JP2005093888A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 セルトランジスタのオフ時におけるリーク電流を抑制できるとともに、製造工程を簡略化できる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体装置では、ロジック部のトランジスタNT(またはPT)のソース/ドレイン領域40a(または40b)は、高濃度領域10a(または10b)と、LDD領域となる低濃度領域7a(または7b)とを有しており、DRAM部のメモリセルトランジスタMTのソース/ドレイン領域10cは高濃度領域のみから構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、メモリ部とロジック(論理回路)部とが同一基板上に混載された半導体装置およびその製造方法に関するものである。
汎用のDRAM(Dynamic Random Access Memory:1個のチップにメモリ領域および周辺回路(デコーダー、センスアンプ、I/O回路などで構成されている)のみを搭載)では、これまでメモリセルのホールド特性が重視されており、そのため、メモリセルトランジスタのソース/ドレイン領域の不純物濃度を周辺回路におけるよりも低濃度にし、接合リーク電流を押さえることが一般的であった。
最近では、より高速な処理が要求されており、この要求を満足するためにDRAM部と、高速処理を行なう論理演算部(ロジック部)と、これらを外部回路に接続するI/O部とを1個のチップに搭載したDRAM混載ロジックチップ、いわゆるSOC(System On Chip)が提案されている。
従来、SOCにおいて、読出し、書き込み動作の高速化を実現するためにソース/ドレイン領域の低抵抗化、たとえばソース/ドレイン領域をシリサイド化する提案が、たとえば特開2001−127270号公報(特許文献1)によりなされている。
この公報には、DRAM部のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタとロジック部のMOSトランジスタとの各々のソース/ドレイン領域を低濃度のLDD(Lightly doped drain)領域と高濃度領域とから形成し、そのソース/ドレイン領域とゲート電極とにシリサイドを形成した構成が開示されている。
特開2001−127270号公報
上記公報に開示された構成では、DRAM部のMOSトランジスタとロジック部のMOSトランジスタとの各々のソース/ドレイン領域が低濃度のLDD領域と高濃度領域とから形成されている。ロジック部では、高速処理の必要からLDD領域の濃度が比較的高く設定されている。このため、ロジック部のLDD領域とDRAM部のLDD領域とを同一の工程で同時に形成すると、DRAM部のLDD領域も比較的高濃度となる。この場合には、DRAM部のセルトランジスタにおいてパンチスルー現象が生じやすくなり、それによりセルトランジスタのオフ時におけるリーク電流が増大するという問題がある。
一方、ロジック部のLDD領域の不純物濃度に対してDRAM部のLDD領域の不純物濃度を低くするためには、ロジック部のLDD領域とDRAM部のLDD領域とを別の工程で別々に形成する必要がある。この場合には、半導体装置の製造方法における工程数が増えるという問題がある。
それゆえ本発明の目的は、セルトランジスタのオフ時におけるリーク電流を抑制できるとともに、製造工程を簡略化できる半導体装置およびその製造方法を提供することである。
本発明の半導体装置は、メモリ部とロジック部とを同一の半導体基板に有するメモリ混載の半導体装置であって、ロジック部の第1トランジスタと、メモリ部の第2トランジスタとを備えている。ロジック部の第1トランジスタは、半導体基板の主表面に形成された1対のソース/ドレイン領域、およびその1対のソース/ドレイン領域に挟まれる領域上にゲート絶縁層を介して形成されたゲート電極層を有している。メモリ部の第2トランジスタは、半導体基板の主表面に形成された1対のソース/ドレイン領域、およびその1対のソース/ドレイン領域に挟まれる領域上にゲート絶縁層を介して形成されたゲート電極層を有している。第1トランジスタの1対のソース/ドレイン領域の各々は、高濃度領域と、高濃度領域に隣接した低濃度領域とを有している。第2トランジスタの1対のソース/ドレイン領域の各々は高濃度領域のみから構成されている。
