JP2005101976A - 無線中継方法および装置 - Google Patents

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克彦 木村
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一泰 山根
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英夫 田中
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Abstract

【課題】 低コストに、屋内に新たな基地局を増設可能とする。
【解決手段】 屋外基地局CSAが高速デジタル回線(ISDN回線)などの同期が確立しているネットワークNW1に接続されているのに対して、屋内基地局CSBを、機器コストや回線コストを抑えることができるインターネット回線などの同期の得られないネットワークNW2に対応したものとする。このとき、基地局CSAと端末局PSとの間の中継用に使用することができる無線中継装置RSを、前記基地局CSAから基地局CSBへの同期信号の中継用に使用する。ところが、端末局PSは、基地局CSBではなく、中継装置RSへ発信要求をしてしまう可能性があるので、該中継装置RSから端末局PSへの制御信号には、メンテナンス時や故障時に発せられ、通信が不可能であることを表す発信規制情報を加える。さらに、それでも発信要求が発せられた場合には、それを破棄する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、PHS(Personal Handy phone System)等の無線通信システムで好適に実施される無線中継方法および装置に関する。
前記PHS(第二世代コードレス電話システム)のような公衆無線通信システムの基地局は屋外に設置されていることが一般的であり、たとえばオフィスや商業施設等の屋内では、場所によっては基地局からの電波が到達しにくく、端末局を使用できないという状況になることがある。特に、微弱電波で、周波数が高く直進性の高い前記PHSの場合は顕著である。このような状況に対処するために、たとえば特許文献1に示すような、レピータと称される無線中継装置を建物の窓際等に設置し、基地局および端末局からの電波を受信・増幅し、他方へ向けて再度送信するということが従来から行われている。この無線中継装置は、受信した無線信号を再送信するだけであるので、電源線を確保するだけで、比較的容易に設置することができる。
一方、前記屋内においても、高い通信品質が望まれ、また地下街や大型商業施設などで当初から或る程度の端末局の収容数が見込める場所には、従来から、電話会社などによって屋内用の基地局が設置されていることがある。この場合の基地局は、屋外に設置される基地局と同様に、高速デジタル回線(ISDN回線)に接続される比較的大掛かりなものであり、回線使用料などのランニングコストも嵩むものとなっている。
上述のような従来技術において、基地局の利便性を残しつつ、前記ランニングコストを低減できる基地局として、インターネットに接続される基地局が検討されている。そのような基地局を新設すれば、ランニングコストの増加を抑えつつ、中継装置に比べてより高いサービスを提供でき、前記商業施設などでは、顧客サービスに繋がるものと期待されている。
特許第3266342号公報
日本のPHSなどのように、時分割多元接続方式で通信する機器は、時分割で分けられたスロットでデータの伝送を行っている。現在、PHSの基地局と端末局との間における無線通信の方式は、4スロット(1スロットの時間長0.625msec)を基地局から端末局への下り送信に割当て、続く4スロットを端末局から基地局への上り送信に割当て、したがって5msecで1フレームが構成され、上り下りを繰返すようになっている。したがって、当然ながら、基地局には、それぞれ互いに時分割の無線信号を送受するタイミングを個別に持つよう、初期設定が施される。
ところが、前記高速デジタル回線(ISDN回線)に接続される基地局では、ISDNのタイミングパルスを用いることでこの同期を確保することができる。すなわち、同期が確立しているネットワークに接続されている。これに対して、前記インターネット回線では、何らかの同期信号を得ることができず、同期を確保することができないという問題がある。この点、周辺の基地局からの制御信号を傍受することでも、またGPSなどを利用することでも、同期タイミングを決め、端末局との通信を行うことは可能になるけれども、屋内や地下などに設置される基地局では、確実に同期を確保することができるとは限らない。
