JP2005092446A - 輸出手形管理装置、輸出手形管理方法、輸出手形管理プログラム、輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

輸出手形管理装置、輸出手形管理方法、輸出手形管理プログラム、輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005092446A
JP2005092446A JP2003323432A JP2003323432A JP2005092446A JP 2005092446 A JP2005092446 A JP 2005092446A JP 2003323432 A JP2003323432 A JP 2003323432A JP 2003323432 A JP2003323432 A JP 2003323432A JP 2005092446 A JP2005092446 A JP 2005092446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
bill
export
export bill
fee
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003323432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4238680B2 (ja
Inventor
Yutaka Izumitani
裕 泉谷
Toshihiro Maekawa
利弘 前川
Toru Uehara
徹 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003323432A priority Critical patent/JP4238680B2/ja
Publication of JP2005092446A publication Critical patent/JP2005092446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4238680B2 publication Critical patent/JP4238680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】 信用状付き輸出手形の決済情報を日次単位のような高い頻度で取得する。
【解決手段】 輸出手形管理装置10は、「輸出手形No.」、「入金金額」、「送金手数料」を含む輸出手形データ53を複数格納するデータ格納部11と、ファームバンキングシステム4より取得した輸出手形買取データに基づいて、対応する輸出手形データ53に「入金金額」を記録する輸出手形買取データ追記部13と、ファームバンキングシステム4より取得した都度請求手数料データに基づいて、対応する輸出手形データ53に「送金手数料」を記録する都度請求手数料データ追記部14と、データ格納部11に格納された輸出手形データ53から、「入金金額」が記録されており、かつ、「送金手数料」が記録されていないものを抽出する未決済手形抽出部15aとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、輸出業務を支援するシステムに関し、さらに詳しくは、信用状取引における信用状の決済を管理する輸出手形管理装置、輸出手形管理方法に関するものである。
国際間の物品売買取引(貿易取引)において、信用状(以下、L/C(Letter of credit)と記すことがある)は頻繁に利用されている。信用状とは、発行銀行が条件に合致した書類の呈示を条件に、支払いや引受けを確約した証書のことである。
図9を参照しながら、信用状取引の概略を説明する。なお、図9は、本発明を説明する図でもある。
まず、輸入者102が、輸出入契約に基づいて、発行銀行103(輸入者102の取引銀行、信用状発行銀行)に信用状の発行依頼をする(S201)。次に、発行銀行103は、信用状を発行して、信用状通知銀行(L/C通知銀行)105に送付する(S202)。そして、信用状通知銀行105は、輸出者101に信用状を通知する(S203)。
次に、輸出者101は、信用状の条件通りに、貨物を出荷する(S204)。そして、輸出者101は、輸出手形と船積書類(インボイス、運送状、保険証書等)を買取銀行104(輸出者101の取引銀行、信用状買取銀行)に提出し、買取を依頼する(S205)。
次に、買取銀行103は、書類が信用状条件を満たしていることを確認して、輸出手形を買取り、輸出者101の口座に代金を入金する(S206)。このとき、買取銀行104は、買い取った輸出手形の手形金額から買取手数料を差し引いて入金する。そして、買取銀行104は、輸出者101から受取った書類を発行銀行103へ送付する(S207)。
次に、発行銀行103は、買取銀行104から受取った書類が信用状条件を満たしていることを確認して、書類を輸入者102に呈示する(S208)。次に、輸入者102は、代金を7日間以内に発行銀行103に支払い、船積書類を受取る(S209)。輸入者102は、運送状を受取ることで貨物を受取ることができる。
次に、発行銀行103は、手形代金を買取銀行104へ送る(S210)。このとき、発行銀行103は、輸入者102が支払った代金から送金のための送金手数料を差し引いて送金する。次に、買取銀行104が、輸出者101に送金手数料および立替利息を請求する(S211)。
以上の手順によって信用状取引を行った輸出者101は、買取銀行104が発行銀行103から代金を受け取ったこと、すなわち、代金が決済されたことを確認することが重要である。また、買取銀行104の入金金額および買取手数料、発行銀行103の送金手数料、買取銀行104の立替利息を管理することが必要である。
なお、本願発明に関連する先行技術文献としては、次の特許文献1,2がある。
特許文献1には、入金照合に係わる煩雑かつ複雑な業務の効率を向上させることを目的とした自動照合装置が記載されている。具体的には、この自動照合装置は、入金情報および入金予定情報を入力する通信制御装置および入力装置と、通信制御装置および入力装置から入力された入金情報を記憶する入金情報記憶装置と、通信制御装置および入力装置から入力された入金予定情報を記憶する入金予定情報記憶装置と、入金情報記憶装置および入金予定情報記憶装置に記憶された入金情報および入金予定情報が入力され、入力された入金情報および入金予定情報の照合処理を自動的に行い、その照合結果を出力する中央処理装置と、照合結果を表示または印刷する表示装置および出力装置とを備える。
特許文献2には、会計知識がない者でも仕訳作業、および支払調書や申告書の作成が可能であり、また、給与計算システムやバンキングシステムのデータを連動させて会計処理を行うことを目的とした会計処理システムが記載されている。具体的には、この会計処理システムは、仕訳作業ができる回路を持った基本財務システムを、給与計算システム、支払調書作成システム、バンキングシステム、税計算システムの各システムと連動している。
