JP2005094174A - 呼出信号検知回路およびファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】規格外の電圧値の呼出信号にも対応可能な呼出信号検知回路およびこれを用いたファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】電話回線2から16Hzの呼出信号が供給されると、呼出信号の振幅(電圧)の大きさに応じたベース電流がフォトカプラ52のフォトトランジスタ54に流れ、それに伴ってコレクタ電流が固定抵抗器57および電子ボリューム58に流れて電圧降下が発生し、シュミットトリガ素子56aの入力電圧が閾値電圧より低下すると着信検知信号が出力される。呼出信号の振幅が小さくフォトトランジスタ54のコレクタ電流が少ない場合には、CPU等からの制御で電子ボリューム58の抵抗値を変更し、ここでの電圧降下を大きくする。これによりシュミットトリガ素子56aの入力電圧が閾値電圧より低下し、振幅の小さい呼出信号の検知が可能になる。
【選択図】図1
【解決手段】電話回線2から16Hzの呼出信号が供給されると、呼出信号の振幅(電圧)の大きさに応じたベース電流がフォトカプラ52のフォトトランジスタ54に流れ、それに伴ってコレクタ電流が固定抵抗器57および電子ボリューム58に流れて電圧降下が発生し、シュミットトリガ素子56aの入力電圧が閾値電圧より低下すると着信検知信号が出力される。呼出信号の振幅が小さくフォトトランジスタ54のコレクタ電流が少ない場合には、CPU等からの制御で電子ボリューム58の抵抗値を変更し、ここでの電圧降下を大きくする。これによりシュミットトリガ素子56aの入力電圧が閾値電圧より低下し、振幅の小さい呼出信号の検知が可能になる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電話回線から到来する呼出信号の有無を検知する呼出信号検知回路およびこれを備えたファクシミリ装置に関する。
ファクシミリ装置など自動着信機能を有する受信装置は、交換機から到来する呼出信号を検出することで着信の有無を判定している。図6に示すように、呼出信号100は、所定の周期で到来する実効値が約60Vの16Hzの信号になっている。図7は、従来から使用されている呼出信号検知回路の一例である。電話回線から呼出信号が到来するとフォトカプラ101がオンになって導通し、抵抗器102に電流が流れて電圧降下が生じ、比較器103の入力電圧が閾値電圧より低くなると、着信検知信号104(XRING)が出力されるようになっている。また以下の特許文献1には、比較器と比較する電圧をフォトカプラのエミッタ端子から得るようにした呼出信号検知回路が開示されている。
交換局の交換機からは、電話回線規格に準拠した電圧の呼出信号が供給されるので、この規格が定める電圧範囲の呼出信号を検出可能なように、呼出信号検知回路の回路定数(たとえば図7の抵抗器102の値)が設定される。しかしながら構内交換機が介在するような場合には、呼出信号検知回路に到達する呼出信号の電圧がファクシミリ装置を公衆回線に直接接続する場合に比べて低下することがあり、規格に沿った呼出信号検知回路が呼出信号の到来を検知しない可能性がある。
このような場合に、呼出信号の検知電圧が変更するように部品や回路基板をサービスマンが市場で交換する等の方法で対処すると、出荷後の機器管理が煩雑になって市場フォローが困難になるという問題がある。
本発明は、上記の問題を解決しようとする課題にするものであり、規格外の電圧の呼出信号にも対応可能な呼出信号検知回路およびこれを用いたファクシミリ装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、電話回線から入力される呼出信号の電圧が所定の検知電圧以上か否かによって呼出信号の有無を判定する呼出信号検知回路において、
前記検知電圧を変更する検知電圧変更手段(58)を有する
ことを特徴とする呼出信号検知回路である。
前記検知電圧を変更する検知電圧変更手段(58)を有する
ことを特徴とする呼出信号検知回路である。
上記発明によれば、呼出信号の有無を判定する際の基準になる検知電圧を検知電圧変更手段(58)によって変更することができる。検知電圧変更手段(58)は、部品交換することなく検知電圧を変更し得るものであれば、どのような構成であってもよい。たとえば、セレクタ等で機械的に切り替えたり、電子スイッチや電子ボリュームを用いて電子的に変更したりすることができる。また検知電圧の変更方法は、呼出信号検出回路の回路構成に応じて適宜選択すればよい。すなわち、呼出信号を増幅回路等に通した後の出力電圧と閾値電圧と比較して呼出信号の有無を判定するような場合には、増幅率を変えることで検知電圧を変更することができる。また呼出信号と比較する閾値電圧を変えることで検知電圧を変更してもよい。
