JP2005097034A - タルク粉末およびその製造方法 - Google Patents
タルク粉末およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005097034A JP2005097034A JP2003332234A JP2003332234A JP2005097034A JP 2005097034 A JP2005097034 A JP 2005097034A JP 2003332234 A JP2003332234 A JP 2003332234A JP 2003332234 A JP2003332234 A JP 2003332234A JP 2005097034 A JP2005097034 A JP 2005097034A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- talc
- talc powder
- powder
- anionic molecules
- surfactant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Abstract
【解決手段】タルク原鉱石を湿潤状態下において粉砕することにより、該タルク原鉱石の各種物性が保持され、これによりアニオン系分子の吸着をなし得るようにする。
【選択図】図2
Description
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕することで、アニオン系分子を吸着し得るタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させることで、アニオン系分子を吸着し得るタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕し、
次いで得られたタルク粉末および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を吸着させた後に吸着済みタルク粉末を前記水による湿潤状態下で二次粉砕することで、
前記アニオン系分子を吸着し得ると共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されるタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させ、
アニオン系分子を吸着し得る状態とされた前記粉砕物および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕に供することで、
前記アニオン系分子を吸着し得ると共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されるタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
得られた粉砕物と界面活性剤とを混合し、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させると共に、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕することで、
前記アニオン系分子を吸着し得ると共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されるタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕した後、
所要のアニオン系分子と混合することで、該アニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させた後、
所要のアニオン系分子と混合することで、該アニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕し、
所要のアニオン系分子と混合した後、得られたアニオン系分子を吸着済みのタルク粉末および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を吸着させた後に前記水による湿潤状態下で二次粉砕することで、
そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕し、
次いで得られたタルク粉末および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を吸着させた後に吸着済みタルク粉末を前記水による湿潤状態下で二次粉砕した後、
所要のアニオン系分子と混合することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させた後、所要のアニオン系分子と混合することでアニオン系分子を吸着させたタルク粉末とし、
このタルク粉末および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕に供することで、
そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させ、
アニオン系分子を吸着し得る状態とされた前記粉砕物および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕に供した後、
所要のアニオン系分子と混合することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
得られた粉砕物と界面活性剤とを混合し、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させると共に、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕した後、
所要のアニオン系分子と混合することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにしたことを特徴とする。
本発明に係るタルク粉末は、図2および図5に示す如く、基本的に水分混合工程SW1、湿式粉砕工程SW2、分級・乾燥工程SW3および最終工程SEを実施することで基本的に製造される。そして前記分級・乾燥工程SW3および最終工程SEの間に、必要に応じて機能化工程SAを実施することも可能である。前記機能化工程SAについては、本発明に係るタルク粉末を製造するための必須的な工程ではなく、例えば食品添加物または化粧品等としての特定の機能を発現し得る第3成分を該タルク粉末に対して付与する場合や、該タルク粉末を中間的な生成物として、更なる粉砕(二次粉砕)等を実施して高いアスペクト比を有する、所謂薄片剥離型のタルク粉末を得る際に実施される工程である。そして、後述([0039])する「乾式状態下での粉砕によるタルク粉末の製造」においても同様に採用され得るので、双方の製造の説明の後に別途説明する。
