8がピックアップローラ6に当接するまで原稿台7が上昇し、ピックアップローラ6及び給送ローラ4によって原稿8を給送する。
1は搬送される原稿を光学的に読み取るための読取センサであり、前記給送ローラ4によって給送され、搬送ローラ3で搬送される原稿8の画像を読み取る。この読取センサ1は搬送される原稿の表裏両側に配置され、両面原稿を読み取ることができるようになっている。
画像が読み取られた原稿は、搬送ローラ3及び排出ローラ5によって排出積載台9に排出される。また、原稿読み取り後、原稿台7は下降してホームポジションに戻る。
なお、第1ユニットである下部ユニット35に対して、搬送ローラ3や給送ローラ4、読取センサ1を有する第2ユニットである上部ユニット29はヒンジ28を中心に開閉可能であり、搬送ローラ3の清掃及び、搬送路に詰まった原稿を取り出すことができるようになっている。そして、前記上部ユニット29の開閉は開閉検知センサ30によって検知されるように構成されている。
前記読取センサ1に対向する位置にはプラテンローラ10が配置され、このプラテンローラ10と読取センサ1の間には隙間が設けられている。この隙間は後述するシェーディングシート部材13の厚み以上の隙間になっている。なお、前記プラテンローラ10は原稿8の搬送を助け、かつ原稿8の揺れ動きを防ぐものである。
(シェーディング補正構成)
次に本実施形態の画像読取装置におけるシェーディング補正(白補正及び光量調整)機構について説明する。なお、シェーディング補正機構は、2個配置された読取センサ1にそれぞれ対向するように配置されているが、その構成は同一であるため、ここでは原稿搬送方向上流側のシェーディング補正機構について説明し、原稿搬送方向下流側のシェーディング補正機構の説明は省略する。
図2及び図3は読取センサ1と対向位置に設けられたシェーディング補正機構の断面説明図である。シェーディングシート部材13はシェーディング補正データ取得時には読取センサ1と対向する位置(第1の位置)に移動するが、それ以外のときは原稿搬送路から退避した待機位置(第2の位置)にあるように移動可能となっている。
図2はシェーディングシート部材13がプラテンローラ10及び読取センサ1及び原稿搬送路から離間している状態である。シェーディング手段は揺動可能な第1揺動部材としてのアーム15と、該アーム15上の軸27を中心に揺動する第2揺動部材としてのシート台26と、該シート台26に取り付けられた変形可能なシェーディングシート部材13とを有する。そして図2に示すように、アーム15は引っ張りバネ等の弾性部材18に引っ張られ、ストッパ12に当接している。これが、原稿搬送時のシェーディングシート部材13の待機位置(第2の位置)である。
このようにシェーディングシート部材13は待機位置にいることで、搬送された原稿8に擦って傷ついたり、紙紛、ローラカス等が付着して汚れることはない。また、待機位置ではアーム15に対するシート台26の相対角度θが、シェーディングシート部材13をシェーディング補正データ取得時に移動させたとき(図3の状態)の前記相対角度に比べて小さくなるように揺動し、待機位置でのシェーディングシート部材13による装置内での占有体積を減らすようになっている。
すなわち、シェーディングシート部材13が読取センサ1とプラテンローラ10との隙間に入り込むに従って前記相対角度が広がり、シェーディングシート部材13が前記隙間から抜けるときは前記相対角度が小さくなるようにシート台26がアーム15に対して揺動する。
なお、前記アーム15に対してシート台26の相対角度を変化させる構成は、アーム15の揺動に連動してシート台26を揺動させるリンク機構にしてもよい。
また、図2に示すように、ソレノイド14のソレノイド芯11にギア17の一端が取りつけられており、ソレノイド14がONになると(ソレノイド芯11が吸引されると)、ギア17は軸19を中心として時計回り方向へ回転する。これに連動して、ギア17と噛合っているアーム15は軸16を中心に反時計回り方向へ回転する。そのときの状態を図3に示す。これは、シェーディング補正データ取得時の状態である(第1の位置)。
すなわち、ソレノイド14がONすると、ギア17及びアーム15、シート台26を介し、シェーディングシート部材13はプラテンローラ10と読取センサ1の隙間に入り込む。変形可能なシェーディングシート部材13は、変形しながらプラテンローラ10と読取センサ1の隙間に入り込んでいる。シート台26はアーム15に対して揺動可能であり、シェーディングシート部材13が前記隙間に入り込むときのシート台26のアーム15に対する相対角度が、待機位置に有るときのアーム15に対する相対角度より大きくなる方向に揺動する。また、シェーディングシート部材13が上記隙間に入り込み易いように、プラテンローラ10もシート部材の移動方向と同じ方向(この実施形態においては原稿搬送方向)に一定量回転(以後、「正転」と表現する)する。