本発明の半導体装置によれば、メモリ部の第2トランジスタの1対のソース/ドレイン領域の各々は高濃度領域のみから構成されており、ロジック部のようにLDD領域となるような低濃度領域を有していない。このため、その低濃度領域が高濃度化することによるパンチスルーの発生をメモリ部において防止することができ、それによりセルトランジスタのオフ時におけるリーク電流の増大を抑制することができる。
また、メモリ部の第2トランジスタの1対のソース/ドレイン領域の各々が高濃度領域のみから構成されているため、メモリ部においてロジック部のような低濃度領域を形成する必要がない。このため、メモリ部に低濃度領域を形成することによる製造工程の増加はなく、製造工程を簡略化することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態の半導体装置は、DRAM部(メモリ部)とロジック部とを同一のシリコン基板(半導体基板)1に有するメモリ混載の半導体装置である。ロジック部には、たとえばnチャネルMOSトランジスタNTとpチャネルMOSトランジスタPTとが形成されている。また、DRAM部には、複数のnチャネルMOSトランジスタよりなるメモリセルトランジスタMTが形成されている。
シリコン基板1の表面には、nチャネルMOSトランジスタNTの形成領域と、pチャネルMOSトランジスタPTの形成領域と、DRAM部とを電気的に分離するためのトレンチ分離が形成されている。このトレンチ分離は、シリコン基板1の表面に形成された溝1aと、その溝1a内を埋め込む埋め込み絶縁膜(たとえばシリコン酸化膜)2とを有している。
nチャネルMOSトランジスタNTは、シリコン基板1の表面に形成された1対のn型ソース/ドレイン領域40aと、その1対のn型ソース/ドレイン領域40aに挟まれる領域上にゲート絶縁層(たとえばシリコン酸化膜)9を介して形成されたゲート電極層6とを有している。また、ゲート電極層6の両側壁の各々を覆うように側壁絶縁層(たとえばシリコン酸化膜)8が形成されている。この側壁絶縁層8は、下側ほど幅が大きくなるようなサイドウォール形状を有している。
1対のn型ソース/ドレイン領域40aの各々は、高濃度領域10aと、その高濃度領域10aに隣接するLDD領域となる低濃度領域7aとを有している。この低濃度領域7aは側壁絶縁層8の真下領域に形成され、かつゲート電極層6の真下領域にも延びている。高濃度領域10aと低濃度領域7aとの双方はともにn型の不純物が導入された領域であり、高濃度領域10aには低濃度領域7aよりもn型不純物が高濃度に導入されている。この1対のソース/ドレイン領域40aの各々の表面に接するようにシリサイド層12が形成されている。また、ゲート電極層6の表面に接するようにシリサイド層12が形成されている。
pチャネルMOSトランジスタPTは、シリコン基板1の表面に形成された1対のp型ソース/ドレイン領域40bと、その1対のp型ソース/ドレイン領域40bに挟まれる領域上にゲート絶縁層(たとえばシリコン酸化膜)9を介して形成されたゲート電極層6とを有している。また、ゲート電極層6の両側壁の各々を覆うように側壁絶縁層(たとえばシリコン酸化膜)8が形成されている。この側壁絶縁層8は、下側ほど幅が大きくなるようなサイドウォール形状を有している。
1対のp型ソース/ドレイン領域40bの各々は、高濃度領域10bと、その高濃度領域10bに隣接するLDD領域となる低濃度領域7bとを有している。この低濃度領域7bは側壁絶縁層8の真下領域に形成され、かつゲート電極層6の真下領域にも延びている。高濃度領域10bと低濃度領域7bとの双方はともにp型の不純物が導入された領域であり、高濃度領域10bには低濃度領域7bよりもp型不純物が高濃度に導入されている。この1対のソース/ドレイン領域40bの各々の表面に接するようにシリサイド層12が形成されている。また、ゲート電極層6の表面に接するようにシリサイド層12が形成されている。
メモリセルトランジスタMTは、シリコン基板1の表面に形成された1対のn型ソース/ドレイン領域10cと、その1対のn型ソース/ドレイン領域10cに挟まれる領域上にゲート絶縁層(たとえばシリコン酸化膜)9を介して形成されたゲート電極層6とを有している。また、ゲート電極層6の両側壁の各々を覆うように側壁絶縁層(たとえばシリコン酸化膜)8が形成されている。この側壁絶縁層8は、下側ほど幅が大きくなるようなサイドウォール形状を有している。
1対のn型ソース/ドレイン領域10cの各々は、n型の不純物が導入された高濃度領域10cのみからなっており、LDD領域となる低濃度領域を有していない。この1対のソース/ドレイン領域10cの各々の表面に接するようにシリサイド層12が形成されている。また、ゲート電極層6の表面に接するようにシリサイド層12が形成されている。
