JP2004015119A - 移動通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】中継局設備の設置を要せずに基地局ゾーンの外部や不感地域からの通信が得られるようにした無線通信システムを提供すること。
【解決手段】複数の移動局A、移動局aが班を構成し、各移動局を基地局ゾーンと作業エリア、及びその中間に配置し、移動局Aと移動局aが直接通信キャリアf3を使って作業エリアの移動局aから基地局ゾーンの移動局Aにメッセージを伝達し、基地局エリアの移動局Aがメッセージを上り波キャリアf2に乗せ代えて基地局に通知するようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基地局と移動局を備えた移動通信システムに係り、特に移動局間での直接通信モードを有する移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
我が国の業務用無線通信に関する分野では、無線周波数の有効利用を目的として、近年、SCPC(Single Channel Per Carrier)方式による狭帯域デジタル無線通信技法の導入が進められている。
【0003】
そこで、この狭帯域デジタル無線通信技法による移動通信システムの従来技術について、一例を挙げて説明すると、このシステムは、図7に示すように、指令卓設備と回線制御装置、基地局無線設備、それに複数の移動局(端末)設備を基本的な構成とする大ゾーン方式になっている。
【0004】
更に、図示のように、必要に応じて、例えばサービスセンタなどの前進基地局を設置したり、例えば回線制御装置と基地局間の有線接続が困難なときには無線アプローチ局設備及び無線中継局設備を設置したりする。
【0005】
そして、このシステムでは、周波数がf1とf2の基地局から見て下りと上りでペアになった2種の無線キャリア、つまり下り上りペア波を用い、基地局−移動局間及び基地局を経由した移動局−移動局間でプレストーク通信を行う基地局従属型の通信モード(以下、基地従属モードと呼ぶ)と、移動局同士が基地局を介さずに基地局が使用していない周波数f3の直接通信用キャリアを用いて移動局−移動局間でプレストーク通信を行なう直接通信モードの2種の通信モードで通信サービスを行うようになっている。
【0006】
次に、このシステムにおける基地局と移動局の動作について、図8の通信シーケンスを用いて説明する。ここで、図8(a)は、基地従属モードにおける移動局から基地局へのプレストーク送信動作と、基地局から移動局への中継動作のシーケンスの一例を示したもので、同図(b)は、直接通信モードにおける移動局から移動局へのプレストーク通信動作のシーケンスの一例を示したものである。
【0007】
はじめに図8(a)に示した動作について説明すると、このシステムでは、基地局は、メッセージ情報を含まない空線信号を周波数f1の下り波キャリアで常時送信し、当該基地局の運用エリア(基地局ゾーン)内で基地従属モードで動作している全ての移動局(図の移動局A、D、E)は、この下り波キャリアを受信して基地局と同期をとっている。
【0008】
ここでいま、移動局Aが発呼したとする。つまりオペレータがプレスボタンをONし、送信要求を出したとする。そうすると、移動局Aは周波数f2の上り波キャリアで発呼動作を開始し、同期信号、メッセージの順に送信を行ない、最後に空線信号を送信して終話を通知する。
【0009】
そこで、基地局は、この上り波キャリアを受信し、そのメッセージを指令卓に伝達する。そして、更に基地局は、必要に応じて移動局からの上り波メッセージを周波数f1の下り波キャリアに乗せ代えて送信し、他の移動局に中継するのである。
【0010】
次に、図8(b)に示した動作について説明すると、このとき、各移動局は直接通信モードで動作している。そしていま、移動局Bが発呼したとする。つまりオペレータがプレスボタンをONし、送信要求を出したとする。そうすると、移動局Bは、周波数f3の直接通信用キャリアで発呼動作を開始し、同期信号、メッセージの順に送信を行ない、最後に空線信号を送信して終話(通話終了)を通知する。
【0011】
そこで、直接通信モードで動作している他の移動局Cは、このとき送信された直接通信用キャリアを受信し、それに同期した後、そのメッセージを受信するのである。
【0012】
