JP2005093918A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Shinichi Sonetaka
真一 曽根高
Toshimichi Ota
順道 太田
Yasuyuki Toyoda
泰之 豊田
Shinichi Uchida
慎一 内田
Kazuhiro Arai
一浩 新井
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Abstract

【課題】 高周波特性を低下させることなく、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】 コレクタが半導体基板100と接続され、ベースがベース配線130aおよびベース引出配線180を介してベースパッド160と接続され、エミッタがエミッタ配線120aおよびエミッタ引出配線170を介してエミッタパッド150と接続されたトランジスタ群110aと、コレクタが半導体基板100と接続され、ベースおよびエミッタがエミッタ配線120bおよびベース配線130bを介してトランジスタ群110aのベース・エミッタ間に逆接続されたトランジスタ群110bとを備える半導体装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数個のバイポーラトランジスタが同一半導体基板上に形成された半導体装置に関し、特に、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上することを目的とした半導体装置及びその製造方法に関するものである。
従来、高周波用途のシリコン系バイポーラトランジスタは、ダブルポリシリコン構造に代表されるセルフアライン技術、エミッタ幅の微細化などにより、寄生容量および寄生抵抗の低減を行い、更にはベース層の薄膜化により電子の走行時間を短縮することにより、高周波特性の向上を図ってきた。
図8は、従来のバイポーラトランジスタの平面図である。
図8に示されるように、従来のバイポーラトランジスタは、N型導電型の半導体基板800と、半導体基板800の所定領域に形成され、エミッタ、ベースおよびコレクタを有する複数の単位トランジスタが電気的に並列に接続してなるトランジスタ群810と、スルーホール840を介してトランジスタ群810のエミッタと接続されるエミッタ配線820と、スルーホール840を介してトランジスタ群810のベースと接続されるベース配線830と、スルーホール840と、エミッタ引出配線870によりエミッタ配線820と接続されるエミッタパッド850と、ベース引出配線880によりベース配線830と接続されるベースパッド860と、エミッタ引出配線870と、ベース引出配線880と、絶縁膜890とから構成される。なお、図示していないが、コレクタの電極引き出しは半導体基板800の裏面からなされる。
図9は、従来のバイポーラトランジスタの断面図(図8のX−X’線における断面図)である。なお、図8と同一の要素には同一の符号が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略する。
図9に示されるように、トランジスタ群810には、エピタキシャル成長法で半導体基板800上に形成されたN型導電型のコレクタ層900と、例えばトレンチ分離法やLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法等で形成され、コレクタ層900を島状に分離する素子分離領域910と、P型導電型のシリコンを選択的にエピタキシャル成長させてコレクタ層900上に形成されたベース層920と、ベース層920領域にN型不純物を導入して形成されたエミッタ層930と、シリコン酸化膜等からなり、ベース層920の両サイドを開口し、サイドウォール980をマスクにしてウェトエッチ等により開口部980a内の一部を開口してベース層920上に形成された絶縁膜940と、P型導電型の多結晶シリコン膜からなり、ベース層920の両サイドの開口部と接触するように形成されたベース電極950と、シリコン酸化膜等からなり、ベース電極950上に形成された絶縁膜960と、シリコン酸化膜等からなり、ベース電極950および絶縁膜960により形成された開口部980aの側壁に形成された絶縁膜970およびサイドウォール980と、N型導電型の多結晶シリコン膜からなり、ベース層920の開口部980a内の開口部と接触するように形成されたエミッタ電極990とからなる複数の単位トランジスタが形成されており、複数の単位トランジスタは、単位トランジスタが形成された後に形成される絶縁膜890で被覆されている。
ここで、ベース電極950およびエミッタ電極990は、それぞれ絶縁膜890を貫通するスルーホール840を介してエミッタ配線820およびベース配線830と接続されている。
図10は、従来のバイポーラトランジスタの等価回路図である。
図10に示されるように、トランジスタ群810のコレクタは半導体基板800と接続され、エミッタはエミッタ配線820およびエミッタ引出配線870を介してエミッタパッド850と接続され、ベースはベース配線830およびベース引出配線880を介してベースパッド860と接続される。
