JP2005098324A - 動圧スラスト軸受部品 - Google Patents

動圧スラスト軸受部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2005098324A
JP2005098324A JP2003330346A JP2003330346A JP2005098324A JP 2005098324 A JP2005098324 A JP 2005098324A JP 2003330346 A JP2003330346 A JP 2003330346A JP 2003330346 A JP2003330346 A JP 2003330346A JP 2005098324 A JP2005098324 A JP 2005098324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dynamic pressure
pattern
thrust bearing
belt
bearing component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003330346A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimio Sato
公男 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIRAIARU KK
Original Assignee
RIRAIARU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIRAIARU KK filed Critical RIRAIARU KK
Priority to JP2003330346A priority Critical patent/JP2005098324A/ja
Priority to EP04022548A priority patent/EP1517057A3/en
Priority to US10/946,118 priority patent/US20050094906A1/en
Publication of JP2005098324A publication Critical patent/JP2005098324A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract


【課題】 回転の負荷を減らして消費電力をより小さくすることを可能にする。
【解決手段】 円環体の表面部にこの円環体の中心点に対して円対称になるように、複数の動圧発生凸部パターン21を形成する。この動圧発生凸部パターン21は、スラスト方向に動圧を発生させるための凸部パターンであって、先端から後端に向けて二股状に別れた帯状をなす第1の帯状部11Lと第2の帯状部11Rとを有するヘリングボーン状の輪郭形状をなした動圧発生凸部パターン11を有し、これら第1の帯状部11Lと第2の帯状部11Rとの幅をほぼ一定の幅にしている。また、第1の帯状部11Lどうしの間には、回転により遠心力で外方に飛散しようとする液体を内側に引っ張り込む働きをする輪郭形状を有する略帯状をなした飛散防止凸部パターン13を設けている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動圧スラスト軸受部品に係り、例えば、ハードディスク・ドライブ(HDD)やデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)の駆動装置のようなディスク回転型記憶装置の他、ポリゴンミラー等の回転部のスラスト軸受として用いられる動圧軸受装置の動圧発生部を構成する動圧スラスト軸受部品に関する。
一般に、動圧軸受装置は、回転軸を含む回転部と固定部との隙間に充填された作動流体に、回転軸の回転力を利用して動圧を与え、この動圧によって回転部を固定部に対して浮かせるような状態とすることにより、回転軸を回転自在に支持するものである。この動圧軸受装置には、ジャーナル軸受として動作する装置と、スラスト軸受として動作する装置とがある。いずれも、回転に伴って作動流体に所定の物理力を作用させて動圧を発生させるために、表面部に凹凸パターンが形成された動圧軸受部品が用いられる。
スラスト軸受として動作する装置には、スラスト方向に動圧を発生させるための凹凸パターンが表面部に形成された動圧スラスト軸受部品が用いられる。図3は従来の動圧スラスト軸受部品を示す図である。図3に示されるように、従来の動圧スラスト軸受部品2は、金属等の板材を環状に加工し、その円環体の一方の表面部にこの円環体の中心点に対して円対称になるように、複数の動圧発生凸部パターン21を形成し、この動圧発生凸部パターン21以外の部分を凹部パターン22としたものである。
動圧発生凸部パターン21は、先端21Sから後端に向けて二股状に別れた帯状をなす第1の帯状部21Lと第2の帯状部21Rとを有するヘリングボーン状の輪郭形状をなしたものである。図4は動圧発生凸部パターン21の輪郭曲線の説明図である。図4において、円環の中心点をO、円環の内径をRi、外径をRo、円環表面上にあってOを中心とする半径Rcの円21Cを中心円とする。この場合、Rc=(1/2)(Ro+Ri)の関係が成立するものとする。
動圧発生凸部パターン21の輪郭曲線は、中心円21Cの円周を等分する16個の点S1〜S16を先端とし、円環の外側に向けて延長される16本の曲線L1〜L16と、円環の内側に向けて延長される16本の曲線R1〜R16とから構成されている。これらの曲線は、これら曲線上の任意の点で、Oを中心とする円と交わる角度が一定の角度θをなすようになる対数曲線である。これにより、回転によって流体の流れが、ヘリングボーンの後端から先端21Sに向かうような流れになれば、流体が中心円21Cに集められるような力が働いてスラスト方向への動圧が発生する。
ところで、例えば、HDDの改良や新たな展開が進む中、HDD用のスピンドルモータの軸受装置にも種々のますます厳しい要請がなされてきている。その中で、回転の負荷をより減らして消費電力をより小さくすることへの要請も厳しくなってきている。上述の従来の動圧スラスト軸受部品は、その要請に対して必ずしも十分に応えられなかった。本発明の目的は、回転の負荷を減らして消費電力をより小さくすることを可能にした動圧スラスト軸受部品を提供することである。
上述の課題を解決するための手段として、第1の手段は、
表面部にスラスト方向に動圧を発生させるための凸部及び凹部からなる動圧発生パターンが形成された動圧スラスト軸受部品であって、
前記動圧発生凸部パターンは、先端から後端に向けて二股状に別れた帯状をなす部分を有するヘリングボーン状の輪郭形状をなしたものであり、前記帯状部分の幅を略一定の幅としたことを特徴とする動圧スラスト軸受部品である。
第2の手段は、
前記凸部パターンの面積を凹部パターンの面積より小さくしたことを特徴とする第1の手段にかかる動圧スラスト軸受部品である。
第3の手段は、
前記ヘリングボーン状の輪郭形状を有する動圧発生凸部パターンは、ヘリングボーンの先端がこの軸受部材の回転中心を中心とする特定の円を描く中心線上に位置するように複数配置されており、前記中心線側に面する輪郭線が流体の流れに対して一定の角度をなして流体を前記中心線に集めて動圧を発生させる動圧発生曲線を有するものであることを特徴とする第1又は第2の手段にかかる動圧スラスト軸受部品である。
第4の手段は、
前記動圧発生曲線は、前記回転中心からの距離が回転角度に対して対数的に変化する曲線であることを特徴とする第1〜第3のいずれかの手段にかかる動圧スラスト軸受部品である。
第5の手段は、
回転により遠心力で外方に飛散しようとする液体を内側に引っ張り込む働きをする輪郭形状を有する略帯状をなした飛散防止凸部パターンを前記動圧発生用パターンとは別に設けたことを特徴とする第1〜第4のいずれかの手段にかかる動圧スラスト軸受部品である。
上述の手段において、前記帯状部分の幅を略一定の幅とすることにより、軸受隙間を形成する相手部品との対向面積を従来に比較して小さくでき、回転の負荷を小さくできることが本願発明者によって解明された。すなわち、図3及び図4に示される従来の動圧スラスト軸受部品は、上述の通り、対数曲線であるL1〜L16及びR1〜R16から構成されており、L1とL2との間、L2とL3との間、L3とL4との間、…の各間の距離が円環の外側にいくにしたがって大きくなるようになっている。また、L1〜L16どうしの間の距離のほうがR1〜R16どうしの距離よりも大きくなっている。
本発明者の研究によれば、(a)回転の負荷は、動圧発生凸部パターンと軸受隙間を形成する相手部品との対向面積の大きさに大きく依存すること、(b)動圧を発生するという目的からみれば、L1〜L16どうしの間の距離を円環の外側に行くにしたがって大きくする必要はなく、また、L1〜L16どうしの間の距離のほうをR1〜R16どうしの距離よりもおおきくする必要もないこと、(c)動圧を発生するという目的からみれば、流体を集めるように作用する輪郭部分のみが流体と角度θで交わるようにしさえすればよく、他の輪郭部分の曲線は原理的には任意でよいこと、(d)流体を集めるように作用する輪郭部分のみが流体と所定の角度で交わるようにし、帯状部の幅をほぼ一定の幅、例えば、形状が維持できてパターン加工が可能な最も狭い幅で一定にすれば(第1の手段)凸部パターンの面積を凹部パターンの面積より小さくすること等も可能になり(第2の手段)、その結果、動圧発生凸部パターンと軸受隙間を形成する相手部品との対向面積を従来に比較して小さくすることができ、これにより、その分消費電力を削減可能となること、(e)具体的には、動圧発生凸部パターンを第3〜4の手段のように構成すればよいこと、等が解明された。
また、動圧発生凸部パターンの面積を小さくできたことにより、回転により遠心力で外方に飛散しようとする液体を内側に引っ張り込む働きをする輪郭形状を有する略帯状をなした飛散防止凸部パターンを前記動圧発生用パターンとは別に設けることが可能になり(第5の手段)、設計の自由度を著しく増すことを可能にする。
図1は本発明の実施例にかかる動圧スラスト軸受部品を示す図、図2は動圧発生凸部パターン11の輪郭曲線の説明図である。以下、これらの図面を参照にしながら本発明の実施例にかかる動圧スラスト軸受部品を説明する。動圧スラスト軸受部品1は、アルミニウム金属等の板材を環状に加工し、その円環体の一方の表面部にこの円環体の中心点に対して円対称になるように、8個の動圧発生凸部パターン11及び飛散防止パターン13を形成し、この動圧発生凸部パターン11及び飛散防止パターン13以外の部分を凹部パターン12としたものである。
動圧発生凸部パターン11は、先端11Sから後端に向けて二股状に別れた帯状をなす第1の帯状部11Lと第2の帯状部11Rとを有するヘリングボーン状の輪郭形状をなしたものである。また、図1において、円環の中心点をO、円環の内径をRi、外径をRo、円環表面上にあってOを中心とする半径Rcの円11Cを中心円とする。この場合、Rc=(1/2)(Ro+Ri)の関係が成立するものとする。この実施例では、Rc=1.668、Ro=2.0、Ri=1.25とした。
図2に示したように、動圧発生凸部パターン11の輪郭曲線は、中心円11Cの円周を等分する16個の点S1〜S16を先端とし、円環の外側に向けて延長される16本の曲線L1〜L16と、円環の内側に向けて延長される16本の曲線R1〜R16とから構成されている。この場合、動圧発生凸部パターン11の中心円11S側に位置する曲線L2、L4、L6、L8、L10、L12、L14、L16と、R2、R4、R6、R8、R10、R12、R14、R16のみが、これら曲線上の任意の点で、Oを中心とする円と交わる角度が一定の角度θをなすようになる対数曲線である。その他の曲線は、これらの曲線にほぼ平行になるように形成されている。
これにより、帯状部分11L及び11Rの幅がほぼ一定の幅になるように形成されている。この実施例では、帯状部分11L及び11Rの幅をできるだけ狭く形成し、約0.1mmとした。そして、第1の帯状部11Lどうしの間には、飛散防止パターン13が形成されている。この飛散防止パターン13は、回転により遠心力で外方に飛散しようとする液体を内側に引っ張り込む働きをする輪郭形状を有する略帯状をなした凸部パターンであり、ほぼ第1の帯状部11Lに沿った形状で、第1の帯状部11Lの長さより少し短い長さに形成されている。この実施例では、飛散防止パターン13の幅を約0.05mm、長さを約0.8mmとした。
以上の構成において、回転によって流体の流れが、ヘリングボーンの後端から先端11Sに向かうような流れになれば、流体が中心円11Cに集められるような力が働いてスラスト方向への動圧が発生する。また、飛散防止パターン13によって、回転により遠心力で外方に飛散しようとする液体を内側に引っ張り込んで飛散を防止する。また、上記構成において、帯状部分11L及び11Rの幅がほぼ一定の幅になるように形成したことによって、動圧発生凸部パターンの面積を図3に示される従来のものに比較して約35%削減でき、その分、回転負荷を減らして諸費電力の削減をすることが可能になった。
本発明は、例えば、ハードディスク・ドライブ(HDD)やデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)の駆動装置のようなディスク回転型記憶装置の他、ポリゴンミラー等の回転部のスラスト軸受として用いられる動圧軸受装置の動圧発生部を構成する動圧スラスト軸受部品に利用できる。
本発明の実施例にかかる動圧スラスト軸受部品を示す図である。 動圧発生凸部パターン11の輪郭曲線の説明図である。 従来の動圧スラスト軸受部品を示す図である。 動圧発生凸部パターン21の輪郭曲線の説明図である。
符号の説明
1 動圧スラスト軸受部品
11 動圧発生凸部パターン
11C 中心円
11L 第1の帯状部
11R 第2の帯状部
11S 動圧発生凸部パターン先端
12 凹部パターン
13 飛散防止凸部パターン

Claims (5)

  1. 表面部にスラスト方向に動圧を発生させるための凸部及び凹部からなる動圧発生パターンが形成された動圧スラスト軸受部品であって、
    前記動圧発生凸部パターンは、先端から後端に向けて二股状に別れた帯状をなす部分を有するヘリングボーン状の輪郭形状をなしたものであり、前記帯状部分の幅を略一定の幅としたことを特徴とする動圧スラスト軸受部品。
  2. 前記凸部パターンの面積を凹部パターンの面積より小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の動圧スラスト軸受部品。
  3. 前記ヘリングボーン状の輪郭形状を有する動圧発生凸部パターンは、ヘリングボーンの先端がこの軸受部材の回転中心を中心とする特定の円を描く中心線上に位置するように複数配置されており、前記中心線側に面する輪郭線が流体の流れに対して一定の角度をなして流体を前記中心線に集めて動圧を発生させる動圧発生曲線を有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の動圧スラスト軸受部品。
  4. 前記動圧発生曲線は、前記回転中心からの距離が回転角度に対して対数的に変化する曲線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の動圧スラスト軸受部品。
  5. 回転により遠心力で外方に飛散しようとする液体を内側に引っ張り込む働きをする輪郭形状を有する略帯状をなした飛散防止凸部パターンを前記動圧発生用パターンとは別に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の動圧スラスト軸受部品。
JP2003330346A 2003-09-22 2003-09-22 動圧スラスト軸受部品 Pending JP2005098324A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003330346A JP2005098324A (ja) 2003-09-22 2003-09-22 動圧スラスト軸受部品
EP04022548A EP1517057A3 (en) 2003-09-22 2004-09-22 Dynamic pressure thrust bearing part and method of manufacturing dynamic pressure thrust bearing part
US10/946,118 US20050094906A1 (en) 2003-09-22 2004-09-22 Dynamic pressure thrust bearing part and method of manufacturing dynamic pressure thrust bearing part

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003330346A JP2005098324A (ja) 2003-09-22 2003-09-22 動圧スラスト軸受部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005098324A true JP2005098324A (ja) 2005-04-14

Family

ID=34459341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003330346A Pending JP2005098324A (ja) 2003-09-22 2003-09-22 動圧スラスト軸受部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005098324A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5995967B2 (ja) 摺動部品
JP6080845B2 (ja) 摺動部品
JP5758378B2 (ja) 摺動部材
CN103765060B (zh) 滑动部件
JPH0755016A (ja) メカニカル面シール
US6672767B2 (en) Dynamic bearing device and motor having the same
WO2013176009A1 (ja) 摺動部品
JP7345998B2 (ja) 摺動部品
JP2004293684A (ja) スラスト軸受
JPH10184668A (ja) 流体ベアリング装置
WO2005068858A1 (ja) 動圧軸受装置
JP2006090524A (ja) 動圧流体軸受
JP2005098324A (ja) 動圧スラスト軸受部品
JP2010014191A (ja) 密封装置
JP6644603B2 (ja) ワッシャ
JPH0215726B2 (ja)
JP2007120540A (ja) 円すいころ軸受
JPH02278007A (ja) スラスト軸受
JPS6060320A (ja) ティルティングパッド軸受
JPH04145215A (ja) 動圧軸受装置
JP2010084819A (ja) 密封装置
JP2006226487A (ja) 円錐ころ軸受
JP2009019648A (ja) 動圧流体軸受装置およびそれを備えたスピンドルモータ、ディスク駆動装置
JP2017166598A (ja) ジャーナル軸受
JP2022165077A (ja) 軸受け部材