公開特許公報「特開2000−285188号(公開日:平成12年(2000)10月13日)」 公開特許公報「特開平7−85181号(公開日:平成7年(1995)3月31日)」 宮下忠雄著 「輸出入外国為替実務事典」日本事業出版 1985年
しかしながら、上記従来の構成では、信用状付き輸出手形が決済されたかどうかについては、買取銀行では日々把握していたが、輸出者では日々把握することができず、買取銀行から月次単位で送付されてくる未決済リストで確認していた。すなわち、日々の決済情報を知るためには、輸出者は買取銀行に問い合わせる以外に方法がなかった。
よって、輸出者は、未決済輸出手形を月末時点の残高としてしか把握できず、適切な回収遅延管理を行うことができていなかった。そのため、輸出手形の決済情報を日次単位のような高い頻度で取得することが求められていた。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、信用状付き輸出手形の決済情報を例えば日次単位のような高い頻度で取得することができる輸出手形管理装置、輸出手形管理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る輸出手形管理装置は、輸出者のために信用状付き輸出手形の管理を支援する輸出手形管理装置であって、輸出手形を識別するための輸出手形識別情報と、買取銀行が輸出者の口座に入金した入金金額と、輸入者が支払った代金を発行銀行が買取銀行に送金するための送金手数料との各フィールドを少なくとも含む輸出手形データを複数格納するデータ格納手段と、買取銀行が生成した、上記輸出手形識別情報と上記入金金額とを少なくとも含む輸出手形買取データに対応する輸出手形データを、当該輸出手形識別情報をキーとして上記データ格納手段から検索し、当該入金金額を所定のフィールドに記録することにより、上記データ格納手段に格納された輸出手形データを更新する輸出手形買取データ追記手段と、買取銀行が生成した、上記輸出手形識別情報と上記送金手数料とを少なくとも含む都度請求手数料データに対応する輸出手形データを、当該輸出手形識別情報をキーとして上記データ格納手段から検索し、当該送金手数料を所定のフィールドに記録することにより、上記データ格納手段に格納された輸出手形データを更新する都度請求手数料データ追記手段と、上記データ格納手段に格納された輸出手形データから、上記入金金額が記録されており、かつ、上記送金手数料が記録されていないものを抽出する未決済手形抽出手段と、を備えたことを特徴としている。
さらに、本発明に係る輸出手形管理装置は、上記都度請求手数料データ追記手段が、上記都度請求手数料データに基づいて上記送金手数料を上記輸出手形データに記録する際、当該送金手数料を検証する手形データ検証手段を備えたことを特徴としている。
さらに、本発明に係る輸出手形管理装置は、上記輸出手形買取データおよび上記都度請求手数料データを上記買取銀行のコンピュータから取得するデータ通信手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る輸出手形管理方法は、輸出手形を識別するための輸出手形識別情報と、買取銀行が輸出者の口座に入金した入金金額と、輸入者が支払った代金を発行銀行が買取銀行に送金するための送金手数料との各フィールドを少なくとも含む輸出手形データを複数格納するデータ格納手段と、輸出手形買取データ追記手段と、都度請求手数料データ追記手段と、未決済手形抽出手段とを備えて、輸出者のために信用状付き輸出手形の管理を支援する輸出手形管理装置における輸出手形管理方法であって、上記輸出手形買取データ追記手段にて、買取銀行が生成した、上記輸出手形識別情報と上記入金金額とを少なくとも含む輸出手形買取データに対応する輸出手形データを、当該輸出手形識別情報をキーとして上記データ格納手段から検索し、当該入金金額を所定のフィールドに記録することにより、上記データ格納手段に格納された輸出手形データを更新する輸出手形買取データ追記ステップと、上記都度請求手数料データ追記手段にて、買取銀行が生成した、上記輸出手形識別情報と上記送金手数料とを少なくとも含む都度請求手数料データに対応する輸出手形データを、当該輸出手形識別情報をキーとして上記データ格納手段から検索し、当該送金手数料を所定のフィールドに記録することにより、上記データ格納手段に格納された輸出手形データを更新する都度請求手数料データ追記ステップと、上記未決済手形抽出手段にて、上記データ格納手段に格納された輸出手形データから、上記入金金額が記録されており、かつ、上記送金手数料が記録されていないものを抽出する未決済手形抽出ステップと、を含むことを特徴としている。
なお、上記輸出手形管理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記輸出手形管理装置をコンピュータにて実現させる輸出手形管理プログラム、およびその輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る輸出手形管理装置は、データ格納手段と、輸出手形買取データ追記手段と、都度請求手数料データ追記手段と、未決済手形抽出手段と、を備えている。
また、本発明に係る輸出手形管理方法は、輸出手形買取データ追記ステップと、都度請求手数料データ追記ステップと、未決済手形抽出ステップと、を含んでいる。
一般に、輸出者が買取銀行から逐次入手できるデータの中には、信用状付き輸出手形の決済状況を直接的に示すデータは存在しない。しかし、輸出手形が決済されると同時に、発行銀行の送金手数料が発生する。よって、信用状付き輸出手形のうち、送金手数料の請求があったものが、決済が終了した輸出手形である。そして、送金手数料は都度請求手数料データとして、買取銀行のコンピュータ(ファームバンキングシステム)から通常日々入手可能である。
そこで、上記輸出手形管理装置では、都度請求手数料データに基づいて輸出手形データを更新し、入金金額が記録されており、かつ、送金手数料が記録されていないものを抽出して、未決済の輸出手形のリストを作成する。これにより、輸出者は、買取銀行からの月次の報告を待つことなく、都度請求手数料データが提供される頻度(通常は日次)で決済情報を確認できる。よって、輸出者が適切な回収遅延管理を行うことが可能となるという効果を奏する。
なお、都度請求手数料データには買取銀行が輸入者の代金を立て替えるための立替利息が通常含まれており、立替利息が輸出手形データに記録されているか否かによっても、輸出手形が決済されたかどうかを把握できる。よって、上記輸出手形管理装置は、送金手数料が記録されていない輸出手形データを抽出する代わりに、立替利息が記録されていないものを抽出するように構成してもよいし、送金手数料および立替利息の両方が記録されていないものを抽出するように構成してもよい。
さらに、本発明に係る輸出手形管理装置は、手形データ検証手段を備えている。
これにより、都度請求手数料データに基づいて送金手数料を輸出手形データに記録する際、当該送金手数料を検証することができる。例えば、送金手数料を書き込むべきフィールドに他のデータが書き込まれていた場合、送金手数料の二重請求として検出できる。また、送金手数料の金額を理論値と比較すれば、過大請求を検出できる。なお、上記手形データ検証手段は、立替利息に対しても同様の検証を行うように構成することも可能である。
