JP2005101383A - 集積型光起電力装置及びその製造方法 - Google Patents

集積型光起電力装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 この発明は、集電極による無効面積を最小限に留める集積型光起電力装置を提供する。
【解決手段】 絶縁層2を有する基板1上に光電変換領域ごとに分離された第1の電極31、光電変換層44、第2の電極54がこの順序で形成され、集電のために隣接素子間を電気的に分離する分離開溝61と非平行に第2の電極54上に設けられたフィン8と、フィン8と連接し分離開溝61に平行に設けられ、フィン8に比べて太い幅のバスバー9と、バスバーと連接し光電変換領域外で、隣接素子の第1の電極31と接続する接続電極と、を備え。複数の光電変換素子を直列接続する。そして、隣接素子間を電気的に分離する分離開溝61は、第2の電極54から光電変換層44を貫いて第1の電極31に到達し電気的に分離し、分離開溝61内に電気的絶縁部材71が設けられる。バスバー9は、電気的絶縁部材71上に重畳し、分離開溝61の幅内に納まるように設けられている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、微結晶シリコン、非晶質シリコンなどの薄膜半導体を光電変換層に用いた直列接続型の集積型光起電力装置及びその製造方法に関する。
非晶質半導体、微結晶半導体などの半導体薄膜は、気相成長法で形成できるために、大面積化が容易であり、太陽電池などの光起電力装置の光電変換層として用いられている。このような薄膜半導体を光電変換層に用いた光起電力装置は、光起電力素子を直列に電気的に接続することにより取出し電圧を設定している。この直列接続を行うには、光起電力装置を構成する各層を分離加工して複数の単位光電変換素子にする必要がある。従来は、この分離加工をするのに、まず下地の第1電極層の幅を広く除去分離し、その後に、非晶質半導体層または微結晶半導体層および第2電極層を形成し、第1電極層の前記の幅広く除去分離した部分の真上で非晶質半導体層および第2電極層を第1電極層の除去分離よりも幅が狭いレーザ光を用いて、分離加工して第1電極層と第2電極層の短絡を防いでいた。これら集積構造としては、光電変換領域内で電気的分離部と直列接続部は平行して設ける構造と、光電変換領域外で直列接続を行う構造のものが知られている。
ところで、特許文献1に開示されているように、主として、基板と対向する面に設けられた第2の電極が受光面電極である場合、受光面電極の高い電気抵抗率を補償するための集電構造が必要である。
この種の集電構造は、一般的に、比較的細い幅を有するフィンと、これらのフィンを連結する比較的太い幅のバスバーから構成されている。
特開平7−263726号公報
上記した集電構造では、集電構造の下は遮光されるため、特に太い幅を必要とするバスバーによる無効面積が大きいという問題があった。
また、光電変換領域内に隣接素子同士の電気的分離と直列接続部を有する構造の場合、電気的分離部と直列接続部は平行して設けられ、これらの形成を短絡なく行うためには、分離部、接続部の形成と前後して、電気的絶縁部材の形成が必要であり、工程が複雑であると共に、無効面積も増大するという問題があり、光電変換領域外で直列接続を行う構造と面積効率の面で同等以下である。
この発明は、上記した従来の問題点を解決するためになされたものにして、集電極による無効面積を最小限に留める集積型光起電力装置を提供することをその課題とする。
この発明の集積型光起電力装置は、絶縁表面を有する基板上に光電変換領域ごとに分離された第1の電極、薄膜半導体からなる光電変換層、第2の電極が、この順序で形成され、集電のために隣接素子間を電気的に分離する分離開溝と非平行に前記第2の電極上に設けられた比較的細い幅の導電部材からなるフィンと、前記フィンと連接し隣接素子間を電気的に分離する分離開溝に平行に設けられ、前記フィンに比べて太い幅の導電部材からなるバスバーと、前記バスバーと連接し光電変換領域外で、隣接素子に向けて延長せしめた部分を有する接続用電極と、を備え、複数の光電変換素子を直列接続した集積型光起電力装置において、隣接素子間を電気的に分離する分離開溝は、前記第2の電極から光電変換層を貫いて第1の電極に到達し、第1電極を電気的に分離し、前記分離開溝内、或いは分離開溝内と第2の電極の一部を覆って、電気的絶縁部材が設けられ、前記電気的絶縁部材上に重畳し、分離開溝の幅内に納まるようにバスバーが設けられていることを特徴とする。