本発明の目的は、低コストに、新たな基地局を増設することができる無線通信方法および装置を提供することである。
本発明の無線中継方法は、多元接続にて無線通信を行う基地局と端末局との間で、それらの一方から送信された無線信号を他方へ中継送信する無線中継方法において、ネットワークに接続されて同期が確立している前記基地局とは別途に、前記ネットワークに接続され、該ネットワークで同期の得られない新たな基地局を増設するにあたって、前記端末局への制御信号には発信規制情報を加え、該端末局からの発信要求は破棄することを特徴とする。
上記の構成によれば、携帯電話や簡易式携帯電話などで好適に用いられ、多元接続にて無線通信を行う基地局と端末局との間で、それらの一方から送信された無線信号を他方へ中継送信する無線中継方法において、通信品質の向上や収容端末局数の増加などのために新たな基地局を増設するにあたって、既設の基地局が屋外設置などで比較的大掛かりであり、高速デジタル回線(ISDN回線)などの同期が確立しているネットワークに接続されているのに対して、この新たに増設される基地局が、屋内設置などで比較的小規模で、機器コストや回線コストを抑えることができるインターネット回線などの同期の得られないネットワークに接続されることになる場合には、それまで前記既存の基地局と端末局との間の中継用に使用されていた無線中継装置を、前記既存の基地局から新たな基地局への同期信号の中継用に使用する。これによって、その新たな基地局は、受信された同期信号を使用して、端末局との間で通信を確立するのに必要な制御信号を送信することができるようになり、低コストに、新たな基地局を増設し、前記通信品質の向上や収容端末局数の増加などを実現することができる。
一方、前記新たな基地局が稼動すると、端末局は、その新たな基地局ではなく、中継装置へ発信要求をしてしまう可能性がある。そこで、該中継装置から端末局への制御信号には、メンテナンス時や故障時に発せられ、通信が不可能であることを表す発信規制情報を加える。さらに、それでも発信要求が発せられた場合には、それを破棄する。これによって、端末局を、所期の目的通り、前記新たな基地局とのみ通信を行わせることができる。
また、本発明の無線中継装置は、多元接続にて無線通信を行う基地局と端末局との間に介挿され、それらの一方から送信された無線信号を他方へ中継送信する無線中継装置において、ネットワークに接続されて同期が確立している前記基地局とは別途に、前記ネットワークに接続され、該ネットワークで同期の得られない新たな基地局を増設するにあたって、前記端末局への発信規制情報を含む制御信号を作成する制御手段と、前記制御信号を送信するとともに、前記端末局からの発信要求を受信する通信手段とを含み、前記制御手段は、通信手段から送信している前記制御信号に前記発信規制情報を含めている場合には、前記通信手段で受信した端末局からの発信要求を破棄することを特徴とする。
上記の構成によれば、携帯電話や簡易式携帯電話などで好適に用いられ、多元接続にて無線通信を行う基地局と端末局との間に介挿され、それらの一方から送信された無線信号を他方へ中継送信する無線中継装置において、通信品質の向上や収容端末局数の増加などのために新たな基地局を増設するにあたって、既設の基地局が屋外設置などで比較的大掛かりであり、高速デジタル回線(ISDN回線)などの同期が確立しているネットワークに接続されているのに対して、この新たに増設される基地局が、屋内設置などで比較的小規模で、機器コストや回線コストを抑えることができるインターネット回線などの同期の得られないネットワークに接続されることになる場合には、それまで前記既存の基地局と端末局との間の中継用に使用されていた該無線中継装置を、前記既存の基地局から新たな基地局への同期信号の中継用に使用する。これによって、その新たな基地局は、受信された同期信号を使用して、端末局との間で通信を確立するのに必要な制御信号を送信することができるようになり、低コストに、新たな基地局を増設し、前記通信品質の向上や収容端末局数の増加などを実現することができる。
