JP2005100557A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝播遅延差、誤差要因を低減でき、高精度な2値化制御を実現でき、ひいては高精度な再生を実現できる情報処理装置を提供する。
【解決手段】2値化回路110は、量子化部1101と、伝播遅延差制御量算出部1102と、伝播遅延差制御部1103を含み、伝播遅延差制御量算出部1102は、再生状態評価部としての、たとえばデータ弁別器としてのクロック再生回路におけるジッタ値、あるいは、エラー訂正器におけるエラーレートを再生状態評価として受けて、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差を制御する制御量を算出し、算出した制御量に基づいて2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差を制御する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、光ディスク装置等において記録媒体の情報を再生し、また、デコードおよびデコード処理を行う情報処理装置に係り、特に、情報を再生するために用いられる2値化回路部の構成に関するものである。
DVD等の光ディスク装置においては、デジタル情報の情報列が、ディスク記録媒体にDC成分が抑制されるように記録されている。
このため、原理的には、再生RF信号をAC結合により直流成分(DC成分)を除去して2値化処理を行えば、ディスク記録媒体の情報を読み出すことができる。
具体的には、ディスク記録媒体に記録されたデジタル情報は、光ピックアップを通して読み出され、RFアンプにおいて所定の演算の結果、データ列信号(RF信号)得られる。このデータ列信号(RF信号)は、2値化回路において2値化される。2値化回路で2値化されたRF信号に基づいてクロック抽出が行われ、デジタルの2値化データ(RFデータ)としてEFM(Eight to Fourteen Modulation)復調回路に供給され、復調される。
このように、光ディスク装置等においてディスク記録媒体の情報を再生するために用いられる2値化回路については、種々提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
図1は、光ディスクに適用される2値化回路の構成例を示す回路図である。
この2値化回路1は、図1に示すように、コンパレータ2、ローパスフィルタ(LPF)3、スライスレベル帰還増幅器4、直流成分(DC成分)カットのための結合キャパシタC1,C2、抵抗素子R1〜R4、可変抵抗素子R5,R6、キャパシタC3〜C6を有している。
2値化回路1において、差動のRF信号は、結合キャパシタC1,C2によりDC成分がカットされ、信号RFAC,XRFACとしてコンパレータ2に入力し、コンパレータ2により2値化される。
2値化信号は、図示しないPLL(Phase Locked Loop)とLPF3へ供給される。PLLでは、データ再生が行われる。LPF3では、2値化信号が積分され、2値化信号の平均値ASYIが生成される。
2値化信号の平均値は、2値化信号のHレベルをVh、LレベルをVlとすると、理想状態では、Vc=(Vh−Vl)/2で与えられる。
実際には、理想状態と異なった値をとるので、信号ASYIのレベルと理想平均値Vcとは一致しない。
そして、スライスレベル帰還増幅器4で、平均値信号ASYIと理想平均値Vcの差を増幅した電圧値を、スライスレベルとし、コンパレータ2にフィードバックすることにより、理想状態との差が零(0)となるよう制御を行う。
特開平11−134800号公報
ところが、この構成においては、以下に指摘するような課題があり、いずれも再生状態を悪化させる原因となっていた。
すなわち、RF信号を2値化する際に、図2(A),(B)に示すように、立ち上がり時と、立下り時とで、伝播遅延(以下、立ち上がり時と、立下り時とで、伝播遅延の差を、伝播遅延差と呼ぶ)DLYR,DLYFに差があった。
また、図3に示すように、LPF3への2値化信号の入力ノードASYOにおいて、オーバーシュート、アンダーシュート、波形なまり等の波形乱れ、平均値信号ASYIにおける誤差要因となっていた。
また、平均値信号ASYIと比較する基準電圧Vcが、量産時にばらついてしまい、誤差要因となっていた。
同様に、帰還増幅器4の入力オフセット電圧が、量産時にばらついてしまい、誤差要因となっていた。
また、コンパレータ2の入力オフセット電圧が、量産時にばらついてしまい、誤差要因となっていた。
また、温度変動、電圧変動、経年変化等により、各種誤差要因が変動し、出荷時の制御が困難であった。
さらにまた、フィードバックは、ノードASYOにおいて、Hレベルと、Lレベルの区間長が同値となるような制御となっている。しかしながら、分岐点CMPOUTからPLLにいたるパスでの伝播遅延差と、分岐点CMPOUTからノードASYOに至るパスでの伝播遅延差が一致していないため、ノードASYOにおいて最適な状態であっても、PLLに入力する信号が最適な状態ではなかった。すなわち、PLLへの入力点で信号が最良となるようフィードバックがかけられているわけではなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、伝播遅延差、誤差要因を低減でき、高精度な2値化制御を実現でき、ひいては高精度な再生を実現できる情報処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点は、所定フォーマットのデータが記録された媒体から記録データを読み出し再生する情報処理装置であって、上記媒体からの読み出しデータを2値化する2値化手段と、再生状態を評価する再生状態評価手段と、上記再生状態評価手段の再生状態評価値から2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差を制御する量を算出する伝播遅延差制御量算出手段と、上記伝播遅延差制御量算出手段による制御量に基づいて上記2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差を制御する制御手段とを有する。
好適には、上記再生状態評価値は、データ弁別器におけるジッタ値である。
また、上記再生状態評価値は、エラー訂正におけるエラーレートである。
好適には、上記2値化手段は、所定のスライスレベルに基づいて2値化処理を行い、上記制御手段は、上記2値化手段の上記スライスレベルを制御して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する。
好適には、上記2値化手段の2値化データのドライブ能力を制御して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する。
好適には、上記2値化データの選択する伝播パス選択手段を有し、上記制御手段は、上記ジッタ測定手段によるジッタ情報に基づいて上記2値化データの伝播パスを選択して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する。
本発明の第2の観点は、所定フォーマットのデータが記録された媒体から記録データを読み出し、入力データを所定のフォーマットのデータとして上記媒体に記録する情報処理装置であって、上記媒体からの読み出しデータを2値化する2値化手段と、再生状態を評価する再生状態評価手段と、上記再生状態評価手段の再生状態評価値から2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差を制御する量を算出する伝播遅延差制御量算出手段と、上記伝播遅延差制御量算出手段による制御量に基づいて上記2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差を制御する制御手段と、上記2値化後のデータを復調する復調回路と、上記復調後のデータに対して所定のデコード処理、およびエラー訂正符号のエンコード処理を行う処理回路と、上記エンコードデータを変調し、上記媒体への記録データとして出力する変調回路と、少なくとも上記各パイプラインステージで必要とする大きさのデータを格納することが可能で、上記復調回路、処理回路、および変調回路のいずれかの回路によりアクセスされる少なくとも一つのメモリを含むメモリ部と、上記復調回路および処理回路と上記メモリ部のメモリとのデータ経路を、所定のステート情報に応じて切り替え、パイプラインステージ間のデータの受け渡しを行うバス部とを有する。
本発明によれば、たとえば2値化手段において、媒体からの読み出しデータが2値化データに変換される。
また、再生状態評価手段において、再生状態から評価される。
伝播遅延差制御量算出手段において、再生状態評価手段の再生状態評価値から2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差を制御する量が算出される。
そして、制御手段において、伝播遅延差制御量算出手段のよる制御量に基づいて、2値化データの伝播遅延差が、たとえば2値化手段のスライスレベルに制御することにより制御される。
本発明によれば、次のような利点から、再生状態を良好なものとし、また、製造が容易、低コストとなる。
すなわち、より後段の再生状態評価信号を用いることにより、より広範にフィードバックをかけることができ、ループ内の外乱を除去することができる。
また、ジッタ値を用いたフィードバックを行うことにより、PLLで最も重要な再生状態評価値を最良にすることができる。