また、この発明の集積型光起電力装置の製造方法は、絶縁表面を有する基板の全面上に第1の電極を形成し、この第1の電極の全面上に薄膜半導体からなる光電変換層を形成し、この光電変換層上に少なくとも一辺が前記第1の電極の内側になるように透光性の第2の電極を形成した後、前記第2の電極側から前記第2の電極、光電変換層、第1の電極を除去して隣接素子間を電気的に分離する分離開溝を形成し、この分離開溝内、或いは分離開溝内と第2の電極の一部を覆って、電気的絶縁部材を設けた後、前記第2の電極上に前記分離開溝と非平行な比較的細い幅の導電部材からなるフィンと、前記フィンと連接し前記分離開溝に平行で且つ前記電気的絶縁部材上に重畳し分離開溝の幅内に納まる前記フィンに比べて太い幅の導電部材からなるバスバーとからなる集電極を形成すると共に、前記バスバーと連接し光電変換領域外で、隣接素子に向けて延長せしめた部分を有する接続用電極とを形成し、複数の光電変換素子を直列接続したことを特徴とする。
前記分離開溝をエネルギービームの照射により形成した後、ドライエッチングを行い、分離開溝内の残留物、及び分離開溝壁の加工損傷領域を除去すると共に、直列接続部に相当する光電変換素子外の光電変換層を除去し、第1の電極を露出させた後、集電極を形成することを特徴とする請求項2に記載の集積型光起電力装置の製造方法。
この発明は、隣接素子間の電気的分離を担う分離開溝内に電気的絶縁部材を充填し、この電気的絶縁部材に重畳して、集電極の一部であるバスバーを形成することにより、集電極による無効面積を最小限に留めることができる。
以下、この発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施形態にかかる集積型光起電力装置を示し、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図である。
基板1上に絶縁層2が設けられ、この絶縁層2上に銀(Ag)、アルミニウム(Al)やアルミニウム(Al)の上にチタン(Ti)を積層した第1の電極31が設けられている。
この第1の電極31上に、内部にnip接合を有する微結晶シリコン或いは、非晶質シリコンなどの薄膜半導体からなる光電変換層44をプラズマCVD法により積層形成する。この光電変換層44に第2の電極となる透光性電極54として酸化インジウム錫(ITO)が設けられている。
第1の電極31、光電変換層44及び透光性電極54は、ウォータジェット加工などにより形成された分離開溝61により光電変換領域ごとに分離されている。この隣接素子間の電気的分離を担う分離開溝61内には、電気的絶縁部材71が充填される。集電のために隣接素子間を電気的に分離する分離開溝61と非平行に比較的細い幅の導電部材で形成された多数のフィン8が透光性電極54上に形成される。このフィン8に連接され、分離開溝61に平行でフィン8に比べて太い幅の導電部材からなるバスバー9が電気的絶縁部材71上に重畳して分離開溝61の幅内に納まるように設けられる。このバスバー9は光電変換領域外で、L字状に隣接素子に向けて延長せしめた部分9aを有する。この部分9aが隣接素子の第1の電極31と接続され、複数の素子が直列に接続される。
この発明の集積型の光起電力装置は、図1に示すように、隣接素子間の電気的分離を担う分離開溝61内に電気的絶縁部材71を充填し、さらにこの電気的絶縁部材71に重畳して、集電極の一部であるバスバー9を形成している。このように、集電極を形成することで、集電極による無効面積を最小限に留めることができる。
図2は、この発明の第1の実施形態の集積型光起電力装置を製造工程別に示す模式的断面図である。以下、この実施形態を図2の工程図を参照して、更に詳細に説明する。