シェーディング補正データ取得後、ソレノイド14をOFFにすると、シェーディングシート部材13は弾性部材18の引っ張りによって待機位置に戻る。このとき、プラテンローラ10はシート部材13の移動方向と同一方向(この実施形態においては原稿搬送方向と逆方向)に一定量回転(以後、「逆転」と表現する)する。このように、必要に応じて、シェーディングシート部材13の出し入れが可能である。
なお、上記ソレノイド14のON、OFFや後述する清掃モードにおけるシェーディングシート部材13の動作を制御する制御手段は図4に示すように構成されている。制御部31はプラテンローラ10及び搬送ローラ3等を駆動する搬送モータ33を駆動制御して原稿を搬送し、読取センサ1が読取った情報を入力して読取制御を行う。さらにこの制御部31は上部ユニット29の開閉を検知するための開閉検知センサ30からの検知信号、上部ユニット29が所定角度開いた(又は閉じた)か否かを検知するための開閉角度検知手段である開閉角度検知センサ34からの検知信号を入力し、以下に説明するようなシェーディング補正動作等を行うべくソレノイド14や搬送モータ33等を駆動制御する。
(シェーディング補正動作)
次に、画像読取装置の電源投入から画像読み取りまでの一連の動作を、図5のフローチャートで示す。不図示の画像読取装置の電源をON(スリープモードからの復帰等も同様である)にすると(ステップ100)、プラテンローラ10が一定量逆転する(ステップ101)。この動作は、万が一、シェーディングシート部材13が待機位置に戻っていなかった場合に、プラテンローラの逆転により、シェーディングシート部材13を待機位置に戻すためのものである。
その後、ソレノイド14をONにし、プラテンローラ10を一定量正転し、シェーディングシート部材13をプラテンローラ10と読取センサ1の隙間に入り込ませる(ステップ102)。そして、所定の光量調整データを取得する(ステップ103)。データ取得後、シェーディングシート部材13を待機位置に復帰させるように、ソレノイド14をOFFにし、戻り易いようにプラテンローラ10を一定量逆転させる(ステップ104)。
その後、オペレータはホストコンピュータから解像力、画像の種類(2値、多値、カラー等)、原稿の大きさ等を設定した後、スキャンを指示する(ステップ105)。すると、原稿8を給送するために原稿台7が上昇する。その上昇中に白補正データを取得するために、ソレノイド14をONにし、プラテンローラ10を一定量正転させ、シェーディイングシート部材13をプラテンローラ10と読取センサ1の隙間に入り込ませる(ステップ106)。そして、白補正データを取得する(ステップ107)。
白補正データ取得後はシェーディングシート部材13を待機位置に戻すために、ソレノイドをOFFにし、プラテンローラを一定量逆転させる(ステップ108)。そして、原稿8を給送し画像を読み取る(ステップ109)。
以上が、電源投入時から画像読み取りまでの手順である。ここで、光量調整と白補正を別々にしているのは、データ取得時間を分散するためである。
(シェーディングシート部材の清掃モード)
次に、シェーディングシート部材13の清掃モードについて説明する。本実施形態の構成にあっては、従来の場合と比較してシェーディングシート部材には紙紛やローラカスが付着し難い構成であるが、本実施形態ではシェーディングシート部材13に紙粉等が付着した場合を想定して清掃モードを設けている。
清掃モードを使う条件として上部ユニット29を所定の角度以上に開く必要がある。そこで、上部ユニット29が所定角度以上開いたことを開閉角度検知センサ34によって検知するように構成する。なお、前記開閉角度検知センサは上部ユニットが所定角度以上開いたことを検出できればよいので、例えば、図示しない原稿台上の原稿の有無を検出する原稿有無センサなどで共用しても良い。
上記のように上部ユニット29が開いていることを開閉検知センサ30が検知し、なおかつ上部ユニット29が所定角度開いていることを前述した開閉角度検知センサ34が検知した場合に、清掃モードへの移行を許可する状態になる。この状態のとき、清掃モードを指示する入力があると、ソレノイド14がONとなり、シェーディングシート部材13が搬送路へ露出する。この状態で、ユーザ又はサービスマンがシェーディングシート部材13を清掃できる。そして、清掃後に清掃モード解除を指示すると、ソレノイド14がOFFとなり、シェーディングシート部材13は弾性部材18の引っ張り力によって待機位置に戻る。