請求項2に係る発明は、電話回線から入力される呼出信号の電圧が所定の検知電圧以上か否かによって呼出信号の有無を判定する呼出信号検知回路において、
入力される制御信号に基づいて前記検知電圧を変更する検知電圧変更手段(58)を有する
ことを特徴とする呼出信号検知回路である。
入力される制御信号に基づいて前記検知電圧を変更する検知電圧変更手段(58)を有する
ことを特徴とする呼出信号検知回路である。
上記発明によれば、呼出信号の有無を判定する際の基準になる検知電圧を検知電圧変更手段(58)に入力する制御信号によって変更することができる。これにより、たとえば操作パネルから所定の変更操作を行なうだけで検知電圧を変更することが可能になり、検知電圧の変更に伴う作業負担が軽減する。
請求項3に係る発明は、電話回線から入力される呼出信号の振幅の大小に応じた出力電圧を発生する電圧発生部(52、57、58)と、前記電圧発生部(52、57、58)の出力電圧と所定の閾値電圧とを比較して呼出信号の有無を判定する判定部(56)とを備え、
前記検知電圧変更手段(58)は、入力される呼出信号の振幅の大きさに対する前記電圧発生部(52、57、58)の出力特性を変えることで前記検知電圧を変更するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の呼出信号検知回路である。
前記検知電圧変更手段(58)は、入力される呼出信号の振幅の大きさに対する前記電圧発生部(52、57、58)の出力特性を変えることで前記検知電圧を変更するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の呼出信号検知回路である。
上記発明によれば、電圧発生部(52、57、58)は電話回線から入力される呼出信号の振幅の大小に応じた出力電圧を発生し、判定部(56)はこの出力電圧と閾値電圧とを比較して呼出信号の有無を判定する。検知電圧変更手段(58)は、電圧発生部(52、57、58)の出力特性を変更することで呼出信号の検知電圧を変更する。すなわち、呼出信号の振幅に対応した出力電圧と閾値電圧のうち出力電圧側を操作することで検知電圧を変更している。シュミットトリガ素子を判定部(56)に用いるときのように、閾値電圧そのものを変更できない場合に有効である。
たとえば、電圧発生部(52、57、58)を、電話回線から入力される呼出信号の振幅の大小に応じたベース電流が流れるエミッタ接地されたトランジスタと、このトランジスタのコレクタ端子に一端が接続されかつ他端が電源に接続された負荷抵抗器とを備え、このトランジスタのコレクタ端子の電圧を出力電圧とする回路とし、この負荷抵抗器の抵抗値を検知電圧変更手段(58)が変更可能に構成する。負荷抵抗器は、半固定抵抗器、電子ボリューム、複数の抵抗器のいずれかを選択するセレクタスイッチなどで構成することができる。またトランジスタのコレクタを電源に接続し、トランジスタのエミッタを負荷抵抗器を介して接地し、エミッタ端子の電圧を出力電圧として取り出すように電圧発生部を構成してもよい。
請求項4に係る発明は、電話回線から入力される呼出信号の振幅の大小に応じた出力電圧を発生する電圧発生部(52、71)と、前記電圧発生部(52、71)の出力電圧と所定の閾値電圧とを比較して呼出信号の有無を判定する判定部(72)とを備え、
前記検知電圧変更手段(73、74)は、前記閾値電圧の大きさを変えることで前記検知電圧を変更するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の呼出信号検知回路である。
前記検知電圧変更手段(73、74)は、前記閾値電圧の大きさを変えることで前記検知電圧を変更するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の呼出信号検知回路である。
上記発明によれば、検知電圧変更手段(58)は、呼出信号の有無の判定に係る閾値電圧と電源発生部(52、71)の出力電圧のうち閾値電圧を変えることで呼出信号の検知電圧を変更する。判定部(72)をオペアンプを用いたコンパレータで構成し、直列接続した複数の抵抗器で電源電圧を分圧することでコンパレータに入力する閾値電圧を得るような場合に好適である。たとえば、分圧に係る抵抗器を半固定抵抗器や電子ボリュームなど抵抗値を変更し得るもので構成するとよい。
請求項5に係る発明は、請求項1、2、3または4に記載の呼出信号検知回路を備えたファクシミリ装置である。