さらに、本発明に係る輸出手形管理装置は、データ通信手段を備えている。
これにより、買取銀行のコンピュータ(例えば、ファームバンキングシステム)から、輸出手形買取データおよび都度請求手数料データを自動的に取得することが可能になる。
よって、輸出手形買取データおよび都度請求手数料データに基づいて輸出手形データを更新し、送金手数料が記録されていないものを抽出して、未決済の輸出手形のリストを作成する処理を自動化できる。したがって、輸出手形の決済情報を効率よく確認し、適切な回収遅延管理を行うことが可能となるという効果を奏する。
本発明の一実施の形態について図1から図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
上述のように、従来、信用状付き輸出手形が決済されたかどうかについて、買取銀行104では日々把握していたが、輸出者101では日々把握することができず、買取銀行104から月次単位で送付されるリスト(一括落手数料情報、合計請求書)で確認していた。すなわち、輸出者101が決済の状況を日々確認するためには、買取銀行104に問い合わせる以外に方法がなかった。
そこで、輸出手形管理装置10では、輸出手形が決済されると同時に発生する発行銀行103の送金手数料および買取銀行104の立替利息を、ファームバンキングシステム4より入手して、決済情報を間接的に取得する。
以下、輸出手形管理装置10の構成および動作について詳細に説明する。図1は、輸出手形管理装置10の構成の概略を示す機能ブロック図である。図2は、輸出手形管理装置10におけるデータフローを示す説明図である。なお、「買取手数料」を「手数料1」と、「送金手数料」と「手数料2」と、「立替利息」を「利息」と記すこととする。図9は、信用状取引の概略を示す説明図である。
図1に示すように、輸出者101のシステムとして、外国為替業務管理システム1、販売管理システム2、輸出業務管理システム3が、相互にデータ通信可能に接続されて設けられている。また、外国為替業務管理システム1は、ファームバンキングシステム4とデータ通信部21を介してデータ通信可能に接続されている。ファームバンキングシステム4は、輸出者101の取引銀行である買取銀行104が管理するシステムである。なお、外国為替業務管理システム1、販売管理システム2、輸出業務管理システム3、ファームバンキングシステム4の相互の接続は、LAN(local area network)、インターネット、専用線などより仕様に応じて適宜選択可能である。
外国為替業務管理システム1には、輸出手形管理装置10が設けられている。輸出手形管理装置10は、輸出者101のために信用状付き輸出手形の管理を支援する。輸出手形管理装置10は、データ通信部21を介してファームバンキングシステム4とデータ通信可能に接続されている。
輸出手形管理装置10は、データ格納部11、輸出手形データ生成部12、輸出手形買取データ追記部13、都度請求手数料データ追記部14、検証部15、入力部16、出力部17を備えて構成されている。
データ格納部11は、ハードディスク等の記憶装置よりなる。データ格納部11は、複数の輸出手形データ53…を格納している。後述するように、輸出手形データ53は、信用状取引の段階に応じて3つの状態(A,B,C)があるが、1つのデータが更新されるのであって、3つのデータがあるわけではない。
輸出手形データ生成部12は、販売管理システム2から入力されたインボイスデータ51、L/Cデータ52(図2)に基づいて、輸出手形データ53を生成して、データ格納部11に格納する。
輸出手形買取データ追記部(輸出手形買取データ追記手段)13は、ファームバンキングシステム4から輸出手形支払情報として受信した輸出手形買取データ55を、対応する輸出手形データ53に追記してデータ格納部11に格納する。具体的には、輸出手形買取データ追記部13は、買取銀行104が生成した「輸出手形No.(輸出手形識別情報)」、「入金日」、「入金金額」、「手数料1(買取手数料)」を含む輸出手形買取データ55を、ファームバンキングシステム4からデータ通信部21を介して取得する。そして、輸出手形買取データ追記部13は、輸出手形買取データ55に対応する輸出手形データ53Aを、当該「輸出手形No.」をキーとしてデータ格納部11から検索し、当該「入金日」、「入金金額」、「手数料1」を所定のフィールドに記録することにより、データ格納部11に格納された輸出手形データ53を更新する。
都度請求手数料データ追記部(都度請求手数料データ追記手段)14は、ファームバンキングシステム4から都度請求手数料情報として受信した都度請求手数料データ57を、対応する輸出手形データ53に追記してデータ格納部11に格納する。具体的には、都度請求手数料データ追記部14は、買取銀行104が生成した「輸出手形No.」と「手数料2(送金手数料)」と「利息(立替利息)」とを含む都度請求手数料データ57を、ファームバンキングシステム4からデータ通信部21を介して取得する。そして、都度請求手数料データ追記部14は、都度請求手数料データ57に対応する輸出手形データ53Bを、当該「輸出手形No.」をキーとしてデータ格納部11から検索し、当該「手数料2」および「利息」を所定のフィールドに記録することにより、データ格納部11に格納された輸出手形データ53を更新する。
検証部15は、未決済の手形を抽出する未決済手形抽出部15aと、手数料等の手形データの異常を検出する手形データ検証部15bとを備えている。未決済手形抽出部15aおよび手形データ検証部15bは、検証結果を出力部17に出力する。
未決済手形抽出部(未決済手形抽出手段)15aは、データ格納部11に格納された輸出手形データ53から、「入金金額」が記録されており、かつ、「手数料2」が記録されていないものを抽出する。なお、未決済手形抽出部15aは、「手数料2」が記録されていないものの代わりに、「利息」が記録されていないものを抽出してもよいし、「手数料2」および「利息」の両方が記録されていないものを抽出してもよい。
手形データ検証部(手形データ検証手段)15bは、輸出手形データ53を検証する。手形データ検証部15bは、例えば、都度請求手数料データ追記部14が、都度請求手数料データ57に基づいて「手数料2」および「利息」を輸出手形データ53Bに記録する際、当該「手数料2」および「利息」を検証する。
入力部16は、輸出手形管理装置10のユーザインタフェースであり、キーボードやマウス等の入力デバイスである。また、出力部17は、輸出手形管理装置10のユーザインタフェースであり、モニタやプリンタ等の出力デバイスである。なお、輸出手形買取データ55、都度請求手数料データ57などのデータは、入力部16を用いて操作者が入力することも可能である。
データ通信部(データ通信手段)21は、輸出手形買取データ55および都度請求手数料データ57を買取銀行104のファームバンキングシステム4から取得する。データ取得のタイミングとしては、例えば、データの生成時、あらかじめ設定されたスケジュールに従って、あるいは、操作者の入力部16からの操作時などが挙げられる。