一方、前記新たな基地局が稼動すると、端末局は、その新たな基地局ではなく、中継装置へ発信要求をしてしまう可能性がある。そこで、制御手段は、通信手段から端末局へ送信する制御信号に、メンテナンス時や故障時に発せられ、通信が不可能であることを表す発信規制情報を加える。さらに、それでも発信要求が発せられ、前記通信手段で受信された場合には、前記制御手段は、これを破棄する。これによって、端末局を、所期の目的通り、前記新たな基地局とのみ通信を行わせることができる。
さらにまた、本発明の無線中継装置では、前記制御手段は、通信手段によって前記新たな基地局から端末局へ発せられた制御信号を受信し、該新たな基地局が使用不能であることを検出すると、前記制御信号から前記発信規制情報を削除し、前記通信手段で受信した端末局からの発信要求を受け入れることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記新たな基地局の増設によって、前述のように既存の基地局から新たな基地局への同期信号の中継用に使用される該無線中継装置において、前記新たな基地局からの制御信号を受信し、それに前記発信規制情報が含まれていて該新たな基地局が、使用不能であることを検出すると、自局が送信している制御信号から前記発信規制情報を削除し、前記通信手段で受信した端末局からの発信要求を受け入れる。具体的には、該無線中継装置と既存の基地局との間で回線を確立し、さらに端末局との間で回線を確立する。すなわち、該無線中継装置を介して、端末局を既設の基地局に接続する中継装置としての本来の動作を行う。
これによって、前記新たな基地局がメンテナンスなどで使用不能になっても、そのエリアを通信可能な状態に維持することができる。
また、本発明の無線中継装置では、前記制御手段は、さらに、前記新たな基地局が使用可能に復帰したことを検出すると、再び前記制御信号に前記発信規制情報を付加し、前記通信手段で受信した端末局からの発信要求を破棄することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記新たな基地局が、一旦メンテナンスなどで使用不能になった後、使用可能な状態に復帰した場合には、前記制御手段は、前記制御信号に前記発信規制情報を再び付加し、前記端末局からの発信要求を破棄し、前記既存の基地局から新たな基地局への同期信号の中継のみを行う。
これによって、端末局は、再び使用可能になった前記新たな基地局との間で回線を確立することになり、前記通信品質の向上や収容端末局数の増加などを実現することができる。
さらにまた、本発明の無線中継装置は、時分割多元接続の制御信号を既存の基地局から新たな基地局へ中継するために使用され、前記通信手段において、新たな基地局へ、1または複数の既存の基地局からの制御信号が、複数のスロットで受信された場合、それぞれのスロットで対応する制御信号を送信し、1つのスロットだけで受信された場合、総てのスロットにその制御信号を繰返し連送することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記時分割多元接続の場合、各基地局は、送受信のフレーム内で、その基地局に定められたスロットに制御信号を出力する。このため、該中継装置側では、基本的には、受信されたスロットで制御信号を中継して送信するようにする。これによって、前記フレーム内での制御信号の送信機会が増加し、特定のスロットが周期的な妨害等によって使用できなくなっても、残余のスロットの制御信号を利用して、前記新たな基地局および端末局は、制御信号を送受信するタイミングの取得が容易になる。
これに対して、前記制御信号が1つのスロットでしか受信できなかった場合、総てのスロットにその制御信号を繰返し連送する。これによって、既存の基地局の多くが、メンテナンスや故障などで使用できなくなっても、前記新たな基地局や端末局は送受信のタイミングを取得することができるとともに、該中継装置から新たな基地局への制御信号の送信機会が多く、この間の制御信号の伝送を確実に行うこともできる。
本発明の無線中継装置は、以上のように、携帯電話や簡易式携帯電話などで好適に用いられ、多元接続にて無線通信を行う基地局と端末局との間に介挿される無線中継装置において、通信品質の向上や収容端末局数の増加などのために新たな基地局を増設するにあたって、この新たに増設される基地局が、屋内設置などで比較的小規模で、機器コストや回線コストを抑えることができるインターネット回線などの同期の得られないネットワークに接続されることになる場合には、それまで前記既存の基地局と端末局との間の中継用に使用されていた該無線中継装置を、前記既存の基地局から新たな基地局への同期信号の中継用に使用する。