更に、この従来のシステムでは、前進基地局の場合も前述の基地局と同様にして、前進基地局ゾーン内に位置した移動局と通信サービスを行なう。また、無線中継局の場合は、回線制御装置と無線アプローチ局を経由して無線回線で接続されることを除き、このときも前述の基地局と同様にして、中継局ゾーン内に位置している移動局と通信サービスが行なえる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、基地局ゾーンの暫定的な拡張にも固定的な設備を要する点ついて配慮がされておらず、設備設定によるコストの追加に問題があった。
【0014】
従来技術では、必要に応じて前進基地局や中継局設備を設置することにより、当該基地局ゾーンの外からでも指令卓への情報伝達を可能にしている。反面、このような前進基地局や中継局設備の設置はシステムのコスト増加になるため、必要最小限の増設にならざるを得ない。
【0015】
ところで、このような業務用無線通信システムの利用分野には、消防、ガス、水道、電力などの公共機関も含まれているが、この場合、例えば事故や工事などに際しては、その現地が基地局ゾーンによるサービスエリア外のときでも、その現地を含むエリア(作業エリア)に移動局が赴く必要がある。
【0016】
しかして、この場合でも、当該作業エリアから指令卓に情報を伝達しなければならない場合があり、このとき、たとえ現地が基地局ゾーンの近辺であったとしても、当該作業エリアが、地形などの影響で充分な通信品質が確保できない環境(不感地域)にあることもある。
【0017】
しかして、このような事態は一時的で、例えば事故が復旧し、工事が終了すれば収まってしまうが、しかし、従来技術では、このような暫定的な事態に際しても、基地局と現地の間に中継局設備を設置して対応しなければならないので、中継局設備の設置に要する費用の負担に問題が生じてしまうのである。
【0018】
また、このとき情報伝達に即時性が求められる場合には、この中継局の準備や設置に要する時間も問題になり、その短縮が課題となる。更に中継局を設置する場合には、周辺ゾーンとの周波数の干渉も考慮しなければならない。
【0019】
本発明の目的は、中継局設備の設置を要せずに基地局ゾーンの外部や不感地域からの通信が得られるようにした無線通信システムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、基地局による基地局ゾーン内に、当該基地局を介して通信を行う基地従属モードと、移動局相互間で直接通信を行う直接通信モードの2種の通信モードで動作する複数の移動局を備えた移動通信システムにおいて、前記複数の移動局の中の少なくとも1台に、前記基地従属モードと直接通信モードの2種の通信モード間で、一方の通信モードで受信した情報を一旦記憶した後、他方の通信モードで送信する手段を設け、前記複数の移動局の中で、前記基地局ゾーンの外にある作業エリアに位置した移動局が現われたとき、前記手段を有する移動局を中継することにより、前記作業エリア内の移動局と前記基地局の間での通信動作が得られるようにして達成される。
【0021】
このとき、前記複数の移動局が班を構成し、各移動局を基地局ゾーンと作業エリアに配置して移動局同士が直接通信キャリアを使って通信を行い、作業エリアの移動局からのメッセージを直接通信キャリアを使って基地局ゾーンの移動局に伝達し、基地局エリアの移動局が該メッセージを上り波キヤリアに乗せ代えて基地局に通知することによっても上記目的が達成される。
【0022】
また、このとき、さらに作業エリアの移動局がメッセージを直接通信キャリアで送信する際、自局の識別情報(ID)を含む通知情報をメッセージと共に送信し、直接通信キャリアを受信した基地局ゾーンの移動局が通知情報を参照し、それが作業エリアの移動局からの通知情報であったとき、このときの受信メッセージを上り波キャリアに乗せ代えて基地局に送信することによっても上記目的が達成される。
【0023】
同じくこのとき、前記基地局ゾーンの移動局が直接通信キャリアで受信したメッセージを上りキャリアに乗せ代えて送信する際、自局の識別情報(ID)を含む通知情報をメッセージと共に送信することによっても上記目的が達成される。
【0024】
また、このとき、前記上り波キャリアに乗せ代えられた直接通信キャリアのメッセージを受信した基地局がメッセージ情報を参照し、それが通知情報であったとき、当該メッセージの送信局のID情報が含まれたACK情報を下り波キャリアにより送信することによっても上記目的が達成される。
【0025】
更に、このとき、前記下り波キャリアを受信した基地局ゾーンの移動局がメッセージ情報を参照し、それが自局のID情報を含むACK情報であったとき、作業エリアの移動局のID情報が含まれたACK情報を直接通信キャリアにより送信することによっても上記目的が達成される。
【0026】