また、エラーレートを用いたフィードバックを行うことにより、最終段に近い再生状態評価値を最良にすることができる。
また、アナログ回路構成要素の、温度変動、電圧変動、経年変化等があっても、信号再生を行いながら、補正を行うことができる。
また、アナログ回路構成要素の、製造ばらつきを補正することができる。
また、信号の波形情報を用いず、デジタル処理により制御を行うため、誤差要因が少ない。
また、アナログ回路により実現される構成要素が少ない。
さらにまた、伝播遅延量に変調をかける方法により、データ再生を行いつつ、再生状態を最適化することができる。
また、伝播遅延量を掃引する方法により、測定のたびに、再生状態を最適化することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて詳細に説明する。
本実施形態においては、情報処理装置として、光ディスク記録再生装置、具体的には、DVDの記録再生システムを例に説明する。
図4は、本発明に係る2値化回路を採用した情報処理装置としての光ディスク記録再生装置の一実施形態を示すブロック図である。
本光ディスク記録再生装置100は、図4に示すように、光ディスク(以下、単にディスクという)101、スピンドルモータ102、光ピックアップ103、アクチュエータ104、スレッド機構105、RFアンプ106、サーボDSP(Digital Servo Processor)107、ドライバ回路108、レーザドライバ109、2値化回路110、クロック再生回路111、物理アドレス読み出し回路112、クロック生成回路113、書き込みパルス生成回路114、デコーダ/エンコーダ回路(DEC/ENC)115、システムコントローラ116、およびホスト装置117を有している。
この光ディスク記録再生装置100は、光ディスク101から読み出したデータを、後述するように、デコーダ/エンコーダ回路115でデコードした後、ホストインタフェース回路を通して、パーソナルコンピュータ(PC)等のホスト装置117に転送することができる。
一方、ホスト装置117から、ホストインタフェース回路を通してデータを受け取り、後述するように、デコーダ/エンコーダ回路(DEC/ENC)115でエンコードした後、ディスク101に記録することができる。
なお、本実施形態では、一例としてホスト装置としてのPCとの接続を示すシステム構成を示しているが、PCではなく、映像再生器、チューナー、ゲーム器、電話機、ネットワーク機器、映像記録装置、カーナビゲーションシステムなど、データを扱うものなら、いずれにも応用できる。
また、図5に示すように、データを再生するのみ、もしくは図6に示すように、記録するのみとするシステムも構成することが可能である。
図5の光ディスク再生装置100Aは、たとえば図4の回路から記録系に必要なレーザドライバ109、物理アドレス読み出し回路112、クロック生成回路113、書き込みパルス生成回路114が省略された構成をとる。また、デコーダ/エンコーダ回路115はデコード回路115Aのみの構成をとる。
図6の光ディスク記録装置100Bは、たとえば図4の回路から再生系に必要な2値化回路110、クロック再生回路111が省略された構成をとる。また、デコーダ/エンコーダ回路115はエンコーダ回路115Bのみの構成をとる。
また、以下の説明は、一例に過ぎず、システムとしては、多くの態様が可能であり、本発明を以下の説明のシステムに限定するものではない。
以下に、光ディスク記録再生装置100の各部の概要、および、DVDのデータフォーマット、本発明の特徴的な構成要素である2値化回路110、加えて、再生時および記録時において所定のパイプライン処理を行うデコーダ/エンコーダ回路(DEC/ENC)115の具体的な構成、機能について図面に関連付けて順を追って説明する。
ディスク101は、スピンドルモータ102により回転駆動される。ディスク101には、光ピックアップ103より、レーザ光が照射される。ディスク101は、照射されたレーザ光の光量の一部もしくは、全てを反射する。
光ピックアップ103は、レーザダイオード、このレーザダイオードから発せられるレーザ光をディスク101の信号記録面上に集束させる対物レンズ、光ディスク101からの反射光の進行方向を変える偏光ビームスプリッタ、この反射光を受光するフォトディテクタ等を有し、ドライバ回路108のドライブ信号S108aにより駆動されるアクチュエータ104、スレッド機構105により対物レンズの光軸方向あるいはディスク半径方向に移動制御される。
光ピックアップ103は、フォトディテクタで反射光を電気信号に変換し、RFアンプ106に出力する。
このとき、ディスク101上の構造、物性により、光ピックアップ103に入射する光量が異なるため、ディスク上の構造、物性を反映した信号が、RFアンプ106に伝えられる。
アクチュエータ104は、ドライバ回路108のドライブ信号S108aにより駆動制御され、ディスク101の記録トラックに対してレーザ光スポットをディスク半径方向において移動させるトラッキングアクチュエータと、光ピックアップ103の対物レンズをその光軸方向において移動させるフォーカスアクチュエータとが内蔵されている。
スレッド機構105は、ドライバ回路108のドライブ信号S108aにより駆動制御されるスレッド送りモータを駆動源として、光ピックアップ103およびアクチュエータ104をディスク半径方向に移動させる。
RFアンプ106は、光ピックアップ103より伝えられる複数の信号に対して演算を行い、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEを生成してサーボDSP107に出力し、データ列信号(RF信号)に対して波形整形を行って差動のRF信号S106(Rとして2値化回路110に出力する。
また、RFアンプ106は、ディスク101へのデータ記録時には、ディスク101の反射光に基づく物理アドレス読み出しのための信号を物理アドレス読み出し回路112に出力する。
サーボDSP107は、RFアンプ106にて生成された、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEを、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボの制御に使用する。
サーボDSP107は、デジタルフィルタによりトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEに対してフィルタ処理を行い、制御信号S107をドライバ回路108に出力する。
ドライバ回路108は、サーボDSP107による制御信号S107に応じて、駆動信号S108aを生成し、光ピックアップ103のアクチュエータ104に電流もしくは、電圧を与えて、フォーカス方向あるいは、トラック方向に光ピックアップを移動させ、また、スレッド105を移動させる。これにより、光スポットが、ディスク101上の読み取り位置にくるよう制御される。
また、スピンドルモータ102の回転量は、抽出されたクロックの周波数や位相をモニタし、それらが一定値になるよう制御を行う。あるいは、スピンドルモータ102から出力される回転位置情報の周波数や位相をモニタし、それらが一定値になるよう、たとえばドライバ回路108の制御信号S108bにより制御を行う。
レーザドライバ回路109は、たとえばディスク101へのデータ記録時に書き込みパルス生成回路114で生成された書き込みパルスに応じて所望のデータを記録するように光ピックアップ103のレーザダイオードを駆動する。
2値化回路110は、RFアンプ106によるRF信号S106を2値化してPLLを含むデータ弁別器としてのクロック再生回路111に出力する。
2値化回路110は、たとえば図7に示すように、2値化手段としての量子化部1101と、伝播遅延差制御量算出部1102と、伝播遅延差制御部1103を含み、伝播遅延差制御量算出部1102は、再生状態評価部としての、たとえばデータ弁別器としてのクロック再生回路111におけるジッタ値、あるいは、エラー訂正器1153におけるエラーレートを再生状態評価として受けて、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差を制御する制御量を算出し、伝播遅延差制御部1103は、算出した制御量に基づいて2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差を制御する。
なお、伝播遅延差制御量算出部1102は、2値化回路に外部に設けるように構成することも可能である。
伝播遅延差制御量算出部1102は、再生状態評価値に基づいて、たとえば伝播遅延差を、コンパレータ1101のスライスレベル電圧をDAC1107を通して注入することにより制御している。ジッタエラー量、もしくは、DSV(Digital Sum Value)エラー量、もしくは、その双方が小さくなるように、スライスレベル電圧が決定される。
ここで、DSVエラー量は、Hレベルを1、Lレベルを0とするときの平均値の0.5からのずれ量を指す。
また、伝播遅延差制御量算出部1102は、たとえば2値化信号のドライブ能力制御により、伝播遅延差制御を行っても良い。
すなわち、コンパレータ1101に、伝播遅延差がある場合、その立ち上がり特性/立下り特性が急峻なほど(ドライブ能力が高いほど)、伝播遅延差が小さくなり、その立ち上がり特性/立下り特性が緩慢なほど(ドライブ能力が小さいほど)、伝播遅延差が大きくなることを利用する。
また、たとえば伝播遅延差制御量算出部1102は、2値化信号の伝播パスを伝播パス選択器により変更することにより、伝播遅延差制御を行っても良い。
図8および図9は、伝播パス選択器を用いた2値化回路110の構成例を示すブロック図である。
図8の例は、クロック生成回路111のPLLにおけるジッタ値を再生状態評価値として受ける場合であり、便宜上、クロック生成回路111(PLL)を2値化回路110Aに含むように記載している。
また、図9の例は、エラー訂正器1153のエラーレートを再生状態評価値として受ける場合であり、便宜上、クロック生成回路111(PLL)を2値化回路110Bに含むように記載している。
この2値化回路110は、図8、図9に示すように、量子化手段としてのコンパレータ1101、伝播遅延差制御量算出部1102、伝播選択器1104、DC成分除去のための結合キャパシタC101,C102、キャパシタC103、および可変抵抗素子R101,R102を有している。
伝播パス選択器1104は、たとえば、図10のように、バッファBF1〜BF42、およびセレクタ11041により実現される。+と書かれたバッファBF22〜BF21は、立下りエッジの遅延量が、立ち上がりエッジの遅延量よりも大きく、−と書かれたバッファBF1〜BF21は、立下りエッジの遅延量が、立ち上がりエッジの遅延量よりも小さい。この構成により、伝播遅延量を制御することができる。
2値化回路110A,110Bにおいて、RFアンプ106による差動のRF信号S106を受けて、結合キャパシタC101,C102によりDC成分をカットし、正相信号RFACおよび逆相信号XRFACとしてコンパレータ1101に入力する。
ここで、RFアンプ106から、RF信号S106が1相で出力される場合は、XRFACは結合キャパシタC102を介して接地ラインGNDに接続される。
コンパレータ1101は、正相信号RFACおよび逆相信号XRFACを2値化データ(信号)S1101に変換する。
ここで、伝播遅延差制御量と再生状態評価値(量)について説明する。
伝播遅延差制御量と、再生状態評価量とは、図11に示すような相関がある。なお、再生状態評価量は、小さいほど、再生状態が良好とする。そこで、再生状態評価量が図11のカーブの底(最小値)となるよう、伝播遅延差制御量が制御される。
制御の方法として、伝播遅延量を掃引する第1の方法、伝播遅延量に変調をかける第2の方法の、2通りの方法がある。それぞれについて説明を行う。
まず、伝播遅延量を掃引する第1の方法を説明する。
伝播遅延差制御量を三角波状に変動させると、図12(A),(B)に示すように、再生状態評価量が得られる。そこで、伝播遅延制御量と再生状態評価量の関係から、伝播遅延差制御量と再生状態評価量の相関カーブ(図11)が得られる。
そこで、カーブの底となる伝播遅延差制御量を、相関カーブ測定以降の伝播遅延差制御量とする。図12(A),(B)において、3回の測定を行うのは、外乱要因を除去するためで、数回の測定を行い、それぞれの測定で底となる伝播遅延差制御量から、異常値を取り除いた上で、平均値が算出され、以降の伝播遅延差制御量となる。
次に、伝播遅延差量に変調をかける第2の方法を説明する。
伝播遅延差制御量に微小変調を加えると、再生状態評価量において、微小変調量が検出される。この再生状態評価量の変調成分を抽出すると、図11の底からのずれ量が得られる。このずれ量に応じて、伝播遅延差量の更新を行うと、図11の底となるよう伝播遅延量が制御される。
第1の方法では、データ再生を中断する必要があったが、第2の方法では中断する必要がないという特徴がある。第2の方法は、より詳しくは、特開2000-173168号公報、および特開2000-251419 号公報で説明されている。
以上説明したような伝播遅延差制御量1102を備えた2値化回路110を採用することにより、次のような利点から、再生状態を良好なものとし、また、製造が容易、低コストとなる。
すなわち、より後段の再生状態評価信号を用いることにより、より広範にフィードバックをかけることができ、ループ内の外乱を除去することができる。
また、ジッタ値を用いたフィードバックを行うことにより、PLLで最も重要な再生状態評価値を最良にすることができる。
また、エラーレートを用いたフィードバックを行うことにより、最終段に近い再生状態評価値を最良にすることができる。
また、アナログ回路構成要素の、温度変動、電圧変動、経年変化等があっても、信号再生を行いながら、補正を行うことができる。
また、アナログ回路構成要素の、製造ばらつきを補正することができる。
また、信号の波形情報を用いず、デジタル処理により制御を行うため、誤差要因が少ない。
また、アナログ回路により実現される構成要素が少ない。
さらにまた、伝播遅延量に変調をかける方法により、データ再生を行いつつ、再生状態を最適化することができる。
また、伝播遅延量を掃引する方法により、測定のたびに、再生状態を最適化することができる。
クロック再生回路111は、PLL回路を含み、2値化回路110で2値化されたRF信号に基づいてクロックを抽出し、RF信号をデジタル信号としてデコーダ/エンコーダ回路115に出力する。
このように、RF信号は、2値化された後、クロック抽出が行われる。2値化、クロック抽出が終わった信号は、デジタル信号となり、デコーダ/エンコーダ回路115に供給され、EFM+復調が行われる。
この場合、パイプライン処理を行うデコーダ/エンコーダ回路115には、各パイプラインステージで必要とする大きさの一連のデータが1ブロック(BLK)単位として、たとえば複数のブロック(たとえばBLK1〜BLK3)が連続して供給される。
物理アドレス読み出し回路112は、データ記録時にRFアンプ106から供給される信号に応じた記録すべき物理アドレスを書き込みパルス生成回路114に供給する。
クロック生成回路113は、データ記録時に、デコーダ/エンコーダ回路115でエンコードされ、EFM+変調されたデータに基づいてクロックを抽出し、書き込みパルス生成回路114に出力する。
書き込みパルス生成回路114は、クロック生成回路113によるクロックおよび物理アドレス読み出し回路112による物理アドレスに基づいて所望の書き込みパルスを生成し、レーザドライバ109に出力する。
レーザドライバ回路109では、この書き込みパルスに応じて光ピックアップ103のレーザダイオードが駆動され、所望のデータがディスク101の所望のトラックの所望の位置に記録される。
デコーダ/エンコーダ回路115は、一連の連続するブロック単位のデータ(以下、ブロックデータ)が一つまたは複数連続して供給され、接続切り替えが可能な複数のメモリとトラッキングバッファを用いてデコーダパイプライン処理およびエンコーダパイプライン処理を行う。
デコーダ/エンコーダ回路115は、デコード処理の場合には、複数のメモリ(たとえば第1と第2の2つのメモリ)をステート情報ST0またはST1に応じて並列的にアクセスしてデコード処理を行い、処理後のデータをトラッキングメモリに格納した後、ホスト装置117からの要求に従って、トラッキングメモリに格納したデータをホスト装置117に転送する。
デコーダ/エンコーダ回路115は、エンコード処理の場合には、ホスト装置117からブロック単位で転送されるユーザデータをトラッキングバッファとしての第3のメモリに書き込んでエンコード処理を開始し、複数のメモリをステート情報ST0またはST1に応じて並列的にアクセスしてエンコード処理を行い、クロック生成回路113に出力する。
デコーダ/エンコーダ回路115は、基本的には図4〜図6に示すように、EFM+復調器1151、EFM+変調器1152、エラー処理回路および記録データ作成回路としてのパリティ生成機能を有するエラー訂正器1153、ホストインタフェース回路1154、メモリ部1155、およびバス部1156を主構成要素として有している。
EFM+復調器1151は、データ再生時に、クロック再生回路111により一連のデータブロックとして供給されるデジタルRF信号に対してEFM+復調を行い、復調後のデータをバス部1156を介してステート情報ST0,ST1に応じたメモリ部1155の複数のメモリ(本実施形態では後述するように2個の第1のメモリまたは第2のメモリ)のいずれかに書き込む。
EFM+変調器1152は、ECCパリティ等が付加され、ステート情報ST0,ST1に応じてメモリ部1155の複数のメモリのいずれかに格納されているユーザデータ(作成された記録すべきデータ)を読み出し、読み出したデータに対するEFM+変調を行い、2値信号としてクロック生成回路113に出力する。
本実施形態では、デコード処理時には、ステート情報ST0,ST1として、EFM+復調器1151およびエラー処理回路のうちの少なくとも一つの回路の処理状況より遷移する情報を用いている。
具体的には、EFM+復調器1151がEFM+復調後のデータを第1のメモリまたは第2のメモリに書き込んだときにステート0とステート1とに交互に遷移し、ステート0のときがステート情報ST0、ステート1のときがステート情報ST1となる。
エンコード処理時には、ステート情報ST0,ST1として、EFM+変調器1152および記録データ作成回路としてのエラー訂正器1153のうちの少なくとも一つの回路の処理状況より遷移する情報を用いている。
具体的には、EFM+変調器1152がEFM+変調のために記録すべきデータを第1のメモリまたは第2のメモリから読み出したときステート0とステート1とに交互に遷移し、ステート0のときがステート情報ST0、ステート1のときがステート情報ST1となる。
ただし、ステート情報は回路の処理状況によるものに限定されるものではなく、たとえばタイマーにより所定時間毎にステート情報ST0,ST1を交互に出力するように構成することも可能であり、種々の態様が可能である。
また、ステート情報は、第1のメモリと第2のメモリの2つのメモリを対象としているめに2つ用いているが、メモリの数に応じて適宜変更される。
エラー訂正器1153は、ECC回路およびEDC回路を含み、データ再生時には、ステート情報ST0,ST1に応じてメモリ部1155の複数のメモリのいずれかに書き込まれているEFM+復調後のデータをバス部1156を介して読み出し、ECC処理、EDC処理等の誤り訂正処理を、メモリ部1155の複数のメモリをステート情報ST0,ST1に応じてアクセスしながら行い、誤り訂正が終わったデータをバス部1156を介してメモリ部1155のトラッキングメモリに格納する。
また、エラー訂正器1153は、データ記録時には、メモリ部1155のトラッキングメモリからバス部1156を介してユーザデータを読み出し、スクランブル処理、EDCパリティ生成、ID生成、各種フィールド情報生成などを行い、スクランブルされた、ユーザデータ、EDCパリティや、ID、各種フィールド情報をメモリ部1155の複数のメモリにステート情報ST0,ST1に応じてブロック単位毎に交互に書き込む。
ホストインタフェース回路1154は、データ再生時には、ホスト装置117からの要求に従って、メモリ部1155のトラッキングメモリに格納したデコード処理後のデータをホスト装置117に転送する。
ホストインタフェース回路1154は、データ記録時には、ホスト装置117からブロック単位で転送されるエンコード処理すべきユーザデータをメモリ部1155のトラッキングバッファにバス部1156を介して書き込む。
メモリ部1155は、メモリとして各パイプラインステージで必要とする大きさのデータを格納することが可能な、たとえばSRAMからなる複数のメモリ(本実施形態では2個、第1のメモリおよび第2のメモリ)と、たとえばDRAMからなるバッファメモリとしてのメモリ(第3のメモリ)を含み、データ再生時およびデータ記録時には、次の処理が行われる。
メモリ部1155は、データ再生時には、ステート情報ST0,ST1に応じて形成されるバス部1156のデータ経路を通して供給される、EFM+復調器1151でEFM+復調後のブロック単位のデータを第1のメモリおよび第2のメモリに交互に書き込み、書き込みが行われていない第1のメモリまたは第2のメモリから記録データがステート情報ST0,ST1に応じて形成されるバス部1156のデータ経路を通してエラー訂正器1153に読み出され、誤り訂正をするデータ(EDC)を第1のメモリまたは第2のメモリに書き込み、誤り訂正が終わったデータを第3のメモリ(トラッキングメモリ)に格納する。
メモリ部1155は、データ記録時には、ホスト装置117からブロック単位(また、より小さなセクタ単位、1ブロック=16セクタ)で転送されるユーザデータを、バス部1156を介してトラッキングバッファとしての第3のメモリ(トラッキングメモリ)に書き込み、エンコード処理開始後、エラー訂正器1153により第3のメモリに格納したユーザデータが読み出され、エラー訂正器1153でスクランブルされた、ユーザデータ、EDCパリティや、ID、各種フィールド情報を、ステート情報ST0,ST1に応じて形成されるバス部1156のデータ経路を通して第1のメモリおよび第2のメモリにブロック単位毎に交互に書き込み、EFM+変調器1152により第1のメモリまたは第2のメモリに格納されているデータが読み出される。
バス部1156は、EFM+復調器1151、EFM+変調器1152、エラー訂正器1153とメモリ部1155の第1のメモリと第2のメモリとのデータ転送経路をステート情報ST0,ST1に応じて切り替え、また、エラー訂正器1153とホストインタフェース回路1154とメモリ部1155のトラッキングバッファとのデータ転送経路を形成し、データ再生時のデコードパイプライン処理、およびデータ記録時のエンコードパイプライン処理を効率的に行わせる経路切り替え機能を有する。
以下に、デコーダ/エンコーダ回路115におけるエラー訂正器1153、メモリ部1155、およびバス部1156のさらに具体的な構成および機能について説明する。
図13は、データ再生時のデコード処理を行う場合のデコーダ/エンコーダ回路115におけるエラー訂正器1153、メモリ部1155、およびバス部1156の具体的な構成およびデータ経路を具体的に示す図である。
また、図14は、データ記録時のエンコード処理を行う場合のデコーダ/エンコーダ回路115におけるエラー訂正器1153、メモリ部1155、およびバス部1156の具体的な構成およびデータ経路を具体的に示す図である。
これらの図において、WRはライト(Write)動作を、RDはリード(Read)動作を示している。
図13および図14のエラー訂正器1153は、ECC回路11531とEDC回路11532を含む。
図13および図14のメモリ部1155は、たとえばSRAMからなる第1のメモリ11551(メモリαということもある)、たとえばSRAMからなる第2のメモリ11552(メモリβということもある)、およびDRAMからなる第3のメモリ(トラッキングメモリ)11553を含む。
図13および図14のバス部1156は、EFM+復調器1151、EFM+変調器1152、エラー訂正器1153のECC回路11531、およびEDC回路11532とメモリ部1155の第1のメモリ11551と第2のメモリ11552とのデータ転送経路をステート情報ST0,ST1に応じて切り替える機能を含む第1バス(E−BUS)11561と、EDC回路11532およびホストインタフェース回路1154とメモリ部1155の第3のメモリ(トラッキングメモリ)11553とのデータ転送経路を形成する第2バス(T−BUS)11562を有する。
ここで、以下の説明を分かりやすくするためにDVDのデータフォーマットの概要について、図15および図16に関連付けて説明する。
図15は、DVDデータフォーマットを説明するための図であって、データフレーム構成を示す図である。
図16は、DVDデータフォーマットを説明するための図であって、ECCブロック構成を示す図である。
図15に示すように、データフレームは、2048バイトのメインデータと、メインデータの先頭側に配置される4バイトのID(Identification Data)、2バイトのIED(ID Error Detection code)、6バイトのCPR MAI(Copyright Manegement Information)、並びにメインデータの後ろの4バイトのEDC(Error DetectionCode)の計2064バイトからなる。
このような構成を有するデータフレームでは、EDC計算の後、2048のメインデータが付加される。これがスクランブルフレームとなる。
ECCブロックは、連続する16個のスクランブルフレームに基づいて構成される。
すなわち、図11に示すように、ECCブロックは、情報フィールドとして16個のスクランブルフレームから形成される。
図16に示す172バイト×192ロウは172バイト×12ロウ×16スクランブルフレームと等価であり、172の各カラムに対して、リードソロモン(Reed−Solomon:RS)の16バイトの外符号パリティ(PO:outer−code parity)がそれぞれ付加される。そして、PO符号を含む208ロウの各々に10バイトの内符号パリティ(PI:inner−code parity)がそれぞれ付加される。
ECC回路11531は、デコード処理時には、メモリ部1155の第1のメモリ11551および第2のメモリ11552に格納されたEFM+復調後のブロックデータのエラー訂正処理を行う。
デコード処理時のECC回路11531におけるエラー訂正処理のメモリアクセスは、PI符号の読み出し、PI符号のエラー訂正結果に応じてエラー訂正処理、PO符号の読み出し、PO符号のエラー訂正結果に応じてエラー訂正処理が伴う。必要に応じて、PI訂正、PO訂正が繰り返し行われる。
ECC回路11531は、エンコード処理時には、EDC回路11532によるいわゆるEDC処理後に第1のメモリ11551または第2のメモリ11552に格納されているデータに対してECCパリティ付加を行う。
エラー訂正処理は、メモリからエラーのあったデータを読み出し、検出されたエラーと、読み出されたデータから正しいデータを算出し、正しいデータをメモリに書き込む処理である。
エンコード処理のECC回路11531のメモリアクセスは、PI符号の読み出し、PI符号のパリティ部書き換え処理、PO符号の読み出し、PO符号のパリティ部書き換え処理が伴う。
なお、パリティ部書き換え処理には、2つの方法がある。第1の方法は、パリティ部をメモリから読み出し、正しいパリティを算出をし、パリティをメモリnに書き込む方法である。第2の方法は、パリティ部を読み出さずに、いきなり正しいパリティを書き込む方法である。
EDC回路11532(図13参照)は、デコード処理時には、エラー訂正処理後のデータに対してEDCチェック処理、デスクランブル処理を行い、デスクランブル処理後のデータをメモリ部1155のトラッキングバッファ(第3のメモリ)11553に書き込む。
ここで、EDCチェック処理とデスクランブル処理は、同時に実行される。これは、2つの処理でデータ読み出し順が似通っているために可能となるのである。
デスクランブル処理は、ある鍵情報(Key)を用いてスクランブルされているデータを、スクランブルに用いた鍵情報(Key)を用いてデスクランブルするものである。デスクランブルされたデータは、もとのメモリに書き戻すことなく、メモリ部1155のトラッキングバッファ(第3のメモリ)11553に書き込まれる。
このため、デコード処理系11532Dにおいては、メモリ部1155の第1のメモリ(メモリα)11551または第2のメモリ(メモリβ)11552からのEDCデータ読み出し処理(EDC−RD)と、トラッキングバッファ11553へのEDCデータ書き込み処理(EDC−WR)は同時に実行される。トラッキングバッファ11553に書き込まれたデータは、デコード処理が終了したデータである。
EDC回路11532は、エンコード処理時には、メモリ部1155のトラッキングバッファ11553よりユーザデータが読み出し、スクランブル処理、EDCパリティ生成、ID生成、各種フィールド情報生成などを行い、スクランブルされた、ユーザデータ、EDCパリティや、ID、各種フィールド情報をメモリ部1155の第1のメモリ(メモリα)11551または第2のメモリ(メモリβ)11552に書き込む。
ここで、EDCパリティ生成とスクランブル処理は同時に実行される。これは、2つの処理でデータ読み出し順が似通っているため可能である。
スクランブル処理は、ある鍵情報(Key)を用いてデータをスクランブルするものである。スクランブルされたデータは、もとのメモリに書き戻すことなく、メモリ部1155の第1のメモリ11551または第2のメモリ11552に書き込まれる。
このため、トラッキングバッファ11553からのEDCデータ読み出し処理(EDC−RE)と、メモリ部1155の第1のメモリ(メモリα)11551または第2のメモリ(メモリβ)11552へのEDCデータ書き込み処理(EDC−WR)は同時に実行される。
メモリ部1155は、上述したように、SRAMからなる第1のメモリ11551(メモリα)、SRAMからなる第2のメモリ11552(メモリβ)、およびDRAMからなる第3のメモリ(トラッキングメモリ)11553を有するが、これらの容量は、たとえば次のように設定される。
第1のメモリ11551と第2のメモリ11552は、各パイプラインステージで必要とする大きさのデータを格納することが可能な容量、具体的には、少なくとも1ECCブロック分を格納可能な容量に設定される。
第3のメモリ(トラッキングメモリ)11553は、ECCブロックのN倍の容量に設定される。
なお、トラッキングバッファ11553は、リングバッファを構成し、ホスト装置117からの転送要求頻度ゆらぎに対する緩衝器の役割を果たす。あるいは、先読み処理にともない、ある種のキャッシュメモリとなる。
なお、本実施形態では、第1のメモリ11551および第2のメモリ11552にデータを格納するときには、所定の鍵で暗号化して格納し、データを読み出すときは、暗号化時の鍵を用いて復号するように構成することも可能である。
バス部1156は上述したように、EFM+復調器1151、EFM+変調器1152、エラー訂正器1153とメモリ部1155の第1のメモリと第2のメモリとのデータ転送経路をステート情報ST0,ST1に応じて切り替える機能を有する。
デコード処理時には、図17に示すように、初期状態でステート(State)0となる。
ステート0における復調データ書き込み処理(EFM−WR)が終了するとステート1になる。
そして、ステート1における復調データ書き込み処理(EFM−WR)が終了するとステート0になる。
このように、EFM復調データ書き込み処理(EFM−WR)の終了毎に、ステート0とステート1が順次に切り替わる。
図18は、デコード処理時に、ステート情報ST0がアクティブで供給された場合のバス部によるメモリ部の第1〜第3のメモリとパイプライン処理回路であるEFM+復調器1151、ECC回路11531、EDC回路11532、およびホストインタフェース回路1154との接続状態を示す図である。
また、図19は、デコード処理時に、ステート情報ST1がアクティブで供給された場合のバス部によるメモリ部の第1〜第3のメモリとパイプライン処理回路であるEFM+復調器1151、ECC回路11531、EDC回路11532、およびホストインタフェース回路1154との接続状態を示す図である。
ステート0時には、図18に示すように、バス部1156の第1バス11561により、EFM+復調器1151から第1のメモリ(メモリα)11551への書き込むべきEFM+復調データのデータ転送経路が形成され、一方ECC回路11531とEDC回路11532と第2のメモリ(メモリβ)11552との間に、PI符号の読み出し処理(PI−RD)、PO符号の読み出し処理(PO−RD)およびEDCデータ読み出し処理(EDC−RD)の各データの転送経路が形成される。
また、PIエラー訂正のための読み出し/書き込み処理、また、POエラー訂正のための読み出し/書き込み処理の転送経路も形成される。
また、ステート0時には、図18に示すように、バス部1156の第2バス11562により、EDC回路11532から第3のメモリ(トラッキングバッファ)11553へのEDCデータ書き込み処理(EDC−WR:実際には、スクランブル済データの書き込み処理)のデータ転送経路、並びに、第3のメモリ(トラッキングバッファ)11553からホストインタフェース回路1154へのデータ転送経路が形成される。
ステート1時には、図19に示すように、バス部1156の第1バス11561により、EFM+復調器1151から第2のメモリ(メモリβ)11552への書き込むべきEFM+復調データのデータ転送経路が形成され、一方ECC回路11531とEDC回路11532と第1のメモリ(メモリα)11551との間に、PI符号の読み出し処理(PI−RD)、PO符号の読み出し処理(PO−RD)およびEDCデータ読み出し処理(EDC−RD)の各データの転送経路が形成される。
また、PIエラー訂正のための読み出し/書き込み処理、また、POエラー訂正のための読み出し/書き込み処理の転送経路も形成される。
また、ステート1時には、図19に示すように、ステート0時と同様に、バス部1156の第2バス11562により、EDC回路11532から第3のメモリ(トラッキングバッファ)11553へのEDCデータ書き込み処理(EDC−WR:実際には、スクランブル済データの書き込み処理)のデータ転送経路、並びに、第3のメモリ(トラッキングバッファ)11553からホストインタフェース回路1154へのデータ転送経路が形成される。
エンコード処理時にも、図20に示すように、初期状態でステート(State)0となる。
ステート1におけるEFM+変調前データ読み出し処理(EFM−RD)が終了するとステート1になる。
そして、ステート1におけるEFM+変調前データ読み出し処理(EFM−RD)が終了するとステート0になる。
このように、EFM+変調前データ読み出し処理(EFM−RD)の終了毎に、ステート0とステート1が順次に切り替わる。
図21は、エンコード処理時に、ステート情報ST0がアクティブで供給された場合のバス部によるメモリ部の第1〜第3のメモリとパイプライン処理回路であるEFM+変調器1152、ECC回路11531、EDC回路11532、およびホストインタフェース回路1154との接続状態を示す図である。
また、図22は、エンコード処理時に、ステート情報ST1がアクティブで供給された場合のバス部によるメモリ部の第1〜第3のメモリとパイプライン処理回路であるEFM+変調器1152、ECC回路11531、EDC回路11532、およびホストインタフェース回路1154との接続状態を示す図である。
ステート0時には、図21に示すように、バス部1156の第1バス11561により、EFM+変調器1152に第1のメモリ(メモリα)11551から読み出すべきデータの転送経路が形成され、ECC回路11531とEDC回路11532と第2のメモリ(メモリβ)11552との間に、PI符号の読み出し処理(PI−RD)、PO符号の読み出し処理(PO−RD)およびEDCデータ書き込み処理(EDC−WR)の各データの転送経路が形成される。
また、ステート0時には、図21に示すように、バス部1156の第2バス11562により、EDC回路11532に第3のメモリ(トラッキングバッファ)11553からのEDCデータ読み出し処理(EDC−RD)のデータ転送経路、並びに、ホストインタフェース回路1154から第3のメモリ(トラッキングバッファ)11553へのデータ転送経路が形成される。
ステート1時には、図22に示すように、バス部1156の第1バス11561により、EFM+変調器1152に第2のメモリ(メモリβ)11552から読み出すべきデータの転送経路が形成され、ECC回路11531とEDC回路11532と第1のメモリ(メモリα)11551との間に、PI符号の読み出し処理(PI−RD)、PO符号の読み出し処理(PO−RD)およびEDCデータ書き込み処理(EDC−WR)の各データの転送経路が形成される。
また、ステート1時には、図22に示すように、バス部1156の第2バス11562により、EDC回路11532に第3のメモリ(トラッキングバッファ)11553からのEDCデータ読み出し処理(EDC−RD)のデータ転送経路、並びに、ホストインタフェース回路1154から第3のメモリ(トラッキングバッファ)11553へのデータ転送経路が形成される。
以下に、上記構成を有する光ディスク記録再生装置100(図4参照)の動作を、データ再生時の2値化110、および、デコーダ/エンコーダ回路115のデコーダパイプライン処理、並びにデータ記録時のエンコーダパイプライン処理を中心に、図面に関連付けて説明する。
まず、データ再生動作について説明する。デコーダパイプライン処理については図33に関連付けて説明する。
光ピックアップ103によりディスク101から読み出され電気信号に変換されたデータは、RFアンプ106に入力される。
RFアンプ106においては、光ピックアップ103より伝えられる複数の信号に対して演算が行われ、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEが生成されてサーボDSP107に出力され、データ列信号(RF信号)S106に対して波形整形が行われて2値化回路110に出力される。
サーボDSP107では、RFアンプ106にて生成された、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEを、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボの制御が行われる。
2値化回路110においては、RFアンプ106による差動のRF信号S106を受けて、結合キャパシタC101,C102によりDC成分がカットされ、正相信号RFACおよび逆相信号XRFACとしてコンパレータ1101に入力される。
コンパレータ1101では、正相信号RFACおよび逆相信号XRFACが2値化信号S1101に変換される。
このように、2値化回路110では、RFアンプ106によるRF信号S106が2値化され、さらにクロック再生回路111において、2値化回路110で2値化されたRF信号に基づいてクロックが抽出され、RF信号がデジタル信号としてデコーダ/エンコーダ回路115に入力される。
この場合、パイプライン処理を行うデコーダ/エンコーダ回路115には、各パイプラインステージで必要とする大きさの一連のデータが1ブロック(BLK)単位として、たとえば複数のブロック(たとえばBLK1〜BLK3)が連続して供給される。
また、2値化回路110においては、伝播遅延差制御量算出部1102で、再生状態評価部としての、たとえばデータ弁別器としてのクロック再生回路111におけるジッタ値、あるいは、エラー訂正器1153におけるエラーレートを再生状態評価として受けて、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差が制御される。
このとき、初期状態であることから、デコーダ/エンコーダ回路115のバス部1156には、ステート情報ST0がアクティブで供給され、バス部1156はステート0状態にある。したがって、デコーダ/エンコーダ回路115の接続経路は、図18に示すように形成されている。
そして、図23に示すように、フェーズ0(Phase0)では、2値化回路110により2値化されたRFデータ(BLK1)が、EFM復調回路1151に入力されると、EFM+復調され、メモリα(第1のメモリ)に書き込まれる。
EFM+復調データの書き込みが終了すると、ステート1に状態遷移し、デコーダ/エンコーダ回路115の接続経路は、図19に示すように形成される。
フェーズ1(Phase1)では、EFM+復調データがメモリβ(第1のメモリ)に書き込まれる。
一方、メモリαに格納されたデータに対して、エラー訂正処理が行われた後、EDCチェック処理、デスクランブル処理が行われる。
エラー訂正処理のメモリアクセスは、PI符号の読み出し、PI符号のエラー訂正結果に応じてエラー訂正処理、PO符号の読み出し、PO符号のエラー訂正結果に応じてエラー訂正処理が伴う。必要に応じて、PI訂正、PO訂正が繰り返し行われる。EDC チェック処理とデスクランブル処理は、同時に実行される。これは、2つの処理でデータ読み出し順が似通っているため可能である。
デスクランブル処理されたデータは、もとのメモリに書き戻すことなく、トラッキングバッファ(第3のメモリ)11553に書き込まれる。
このため、メモリαからのEDCデータ読み出し処理と、トラッキングバッファへのEDCデータ書き込み処理は同時に実行される。トラッキングバッファに書き込まれたデータは、デコード処理が終了したデータである。
そして、ホスト装置117からの転送要求に従って、ホストインタフェース回路1154を通して、ホスト装置117に転送される。
上述したように、トラッキングバッファ11553は、リングバッファを構成し、Hostからの転送要求頻度ゆらぎに対する緩衝器の役割を果たす。あるいは、先読み処理にともない、ある種のキャッシュメモリとなる。
EDCチェックのためのデータ読み出しは、1 ECCブロック分のEFM+データの書き込み終了以前に終了する。1 ECCブロック分のEFM+データの書き込みが終了すると、バス部1156の状態が再度ステート0に遷移する。
したがって、デコーダ/エンコーダ回路115の接続経路は、図18に示すように形成される。
フェーズ2(Phase2)では、メモリαに対してEFM+復調データの書き込みが行われ、メモリβに対してECC復号処理、EDCチェック処理、デスクランブル処理などが行われる。
フェーズ3(Phase3)では、必要とされるEFMデータの書き込みがすでに終了しているため、EFM+復調データの書き込みは行われず、メモリαに対するECC復号処理、EDCチェック処理、デスクランブル処理などが行われる。
ここで、メモリアクセス状況を、本実施形態に係る回路と、従来の回路とを比較する。
図24は、本実施形態に係る回路のメモリアクセス状況を示す図であり、図25は従来回路のメモリアクセス状況を示す図である。
いずれも、PI, POそれぞれを2回繰り返して訂正を行ったときの様子を示している。
図25に示す従来回路では、EFM−WR,ECC PI−RD、ECC PO−RD,ECC PI2−RD、ECC PO2−RD、ECC PI−RD&WR、ECC
PO−RD&WR、ECC PI2−RD&WR、ECC PO2−RD&WR、EDC−RD、EDC−WR、HOST−WR、HOST−RD、EFM−WR等のアクセスが、単一のメモリに対して発生している。
これに対し、図24に示す本実施形態に係る回路においては、3つのメモリに分散して、メモリアクセスが行われるため、メモリアクセスのボトルネックが緩和される。
図24においては、メモリαに対しEFM−WRアクセスが発生し、メモリβに対してECC PI−RD、ECC PO−RD、ECC PI2−RD、ECC PO2−RD、ECC PI−RD&WR、ECC PO−RD&WR、ECC PI2−RD&WR、ECC PO2−RD&WR、EDC−RDのアクセスが発生し、トラッキングバッファに対してEDC−WR、HOST−RDのアクセスが発生している。
一般にメモリに対して時間的に重複するアクセスがあると、メモリへのアクセス権の調停が必要となる。その場合、アクセス権調停に伴うオーバヘッドが発生してしまう。
図25では全てのアクセスが単一のメモリに集中するので、このオーバーヘッドが大きくなる。
一方、図24では、重複するメモリアクセスが少なく、オーバヘッドも小さい。図24について、メモリアクセスを確認すると、メモリαに対するアクセスはEFM−WRのみで調停を必要としない。トラッキングバッファに対しては、EDC−WRとHOST−RDのアクセスのみであり、連続アクセス回数を大きくでき、オーバヘッドを小さくできる。メモリβに対しては、ECC処理と、EDC処理があるが、両処理は順次行われるので同時に行われるのでアクセス権の調停は必要ない。
ECCについては、符号読み出しと、エラー訂正処理とは時間的に重複するが、エラー訂正処理(Read&Write)アクセスは少ないので、やはりオーバーヘッドは小さい。また、各符号に対するアクセスがあるが、これらは時間的にほとんど、重複しないので、やはりオーバーヘッドは小さい。
トラッキングバッファへは、デコード処理終了データが書き込まれる。ホストインタフェース回路1154は、ホスト装置117からの転送要求に従い、デコード処理終了データをホスト装置117に転送する。
次に、図4を参照しつつ図26に関連付けてエンコーダパイプライン処理について説明する。
フェーズ0(Phase0)では、ホスト装置117よりホストインタフェース回路1154にユーザデータが入力されると、第2バス11562を通してトラッキングバッファ11553にユーザデータが書き込まれる。
ユーザデータ以外のアドレス情報やパリティ情報が入力されることもあるが、その場合はアドレス生成やパリティ生成動作が省略される。
ユーザデータの書き込みが終了すると、エンコード処理がスタートする。
このとき、初期状態であることから、デコーダ/エンコーダ回路115のバス部1156には、ステート情報ST0がアクティブで供給され、バス部1156はステート0状態にある。したがって、デコーダ/エンコーダ回路115の接続経路は、図21に示すように形成されている。
フェーズ1(Phase1)では、トラッキングバッファ11553より、ユーザデータが読み出され、EDC回路11532においてスクランブル処理、EDCパリティ生成、ID生成、各種フィールド情報生成などが行われ、スクランブルされた、ユーザデータ、EDCパリティや、ID、各種フィールド情報がメモリαに書き込まれる。EDCパリティ生成、スクランブル処理は同時に実行される。
これは、2つの処理でデータ読み出し順が似通っているため可能である。スクランブル処理されたデータは、もとのメモリに書き戻すことなく、トラッキングバッファに書き込まれる。
このため、トラッキングバッファからのEDCデータ読み出し処理と、メモリα(第1のメモリ)へのEDCデータ書き込み処理は同時に実行される。メモリαに格納されたデータに対して、ECCパリティ付加が行われる。エンコード処理のメモリアクセスは、PI符号の読み出し、PI符号のパリティ部書き換え処理、PO符号の読み出し、PO符号のパリティ部書き換え処理が伴う。
フェーズ2(Phase2)では、メモリαに格納されているデータに対する読み出しと、読み出されたデータに対するEFM+変調が行われる。EFM+変調が行われたデータは、2値信号として出力され、ディスクへの書き込み処理が行われる。
EFM+変調のための読み出しが終了されると、ステート1に状態遷移し、デコーダ/エンコーダ回路115の接続経路は、図22に示すように形成される。
一方、メモリβ(第2のメモリ)に対しては、スクランブルされた、ユーザデータ、EDCパリティや、ID、各種フィールド情報の書き込み処理、およびECCパリティ付加処理などが行われる。
フェーズ3(Phase3)では、メモリαに対しては、スクランブルされた、ユーザデータ、EDCパリティや、ID、各種フィールド情報の書き込み処理、およびECCパリティ付加処理などが行われる。
一方、メモリβに格納されたデータに対するEFM+復調のためのデータ読み出しが行われる。
フェーズ4(Phase4)では、トラッキングバッファに残っているデータがないので、ECCパリティ付加処理等は行わない。
一方、メモリαに格納されたデータに対するEFM+復調のためのデータ読み出しが行われる。
ここで、メモリアクセス状況を、本実施形態に係る回路と、従来回路とを比較する。
図27は、本実施形態に係る回路のメモリアクセス状況を示す図であり、図28は従来回路のメモリアクセス状況を示す図である。
いずれも、エンコード処理を行ったときの様子を示している。
図28の従来回路では、EFM−RD、EDC−WR、ECC PI−RD、ECC
PO−RD、ECC PI−RD&WR、ECC PO−RD&WR、HOST−WR、EDC−RD、EFM−RD等のアクセスが、単一のメモリに対して発生している。
これに対し、図27の本実施形態に係る回路においては、3つのメモリに分散して、メモリアクセスが行われるため、メモリアクセスのボトルネックが緩和される。
図27においては、メモリαに対しEFM−RDアクセスが発生し、メモリβに対してEDC−WR、ECC PI−RD、ECC PO−RD、ECC PI−RD&WR、ECC PO−RD&WR、のアクセスが発生し、トラッキングバッファ11553に対してHOST−WR、EDC−RDのアクセスが発生している。
一般にメモリに対して時間的に重複するアクセスがあると、メモリへのアクセス権の調停が必要となる。その場合、アクセス権調停に伴うオーバヘッドが発生してしまう。
図28では全てのアクセスが単一のメモリに集中するので、このオーバーヘッドが大きくなる。
一方、図27では、重複するメモリアクセスが少なく、オーバヘッドも小さい。図27について、メモリアクセスを確認すると、メモリαに対するアクセスはEFM−RDのみで調停を必要としない。トラッキングバッファ11553に対しては、EDC−RDとHOST−WRのアクセスのみであり、連続アクセス回数を大きくでき、オーバヘッドを小さくできる。メモリβに対しては、EDC処理と、ECC処理があるが、両処理は順次行われるのでアクセス権の調停は必要ない。ECCについては、符号読み出しと、パリティ書き換え処理とは時間的に重複するが、パリティ書き換え処理(Read&Write)アクセスは少ないので、やはりオーバーヘッドは小さい。また、各符号に対するアクセスがあるが、これらは時間的にほとんど、重複しないので、やはりオーバーヘッドは小さい。
以上説明したように、本実施形態によれば、2値化回路110は、2値化手段としての量子化部1101と、伝播遅延差制御量算出部1102と、伝播遅延差制御部1103を含み、伝播遅延差制御量算出部1102は、再生状態評価部としての、たとえばデータ弁別器としてのクロック再生回路111におけるジッタ値、あるいは、エラー訂正器1153におけるエラーレートを再生状態評価として受けて、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差を制御する制御量を算出し、伝播遅延差制御部1103は、算出した制御量に基づいて2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差を制御することから、以下の効果を得ることができる。
すなわち、より後段の再生状態評価信号を用いることにより、より広範にフィードバックをかけることができ、ループ内の外乱を除去することができる。
また、ジッタ値を用いたフィードバックを行うことにより、PLLで最も重要な再生状態評価値を最良にすることができる。
また、エラーレートを用いたフィードバックを行うことにより、最終段に近い再生状態評価値を最良にすることができる。
また、アナログ回路構成要素の、温度変動、電圧変動、経年変化等があっても、信号再生を行いながら、補正を行うことができる。
また、アナログ回路構成要素の、製造ばらつきを補正することができる。
また、信号の波形情報を用いず、デジタル処理により制御を行うため、誤差要因が少ない。
また、アナログ回路により実現される構成要素が少ない。
さらにまた、伝播遅延量に変調をかける方法により、データ再生を行いつつ、再生状態を最適化することができる。
また、伝播遅延量を掃引する方法により、測定のたびに、再生状態を最適化することができる。
したがって、伝播遅延差、誤差要因を低減でき、高精度な2値化制御を実現でき、ひいては高精度な再生を実現できる利点がある。
また、本実施形態によれば、データ再生時には、ステート情報ST0,ST1に応じて形成されるバス部1156のデータ経路を通して供給される、EFM復調器1151でEFM+復調後のブロック単位のデータを第1のメモリおよび第2のメモリに交互に書き込み、書き込みが行われていない第1のメモリまたは第2のメモリから記録データがステート情報ST0,ST1に応じて形成されるバス部1156のデータ経路を通してエラー訂正器1153に読み出され、誤り訂正中のデータ(EDC)を第1のメモリまたは第2のメモリに書き込み、誤り訂正が終わったデータを第3のメモリ(トラッキングメモリ)に格納し、データ記録時には、ホスト装置117からブロック単位で転送されるユーザデータを、バス部1156を介してトラッキングバッファとしての第3のメモリ(トラッキングメモリ)に書き込み、エンコード処理開始後、エラー訂正器1153により第3のメモリに格納したユーザデータが読み出され、エラー訂正器1153でスクランブルされた、ユーザデータ、EDCパリティや、ID、各種フィールド情報を、ステート情報ST0,ST1に応じて形成されるバス部1156のデータ経路を通して第1のメモリおよび第2のメモリにブロック単位毎に交互に書き込み、EFM変調器1152により第1のメモリまたは第2のメモリに格納されているデータが読み出されるように構成した。このように構成したことにより、以下の効果を得ることができる。
すなわち、パイプライン処理を行う際に、各パイプラインステージでメモリを共有するため、データの受け渡しのためのメモリアクセスが無い。また、パイプライン処理を行う際に、ある時刻においては、各パイプラインステージでメモリを占有するため、1つのメモリに対するメモリアクセスが少ない。
したがって、高速動作が可能であり、また、低消費電力化が可能である。
また、システムの出力段に、緩衝器となるメモリを持つため、システムのデータ要求が無いときでも、パイプライン動作が中断することが無く、高速動作が可能である。
さらにまた、システムに必要な緩衝器となるメモリのサイズが用途による変化要求に対して、同緩衝メモリにアクセスする部分のみを置換することにより、容易に対処できる。
また、本実施形態では、第1のメモリ11551および第2のメモリ11552にデータを格納するときには、所定の鍵で暗号化して格納し、データを読み出すときは、暗号化時の鍵を用いて復号するように構成していることから、データの書き込みが正しく行われないパイプラインステージがあっても、書き込みが行われなかった部分のデータは、他のパイプラインステージにおいて、誤ったデータとなるので、誤動作をすることがない。
また、光ディスク装置において、EFM−WR時にPLLの乱れや、シンク保護の乱れなどを原因として、バッファリングされないデータがあっても、エラー訂正能力の減退がない。
また、光ディスク装置において、EFM−WR時にPLLの乱れや、シンク保護の乱れなどを原因として、バッファリングされないデータがあっても、不正にEDCチェックが良好(OK)となり、誤ってホスト装置117にデータが出力されることがないという利点がある。
一般的な2値化回路の構成例を示す回路図である。 図1の回路における課題である伝播遅延差を説明するための図である。 図1の回路における誤差要因である波形の乱れについて説明するための図である。 本発明に係る情報処理装置としてのDVDの光ディスク記録再生装置の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る情報処理装置としてのDVDの光ディスク再生装置の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る情報処理装置としてのDVDの光ディスク記録装置の一実施形態を示すブロック図である。 本実施形態に係る2値化回路の基本構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る2値化回路の一構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る2値化回路の他の構成例を示すブロック図である。 図8,図9の伝播パス遅延器の構成例を示す図である。 本実施形態に係る伝播遅延差制御量と再生状態評価量(値)について説明するための図である。 本実施形態に係る伝播遅延差制御量と再生状態評価量(値)について説明するための図である。 データ再生時のデコード処理を行う場合の本実施形態に係るデコーダ/エンコーダ回路におけるエラー訂正器、メモリ部、およびバス部の具体的な構成およびデータ経路を具体的に示す図である。 データ記録時のエンコード処理を行う場合の本実施形態に係るデコーダ/エンコーダ回路におけるエラー訂正器、メモリ部、およびバス部の具体的な構成およびデータ経路を具体的に示す図である。 DVDデータフォーマットを説明するための図であって、データフレーム構成を示す図である。 DVDデータフォーマットを説明するための図であって、ECCブロック構成を示す図である。 デコード処理時におけるステート0とステート1とが交互に切り替わり遷移条状態を説明するための図である。 デコード処理時に、ステート情報ST0がアクティブで供給された場合のバス部によるメモリ部の第1〜第3のメモリとパイプライン処理回路であるEFM復調器、ECC回路、EDC回路、およびホストインタフェース回路との接続状態を示す図である。 デコード処理時に、ステート情報ST1がアクティブで供給された場合のバス部によるメモリ部の第1〜第3のメモリとパイプライン処理回路であるEFM復調器、ECC回路、EDC回路、およびホストインタフェース回路との接続状態を示す図である。 エンコード処理時におけるステート0とステート1とが交互に切り替わり遷移条状態を説明するための図である。 エンコード処理時に、ステート情報ST0がアクティブで供給された場合のバス部によるメモリ部の第1〜第3のメモリとパイプライン処理回路であるEFM復調器、ECC回路、EDC回路、およびホストインタフェース回路との接続状態を示す図である。 エンコード処理時に、ステート情報ST1がアクティブで供給された場合のバス部によるメモリ部の第1〜第3のメモリとパイプライン処理回路であるEFM復調器、ECC回路、EDC回路、およびホストインタフェース回路との接続状態を示す図である。 デコーダパイプライン処理を説明するための図である。 本実施形態に係る回路のデコード時のメモリアクセス状況を示す図である。 従来の回路のメモリアクセス状況を示す図である。 エンコーダパイプライン処理を説明するための図である。 本実施形態に係る回路のエンコード時のメモリアクセス状況を示す図である。 従来の回路のメモリアクセス状況を示す図である。
符号の説明
100…光ディスク記録再生装置、100A…光ディスク再生装置、100B…光ディスク記録装置、101…光ディスク、102…スピンドルモータ、103…光ピックアップ、104…アクチュエータ、105…スレッド機構、106…RFアンプ、107…サーボDSP、108…ドライバ回路、109…レーザドライバ、110,11A,110B…2値化回路、1101…量子化部,コンパレータ、1102…伝播遅延差制御量算出部、1104…伝播パス選択器、111…クロック再生回路、112…物理アドレス読み出し回路、113…クロック生成回路、114…書き込みパルス生成回路、115…デコーダ/エンコーダ回路、1151…EFM復調器、1152…EFM変調器、1153…エラー訂正器、11553…ECC回路、11532…EDC回路、1154…ホストインタフェース回路、1155…メモリ部、11551…第1のメモリ(メモリα)、11552…第2のメモリ(メモリβ)、11553…第3のメモリ(トラッキングメモリ)、1156…バス部1156、116…システムコントローラ、117…ホスト装置。

Claims (14)

  1. 所定フォーマットのデータが記録された媒体から記録データを読み出し再生する情報処理装置であって、
    上記媒体からの読み出しデータを2値化する2値化手段と、
    再生状態を評価する再生状態評価手段と、
    上記再生状態評価手段の再生状態評価値から2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差を制御する量を算出する伝播遅延差制御量算出手段と、
    上記伝播遅延差制御量算出手段による制御量に基づいて上記2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差を制御する制御手段と
    を有する情報処理装置。
  2. 上記再生状態評価値は、データ弁別器におけるジッタ値である
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 上記再生状態評価値は、エラー訂正におけるエラーレートである
    請求項1記載の情報処理装置。
  4. 上記2値化手段は、所定のスライスレベルに基づいて2値化処理を行い、
    上記制御手段は、上記2値化手段の上記スライスレベルを制御して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項1記載の情報処理装置。
  5. 上記2値化手段は、所定のスライスレベルに基づいて2値化処理を行い、
    上記制御手段は、上記2値化手段の上記スライスレベルを制御して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項2記載の情報処理装置。
  6. 上記2値化手段は、所定のスライスレベルに基づいて2値化処理を行い、
    上記制御手段は、上記2値化手段の上記スライスレベルを制御して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項3記載の情報処理装置。
  7. 上記制御手段は、上記2値化手段の2値化データのドライブ能力を制御して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項1記載の情報処理装置。
  8. 上記制御手段は、上記2値化手段の2値化データのドライブ能力を制御して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項2記載の情報処理装置。
  9. 上記制御手段は、上記2値化手段の2値化データのドライブ能力を制御して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項3記載の情報処理装置。
  10. 上記2値化データの選択する伝播パス選択手段を有し、
    上記制御手段は、上記ジッタ測定手段によるジッタ情報に基づいて上記2値化データの伝播パスを選択して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項1記載の情報処理装置。
  11. 上記2値化データの選択する伝播パス選択手段を有し、
    上記制御手段は、上記エッジ間隔測定手段によるエッジ間隔に基づいて上記2値化データの伝播パスを選択して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項2記載の情報処理装置。
  12. 上記2値化データの選択する伝播パス選択手段を有し、
    上記制御手段は、上記エッジ間隔測定手段によるエッジ間隔および上記エッジ間隔測定手段によるエッジ間隔に基づいて上記2値化データの伝播パスを選択して、2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差の制御する
    請求項3記載の情報処理装置。
  13. 所定フォーマットのデータが記録された媒体から記録データを読み出し、入力データを所定のフォーマットのデータとして上記媒体に記録する情報処理装置であって、
    上記媒体からの読み出しデータを2値化する2値化手段と、
    再生状態を評価する再生状態評価手段と、
    上記再生状態評価手段の再生状態評価値から2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差である伝播遅延差を制御する量を算出する伝播遅延差制御量算出手段と、
    上記伝播遅延差制御量算出手段による制御量に基づいて上記2値化データの立ち上がり伝播遅延と立下り伝播遅延の差を制御する制御手段と、
    上記2値化後のデータを復調する復調回路と、
    上記復調後のデータに対して所定のデコード処理、およびエラー訂正符号のエンコード処理を行う処理回路と、
    上記エンコードデータを変調し、上記媒体への記録データとして出力する変調回路と、
    少なくとも上記各パイプラインステージで必要とする大きさのデータを格納することが可能で、上記復調回路、処理回路、および変調回路のいずれかの回路によりアクセスされる少なくとも一つのメモリを含むメモリ部と、
    上記復調回路および処理回路と上記メモリ部のメモリとのデータ経路を、所定のステート情報に応じて切り替え、パイプラインステージ間のデータの受け渡しを行うバス部と
    を有する情報処理装置。
  14. 上記バス部は、上記データ経路を上記復調回路および処理回路と上記メモリ部のメモリとのデータ経路を、上記復調回路およびエラー処理回路のうち少なくとも一つの回路の処理状況より遷移するステート情報に応じて切り替える
    請求項13記載の情報処理装置。
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