これによって、その新たな基地局は、受信された同期信号を使用して、端末局との間で通信を確立するのに必要な制御信号を送信することができるようになり、低コストに、新たな基地局を増設し、前記通信品質の向上や収容端末局数の増加などを実現することができる。
一方、前記新たな基地局が稼動すると、端末局は、その新たな基地局ではなく、中継装置へ発信要求をしてしまう可能性がある。そこで、制御手段は、通信手段から端末局へ送信する制御信号に、メンテナンス時や故障時に発せられ、通信が不可能であることを表す発信規制情報を加える。さらに、それでも発信要求が発せられ、前記通信手段で受信された場合には、前記制御手段は、これを破棄する。これによって、端末局を、所期の目的通り、前記新たな基地局とのみ通信を行わせることができる。
以下、本発明を第二世代コードレス電話システム標準規格(RCR STD−28 4.0版、社団法人電波産業会発行)に準拠した無線通信システムに用いる無線中継装置に適用した実施形態について説明する。但し、無線基地局および端末局の構成ならびに動作と無線中継装置の基本動作については、上記標準規格に規定されているように周知であるから、その説明を省略する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の一形態の無線中継装置RSの電気的構成を示すブロック図であり、図2は、本実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。先ず、図2を参照して、本発明のシステムは、屋外設置される1または複数の無線基地局CSA1,CSA2,・・・(図2ではCSA3まで。以下、他の参照符号も同様に、総称するときは、局番号の数字を省略して示す。)と、屋内設置される1または複数の無線基地局CSB1,CSB2,・・・(図2ではCSB3まで。)と、単一の無線基地局内に多数収容可能な端末局PS1,PS2,・・・(図2ではPS3まで。)と、本発明の無線中継装置RSと、電話会社側のホストコンピュータや交換機などの主制御装置BSと、前記無線基地局CSAを前記主制御装置BSに接続する高速デジタル回線(ISDN回線)による第1のネットワークNW1と、前記無線基地局CSBを前記主制御装置BSに接続するインターネットによる第2のネットワークNW2と、前記無線基地局CSBをネットワークNW2に接続する接続装置HUBとを備えて構成されている。
屋外では、各端末局PSは、無線基地局CSAと直接通信を行う。一方、屋内では、無線中継装置RSによって前記端末局PSと無線基地局CSAとの間の通信が既に確保されており、低コストに通信品質の向上や収容端末局数の増加を図るために、無線基地局CSBが設置され、各端末局PSは、後述するようにして、この無線基地局CSBと通信を行うようになる。または、それまで無線中継装置RSも設置されておらず、新たに低コストに通信を可能とするために、無線基地局CSBが設置され、それに伴って無線中継装置RSも設置されるケースもある。
図1を参照して、前記無線中継装置RSは、前記無線基地局CSAと無線通信する第1の無線通信部1と、前記無線基地局CSBまたは端末局PSと無線通信する第2の無線通信部2と、前記第1および第2の無線通信部1,2を制御して、中継のための処理を行う制御部3と、商用電源から電源供給を受けて上記各部の動作電源を作成する電源部4とを備えて構成される。第1および第2の無線通信部1,2には、基地局CSAならびに基地局CSBおよび端末局PSとの間でそれぞれ無線信号の送受信を行うためのアンテナ(図示せず)、およびアンテナを通じて通信データの送受信を行うモデム(図示せず)等が含まれている。また、制御部3は、CPUやメモリ、さらにそれらの周辺回路等を具備し、メモリに搭載されたプログラムをCPUで実行することによって、上記中継処理や後述する各種の処理を行うものである。
上述のように構成される無線通信システムにおいて、注目すべきは、本発明にかかる無線中継装置RSは、ネットワークNW1に接続されて同期が確立している前記基地局CSAとは別途に、前記ネットワークNW2に接続され、該ネットワークNW2で同期の得られない新たな基地局CSBを増設するにあたって設けられ、通常状態では、前記制御部3は、前記第2の無線通信部2から端末局PSに向けて送信する制御信号に、前記端末局PSへの発信規制情報を含めていることである。これによって、所期の目的通り、端末局PSは発信要求を該無線中継装置RSにするのではなく、増設された無線基地局CSBに対して行うようになる。また、それでも該無線中継装置RSに対して発信要求が行われた場合は、前記第2の無線通信部2で受信すると、前記制御部3は、その発信要求を破棄する。