nチャネルMOSトランジスタNT、pチャネルMOSトランジスタPTおよびメモリセルトランジスタMTを覆うように、シリコン基板1上に層間絶縁膜13が形成されている。
ロジック部においては、層間絶縁膜13上に複数の配線層18bが形成されている。複数の配線層18bの各々は、層間絶縁膜13の孔15aを埋め込む導電層16によって各シリサイド層12に電気的に接続されている。
DRAM部においては、層間絶縁膜13上にビット配線層18aが形成されている。ビット配線層18aは、層間絶縁膜13の孔15aを埋め込む導電層16によってシリサイド層12に電気的に接続されている。
これらの配線層18bおよびビット配線層18aを覆うように層間絶縁膜13上に層間絶縁膜14が形成されている。
DRAM部においては、層間絶縁膜14上にメモリセルを構成するキャパシタCが形成されている。キャパシタCは、ストレージノード(下部電極)19と、キャパシタ誘電体層20と、セルプレート(上部電極)21とを有している。ストレージノード19とセルプレート21とはキャパシタ誘電体層20を挟んで互いに対向している。ストレージノード19は、層間絶縁膜13、14に設けられた孔15bを埋め込む導電層17によりシリサイド層12に電気的に接続されている。
次に本実施の形態の製造方法について説明する。
図2〜7は、本発明の一実施の形態における半導体装置の製造方法を示す概略断面図である。
図2を参照して、シリコン基板1に公知の方法により溝1aと埋め込み酸化膜2とを有するトレンチ分離が形成される。このトレンチ分離により、ロジック部のnチャネルMOSトランジスタNTと、pチャネルMOSトランジスタPTと、DRAM部とがそれぞれ電気的に分離される。続いて、シリコン基板1の表面に熱酸化により薄いシリコン酸化膜(SiO2:犠牲酸化膜、図示せず)が形成され、通常の方法でロジック部およびDRAM部のデコーダー、センスアンプ、I/O回路等で構成される周辺回路のpチャネル、nチャネル、メモリセルのnチャネルを形成するためのチャネルイオン注入並びにそれぞれのウェル(p型ウェル3、n型ウェル4、セルp型ウェル5)形成のためのイオン注入が行なわれる。これにより、ロジック部のnチャネルMOSトランジスタ形成部にはp型ウェル3が形成され、pチャネルMOSトランジスタ形成部にはn型ウェル4が形成され、DRAM部にはp型ウェル5が形成される。
なお、図2では簡略化のため、各ウェルと素子分離のための埋め込み酸化膜2のみを示しているが、この構成に限定されるものではない。p型ウェル5とp型ウェル3とは同時のイオン注入により形成されてもよく、また別々のイオン注入で形成されてもよい。また、DRAM部のメモリセルアレイ領域にディープn型ウェルが形成されてもよい。
図3を参照して、犠牲酸化膜が除去された後、再度の熱酸化が行なわれてゲート酸化膜9が形成される。この時、DRAM部のゲート酸化膜9の膜厚はロジック部のゲート酸化膜9の膜厚と同じでもよい。続いて、各トランジスタのゲートとなる多結晶シリコン層が全面に形成され、通常の写真製版技術およびエッチング技術により所望のゲート電極形状にパターニングされる。
この後、nチャネルMOSトランジスタ部のみを露出するレジスト(図示せず)が形成され、そのレジストとゲート電極層6とをマスクとしてシリコン基板1にn型の不純物イオンが注入される。このイオン注入により、ロジック部のnチャネルMOSトランジスタ部においてゲート電極層6を挟むようにシリコン基板1の表面に、LDD領域となるn型の低濃度領域7aが形成される。この後、レジストがたとえばアッシングなどにより除去される。
また、pチャネルMOSトランジスタ部のみを露出するレジスト(図示せず)が形成され、そのレジストとゲート電極層6をマスクとしてシリコン基板1にp型の不純物イオンが注入される。このイオン注入により、ロジック部のpチャネルMOSトランジスタ部においてゲート電極層6を挟むようにシリコン基板1の表面に、LDD領域となるp型の低濃度領域7bが形成される。この後、レジストがたとえばアッシングなどにより除去される。
この後、シリコン基板1の全面にシリコン酸化膜がTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)などを用いてCVD法で成膜される。このシリコン酸化膜にゲート電極層6の表面が露出するまで異方性エッチングが行なわれて、ゲート電極6の側面にシリコン酸化膜よりなる側壁絶縁層8が形成される。