なお、ファームバンキングシステム4から受信した輸出手形買取データ55、都度請求手数料データ57などのデータは、外国為替業務管理システム1における輸出手形管理装置10以外の装置、ならびに、販売管理システム2および輸出業務管理システム3において利用されてもよい。また、図1では、データ通信部21は、輸出手形管理装置10に設けられているが、輸出手形管理装置10の外に設けて、外国為替業務管理システム1の他の装置と共用されてもよい。
図3は、外国為替業務管理システム1で使用するデータの構造を示す説明図である。なお、図3に示したデータおよびその構造は一例であり、外国為替業務管理システム1の仕様に応じて適宜変更可能である。
上記のように、データ格納部11は、輸出手形データ53を複数格納する。この輸出手形データ53は、輸出手形を識別するための「輸出手形No.(輸出手形識別情報)」と、買取銀行104が輸出者101の口座に入金した「入金金額」と、輸入者102が支払った代金を発行銀行103が買取銀行104に送金するための「手数料2(送金手数料)」との各フィールドを少なくとも含む。
輸出手形データ53は、決済の段階に応じて3つの形態をとる。輸出手形データ53Aは、輸出手形作成の際(S205(図9))、輸出手形データ生成部12によって生成されたデータである。輸出手形データ53Bは、ファームバンキングシステム4から輸出手形買取データ55を受信したとき(S206(図9))、輸出手形買取データ追記部13が輸出手形買取データ55を輸出手形データ53Aに追記して更新したデータである。輸出手形データ53Cは、ファームバンキングシステム4から輸出手形買取データ55を受信したとき(S211(図9))、都度請求手数料データ追記部14が都度請求手数料データ57を輸出手形データ53Bに追記して更新したデータである。
詳細には、図3に示すように、輸出手形データ53は、「輸出手形No.」、「手形金額」、「受取銀行」、「手形発行日」、「L/CNo.」、「得意先コード」、「得意先名」、「決定条件」、「L/C発行日」、「L/C発行銀行」、「手形名宛人」、「インボイスNo.」、「売上日」、「船積書類情報」、「入金日」、「入金金額」、「手数料1」、「手数料2」、「利息」のフィールドを含んでいる。
輸出手形データ53の「輸出手形No.」、「手形金額」、「受取銀行」、「手形発行日」は、外国為替業務管理システム1により、インボイスデータ51に基づいて生成される。なお、複数のインボイスから手形を作る場合、輸出手形データ53の「手形金額」は、インボイスデータ51の「売上金額」を集計したものとなる。輸出手形データ53の「L/CNo.」、「得意先コード」、「得意先名」、「決定条件」、「L/C発行日」、「L/C発行銀行」、「手形名宛人」は、L/Cデータ52より引き継いでいる。輸出手形データ53の「インボイスNo.」、「売上日」、「船積書類情報」は、インボイスデータ51より引き継いでいる。
輸出手形データ53は、「輸出手形No.」によって輸出手形買取データ55と対応づけることができる。そして、輸出手形データ53の「入金日」、「入金金額」、「手数料1」は、輸出手形買取データ55より引き継いでいる。
輸出手形データ53は、「輸出手形No.」によって都度請求手数料データ57と対応づけることができる。そして、輸出手形データ53の「輸出手形No.」、「手数料2」、「利息」は、都度請求手数料データ57より引き継いでいる。
つづいて、輸出手形データ53以外のデータについて説明する。
インボイスデータ51は、「得意先コード」、「得意先名」、「L/CNo.」、「売上金額」、「インボイスNo.」、「売上日」、「船積書類情報」のフィールドを含んでいる。インボイスデータ51は、販売管理システム2によって生成される。インボイスデータ51は、「得意先コード」および「L/CNo.」によってL/Cデータ52と対応づけることができる。
L/Cデータ52は、「L/CNo.」、「得意先コード」、「得意先名」、「決済条件」、「L/C発行日」、「L/C発行銀行」、「手形名宛人」のフィールドを含んでいる。L/Cデータ52は、L/C通知(図9のS203)に基づいて販売管理システム2によって生成される。L/Cデータ52は、「L/CNo.」および「得意先コード」によってインボイスデータ51と対応づけることができる。
輸出手形発行データ54は、「輸出手形No.」、「手形金額」、「受取銀行」、「手形発行日」、「L/CNo.」、「得意先コード」、「得意先名」、「インボイスNo.」、「売上日」、「船積書類情報」のフィールドを含んでいる。輸出手形発行データ54のすべてのフィールドは、輸出手形データ53Aより引き継いでいる。
輸出手形買取データ55は、「輸出手形No.」、「入金日」、「入金金額」、「手数料1」のフィールドを含んでいる。輸出手形買取データ55は、ファームバンキングシステム4において生成される。
輸出手形回収データ56は、「輸出手形No.」、「手形金額」、「受取銀行」、「入金日」、「入金金額」、「手数料1」のフィールドを含んでいる。輸出手形回収データ56のすべてのフィールドは、輸出手形データ53Bより引き継いでいる。
都度請求手数料データ57は、「輸出手形No.」、「手数料2」、「利息」のフィールドを含んでいる。都度請求手数料データ57は、ファームバンキングシステム4において生成される。
つづいて、図4を参照しながら、輸出手形管理装置10による決済管理および手形料管理の仕組みについて説明する。
ステップS11では、輸出者101が輸出手形を発行する。このとき、輸出手形データ生成部12が輸出手形データ53Aを生成する。この例では、手形金額“10,000”の輸出手形を発行している。
ステップS12では、買取銀行104が輸出手形の買取を行う。この例では、手形金額“10,000”の輸出手形に対して、手数料1“1,000”を差し引いて、入金金額“9,000”を輸出者101の口座に入金している。そして、ステップS13では、買取銀行104が輸出手形支払情報を作成して、輸出者101へ送信する。
ステップS14では、買取銀行104が輸出手形支払情報として送信した輸出手形買取データ55を、輸出者101がファームバンキングシステム4を介して受信する。このとき、輸出手形買取データ追記部13が輸出手形買取データ55に基づいて輸出手形データ53Aを輸出手形データ53Bに更新する(輸出手形買取データ追記ステップ)。この例では、輸出手形データ53Aに入金金額“9,000”と手数料1“1,000”を追記している。また、手形データ検証部15bが輸出手形データ53Bを検証する。具体的には、入金金額“9,000”と手数料1“1,000”の合計額が手形金額“10,000”と等しいか、手数料1“1,000”が理論値と一致しているか、所定の手数料金額より多くないか等をチェックする。さらに、外国為替業務管理システム1では、輸出手形データ53Bに基づいて輸出手形回収データ56を生成する。
