JP2005097411A - 封止用エポキシ樹脂組成物、及び、それを用いて封止した半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 封止用エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填材、硬化促進剤を構成材料として、半導体素子を封止してカード型の半導体装置を作製する封止用エポキシ樹脂組成物において、上記無機充填材の含有量が組成物全体の20質量%〜50質量%であり、かつ、上記構成材料としてシリコーンを含有し、このシリコーンの含有量が組成物全体の1質量%〜10質量%とするものである。カード型の半導体装置は、この封止用エポキシ樹脂組成物で半導体素子を封止して得られるものである。
【選択図】 なし
Description
上記メモリーカード等のカード型の半導体装置は、電子機器から取り外して持ち運ぶため、取扱いの際に落下する恐れがある。従来の半導体装置は、熱可塑性樹脂などの耐衝撃性に対して比較的良好な材料を用いて蓋をしていたため、この半導体装置は破損し難いものであった。しかし、上述のようにエポキシ樹脂組成物によって全体を覆う製法で作製したカード型の半導体装置は、落下の際に破損し易いとう問題が生じる。そのため、耐衝撃性に優れ、落下の際にカケ等の破損が起き難い封止用エポキシ樹脂組成物が求められている。
エポキシ樹脂として、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(住友化学株式会社製、ESCN195XL)、及び、ビフェニル型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシ株式会社、XY4000H)を用いた。
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂を30.6質量部(以下部と記す)、フェノールノボラック樹脂を15.7部、シリコーンを2.3部、硬化促進剤を0.7部、離型剤を0.3部、無機充填材を50部、カップリング剤を0.3部配合し、ミキサーで30分均一に混合した。この混合物を80℃に加熱したニーダーで混練溶融し、80℃の加熱ロールで5分間混練溶融し、押し出し、冷却後に粉砕機で粉砕して粉状の封止用エポキシ樹脂組成物を得た。上記シリコーンは、組成物全体に対し2・3質量%であり、無機充填材は、組成物全体に対し50質量%であった。
実施例1と同様にして、表1に示す配合比(質量部)で上記材料を配合し、封止用エポキシ樹脂組成物を得た。シリコーン及び無機充填材の組成物全体に対する配合比率は、表2に示すとおりである。
実施例1と同様にして、表3に示す配合比(質量部)で上記材料を配合し、封止用エポキシ樹脂組成物を得た。シリコーン及び無機充填材の組成物全体に対する配合比率は、表4に示すとおりである。
次に、得られた封止用エポキシ樹脂組成物を用い、評価用の成形品を作製し、硬化物のガラス転移温度、弾性率、曲げ強度、スパイラルフローの長さ、及び、耐衝撃性を測定した。
実施例及び比較例の封止用エポキシ樹脂組成物を、トランスファー成形機を用い、成形温度170℃、トランスファー圧力6MPa、キュア時間90秒で成形した後、さらに175℃で6時間の条件でアフターキュアーして、封止用エポキシ樹脂組成物の硬化物からなる評価用の成形品を得た。ガラス転移温度の測定は、線膨張率測定機(東京工業製:DILATRONIC)を用いて膨張曲線を求めた。この膨張曲線の屈曲点をガラス転移温度とした。結果は、表5及び表6に示すとおりであった。
実施例及び比較例の封止用エポキシ樹脂組成物を、トランスファー成形機を用い、成形温度170℃、トランスファー圧力6MPa、キュア時間90秒で成形した後、さらに175℃で6時間の条件でアフターキュアーして、封止用エポキシ樹脂組成物の硬化物からなる評価用の成形品を得た。測定は、オートグラフ(島津製作所製:AG−5000D)を用いて曲げ試験を行うことで求めた。結果は、表5及び表6に示すとおりであった。実施例は、いずれも弾性率が8MPa以下であった。
スパイラルフローの長さは、規格ASTM D3123によって規定された測定方法にしたがって求めた。結果は、表5及び表6に示すとおりであった。
実施例及び比較例の封止用エポキシ樹脂組成物を、トランスファー成形機を用い、成形温度170℃、トランスファー圧力6MPa、キュア時間90秒で成形した後、さらに175℃で6時間の条件でアフターキュアーして、長辺127mm×短辺12.7mm×厚み0.8mmサイズの封止用エポキシ樹脂組成物の硬化物からなる評価用の成形品を得た。測定は、この成形品の長辺を試験機のガイドに沿わせ、短辺を上下方向として落下させた。下側の短辺が人工大理石の表面に垂直に落下した。高さ1.5mから、各10枚落下させ、成形品のカケが発生するかを目視で確認し、カケが発生していないものを合格とした。
Claims (3)
- エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填材、硬化促進剤を含有するものであって、半導体素子を封止してカード型の半導体装置を作製する封止用エポキシ樹脂組成物において、上記無機充填材の含有量が組成物全体の20質量%〜50質量%であり、かつ、上記構成材料にシリコーンを含有し、このシリコーンの含有量が組成物全体の1質量%〜10質量%であることを特徴とする封止用エポキシ樹脂組成物。
- この封止用樹脂組成物は、封止した硬化物のガラス転移温度が150℃〜250℃の範囲であることを特徴とする請求項1記載の封止用エポキシ樹脂組成物。
- 請求項1又は請求項2記載の封止用エポキシ樹脂組成物で半導体素子を封止して得られるカード型の半導体装置。
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JP2003332218A JP2005097411A (ja) | 2003-09-24 | 2003-09-24 | 封止用エポキシ樹脂組成物、及び、それを用いて封止した半導体装置 |
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WO2011064964A1 (ja) * | 2009-11-24 | 2011-06-03 | 住友ベークライト株式会社 | 流動特性測定用金型、流動特性測定方法、半導体封止用樹脂組成物及び半導体装置の製造方法 |
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2003
- 2003-09-24 JP JP2003332218A patent/JP2005097411A/ja active Pending
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TWI477756B (zh) * | 2009-11-24 | 2015-03-21 | Sumitomo Bakelite Co | 流動特性測定用模具,流動特性測定方法,半導體密封用樹脂組成物及半導體裝置之製造方法 |
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