図4を参照して、nチャネルMOSトランジスタ部およびDRAM部をマスクし、pチャネルMOSトランジスタ部のみを露出するレジスト30aが形成される。このレジスト30aとゲート電極層6と側壁絶縁層8とをマスクとして、pチャネルMOSトランジスタ部のシリコン基板1にB(硼素)やBF2(弗化硼素)などのp型不純物がイオン注入される。このイオン注入は、たとえば注入エネルギー20keV、ドーズ量3×1015/cm2程度の条件でBF2を注入することにより行なわれる。このイオン注入により、ゲート電極層6および側壁絶縁層8を挟むようにシリコン基板1の表面に1対のp型の高濃度領域10bが形成される。なお、この時、多結晶シリコンよりなるゲート電極層6にも同時にイオンが注入され、その結果、ゲート電極層6はp型の導電型のゲートとなる。この後、レジスト30aがアッシングなどにより除去される。
図5を参照して、pチャネルMOSトランジスタ部のみをマスクし、nチャネルMOSトランジスタ部およびDRAM部を露出するレジスト30bが形成される。このレジスト30bとゲート電極層6と側壁絶縁層8とをマスクとして、nチャネルMOSトランジスタ部およびDRAM部のシリコン基板1にP(燐)およびAs(砒素)の双方のn型不純物がイオン注入される。このイオン注入により、nチャネルMOSトランジスタ部においてはゲート電極層6および側壁絶縁層8を挟むようにシリコン基板1の表面に1対のn型の高濃度領域10aが形成され、DRAM部においてはゲート電極層6および側壁絶縁層8を挟むようにシリコン基板1の表面に1対のn型の高濃度領域10cが形成される。このようにAsを注入することでソース/ドレイン領域の表面をシリサイド化した場合に良好なオーミックコンタクトを実現することができるとともに、Pを深く注入することで接合リークの増大を抑制することができる。ただし、このPの注入は省略可能である。なお、この時、多結晶シリコンよりなるゲート電極層6にも同時にイオンが注入され、その結果、ゲート電極層6はn型の導電型のゲートとなる。この後、レジスト30bがアッシングなどにより除去される。
これらの結果より、pチャネルMOSトランジスタ部のゲート電極層6はp型ゲートとなり、nチャネルMOSトランジスタ部のゲート電極層6はn型ゲートとなる。
この後、たとえばRTA(Rapid Thermal Anneal:ランプアニール)により1000℃の温度で10秒間の加熱が行なわれ、導入された不純物が活性化される。なお、上記においては、nチャネルMOSトランジスタ部の高濃度領域10aとDRAM部の高濃度領域10cとが同じ工程で形成される場合について説明したが、別々の工程で形成されてもよい。
図6を参照して、シリコン基板1の全面にシリサイド化のための金属膜11がスパッタ法などにより成膜される。この金属膜11はたとえばコバルト(Co)膜であるが、これに限定されず、チタン(Ti)やニッケル(Ni)など、シリコンと熱反応してシリサイドを形成できる金属材料であれば同様に使用することができる。
図7を参照して、シリサイド化のための熱処理が施される。これにより、金属膜11とソース/ドレイン領域40a、40b、10cとが接触する部分、および金属膜11とゲート電極層6とが接触する部分にシリサイド層12が形成される。この後、シリサイド化しない未反応の金属膜11が除去される。この後、さらに熱処理が行なわれる。
例えば、金属膜11にコバルト膜を用いる場合には、400〜600℃程度の温度で30秒間、窒素ガス(N2)ガス雰囲気中で熱処理が行なわれ、硫酸と過酸化水素水との混合液にて未反応のCo膜11が除去され、更に窒素ガス雰囲気中で700〜800℃の温度で10秒程度の熱処理が行なわれる(いわゆる、サリサイド法)。これにより、各ソース/ドレイン領域40a、40b、10cの表面およびゲート電極層6の表面にコバルトシリサイド(CoSi2)層12が形成される。
図1を参照して、その後、層間絶縁膜13が形成された後、その層間絶縁膜13にシリサイド層12に達する孔15aが形成され、かつその孔15a内に導電層16が充填される。この導電層16に電気的に接続するように配線層18bまたはビット配線層18bが形成される。
配線層18bおよびビット配線層18aを覆うように層間絶縁膜14が形成される。この後、層間絶縁膜13および14にシリサイド層12に達する孔15bが形成され、かつその孔15b内に導電層17が充填される。この導電層17に電気的に接続するようにストレージノード19が形成される。ストレージノード19を覆うようにキャパシタ誘電体層20が形成され、このキャパシタ誘電体層20を挟んでストレージノード19と対向するようにセルプレート21が形成される。これにより、ストレージノード19とキャパシタ誘電体層20とセルプレート21とからなるキャパシタCが形成される。
上記においてはストレージノード19がスタック型の容量電極の場合について説明したが、これに限定されず、従来公知のシリンダ型や更に複雑な構造の電極形状とすることもでき、またポリシリコンを用いた場合にはHSG(Hemispherical Silicon Grain)電極とすることもできる。
次に本実施の形態の作用効果について本願発明者が検討した内容について説明する。
本願発明者は、図1に示す本実施の形態の構成におけるメモリトランジスタMTのゲート電圧VGとドレイン電流IDとの関係を調べた。また、その関係を調べるに際して、特開2001−127270号公報の開示されたようにメモリセルトランジスタのソース/ドレイン領域が高濃度領域とLDD領域である低濃度領域とからなる場合のメモリセルトランジスタのゲート電圧VGとドレイン電流IDとの関係と比較した。その結果を図8および図9に示す。なお、図8が特開2001−127270号公報の開示された構成におけるゲート電圧VGとドレイン電流IDとの関係を示しており、図9が本実施の形態の構成におけるゲート電圧VGとドレイン電流IDとの関係を示している。
また、特開2001−127270号公報の開示された構成において、LDD領域である低濃度領域を砒素の注入により形成し、その砒素のイオン注入時における注入エネルギーを3〜5keVとし、ドーズ量を8×1014〜1×1015/cm2とした。また、本実施の形態の構成および特開2001−127270号公報の開示された構成の双方において、高濃度領域を砒素の注入により形成し、その砒素のイオン注入時における注入エネルギーを50keVとし、ドーズ量を3×1015〜6×1015/cm-2とした。なお、図8および図9における記号Vbbとはシリコン基板に印加した電圧の値である。
この結果から、メモリトランジスタのソース/ドレイン領域がLDD領域となる低濃度領域を有する場合(図8)には、ゲート電極層に電圧を印加しない場合、または負の電圧を印加した場合に、1×10-13Aより大きなドレイン電流が流れることが分かった。また、メモリトランジスタのソース/ドレイン領域がLDD領域となる低濃度領域を有しない場合(図9)には、ゲート電極層に電圧を印加しない場合、または負の電圧を印加した場合でも、1×10-13A程度のドレイン電流しか流れないことが分かった。このことから、本実施の形態のようにメモリトランジスタのソース/ドレイン領域がLDD領域となる低濃度領域を有しないことにより、LDD領域を有する構成よりもオフ時におけるリーク電流を小さくできることが分かった。また、図8、9のようにVg−Id特性におけるVbb依存性が小さくなり、Vbbのフレに対して強いトランジスタが形成可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、DRAM部のメモリセルトランジスタMTのソース/ドレイン領域10cが高濃度領域のみから構成されており、ロジック部のようにLDD領域となるような低濃度領域を有していない。このため、その低濃度領域が高濃度化することによるパンチスルーの発生をDRAM部において防止することができ、それによりセルトランジスタのオフ時におけるリーク電流が増大することを抑制することができる。
また、DRAM部のメモリセルトランジスタMTのソース/ドレイン領域10cが高濃度領域のみから構成されているため、DRAM部においてロジック部のような低濃度領域7aまたは7bを形成する必要がない。このため、DRAM部に低濃度領域を形成することによる製造工程の増加はなく、製造の工期を短縮することができる。
また、ソース/ドレイン領域40a、40b、10cとゲート電極層6との各表面にシリサイド層12が形成されているため、ソース/ドレイン領域40a、40b、10cとゲート電極層6との各抵抗値を低くすることができる。これにより、高速動作が可能となる。
以上の説明では、DRAM搭載ロジックチップ(いわゆるSOC)について例示したが、本発明では、メモリ部はDRAM部に限定されるものではなく、メモリ部はDRAM以外の他のメモリであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明半導体装置およびその製造方法は、DRAM混載SOCに有利に適用される。
本発明の一実施の形態における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 本発明の一実施の形態における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 本発明の一実施の形態における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 本発明の一実施の形態における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 本発明の一実施の形態における半導体装置の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。 本発明の一実施の形態における半導体装置の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。 特開2001−127270号公報の開示された構成におけるメモリセルトランジスタのゲート電圧VGとドレイン電流IDとの関係を示す図である。 本実施の形態の構成におけるメモリセルトランジスタのゲート電圧VGとドレイン電流IDとの関係を示す図である。
符号の説明
1 シリコン基板、1a 溝、2 埋め込み絶縁層、3,5 p型ウェル、4 n型ウェル、6 ゲート電極層、7a,7b 低濃度領域、8 側壁絶縁層、9 ゲート絶縁層、10a,10b,10c 高濃度領域、11 金属膜、12 シリサイド層、13,14 層間絶縁膜、15a,15b 孔、16,17 導電層、18a ビット配線層、18b 配線層、19 ストレージノード、20 キャパシタ誘電体層、21 セルプレート、NT nチャネルMOSトランジスタ、PT pチャネルMOSトランジスタ、MT メモリセルトランジスタ。

Claims (4)

  1. メモリ部とロジック部とを同一の半導体基板に有するメモリ混載の半導体装置であって、
    前記半導体基板の主表面に形成された1対のソース/ドレイン領域、および前記1対のソース/ドレイン領域に挟まれる領域上にゲート絶縁層を介して形成されたゲート電極層を有する、前記ロジック部の第1トランジスタと、
    前記半導体基板の主表面に形成された1対のソース/ドレイン領域、および前記1対のソース/ドレイン領域に挟まれる領域上にゲート絶縁層を介して形成されたゲート電極層を有する、前記メモリ部の第2トランジスタと、
    前記第1トランジスタの前記1対のソース/ドレイン領域の各々は、高濃度領域と、前記高濃度領域に隣接した低濃度領域とを有しており、
    前記第2トランジスタの前記1対のソース/ドレイン領域の各々は高濃度領域のみから構成されている、半導体装置。
  2. 前記第1のトランジスタの前記1対のソース/ドレイン領域および前記ゲート電極層の各々と、前記第2のトランジスタの前記1対のソース/ドレイン領域および前記ゲート電極層の各々との表面に形成されたシリサイド層をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置。
  3. メモリ部とロジック部とを同一の半導体基板に有するメモリ混載の半導体装置の製造方法であって、
    前記ロジック部と前記メモリ部とのそれぞれにおいて、前記半導体基板の主表面上にゲート絶縁層とゲート電極層とを積層して形成する工程と、
    前記ロジック部において、前記ゲート電極層をマスクとして前記半導体基板の主表面に不純物を導入することにより、前記ゲート電極層を挟むように前記半導体基板の主表面に1対の低濃度領域を形成する工程と、
    前記メモリ部の前記ゲート電極層の側壁を覆う側壁絶縁層と、前記ロジック部の前記ゲート電極層の側壁を覆う側壁絶縁層とを形成する工程と、
    前記ロジック部と前記メモリ部とのそれぞれにおいて、前記ゲート電極層および前記側壁絶縁層をマスクとして前記半導体基板の主表面に不純物を導入し、前記ゲート電極層および前記側壁絶縁層を挟むように前記半導体基板の主表面に1対の高濃度領域を形成する工程とを備え、
    前記ロジック部においては高濃度領域と、前記高濃度領域に隣接した低濃度領域とを有するソース/ドレイン領域を形成し、
    前記メモリ部においては高濃度領域のみからなるソース/ドレイン領域を形成する、半導体装置の製造方法。
  4. 前記ロジック部と前記メモリ部とのそれぞれにおいて前記ゲート電極層と前記ソース/ドレイン領域とが形成された半導体基板の表面に金属膜を形成する工程と、
    前記金属膜の前記ソース/ドレイン領域に接する部分および前記ゲート電極層に接する部分をシリサイド化する工程と、
    前記金属膜のシリサイド化していない部分を除去する工程とさらに備えたことを特徴とする、請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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