本発明に係るタルク粉末は、図3および図5に示す如く、基本的に乾式粉砕工程SD1、馴染み処理(親水化)・分級・乾燥工程SD2および最終工程SEを実施することで基本的に製造される。そして前記親水化・分級・乾燥工程SD2および最終工程SEの間に、前記機能化工程SAを必要に応じて実施することも可能である。
前記機能化工程SAは、得られたタルク粉末に対して、該タルク粉末が有する物性、すなわち親水性・アニオン系分子の吸着性を利用することで、所要の機能を発現する第3成分たるアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造したり、該吸着現象自体を利用して、更に形状的に機能化させたタルク粉末を製造する付加的な工程である。この工程SAを経ることで、アニオン系分子を吸着し得るタルク粉末は、アニオン系分子を吸着させたタルク粉末となる。
以下に本発明に係るタルク粉末の実験例につき説明するが、本発明に係るタルク粉末はこれに限定されるものではない。
中国産タルク原鉱石400gに対して、水80g(タルク原鉱石に対して20%)を加え、粉砕機1(ピンミル)または粉砕機2(ボールミル)を使用して3分間粉砕−常温まで放冷のサイクルを繰り返しつつ計1時間実施後、100メッシュ通過粉末を濾紙で吸引濾過、温度110℃、時間180分の条件で乾燥機を使用して乾熱乾燥し、更に100メッシュを通過させて実施例に係るタルク粉末を得た。また比較例として、同原鉱石を同手法で水を加えず(乾式粉砕)に粉砕して得たタルク粉末を夫々製造した。そして、得られたタルク粉末について、以下の各測定を実施して評価を行った。
1.親水性・疎水性について
(1) 目視観察
得られた各タルク粉末5gを50mlの脱イオン水表面に乗せて5分間静置することでその挙動の観察を行なった。
(2) 接触角測定
得られた各タルク粉末に25Mpaの圧力を加えて加圧成形してペレット状(φ30×8mm)とし、該ペレット表面上に飽和食塩水をマイクロシリンジにて100μl滴下し、その際の接触角測定を行なった。
2.その他物性について
(1) 走査電子顕微鏡観察
得られた各タルク粉末について、更に250メッシュによる篩いを実施した通過粉末の表面状態の差違を走査電子顕微鏡観察により観察した。
(2) 真比重測定
得られた各タルク粉末5g(W1)を正確に秤量し、脱イオン水25mlと共に比重瓶(50ml)中に入れ、超音波処理によって脱気した後、更に脱イオン水を継ぎ足して比重瓶を満たして秤量(W)する。一方、前記タルク粉末を入れず脱イオン水だけを満たした比重瓶の秤量(W0)を得て、下記計算式を用いて真比重を算出した。
真比重=W1 /(W1―(W−W0))
製造時使用機器
・粉砕機1:商品名 Blender Model 3813L52;Waring Commercial USA製(Highレベルで使用)
・粉砕機2:商品名 ANZ-50S;日東科学製(直径10mmおよび5mmのボールを使用)
・乾熱乾燥機:商品名 DRYING OVEN DS−44;ヤマト科学製
・真空乾燥機:商品名 PHIL DQ−80S;佐藤真空製
物性等測定時使用機器
・走査電子顕微鏡:商品名 S-2400;日立製
・分光光度計:商品名 MultiSpec−1500;島津製作所製
・粒度分布測定機:商品名 マイクロトラックMT−3000;日機装製
1.親水性・疎水性について
(1) 目視観察
本発明の実験1に係るタルク粉末は、吸水して沈殿していることが観察され、一方、乾式に粉砕した従来の比較例に係るタルク粉末は、表面に浮上した。このことから本発明に係るタルク粉末の表面は親水性を示し、また従来のタルク粉末は疎水性を示すことが夫々確認された。
(2) 接触角測定
本発明の実験1に係るタルク粉末は、飽和食塩水の水滴を一瞬にして吸水したことから測定不能であり、極めて高い親水性を示していることが確認された。一方、乾式粉砕した従来の比較例に係るタルク粉末は、接触半径4.2mm、接触角(内角)137.5度であり、その粉末表面は疎水性を示していることが確認された。
2.その他物性について
(1) 走査電子顕微鏡観察
本発明の実験1に係るタルク粉末は、従来の比較例に係るタルク粉末に較べて、その表面は滑らかで側面についても滑らかさを保ちながら薄くなっていることが確認された。また、本発明の実験1に係るタルク粉末のアスペクト比は30であった。
(2) 真比重測定
本発明の実験1に係るタルク粉末は、比重2500と異常な値を記録したが、乾式に粉砕した従来の比較例に係るタルク粉末に関しては、一般に知られているタルク比重2.7〜2.8と一致した。これは、本発明の実験1に係るタルク粉末が水和して該タルク粉末の液中占有体積が極端に小さくなり、その結果、比重値が高くなったためと考えられる。すなわち水に対する馴染みが良好なことを示している。
実験1で得られたタルク粉末を、アニオン系界面活性剤(ラウリン酸ナトリウム0.1%溶液)2リットルに10時間浸漬、撹拌し、濾紙上で吸引濾過して界面活性剤を除去し、得られたスラリー状となっているタルク粉末を2リットルの脱イオン水に懸濁撹拌させて洗浄した後、濾紙上で吸引濾過して得られたタルクスラリーを再度同様に洗浄し、温度110℃、時間180分の条件で乾燥機を使用して乾熱乾燥させて実験2に係るタルク粉末を得た。
1.親水性・疎水性について
(1) 目視観察
本発明の実験2に係るアニオン系界面活性剤を吸着させたタルク粉末は、吸水して沈殿していることが観察され、実験1のタルク粉末と同様にその粉末表面は親水性を示すことが確認された。
(2) 接触角測定
本発明の実験2に係るアニオン系界面活性剤を吸着させたタルク粉末は、実験1のタルク粉末と同様に、飽和食塩水の水滴を一瞬にして吸水したことから測定不能であり、極めて高い親水性を示していることが確認された。
2.その他物性について
(1) 走査電子顕微鏡観察
本発明の実験2に係るアニオン系界面活性剤を吸着させたタルク粉末のアスペクト比は、55であった。また実験1のタルク粉末に較べて、更にその表面は滑らかで側面についても滑らかさを保ちながら薄くなっていることが確認された。
(2) 真比重測定
本発明に係る湿式粉砕をなされたタルク粉末およびアニオン系界面活性剤を吸着させたタルク粉末は、比重2500と異常な値を記録したが、乾式粉砕した従来のタルク粉末に関しては一般に知られているタルク比重2.7〜2.8と一致した。これは、本発明に係るタルク粉末が水和して該タルク粉末の液中占有体積が極端に小さくなり、その結果、比重値が高くなったためと考えられる。
