JP2005098384A - 往復運動用密封装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】往復運動機械要素におけるピストンロッドの往復運動に起因する、ガイドブッシュと封止要素(シール)間に形成される環状空間における圧力変動を小さくし、液状流体の封止要素(シール)からの漏出や封止要素(シール)からの外気の吸い込みのない往復運動用密封装置を提供する。
【解決手段】ピストンロッド3の往復動に伴うガイドブッシュ5と封止要素(シール)6間に形成される環状空間への流出入液状流体4を、ガイドブッシュ5と封止要素(シール)6間に形成される環状空間外へ流出入させる手段を設け、ピストンロッド3の往復動に伴うガイドブッシュ5と封止要素(シール)6間に形成される環状空間への液状流体4の流出入に起因するガイドブッシュ5と封止要素(シール)6間に形成される環状空間の圧力変動を抑制するよう構成した往復運動用密封装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧シリンダやダンパ、自動二輪車のフロントフォーク等におけるように、シリンダ内部に液状流体たとえば油が封入され、ピストンおよびピストンロッドが往復運動する機械要素の密封装置に関する。
油圧シリンダやダンパ、自動二輪車のフロントフォーク等におけるように、シリンダ内部に液状流体たとえば油が封入され、ピストンおよびピストンロッドが往復運動する機械要素は、図9に示すように、シリンダ101、ピストン102、ピストンロッド103から構成されている。この機械要素にあっては、ピストンロッド103の軸方向運動を案内すべく、ガイドブッシュ105がシリンダ101内周面に固設されている。シリンダ101の一端、図9でみて上端は閉じられており、他端において、ピストンロッド103の外周面とシリンダ101の内周面間に形成される環状隙間に、封止要素たとえばオイルシール106が密に配設されている。而して、たとえば自動二輪車のフロントフォークにあっては、図9に示すように、シリンダ101の閉じている一端に、空気といった気状流体が封入されている。
上記往復運動部材を有する機械要素にあって、ピストンロッドといった往復部材の運動に伴い、液状流体たとえば油は、ガイドブッシュ105内周面とピストンロッド103外周面間を移動する。このことに起因して、ガイドブッシュ105と封止要素(シール)106間の環状空間には、ピストンロッド103の往復運動に伴って正圧・負圧が生じる。図9(a)に示す、ピストンロッド103の伸び行程にあっては、ガイドブッシュ105と封止要素(シール)106間の環状空間には正圧(p>0)が生じ、図9(b)に示す、ピストンロッド103の縮み行程にあっては、ガイドブッシュ105と封止要素(シール)106間の環状空間には負圧(p<0)が生じる。
ピストンロッド103の往復運動に伴って生じる、ガイドブッシュ105と封止要素(シール)106間の環状空間における正圧・負圧は、正圧による封止要素(シール)106からの液状流体たとえば油の流出をまた、負圧による外気の吸い込みを招く。このような、液状流体たとえば油の封止要素(シール)106からの流出や封止要素(シール)106からの外気の吸い込みといった問題を解決すべく、封止要素(シール)106の緊迫力を大きくすることがなされてきたが、ピストンロッド103外周面・封止要素(シール)106間の摩擦が大きくなり、エネルギ・ロスや機械要素の円滑な作動を阻害する等の問題を惹起する。
また、ピストンロッド(プランジャ)外周面周方向に刻設されている溝に埋設されるOリング(シール部材)の負荷を軽減すべく、プランジャの圧力面端部と前記Oリング(シール部材)の間に蓄圧容積部をプランジャ胴部に形成する流体シール構造が開示されている(たとえば特許文献1参照)。
特開平10−61528号公報
しかしながら、上記流体シール構造によるときは、上記特許文献1の第6頁、図1に示されているプランジャの圧力面端部と燃料加圧チャンバによって形成される空間における圧力の急激かつ1秒間当り数回の頻度の圧力変動に起因するOリング(シール部材)の過大な負荷を緩和することはできるけれども、本願に添付した図9に示すピストンロッド103の縮み行程における、ガイドブッシュ105と封止要素(シール)106間に形成される空間における負圧(p<0)に起因する外気の吸い込みを抑止することはできない。
本発明は、往復運動機械要素におけるピストンロッドの往復運動に起因する、ガイドブッシュと封止要素(シール)間の環状空間における圧力変動を小さくし、液状流体たとえば油の封止要素(シール)からの流出や封止要素(シール)からの外気の吸い込みがなくかつ、封止要素(シール)におけるピストンロッド外周面間の摩擦力を可及的に低い水準とすることができる往復運動用密封装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、請求項1に記載の発明は、シリンダ、ピストン、ピストンロッドを有する往復運動機械要素であって、内部に液状流体が封入されシリンダの一端は閉じており、他端においてピストンロッド外周面とシリンダ内周面間の環状隙間に前記液状流体の封止要素が密に配設されるとともに、該封止要素と前記ピストンロッド軸方向に所定間隔を置いて前記ピストンロッドを案内するガイドブッシュがシリンダ内壁面に固設される往復運動機械要素において、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段を設け、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュおよび封止要素からなる空間における圧力変動を抑制するよう構成してなる往復運動用密封装置である。