絶縁表面を有する基板1として、100mm×100mm×0.15mm(t)のステンレス基板に、0.01mmの膜厚のポリイミドを絶縁層2として、被着させた基板を用いる。この基板1の絶縁層2上に銀(Ag)、アルミニウム(Al)やアルミニウム(Al)の上にチタン(Ti)を積層した第1の電極31をスパッタ法により形成する。続いて、nip接合を有する微結晶シリコン或いは、非晶質シリコンなどの薄膜半導体からなる光電変換層44をプラズマCVD法により積層形成し、さらに、透光性電極54として、酸化インジウム錫(ITO)をスパッタ法により形成する(図1(a)参照)。光電変換層44を、例えば、微結晶シリコン(μc−Si:H)で形成する場合は、プラズマCVD法により、第1の電極層31側から、膜厚50nm程度のn型μc−Si:H、膜厚2μm程度の真性(i型)μc−Si:H、膜厚15nm程度のp型μc−Si:Hを順次積層形成する。各層の成膜条件を表1に示す。
Figure 2005101383
尚、この実施形態においては、光電変換領域外で、隣接素子間を直列に接続するタイプの集積型光起電力装置であるので、第1の電極31は、光電変換領域外まで延出されて形成している
次に、第2の電極層54側から隣接素子間を分離するために、高圧の液体をノズルより噴射する所謂ウォータージェット(WJ)加工を施す。ウォータージェットの加工条件は、圧力:10Mpa、ノズル径:0.15mm、流量:0.44リットル/min、加工速度:0.5m/min、噴射距離:40mmである。このウォータジェット加工により、約0.5mm幅の分離開溝61を形成する(図2(b)参照)。この分離開溝61は、第2の電極層54から光電変換層44を貫いて第1の電極31に到達し、更に、絶縁層2の一部まで除去し、第1の電極31を電気的に分離している。ウォータージェットによる分離開溝61の形成では、導電性基板1上に絶縁層2を被着させた基板を用いた際には、被着された絶縁層2をも除去されてしまう。しかし、この発明では、次の工程で、分離開溝61内には電気的絶縁部材が充填されるため、問題とならない。また、このウォータジェットによる加工は、第2の電極層54を形成した後、第2の電極層54側から行うことにより、ウォータジェットの水圧による開溝幅の拡大が最小に抑えられる。
続いて、分離開溝61にポリイミド等の電気的絶縁部材71を充填する。この充填は、充填時に粘性を有する絶縁材料をディスペンサー65より押し出し、分離開溝61内に充填した後、オーブンで焼結させる(図2(c)参照)。この電気的絶縁部材71は分離開溝61内、或いは分離開溝61内と第2の電極層54の一部を覆って形成される。この方法は、絶縁材料をディスペンサーより押し出し、分離開溝61内に被着せしめており、スクリーン印刷等におけるマスクに相当するものがなく、これによる機械的損傷、或いは第1の電極層(ITO膜)54にピンホールを生じることがない。
その後、隣接素子間を電気的に分離する分離開溝61と非平行に設けられた比較的細幅のフィン8と、隣接素子間を電気的に分離する分離開溝61に平行に設けられ、フィン8に比べて太幅のバスバー9と、これを光電変換領域外で、L字状に隣接素子に向けて延長せしめた部分を有する接続用電極9aとを、Ag粉末等の導電性粒子を含む導電性ペーストをディスペンサー95から押し出して塗布する。光電変換領域外における隣接素子との直列接続は、フィン8、バスバー9とL字状の延長部分9aから成る集電極を被着後、高温焼成前の導電材料が粘性を有する時点で、集電極上よりエネルギービームを照射し、集電極の延長部分9aと、隣接素子の第1の電極31とを電気的に接続し、その後、高温で焼成して形成する(図1、図2(d)参照)。
この実施形態においては、この電気的絶縁部材71に重畳して、集電極の一部であるバスバー9を形成する。このように、電気的絶縁部材に重畳して、集電極の一部であるバスバー9を形成することにより、集電極による無効面積を最小限に留めることができる。
この第1の実施形態のように、ウォータージェットを用いることは、下記の点で極めて有効である。
(1)熱的損傷が発生せず、これによる透光性電極と第1の電極との短絡、或いは電流漏洩が発生しない。
(2)成膜と交互して、パターニング工程を行う必要がなく、第1の電極と光電変換層と透光性電極を連続して形成することが出来、製造工程が極めて簡易である。
(3)エネルギービームを用いて分離開溝を形成する際には、光電変換層への熱的損傷による低抵抗領域の発生を考慮し、図3に示すような、分離開溝を2段構造に形成する必要があるが、ウォータージェットでは、この必要がなく、有効面積の減少を最小限に抑えることが出来る。
その反面、ウォータージェットによる開溝の形成では、導電性基板上に絶縁層を被着させた基板を用いた際には、被着された絶縁層をも除去されてしまう。しかし、この発明によれば、分離開溝内には絶縁部材が充填されるため、問題とならない。
このウォータージェットを用いず、エネルギービームを用いて分離開溝61を形成する第2の実施形態を図3及び図4に示す。図3は、この発明の第2の実施形態にかかる集積型光起電力装置を示す断面図、図4は、この発明の第2の実施形態の集積型光起電力装置を製造工程別に示す模式的断面図である。尚、上記した第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるために、ここではその説明を割愛する。
この第2の実施形態では、光電変換層44への熱的損傷による低抵抗領域の発生を考慮し、図3に示すような、分離開溝を2段構造に形成する、即ち、第1の電極31を分離する開溝部62は、幅広く開溝し、この開溝部62内に納まるように、分離開溝61が形成されている。そして、この分離開溝61内に電気的絶縁部材71を充填している。
この第2の実施形態につき、図4を参照して更に説明する。先ず、第1の実施形態と同じく基板1の絶縁層2上に全面を覆って被着されたAg等からなる第1の電極31を形成し(図4(a)参照)、この第1の電極31に対し、Q−スイッチ付Nd:YAGレーザ(波長:1064nm)を用いて、約0.5mm幅のスクライブ加工を行い分離開溝62を形成する(図4(b)参照)。
次に、内部にnip接合を有する微結晶シリコン、非晶質シリコン等の薄膜半導体からなる光電変換層44をプラズマCVD法により積層し、さらに、透光性電極54として、ITO膜をスパッタにより形成する(図4(c)参照)。
続いて、前記の開溝62内に納まるように細く絞った同YAGレーザを照射し、光電変換層44とITO膜54を約0.1mm幅でスクライブ加工し、分離開溝61を形成し、複数の光電変換素子に分離する(図4(d)参照)。
このように、分離開溝を2段構造とすることにより、レーザ加工時の熱的損傷が光電変換層44に生じても、電流リークが発生することなく分離部を形成することが出来る。
分離開溝61形成後、前述の第1の実施形態と同様に、前記分離開溝61内に電気的絶縁部材71をディスペンサーを用いて充填する。この方法は、絶縁材料をノズルより押し出し、分離開溝61内に被着せしめており、スクリーン印刷等におけるマスクに相当するものがなく、これによる機械的損傷、或いはITO膜54にピンホールを生じることがない。
この電気的絶縁部材71を被着後、オーブン内において充分焼結し、同様にディスペンサーを用いて、フィン8、バスバー9、L字状の延長部分から成る集電極を被着し、オーブンで焼後、L字状の延長部分上より、Q−スイッチ付Nd:YAGレーザ(波長:1064nm)を照射し、集電極と光電変換層と隣接素子の第1の電極との溶融物を介した直列接続部を形成し、第3図に示す集積型光起電力装置が形成される。
この直列接続部の形成において、レーザ溶融部の信頼性向上、及び電気的抵抗の低減のためには、集電極と第1の電極の混合が重要である。このためには、ディスペンサーによる導電性ペーストを塗布後、まだ粘性を有している時点で、レーザ照射を行うことが望ましい。これにより、焼成後のレーザ溶融に比べ、混合が促進された結果、直列接続部の電気的抵抗を小さくすることが出来る。
エネルギービームを用いて分離開溝61を形成する第3の実施形態を図5及び図6に示す。図5は、この発明の第3の実施形態の集積型光起電力装置を製造工程別に示す模式的断面図、図6は、この発明の第3の実施形態にかかる集積型光起電力装置を示し、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図である。である。尚、上記した第1、第2の実施形態と同一部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるために、ここではその説明を割愛する。
図5(a)乃至図5(d)に示す工程は、第2の実施形態と同じである。この第3の実施形態は、分離開溝61をレーザビームにより形成した後、CF4、或いはCF4とO2の混合ガスによるドライエッチングを行い、分離開溝61内の残留物及び分離開溝壁の加工損傷領域を除去すると共に、直列接続部に相当する光電変換素子外の光電変換層44を除去する(図5(e)参照)。特に、レーザビームを用いて分離開溝を形成した際には、加工部に熱的損傷領域が発生するため、これをドライエッチングにより除去することにより、電流リークを低減することが出来る。
また、直列接続部に相当する光電変換素子外の光電変換層が除去されるため、図6(a)、(b)に示すように、第1の電極31の露出面の一部と、これと連なる光電変換領域の一部を覆って、電気的絶縁部材71を被着させ、同電気的絶縁部材71上を覆って、バスパー9などの集電極を形成すればよい。この方法によれば、直列接続部9aには、光電変換層の溶融物が介在せず、より低抵抗の直列接続部を得ることが可能である。
尚、上記実施形態においては、光電変換層44として内部にnip接合を有する微結晶シリコン又は非晶質シリコンを用いたが、他の薄膜半導体を用いても良い。例えば、多結晶シリコン、Cds,CuInSe2などの薄膜半導体を光電変換層44として用いることもできる。
この発明の第1の実施形態にかかる集積型光起電力装置を示し、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図である。 この発明の第1の実施形態の集積型光起電力装置を製造工程別に示す模式的断面図である。 この発明の第2の実施形態にかかる集積型光起電力装置を示す断面図である。 この発明の第2の実施形態の集積型光起電力装置を製造工程別に示す模式的断面図である。 この発明の第3の実施形態の集積型光起電力装置を製造工程別に示す模式的断面図である。 この発明の第3の実施形態にかかる集積型光起電力装置を示し、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図である
符号の説明
1 基板
2 絶縁層
8 フィン
9 バスバー
31 第1の電極
44 光電変換層
54 透光性電極(第2の電極)
61 分離開溝
71 電気的絶縁部材

Claims (3)

  1. 絶縁表面を有する基板上に光電変換領域ごとに分離された第1の電極、薄膜半導体からなる光電変換層、第2の電極が、この順序で形成され、集電のために隣接素子間を電気的に分離する分離開溝と非平行に前記第2の電極上に設けられた比較的細い幅の導電部材からなるフィンと、前記フィンと連接し隣接素子間を電気的に分離する分離開溝に平行に設けられ、前記フィンに比べて太い幅の導電部材からなるバスバーと、前記バスバーと連接し光電変換領域外で、隣接素子に向けて延長せしめた部分を有する接続用電極と、を備え、複数の光電変換素子を直列接続した集積型光起電力装置において、隣接素子間を電気的に分離する分離開溝は、前記第2の電極から光電変換層を貫いて第1の電極に到達し、第1電極を電気的に分離し、前記分離開溝内、或いは分離開溝内と第2の電極の一部を覆って、電気的絶縁部材が設けられ、前記電気的絶縁部材上に重畳し、分離開溝の幅内に納まるようにバスバーが設けられていることを特徴とする集積型光起電力装置。
  2. 絶縁表面を有する基板の全面上に第1の電極を形成し、この第1の電極の全面上に薄膜半導体からなる光電変換層を形成し、この光電変換層上に少なくとも一辺が前記第1の電極の内側になるように透光性の第2の電極を形成した後、前記第2の電極側から前記第2の電極、光電変換層、第1の電極を除去して隣接素子間を電気的に分離する分離開溝を形成し、この分離開溝内、或いは分離開溝内と第2の電極の一部を覆って、電気的絶縁部材を設けた後、前記第2の電極上に前記分離開溝と非平行な比較的細い幅の導電部材からなるフィンと、前記フィンと連接し前記分離開溝に平行で且つ前記電気的絶縁部材上に重畳し分離開溝の幅内に納まる前記フィンに比べて太い幅の導電部材からなるバスバーとからなる集電極を形成すると共に、前記バスバーと連接し光電変換領域外で、隣接素子に向けて延長せしめた部分を有する接続用電極とを形成し、複数の光電変換素子を直列接続したことを特徴とする集積型光起電力装置の製造方法。
  3. 前記分離開溝をエネルギービームの照射により形成した後、ドライエッチングを行い、分離開溝内の残留物、及び分離開溝壁の加工損傷領域を除去すると共に、直列接続部に相当する光電変換素子外の光電変換層を除去し、第1の電極を露出させた後、集電極を形成することを特徴とする請求項2に記載の集積型光起電力装置の製造方法。
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