次に、上記目的は、前記複数の移動局が班を構成し、各移動局を基地局ゾーンと作業エリアに配置して移動局同士が直接通信キャリアを使って通信を行い、基地局からのメッセージ要求に対して基地局ゾーンの移動局がこれを受信し、直接通信キャリアを使って作業エリアの移動局に要求信号を伝達し、要求信号を受信した作業エリアの移動局がメッセージ情報を直接通信キャリアを使って基地局ゾーンの移動局に伝達し、基地局エリアの移動局が該メッセージを上り波キャリアに乗せ代えて基地局に通知することによっても達成される。
【0027】
ここで、前記下り波キャリアを受信した基地局ゾーンの移動局がメッセージ情報を参照し、それが自局ID情報を含む要求情報であったとき、作業エリアの移動局のID情報が含まれた要求情報を、直接通信キャリアにより送信することによっても上記目的が達成できる。
【0028】
また、ここで、前記直接通信キャリアを受信した作業エリアの移動局がメッセージ情報を参照し、それが自局のID情報を含む要求情報であったとき、自局のID情報を含む通知情報をメッセージと共に、直接通信キャリアにより送信することによっても上記目的が達成できる。
【0029】
同じくここで、前記直接通信キャリアを受信した基地局ゾーンの移動局がメッセージ情報を参照し、それが作業エリアの移動局からの通知情報であったとき、このときの受信メッセージを上り波キャリアに乗せ代えて基地局に送信することによっても上記目的が達成できる。
【0030】
更に、このとき、前記作業エリアの移動局と前記基地局ゾーンの移動局の間に移動局を配置し、この移動局が直接通信キャリアを使ってメッセージの中継を行なうようにしても上記目的が達成できる。
【0031】
ここで、前記メッセージを中継する移動局は、受信した直接通信キャリアが通知情報のときは、当該受信メッセージに自局のID情報が含まれた通知情報を付加して直接通信キャリアにより送信し、受信した直接通信キャリアがACK情報のときは、作業エリアの移動局のID情報が含まれたACK情報を直接通信キャリアにより送信し、受信した直接通信キャリアが要求情報のときは、作業エリアの移動局のID情報が含まれた要求情報を直接通信キャリアにより送信することによっても上記目的が達成される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による無線通信システムについて、図示の実施形態により詳細に説明すると、ここで、まず、図1は本発明の第1の実施形態で、これは、基地局による運用エリアを基地局ゾーンとし、この中で運用する複数の移動局からなる移動通信システムにおいて、予め複数の移動局で班を編成し、これら複数の移動局が相互に親局と子局の機能を果たせるようにしたものである。
【0033】
そして、いま、例えば事故の発生などにより現地に移動し、基地局ゾーン外にある作業エリア内に位置した移動局(作業エリア内移動局)が現われたとき、この移動局を子局とし、このとき基地局ゾーン内に残っていた移動局を親局とすることにより、子局と基地局の間で通信できるようにしたものである。
【0034】
ここで、図1では、移動局aがゾーン外の作業エリアに移動して子局になり、移動局Aが基地局ゾーンに位置して親局になった場合で、子局(移動局a)から周波数f3の直接通信用キャリアで送信されるメッセージを親局(移動局A)が周波数f2の上り波キャリアに乗せ代えて基地局に通知する場合の一例が示されている。
【0035】
次に、この図1に示した実施形態における基地局と移動局の動作について、図2の通信シーケンスを用いて説明する。ここで、この図2では、移動局Aと移動局aで編成された班がAであり、従って、移動局AがA班の親局(A班、親)で、移動局aはA班の子局(A班、子)であるとしている。
【0036】
この図2の通信シーケンスにおいて、作業エリアにある移動局aが発呼する場合は、オペレータがプレスボタンをONし、基地局に送信すべきメッセージと共に、自局の識別情報(ID)を含む通知情報を直接通信用キャリア(f3)により送信する。
【0037】
この場合、移動局Aは、親局になったことにより直接通信モードで待機している。そこで、このときの移動局aの発呼による直接通信キャリア(f3)は直ちに移動局Aにより受信される。
【0038】
そして、移動局Aは、いま受信したメッセージ情報が子局(移動局a)のIDを含む通知情報であると分かったとき、当該メッセージをメモリに一旦保持し、次いで通信モードを基地従属モードに切り替える。
【0039】
この後、移動局Aは、自局IDを含む通知情報と共に、いまメモリに保持したメッセージを読出し、それを上り波キャリア(f2)により送信し、これが基地局で受信されるようにする。
【0040】