以上のような構成を有する従来のバイポーラトランジスタにおいて、ベース層920を薄膜化するとベース走行時間は短縮化し、また、ベース電極950とエミッタ電極990とを絶縁する絶縁膜970あるいはサイドウォール980を薄くするとベース・エミッタ間の距離が短くなり、ベース抵抗は低減するので、従来の半導体装置は、ベース層を薄膜化し、ベース・エミッタ間の絶縁膜を薄くすることで、高周波特性を向上させている。
しかしながら、上記従来のバイポーラトランジスタでは、ベース・エミッタ間に逆方向のサージ電圧が加えられた場合、ベース層が薄膜化されているため、瞬時の大電流印加に耐えられずに熱破壊が生じ、また、ベース・エミッタ間の絶縁膜が薄くされているため、電界破壊が生じるという問題がある。
このような問題を解決する技術として、ベースに流れ込む電流を抑える直列抵抗素子をベースの前段に挿入する技術がある。
図11は、上記技術を適用した従来の半導体装置(例えば、特許文献1参照。)の平面図である。なお、図8と同一の要素には同一の符号が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略する。
図11に示されるように、従来の半導体装置は、半導体基板800と、トランジスタ群810と、エミッタ配線820と、ベース配線830と、スルーホール840と、エミッタパッド850と、ベースパッド860と、エミッタ引出配線870と、ベース引出配線880と、絶縁膜890と、両端のスルーホール840を介して一方がベース配線830と接続され、他方がベース引出配線880と接続される抵抗素子1100とから構成される。なお、図示していないが、コレクタの電極引き出しは半導体基板800の裏面からなされる。
図12は、従来の半導体装置の断面図(図11のY−Y’線における断面図)である。なお、図9と同一の要素には同一の符号が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略する。
図12に示されるように、トランジスタ群810には、コレクタ層900と、素子分離領域910と、ベース層920と、エミッタ層930と、絶縁膜940と、ベース電極950と、絶縁膜960と、絶縁膜970と、サイドウォール980と、エミッタ電極990とからなる複数の単位トランジスタが形成されており、複数の単位トランジスタは、絶縁膜890で被覆されている。
ここで、ベース電極950、エミッタ電極990および抵抗素子1100の両端は、それぞれ絶縁膜890を貫通するスルーホール840を介してエミッタ配線820、ベース配線830およびベース引出配線880と接続されている。
図13は、従来の半導体装置の等価回路図である。
図13に示されるように、トランジスタ群810のコレクタは半導体基板800と接続され、エミッタはエミッタ配線820およびエミッタ引出配線870を介してエミッタパッド650と接続され、ベースはベース配線830とベース引出配線880との間に直列に接続された抵抗素子1100、ベース配線830およびベース引出配線880を介してベースパッド860と接続される。
以上のような構成を有する半導体装置において、ベースの前段に直列抵抗素子が挿入されているので、従来の半導体装置は、大幅にベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させることができる。
特開平7−307348号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来技術では、大幅にベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させることができるが、抵抗素子の抵抗成分とバイポーラトランジスタの持つ容量成分とがローパスフィルタを形成し、高周波特性が大幅に低下するという問題がある。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、高周波特性を低下させること無く、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させることができる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置は、第1のバイポーラトランジスタと、前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタと反対の導電型であって、前記エミッタと接続された第1の半導体層と、前記第1のバイポーラトランジスタのベースと反対の導電型であって、前記ベースと接続された第2の半導体層とを有するダイオードとを備えることを特徴とする。
これによって、半導体装置は保護ダイオードを備えることとなり、抵抗素子を用いること無く、つまり、高周波特性を低下させること無く、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させることができる半導体装置を実現できるという効果が発揮される。