請求項2に記載の発明は、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段が、気体が上部空間に封入されているアキュムレータを往復運動機械要素の外部に設け、該アキュムレータにおける液状流体を前記ガイドブッシュおよび封止要素からなる空間に流路を介して連通せしめたものである請求項1に記載の往復運動密封装置である。
請求項3に記載の発明は、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段が、ガイドブッシュの外周部に軸方向に延在する溝を刻設し、ピストン・ガイドブッシュからなる空間とガイドブッシュ・封止要素からなる空間とを、前記溝を介して液状流体を連通せしめたものである請求項1に記載の往復運動密封装置である。
請求項4に記載の発明は、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段が、ピストン・ガイドブッシュからなる空間とガイドブッシュ・封止要素からなる空間とを液状流体用管路で連通せしめたものである請求項1に記載の往復運動密封装置である。
請求項5に記載の発明は、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段が、閉じられているシリンダの一端部とピストンからなる空間と、ガイドブッシュおよび封止要素からなる空間とを液状流体用管路で連通せしめたものである請求項1に記載の往復運動密封装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明は、シリンダ、ピストン、ピストンロッドを有する往復運動機械要素であって、内部に液状流体が封入されシリンダの一端は閉じており、他端においてピストンロッド外周面とシリンダ内周面間の環状隙間に前記液状流体の封止要素が密に配設されるとともに、該封止要素と前記ピストンロッド軸方向に所定間隔を置いて前記ピストンロッドを案内するガイドブッシュがシリンダ内壁面に固設される往復運動機械要素において、ガイドブッシュおよび封止要素からなる空間に、その内部に気体が封入されている可撓性部材からなる膨張・収縮要素を配設し、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュおよび封止要素からなる空間における圧力変動を吸収するよう構成してなる往復運動用密封装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明は、シリンダ、ピストン、ピストンロッドを有する往復運動機械要素であって、内部に液状流体が封入されシリンダの一端は閉じており、他端においてピストンロッド外周面とシリンダ内周面間の環状隙間に前記液状流体の封止要素が密に配設されるとともに、該封止要素と前記ピストンロッド軸方向に所定間隔を置いて前記ピストンロッドを案内するガイドブッシュがシリンダ内壁面に固設される往復運動機械要素において、ガイドブッシュおよび封止要素からなる空間に、その内部に気体が封入されているベローズを配設し、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュおよび封止要素からなる空間における圧力変動を吸収するよう構成してなる往復運動用密封装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明は、シリンダ、ピストン、ピストンロッドを有する往復運動機械要素であって、内部に液状流体が封入されシリンダの一端は閉じており、他端においてピストンロッド外周面とシリンダ内周面間の環状隙間に前記液状流体の封止要素が密に配設されるとともに、該封止要素と前記ピストンロッド軸方向に所定間隔を置いて前記ピストンロッドを案内するガイドブッシュがシリンダ内壁面に固設される往復運動機械要素において、前記封止要素の一部を弾性変形可能な部材とし、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュおよび封止要素からなる空間における圧力変動を吸収するよう構成してなる往復運動用密封装置である。
本発明の往復運動用密封装置によれば、簡潔な構成にしてピストンロッドの往復動に伴うシリンダ内のガイドブッシュおよび封止要素(シール)間に形成される空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュおよび封止要素からなる空間における圧力変動を小さな範囲内に抑え得、圧力変動に起因する封止要素(シール)からの液状流体の漏出や外気の吸い込みを能く防止することができる。