ファクシミリ装置には、ファクシミリ専用機のほか、ファクシミリ機能を併せ持った複写機(複合機)やソフトウェアによってファクシミリ機能が実現されるパーソナルコンピュータなど各種の装置が含まれる。
請求項6に係る発明は、請求項2に記載の呼出信号検知回路と、
操作パネルからの操作を通じて前記検知電圧の変更指示を受け付ける変更指示受付手段(13)と、
前記変更指示に従う制御信号を前記検知電圧変更手段(58)に送出する制御信号送出手段(31)と
を有することを特徴とするファクシミリ装置である。
操作パネルからの操作を通じて前記検知電圧の変更指示を受け付ける変更指示受付手段(13)と、
前記変更指示に従う制御信号を前記検知電圧変更手段(58)に送出する制御信号送出手段(31)と
を有することを特徴とするファクシミリ装置である。
上記発明によれば、ファクシミリ装置の操作パネルから所定の変更操作を行なうだけで検知電圧を変えることが可能になり、検知電圧の変更に伴う作業負担が軽減する。
本発明に係る呼出信号検出回路およびこれを備えたファクシミリ装置によれば、呼出信号の有無を判定する際の基準になる検知電圧を変更することができるので、構内交換機を介する等によって呼出信号の電圧が低下して規格外となった場合にも、部品や基板を特殊なものに交換することなく、呼出信号が検知できるように対処することができる。これにより、サービスマンによる市場での対応が容易になるとともに、出荷後の機器管理や市場フォローを円滑に行なうことができる。
特に、検知電圧変更手段に与える制御信号を変えることで検知電圧を変更し得るものでは、操作パネルからの変更操作によって検知電圧を変えることが可能になり、検知電圧変更に伴う作業負担が軽減する。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明に係る呼出信号検知回路を適用したファクシミリ装置10の概略構成を示している。このファクシミリ装置10は、原稿を読み取ってその複製画像を記録紙上に作成するコピー機能を有する複写機に、プリンタ機能やファクシミリ機能を付加した複合機として構成されている。
ファクシミリ装置10は、当該装置の動作を統括制御するシステム制御部20と、ファクシミリ機能に係る制御を行なうファクシミリ制御部30とを備えている。システム制御部20には、原稿を読み取る読取部11と、記録紙上に画像を形成して出力する印刷部12と、操作制御部13とが接続されている。
読取部11は、原稿を照射する光源と、原稿をその幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーから成る光学経路とを備えたスキャナとして構成されている。ラインイメージセンサにはたとえばCCD(Charge Coupled Device)が使用される。印刷部12は、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。操作制御部13は、表面にタッチパネルを備えた液晶ディスプレイと各種の操作スイッチとから構成され、各種の案内情報や動作状態を表示したり、ユーザから各種の操作を受け付けたりする機能を果たす。
システム制御部20は、システムCPU21と、読取処理部22と、2値化処理部23と、メモリ制御部24と、書込処理部25と、圧縮伸張部26と、メモリ27とを備えている。これらは複数のバス28を介して接続されている。システムCPU21は、図示省略のROM(リード・オンリ・メモリ)やフラッシュメモリに格納されたプログラムにしたがって動作するCPU(中央処理装置)である。
読取処理部22は、読取部11のラインイメージセンサが出力するアナログ画像信号にシーディング補正や拡大処理、A/D変換処理(アナログ・デジタル変換処理)などを施して多階調のデジタル画像データを出力する。2値化処理部23は、これに誤差拡散等を施して各画素を白黒いずれかで表した2値のデジタル画像データを出力する。圧縮伸張部26は画像データを圧縮伸張する機能を果たす。メモリ27には、圧縮された画像データが記憶される。メモリ制御部24は、圧縮伸張部26による圧縮伸張処理やメモリ27に対する画像データの書き込み動作および読み出し動作を制御する。書込処理部25は、画像データを印刷部12に向けて順次送出する機能を果たす。
ファクシミリ制御部30は、ファクシミリCPU31と、ワークメモリ32と、モデム33と、NCU(ネットワーク・コントロール・ユニット)40と、圧縮伸張部35と、解像度変換部36と、メモリ制御部37と、メモリ38とを備えている。ファクシミリCPU31は、ファクシミリ機能に係る動作を統括制御するCPUである。ワークメモリ32はファクシミリCPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するメモリである。電話回線や外部電話機は回線接続端子39を介してNCU40に接続される。NCU40は、電話網との接続を制御する回路であり、電話回線の極性反転を検知したり、呼出信号を検知したり、電話回線の接続をファクシミリ装置側と外部電話機とに切り替えたりする機能を果たす。
解像度変換部36は、相手機の能力に応じて画像サイズや解像度を変換する機能を果たす。圧縮伸張部35は、画像データを所定の方式で符号化・復号化する機能を果たす。メモリ38は、画像データを記憶するメモリであり、メモリ制御部37はメモリ38に対する画像データの書き込み動作や読み出し動作を制御する。
図3は、NCU40の概略構成を示したものである。NCU40は、サージアブソーバブロック41と、電話回線の接続をファクシミリ装置側と外部電話機側とに切り替えるCMLリレー42と、直流電流検知ブロック43、44と、呼出信号を検出するリング信号検知ブロック50と、ダイヤルパルスを発生するDP発生ブロック45と、回線を閉成させる直流ループ形成ブロック46と、2線/4線変換ブロック47とから構成される。
図1は、呼出信号検知回路としてのリング信号検知ブロック50の構成を示している。2線式の電話回線2は電流制限抵抗器51などを介してフォトカプラ52の入力端子に接続されている。フォトカプラ52は、発光ダイオード53とフォトトランジスタ54とを内蔵し、発光ダイオード53の発光量に応じたベース電流がフォトトランジスタ54に流れるように構成されている。電話回線2から到来する呼出信号は16Hzの交流信号なのでフォトカプラ52の内蔵する発光ダイオード53と逆並列接続となるように入力端子にダイオード55を接続してある。
フォトカプラ52の内蔵するフォトトランジスタ54のコレクタおよびエミッタはそれぞれフォトカプラ52の出力端子になっている。エミッタ端子は接地され、コレクタ端子は2段にカスケード接続されたシュミットトリガ素子56の前段56aの入力端子に接続されている。シュミットトリガ素子56aは判定部としての機能を果たす。後段のシュミットトリガ素子56bは、着信検知信号(XRING)を出力する。
フォトカプラ52のコレクタ端子には、固定抵抗器57の一端が接続されている、固定抵抗器57の他端には電子ボリューム58が接続され、当該電子ボリュームの他端は電源に接続されている。直列接続された固定抵抗器57と電子ボリューム58はプルアップ抵抗として機能する。電子ボリューム58には、制御信号送出手段としての機能を果たすファクシミリCPU31から制御信号59が入力される。電子ボリューム58は、入力される制御信号59に基づいて抵抗値が変化する素子であり、検知電圧変更手段としての機能を果たす。
呼出信号の検知は次のようにして行なわれる。交換機から電話回線を介して呼出信号が供給されると、フォトカプラ52の発光ダイオード53に電流が流れ、呼出信号の振幅の大小に応じた発光量でこの発光ダイオード53が発光する。フォトトランジスタ54には、この発光量に応じたベース電流が流れ、さらにフォトトランジスタ54の電流伝達率に従ってコレクタ電流が流れることで、電子ボリューム58と固定抵抗器57において電圧降下が生じる。この電圧降下によってシュミットトリガ素子56aの入力電圧(フォトカプラ52の出力電圧)がその閾値電圧より低下すると、シュミットトリガ素子56bから着信検知信号が出力される。
電話回線が構内交換機を介して接続される等が原因で呼出信号検知回路50に供給される呼出信号の振幅(電圧)が小さくなると、フォトカプラ52の内蔵する発光ダイオード53の発光量が減り、これに伴ってフォトトランジスタ54に流れるベース電流およびコレクタ電流が少なくなり、固定抵抗器57と電子ボリューム58での電圧降下が減少する。その結果、電話回線から呼出信号が供給されているにもかかわらずシュミットトリガ素子56aの入力電圧が閾値電圧より低下しなくなると、着信検知信号が出力されなくなる。
このようなとき、制御信号59を変更して電子ボリューム58の抵抗値を大きくする。これにより電子ボリューム58での電圧降下が増加し、シュミットトリガ素子56aの入力電圧を閾値電圧よりも下げることが可能になる。ここでは、変更指示受付手段として機能する操作制御部13から所定の操作を行なうことでファクシミリCPU31の出力する制御信号59が変化して、電子ボリューム58の抵抗値が増減するようになっている。
電子ボリューム58の抵抗値は、電話回線規格に準拠した電圧の呼出信号を検知する所定の標準値のほか、電話回線規格で定める電圧より低い電圧の呼出信号を検知し得る1または2種以上の対策値のいずれかに切り替えることが可能になっている。