また、前記ダイオードは、さらに、前記第2の半導体層と同じ導電型であって、前記第1の半導体層と接合された第3の半導体層を有する第2のバイポーラトランジスタであってもよい。ここで、前記第1のバイポーラトランジスタと、前記第2のバイポーラトランジスタとは同一基板上に形成されていてもよいし、前記第1のバイポーラトランジスタと、前記第2のバイポーラトランジスタとは同時に形成されていてもよいし、前記第1および第2のバイポーラトランジスタのコレクタ電極は、前記基板の前記第1および第2のバイポーラトランジスタが形成される面とは反対側の面に形成されていてもよい。
これによって、同一の製造工程により形成されるバイポーラトランジスタに保護ダイオードとしての機能を持たせることができるので、製造工程を追加することなく高周波特性の低下を抑える半導体装置を実現できるという効果が発揮される。
また、前記第1および第2のバイポーラトランジスタのベース層は、エピタキシャル層であってもよい。ここで、前記第1および第2のバイポーラトランジスタのベース層は、シリコン層またはゲルマニウムが添加されたシリコン層であってもよい。
これによって、ベース層を薄膜化することができるので、高周波特性を向上させる半導体装置を実現できるという効果が発揮される。
また、当該半導体装置は、複数の前記第1および第2のバイポーラトランジスタを備え、前記複数の第1および第2のバイポーラトランジスタは、それぞれ並列接続され、前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタ、ベースは、それぞれ前記第2のバイポーラトランジスタのベース、エミッタに接続されていてもよい。ここで、当該半導体装置は、さらに、ボンディングパッドと、前記ボンディングパッドと前記複数の第1および第2のバイポーラトランジスタとを選択的に接続する引き出し配線とを備えてもよい。
これによって、引き出し配線で選択する第1および第2のバイポーラトランジスタの組み合わせを変化させることにより、トランジスタサイズおよび逆方向サージ耐圧を変化させることができるので、設計自由度の高い半導体装置を実現できるという効果が発揮される。
また、本発明は、トランジスタとして機能する第1のバイポーラトランジスタと、ダイオードとして機能する第2のバイポーラトランジスタとを備える半導体装置の製造方法であって、コレクタ電極となる半導体基板上にコレクタ層を形成し、コレクタ層上にベース層およびエミッタ層を形成して前記第1および第2のバイポーラトランジスタを形成する第1のステップと、前記第1のバイポーラトランジスタの前記エミッタ層と前記第2のバイポーラトランジスタの前記ベース層とを接続し、前記第1のバイポーラトランジスタの前記ベース層と前記第2のバイポーラトランジスタの前記エミッタ層とを接続する第2のステップとを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法であってもよい。ここで、前記第1のステップにおいて、エピタキシャル成長法により前記ベース層を形成してもよいし、前記ベース層はシリコン層であり、前記第1のステップは、さらに、前記シリコン層にゲルマニウムを添加するサブステップを含んでもよい。
これによって、トランジスタとして機能するバイポーラトランジスタと、ダイオードとして機能する第2のバイポーラトランジスタとを配線の接続によって作り分けることができるので、高周波特性を低下させること無く、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させることができる半導体装置を簡易に製造できる半導体装置の製造方法を実現できるという効果が発揮される。
本発明に係る半導体装置によれば、トランジスタ動作させるトランジスタ群のベース・エミッタ間に逆方向のサージ電圧が加わった場合、保護ダイオードとして機能させるトランジスタ群のベース、エミッタで構成された保護ダイオードには順方向の電圧が加わるので、逆方向サージ耐圧を向上させる半導体装置を実現できるという効果が奏される。また、本発明に係る半導体装置によれば、保護ダイオードとして機能させるトランジスタ群はトランジスタ動作させるトランジスタ群と同構造であるので、高周波特性の低下を抑える半導体装置を実現できるという効果が奏される。また、本発明に係る半導体装置によれば、トランジスタ群と同一の製造工程により製造されるトランジスタ群を保護ダイオードとして機能させるので、製造工程を追加することなく高周波特性の低下を抑える半導体装置を実現できるという効果が奏される。また、本発明に係る半導体装置によれば、半導体装置は異なる単位トランジスタ数を有するトランジスタ群を複数備え、エミッタ配線およびベース配線で選択するトランジスタ群の組み合わせを変化させることにより、トランジスタサイズを変化させることができ、また、エミッタ配線およびベース配線で選択するトランジスタ群の組み合わせを変化させることにより、逆方向サージ耐圧を変化させることができるので、設計自由度の高い半導体装置を実現できるという効果が奏される。
よって、本発明により、高周波特性を低下させること無く、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させる半導体装置を提供することが可能となり、実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態における半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、第1の実施の形態の半導体装置の平面図である。
本実施の形態の半導体装置は、高周波特性を低下させること無く、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させることを目的とするものであって、N型導電型の半導体基板100と、半導体基板100の所定領域に形成され、エミッタ、ベースおよびコレクタを有する複数の単位トランジスタが電気的に並列に接続してなるトランジスタ群110a、110bと、スルーホール140を介してトランジスタ群110aのエミッタと接続されるエミッタ配線120aと、スルーホール140を介してトランジスタ群110bのベースと接続されるエミッタ配線120bと、スルーホール140を介してトランジスタ群110aのベースと接続されるベース配線130aと、スルーホール140を介してトランジスタ群110bのエミッタと接続されるベース配線130bと、スルーホール140と、エミッタ引出配線170によりエミッタ配線120a、120bと接続されるエミッタパッド150と、ベース引出配線180によりベース配線130a、130bと接続されるベースパッド160と、エミッタ引出配線170と、ベース引出配線180と、絶縁膜190とから構成される。なお、図示していないが、コレクタの電極引き出しは半導体基板100の裏面からなされる。
図2は、本実施の形態の半導体装置の断面図(図1のZ−Z’線における断面図)である。なお、図1と同一の要素には同一の符号が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略する。
図2に示されるように、トランジスタ群110a、110bには、エピタキシャル成長法で半導体基板100上に形成されたN型導電型のコレクタ層200と、例えばトレンチ分離法やLOCOS法等で形成され、コレクタ層200を島状に分離する素子分離領域210と、例えばP型導電型のシリコンを選択的にエピタキシャル成長させてコレクタ層200上に形成されたベース層220と、ベース層220領域にN型不純物を導入して形成されたエミッタ層230と、シリコン酸化膜等からなり、ベース層220の両サイドを開口し、サイドウォール280をマスクにしてウェトエッチ等により開口部280a内の一部を開口してベース層220上に形成された絶縁膜240と、P型導電型の多結晶シリコン膜からなり、ベース層220の両サイドの開口部と接触するように形成されたベース電極250と、シリコン酸化膜等からなり、ベース電極250上に形成された絶縁膜260と、シリコン酸化膜等からなり、ベース電極250および絶縁膜260により形成された開口部280aの側壁に形成された絶縁膜270およびサイドウォール280と、N型導電型の多結晶シリコン膜からなり、ベース層220の開口部280a内の開口部と接触するように形成されたエミッタ電極290とからなる複数の単位トランジスタが形成されており、複数の単位トランジスタは、単位トランジスタが形成された後に形成される絶縁膜190で被覆されている。なお、ベース層220は、シリコンにゲルマニウムが添加されたエピタキシャル層であってもよいし、エピタキシャル成長法ではなくイオン注入法により形成された拡散層であってもよい。また、サイドウォール280は、例えばN型導電型のドープドポリシリコン膜であってもよいし、シリコン窒化膜からなる絶縁膜であってもよい。また、エミッタ層230は、エミッタ電極290が形成された後に熱処理を行ってから形成される。
ここで、トランジスタ群110aのベース電極250およびエミッタ電極290は、それぞれ絶縁膜190を貫通するスルーホール140を介してエミッタ配線120aおよびベース配線130aと接続され、トランジスタ群110bのベース電極250およびエミッタ電極290は、それぞれ絶縁膜190を貫通するスルーホール140を介してエミッタ配線120bおよびベース配線130bと接続されている。
図3は、本実施の形態の半導体装置の等価回路図である。
図3に示されるように、トランジスタ群110a、110bのコレクタは半導体基板100と接続され、トランジスタ群110aのベースはベース配線130aおよびベース引出配線180を介してベースパッド160と接続され、トランジスタ群110aのエミッタはエミッタ配線120aおよびエミッタ引出配線170を介してエミッタパッド150と接続され、トランジスタ群110bのベースおよびエミッタはエミッタ配線120bおよびベース配線130bを介してトランジスタ群110aのベース・エミッタ間に逆接続される。このとき、トランジスタ群110bは保護ダイオードとして機能する。なお、トランジスタ群110aが通常のトランジスタ動作をおこなっている際には、トランジスタ群110bのベース・エミッタ間は逆バイアス状態となり、トランジスタ群110bは、トランジスタ群110aのトランジスタ動作は妨げない。
図4は、本実施の形態の半導体装置におけるベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧特性を示す図であり、図5は、本実施の形態の半導体装置における高周波特性、つまり、雑音特性およびゲイン特性を示す図である。ここで、雑音指数およびゲイン特性は寄生容量および寄生抵抗に敏感であるので、高周波特性の評価項目として選択した。なお、図4において、縦軸はベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を示し、図5において、一方の縦軸は周波数2GHzでの雑音指数を示し、他方の縦軸は周波数2GHzでのゲインを示し、横軸は、コレクタ電流を示している。
図4から、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧に関して、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧特性に関する対策が講じられていない、つまり保護素子が無い半導体装置において、約210Vであり、ベースの前段に直列抵抗素子を挿入した半導体装置において、約4000Vであり、本実施の形態の半導体装置において、約1400Vであるので、本実施の形態の半導体装置は、ベースに直列抵抗素子を挿入した半導体装置程ではないが、保護素子が無い半導体装置よりは確実にベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧特性を向上させることがわかる。
図5から、周波数2GHzでの雑音指数に関して、保護素子が無い半導体装置において、1.2dBであり、ベースの前段に直列抵抗素子を挿入した半導体装置において、6.3dBであり、本実施の形態の半導体装置において、1.3dBであり、また、周波数2GHzでのゲインに関して、保護素子が無い半導体装置において、11dBであり、ベースの前段に直列抵抗素子を挿入した半導体装置において、6dBであり、本実施の形態の半導体装置において、11dBであるので、本実施の形態の半導体装置は、周波数2GHzで雑音指数を増加させること無く、かつ、ゲインを低下させない、つまり、高周波特性を低下させないことがわかる。
以上のように本実施の形態によれば、トランジスタ動作させるトランジスタ群110aのベース・エミッタ間に逆方向のサージ電圧が加わった場合、保護ダイオードとして機能させるトランジスタ群110bのベース、エミッタで構成された保護ダイオードには順方向の電圧が加わる。つまり、トランジスタ動作させるトランジスタ群のベース・エミッタ間に、保護ダイオードの順方向降伏電圧以上の逆方向サージ電圧が加えられた場合、保護ダイオードの降伏現象が生じ、エミッタパッドから保護ダイオードを通じてベースパッドに向かって電流が流れるので、本実施の形態の半導体装置は、逆方向サージ耐圧を向上させる半導体装置を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、保護ダイオードとして機能させるトランジスタ群110bはトランジスタ動作させるトランジスタ群110aと同構造である。つまり、トランジスタ群110bの寄生容量が極めて小さく抑えられるので、本実施の形態の半導体装置は、高周波特性の低下を抑える半導体装置を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、トランジスタ群110aと同一の製造工程により製造されるトランジスタ群110bを保護ダイオードとして機能させる。よって、本実施の形態の半導体装置は、製造工程を追加することなく高周波特性の低下を抑える半導体装置を実現することができる。
以上、本発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本実施の形態の半導体装置は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明の実施例として、第1導電型をN型、第2導電型をP型で説明したが、N型、P型が逆の場合でも勿論よい。また、本発明の実施例を示す図において、トランジスタ動作させるトランジスタ群110aおよび保護ダイオードとして機能させるトランジスタ群110bは1つずつしか図示されていないが、複数個形成されても勿論よい。
(実施の形態2)
図6は、第2の実施の形態の半導体装置の平面図である。なお、図1と同一の要素には同一の符号が付されており、それらに関する詳しい説明はここでは省略する。
本実施の形態の半導体装置は、高周波特性を低下させることなく、ベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧を向上させることに加えて、設計自由度の高い半導体装置を実現することを目的とするものであって、半導体基板100と、半導体基板100の所定領域に形成され、エミッタ、ベースおよびコレクタを有する複数の単位トランジスタが電気的に並列に接続してなる第1のトランジスタ群610a、第2のトランジスタ群610b、第3のトランジスタ群610c、第4のトランジスタ群610d、第5のトランジスタ群610eと、スルーホール140を介して各トランジスタ群のエミッタとエミッタ引出配線170とを接続するエミッタ配線620aと、スルーホール140を介して各トランジスタ群のベースとベース引出配線180とを接続するベース配線630aと、スルーホール140を介して各トランジスタ群のベースとエミッタ引出配線170とを接続するエミッタ配線620bと、スルーホール140を介して各トランジスタ群のエミッタとベース引出配線180とを接続するベース配線630bと、スルーホール140と、エミッタパッド150と、ベースパッド160と、エミッタ引出配線170と、ベース引出配線180と、絶縁膜190とから構成される。なお、図示していないが、コレクタの電極引き出しは半導体基板100の裏面からなされる。
ここで、各トランジスタ群の単位トランジスタ数は、それぞれ異なる。
また、各トランジスタ群の間には、各トランジスタ群を島状に完全分離するための、例えばトレンチ分離法やLOCOS法等で形成される、チャンネルストッパー用の絶縁分離領域が形成されている。なお、各トランジスタ群は、第1の実施の形態のトランジスタ群と同様の構造を有する。
図7は、本実施の形態の半導体装置の等価回路図である。なお、等価回路図は、エミッタ配線620aおよびベース配線630aにより第1のトランジスタ群610aおよび第2のトランジスタ群610bが選択接続され、エミッタ配線620bおよびベース配線630bにより第4のトランジスタ群610dおよび第5のトランジスタ群610eが選択接続された半導体装置におけるものである。
図7に示されるように、第1のトランジスタ群610aおよび第2のトランジスタ群610b、第4のトランジスタ群610dおよび第5のトランジスタ群610eはそれぞれ並列に接続されており、第1のトランジスタ群610a、第2のトランジスタ群610b、第4のトランジスタ群610dおよび第5のトランジスタ群610eのコレクタは半導体基板100と接続され、第1のトランジスタ群610aおよび第2のトランジスタ群610bのベースはベース配線630aおよびベース引出配線180を介してベースパッド160と接続され、第1のトランジスタ群610aおよび第2のトランジスタ群610bのエミッタはエミッタ配線620aおよびエミッタ引出配線170を介してエミッタパッド150と接続され、第4のトランジスタ群610dおよび第5のトランジスタ群610eのベースおよびエミッタはエミッタ配線620bおよびベース配線630bを介して第1のトランジスタ群610aおよび第2のトランジスタ群610bのベース・エミッタ間に逆接続される。このとき、第4のトランジスタ群610dおよび第5のトランジスタ群610eは保護ダイオードとして機能する。
以上のような構成を有する半導体装置において、トランジスタ動作させるトランジスタ群として第1のトランジスタ群610a、第2のトランジスタ群610b、第3のトランジスタ群610c、第4のトランジスタ群610d、第5のトランジスタ群610eから任意のトランジスタ群を選択し、エミッタ配線620aおよびベース配線630aと選択したトランジスタ群のエミッタおよびベースとを接続し、保護ダイオードとして機能させるトランジスタ群として第1のトランジスタ群610a、第2のトランジスタ群610b、第3のトランジスタ群610c、第4のトランジスタ群610d、第5のトランジスタ群610eから任意のトランジスタ群を選択し、エミッタ配線620bおよびベース配線630bと選択したトランジスタ群のベースおよびエミッタとを接続することにより、必要に応じて逆方向サージ耐圧およびトランジスタサイズを変化させることができる。
以上のように本実施の形態によれば、半導体装置は異なる単位トランジスタ数を有するトランジスタ群を複数備える。よって、エミッタ配線620aおよびベース配線630aで選択するトランジスタ群の組み合わせを変化させることにより、トランジスタサイズを変化させることができ、また、エミッタ配線620bおよびベース配線630bで選択するトランジスタ群の組み合わせを変化させることにより、逆方向サージ耐圧を変化させることができるので、本実施の形態の半導体装置は、設計自由度の高い半導体装置を実現することができる。
本発明は、半導体装置に利用でき、特にバイポーラトランジスタを用いた移動体通信端末や無線LAN端末等に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態の半導体装置の平面図である。 同実施の形態の半導体装置の断面図(図1のZ−Z’線における断面図)である。 同実施の形態の半導体装置の等価回路図である。 同実施の形態の半導体装置におけるベース・エミッタ間の逆方向サージ耐圧特性を示す図である。 同実施の形態における高周波特性を示す図である。 第2の実施の形態の半導体装置の平面図である。 同実施の形態の半導体装置の等価回路図である。 従来のバイポーラトランジスタの平面図である。 従来のバイポーラトランジスタの断面図(図8のX−X’線における断面図)である。 従来のバイポーラトランジスタの等価回路図である。 従来の半導体装置の平面図である。 従来の半導体装置の断面図(図11のY−Y’線における断面図)である。 従来の半導体装置の等価回路図である。
符号の説明
100、800 半導体基板
110a、110b、810 トランジスタ群
120a、120b、620a、620b、820 エミッタ配線
130a、130b、630a、630b、830 ベース配線
140、840 スルーホール
150、850 エミッタパッド
160、860 ベースパッド
170、870 エミッタ引き出し配線
180、880 ベース引き出し配線
190、240、260、270、890、940、960、970 絶縁膜
200、900 コレクタ層
210、910 素子分離領域
220、920 ベース層
230、930 エミッタ層
250、950 ベース電極
280、980 サイドウォール
290、990 エミッタ電極
610a 第1のトランジスタ群
610b 第2のトランジスタ群
610c 第3のトランジスタ群
610d 第4のトランジスタ群
610e 第5のトランジスタ群
610f 第6のトランジスタ群
1100 抵抗素子

Claims (12)

  1. 第1のバイポーラトランジスタと、
    前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタと反対の導電型であって、前記エミッタと接続された第1の半導体層と、前記第1のバイポーラトランジスタのベースと反対の導電型であって、前記ベースと接続された第2の半導体層とを有するダイオードとを備える
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ダイオードは、さらに、前記第2の半導体層と同じ導電型であって、前記第1の半導体層と接合された第3の半導体層を有する第2のバイポーラトランジスタである
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のバイポーラトランジスタと、前記第2のバイポーラトランジスタとは同一基板上に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1のバイポーラトランジスタと、前記第2のバイポーラトランジスタとは同時に形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1および第2のバイポーラトランジスタのコレクタ電極は、前記基板の前記第1および第2のバイポーラトランジスタが形成される面とは反対側の面に形成されている
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1および第2のバイポーラトランジスタのベース層は、エピタキシャル層である
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1および第2のバイポーラトランジスタのベース層は、シリコン層またはゲルマニウムが添加されたシリコン層である
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 当該半導体装置は、複数の前記第1および第2のバイポーラトランジスタを備え、
    前記複数の第1および第2のバイポーラトランジスタは、それぞれ並列接続され、
    前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタ、ベースは、それぞれ前記第2のバイポーラトランジスタのベース、エミッタに接続されている
    ことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 当該半導体装置は、さらに、ボンディングパッドと、前記ボンディングパッドと前記複数の第1および第2のバイポーラトランジスタとを選択的に接続する引き出し配線とを備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. トランジスタとして機能する第1のバイポーラトランジスタと、ダイオードとして機能する第2のバイポーラトランジスタとを備える半導体装置の製造方法であって、
    コレクタ電極となる半導体基板上にコレクタ層を形成し、コレクタ層上にベース層およびエミッタ層を形成して前記第1および第2のバイポーラトランジスタを形成する第1のステップと、
    前記第1のバイポーラトランジスタの前記エミッタ層と前記第2のバイポーラトランジスタの前記ベース層とを接続し、前記第1のバイポーラトランジスタの前記ベース層と前記第2のバイポーラトランジスタの前記エミッタ層とを接続する第2のステップとを含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1のステップにおいて、エピタキシャル成長法により前記ベース層を形成する
    ことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記ベース層はシリコン層であり、
    前記第1のステップは、さらに、
    前記シリコン層にゲルマニウムを添加するサブステップを含む
    ことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。

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