本発明の往復運動用密封装置は、ピストンロッドの往復動に伴うシリンダ内のガイドブッシュおよび封止要素(シール)間に形成される空間への液状流体の流出入(移動)を許容し得る構造によって前記空間における圧力変動を小さな範囲内に維持し得るようにしたものである。而して、圧力変動に起因する封止要素(シール)からの液状流体の漏出や外気の吸い込みを能く防止することができるほか、封止要素(シール)部にかかる圧力を低下させ得るから封止要素(シール)本数を少なくでき、シール部における摩擦力の低減が可能となる。さらに、ガイドブッシュにおける液状流体の流動を許容することで、ガイドブッシュ内周面とピストンロッド外周面間の摩擦力の低減が可能となる。また、ガイドブッシュ内周面における液状流体の移動によってガイドブッシュ内周面とピストンロッド外周面での油膜形成が容易となり摩擦低減も可能となる。本発明の往復運動用密封装置によれば、ピストンロッドの往復動に伴うシリンダ内のガイドブッシュおよび封止要素(シール)間に形成される空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュおよび封止要素からなる空間における圧力変動は、図9に示す従来の往復運動機械要素における場合の約1/10である。
本発明は、ピストンロッドの往復動に伴うシリンダ内のガイドブッシュおよび封止要素(シール)間に形成される空間への液状流体の流出入(移動)を許容し得る構造とすることで、ピストンロッドの往復動に伴うシリンダ内のガイドブッシュおよび封止要素(シール)間に形成される空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュおよび封止要素からなる空間における圧力変動を小さくし、往復運動機械要素からの液状流体の漏出や封止要素(シール)からの外気の吸い込み等のトラブルを抑止するものである。
図1に、本発明の一実施例に係る往復運動用密封装置を示す。図1において、1はシリンダであって、図1でみてその上端が閉じられている。2はピストン、3はピストンロッド、4は液状流体たとえば油である。5はガイドブッシュであり、ピストンロッド3の軸方向における往復動をガイドすべく機能し、シリンダ1の内周面に固設されている。而して、ピストンロッド3の往復動に伴ってピストンロッド3外周面は、ガイドブッシュ5内周面と摺動する。6は封止要素たとえばオイルシールであり、シリンダ1の、図1でみて下部の開放端において、シリンダ1の内周面とピストンロッド3外周面とで形成される環状隙間に配設され、シリンダ1内部の液状流体4が外部へ漏出するのを封止すべく機能する。
7はアキュムレータであって、図1に示すように、その上部に空気、窒素ガスといった気体が封入された空気室が形成され、下部の液状流体たとえば油4は、流路72を介してシリンダ1におけるガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体たとえば油4と連通している。8は気状流体たとえば空気であって、シリンダ1の閉じている端部側に、図1でみて液状流体4の上部に封入されている。
図1に示す、本発明の一実施例に係る往復運動用密封装置の動作を説明する。
図1に示す往復運動用機械要素において、ピストンロッド3が突出する、図9に(a)に示す伸び行程においては、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体たとえば油4の圧力が上昇する。そうすると、液状流体4は流路72を通ってアキュムレータ7内に流入し、アキュムレータ7上部の空気室71内のガス体を圧縮する。こうして、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体4の圧力上昇が吸収される。
一方、ピストンロッド3がシリンダ1内に収蔵される、図9(b)に示す縮み行程にあっては、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体たとえば油4の圧力が下降する。そうすると、アキュムレータ7内の空気室71において圧縮されていたガス体が膨張し、アキュムレータ7内の液状流体たとえば油4を、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間に流路72を経て流入せしめる。こうして、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間の圧力降下延いては負圧が解消される。
発明者らは本発明をなすに際し、自動二輪車のフロントフォークを模して、モータによって偏心カムを回転させ、コネクティングロッド、直線ガイドによってピストンロッドが直線運動する試験装置を作製した。この試験装置において、車輪をつけたフォークを押すことでピストンロッドを相対的に往復動させた。このとき、シリンダ(フォーク)に加わる反力を歪ゲージで検出した。また、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体たとえば油4の圧力変動を、圧力センサによって検出した。偏心カムの回転数が4.2rpmおよび120rpmの場合について、データを採った。
図2に、図9に示す往復運動用機械要素を用いたときについて、偏心カムの回転数が4.2rpmの場合の結果を、図3に、偏心カムの回転数が120rpmの場合の結果を示す。なお、何れの場合も、車輪とフロントフォーク軸心の相対位置変動に起因する、ピストンロッドの軸心に垂直な方向の荷重(横荷重)は、245Nである。図3に示すように、図9に示す往復運動用機械要素を用いたときについて、偏心カムの回転数が120rpmとした場合、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動(点線で示す)は、+250kPa〜-80kPa間で変動している。
