JP2005097790A - 車両内装用パイル織物 - Google Patents

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Tomoyuki Kamimura
知行 上村
Rie Hayashi
里恵 林
Katsumi Mitsui
勝巳 三井
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Abstract

【課題】物性強度の共に吸音性、通気性、吸湿発汗性等の機能性の点でも車両内装材に適したパイル織物を得る。
【解決手段】地経糸11と地緯糸12によって織成される基布13にパイル糸14を緯糸として織り込んで織成される緯パイル織物の当該基布13に捩み織組織を適用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の椅子張地や天井張地等の車両内装材に使用されるパイル織物に関するものである。
パイル織物は、パイル糸が経糸として配置されていてモケットと称される経パイル織物と、パイル糸が緯糸として配置されていて別珍、コール天等と称される緯パイル織物に大別される。従来、車両内装用パイル織物には、経パイル織物が使用され、緯パイル織物は使用されていない(例えば、特許文献1、2参照)。それは、緯パイル織機にはジャカードを適用することが出来ず、従って、柄物の緯パイル織物を得ることが出来ず、又、パイル長を自由にコントロールすることが出来ない等、緯パイル織機が経パイル織機に比して汎用性を欠き、需要に応じて多様なパイル織物を得ることが出来ず、その稼働台数も少ないので需要に応えられない等の理由によるものと思われる。
車両内装用パイル織物としてのモケットには、パイル抜糸強度や引張強度、引裂強度、耐摩耗性、耐光堅牢度等の物性強度と共に、吸音性、通気性、吸湿発汗性や座り心地に優れる等の機能性も要求される(例えば、特許文献1、2参照)。
特許第3323748号公報(特許請求の範囲、0005、0049) 特許第3290896号公報(特許請求の範囲、0005、0041、図4)
モケットの吸音性や通気性を高めるには、裏面に塗布する裏打用接着剤の塗布量を少なくしたり、基布の経糸密度や緯糸密度を粗くすればよいのであるが、裏打用接着剤の塗布量を少なくするとパイルと基布との接着が不十分になってパイル抜糸強度が低下し、基布の経糸密度や緯糸密度を粗くするとパイル抜糸強度だけではなく基布の引張強度や引裂強度も低下し、耐久性に富む車両内装用モケットが得られなくなる。
そこで種々検討するに、本発明者は、経糸密度や緯糸密度が同じであっても、平織組織や綾織組織によって織成された一般織物に比して捩み織組織によって織成された捩み織物が通気性に富むとの知見を得、捩み織組織を車両内装用モケットの基布に適用することを試みた。
捩み織物を織成するためには、綜絖の綜目にスケルトンと称される治具を挿通し、そのスケルトンによって2本1組となる2本の綜絖の中の一方に通された経糸と他方の綜絖に通された経糸の隣合う配置を交互に変えて開口を形成すべきことになる。しかし、車両内装用モケットには高度の耐久性が要求され、その経糸密度が緻密に設定され、その経糸密度に合わせて織機の綜絖の配列密度も高密になるので、モケット織機の綜絖と綜絖の間にはスケルトンを装着するためのスペースがなく、強いて装着しても綜絖やスケルトンにパイル経糸が挟まれて開口を形成することが困難になる。
そこで更に検討するとき、本願出願人所有の特許第3248058号に係る二重パイル織機では、パイル糸が緯糸として織り込まれるので製織過程において地経糸用綜絖に触れ合うことがなく、そのパイル糸用綜絖を必要としない分だけ地経糸用綜絖と地経糸用綜絖の間にスケルトンを装着するために必要な余裕が出来る、との知見を得た。同時に、特許第3248058号に係る二重パイル織機が、そのように緯パイル織機の一種であれば、別珍、コール天等の在来の緯パイル織物に使用される在来の緯パイル織機にもスケルトンを適用し、その在来の緯パイル織物にも捩み織組織を適用することが可能である、との知見を得た。
従って、本発明は、緯パイル織物に捩み織組織を適用し、物性強度と共に吸音性、通気性、吸湿発汗性や座り心地に優れる等の機能性の点でも車両内装材に適したパイル織物を得ることを目的とする。
本発明に係る車両内装用パイル織物は、地経糸11と地緯糸12によって二重に織成される基布13(15)と基布13(16)にパイル糸14を緯糸として織り込んで織成される二重布帛をセンターカットにより得られる緯パイル織物によって構成され、その基布13(15・16)が捩み織組織によって構成されていることを特徴とする。
本発明によると、パイル織物を織成するために従来必要とされたパイル糸用綜絖を必要とせず、その製織過程で地経糸用綜絖と地経糸用綜絖の間が窮屈にならず、従って、地経糸用綜絖にスケルトンを無理なく装着することが出来、地経糸用綜絖やスケルトンにパイル糸が触れて地経糸の開口が妨げられることもない。このため、従来のパイル織物(モケット)の経糸密度や緯糸密度を変えることなく基布に捩み織組織を適用し、吸音性、通気性、吸湿発汗性や座り心地に優れる等の機能性に富む車両内装用パイル織物を得ることが出来る。
緯パイル織物は、前記の通り、本願出願人が特許第3248058号(特開平9−256244号)に開示した二重パイル織機のほか、別珍、コール天等の公知の緯パイル織機によって織成することが出来る。基布13を捩み織組織によって織成するためには、捩み織機として公知の振機(フルイ)、即ち、スタンダー(綜絖)とスケルトンとによって構成される綜絖治具が使用される。
図1は、上記の特許第3248058号(特開平9−256244号)に係る二重パイル織機によって織成される緯パイル織物原反の織前における拡大斜視図であり、その二重パイル織機による製織方法は、その特許第3248058号(特開平9−256244号)に詳細に開示した通りである。この二重パイル織機によって織成される緯パイル織物原反は、在来のダブルモケット(経パイル織物)原反と同様に上布15と下布16を連結しているパイル糸14を、その上布15と下布16の間で切断(センターカット)し、上下2枚の緯パイル織物に切り離される。図中、17は、開口を形成していた地経糸11と地経糸11の間にパイル糸14を供給する給糸桿である。
図2は、在来の緯パイル織機によって織成される緯パイル織物原反であり、地経糸13に係止されて基布13から隆起しているパイル糸14は、図3に図示する如く、その係止している地経糸13と地経糸13の間で切断されてカットパイル18となる。
図示する基布13(15・16)は、二本紗の捩み織組織によって織成されているが、基布13に適用される捩み織組織は、紗と絽の何れでもよく、一回捩、二回捩、三回捩………、或いは、二本捩、三本捩、四本捩………等、その地経糸11Aと地経糸11Bを捩み合わせる回数や捩み合わせる地経糸の本数、或いは、地経糸11Aと地経糸11Bに捩み込まれる地緯糸12の本数を適宜設定することが出来、又、その捩み込まれる複数本の地緯糸12を地経糸11Aと地経糸11Bとで平織組織を構成して捩と平織を混合した平絽とし、或いは、綾絽、市松絽、紗絽、竪絽、角目絽等とすることも出来る。
地経糸11や地緯糸12には熱融着性糸条や弾性糸条を適用することが出来る。熱融着性糸条は、特に地経糸11に適用するとよく、それによって裏打用接着剤を適用することなくパイル18を基布13に接着して裏打用接着剤によるバッキングを簡略化し、車両内装用パイル織物の柔軟・可撓性を高め、それを所要の形状に成形し易くすることが出来る。又、弾性糸条は、特に地緯糸12に適用するとよく、それによって製織上でのトラブル、即ち、地経糸のテンション管理の問題を発生することなく、伸縮性と形状安定性に富む弾性車両内装用パイル織物を得ることが出来る。パイル糸14には、従来の車両内装用モケットに使用されている糸条を適用することが出来、その繊維の種類や糸条の仕様は特に限定されない。
本発明に係る車両内装用パイル織物原反の織前における斜視図である。 本発明に係る車両内装用パイル織物原反の斜視図である。 本発明に係る車両内装用パイル織物の斜視図である。
符号の説明
11:地経糸
12:地緯糸
13:基布
14:パイル糸
15:上布
16:下布
17:給糸桿
18:パイル

Claims (1)

  1. 地経糸(11)と地緯糸(12)によって二重に織成される基布(13・15)と基布(13・16)にパイル糸(14)を緯糸として織り込んで織成される二重布帛をセンターカットにより得られる緯パイル織物によって構成され、その基布(13・15・16)が捩み織組織によって構成されている車両内装用パイル織物。
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