原料として、実験1で実施例として製造された湿式粉砕タルク粉末1kgを用い、ここに染料として赤色−201号(Lithol Rubine B)10g、青色−1号(Brilliant Blue)3gまたは黄色−4号(Tartrazine)3gを夫々脱イオン水5lに溶解して染料水溶液として調整したものを混合した。なお、赤色−201号染料水溶液に関しては鮮明な赤色を呈するように、100mmol・リン酸3カリウム溶液としてアルカリ性溶液とした。そして前記タルク粉末と、各色の染料水溶液とを混合し、5時間攪拌・静置後、濾紙吸引濾過により該染料水溶液を除去し、濾液が透明になるまで脱イオン水洗浄・濾過を繰り返し、更に温度105℃、時間4時間の条件で乾熱乾燥を実施した。また、黄色−4号に係る染料水溶液に関しては染料溶出が大きいことから、24時間攪拌後に明礬20gを加えて更に1時間攪拌すると共に、洗浄液として50mmol明礬水溶液を用いた。そして染色行程中において、目視により随時タルク粉末の染色状況を調べると共に、分光光度計によってタルク粉末との混合前後の染料水溶液の吸光度(吸収スペクトル)測定を行なった。そして更に各色の染料浸漬済みタルク粉末1gを、n−ヘキサン、アセトン、酢酸エチルまたはプロピールアルコール等の各種有機溶媒10ml或いは脱イオン水10mlに超音波によって分散させ、縣濁後に濾過して得られた濾液についても吸光度(吸収スペクトル)測定を行なった。
このようにして得られた赤、青または黄色の着色タルク粉末に係る各染料水溶液等の分光光度計の結果を、以下の表1に記す。この表1に記載の結果および目視の結果から、実験1に係るタルク粉末は染料を容易かつ充分に吸収することが確認された。またn−ヘキサン、アセトン、酢酸エチルまたはプロピールアルコール等の有機溶媒に対する染料の溶出は認められず、また脱イオン水には若干の溶出が見られるものの、大部分の染料はタルク粉末に残存することが確認された。また本発明によれば、タルク原鉱石産地の別に関係なく、着色タルク粉末を得ることができる。更にこの着色(染色)タルク粉末の乾燥品をn−ヘキサン中で湿潤させ、これに3%のシリコン剤:ジメチルポリシロキサン(商品名 TSF−484;GE東芝シリコーン製)およびアニオン系界面活性剤(ラウリン酸ナトリウム試薬;和光純薬製)を混合してミキサーで攪拌後、温度60℃の条件で真空乾燥した。このようにして得られた染色による着色タルク粉末の表面は疎水化し、水、メチルアルコールまたはエチルアルコール等の各種溶媒に対して染料溶出をしない着色タルク粉末が得られた。
Claims (22)
- タルク原鉱石を湿潤状態下において粉砕することにより、該タルク原鉱石の各種物性が保持され、これによりアニオン系分子の吸着をなし得るようにした
ことを特徴とするタルク粉末。 - 前記タルク粉末は、界面活性剤の存在により湿潤状態とされて更に粉砕されることで、アニオン系分子の吸着をなし得ると共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されている請求項1記載のタルク粉末。
- タルク原鉱石を乾燥状態下で粉砕し、得られた粉砕物に所定の処理を施すことにより水分に対する馴染みを発現させ、これによりアニオン系分子の吸着をなし得るようにした
ことを特徴とするタルク粉末。 - タルク原鉱石を粉砕して得られたタルク粉末と、界面活性剤とを混合して湿潤状態下で粉砕することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されると共に、アニオン系分子の吸着をなし得るようにした
ことを特徴とするタルク粉末。 - タルク原鉱石を湿潤状態下において粉砕した後、所要のアニオン系分子を混合することで、該タルク原鉱石の各種物性が保持され、かつ該アニオン系分子を吸着させた
ことを特徴とするタルク粉末。 - 前記タルク粉末は、界面活性剤の存在により湿潤状態とされて更に粉砕されることで、アニオン系分子を吸着させる共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されている請求項5記載のタルク粉末。
- タルク原鉱石を乾燥状態下で粉砕し、得られた粉砕物に所定の処理を施すことにより水分に対する馴染みを発現させた後、所要のアニオン系分子を混合することでアニオン系分子を吸着させた
ことを特徴とするタルク粉末。 - タルク原鉱石を粉砕して得られたタルク粉末と、界面活性剤とを混合して湿潤状態下で粉砕すると共に、所要のアニオン系分子を混合することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されると共に、アニオン系分子を吸着させた
ことを特徴とするタルク粉末。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石に対して、該タルク原鉱石を湿潤状態下に保持するための所定量の水を加え、
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕することで、アニオン系分子を吸着し得るタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 前記水の代わりに界面活性剤を使用することで、アニオン系分子を吸着し得ると共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されるタルク粉末を製造するようにした請求項9記載のタルク粉末の製造方法。
- 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石を乾燥状態下に粉砕し、
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させることで、アニオン系分子を吸着し得るタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石に対して、該タルク原鉱石を湿潤状態下に保持するための所定量の水を加え、
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕し、
次いで得られたタルク粉末および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を吸着させた後に吸着済みタルク粉末を前記水による湿潤状態下で二次粉砕することで、
前記アニオン系分子を吸着し得ると共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されるタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石を乾燥状態下に粉砕し、
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させ、
アニオン系分子を吸着し得る状態とされた前記粉砕物および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕に供することで、
前記アニオン系分子を吸着し得ると共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されるタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石を乾燥状態下に粉砕し、
得られた粉砕物と界面活性剤とを混合し、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させると共に、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕することで、
前記アニオン系分子を吸着し得ると共に、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されるタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石に対して、該タルク原鉱石を湿潤状態下に保持するための所定量の水を加え、
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕した後、
所要のアニオン系分子と混合することで、該アニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 前記水の代わりに界面活性剤を使用することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにした請求項15記載のタルク粉末の製造方法。
- 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石を乾燥状態下に粉砕し、
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させた後、
所要のアニオン系分子と混合することで、該アニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石に対して、該タルク原鉱石を湿潤状態下に保持するための所定量の水を加え、
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕し、
所要のアニオン系分子と混合した後、得られたアニオン系分子を吸着済みのタルク粉末および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を吸着させた後に前記水による湿潤状態下で二次粉砕することで、
そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石に対して、該タルク原鉱石を湿潤状態下に保持するための所定量の水を加え、
前記タルク原鉱石を前記水による湿潤状態下で粉砕し、
次いで得られたタルク粉末および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を吸着させた後に吸着済みタルク粉末を前記水による湿潤状態下で二次粉砕した後、
所要のアニオン系分子と混合することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石を乾燥状態下に粉砕し、
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させた後、所要のアニオン系分子と混合することでアニオン系分子を吸着させたタルク粉末とし、
このタルク粉末および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕に供することで、
そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石を乾燥状態下に粉砕し、
得られた粉砕物に対して所定の処理を施して、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させ、
アニオン系分子を吸着し得る状態とされた前記粉砕物および界面活性剤を混合し、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕に供した後、
所要のアニオン系分子と混合することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。 - 得るべきタルク粉末の原料であるタルク原鉱石を乾燥状態下に粉砕し、
得られた粉砕物と界面活性剤とを混合し、該粉砕物が水分に対する馴染みを発現させると共に、該界面活性剤を含浸したタルク粉末を二次粉砕した後、
所要のアニオン系分子と混合することで、そのアスペクト比が少なくとも10以上、好ましくは20以上に設定されたアニオン系分子を吸着させたタルク粉末を製造するようにした
ことを特徴とするタルク粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003332234A JP4597499B2 (ja) | 2003-09-24 | 2003-09-24 | タルク粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003332234A JP4597499B2 (ja) | 2003-09-24 | 2003-09-24 | タルク粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005097034A true JP2005097034A (ja) | 2005-04-14 |
JP4597499B2 JP4597499B2 (ja) | 2010-12-15 |
Family
ID=34460644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003332234A Expired - Fee Related JP4597499B2 (ja) | 2003-09-24 | 2003-09-24 | タルク粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4597499B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010222202A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム構造体の製造方法及びハニカム構造体 |
JP2012008094A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Showa Shell Sekiyu Kk | 油膜試験紙 |
JP2013216575A (ja) * | 2013-06-27 | 2013-10-24 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム構造体の製造方法 |
US9994771B2 (en) | 2014-06-09 | 2018-06-12 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Liquid crystal polyester resin composition, connector, and method for producing liquid crystal polyester resin composition |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11236211A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-31 | Shiseido Co Ltd | 棚田状タルクおよびこれを配合した化粧料 |
-
2003
- 2003-09-24 JP JP2003332234A patent/JP4597499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11236211A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-31 | Shiseido Co Ltd | 棚田状タルクおよびこれを配合した化粧料 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010222202A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム構造体の製造方法及びハニカム構造体 |
US8518322B2 (en) | 2009-03-25 | 2013-08-27 | Ngk Insulators, Ltd. | Method for manufacturing honeycomb structure and honeycomb structure |
JP2012008094A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Showa Shell Sekiyu Kk | 油膜試験紙 |
JP2013216575A (ja) * | 2013-06-27 | 2013-10-24 | Ngk Insulators Ltd | ハニカム構造体の製造方法 |
US9994771B2 (en) | 2014-06-09 | 2018-06-12 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Liquid crystal polyester resin composition, connector, and method for producing liquid crystal polyester resin composition |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4597499B2 (ja) | 2010-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11889853B2 (en) | Surface-reacted calcium carbonate in food | |
CN101370862B (zh) | 含有担载无机化合物的聚酰胺多孔粒子的粉末 | |
KR101441169B1 (ko) | 표면 평활성을 구비한 다공질 실리카계 입자, 그 제조방법 및 상기 다공질 실리카계 입자를 배합하여 이루어지는 화장료 | |
JP5757698B2 (ja) | 有機無機複合粒子並びにその製造方法、該粒子を含む分散液および該粒子を配合した化粧料 | |
JP7478204B2 (ja) | セルロース複合粉体 | |
US10759672B2 (en) | Barium sulfate spherical composite powder and method for producing same | |
CN103502142A (zh) | 圆状过氧化锌颗粒、圆状氧化锌颗粒、它们的制造方法、化妆料和散热性填料 | |
JP4597499B2 (ja) | タルク粉末の製造方法 | |
JP2002356625A (ja) | 有機無機複合粒子粉末及びその製造法、該有機無機複合粒子粉末からなる有機無機複合顔料並びに該有機無機複合顔料を用いた塗料及び樹脂組成物、該有機無機複合顔料を含む顔料分散体及びマスターバッチペレット | |
JP5173245B2 (ja) | 表面被覆した酸化亜鉛の製造方法 | |
JP5427997B2 (ja) | 乳化分散組成物、この製造方法及び両親媒性粒子水性分散体 | |
JP2008094917A (ja) | 表面を被覆した酸化亜鉛及びその製造方法並びにそれを用いた紫外線遮蔽性組成物 | |
CN106456470A (zh) | 化妆料 | |
JP5508091B2 (ja) | ベントナイト粒子 | |
JP5419338B2 (ja) | 着色アルミナ・シリカ粒子、その製造方法および該粒子を配合してなる化粧料 | |
WO2022154014A1 (ja) | 多孔質球状シリカ及びその製造方法 | |
JP5952676B2 (ja) | 疎水化処理した酸化亜鉛粒子の製造方法 | |
JP2519465B2 (ja) | 複合粉体及びその製造方法 | |
JP2009084132A (ja) | 改質粘土鉱物粉末およびその製造方法 | |
JP2008273759A (ja) | 酸化亜鉛及びその製造方法並びにそれを用いた紫外線遮蔽性組成物 | |
JP5285984B2 (ja) | 化粧料 | |
JP2013082607A (ja) | ベントナイト−非晶質シリカ複合体 | |
US20220273524A1 (en) | Dry cosmetic and/or skin care composition | |
JP2010132493A (ja) | 複合粉体及びその製造方法 | |
JPH06192037A (ja) | 球状粉末化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060706 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090616 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100824 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100922 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |