JP2005098626A - 空調用エルボユニット - Google Patents

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敏和 長谷川
Isamu Kajino
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Abstract

【課題】 ダクトユニットをコンパクト化してトラック等による輸送コスト及び建築物内外での搬送コストを低減し、施工作業が簡便な空調用エルボユニットを提供する。
【解決手段】 本発明のエルボユニットのうちの直角エルボは、平行な2辺に45°及び90°の角度で交叉する2辺を有する直角台形状の壁体3,4と、直角台形の平行な辺の長辺間及び短辺間に配置される矩形状の壁体5,6との接合により組み立てられる2つのピースダクト1,2からなる。壁体3〜6の互いに平行な辺の縁部にスピンハゼ7〜10が併設され、隣接する壁体のスピンハゼ7〜10の一方を他方に挿通することにより、ハゼ継ぎ部15−1〜15−4が回動自在に形成される。従って、ピースダクト1,2は、各ハゼ継ぎ部15を回動軸として偏平に折り畳むことが可能である。また、直角台形の傾斜辺側の各壁体3〜6の側縁に併設されたフランジ11a〜14aを互いに連結することによりエルボユニットが形成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、矩形の角ダクトに接続される空調用エルボユニットに関する。より詳細には、本発明は、複数に分割されたピースダクトの隣接する壁体の両側縁部に併設されたスピンハゼを回動自在に接合して、ピースダクトを扁平な状態で、施工現場に輸送することを可能にした空調用エルボユニットに関する。
空調用ダクトは、一般にユニット化された複数のダクトを必要な長さにまで互いに接続して、建築物の天井裏や床下などに設置される。また、空調用ダクトが設置される箇所には、直線部以外に、直角に屈曲したり、段差や傾斜部が通常存在するので、それぞれの箇所に応じて、直角エルボ、45°に屈曲したエルボ、S管ダクトユニット等が矩形の角ダクトと接続される。これらのダクトユニットは、一般にユニットを形成する板金製の壁体の両側縁部に、隣接する壁体を接合するためのボタンパンチ・スナップハゼまたはピッツバークハゼを有する。ダクトユニットの接続はアングル工法または共板工法(T.D.C. )が適用される。アングル工法では、アングル鋼材でフランジが製作され、これをダクト本体にリベットで取り付けて、フランジ全周がボルト・ナットで接続される。また、共板工法では、板金を成型加工して共板フランジが製作され、ダクトの組立時にコーナピースを四隅の共板フランジに宛い、ボルト・ナットとフランジ押さえ金具を用いて共板フランジが接続される。
例えば、従来の45°エルボA′は、図29に示すように、一対の壁体a,aとこれらの壁体間に配置される壁体b,cとからなり、各壁体は両側縁にハゼa-1〜c-1及びこれと直交する両側縁に接続フランジa-2〜c-2をそれぞれ有する。隣接する壁体のハゼa-1〜c-1は互いに接合されて、湾曲した筒状のエルボA′が形成される。また、接続フランジa-2〜c-2の両側部にはボルト挿通孔a-3〜c-3が穿孔され、角ダクトの接続フランジとボルトで締結される。
ところで、従来のエルボユニットは、板金を加工してハゼ及び接続フランジを有する壁体を製作し、予め工場内で湾曲した筒状体に組み立てた後、施工現場まで変形しないように注意しながらトラックで輸送されている。
しかし、エルボユニットが変形しないように注意しながら輸送しても、壁体の湾曲部分が伸びてその曲率が大きくなることがあり、施工現場で再度曲げ加工を行う必要があった。しかも、組み立てられた状態でエルボユニットをトラック輸送するため、1ユニット当たりの容積が非常に大きくなる。例えば、4トントラックには100〜150m3 に相当する容積のダクトしか積載できず、1台のトラックに積載できるユニットの数は限られてしまう。その結果、輸送効率が極めて低く、エルボユニットの輸送コストが多額なものとなるだけでなく、エネルギー効率が極めて低いため、地球温暖化の主要な要因とされる二酸化炭素の排出量も無視できない。また、近時数多く建設されている高層建築物では、エルボユニットの搬入にスペースを要し、かつ揚重に時間を要し、建築物内外での搬送コストも多額になる。
一方、角ダクトユニットを構成する隣接する2つの壁体及び他の隣接する2つの壁体の屈曲する角部を扁平化し、接続フランジを背中合わせにして2枚の壁体を重ね合わせ、重なりの中間位置で接続フランジを粘着テープ等で結着したダクトユニットの荷造り構造が、提案されている(特許文献1)。この荷造り構造によれば、ダクトユニットの容積を著しく減少させることができるので、ダクトユニットがコンパクトなものとなり、輸送効率の向上が図られる。
しかし、特許文献1に開示された荷造り構造では、扁平化された各壁体を施工時に再び直角に屈曲して本来の角ダクトユニットに戻さなければならず、施工作業が繁雑である。のみならず、接続フランジに直交する各壁体の両側縁に形成されたシームハゼ部が変形しないように注意しながら、屈曲作業を進めなければならず、この点からも施工作業が繁雑である。また、予め形成していた角部の屈曲跡が残り、外観性が劣るという欠点もある。
特開2002−193365号公報
そこで、本発明の目的は、上述の問題点を解消しようとするものであり、施工作業が簡便でありながら、エルボユニットの湾曲部が輸送時に変形することがなく、エルボユニット自体をコンパクトにして、トラック等による輸送コスト及び建築物内外での搬送に要するコストを大幅に低減することが可能であり、ひいては二酸化炭素の排出量の削減にも繋がる空調用エルボユニットを提供することにある。
前述の問題点を解決すべく、本発明は次の各空調用エルボユニットから構成される。
即ち、本発明の第一の空調用エルボユニットは、平行な2辺に45°及び90°の角度で交叉する2辺を有する直角台形形状の2枚の壁体と、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体と、直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体との接合によりそれぞれ組み立てられる2つのピースダクトからなり、2ピースダクトの各壁体の互いに平行な辺の縁部にカール状に湾曲したスピンハゼが併設され、隣接する壁体のスピンハゼを互いに接合して回動自在のハゼ継ぎ部が形成され、これらのハゼ継ぎ部におけるスピンハゼの回動によりピースダクトが偏平可能に変形すると共に、直角台形の傾斜辺側の各壁体の側縁に接続フランジが設けられ、各直角台形の平行な辺の長辺及び短辺をそれぞれ整列させて各ピースダクトに設けられた接続フランジ同士を連結することにより、2つのピースダクトが連結されることを特徴とする。
本発明の第二の空調用エルボユニットは、台形形状の2枚の壁体、台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる1つの台形ダクトと、直角台形形状の2枚の壁体、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる2つの端部ダクトとの3ピースダクトからなり、3ピースダクトの各壁体の対向する平行な辺の縁部にカール状に湾曲したスピンハゼが併設され、隣接する壁体のスピンハゼを互いに接合して回動自在のハゼ継ぎ部が形成され、これらのハゼ継ぎ部におけるスピンハゼの回動により台形ダクト及び各端部ダクトがいずれも偏平可能に変形すると共に、スピンハゼが併設された側縁とは別の台形ダクトの各壁体の側縁及び各直角台形の傾斜辺側の各壁体の側縁に接続フランジが設けられ、各台形の平行な辺の長辺及び短辺をそれぞれ整列させて、各端部ダクト及び台形ダクトに設けられた接続フランジ同士をそれぞれ連結することにより、1つの台形ダクトと2つの端部ダクトとが連結されることを特徴とする。