図1に示す本発明の一実施例について、偏心カムの回転数が4.2rpmのときの反力(摩擦力)およびガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動を図4に、偏心カムの回転数が120rpmのときのそれらを図5に示す。図4および図5から明らかなように、偏心カムの回転数が4.2rpmのときのガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力は、10kPaの水準で安定している。また、偏心カムの回転数が120rpmのときのガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力は、0kPa〜+30kPaの間で安定している。このように、本発明によって、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動がきわめて低い水準に、安定して維持されている。
図6に、本発明の他の実施例に係る往復運動用密封装置を示す。図6において、図1におけると同一の符号は実施例1におけると同一の要素である。この実施例においては、図6に示すように、ガイドブッシュ15の外周面に軸方向に延在する溝51が刻設されている。而して、ガイドブッシュ15および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4は、このガイドブッシュ15の外周面に刻設されている軸方向に延在する溝51を介して、ガイドブッシュ15とピストン2によって形成される空間における液状流体4と連通状態となる。これによって、ピストンロッド3の往復動に伴う、ガイドブッシュ15および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動を緩和する。
図7に、本発明の他の実施例に係る往復運動用密封装置を示す。図7において、図1におけると同一の符号は実施例1におけると同一の要素である。この実施例においては、図7に示すように、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4と、ガイドブッシュ5とピストン2によって形成される空間における液状流体4を、液状流体用管路73によって連通状態となるよう構成している。これによって、ピストンロッド3の往復動に伴う、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動を緩和する。
図8に、本発明の他の実施例に係る往復運動用密封装置を示す。図8において、図1におけると同一の符号は実施例1におけると同一の要素である。この実施例においては、図8に示すように、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4と、ピストン2とシリンダ1の閉じた端部によって形成される空間における液状流体4を、液状流体用管路74によって連通状態となるよう構成している。これによって、ピストンロッド3の往復動に伴う、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動を緩和する。
ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間に、その内部に空気、窒素ガスといった気体が封入されている可撓性部材からなるドーナッツ状の膨張・収縮要素を配設した。而して、ピストンロッド3の往復動に伴う、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動を、内部に空気、窒素ガスといった気体が封入されている可撓性部材からなるドーナッツ状の膨張・収縮要素で吸収する。
ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間に、その内部に空気、窒素ガスといった気体が封入されている環状ベローズを配設した。而して、ピストンロッド3の往復動に伴う、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動を、内部に空気、窒素ガスといった気体が封入されている環状ベローズで吸収する。
この実施例においては、封止要素(シール)6の液状流体4に接する側に、非透液性膜で被覆されているスポンジ状体または、前記非透液性膜の内部に気体を封入した要素を隣接して配設し、ピストンロッド3の往復動に伴う、ガイドブッシュ5および封止要素(シール)6によって形成される環状空間における液状流体(油)4の圧力変動を、前記封止要素(シール)6の液状流体4に接する側に配設した非透液性膜で被覆されているスポンジ状体または、前記非透液性膜の内部に気体を封入した要素で吸収する。
本発明の一実施例に係る往復運動用密封装置を示す縦断面図 従来の往復運動用密封装置を用いて4.2サイクル/分のピストン往復動を行ったときの摩擦力およびガイドブッシュ・封止要素(シール)間の圧力変動を示すグラフ 従来の往復運動用密封装置を用いて、120サイクル/分のピストン往復動を行ったときの摩擦力およびガイドブッシュ・封止要素(シール)間の圧力変動を示すグラフ 本発明の一実施例に係る往復運動用密封装置を用いて、4.2サイクル/分のピストン往復動を行ったときの摩擦力およびガイドブッシュ・封止要素(シール)間の圧力変動を示すグラフ 本発明の一実施例に係る往復運動用密封装置を用いて、120サイクル/分のピストン往復動を行ったときの摩擦力およびガイドブッシュ・封止要素(シール)間の圧力変動を示すグラフ 本発明の他の実施例に係る往復運動用密封装置を示す縦断面図 本発明の他の実施例に係る往復運動用密封装置を示す縦断面図 本発明の他の実施例に係る往復運動用密封装置を示す縦断面図 従来の往復運動機械要素の一例を示す縦断面図
符号の説明
1 シリンダ
2 ピストン
3 ピストンロッド
4 液状流体
5 ガイドブッシュ
6 封止要素(シール)
7 アキュムレータ
8 気状流体
15 ガイドブッシュ
51 溝
71 空気室
72 流路
73 液状流体用管路
74 液状流体用管路
101 シリンダ
102 ピストン
103 ピストンロッド
104 液状流体
105 ガイドブッシュ
106 封止要素(シール)
108 気状流体

Claims (8)

  1. シリンダ、ピストン、ピストンロッドを有する往復運動機械要素であって、内部に液状流体が封入されシリンダの一端は閉じており、他端においてピストンロッド外周面とシリンダ内周面間の環状間隙に前記液状流体の封止要素が密に配設されるとともに、該封止要素と前記ピストンロッド軸方向に所定間隔を置いて前記ピストンロッドを案内するガイドブッシュがシリンダ内壁面に固設される往復運動機械要素において、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段を設け、ガイドブッシュおよび封止要素からなる空間における圧力変動を抑制するよう構成してなる往復運動用密封装置。
  2. ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段が、気体が上部空間に封入されているアキュムレータを往復運動機械要素の外部に設け、該アキュムレータにおける液状流体を前記ガイドブッシュおよび封止要素からなる空間に流路を介して連通せしめたものである請求項1に記載の往復運動用密封装置。
  3. ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段が、ガイドブッシュの外周部に軸方向に延在する溝を刻設し、ピストン・ガイドブッシュからなる空間とガイドブッシュ・封止要素からなる空間とを前記溝を介して液状流体を連通せしめたものである請求項1に記載の往復運動用密封装置。
  4. ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段が、ピストン・ガイドブッシュからなる空間とガイドブッシュ・封止要素からなる空間とを液状流体用管路で連通せしめたものである請求項1に記載の往復運動用密封装置。
  5. ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への流出入液状流体をガイドブッシュおよび封止要素からなる空間外へ流出入させる手段が、閉じられているシリンダの一端部とピストンからなる空間と、ガイドブッシュ・封止要素からなる空間とを液状流体用管路で連通せしめたものである請求項1に記載の往復運動用密封装置。
  6. シリンダ、ピストン、ピストンロッドを有する往復運動機械要素であって、内部に液状流体が封入されシリンダの一端は閉じており、他端においてピストンロッド外周面とシリンダ内周面間の環状空間に前記液状流体の封止要素が密に配設されるとともに、該封止要素と前記ピストンロッド軸方向に所定間隔を置いて前記ピストンロッドを案内するガイドブッシュがシリンダ内壁面に固設される往復運動機械要素において、ガイドブッシュおよび封止要素からなる空間に、その内部に気体が封入されている可撓性部材からなる膨張・収縮要素を配設し、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュ・封止要素からなる空間における圧力変動を吸収するよう構成してなる往復運動用密封装置。
  7. シリンダ、ピストン、ピストンロッドを有する往復運動機械要素であって、内部に液状流体が封入されシリンダの一端は閉じており、他端においてピストンロッド外周面とシリンダ内周面間の環状空間に前記液状流体の封止要素が密に配設されるとともに、該封止要素と前記ピストンロッド軸方向に所定間隔を置いて前記ピストンロッドを案内するガイドブッシュがシリンダ内壁面に固設される往復運動機械要素において、ガイドブッシュおよび封止要素からなる空間に、その内部に気体が封入されているベローズを配設し、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュ・封止要素からなる空間における圧力変動を吸収するよう構成してなる往復運動用密封装置。
  8. シリンダ、ピストン、ピストンロッドを有する往復運動機械要素であって、内部に液状流体が封入されシリンダの一端は閉じており、他端においてピストンロッド外周面とシリンダ内周面間の環状空間に前記液状流体の封止要素が密に配設されるとともに、該封止要素と前記ピストンロッド軸方向に所定間隔を置いて前記ピストンロッドを案内するガイドブッシュがシリンダ内壁面に固設される往復運動機械要素において、前記封止要素の一部を弾性変形可能な部材とし、ピストンロッドの往復動に伴うガイドブッシュおよび封止要素からなる空間への液状流体の流出入に起因するガイドブッシュ・封止要素からなる空間における圧力変動を吸収するよう構成してなる往復運動用密封装置。
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