なお、前記清掃モードのまま上部ユニット29を閉めようとすると、上部ユニット29を閉める途中で、即ちソレノイドがONの状態で、且つ開閉角度検知センサ34が上部ユニット29の開き角度が所定角度よりも小さくなったことを検知したとき、制御部が異常と判断してソレノイド14をOFFにする。これにより、上部ユニット29が完全に閉る前にシェーディングシート部材13は待機位置に戻り、シェーディングシート部材13の破損が防止される。
一方、シェーディング補正データ取得時に上部ユニット29を開いた場合にも、即ちソレノイドがONした状態で上部ユニット29が開いたことを開閉検知センサが検知すると、ソレノイドをOFFにし、シェーディングシート部材13が待機位置に戻るようにしている。
〔第2実施形態〕
図6は第2実施形態に係る画像読取装置の読取センサ付近の説明図である。本実施形態の画像読取装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため、重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成について説明する。なお、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
前述した第1の実施形態ではシェーディングシート部材13の回転駆動源としてソレノイド14を使用した例を示したが、装置のメイン駆動(プラテンローラ10の駆動)をシェーディングシート部材13の回転駆動源としてもよい。そして、本実施形態ではプラテンローラ10の回転に連動して、シェーディングシート部材13を回転させるように構成している。
図6に示すように、プラテンローラ10の軸に電磁クラッチ23、クラッチギア24が設けられている。クラッチギア24はギア21と、ギア21はギア20と噛合い、ギア20にはトルクリミッタ22が設けられている。また、軸25はアーム15と一体で回転し、トルクリミッタ22に挿入されている。
上記構成において、原稿搬送時は、電磁クラッチ23がOFFとなり、プラテンローラ10の駆動は、ギア24に伝達しないため、アーム15は待機位置にいる。
一方、シェーディング補正データ取得時は、電磁クラッチ23がONとなり、プラテンローラ10の駆動力がギア24を介しギア21に伝達し、ギア20、トルクリミッタ22、軸25を介してアーム15が回転する。これにより、変形可能なシェーディングシート部材13は、プラテンローラ10と読取センサ1の隙間に入り込む。なお、プラテンローラ10が必要以上に回転した場合には、アーム15がプラテンローラ10と当接し、トルクリミッタ22が滑る構成になっている。そのため、プラテンローラ10の回転角度をシビアに設定する必要がない。
次に、本実施形態の画像読取装置の電源投入から画像読み取りまでの一連動作を、図7のフローチャートに示す。
基本的には前述した第1実施形態と同じである。不図示の画像読取装置の電源をONにすると(ステップ110)、クラッチ23をOFFにして、シェーディングシート部材13に駆動を伝達させず、プラテンローラ10が原稿搬送方向とは逆の方向に回転する(ステップ111)。この動作は、万が一、シェーディングシート部材13が待機位置に戻っていなかった場合に、プラテンローラ10の逆転により、シェーディングシート部材13を待機位置に戻すためのものである。
その後、クラッチ23をONにし、プラテンローラ10を一定量正転させ、シェーディングシート部材13はプラテンローラ10と読取センサ1の隙間に入り込む(ステップ112)。そして、所定の光量調整データを取得する(ステップ113)。データ取得後、シェーディングシート部材13を待機位置に戻すため、クラッチ23をOFFにし、プラテンローラを一定量逆転させる(ステップ114)。
オペレータはホストコンピュータから解像力、画像の種類(2値、多値、カラー等)、原稿の大きさ等を設定をした後、スキャンを指示する(ステップ115)。原稿を給送するために原稿台7が上昇するが、その上昇中に白補正データを取得する。
次に、ソレノイド23をONにし、プラテンローラ10を一定量正転させ、シェーディングシート部材13をプラテンローラ10と読取センサ1の隙間に入り込ませる(ステップ116)。そして、白補正データを取得する(ステップ117)。白補正データ取得後にシェーディングシート部材13を待機位置に戻すために、クラッチ23をソレノイドをOFFにし、プラテンローラを一定量逆転させる(ステップ118)。そして、原稿8を給送し画像を読み取る(ステップ119)。
このようにシェーディングシート部材13の揺動にプラテンローラ10を駆動する駆動力を用いることで、シェーディングシート部材13を揺動させるために特別な部材が不要となり、コストアップを招くことなくシェーディングシート部材13の保護が可能となる。
第1実施形態に係る画像読取装置の模式説明図である。 シェーディングシート部材が待機位置にあるシェーディング手段の断面説明図である。 シェーディングシート部材が動作位置にあるシェーディング手段の断面説明図である。 制御構成のブロック図である。 第1実施形態に係る電源投入から画像読み取りまでの一連の動作のフローチャートである。 第2実施形態に係るシェーディング手段の説明図である。 第2実施形態に係る電源投入から画像読み取りまでの一連の動作のフローチャートである。 従来技術に係る画像読取装置の説明図である。
符号の説明
1 …読取センサ
3 …搬送ローラ
4 …給送ローラ
5 …排出ローラ
6 …ピックアップローラ
7 …原稿台
8 …原稿
9 …排出積載台
10 …プラテンローラ
11 …ソレノイド芯
12 …ストッパ
13 …シェーディングシート部材
14 …ソレノイド
15 …アーム
16 …軸
17 …ギア
18 …弾性部材
19 …軸
20 …ギア
21 …ギア
22 …トルクリミッタ
23 …電磁クラッチ
24 …クラッチギア
25 …軸
26 …シート台
27 …軸
28 …ヒンジ
29 …上部ユニット
30 …開閉検知センサ
31 …制御部
33 …搬送モータ
34 …開閉角度検知センサ
35 …下部ユニット

Claims (8)

  1. 搬送される原稿の画像を読み取る読取センサのシェーディング補正を行うためのシェーディング手段を有する画像読取装置において、
    前記シェーディング手段は、揺動可能な第1揺動部材と、該第1揺動部材上に揺動中心を有する第2揺動部材と、該第2揺動部材に取り付けられた変形自在なシェーディング部材とを有し、 且つ前記シェーディング部材を前記読取センサと対向可能な第1の位置と、原稿搬送路から退避している第2の位置とに移動させるように前記第1揺動部材及び第2揺動部材とが揺動可能であり、
    前記第1揺動部材と第2揺動部材との相対角度が、前記シェーディング部材を前記第1の位置に移動したときよりも前記第2の位置に移動したときに小さくなるよう構成したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取センサと対向する位置に原稿を支持するためのプラテンローラを設け、前記変形自在なシェーディング部材は前記読取センサとプラテンローラの間に進入可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記プラテンローラの駆動を前記第1揺動部材に伝達及び伝達解除することで、前記第1揺動部材を揺動させることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記シェーディング部材が前記第1の位置から第2の位置に移動するとき、及び第2の位置から第1の位置へ移動するとき、前記プラテンローラが前記シェーディング部材の移動方向と同一方向へ回転することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 電源投入直後に前記プラテンローラが前記シェーディング部材を前記第2の位置に戻す方向に回転することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記シェーディング手段は、シェーディング補正を行うための光量調整データは画像読取装置の起動時に取得し、白補正データは画像読取直前に行なうことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記画像形成装置は原稿搬送路を境に第1ユニットと、該第1ユニットに対して開閉可能な第2ユニットで構成し、
    前記シェーディング補正データ取得状態で、前記第2ユニットが開放されたとき、前記シェーディング部材を前記第2の位置に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記画像形成装置は原稿搬送路を境に第1ユニットと、該第1ユニットに対して開閉可能な第2ユニットで構成し、
    前記第2ユニットが所定角度開放又は閉鎖されたことを検知する開閉角度検知手段を有し、該開閉角度検知手段が前記第2ユニットが所定の角度以上開放されたことを検知すると前記シェーディング部材が前記第1の位置に移動する清掃モードを許可し、該清掃モードの状態で前記第2ユニットが所定の角度以下になると前記シェーディング部材を前記第2の位置に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像読取装置。
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