このように「着信あり」と判定される呼出信号の検知電圧を電子ボリューム58の抵抗値を調整することで変更し得るので、構内交換機を介する等によって呼出信号の電圧が低下して規格外になった場合にも、特殊な部品や基板に交換することなく、着信検知が可能なように対処することができる。これにより、サービスマンによる市場での対応が容易になるとともに、出荷後の機器管理や市場フォローを円滑に行なうことができる。
図4は、呼出信号検知回路の他の構成を示している。図4では、図1の固定抵抗器57および電子ボリューム58に代えて、第1抵抗器61と第2抵抗器62とトランジスタスイッチ63とを備えている。第1抵抗器61は、フォトカプラ52の内蔵するフォトトランジスタ54のコレクタ端子と電源との間に接続されている。第2抵抗器62の一端は電源に、他端はトランジスタスイッチ63のコレクタ端子に接続されている。トランジスタスイッチ63のエミッタはフォトトランジスタ54のコレクタ端子に接続され、トランジスタスイッチ63のベース端子にはファクシミリCPU31からトランジスタスイッチ63をオンオフ制御するための制御信号が入力される。
トランジスタスイッチ63をオフにすると第1抵抗器61のみがプルアップ抵抗として作用し、トランジスタスイッチ63をオンにすると第1抵抗器61と第2抵抗器62とが並列接続され、これらの合成抵抗がプルアップ抵抗として作用する。このようにトランジスタスイッチ63をオンオフ制御することでプルアップ抵抗の抵抗値が2段階に変わるので、呼出信号の検知電圧を2段階に調整することができる。
図1および図4に示した呼出信号検知回路では、フォトカプラ52の出力特性をプルアップ抵抗の抵抗値によって変更することで呼出信号の検知電圧を調整したが、フォトカプラ52の出力電圧と比較される閾値電圧を変えることで呼出信号の検知電圧を変更してもよい。
図5は、閾値電圧を変えることで呼出信号の検知電圧を変更する構成の呼出信号検知回路の一例を示している。図5の回路では、シュミットトリガ素子56a、56bに代えてオペアンプで構成されたコンパレータ72を備えている。フォトカプラ52の内蔵するフォトトランジスタ54のコレクタ端子はコンパレータ72の一方の入力端子と抵抗器71とに接続されている。この抵抗器71は他端は電源に接続され、プルアップ抵抗として機能する。電源と接地との間に第3抵抗器73と可変抵抗器74とが直列に接続されている。コンパレータ72の他方の入力端子は第3抵抗器73と可変抵抗器74との接続点75に接続されている。
接続点75の電位は、コンパレータ72における閾値電圧になる。接続点75の電位は第3抵抗器73と可変抵抗器74とで電源電圧を分圧した値になっており、可変抵抗器74の抵抗値を変えるとコンパレータ72に入力される閾値電圧が変化する。可変抵抗器74は、半固定抵抗器のほか、ファクシミリCPU31からの制御信号によって抵抗値が変化する電子ボリューム等で構成することができる。
供給された呼出信号の振幅(電圧)が小さく、抵抗器71での電圧降下が少なく、フォトカプラ52の出力電圧が充分低下しない場合には、可変抵抗器74の抵抗値を変えて閾値電圧を下げればよい。これにより、振幅の小さい呼出信号が供給された場合にもその供給を検知してコンパレータ72から着信検知信号を出力することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば、実施の形態ではフォトカプラ52をエミッタ接地しコレクタ端子から出力電圧を得るように構成したが、コレクタ端子を電源に接続し、抵抗器を介してエミッタ端子を接地し、エミッタ端子から出力電圧を得るように構成してもよい。
2…電話回線
10…ファクシミリ装置
11…読取部
12…印刷部
13…操作制御部
20…システム制御部
21…システムCPU
22…読取処理部
23…2値化処理部
24…メモリ制御部
25…書込処理部
26…圧縮伸張部
27…メモリ
28…バス
30…ファクシミリ制御部
31…ファクシミリCPU
32…ワークメモリ
33…モデム
35…圧縮伸張部
36…解像度変換部
37…メモリ制御部
38…メモリ
39…回線接続端子
40…NCU
41…サージアブソーバブロック
42…CMLリレー
43、44…直流電流検知ブロック
45…DP発生ブロック
46…直流ループ形成ブロック
47…2線/4線変換ブロック
50…リング信号検知ブロック
51…電流制限抵抗器
52…フォトカプラ
53…発光ダイオード
54…フォトトランジスタ
55…ダイオード
56…シュミットトリガ素子
57…固定抵抗器
58…電子ボリューム
59…制御信号
61…第1抵抗器
62…第2抵抗器
63…トランジスタスイッチ
71…抵抗器
72…コンパレータ
73…第3抵抗器