したがって、該無線中継装置RSは、屋外の無線基地局CSAから送信されている制御信号を、増設された屋内の無線基地局CSBに中継するのみとなる。こうして、新たな基地局CSBは、受信された制御信号から同期を得ることができ、端末局PSに対して通信を確立するのに必要な制御信号を送信することができるようになる。これによって、インターネット回線などの同期の得られないネットワークNW2に接続され、比較的小規模で、機器コストや回線コストを抑えることができる無線基地局CSBを使用して、通信品質の向上や収容端末局数の増加などを実現することができる。
ここで、図3に、無線中継装置RSや端末局PSが、無線基地局CSA,CSBから受信する制御信号内の発識別符号(CS−ID)を示す。前記標準規格(RCR STD−28 4.0)によれば、この図3に示すように、42ビットから成るCS−IDには、9ビットの事業者識別符号が含まれており、その値が、たとえば266(10進)であれば屋外設置、267(10進)であれば屋内設置を表すように設定し、無線基地局の設置場所を区別可能とすることができる。前記42ビットのCS−IDの残りの33ビットは、屋外公衆用付加IDとなっている。
そして、上述のようにこのCS−IDを中継することになる該無線中継装置RSは、前記標準規格4.3のリンクチャネル確立フェーズのシステム情報報知メッセージに規定されている前記端末局PSへの発信規制情報を、屋内の無線基地局CSBおよび端末局PSに向けて送信する。これによって、前記端末局PSは発信要求を行わなくなる。
ここで、前記発信規制情報は、無線基地局CSA,CSBが、端末局PSが自局に対して発信要求を行わないようにするための信号であり、たとえば通信データの集計、メンテナンスおよび故障などによって、その無線基地局が使用できないことを表す信号である。本発明では、通常状態では、前記のように無線中継装置RSは、無線基地局CSAからの制御信号を無線基地局CSBに中継するのみで、端末局PSからの発信要求が発せられないようにこの信号を使用している。
図4は、上述のように構成される無線中継装置RSの制御信号の再送信動作を説明するためのフローチャートである。電源投入後、該無線中継装置RSは、ステップS1で、屋外の無線基地局CSAのいずれかの無線基地局(たとえば、CSA1)から、第1の無線通信部1で、制御信号を受信する。ステップS2では、制御部3は、受信した制御信号の発識別符号(CS−ID)と、予め中継の対象局として指定されている無線基地局のIDと比較する。このIDが同じであれば、制御部3は、ステップS3で、前記無線基地局CSA1から受信した制御信号に前記発信規制情報を付加した制御信号を作成し、ステップS4で、無線基地局CSBおよび端末局PSがある屋内に向けて、第2の無線通信部2から、次のフレームの同一スロットで送信する。
続いて、ステップS5では、屋外の無線基地局CSAの他の無線基地局からの制御信号が受信されないか否かを判断し、受信された場合は前記ステップS2に戻って再びIDを識別する。一方、ステップS5で他の無線基地局からの制御信号が受信されない場合は、ステップS6に移り、制御部3は、前記ステップS3で作成した制御信号を次のスロットにコピーして送信し、前記ステップS5に戻る。
したがって、スロット順に制御信号の有無が判定され、その制御信号が受信されたスロットでは、受信された制御信号に前記発信規制情報が付加されて再送信され、受信されないスロットでは、受信された前の順位のスロットの制御信号がコピーされて送信される。
図5には、図4の処理による制御信号の再送信の様子の一例を示す。図5(1)は、第1のスロットのみで制御信号が検出された場合を示し、先ず第1のスロットで受信された制御信号が再送信され、続く残余の第2〜第4のスロットに、その第1のスロットの制御信号がコピーされて送信されている。図5(2)は、第4のスロットのみで制御信号が検出された場合を示し、先ず第4のスロットで受信された制御信号が再送信され、次のフレームの第1〜第3のスロットに、その第4のスロットの制御信号がコピーされて送信されている。
図5(3)は、第2および第4のスロットで制御信号が検出された場合を示し、第2および第4のスロットでは受信された制御信号が再送信され、次に続く第3および第1のスロットには、それらの第2および第4のスロットの制御信号がそれぞれコピーされて送信されている。図5(4)は、第2〜第4のスロットで制御信号が検出された場合を示し、これらの第2〜第4のスロットでは受信された制御信号が再送信され、次のフレームの第1のスロットでは、前の順位の第4のスロットの制御信号がコピーされて送信されている。図5(5)は、第1〜第4の総てのスロットで制御信号が検出された場合を示し、各第1〜第4のスロットでは、それぞれ受信された制御信号が再送信されている。
したがって、基本的には、受信されたスロットで制御信号を中継して送信することで、フレーム内での制御信号の送信機会が増加し、特定のスロットが周期的な妨害等によって使用できなくなっても、残余のスロットの制御信号を利用して、無線基地局CSBは、制御信号を送受信するタイミングを容易に取得することができる。また、前記制御信号が1つのスロットでしか受信できなかった場合、総てのスロットにその制御信号を繰返し連送することで、無線基地局CSAの多くが、メンテナンスや故障などで使用できなくなっても、無線基地局CSBは送受信のタイミングを取得することができるとともに、該無線中継装置RSから無線基地局CSBへの制御信号の送信機会が多く、この間の制御信号の伝送を確実に行うこともできる。
なお、IDの該当する無線基地局CSAが、2つまたは3つ受信された場合、上述の例では、前の順位のスロットの制御信号をコピーしているけれども、受信電界強度が最も高い制御信号をコピーするなど、他の手法が用いられてもよい。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の他の形態の無線中継装置による前記制御信号の再送信動作のシーケンスを説明するための図である。本実施の形態の無線中継装置は、前述の図1で示す無線中継装置RSの構成を用いて実現することができ、制御シーケンスが異なるだけである。
注目すべきは、本実施の形態では、図6を参照して、前記無線基地局CSBから端末局PSへ向けた制御信号を受信し、その制御信号に前記発信規制情報が含まれていて総ての無線基地局CSBが使用不能であることを検出すると、自局が発している制御信号から前記発信規制情報を削除し、端末局PSからの発信要求を受け入れることである。そして、発信要求があると、該端末局と屋外の無線基地局CSAとの間で回線を確立し、さらに端末局PSとの間で回線を確立する。すなわち、該無線中継装置RSを介して、端末局PSを屋外の無線基地局CSAに接続する中継装置としての本来の動作を行う。
これによって、前記無線基地局CSBがメンテナンスなどで使用不能になっても、そのエリアを通信可能な状態に維持することができる。
また、受信した前記無線基地局CSBから端末局PSへの制御信号から、前記無線基地局CSBが使用可能に復帰したことを検出すると、再び前記制御信号に前記発信規制情報を付加し、受信した端末局PSからの発信要求を破棄する。これによって、前記無線基地局CSBが、一旦メンテナンスなどで使用不能になった後、使用可能な状態に復帰した場合には、端末局PSは、再び使用可能になったその無線基地局CSBとの間で優先して回線を確立することになり、前記通信品質の向上や収容端末局数の増加などを実現することができる。
図7は、上述の図6で示すような動作を実現するための無線中継装置RSの動作を説明するためのフローチャートである。無線中継装置RSは、ステップS11で、第2の無線通信部2によって、屋内の無線基地局CSBから端末局PSへ送信されている制御信号を常にモニタしており、ステップS12で、受信された制御信号に前記発信規制情報が含まれているか、または制御信号の受信自体が可能であるか否かを判定する。前記発信規制情報が含まれているとき、または制御信号が受信できないことを検知したとき、制御部3は、ステップS13において、第1の無線通信部1によって屋外の無線基地局CSAから受信した制御信号に、前記発信規制情報を付加せずに、送出用の制御信号を作成する。ステップS14において、その作成した制御信号を、第2の無線通信部2から屋内に向けて送信する。これによって、上述のように本実施形態の無線中継装置RSが、屋内の端末局PSと通信可能となり、屋内の端末局PSの通信ルートを確保することができる。
こうして、一旦無線基地局CSAから端末局PSへの直接の中継動作に切換わると、以後は図8で示す動作に切換わり、周辺の無線基地局CSA,CSBの制御信号を常にモニタしており、ステップS21で制御信号を受信した場合、ステップS22において、CS−IDから屋内の無線基地局CSBのものであるか否かを判断し、受信した制御信号が発信規制から復旧していることを判断する。復旧している場合、制御部3は、ステップS23において、再度、無線基地局CSAから受信した制御信号に前記発信規制情報を付加した制御信号を作成し、屋内に向けて、第2の無線通信部2から送信する。
このようにして、屋内の少なくとも1つの無線基地局CSBが使用可能に復帰した場合に、端末局PSに該無線基地局CSBとの間の回線を優先して使用させることができるようになる。
本発明の実施の一形態の無線中継装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態の無線通信システムの構成を示す図である。 無線基地局が送信する制御信号内の発識別符号(CS−ID)の構造を示す図である。 本発明の実施の一形態の無線中継装置による制御信号の再送信動作を説明するためのフローチャートである。 図4の処理による制御信号の再送信の様子の一例を示す図である。 本発明の実施の他の形態の無線中継装置による制御信号の再送信動作のシーケンスを説明するための図である。 図6で示すような動作を実現するための無線中継装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図6で示すような動作を実現するための無線中継装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 第1の無線通信部
2 第2の無線通信部
3 制御部
4 電源部
BS 主制御装置
CSA1,CSA2,CSA3 無線基地局
CSB1,CSB2,CSB3 無線基地局
HUB 接続装置
NW1 第1のネットワーク
NW2 第2のネットワーク
PS1,PS2,PS3 端末局
RS 無線中継装置

Claims (5)

  1. 多元接続にて無線通信を行う基地局と端末局との間で、それらの一方から送信された無線信号を他方へ中継送信する無線中継方法において、
    ネットワークに接続されて同期が確立している前記基地局とは別途に、前記ネットワークに接続され、該ネットワークで同期の得られない新たな基地局を増設するにあたって、前記端末局への制御信号には発信規制情報を加え、該端末局からの発信要求は破棄することを特徴とする無線中継方法。
  2. 多元接続にて無線通信を行う基地局と端末局との間に介挿され、それらの一方から送信された無線信号を他方へ中継送信する無線中継装置において、ネットワークに接続されて同期が確立している前記基地局とは別途に、前記ネットワークに接続され、該ネットワークで同期の得られない新たな基地局を増設するにあたって、
    前記端末局への発信規制情報を含む制御信号を作成する制御手段と、
    前記制御信号を送信するとともに、前記端末局からの発信要求を受信する通信手段とを含み、
    前記制御手段は、通信手段から送信している前記制御信号に前記発信規制情報を含めている場合には、前記通信手段で受信した端末局からの発信要求を破棄することを特徴とする無線中継装置。
  3. 前記制御手段は、通信手段によって前記新たな基地局から端末局へ発せられた制御信号を受信し、該新たな基地局が使用不能であることを検出すると、前記制御信号から前記発信規制情報を削除し、前記通信手段で受信した端末局からの発信要求を受け入れることを特徴とする請求項2記載の無線中継装置。
  4. 前記制御手段は、さらに、前記新たな基地局が使用可能に復帰したことを検出すると、再び前記制御信号に前記発信規制情報を付加し、前記通信手段で受信した端末局からの発信要求を破棄することを特徴とする請求項3記載の無線中継装置。
  5. 時分割多元接続の制御信号を既存の基地局から新たな基地局へ中継するために使用され、
    前記通信手段において、新たな基地局へ、1または複数の既存の基地局からの制御信号が、複数のスロットで受信された場合、それぞれのスロットで対応する制御信号を送信し、1つのスロットだけで受信された場合、総てのスロットにその制御信号を繰返し連送することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の無線中継装置。
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