ステップS15では、買取銀行104が輸出手形の決済を行う。この例では、発行銀行103から、手形金額“10,000”から手数料2“500”が差し引かれた金額が入金されている。そして、ステップS16では、買取銀行104が都度請求手数料情報を作成して、輸出者101へ送信する。この例では、買取銀行104は、他行手数料である手数料2“500”に加え、立替利息“100”を請求している。
ステップS17では、買取銀行104が都度請求手数料情報として送信した都度請求手数料データ57を、輸出者101がファームバンキングシステム4を介して受信する。このとき、都度請求手数料データ追記部14が都度請求手数料データ57に基づいて輸出手形データ53Bを輸出手形データ53Cに更新する(都度請求手数料データ追記ステップ)。この例では、輸出手形データ53Aに手数料2“500”と利息“100”を追記している。また、手形データ検証部15bが輸出手形データ53Cを検証する。具体的には、利息“100”が理論値(例えば単利の場合には、手形金額“10,000”×金利×立替期÷365)と等しいか、手数料2“500”が過大でないか等をチェックする。なお、上記理論値の演算式は一例であり、適宜選択できる。
ステップS18では、買取銀行104が一括落手数料情報を作成して、輸出者101へ送信する。一括落手数料情報は、一月分の都度請求手数料情報をまとめて作成される。
ステップS19では、買取銀行104が一括落手数料情報として送信した一括落手数料データ58を、輸出者101がファームバンキングシステム4を介して受信する。このとき、手形データ検証部15bが輸出手形データ53Cを検証する。具体的には、都度請求手数料デー57と一括落手数料データ58とを、手数料2“500”および利息“100”について照合する。なお、図4では、一括落手数料データ58のうち、照合を行う手数料2および利息のみを示している。
なお、輸出者101は、ステップS19での検証の結果、都度請求手数料と一括落手数料支払とが一致することを確認できると、銀行に手数料を支払う。
ここで、ステップS11〜S17の処理は日次で行われるが、ステップS18〜S19の処理は月次で行われる。そして、その日のステップS17の処理の終了後に、未決済手形抽出部15aによって、未決済リスト(図5)が作成される(未決済手形抽出ステップ)。具体的には、未決済手形抽出部15aは、データ格納部11に格納されているすべての輸出手形データ53について、「入金金額」が記録されており、かつ、「手数料2」(および「利息」)が記録されていないものを抽出する。
図5は、未決済手形抽出部15aが作成する未決済リストの一例を示す説明図である。同図に示すように、未決済リストでは、未決済手形抽出部15aが抽出した手形の「入金日」、「輸出手形No.」、「通貨」、「手形金額」、「銀行照会番号」、「L/CNo.」、「コード」、「ユーザ名」が一覧表の形式にまとめられる。ここで、「入金日」は、代金支払(図9のS206)の日付である。「コード」は、輸入者102に対して割り振られたコードである。「ユーザ名」は、輸入者102の名称である。
以上のように、輸出手形管理装置10では、都度請求手数料データ57を受信して、これに基づいて輸出手形データ53を更新し、入金金額が記録されているが、送金手数料(および立替利息)が記録されていないものを未決済の輸出手形のリストとして作成する。これにより、輸出者101は、買取銀行104からの月次の報告を待つことなく、都度請求手数料データ57が提供される頻度(通常は日次)で決済情報を確認できる。その結果、従来不可能だった日々の回収遅延管理を行うことが可能となる。
ここで、手形データ検証部15bによる輸出手形データ53の検証について説明する。図6は、手形データ検証部15bが輸出手形データ53を検証した結果、エラーが発見された場合に、出力部17に提示する警告リストのサンプルを示す説明図である。
外国為替取引では、多くの手数料(種類・量ともに)が発生する。この手数料を効率的に管理するために、輸出手形管理装置10では以下のような手数料管理を行う。
(1)日々の手数料管理
輸出者101は、輸出手形の買取および決済のたびに、買取銀行104から利息・手数料の請求を受ける。手形データ検証部15bでは、この利息手数料が二重請求・過大請求されていないかを以下の方法で確認する。
[1]まず、買取銀行104から受信した輸出手形買取データ55を解析して、輸出手形別・手数料種類別に分別し、その上で輸出手形データ53Bに更新する。
[2]利息は、輸出手形の「発行日から決済日までの期間」と「金利」と「輸出手形金額」から決まる。そこで、手形データ検証部15bは、「金利」があらかじめ登録されており、これを用いて正しい利息金額を算出することが可能である。そして、手形データ検証部15bは、計算した金額と銀行から請求された金額の一致を確認することで、買取銀行104からの利息の過大請求を検出する。
[3]為替手数料は、通常、手形金額に一定の比率をかけた金額が請求されるが、手形金額が小さい場合には、最低手数料として固定の金額がかかる。そこで、手形データ検証部15bは、「一定の比率」と「最低手数料がかかるようになる手形金額」があらかじめ登録されており、これらを用いて正しい為替手数料を算出することが可能である。手形データ検証部15bは、計算した金額と銀行から請求された金額の一致を確認することで、買取銀行104からの為替手数料の過大請求を検出する。
[4]その他の手数料は、利息や為替手数料のように理論値を計算できない。そこで、手形データ検証部15bは、標準的な手数料金額があらかじめ登録されており、その金額を超えた請求があった場合には、警告メッセージを出す。輸出者101は、この警告に基づいて、手数料を詳しく調べることで請求金額が適正かを確認できる。
[5]また、手形データ検証部15bは、受信した都度請求手数料データ57に基づき、手数料2および利息を追記して輸出手形データ53を更新しようとした時に、手数料2および/あるいは利息のフィールドが既にNull値ではなかった場合(すなわち、手数料2および/あるいは利息がすでに請求されている場合)、警告メッセージが表示する。これにより、二重請求を検出できる。
(2)一括落手数料の確認
輸出者101は、日々請求された手数料をまとめたものを月次に一括落手数料として買取銀行104から請求される。輸出者101は、これに基づいて手数料の支払いを行う。手形データ検証部15bでは、この一括落手数料の請求が正しいかどうかを次の方法で確認する。まず、銀行照会番号をもとに、一括落手数料の明細が、上記のように日々の手数料管理で確認した手数料の金額と一致するかを一件ずつ確認する。そして、もし金額の不一致や二重請求があった場合には、警告リストを出力する。
以上のように、輸出手形管理装置10では、都度請求手数料データ57に基づいて輸出手形データ53のデータを検証することができる。これにより、輸出手形データ53のデータのエラーを、従来よりも早く発見できる。よって、多量の手数料を、効率的に管理することができるとともに、エラーが出ても素早く対処することが可能となる。
つづいて、図7、図8を参照しながら、輸出手形管理装置10を含む外国為替業務管理システム1、販売管理システム2、輸出業務管理システム3を備えた業務システムによる処理を説明する。