基地局は、この上り波キャリア(f2)を受信し、その通知情報に含まれているIDから、これが移動局Aからの通知情報であることが確認されたら、今度は、このメッセージを受信したことを示すため、移動局AのIDを含む受理(ACK)情報を下り波キャリア(fl)により送信する。
【0041】
そこで、移動局Aは、この下り波キャリア(fl)を受信し、自局IDを含むACK情報が確認できたら通信モードを直接通信モードに切り替え、この後、直接通信キャリア(f3)により移動局aのIDを含むACK情報を送信する。
【0042】
そして、移動局aは、このとき受信された直接通信キャリア(f3)によるメッセージ情報が自局IDを含むACK情報であったとき、自局メッセージが基地局に伝達されたことを確認し、ここで、このときの通信動作が完了されたことになる。
【0043】
次に、図3も移動局aがゾーン外の作業エリアに移動して子局になり、移動局Aが基地局ゾーンに位置して親局になった場合であるが、今度は、基地局からの下り波キャリア(fl)による送信要求を、親局(移動局A)を経由して子局(移動局a)に伝達し、この子局のメッセージを、再び親局(移動局A)を経由して基地局に通知する場合の一例を示したものである。
【0044】
次に、この図3に示した実施形態における基地局と移動局の動作について、図4の通信シーケンスを用いて説明する。ここで、この図4でも、移動局Aと移動局aで編成された班がAであり、従って、移動局AがA班の親局(A班、親)で、移動局aはA班の子局(A班、子)であるとしている。
【0045】
この図2の通信シーケンスにおいて、基地局は、基地局ゾーン外の作業エリアで作業する移動局の状況を確認する場合、当該移動局AのID情報を含む要求信号を下り波キャリア(fl)により送信し、移動局Aで受信されるようにする。
【0046】
そこで、この要求信号を受信した移動局Aは、いま受信した下り波キャリアによるメッセージ情報を参照し、それが自局IDを含む要求情報と分かったとき、通信モードを直接通信モードに切り替える。そして、次に直接通信キャリア(f3)により、子局(移動局a)のIDを含む要求情報を送信する。
【0047】
このとき、移動局aは直接通信モードにある。そこで、移動局aは受信した直接通信キャリアによるメッセージ情報を参照し、それが自局IDを含む要求情報であったとき、自局IDを含む通知情報とメッセージを直接通信キャリア(f3)により送信する。
【0048】
この直接通信キャリア(f3)による送信は、直接通信モードで待機している移動局Aにより受信され、ここで受信した直接通信キャリアによるメッセージ情報を参照し、それが子局(移動局a)のIDを含む通知情報であったとき、受信したメッセージをメモリに一旦保持し、今度は直接通信キャリア(f3)によりACK情報を送信し、移動局aにメッセージの受理を報告する。
【0049】
ここで移動局Aは、更に通信モードを基地従属モードに切り替え、メモリに格納しておいた移動局aからのメッセージを、自局のID情報と共に上り波キャリア(f2)に乗せ代え、基地局で受信されるようにして送信する。
【0050】
そこで、基地局は、再び下り波キャリア(fl)によりACK情報を送信し、移動局Aに、移動局aからのメッセージが受信されたことを通知し、ここで、このときの通信動作が完了されたことになる。
【0051】
従って、この実施形態によれば、基地局と基地局ゾーン外にある移動局の間でも、前進基地局や中継局設備などの設置を要することなく、容易に、しかも確実に通信サービスを行なうことができる。
【0052】
次に、本発明の第2の実施形態について図5と図6により説明する。ここで、この図5と図6に示す実施形態は、移動局Aと移動局a1、及び移動局a2の3台の移動局が班を編成し、それぞれが親局と子局、それに孫局となって通信を行うようにしたものである。
【0053】
そして、ここでは、一例として、移動局Aが基地局ゾーン内に位置した親局となり、移動局a2が基地局エリア外の作業エリアに位置した孫局になった上で、移動局alが移動局Aと移動局a2の中間に位置して子局になり、ここで、作業エリアにある孫局(移動局a2)からのメッセージを、順次、子局(移動局al)と親局(移動局A)を経由して基地局に伝達する場合が示されている。
【0054】
図6の通信シーケンスにおいて、まず、基地局ゾーンより離れた作業エリアにある移動局a2は、自局のIDを含む通知情報とメッセージを、直接通信モードで待機している移動局alにより受信されるように、直接通信キャリア(f3)により送信する。
【0055】
そこで、移動局al、受信した直接通信キャリアによるメッセージ情報が孫局(移動局a2)のIDを含む通知情報であったとき、受信メッセージをメモリに一旦保持し、次いで、この自局IDを含む通知情報と当該メッセージを、同じく直接通信キャリア(f3)により送信する。