74…可変抵抗器
75…接続点
10…ファクシミリ装置
11…読取部
12…印刷部
13…操作制御部
20…システム制御部
21…システムCPU
22…読取処理部
23…2値化処理部
24…メモリ制御部
25…書込処理部
26…圧縮伸張部
27…メモリ
28…バス
30…ファクシミリ制御部
31…ファクシミリCPU
32…ワークメモリ
33…モデム
35…圧縮伸張部
36…解像度変換部
37…メモリ制御部
38…メモリ
39…回線接続端子
40…NCU
41…サージアブソーバブロック
42…CMLリレー
43、44…直流電流検知ブロック
45…DP発生ブロック
46…直流ループ形成ブロック
47…2線/4線変換ブロック
50…リング信号検知ブロック
51…電流制限抵抗器
52…フォトカプラ
53…発光ダイオード
54…フォトトランジスタ
55…ダイオード
56…シュミットトリガ素子
57…固定抵抗器
58…電子ボリューム
59…制御信号
61…第1抵抗器
62…第2抵抗器
63…トランジスタスイッチ
71…抵抗器
72…コンパレータ
73…第3抵抗器
74…可変抵抗器
75…接続点
Claims (6)
- 電話回線から入力される呼出信号の電圧が所定の検知電圧以上か否かによって呼出信号の有無を判定する呼出信号検知回路において、
前記検知電圧を変更する検知電圧変更手段を有する
ことを特徴とする呼出信号検知回路。 - 入力される制御信号に基づいて前記検知電圧を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の呼出信号検知回路。 - 電話回線から入力される呼出信号の振幅の大小に応じた出力電圧を発生する電圧発生部と、前記電圧発生部の出力電圧と所定の閾値電圧とを比較して呼出信号の有無を判定する判定部とを備え、
前記検知電圧変更手段は、入力される呼出信号の振幅の大きさに対する前記電圧発生部の出力特性を変えることで前記検知電圧を変更するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の呼出信号検知回路。 - 電話回線から入力される呼出信号の振幅の大小に応じた出力電圧を発生する電圧発生部と、前記電圧発生部の出力電圧と所定の閾値電圧とを比較して呼出信号の有無を判定する判定部とを備え、
前記検知電圧変更手段は、前記閾値電圧の大きさを変えることで前記検知電圧を変更するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の呼出信号検知回路。 - 請求項1、2、3または4に記載の呼出信号検知回路を備えたファクシミリ装置。
- 請求項2に記載の呼出信号検知回路と、
操作パネルからの操作を通じて前記検知電圧の変更指示を受け付ける変更指示受付手段と、
前記変更指示に従う制御信号を前記検知電圧変更手段に送出する制御信号送出手段と
を有することを特徴とするファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003322440A JP2005094174A (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 呼出信号検知回路およびファクシミリ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003322440A JP2005094174A (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 呼出信号検知回路およびファクシミリ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005094174A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008193493A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Sharp Corp | 通信制御装置およびそれを備えてなるファクシミリ装置 |
-
2003
- 2003-09-16 JP JP2003322440A patent/JP2005094174A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008193493A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Sharp Corp | 通信制御装置およびそれを備えてなるファクシミリ装置 |
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