図7を参照しながら、輸出手形発行処理および輸出手形回収処理について説明する。
(輸出手形発行処理)
まず、輸出者101の物流部門が、販売管理システム2にてインボイスの売上入力を行う(S31,S32,S34)。以下では、2つのインボイスの取引条件が信用状付買取(L/C)である場合について説明する。なお、売上入力されたインボイスの取引条件がD/P(Documents against payment)であるが場合には、外国為替業務管理システム1は信用状付買取とは別に処理する。D/P取立とは、船積書類の引渡しを荷為替手形の支払いと引換えに行うという引渡し条件である。D/P取立では、信用状付買取とは異なり、2回目の手数料が発生しない。
次に、販売管理システム2にて売上入力すると(S32)、データが輸出業務管理システム3に引き継がれ、売掛金が計上される(S33)。
次に、輸出者101の財務部門が外国為替業務管理システム1にて、販売管理システム2から上記のデータをインボイスデータ51として受信する(S35)。
次に、L/C買取のインボイスについて、「L/CNo.」をキーとして、事前に販売管理システム2から受信したL/Cデータ52と結合して輸出手形データ53Aを作成する(S36)。なお、D/P取立のインボイスについては、「得意先コード」をキーとして、事前に登録した得意先マスタと結合して、D/P取立の輸出手形データを作成する。
次に、輸出者101は、外国為替業務管理システム1にて輸出手形データ53Aを専用帳票に出力して、輸出手形を作成し、買取銀行104に持ち込む(S37)。同時に、輸出手形データ53Aから輸出手形発行データ54を作成し、輸出業務管理システム3に送信する(S38)。そして、輸出業務管理システム3では、輸出手形発行データ54を受信し(S39)、売掛金残高を手形残高に振替える(S40)。
(輸出手形回収処理)
買取銀行104は、輸出者101によって持ち込まれた信用状付輸出手形を受取り(S41)、信用状付輸出手形の買取の処理を行い、輸出者101の口座に代金を入金する(S42)。このとき、買取銀行104は、ファームバンキングシステム4にて輸出手形支払情報を作成する。
次に、輸出者101の財務部門が外国為替業務管理システム1にて、輸出手形支払情報をファームバンキングシステム4から受信し、輸出手形の輸出手形回収データ56を作成する(S45)。
次に、輸出手形管理装置10では、輸出手形回収データ56を「輸出手形No.」をキーにして、輸出手形データ53Bと照合する。具体的には、手形データ検証部15bが、「入金金額」と「手数料1」の合計が「手形金額」と一致するか、また手数料テーブルをもとに「手数料1」の過大請求がないかを確認する。
次に、会計伝票(輸出手形回収伝票)と会計データ(輸出手形回収データ)を作成し、会計データを輸出業務管理システム3に送信する(S46,S47)。輸出業務管理システム3では、インボイスごとにデータの照合を行い、回収されたインボイスの手形残高をゼロにする(S48,S49)。
つづいて、図8を参照しながら、一括落手数料管理処理および回収遅延管理処理について説明する。
まず、輸出手形が決済され、買取銀行104は「利息」と発行銀行103から請求された「手数料2」を合わせて、都度請求手数料情報と個別請求書を作成する(S64,S63)。
次に、輸出者101の財務部門は外国為替業務管理システム1にて、都度請求手数料情報をファームバンキングシステム4から受信して、都度請求手数料データ57を作成する(S64)。
次に、「輸出手形No.」をキーとして、都度請求手数料データ57と輸出手形データ53Cを照合し、輸出手形データ53Bを輸出手形データ53Cに更新する(S68)。これと同時に、利息・手数料警告リストを出力する(S67)。具体的には、手形データ検証部15bは、「利息」の金額が、輸出手形の金額(手形金額)、発行日から決済日までの日数、金利をもとに計算した理論値と一致することを確認する。また、手形データ検証部15bは、手数料の金額が、手数料テーブルをもとに過大請求されていないかを確認する。また、手形データ検証部15bは、利息・手数料について、二重請求がないことも確認する。また、未決済手形抽出部15aが輸出手形未決済リストを作成する。
つづいて、月末に、買取銀行104が1ヶ月分の未収手数料(都度請求手数料)をまとめて、一括落手数料情報と合計請求書を作成する(S71,S70)。買取銀行104は、合計請求書と個別請求書を輸出者101に送付する(S78)。
つづいて、輸出者101の財務部門は外国為替業務管理システム1にて、一括落手数料情報をファームバンキングシステム4から受信し(S72)、一括落手数料データを作成する(S74)。
次に、「銀行照会No.」をキーにして、都度請求手数料データ57と一括落手数料データ58を全件照合して、アンマッチリストを出力する(S75)。具体的には、手形データ検証部15bは、既に確認した都度請求手数料データ57と一括落手数料データ58が一致することを確認して、一括落手数料データ58の妥当性を確認する。
次に、外国為替業務管理システム1は、一括落手数料データ58から手数料明細リストを出力し(S76)、それをもとに支払伝票を起票する(S77)。
以上のように、輸出手形管理装置10を含む業務システムによれば、輸出手形の未決済リストを日々出力し、回収遅延管理を日々行うことができる。また、手数料の照合をする上で、まず都度請求手数料を理論値と照合し、それが一括落手数料と一致することを確認することで、手数料の妥当性を確認することができる。
最後に、上記輸出手形管理装置10は、パーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータをベースに構成できる。具体的には、輸出手形管理装置10は、上記のデータ格納部11、輸出手形データ生成部12、輸出手形買取データ追記部13、都度請求手数料データ追記部14、検証部15、入力部16、出力部17、データ通信部21の機能を実現するプログラム(輸出手形管理プログラム)の命令を実行するCPU(central processing unit )、ブートロジックを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するハードディスク等の記憶装置(記録媒体)、キーボードやマウス等の入力機器、モニタ、スピーカー、プリンタ等の出力機器、他の機器と通信する通信機器などを備えている。そして、輸出手形管理装置10が備える各機能ブロックは、RAMに格納された輸出手形管理プログラムを、CPUなどが実行することにより実現される。
このように、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである輸出手形管理プログラムのプログラムコード(実行形式、中間コード、ソースのいずれの形式であってもよい)をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)がプログラムコードを実行することによっても、達成可能である。