本発明の第三の空調用エルボユニットは、平行四辺形形状の2枚の壁体、及び該各壁体の長辺間に配置される矩形状の2枚の壁体の接合により組み立てられる1つの平行四辺形ダクトと、直角台形形状の2枚の壁体、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる2つの端部ダクトとの3ピースダクトからなり、3ピースダクトの各壁体の対向する平行な辺の縁部にカール状に湾曲したスピンハゼが併設され、隣接する壁体のスピンハゼを互いに接合して回動自在のハゼ継ぎ部が形成され、これらのハゼ継ぎ部におけるスピンハゼの回動により平行四辺形ダクト及び各端部ダクトがいずれも偏平可能に変形すると共に、スピンハゼが併設された側縁とは別の平行四辺形ダクトの各壁体の側縁及び各直角台形の傾斜辺側の各壁体の側縁に接続フランジが設けられ、一方の直角台形の平行な辺の長辺、平行四辺形の平行な長辺及び他方の直角台形の平行な辺の短辺を整列させて、各端部ダクト及び平行四辺形ダクトに設けられた接続フランジ同士をそれぞれ連結することにより、1つの平行四辺形ダクトと2つの端部ダクトとが連結されることを特徴とする。
本発明の第四の空調用エルボユニットは、台形形状の2枚の壁体、台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる第一及び第二の2つの台形ダクトと、直角台形形状の2枚の壁体、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる第一及び第二の2つの端部ダクトとの4ピースダクトからなり、4ピースダクトの各壁体の対向する平行な辺の縁部にカール状に湾曲したスピンハゼが併設され、隣接する壁体のスピンハゼを互いに接合して回動自在のハゼ継ぎ部が形成され、これらのハゼ継ぎ部におけるスピンハゼの回動により第一及び第二台形ダクト並びに第一及び第二端部ダクトがいずれも偏平可能に変形すると共に、スピンハゼが併設された側縁とは別の第一及び第二台形ダクトの各壁体の側縁、並びに第一及び第二台形ダクトに隣接する側の第一及び第二端部ダクトの各壁体の側縁に接続フランジが設けられ、各台形の平行な辺の長辺及び短辺をそれぞれ整列させて、第一端部ダクト、第一台形ダクト、第二台形ダクト及び第二端部ダクトの配列で各接続フランジ同士をそれぞれ連結することにより、2つの台形ダクトと2つの端部ダクトとが連結されることを特徴とする。
次に、本発明の作用を説明する。
本発明の第一の空調用エルボユニットは、直角エルボと称されるもので、2つのピースダクト(便宜上、横向きダクト及び縦向きダクトと区別する)を連結することにより形成され、角ダクトが直角に屈曲する箇所に適用される。第二の空調用エルボユニットは、30°エルボ、45°エルボ及び60°エルボが代表的であり、角ダクトが敷設される箇所のうち、段差のある箇所、90°より大きく湾曲または屈曲する箇所、場合によっては傾斜のある箇所に適用される。このエルボユニットは、台形形状の壁体の平行な辺に交叉する各傾斜辺の角度を適宜変更することにより、2つの端部ダクトと台形ダクトとのなす角度を調整することが可能である。第三の空調用エルボユニットは、S管ダクトと称されるもので、平行四辺形ダクトに2つの端部ダクトを連結させることにより形成され、傾斜または段差のある箇所に適用される。第四の空調用エルボユニットは、上記直角エルボの変形例であり、場合によっては、連結される2つの角ダクト間に比較的大きく湾曲した構造体が存在するような箇所に適用される。このエルボユニットは、必要に応じて、各台形ダクトのサイズ及び台形形状の壁体の平行な辺に交叉する各傾斜辺の角度を適宜変更することにより、ユニットの湾曲度を調整することも可能である。
第二の空調用エルボユニットにおいては、台形ダクトを構成する台形形状の壁体を等脚台形形状の壁体とすることが好ましい。また、第二及び第三の空調用エルボユニットにおける各端部ダクトを同一の構造とすることが好ましい。第四の空調用エルボユニットにおいては、第一及び第二台形ダクトを同一の構造とし、更に第一及び第二端部ダクトも同一の構造とすることが好ましい。これらの第一及び第二台形ダクト並びに第一及び第二端部ダクトを同一の規格とすることで、2つの台形ダクト間及び端部ダクト間に互換性を持たせることができるので、エルボユニットの組立作業が向上する。
本発明の第一ないし第四の空調用エルボユニットは、各ピースダクトの4枚の壁体全てが平坦な板材から構成されていて、ピースダクトを構成する各壁体の両側縁部にスピンハゼが併設されており、その隣接するスピンハゼを互いに接合して、ハゼ継ぎ部が回動自在に形成されている。このハゼ継ぎ部を回動軸として4枚の壁体からなるピースダクトはリンク結合で接合されるため、各ピースダクトを偏平に折り畳むことができる。
従って、偏平に折り畳まれたピースダクトには、ハゼ継ぎ部は別として接続フランジ以外に折曲部や湾曲部が存在しないので、空調用エルボユニットを構成するピースダクトの壁体が輸送時に変形することはない。また、ピースダクトはコンパクト化された状態で施工現場に輸送されるので、ピースダクトの嵩が1/5〜1/3に激減される。その結果、輸送エネルギーが大幅に削減されるので、二酸化炭素の排出量の削減にも繋がる。
しかも、ダクト置き場も従来のスペースの1/5〜1/3となり、作業スペースを充分に確保することができる。更に施工現場では、偏平なピースダクトを所定の筒状体に戻して、所定のピースダクト同士を連結することにより、熟練工はもとより多能工でもエルボユニットを容易に形成することができる。そのため、施工作業が非常に簡便である。
本発明においては、壁体の両側縁に平坦部を介して各スピンハゼを併設させると、平坦部からカール状に折曲するスピンハゼの湾曲部の曲率半径を短くすることができる。そのため、ハゼ継ぎ部の径も小さくすることができるので、エルボユニットが比較的コンパクトなものとなる。
また、円筒状の中空ガスケットをハゼ継ぎ部内部の軸芯方向に嵌入させておくと、ハゼ継ぎ部の気密性が向上する。
本発明では、隣接するピースダクトの接続フランジを重ね合わせ、この接続フランジを介して、ボルト挿通孔が穿孔されたコーナピースを各ピースダクトの4隅に宛って、コーナピース同士をボルトとナットで締結することにより、所定のエルボユニットを容易に形成することができる。このような共板工法により、エルボユニットの強度を向上させることができる。
更に、上記接続フランジに対向して、エルボユニットの両端部に位置するピースダクトの各壁体の側縁に接続フランジを更に設けることによって、エルボユニットを角ダクトに容易に連結させることができる。
本発明によれば、空調用エルボユニットが分割可能な複数のピースダクトからなり、ピースダクトの各壁体の平行な両側縁部にスピンハゼが併設され、隣接するスピンハゼを接合することにより回動自在のハゼ継ぎ部が形成される。そのため、ハゼ継ぎ部を回動軸として各壁体がリンク結合されていて、ピースダクトを偏平に折り畳むことが可能である。従って、エルボユニットをピースダクトに分割した状態でコンパクト化して輸送することができる。しかも、ピースダクトを構成する壁体は全て平板で構成され、接続フランジ以外に湾曲部や折曲部が壁体に存在しないので、ピースダクトの壁体が輸送時に変形するようなことはない。
空調用ダクトを敷設する施工現場では、偏平なピースダクトを所定の筒状体に容易に戻すことができる。そのため、ピースダクト間の隣接する接続フランジ同士を例えばコーナピースを用いて連結することにより、本発明の空調用エルボユニットが形成されるので、施工作業が非常に簡便である。
このように、本発明は、空調用エルボユニットの嵩を大幅に減少させることができるから、トラック等による輸送コスト及び建物内外での搬送コストを格段に低減させることができ、空調用ダクトの施工費用を抑制することが可能である。しかも、本発明は、単位エルボユニット当たりのトラック等による輸送や高層建築物での揚重のエネルギー効率が向上するので、二酸化炭素の排出量の削減にも貢献する。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1〜3において、符号Aは直角エルボと称される第一の空調用エルボユニットであって、横向きダクト1及び縦向きダクト2の2つのピースダクトからなる。各ピースダクト1,2は、防錆処理された4枚の板金製壁体3〜6から構成される。壁体3,4は、平行な2辺に45°及び90°の角度で交叉する辺を有する直角台形形状をなす。壁体3,4の平行な辺の長辺間に配置される壁体5は矩形形状をなし、壁体3,4の平行な辺の短辺間に配置される壁体6も矩形形状をなす。また、壁体3,4の平行な辺の両側縁には、カール状に湾曲した一対のスピンハゼ7a,7b;8a,8bがそれぞれ併設されている。壁体3,4の平行な辺に隣接する壁体5,6の両側縁にも、カール状に湾曲した一対のスピンハゼ9a,9b;10a,10bがそれぞれ併設されている。
各スピンハゼ7〜10は、壁体3〜6の平面部から直角に折曲した幅狭の平坦部とこれに連続するカール状の湾曲部を有する。スピンハゼ7〜10は平坦部を有することが好ましいが、湾曲部の曲率半径を大きくとれば、必ずしも平坦部を形成する必要はない。スピンハゼ9,10は壁体5,6の両側縁の全長にわたって形成され、スピンハゼ7,8はそれが形成される壁体3,4の辺の両端部に若干の非形成部が存在する。
スピンハゼ7〜10が形成された両側縁とは各壁体3〜6の別の両側縁に、スピンハゼ7〜10と反対側に折曲する一対の接続フランジ11a〜14a及び11b〜14bが併設されている。接続フランジ11a,12a及び11b〜14bは各壁体に対して直角に折曲し、壁体5,6に併設される接続フランジ13a,14aは壁体3,4の平行な2辺に45°の角度で交叉する辺と平行に折曲している。各接続フランジ11〜14は、先端部に直角に折曲した側片を有し、各側片は更に内方に折り曲げられている。
壁体3〜6の隣接する各スピンハゼ7〜10の一方の湾曲部を他方の湾曲部にスライドさせて挿通することによって、エルボユニットAのピースダクトにハゼ継ぎ部15が形成される。具体的には、スピンハゼ9a,10a,10b,9bと、スピンハゼ7a,7b,8b,8aとを各々接合して、ハゼ継ぎ部15-1,15-2,15-3,15-4が形成される。このようにして接合されたハゼ継ぎ部15は、隣接するスピンハゼ7〜10の湾曲部の面接触により回動自在である。即ち、各壁体3〜6は、ハゼ継ぎ部15を回動軸としてリンク結合されていて、接続角度調節自在に結合される。
ハゼ継ぎ部15からのスピンハゼ同士の脱離を防止するためには、各スピンハゼ7〜10を優弧ないしはそれ以上カール状に湾曲させて、接合する他方のスピンハゼと重合部を持たせる必要がある。それ故に、スピンハゼ7〜10の湾曲部は、優弧角270°から1巻半程度、中でも270°から1巻ほど湾曲していることが好ましい。また、ハゼ継ぎ部15におけるスピンハゼ間の隙間は、できるだけ小さいことが好ましいが、一方のスピンハゼが他方のものに容易に挿通する程度の僅かな間隔を有することが望ましい。
以上のようにしてスピンハゼ7〜10を相互に接合すると、前記ピースダクト1,2が形成される。このピースダクトは、同一構造の横向きダクト1及び縦向きダクト2として用いられる。必要に応じて、横向きダクト1と縦向きダクト2とは、直角台形形状をなす壁体3,4の平行な辺の長さが異なっていてもよい。
ハゼ継ぎ部15からの空調空気の漏洩を防止するために、各ハゼ継ぎ部15内の軸芯方向にゴム製の円筒状中空ガスケット16が嵌入されている。中空ガスケット16は、各ハゼ継ぎ部15の両端部のみでもあるいはその全長にわたって嵌入してもよい。中空ガスケット16を各ハゼ継ぎ部15の軸芯方向に嵌入させることで、シール性にバラツキが生じるようなことはない。なお、接合される2つのスピンハゼの湾曲部間に扁平なガスケットを湾曲させて嵌入させることも考えられるが、この嵌入方法では作業者の技量によりシール性にバラツキが生じるので好ましくない。ガスケット16の嵌入後には、ハゼ継ぎ部15からのスピンハゼの脱離を防止するために、ハゼ継ぎ部15-2を代表して図2に図示しているように、各ハゼ継ぎ部15の両端部を潰すことが好ましい。
本発明において、第一の空調用エルボユニットAの横向きダクト1及び縦向きダクト2は、図4に示すように、ハゼ継ぎ部15を回動軸として偏平に変形させることが可能である。このように折り畳まれた状態で、ダクト1,2はトラック等によりコンテナ輸送され、施工現場に搬入される。各ピースダクト1,2が折り畳まれた状態では、その嵩を1/5〜1/3に減少させることができるので、輸送コスト及び建物内外での搬送コストを大幅に削減することができる。しかも、ダクト置き場のスペースが節約され、ピースダクト1,2の持ち運びも容易である。
施工現場では、各ピースダクト1,2を所定の筒状体に戻した後、各接続フランジ11〜14の両端部に後述の隅金具を装着する。その後、空調用ダクトの気密性を確保するためにシール部材を介して、各ピースダクト1,2の壁体3,4の傾斜辺同士を隣接させた状態で、各ピースダクト1,2の45°の角度で交叉する辺側に併設された接続フランジ11a〜14aを互いに重ね合わせる。次いで、各ピースダクト1,2の四隅に両面からボルト挿通孔が穿孔されたL字状コーナピースを宛い、ボルトの挿通とナットでの締結により、エルボユニットAが組み立てられる。
以下に、本発明の第二ないし第四の空調用エルボユニットについて説明する。ただし、第一の空調用エルボユニットAと相違する部分について詳細に説明し、その他の部分は簡単な説明に留めることにする。
第二の空調用エルボユニットにおいて、図5中の符号Bは45°エルボと称される空調用エルボユニットであって、1つの等脚台形ダクト21及び2つの端部ダクト22の板金製の3ピースダクトからなる。図6,7に示す等脚台形ダクト21は、4枚の壁体23〜26から構成される。壁体23,24は等脚台形形状をなす。壁体23,24の平行な辺の長辺間に配置される壁体25は矩形形状をなし、壁体23,24の平行な辺の短辺間に配置される壁体26も矩形形状をなす。一方、図8,9に示す端部ダクト22は、直角台形形状の2枚の壁体27,28、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体29、及び直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体30から構成される。
ここで、端部ダクト22を構成する直角台形形状の壁体27,28の傾斜辺の長さは、等脚台形ダクト21を構成する等脚台形形状の壁体23,24の傾斜辺の長さと実質的に等しい。
上記壁体23,24の平行な2辺及びこれに隣接する壁体25,26の2辺、並びに壁体27,28の平行な2辺及びこれに隣接する壁体29,30の2辺の縁部には、前述したものと同様のカール状に湾曲した一対のスピンハゼ31a〜38a及び31b〜38bがそれぞれ併設されている。スピンハゼ33,34;37,38は壁体25,26;29,30の両側縁の全長にわたって形成され、スピンハゼ31,32;35,36は壁体23,24;27,28の平行な辺の両端部に若干の非形成部が存在する。
スピンハゼ31〜38が形成された両側縁とは各壁体23〜30の別の両側縁には、スピンハゼ31〜38と反対側に折曲する一対の接続フランジ39a〜46a及び39b〜46bが併設されている。一対の接続フランジ39,40;43,44及び接続フランジ45b,46bは、壁体23,24;壁体27,28及び壁体29,30に対して直角に折曲している。一方、壁体25,26に併設される一対の接続フランジ41,42及び壁体29,30に併設される接続フランジ45a,46aは、等脚台形形状の壁体23,24の傾斜辺と平行に折曲している。
壁体23〜26の隣接する各スピンハゼ31〜34の一方の湾曲部を他方の湾曲部にスライドさせて挿通することによって、等脚台形ダクト21のハゼ継ぎ部47-1〜47-4が形成される。同様に、壁体27〜30の隣接する各スピンハゼ35〜38の一方の湾曲部を他方の湾曲部にスライドさせて挿通することによって、端部ダクト22のハゼ継ぎ部48-1〜48-4が形成される。このようにして接合されたハゼ継ぎ部47,48は回動自在であり、各壁体23〜26;27〜30は、ハゼ継ぎ部47,48を回動軸としてリンク結合される。また、各ハゼ継ぎ部47,48内の軸芯方向には前記中空ガスケット16が嵌入される。
空調用エルボユニットBの等脚台形ダクト21及び端部ダクト22は、図10に示すように、ハゼ継ぎ部47,48を回動軸として偏平に変形させることが可能であり、折り畳まれた状態でコンテナ輸送されて、空調用ダクトが敷設される施工現場に搬入される。
施工現場では、ピースダクト21,22,22を所定の筒状体に戻した後、後に詳述するように、等脚台形ダクト21に併設された各接続フランジ39〜42及び各端部ダクト22に併設された接続フランジ43a〜46aの両端部に隅金具を装着する。次いで、上記接続フランジ39a〜42a;39b〜42bと各接続フランジ43a〜46aとをシール部材を介して重ね合わせ、各ピースダクト21,22,22の四隅に両面から前記L字状コーナピースを宛い、ボルトの挿通とナットでの締結により、エルボユニットBが組み立てられる。その際、等脚台形ダクト21における壁体25と端部ダクト22における各壁体29、及び壁体26と各壁体30を整列させて、即ち各台形形状の平行な辺の長辺及び短辺をそれぞれ整列させて、等脚台形ダクト21の両側に2つの端部ダクト22,22が連結される。
本発明の第二の空調用エルボユニットにおいては、壁体23,24における等脚台形形状の鋭角及び鈍角と、壁体23,24に隣接する壁体27,28の傾斜辺のなす鋭角及び鈍角とを等しくすることが好ましい。例えば、エルボユニットが45°エルボの場合、鋭角は67.5°及び鈍角は112.5°となる。
しかし、壁体23,24は、必ずしも等脚台形形状である必要はなく、2つの傾斜辺の長さが異なる台形形状であってもよい。その場合、2つの端部ダクト22における直角台形形状の各壁体27,28の傾斜辺の長さも異なることになる。即ち、一方の端部ダクトにおける直角台形形状の壁体27,28の傾斜辺の長さは台形ダクトにおける台形形状の壁体23,24の一方の傾斜辺の長さと実質的に等しく、かつ他方の端部ダクトにおける直角台形形状の壁体27,28の傾斜辺の長さは台形ダクトにおける台形形状の壁体23,24の他方の傾斜辺の長さと実質的に等しくする必要がある。
また、2つの端部ダクト22,22相互は、必要に応じて、直角台形形状をなす壁体27,28の平行な辺の長さが異なっていてもよい。
第二の空調用エルボユニットは、台形形状の壁体23,24の平行な辺に交叉する各傾斜辺の角度を適宜調整することにより、端部ダクトと台形ダクトとのなす角度を、例えば30〜60°の範囲内で変更することができる。例えば、60°エルボの場合、一方の端部ダクトにおける直角台形形状の壁体27,28の平行な辺の長辺と台形ダクトにおける台形形状の壁体23,24の平行な辺の長辺とが交叉する角度を120°とすればよい。
次に、S管ダクトと称される第三の空調用エルボユニットについて説明する。図11に示す空調用エルボユニットCは、1つの板金製の平行四辺形ダクト51及び2つの板金製の端部ダクト52の3ピースダクトからなる。図12,13に示す平行四辺形ダクト51は、平行四辺形形状の2枚の壁体53,54とこの壁体53,54の長辺間に配置される矩形状の2枚の壁体55,56とから構成される。一方、図14,15に示す端部ダクト52は、直角台形形状の2枚の壁体57,58、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体59、及び直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体60から構成される。
ここで、端部ダクト52における直角台形形状の壁体57,58の傾斜辺の長さは、平行四辺形ダクト51における壁体53,54の短辺の長さと実質的に等しい。
上記壁体53,54の長辺及びこれに隣接する壁体55,56の2辺並びに壁体57,58の平行な2辺及びこれに隣接する壁体59,60の2辺の縁部には、前述のカール状に湾曲した一対のスピンハゼ61a〜68a及び61b〜68bがそれぞれ併設されている。スピンハゼ63,64;67,68は壁体55,56;59,60の両側縁の全長にわたって形成され、スピンハゼ61,62;65,66はそれが形成される壁体53,54;57,58の辺の両端部に若干の非形成部が存在する。
スピンハゼ61〜68が形成された辺とは各壁体53〜60の別の2辺の縁部には、スピンハゼ61〜68とは反対側に折曲する一対の接続フランジ69a〜76a及び69b〜76bが併設されている。一対の接続フランジ69,70;73,74及び接続フランジ75b,76bは、壁体53,54;壁体57,58及び壁体59,60に対して直角に折曲している。一方、壁体55,56に併設される一対の接続フランジ71,72及び壁体59,60に併設される接続フランジ75a,76aは、平行四辺形形状の壁体53,54の短辺と平行に折曲している。
壁体53〜56の隣接する各スピンハゼ61〜64の一方の湾曲部を他方の湾曲部にスライドさせて挿通することによって、平行四辺形ダクト51のハゼ継ぎ部77-1〜77-4が形成される。同様に、壁体57〜60の隣接する各スピンハゼ65〜68の一方の湾曲部を他方の湾曲部にスライドさせて挿通することによって、端部ダクト52のハゼ継ぎ部78-1〜78-4が形成される。このようにして接合されたハゼ継ぎ部77,78は回動自在であり、各壁体53〜56;57〜60は、ハゼ継ぎ部77,78を回動軸としてリンク結合される。また、各ハゼ継ぎ部77,78内の軸芯方向には前記中空ガスケット16が嵌入される。
空調用エルボユニットCの平行四辺形ダクト51及び端部ダクト52は、図16に示すように、ハゼ継ぎ部77,78を回動軸として偏平に変形させることが可能であり、折り畳まれた状態でコンテナ輸送されて、施工現場に搬入される。
施工現場では、平行四辺形ダクト51及び端部ダクト52,52を所定の筒状体に戻した後、後に言及するように、平行四辺形ダクト51に併設された各接続フランジ69〜72及び各端部ダクト52に併設された接続フランジ73a〜76aの両端部に隅金具を装着する。次いで、上記接続フランジ69a〜72a;69b〜72bと各接続フランジ73a〜76aとをシール部材を介して重ね合わせ、各ピースダクト51,52,52の四隅に両面から前記L字状コーナピースを宛い、ボルトの挿通とナットでの締結により、エルボユニットCが組み立てられる。その際、一方の端部ダクト52における壁体59と、平行四辺形ダクト51における壁体55と、他方の端部ダクト52における壁体60とを整列させて、即ち一方の直角台形の平行な辺の長辺、平行四辺形の平行な長辺及び他方の直角台形の平行な辺の短辺をそれぞれ整列させて、平行四辺形ダクト51の両側に2つの端部ダクト52,52が連結される。
第三の空調用エルボユニットは、平行四辺形形状の壁体53,54の平行な長辺に交叉する平行な短辺の角度を調整することにより、平行四辺形ダクト51と端部ダクト52とのなす角度を適宜変更することができる。
また、2つの端部ダクト52,52相互は、必要に応じて、直角台形形状をなす壁体57,58の平行な辺の長さが異なっていてもよい。
更に、第四の空調用エルボユニットについて説明する。図17に示す空調用エルボユニットDは、板金製の第一及び第二の等脚台形ダクト81,82と板金製の第一及び第二の端部ダクト83,84の4ピースダクトからなる。図18,19に示す第一及び第二の等脚台形ダクト81,82は、等脚台形形状の壁体85,86、この壁体85,86の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体87、及び壁体85,86の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体88から構成される。一方、図20,21に示す第一及び第二の端部ダクト83,84は、直角台形形状の2枚の壁体89,90、この壁体89,90の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体91、及び壁体89,90の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体92から構成される。
ここで、第一及び第二の端部ダクト83,84における壁体89,90の傾斜辺の長さは、等脚台形形状の壁体85,86の傾斜辺の長さと実質的に等しい。
上記壁体85,86の平行な2辺及びこれに隣接する壁体87,88の2辺、並びに壁体89,90の平行な2辺及びこれに隣接する壁体91,92の2辺の縁部には、前述のカール状に湾曲した一対のスピンハゼ93a〜100a及び93b〜100bがそれぞれ併設されている。スピンハゼ95,96;99,100は壁体87,88;91,92の両側縁の全長にわたって形成され、スピンハゼ93,94;97,98はそれが形成される壁体85,86;89,90の平行な辺の両端部に若干の非形成部が存在する。
スピンハゼ93〜100が形成された辺とは各壁体85〜92の別の2辺の縁部には、スピンハゼ93〜100とは反対側に折曲する一対の接続フランジ101a〜108a及び101b〜108bが併設されている。一対の接続フランジ101,102;105,106及び接続フランジ107b,108bは、壁体85,86;壁体89,90及び壁体91,92に対して直角に折曲している。一方、壁体87,88に併設される一対の接続フランジ103,104及び壁体91,92に併設される接続フランジ107b,108bは、等脚台形形状の壁体85,86の傾斜辺と平行に折曲している。
壁体85〜88の隣接する各スピンハゼ93〜96の一方の湾曲部を他方の湾曲部にスライドさせて挿通することによって、第一及び第二の等脚台形ダクト81,82のハゼ継ぎ部109-1〜109-4が形成される。同様に、壁体89〜92の隣接する各スピンハゼ97〜100の一方の湾曲部を他方の湾曲部にスライドさせて挿通することによって、第一及び第二の端部ダクト83,84のハゼ継ぎ部110-1〜110-4が形成される。このようにして接合されたハゼ継ぎ部109,110は回動自在であり、各壁体85〜88;89〜92は、ハゼ継ぎ部109,110を回動軸としてリンク結合される。また、各ハゼ継ぎ部109,110内の軸芯方向には前記中空ガスケット16が嵌入される。
空調用エルボユニットDの等脚台形ダクト81,82及び端部ダクト83,84は、図22に示すように、ハゼ継ぎ部109,110を回動軸として偏平に変形させることが可能であり、折り畳まれた状態でコンテナ輸送されて、施工現場に搬入される。
施工現場では、第一及び第二の等脚台形ダクト81,82並びに第一及び第二の端部ダクト83,84を所定の筒状体に戻す。次に、第一及び第二の等脚台形ダクト81,82に併設された各接続フランジ101〜104並びに第一及び第二の端部ダクト83,84に併設された接続フランジ105a〜108aの両端部に後述の隅金具を装着する。その後、第一端部ダクト83の接続フランジ105a〜108aと第一等脚台形ダクト81の接続フランジ101a〜104a、第一等脚台形ダクト81の接続フランジ101b〜104bと第二等脚台形ダクト82の接続フランジ101a〜104a、及び第二等脚台形ダクト82の接続フランジ101b〜104bと第二端部ダクト84の接続フランジ105a〜108aとをそれぞれシール部材を介して重ね合わせる。そして、各ピースダクト81〜84の四隅に両面から前記L字状コーナピースを宛い、ボルトの挿通とナットでの締結により、エルボユニットDが組み立てられる。この組立てについては後に言及する。
その際、第一端部ダクト83の壁体91、第一及び第二の等脚台形ダクト81,82の壁体87,87及び第二端部ダクト84の壁体91、並びに第一端部ダクト83の壁体92、第一及び第二の等脚台形ダクト81,82の壁体88,88及び第二端部ダクト84の壁体92を整列させて、即ち各台形の平行な辺の長辺及び短辺をそれぞれ整列させて、第一及び第二の等脚台形ダクト81,82の両側に第一及び第二の端部ダクト83,84が連結される。
本発明の第四の空調用エルボユニットにおいて、図17に示すように、第一の台形ダクト81と第二の台形ダクト82、及び第一の端部ダクト83と第二の端部ダクト84を同一構造の台形ダクトとすることが好ましい。このような場合、ピースダクト81と82及びピースダクト83と84は互換性があるので、在庫管理が容易であるだけでなく、施工現場でのピースダクトの連結作業性が向上する。
しかし、壁体85,86は、必ずしも等脚台形形状である必要はなく、2つの傾斜辺の長さが異なる台形形状であってもよい。その場合、第一端部ダクト83における直角台形形状の壁体89,90の傾斜辺の長さと第一台形ダクト81における台形形状の壁体85,86の一方の傾斜辺の長さとを実質的に等しくし、第一台形ダクト81における台形形状の壁体85,86の他方の傾斜辺の長さと第二台形ダクト82における台形形状の壁体85,86の一方の傾斜辺の長さをと実質的に等しくし、かつ第二台形ダクト82における台形形状の壁体85,86の他方の傾斜辺の長さと第二端部ダクト84における直角台形形状の壁体89,90の一方の傾斜辺の長さとを実質的に等しくする必要がある。
第四の空調用エルボユニットは、各ピースダクト81〜84における台形形状の各壁体85,86;89,90の平行な辺に交叉する傾斜辺の角度を調整することにより、エルボユニット全体の曲率半径を適宜変更することができる。
また、第一及び第二の端部ダクト83,84相互は、必要に応じて、直角台形形状をなす壁体89,90の平行な辺の長さが異なっていてもよい。
以上の空調用エルボユニットのうち、第二の空調用エルボユニットを代表させて、各ピースダクトに設けられた接続フランジの共板工法(T.D.C.)による連結について詳細に説明する。
図23において、等脚台形ダクト21の各ハゼ継ぎ部47及び2つの端部ダクト22の各ハゼ継ぎ部48が形成されると、等脚台形ダクト21の隣接する壁体23〜26の四隅の接続フランジ39〜42間、及び各端部ダクト22の隣接する壁体27〜30の四隅の接続フランジ43〜46間には、フランジ部分が存在しない欠け隅121が形成される。前述のように、各接続フランジ39〜46は各壁体23〜30の外側に折曲していて、その長手方向先端部は各壁体23〜30に対向する側片を有する。これらの側片は長手方向に沿って内方に折り曲げられた折曲片を有する。
施工現場では、扁平な等脚台形ダクト21及び端部ダクト22,22を所定の筒状体に戻した後、各接続フランジ39〜46の両端部の強度を高めるために、図24,25に示す第一金具122及び第二金具123が欠け隅121から装着される。図26には、両金具122,123を組み合わせて接続フランジ39〜46に装着する時に形成される隅金具124を図示している。
なお、図23には、端部ダクト22の連結端面の左上隅に欠け隅121を明示しているが、この箇所にも第一金具122及び第二金具123が装着されることはいうまでもない。また、各スピンハゼ31〜34;35〜38の接合後にハゼ継ぎ部47,48の両端部は潰されるが、図23にはハゼ継ぎ部48-3の一端部のみが押し潰された状態を図示している。
第一金具122は、挿入部125と第二金具123の露出部が着座する受け面126からなる。受け面126の一側端部には屈曲部127が浅く屈曲され、その他側端部と挿入部125との境界に段差部128が屈曲され、それらの間に浅い凹状の受け面126が形成されている。受け面126の中間部には幅方向に横切るガイド溝129が凹設され、その中心にボルト穴130が穿設されている。挿入部125には、長手方向に凸条131が押し出されている。また、第一金具122の長手方向の両側部には、補強用のリブ132,133が屈曲され、リブ132の挿入部125側は通常直角に折り曲げられた幅広リブ132aとされている。ここで、等脚台形形状の壁体23,24の傾斜辺と平行に折曲する前記一対の接続フランジ41,42及び接続フランジ45a,46aの隅部に第一金具122を装着する場合は、これらの接続フランジとその各壁体との折曲角に上記幅広リブ132aと挿入部125との折曲角を実質的に一致させた別の第一金具122が使用される。
他方、第二金具123は、挿入部134と上記受け面126に着座する着座面135からなる。着座面135の一側端部には屈曲部136が屈曲され、その一側端部側がスリット137で分割されると共に屈曲部136より少し長い係止爪138が設けられている。着座面135と挿入部134の境界には浅い段差部139が設けられ、着座面135の中心にボルト穴140が穿設されている。挿入部134側の両側には、段差部139付近から切込線141aで分割された傾斜凸片141,141が斜めに押し出され、その端部が外側に延在して段差面を形成する。また、挿入部134の中央には、第二金具123の装着時に上記ガイド溝129に係合する凸条142が長手方向に押し出されている。なお、上記段差部139は、必ずしも設ける必要はなく、この部分は平坦面であってもよい。
上記両金具122,123を前記接続フランジ39〜46に装着するには、まず各第一金具122の受け面126を連結される他のピースダクト側に向け、幅広リブ132aを各壁体23〜30側にして、リブ133を壁体23〜30に対向し前記折曲片を有する側片に案内させながら、挿入部125を接続フランジ43a〜46a,39a〜42a;39b〜42b,43a〜46aの裏面の一端部に挿入する。次に、第二金具123の凸条142側を第一金具122の受け面126に向け、係止爪138側を屈曲部127側にして、凸条142をガイド溝129に案内させながら、挿入部134を隣接する各接続フランジ43〜46の裏面の一端部に挿入する。挿入部134の挿入につれて傾斜凸片141,141の斜面が受け面126に接触して挿入部134が受け面126から離れるが、傾斜凸片141,141の両側が屈曲部127と段差部128に案内されて直進する。そして、傾斜凸片141の端部が受け面126の端部を越えると、着座面135が受け面126に密着する。
この状態で、第二金具123の着座面135の両側に位置する屈曲部136及び傾斜凸片141,141の端部が第一金具122の受け面126の両側部にほぼ当接し、かつ着座面135の両側部が第一金具122の屈曲部127及び段差部128にほぼ当接するので、両金具122,123は、互いに長手方向及び幅方向に動くことはできず、回動することもできない。その後、図26(C)に示すように、係止爪138を折り曲げてリブ133を押さえると、両金具122,123の分離方向の動きも阻止される。更に補足すると、各接続フランジ39〜46において、その一端部に第一金具122が装着され、同一の接続フランジの他端部には第二金具123が装着される。
なお、係止爪138が屈曲部127側に位置するようにリブ133に重ねているが、第二金具123を逆向きにして係止爪138が段差部128側に位置するようにしてもよい。また、係止爪138は省略することもできる。
以上のようにして、隅金具124が装着されると、共板工法により等脚台形ダクト21と端部ダクト22,22とが連結される。具体的には、等脚台形ダクト21の接続フランジ39a〜42a;39b〜42bに隣接する端部ダクト22,22の各接続フランジ43a〜46aを互いに重ね合わせ、重ね合わされた四隅の接続フランジの両面から図27に示すL字状のコーナピース143,143を宛い、ボルトとナットで締結することによって、等脚台形ダクト21と端部ダクト22,22が連結される。この際、空調用ダクトの気密性を確保するために、欠け隅121を含む接続フランジ39a〜42a,39b〜42b;43a〜46a間の全周に、矩形状の環状ガスケット144が挟着される。
上記コーナピース143は、平面正方形のコーナ部145と同コーナ部145から直交する方向に延びる実質的に同一構造の側辺部146,146とからなる。コーナ部145と側辺部146との境界に段差部147が設けられ、コーナ部145の平面を側辺部146の平面よりほんの僅か高くしている。コーナ部145の中心に上記締結用ボルト挿通孔148が穿設され、側辺部146の長手方向に補強用の凹条149が凹設されている。また、コーナピース143の幅方向の内外周縁部にはリブ150,151が屈曲され、内周部側のリブ150は外周部側のリブ151より幅広である。更に、リブ151の側辺部146側は幅狭リブ151aとされている。なお、コーナピース143の外周角部にはアールを持たせており、その内周角部は円弧状に湾曲している。
上記内周部側のリブ150のうち、前記別の第一金具122の幅広リブ132a側に配置されるリブ150も、幅広リブ132aと同様に、一対の接続フランジ41,42及び接続フランジ45a,46aとその各壁体との折曲角に一致するように、側辺部146から折り曲げられている。
等脚台形ダクト21と端部ダクト22,22とを連結するには、L字状の各コーナピース143の表面側を各接続フランジ39〜46と反対側に向け、コーナ部145の外周側のリブ151,151をそれぞれ第一金具122の屈曲部127及び第二金具123の屈曲部136に当接させる。この時、一方の内周部側のリブ150は、第一金具122の幅広リブ132a上に当接しても多少離間していてもよい。この状態で、前述のように、接続フランジ39a〜42a,39b〜42bと接続フランジ43a〜46a間の全周に、上記ボルト挿通孔148に対応する箇所に同様のボルト挿通孔が穿設されたガスケット144を挟持して、ボルト挿通孔148へのボルトの挿通とナットでの締結により、等脚台形ダクト21と端部ダクト22,22とが連結される。
その後、図28に示すように、連結された等脚台形ダクト21の接続フランジ39a〜42a;39b〜42bと端部ダクト22,22の各接続フランジ43a〜46aの中央部をクランプ152で締め付けることにより、接続フランジ39〜42,43a〜46a間のシール性がより一層良好なものとなる。
以上の作業によりエルボユニットBが形成される。本発明のエルボユニットBは半加工品なので、共板工法によるダクトの組立は、専ら多能工で実施することができ、熟練工を必要としない。
上記等脚台形ダクト21と端部ダクト22,22との連結方法と同様の方法により、第一、第三及び第四の空調用エルボユニットが形成される。即ち、空調用エルボユニットAにおいては、横向きダクト1及び縦向きダクト2の各接続フランジ11a〜14aの両端部に前記隅金具124を装着する。次いで、欠け隅を含む各接続フランジ11a〜14a間の全周に環状ガスケット144を挟着して、各接続フランジ11a〜14aを互いに重ね合わる。この状態で、横向き及び縦向きダクト1,2の四隅に両面からL字状コーナピース143を宛い、ボルト挿通孔148にボルトを挿通してナットでの締結すると共に、連結された各接続フランジの長手方向中央部をクランプ152で締め付けることにより、エルボユニットAが組み立てられる。
第三の空調用エルボユニットにおいては、まず平行四辺形ダクト51の接続フランジ69a〜72a;69b〜72b及び端部ダクト52,52の各接続フランジ73a〜76aの四隅に隅金具124を装着する。次いで、ガスケット144を介して上記接続フランジを重ね合わせ、平行四辺形ダクト51の両端面と端部ダクト52,52の一方の端面との欠け隅に対応する隅部に両面からL字状コーナピース143を宛い、コーナピース143のボルト挿通孔148にボルトを挿通してナットで締結した後、各接続フランジの中央部をクランプ152で締め付けることにより、エルボユニットCが組み立てられる。
第四の空調用エルボユニットにおいては、まず第一端部ダクト83の接続フランジ105a〜108aと第一等脚台形ダクト81の接続フランジ101a〜104a、第一等脚台形ダクト81の接続フランジ101b〜104bと第二等脚台形ダクト82の接続フランジ101a〜104a、及び第二等脚台形ダクト82の接続フランジ101b〜104bと第二端部ダクト84の接続フランジ105a〜108aに隅金具124を装着する。次いで、ガスケット144を介して、接続フランジを上述の対応関係でそれぞれ重ね合わせ、各々の欠け隅に対応する接続フランジの隅部にその両面からL字状コーナピース143を宛い、コーナピース143のボルト挿通孔148を合致させて、ボルト・ナットで締結する。その後、締結された各接続フランジの中央部をクランプ152で締め付けることにより、エルボユニットDが組み立てられる。
本発明の空調用エルボユニットは、適宜の長さに接続された空調用角ダクトユニットと連結して用いられる。角ダクトユニットの両端面には、通常本発明のエルボユニットに設けられた接続フランジと同じ構造の接続フランジが設けられているので、上述のピースダクトの連結手段と同様の手段で、両ダクトユニットの両端面に設けられた接続フランジ同士を連結することにより、例えば角ダクトが直角に屈曲する箇所や段差または傾斜のある敷設箇所等に本発明の空調用エルボユニットが設置される。
角ダクトユニットの接続フランジに連結する本発明のエルボユニットの両端面に設けられた接続フランジは、次の通りである。エルボユニットAでは、横向き及び縦向きダクト1,2の各接続フランジ11b〜14bである。エルボユニットBでは、端部ダクト22,22の各接続フランジ43b〜46bである。エルボユニットCでは、端部ダクト52,52の各接続フランジ73b〜76bである。エルボユニットDでは、第一端部ダクト83の接続フランジ105b〜108b及び第二端部ダクト84の接続フランジ105b〜108bである。
連結金具を省略した状態の本発明の第一の空調用エルボユニットの一実施例を示す側面図である。 図1の空調用エルボユニットにおけるピースダクトの斜視図である。 図2のピースダクトの分解斜視図である。 図2のピースダクトを扁平に変形させた状態の正面図である。 連結金具を省略した状態の本発明の第二の空調用エルボユニットの一実施例を示す側面図である。 図5の空調用エルボユニットにおける等脚台形ダクトの斜視図である。 図6の等脚台形ダクトの分解斜視図である。 図5の空調用エルボユニットにおける一方の端部ダクトの斜視図である。 図8の端部ダクトの分解斜視図である。 (A),(B)は図6,8の等脚台形ダクト及び端部ダクトを扁平に変形させた状態の正面図である。 連結金具を省略した状態の本発明の第三の空調用エルボユニットの一実施例を示す側面図である。 図11の空調用エルボユニットにおける平行四辺形ダクトの斜視図である。 図12の平行四辺形ダクトの分解斜視図である。 図11の空調用エルボユニットにおける一方の端部ダクトの斜視図である。 図14の端部ダクトの分解斜視図である。 (A),(B)は図12,14の平行四辺形ダクト及び端部ダクトを扁平に変形させた状態の正面図である。 連結金具を省略した状態の本発明の第四の空調用エルボユニットの一実施例を示す側面図である。 図17の空調用エルボユニットにおける第一または第二の等脚台形ダクトの斜視図である。 図18の等脚台形ダクトの分解斜視図である。 図17の空調用エルボユニットにおける第一または第二の端部ダクトの斜視図である。 図20の端部ダクトの分解斜視図である。 (A),(B)は図18,20の等脚台形ダクト及び端部ダクトを扁平に変形させた状態の正面図である。 隅金具及びコーナピースを用いて、第二の空調用エルボユニットの等脚台形ダクトと一方の端部ダクトとの連結動作を説明する斜視図である。 (A)〜(C)は第一金具の平面図、正面図及び側面図である。 (A)〜(C)は第二金具の平面図、正面図及び側面図である。 (A)〜(C)は第一金具と第二金具を組み合わせた状態を示す隅金具の平面図、裏面図及び側面図である。 (A),(B)はL字状コーナピースの平面図及び側面図である。 図23に示す各ピースダクトに設けられた接続フランジ同士を連結した時のその長手方向中央部の断面図である。 (A)は従来の空調用エルボユニットの一例を示す斜視図であり、(B)はその分解斜視図である。
符号の説明
A・・・ 第一の空調用エルボユニット、1・・・ 横向きダクト、2・・・ 縦向きダクト、3,4・・・ 直角台形形状の壁体、5,6・・・ 矩形状の壁体、7〜10・・・ スピンハゼ、11〜14・・・ 接続フランジ、15・・・ ハゼ継ぎ部、16・・・ ガスケット、
B・・・ 第二の空調用エルボユニット、21・・・ 等脚台形ダクト、22・・・ 端部ダクト、23,24・・・ 等脚台形形状の壁体、25,26・・・ 矩形状の壁体、27,28・・・ 直角台形形状の壁体、29,30・・・ 矩形状の壁体、31〜38・・・ スピンハゼ、39〜46・・・ 接続フランジ、47,48・・・ ハゼ継ぎ部、
C・・・ 第三の空調用エルボユニット、51・・・ 平行四辺形ダクト、52・・・ 端部ダクト、53,54・・・ 平行四辺形形状の壁体、55,56・・・ 矩形状の壁体、57,58・・・ 直角台形形状の壁体、59,60・・・ 矩形状の壁体、61〜68・・・ スピンハゼ、69〜76・・・ 接続フランジ、77,78・・・ ハゼ継ぎ部、
D・・・ 第四の空調用エルボユニット、81・・・ 第一等脚台形ダクト、82・・・ 第二等脚台形ダクト、83・・・ 第一端部ダクト、84・・・ 第二端部ダクト、85,86・・・ 等脚台形形状の壁体、87,88・・・ 矩形状の壁体、89,90・・・ 直角台形形状の壁体、91,92・・・ 矩形状の壁体、93〜100・・・ スピンハゼ、101〜108・・・ 接続フランジ、109,110・・・ ハゼ継ぎ部、
143・・・ コーナピース。

Claims (10)

  1. 平行な2辺に45°及び90°の角度で交叉する2辺を有する直角台形形状の2枚の壁体と、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体と、直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体との接合によりそれぞれ組み立てられる2つのピースダクトからなり、2ピースダクトの各壁体の互いに平行な辺の縁部にカール状に湾曲したスピンハゼが併設され、隣接する壁体のスピンハゼを互いに接合して回動自在のハゼ継ぎ部が形成され、これらのハゼ継ぎ部におけるスピンハゼの回動によりピースダクトが偏平可能に変形すると共に、直角台形の傾斜辺側の各壁体の側縁に接続フランジが設けられ、各直角台形の平行な辺の長辺及び短辺をそれぞれ整列させて各ピースダクトに設けられた接続フランジ同士を連結することにより、2つのピースダクトが連結されることを特徴とする空調用エルボユニット。
  2. 台形形状の2枚の壁体、台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる1つの台形ダクトと、直角台形形状の2枚の壁体、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる2つの端部ダクトとの3ピースダクトからなり、3ピースダクトの各壁体の対向する平行な辺の縁部にカール状に湾曲したスピンハゼが併設され、隣接する壁体のスピンハゼを互いに接合して回動自在のハゼ継ぎ部が形成され、これらのハゼ継ぎ部におけるスピンハゼの回動により台形ダクト及び各端部ダクトがいずれも偏平可能に変形すると共に、スピンハゼが併設された側縁とは別の台形ダクトの各壁体の側縁及び各直角台形の傾斜辺側の各壁体の側縁に接続フランジが設けられ、各台形の平行な辺の長辺及び短辺をそれぞれ整列させて、各端部ダクト及び台形ダクトに設けられた接続フランジ同士をそれぞれ連結することにより、1つの台形ダクトと2つの端部ダクトとが連結されることを特徴とする空調用エルボユニット。
  3. 前記台形ダクトを構成する台形形状の壁体が等脚台形形状の壁体であることを特徴とする請求項2記載のエルボユニット。
  4. 平行四辺形形状の2枚の壁体、及び該各壁体の長辺間に配置される矩形状の2枚の壁体の接合により組み立てられる1つの平行四辺形ダクトと、直角台形形状の2枚の壁体、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる2つの端部ダクトとの3ピースダクトからなり、3ピースダクトの各壁体の対向する平行な辺の縁部にカール状に湾曲したスピンハゼが併設され、隣接する壁体のスピンハゼを互いに接合して回動自在のハゼ継ぎ部が形成され、これらのハゼ継ぎ部におけるスピンハゼの回動により平行四辺形ダクト及び各端部ダクトがいずれも偏平可能に変形すると共に、スピンハゼが併設された側縁とは別の平行四辺形ダクトの各壁体の側縁及び各直角台形の傾斜辺側の各壁体の側縁に接続フランジが設けられ、一方の直角台形の平行な辺の長辺、平行四辺形の平行な長辺及び他方の直角台形の平行な辺の短辺を整列させて、各端部ダクト及び平行四辺形ダクトに設けられた接続フランジ同士をそれぞれ連結することにより、1つの平行四辺形ダクトと2つの端部ダクトとが連結されることを特徴とする空調用エルボユニット。
  5. 台形形状の2枚の壁体、台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる第一及び第二の2つの台形ダクトと、直角台形形状の2枚の壁体、直角台形の平行な辺の長辺間に配置される矩形状の壁体、及び直角台形の平行な辺の短辺間に配置される矩形状の壁体の接合により組み立てられる第一及び第二の2つの端部ダクトとの4ピースダクトからなり、4ピースダクトの各壁体の対向する平行な辺の縁部にカール状に湾曲したスピンハゼが併設され、隣接する壁体のスピンハゼを互いに接合して回動自在のハゼ継ぎ部が形成され、これらのハゼ継ぎ部におけるスピンハゼの回動により第一及び第二台形ダクト並びに第一及び第二端部ダクトがいずれも偏平可能に変形すると共に、スピンハゼが併設された側縁とは別の第一及び第二台形ダクトの各壁体の側縁、並びに第一及び第二台形ダクトに隣接する側の第一及び第二端部ダクトの各壁体の側縁に接続フランジが設けられ、各台形の平行な辺の長辺及び短辺をそれぞれ整列させて、第一端部ダクト、第一台形ダクト、第二台形ダクト及び第二端部ダクトの配列で各接続フランジ同士をそれぞれ連結することにより、2つの台形ダクトと2つの端部ダクトとが連結されることを特徴とする空調用エルボユニット。
  6. 前記第一台形ダクト及び第二台形ダクトが同一の構造からなり、前記第一端部ダクト及び第二端部ダクトが同一の構造からなることを特徴とする請求項5記載のエルボユニット。
  7. 前記各スピンハゼは、壁体の両側縁から直角に折曲した平坦部と該平坦部に連続するカール状の湾曲部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエルボユニット。
  8. 円筒状の中空ガスケットが前記ハゼ継ぎ部の軸芯方向に嵌入されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のエルボユニット。
  9. 前記各ピースダクトに設けられた各接続フランジの隣接する側部にボルト挿通孔が穿孔されたコーナピースを当接させて、接続フランジを介して各ピースダクトの4隅に配置されたコーナピース同士をボルトとナットで締結することにより、隣接するピースダクトが互いに連結されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のエルボユニット。
  10. 両端部に位置するピースダクトに設けられた前記接続フランジに対向する各壁体の側縁に接続フランジが更に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のエルボユニット。
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