【0056】
このとき直接通信モードで待機している移動局Aは、受信した直接通信キャリアのメッセージ情報が子局(移動局al)のIDを含む通知情報であったとき、受信メッセージをメモリに一旦保持し、通信モードを基地従属モードに切り替えた後、当該メッセージをメモリから読出し、自局IDを含む通知情報と共に上り波キャリア(f2)により送信する。
【0057】
この上り波キャリア(f2)は基地局で受信され、この結果、基地局は、ACK情報を下り波キャリア(fl)により送信し、移動局Aにメッセージの受理を報告する。
【0058】
そこで、この基地局からのACK情報を受信した移動局Aは、この後、通信モードを直接通信モードに切り替え、子局(移動局al)のIDを含むACK情報を直接通信キャリア(f3)により送信する。
【0059】
直接通信キャリア(f3)は移動局alで受信され、ここで、受信した直接通信キャリアが自局のIDを含むACK情報であったとき、移動局alは、孫局(移動局a2)のIDを含むACK情報を、同じく直接通信キャリア(f3)により送信する。
【0060】
そこで、移動局a2は、いま受信した直接通信キャリアが自局のID情報を含むACK情報であったとき、自局のメッセージが基地局に伝達されたことを確認し、ここで、このときの通信動作は完了されたことになる。
【0061】
従って、この図5と図6の実施形態によれば、作業エリアが基地局ゾーンからかなり離れていた場合や、間に電波の伝播について障害となる大きな建造物などが存在した場合でも、前進基地局や中継局設備などの設置を要することなく、容易に、しかも確実に通信サービスを行なうことができる。
【0062】
なお、以上の図6の説明では、基地局ゾーン外の作業エリアに位置する移動局のメッセージ情報を基地局に伝達する場合について示したが、基地局ゾーン内の不感地域からメッセージ情報を伝達する場合にも利用できる。
【0063】
また、上記の説明では、作業エリアの移動局から基地局へのメッセージ伝送について説明したが、反対に基地局から作業エリアの移動局ヘメッセージを伝送する場合にも本発明の方法が適用できることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれは、中継局や前進基地局を設置しなくても、基地局ゾーン外のエリアから基地局ヘメッセージを伝達することができるため、中継局や前進基地局を設置する時間や費用の負担、及び周波数干渉なども考慮する必要がない。
【0065】
また、本発明によれば、例えば基地局ゾーン周辺部や基地局ゾーン内であっても局部的に電波環境が悪い地域など不感地域との通信も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動通信システムの第1の実施形態における動作の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による動作の一例を示すシーケンス図である。
【図3】本発明による移動通信システムの第1の実施形態における動作の他の一例を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による動作の他の一例を示すシーケンス図である。
【図5】本発明による移動通信システムの第2の実施形態における動作の一例を示す概略構成図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による動作の他の一例を示すシーケンス図である。
【図7】従来技術の移動通信システムによる動作の一例を示す概略構成図である。
【図8】従来技術の移動通信システムによる動作の一例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
f1 下り波キャリア
f2 上り波キャリア
f3 直接通信用キャリア

Claims (12)

  1. 基地局による基地局ゾーン内に、当該基地局を介して通信を行う基地従属モードと、移動局相互間で直接通信を行う直接通信モードの2種の通信モードで動作する複数の移動局を備えた移動通信システムにおいて、
    前記複数の移動局の中の少なくとも1台に、前記基地従属モードと直接通信モードの2種の通信モード間で、一方の通信モードで受信した情報を一旦記憶した後、他方の通信モードで送信する手段を設け、
    前記複数の移動局の中で、前記基地局ゾーンの外にある作業エリアに位置した移動局が現われたとき、前記手段を有する移動局を中継することにより、前記作業エリア内の移動局と前記基地局の間での通信動作が得られるように構成したことを特徴とする移動通信システム。
  2. 請求項1に記載の発明において、
    前記複数の移動局が班を構成し、各移動局を基地局ゾーンと作業エリアに配置して移動局同士が直接通信キャリアを使って通信を行い、
    作業エリアの移動局からのメッセージを直接通信キャリアを使って基地局ゾーンの移動局に伝達し、
    基地局エリアの移動局が該メッセージを上り波キヤリアに乗せ代えて基地局に通知することを特徴とする移動通信システム。
  3. 請求項2に記載の発明において、
    作業エリアの移動局がメッセージを直接通信キャリアで送信する際、自局の識別情報(ID)を含む通知情報をメッセージと共に送信し、
    直接通信キャリアを受信した基地局ゾーンの移動局が通知情報を参照し、それが作業エリアの移動局からの通知情報であったとき、このときの受信メッセージを上り波キャリアに乗せ代えて基地局に送信することを特赦とする移動通信システム。
  4. 請求項2に記載の発明において、
    前記基地局ゾーンの移動局が直接通信キャリアで受信したメッセージを上りキャリアに乗せ代えて送信する際、自局の識別情報(ID)を含む通知情報をメッセージと共に送信することを特徴とする移動通信システム。
  5. 請求項2に記載の発明において、
    前記上り波キャリアに乗せ代えられた直接通信キャリアのメッセージを受信した基地局がメッセージ情報を参照し、それが通知情報であったとき、当該メッセージの送信局のID情報が含まれたACK情報を下り波キャリアにより送信することを特徴とする移動通信システム。
  6. 請求項2に記載の発明において、
    前記下り波キャリアを受信した基地局ゾーンの移動局がメッセージ情報を参照し、それが自局のID情報を含むACK情報であったとき、作業エリアの移動局のID情報が含まれたACK情報を直接通信キャリアにより送信することを特徴とする移動通信システム。
  7. 請求項1に記載の発明において、
    前記複数の移動局が班を構成し、各移動局を基地局ゾーンと作業エリアに配置して移動局同士が直接通信キャリアを使って通信を行い、
    基地局からのメッセージ要求に対して基地局ゾーンの移動局がこれを受信し、直接通信キャリアを使って作業エリアの移動局に要求信号を伝達し、
    要求信号を受信した作業エリアの移動局がメッセージ情報を直接通信キャリアを使って基地局ゾーンの移動局に伝達し、
    基地局エリアの移動局が該メッセージを上り波キャリアに乗せ代えて基地局に通知することを特徴とする移動通信システム。
  8. 請求項7に記載の発明において、
    前記下り波キャリアを受信した基地局ゾーンの移動局がメッセージ情報を参照し、それが自局ID情報を含む要求情報であったとき、
    作業エリアの移動局のID情報が含まれた要求情報を、直接通信キャリアにより送信することを特徴とする移動通信システム。
  9. 請求項7に記載の発明において、
    前記直接通信キャリアを受信した作業エリアの移動局がメッセージ情報を参照し、それが自局のID情報を含む要求情報であったとき、
    自局のID情報を含む通知情報をメッセージと共に、直接通信キャリアにより送信することを特徴とする移動通信システム。
  10. 請求項7に記載の発明において、
    前記直接通信キャリアを受信した基地局ゾーンの移動局がメッセージ情報を参照し、それが作業エリアの移動局からの通知情報であったとき、
    このときの受信メッセージを上り波キャリアに乗せ代えて基地局に送信することを特徴とする移動通信システム。
  11. 請求項1に記載の発明において、
    前記作業エリアの移動局と前記基地局ゾーンの移動局の間に移動局を配置し、この移動局が直接通信キャリアを使ってメッセージの中継を行なうことを特徴とする移動通信システム。
  12. 請求項1に記載の発明において、
    前記メッセージを中継する移動局は、受信した直接通信キャリアが通知情報のときは、当該受信メッセージに自局のID情報が含まれた通知情報を付加して直接通信キャリアにより送信し、
    受信した直接通信キャリアがACK情報のときは、作業エリアの移動局のID情報が含まれたACK情報を直接通信キャリアにより送信し、
    受信した直接通信キャリアが要求情報のときは、作業エリアの移動局のID情報が含まれた要求情報を直接通信キャリアにより送信することを特徴とする移動通信システム。
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Cited By (6)

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