そして、システムあるいは装置へのプログラムコードは、プログラムコードをコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体によって供給してもよい。この場合、上記記録媒体は、システムあるいは装置と分離可能に構成することができる。また、上記記録媒体は、記録したプログラムコードをコンピュータが直接読み取ることができるようにシステムあるいは装置に装着されるものであっても、外部記憶装置としてシステムあるいは装置に接続されたプログラム読み取り装置を介して読み取ることができるように装着されるものであってもよい。
例えば、上記記録媒体としては、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、システムあるいは装置へのプログラムコードは、システムあるいは装置を通信ネットワークと接続し、その通信ネットワークを介して供給してもよい。この場合、上記通信ネットワークとしては、特に限定されず、具体的には、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、具体的には、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された搬送波あるいはデータ信号列の形態でも実現され得る。
なお、上述した機能は、コンピュータが読み出した上記プログラムコードを実行することによって実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても実現される。さらに、上述した機能は、供給された上記プログラムコードが、コンピュータに装着された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても実現される。
本発明に係る輸出手形管理装置によれば、輸出者は、買取銀行からの月次の報告を待つことなく、都度請求手数料データが提供される頻度(通常は日次)で決済情報を確認できる。よって、上記輸出手形管理装置は、輸出者が適切な回収遅延管理を行うことができるように信用状付き輸出手形を管理する用途に適用できる。
本発明の一実施の形態に係る輸出手形管理装置の構成の概略を示す機能ブロック図である。 図1に示した輸出手形管理装置におけるデータフローを示す説明図である。 図1に示した輸出手形管理装置で使用するデータの構造を示す説明図である。 図1に示した輸出手形管理装置による手形料管理の仕組みを示す説明図である。 図1に示した手形データ検証部が提示する警告リストのサンプルを示す説明図である。 図1に示した手形データ検証部が提示する警告リストのサンプルを示す説明図である。 図1に示した輸出手形管理装置を含む業務システムによる輸出手形発行処理および輸出手形回収処理の概略を示すフローチャートである。 図1に示した輸出手形管理装置を含む外国為替業務管理システムによる一括落手数料管理処理および回収遅延管理処理の概略を示すフローチャートである。 信用状取引の概略を示す説明図である。
符号の説明
4 ファームバンキングシステム(買取銀行のコンピュータ)
10 輸出手形管理装置
11 データ格納部(データ格納手段)
13 輸出手形買取データ追記部(輸出手形買取データ追記手段)
14 都度請求手数料データ追記部(都度請求手数料データ追記手段)
15a 未決済手形抽出部(未決済手形抽出手段)
15b 手形データ検証部(手形データ検証手段)
21 データ通信部(データ通信手段)
53(53A,53B,53C) 輸出手形データ
55 輸出手形買取データ
57 都度請求手数料データ
101 輸出者
102 輸入者
103 発行銀行
104 買取銀行

Claims (6)

  1. 輸出者のために信用状付き輸出手形の管理を支援する輸出手形管理装置であって、
    輸出手形を識別するための輸出手形識別情報と、買取銀行が輸出者の口座に入金した入金金額と、輸入者が支払った代金を発行銀行が買取銀行に送金するための送金手数料との各フィールドを少なくとも含む輸出手形データを複数格納するデータ格納手段と、
    買取銀行が生成した、上記輸出手形識別情報と上記入金金額とを少なくとも含む輸出手形買取データに対応する輸出手形データを、当該輸出手形識別情報をキーとして上記データ格納手段から検索し、当該入金金額を所定のフィールドに記録することにより、上記データ格納手段に格納された輸出手形データを更新する輸出手形買取データ追記手段と、
    買取銀行が生成した、上記輸出手形識別情報と上記送金手数料とを少なくとも含む都度請求手数料データに対応する輸出手形データを、当該輸出手形識別情報をキーとして上記データ格納手段から検索し、当該送金手数料を所定のフィールドに記録することにより、上記データ格納手段に格納された輸出手形データを更新する都度請求手数料データ追記手段と、
    上記データ格納手段に格納された輸出手形データから、上記入金金額が記録されており、かつ、上記送金手数料が記録されていないものを抽出する未決済手形抽出手段と、を備えたことを特徴とする輸出手形管理装置。
  2. 上記都度請求手数料データ追記手段が、上記都度請求手数料データに基づいて上記送金手数料を上記輸出手形データに記録する際、当該送金手数料を検証する手形データ検証手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の輸出手形管理装置。
  3. 上記輸出手形買取データおよび上記都度請求手数料データを上記買取銀行のコンピュータから取得するデータ通信手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の輸出手形管理装置。
  4. 輸出手形を識別するための輸出手形識別情報と、買取銀行が輸出者の口座に入金した入金金額と、輸入者が支払った代金を発行銀行が買取銀行に送金するための送金手数料との各フィールドを少なくとも含む輸出手形データを複数格納するデータ格納手段と、輸出手形買取データ追記手段と、都度請求手数料データ追記手段と、未決済手形抽出手段とを備えて、輸出者のために信用状付き輸出手形の管理を支援する輸出手形管理装置における輸出手形管理方法であって、
    上記輸出手形買取データ追記手段にて、買取銀行が生成した、上記輸出手形識別情報と上記入金金額とを少なくとも含む輸出手形買取データに対応する輸出手形データを、当該輸出手形識別情報をキーとして上記データ格納手段から検索し、当該入金金額を所定のフィールドに記録することにより、上記データ格納手段に格納された輸出手形データを更新する輸出手形買取データ追記ステップと、
    上記都度請求手数料データ追記手段にて、買取銀行が生成した、上記輸出手形識別情報と上記送金手数料とを少なくとも含む都度請求手数料データに対応する輸出手形データを、当該輸出手形識別情報をキーとして上記データ格納手段から検索し、当該送金手数料を所定のフィールドに記録することにより、上記データ格納手段に格納された輸出手形データを更新する都度請求手数料データ追記ステップと、
