JP2005098127A - 縦型ロータリ圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベーンの往復運動による圧縮機外部への冷凍機油の吐出量を抑え、高信頼性の縦型ロータリ圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】上部バルブカバー15の外径をベーン10付近のみ大きくすることにより、ベーン10が往復動する際に、冷凍機油が攪拌されたとしても、電動機部2側空間へ冷凍機油が流出しにくく、圧縮機外部へ吐出される冷凍機油の量が増加することはなくなるとともに、冷凍機油の油面レベルの低下を防ぐことができる。
【選択図】図1
【解決手段】上部バルブカバー15の外径をベーン10付近のみ大きくすることにより、ベーン10が往復動する際に、冷凍機油が攪拌されたとしても、電動機部2側空間へ冷凍機油が流出しにくく、圧縮機外部へ吐出される冷凍機油の量が増加することはなくなるとともに、冷凍機油の油面レベルの低下を防ぐことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和装置あるいは冷蔵庫などに用いられる縦型ロータリ圧縮機に関するものである。
従来の縦型ロータリ圧縮機としては、密閉容器内上部に、電動機部を収納し、電動機部にクランク軸で連結された圧縮機構部を電動機部下部に収納し、圧縮機構部は、シリンダとシリンダの両端面を閉塞する主軸受および副軸受とで圧縮室が形成され、主軸受および副軸受には消音室を形成する上部バルブカバーと下部バルブカバーが設けてあるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1に記載された従来の縦型ロータリ圧縮機の断面図である。
図5において、1は密閉容器、2は電動機部、3は圧縮機構部、4はクランク軸、7はシリンダ、11は主軸受け、12は副軸受、15は上部バルブカバー、16は下部バルブカバーである。
主軸受11に設けられた上部バルブカバー15の形状のうち、主軸受11のフランジ面と接触する平面と上部バルブカバー15に形成される消音室の外縁下端部とが、同一平面になるように形成されている。
また圧縮機構部3は、主軸受11の外周部で密閉容器1内部に溶接固定されており、密閉容器1内部空間を、電動機部2の設置されている電動機部2側空間とその反対側の反電動機部側空間とに仕切っている。また主軸受11の外周部には、電動機部2側空間と反電動機部側空間とを連通させる連通孔17が複数個設けられている。
密閉容器1の底部には冷凍機油溜まり18が設けられており、冷凍機油は主軸に設けられた潤滑孔(図示せず)より汲み上げられ、圧縮機構部3の各摺動部を潤滑した後、クランク軸4と主軸受11上端の隙間より、電動機部2側空間に戻される。その後、冷凍機油は複数個の連通孔17を通って再度冷凍機油溜まり18に戻される。
特開平9−119388号公報
しかしながら、上記従来の圧縮機では、ベーン10は、圧縮機の運転に伴って往復運動を行うが、通常冷凍機油溜まり18の油面レベルはベーン10の下端よりも上方にあるため、ベーン10の運動により油面は激しく攪拌される。そのため、ベーン10に対向する位置に有る主軸受11の連通孔17から潤滑油が電動機部2側空間にはじき飛ばされ、吐出ガスと一緒に圧縮機外部へ吐出される冷凍機油の量が極端に増加し、冷凍サイクルの性能低下を招くばかりか、冷凍機油溜まり18の油面レベルが低下し、圧縮機自体の信頼性を低下させる原因になっていた。
本発明は、上記のような従来の課題を解決するためのものであり、主軸受11のフランジ平面部を被覆し被圧縮媒体を導入する上部バルブカバー15で、ベーン10に対向する位置にある主軸受11の連通孔17のみを塞ぐ形状を形成することにより、圧縮機外部へ吐出される冷凍機油の量を低減し、高信頼性の縦型ロータリ圧縮機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために本発明は、主軸受のフランジ平面部を被覆し被圧縮媒体を導入する上部バルブカバーで、ベーンに対向する位置にある主軸受の連通孔のみを塞ぐ形状を形成するものである。
これにより圧縮機外部へ吐出される冷凍機油の量を低減することができ、高信頼性の縦型ロータリ圧縮機を得ることができる。
本発明の縦型ロータリ圧縮機によれば、主軸受に設けられた複数個の連通孔のうち、ベーンに最も近い位置の連通孔をバルブカバーで塞いでいるので、ベーンの往復運動によって、冷凍機油溜まりの油面を激しく攪拌したとしても、電動機部側空間へ冷凍機油が流出しにくくなり、圧縮機外部へ吐出される冷凍機油の量が増加することがなくなるとともに、冷凍機油溜まりの油面レベルの低下を防ぐことができ、高信頼性の圧縮機を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明実施の形態1における縦型ロータリ圧縮機の縦断面図、図2は同縦型ロータリ圧縮機の圧縮機構部径方向断面図、図3は同縦型ロータリ圧縮機の圧縮機構部の分解斜視図である。図1、図2および図3において、図5と同じ構成要素には同じ符号を用い、説明を省略する。
図1は、本発明実施の形態1における縦型ロータリ圧縮機の縦断面図、図2は同縦型ロータリ圧縮機の圧縮機構部径方向断面図、図3は同縦型ロータリ圧縮機の圧縮機構部の分解斜視図である。図1、図2および図3において、図5と同じ構成要素には同じ符号を用い、説明を省略する。
図1、図2および図3において、密閉容器1には電動機部2と圧縮機構部3がクランク軸4によって動力伝達可能に連結されて収納されている。
圧縮機構部3は円筒形状の気室9を有するシリンダ7と、シリンダ7の両端面に密着配置されて気室9を閉塞する主軸受11及び副軸受12と、気室9に収納され外周面を気室9の内壁面に接触されながら偏心回転運動を行うピストン6と、シリンダ7に径方向に設けられて一方の端部が気室9に開口するベーン溝8と、ベーン溝8に摺動自在に収納されて拡大室14側からバネ部材13により付勢されて先端をピストン6の外周面に接触されたベーン10とからなり、気室9の内周壁面とピストン6の外周面とで形成される圧縮室はベーン10によって低圧の吸入側と高圧の吐出側とに仕切られている。
クランク軸4は、主軸受11と副軸受12により回転自在に支持され、主軸受11より反圧縮機構側に突出した部分で電動機部2の回転子と圧入等により結合されている。クランク軸4の主軸受11と副軸受12に挟まれた部分には、ピストン6の内径よりも僅かに小さな径を有する偏心軸部5が設けられており、ピストン6の内周と摺動自在に勘合して設けられている。
また、偏心軸部5の偏心量は、クランク軸4が回転した時に、ピストン6の外周面が気室9の内周壁面に常に接触しながら転動する大きさに設定されている。
また圧縮機構部3は、主軸受11の外周部で密閉容器1内部に溶接固定されており、密閉容器1内部空間を、電動機部2の設置されている電動機部2側空間とその反対側の反電動機部側空間とに仕切っている。また主軸受11の外周部には、電動機部2側空間と反電動機部側空間とを連通させる連通孔17が複数個設けられている。
主軸受11のフランジ平面部を被覆し被圧縮媒体を導入する上部バルブカバー15aの外径がベーン10の往復動で最も密閉容器1側にある位置以上の大きさもっており、ベーン10に対向する位置にある主軸受11の連通孔17のみを塞ぐ形状を形成し、その他の連通孔17に対向する部分は孔をあけた形状としたものである。
上記の構成により、ベーン10の運動により油面は激しく攪拌されても、ベーン10に対向する位置に有る上部バルブカバー15aによって、潤滑油が電動機部2側空間にはじき飛ばされることがなく、圧縮機外部へ吐出される冷凍機油の量を低減し、高信頼性の縦型ロータリ圧縮機を提供することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明第2の実施の形態における縦型ロータリ圧縮機の圧縮機構部の分解斜視図である。
図4は、本発明第2の実施の形態における縦型ロータリ圧縮機の圧縮機構部の分解斜視図である。
図4において、図1、図2、図3及び図5と同じ構成要素には同じ符号を用い、説明を省略する。
図4において、上部バルブカバー15bの外径を、ベーン10付近のみ大きくさせたものである。
上記の構成により、実施の形態1と同様の効果を得ることができ、上部バルブカバー15bを小さくできるため、材料コストの削減することが可能になる。
以上のように、本発明にかかる縦型ロータリ圧縮機は、ベーンの往復運動により弾き飛ばされた冷凍機油が、電動機部側空間へ流出するのを防止することが可能となるので、空気調和装置や冷蔵庫等の用途に適用できる。
1 密閉容器
2 電動機部
3 圧縮機構部
4 クランク軸
5 偏心軸部
6 ピストン
7 シリンダ
8 ベーン溝
9 気室
10 ベーン
11 主軸受
12 副軸受
13 バネ部材
14 拡大室
15 上部バルブカバー
16 下部バルブカバー
17 連通孔
18 冷凍機油溜まり
2 電動機部
3 圧縮機構部
4 クランク軸
5 偏心軸部
6 ピストン
7 シリンダ
8 ベーン溝
9 気室
10 ベーン
11 主軸受
12 副軸受
13 バネ部材
14 拡大室
15 上部バルブカバー
16 下部バルブカバー
17 連通孔
18 冷凍機油溜まり
Claims (2)
- 密閉容器底部に冷凍機油溜まりを有し、前記密閉容器内に電動機とその下方に配置された圧縮機構部とを収納し、前記圧縮機構部はシリンダに設けた溝内をベーンが往復運動するロータリ圧縮機構であり、前記電動機と圧縮機構部とはクランク軸により連結されて動力を伝達され、前記クランク軸は圧縮機構部に設けられた主軸受けと副軸受により軸支され、前記圧縮機構部の上側に配置された主軸受けは外周部が密閉容器の内壁面に固定されて密閉容器内部空間を電動機部側空間と反電動機部側空間とに仕切るとともに、電動機側空間と反電動機側空間を連通して密閉容器内の冷凍機油を冷凍機油溜まりに戻す為の連通孔を外周部に有し、さらに前記主軸受けには圧縮機構の圧縮室と圧縮機構外部とを連通する吐出孔が設けられ、前記吐出孔の反圧縮室側開口を覆うようにバルブカバーが設けられた縦型ロータリ圧縮機であって、前記バルブカバーは外周部に鍔状の平面部を有し、前記鍔状の平面部は外径がベーンの往復動で最も外側となる位置よりも大きく、かつベーンに対向する位置にある連通孔以外の連通孔に対しては、対応する位置に孔を有することを特徴とする縦型ロータリ圧縮機。
- 請求項1記載の縦型ロータリ圧縮機であって、前記バルブカバーの外径が、ベーン付近以外では連通孔が露出するように小さく形成されていることを特徴とする縦型ロータリ圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003329648A JP2005098127A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 縦型ロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003329648A JP2005098127A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 縦型ロータリ圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005098127A true JP2005098127A (ja) | 2005-04-14 |
Family
ID=34458839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003329648A Pending JP2005098127A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 縦型ロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005098127A (ja) |
-
2003
- 2003-09-22 JP JP2003329648A patent/JP2005098127A/ja active Pending
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