    上記未決済手形抽出手段にて、上記データ格納手段に格納された輸出手形データから、上記入金金額が記録されており、かつ、上記送金手数料が記録されていないものを抽出する未決済手形抽出ステップと、を含むことを特徴とする輸出手形管理方法。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の輸出手形管理装置を動作させる輸出手形管理プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための輸出手形管理プログラム。
  6. 請求項5に記載の輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

JP2003323432A 2003-09-16 2003-09-16 輸出手形管理装置、輸出手形管理方法、輸出手形管理プログラム、輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP4238680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003323432A JP4238680B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 輸出手形管理装置、輸出手形管理方法、輸出手形管理プログラム、輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003323432A JP4238680B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 輸出手形管理装置、輸出手形管理方法、輸出手形管理プログラム、輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005092446A true JP2005092446A (ja) 2005-04-07
JP4238680B2 JP4238680B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=34454514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003323432A Expired - Fee Related JP4238680B2 (ja) 2003-09-16 2003-09-16 輸出手形管理装置、輸出手形管理方法、輸出手形管理プログラム、輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4238680B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102648070A (zh) * 2009-10-06 2012-08-22 扫描音速Mi有限责任公司 使用传感器并借助填充材料用于材料接合式连接的接合设备
CN113095744A (zh) * 2020-01-07 2021-07-09 湖南大学 基于区块链进行垫资出口的方法、计算机可读取的存储介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102648070A (zh) * 2009-10-06 2012-08-22 扫描音速Mi有限责任公司 使用传感器并借助填充材料用于材料接合式连接的接合设备
CN113095744A (zh) * 2020-01-07 2021-07-09 湖南大学 基于区块链进行垫资出口的方法、计算机可读取的存储介质
CN113095744B (zh) * 2020-01-07 2024-04-30 湖南大学 基于区块链进行垫资出口的方法、计算机可读取的存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4238680B2 (ja) 2009-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160125486A1 (en) Settlement operations support system and settlement operations support method
JP7348944B2 (ja) 会計装置及びプログラム
JPH10187833A (ja) 会計処理装置及びその方法
US10607236B2 (en) Universal system for enabling dynamically discounted buyer-vendor payments
US20060136315A1 (en) Commissions and sales/MIS reporting method and system
US7209897B2 (en) Systems and methods for charge-back invoice generation
US20140019346A1 (en) Universal system for electronic check creation and payment via image cash letter
US11468410B2 (en) Universal payment module and system
JP2018190168A (ja) 照合プログラムおよびデータ照合方法
JP2004192564A (ja) 勘定科目自動仕訳方法及びそのプログラム
JP6762391B2 (ja) キャッシュレス割り勘方法、プログラム、およびコンピュータ
JP2009187182A (ja) 旅費精算システム
JP2015207142A (ja) 入金処理装置、入金処理方法及び入金処理プログラム
JP6510693B1 (ja) 支払代行システム、支払代行方法、端末装置、及びプログラム
JP6402397B1 (ja) 会計処理装置、会計処理方法、会計処理プログラム
JP4238680B2 (ja) 輸出手形管理装置、輸出手形管理方法、輸出手形管理プログラム、輸出手形管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP6848134B1 (ja) データ処理装置、データ処理方法及びプログラム
JP3152354B2 (ja) ペーパレス会計システム
JP2006309321A (ja) 入金照合装置、プログラムおよび記録媒体
JP4286505B2 (ja) 会計・eb統合システム及び会計・eb統合プログラム
CN113222568A (zh) 一种航运业务结算方法、平台、设备、介质及产品
JP2004145877A (ja) 情報処理システム、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体
JP2002083137A (ja) 保険代理店の保険料精算システム及びその方法
JP6510692B1 (ja) 支払代行システム、支払代行方法、端末装置、及びプログラム
JP2021184227A (ja) 金銭管理システム、金銭管理方法、寄付管理システム、寄付管理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees