JP2005092062A - 画像形成装置におけるパルスモータの制御方法 - Google Patents

画像形成装置におけるパルスモータの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機械的な装置構成が複雑化しないで、騒音あるいは振動を低減するパルスモータの制御方法を提供する。
【解決手段】所望のパルス速度でパルスモータを駆動する際に、所望のパルス速度でのトルクが、パルス速度−トルク特性上で定電圧領域となるように、駆動電圧を変化させる。定電圧領域で駆動することにより、トルク変動が小さくなり、騒音あるいは振動を小さくすることができる。
【選択図】図6

Description

この発明は、放射線画像を蓄積性蛍光体シートに記録し、記録された放射線画像を読み出し、蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像を消去する放射線画像記録読取装置等の画像形成装置に適用して好適なパルスモータの制御方法に関する。
例えば、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)が知られている。この種の蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を写真感光材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力させるシステムが採用されている。
具体的には、人体等の被写体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備えた蓄積性蛍光体シートに一旦記録し、この蓄積性蛍光体シートにレーザ光等の励起光を照射することにより輝尽発光光を発生させた後、この輝尽発光光を光電的に読み取って得られた画像信号に基づいて、写真感光材料等の記録媒体やCRT等の表示装置に被写体の放射線画像情報を可視像として出力(再生)させる種々の画像形成装置が病院、医療センタ等で採用されている。
この画像形成装置には、蓄積性蛍光体シートを二次元的に走査するために、前記蓄積性蛍光体シートに主方向に励起光を照射して、前記蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光を光電的に読み取る読取部(走査部)と、前記読取部を、主方向に略直交する副方向に相対的に搬送する搬送部とが組み込まれている。
ところで、この種の搬送部では、画像のゆがみを低減するために読取部を副方向に正確に搬送するモータとしてパルスモータ(いわゆるステッピングモータ)が用いられる。
ところが、パルスモータは、次の式(1)と式(2)に示すように、回転数と歯数の関数で決定される基本周波数と、慣性とトルクと歯数の関数で決定される固有振動数との関係で回転速度の変動が発生する。
基本周波数=回転数×歯数[Hz] …(1)
固有振動数=(1/2π)×((トルク×歯数)/慣性)1/2 [Hz] …(2)
回転速度の変動は、画像形成装置における騒音あるいは振動の発生の一因となる。
特に、パルスモータの振動数が画像形成装置内の読取部の固有振動数と一致すると共振が発生し、回転速度変動、騒音、及び振動が増大する。
パルスモータの回転速度変動を低減する従来技術に係る画像形成装置が特許文献1に開示されている。この従来技術では、低速回転時にクラッチにより慣性負荷を接続することで、パルスモータの低速回転時における回転速度変動を低減している。
また、パルスモータによって発生する騒音を低減する従来技術に係る画像読取装置が特許文献2に開示されている。この従来技術では、パルスモータを低速で回転させるときには、パルスモータの駆動電流を小さくし発生トルクを低くすることでパルスモータにより発生する騒音を低減している。
特開2002−354204号 特開2002−374389号
しかしながら、上記の特許文献1に係る従来技術では、慣性負荷をクラッチにより接続あるいは切断する構成としているので、機械的な装置構成が複雑化するという問題がある。また、上記の特許文献2に係る従来技術では、低速時に小さい駆動電流を供給することが記載されているに過ぎなく、単に、この技術を上述した放射線画像を記録し読み取る画像形成装置に適用した場合には、必要トルクに対し、十分な発生トルクが得られなくなるという問題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、機械的な装置構成を複雑化しないで、騒音あるいは振動を低減することを可能とする画像形成装置におけるパルスモータの制御方法を提供することを目的とする。
この発明の画像形成装置におけるパルスモータの制御方法は、励起光源からの励起光を蓄積性蛍光体シートに対して主方向に照射して、前記蓄積性蛍光体シートからの輝尽発光光をラインセンサにより読み取るとともに、前記励起光源と前記ラインセンサと消去光源を含む読取・消去ユニットをパルスモータにより主方向と直交する副方向に搬送し、前記蓄積性蛍光体シートから二次元的な画像情報を読み取り、画像情報の読取後に前記消去光源を駆動し前記読取・消去ユニットを前記パルスモータにより副方向に搬送することで、前記蓄積性蛍光体シートに消去光を照射し前記蓄積性蛍光体シートに残存する画像情報を消去する画像形成装置における前記パルスモータの制御方法であって、副方向の読取速度に応じて前記パルスモータのパルス速度を決定するステップと、決定したパルス速度が、パルス速度−トルク特性上で定電圧領域となるように、前記パルスモータの駆動電圧を決定するステップとを有することを特徴とする(請求項1記載の発明)。
この発明によれば、パルス速度−トルク特性上で定電圧領域となるように、パルスモータの駆動電圧を決定しているので、トルク変動が小さくなり、パルスモータの回転速度変動の基本周波数成分を小さくでき、結果として騒音を小さくすることができる。
この場合、駆動電圧決定後に、前記パルスモータの固有振動数と前記読取・消去ユニットの固有振動数とを比較し、一致している場合には、駆動電圧を所定量低下させて再決定するステップを有するため、パルスモータの固有振動数と読取・消去ユニットの固有振動数との共振を回避することができる(請求項2記載の発明)。
なお、定電圧領域は、前記パルスモータを構成するステータの巻線インダクタンスあるいはステータの磁力を予め調節することで、パルス速度−トルク特性上の速度軸あるいはトルク軸上で移動させることができる(請求項3記載の発明)。巻線インダクタンスを小さくすることでトルクの定電圧領域の傾斜を緩やかにすることができ、ステータの磁力を大きくすることで、定電流領域及び定電圧領域のトルクがともに大きくなる。
また、読取終了後に、前記ラインセンサにより読み取った輝尽発光光の強度に応じて前記消去光源の消去時間を決定するステップと、決定した消去時間に応じて前記読取・消去ユニットを前記蓄積性蛍光体シートに対して主方向に搬送する往復回数を決定し、消去に係わる前記パルスモータのパルス速度を決定するステップとを有することで共振を防止できる可能性が高くなる(請求項4記載の発明)。
この場合においても、パルス速度決定後に、前記パルスモータの固有振動数と前記読取・消去ユニットの固有振動数とを比較し、一致している場合には、前記往復回数を1回増加し、消去に係わる前記パルスモータのパルス速度を再決定するステップとを有することで、共振を回避することができる(請求項5記載の発明)。
また、決定した消去に係わる前記パルスモータのパルス速度に応じて駆動電流を変化させるステップを有することで、トルクを変化させることが可能になり、騒音を制御することができる。
なお、加速から定速への移行タイミングを、起動時に発生する回転速度変動周期中、回転速度が一旦低下した後、再び増加する期間のタイミングとすることで、滑らかに定速に移行させることができる(請求項6記載の発明)。
この発明によれば、従来技術のように慣性負荷をクラッチにより接続あるいは切断する構成を用いないで電気的にトルクを制御しているので、機械的な装置構成が複雑化しない。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明のパルスモータの制御方法が適用される放射線画像記録読取装置20の概略構成を示す。放射線画像記録読取装置20は、支持台22に設けられた支柱24に昇降可能な状態で支持される本体部26と、図示しない支持部材により支持される放射線源34を備える。
本体部26を構成する筐体28の前部は、被写体30が位置決めされる撮影台32となる。撮影台32には、放射線源34から被写体30を介して照射されるX線の線量を計測して照射量を制御するフォトタイマ36と、散乱線除去用のグリッド38とが設けられる。
本体部26の内部には、グリッド38に対して近接する位置(実線)と、グリッド38から離れた位置(二点鎖線)との間で矢印方向に移動可能な蓄積性蛍光体シートIPが設けられる。
また、本体部26の内部には、二点鎖線で示す位置に配置された蓄積性蛍光体シートIPの前面に沿って上下方向に移動する読取・消去ユニット40(走査光学系と消去部)が設けられる。読取・消去ユニット40は、蓄積性蛍光体シートIPに対して励起光を照射し、蓄積された放射線エネルギの強度に応じて出力される輝尽発光光を光電的に読み取る読取部42と、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体シートIPに対して消去光を照射し、残存する放射線エネルギを除去する消去部44とから一体的に構成されている。
読取部42は、励起光を出力する励起光源としてのレーザダイオードを有する複数の励起光光源部41a〜41nと、輝尽発光光を電気信号に変換する複数のCCDラインセンサ43a〜43eとを備える。その一方、消去部44は、主方向に消去光を出力する蛍光灯等の複数の消去光源45を備える。
図2に示すように、読取・消去ユニット40は、矢印で示す移動方向(副方向)と直交する方向(主方向)に長尺に構成される。読取・消去ユニット40を構成する読取部42の長手方向の両端部には、フレームアーム50a、50bが設けられており、これらのフレームアーム50a、50bは、上下方向に延びて配置されるガイドレール49a、49bに摺動可能に取り付けられる。なお、フレームアーム50a、50bは、読取・消去ユニット40を構成するフレーム部材と一体に構成し、あるいは、フレーム部材に連結される別部材からなる連結部材とすることができる。
読取・消去ユニット40を構成する消去部44の両端部には、ブラケット47a、47bが設けられており、これらのブラケット47a、47bが上下方向に延びて配置されるステンレス鋼(SUS)の搬送ベルト46a、46bに固定される。
本体部26の略中央部には、読取・消去ユニット40の移動用モータであるパルスモータ48が設けられる。このパルスモータ48は、本体部26に設けられた制御基板53に搭載されたCPU等からなる制御部54により速度制御等の各種制御が行われる。
図3は、パルスモータ48の駆動電気回路ブロック図を示している。パルスモータ48は、5相のパルスモータであり、クローズドモード制御用のセンサ51が取り付けられている。センサ51の出力は制御部54に供給される。
制御部54は、DC24[V]が供給され、駆動電圧VdとしてDC24[V]あるいはDC18[V]をパルスモータ48に出力する電源回路52を制御するとともに、パルスモータ48を駆動する駆動回路55を励磁シーケンスに基づき制御する。
図2において、パルスモータ48の両端から主方向に延びて配置される駆動軸60a、60bには、重りである慣性負荷62a、62bが固定され、駆動軸60a、60bの両端部には、駆動プーリ64a、64bが固定される。駆動プーリ64a、64bからそれぞれ所定間隔だけ離れて従動プーリ66a、66bが設けられる。
駆動プーリ64aと従動プーリ66aとの間にテンションプーリ68を介して搬送ベルト46aが掛けわたされ、駆動プーリ64bと従動プーリ66bとの間にテンションプーリ69を介して搬送ベルト46bが掛けわたされている。
パルスモータ48により駆動プーリ64a、64bを通じて搬送ベルト46a、46bが駆動されると、搬送ベルト46a、46bに固定されたブラケット47a、47bが上下方向に移動し、同時にブラケット47a、47bに固定された読取・消去ユニット40がガイドレール49a、49bに沿って上下方向に移動する。
図4に示すように、読取部42を構成する複数の励起光光源部41a〜41nは、蓄積性蛍光体シートIPに対する移動方向(副方向)と直交する方向(主方向)に配列される。励起光光源部41a〜41nは、励起光をライン状に整形して蓄積性蛍光体シートIPに照射する。また、読取部42を構成する複数のCCDラインセンサ43a〜43eは、励起光光源部41a〜41nの配列方向に沿って千鳥状に配列され、ライン状の励起光が照射されることで蓄積性蛍光体シートIPから得られた輝尽発光光を電気信号に変換する。
この実施形態の放射線画像記録読取装置20は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について、放射線画像記録読取装置20の全体動作及びパルスモータ48の制御動作の順に説明する。
放射線画像記録読取装置20の全体動作の説明:
先ず、蓄積性蛍光体シートIPに対して放射線画像情報を記録する場合について説明する。この場合、読取・消去ユニット40は、図1に示す下端位置に待機している。また、蓄積性蛍光体シートIPは、実線で示す撮影台32寄りの部位に配置される。
そこで、被写体30の撮影部位に応じ支柱24に沿って本体部26を上下動作させる。次いで、放射線源34を起動し、X線を被写体30に照射する。被写体30を透過したX線は、フォトタイマ36及びグリッド38を介して蓄積性蛍光体シートIPに照射されることにより、被写体30の放射線画像情報が蓄積性蛍光体シートIPに記録される。
放射線画像情報が記録された後、蓄積性蛍光体シートIPは、図示していない蓄積性蛍光体シート駆動モータの作用下に実線で示す位置から二点鎖線で示す位置まで移動する。次いで、読取・消去ユニット40の移動モータであるパルスモータ48が駆動され、搬送ベルト46a、46bにより読取・消去ユニット40が上昇し、読取部42による放射線画像情報の読み取りが開始される。
読取部42を構成する励起光光源部41a〜41nから出力された励起光は、図4に示すように、蓄積性蛍光体シートIPにライン状に照射される。励起光が照射された蓄積性蛍光体シートIPからは、蓄積された放射線エネルギに応じた輝尽発光光が出力される。出力された輝尽発光光は、千鳥状に配設されたCCDラインセンサ43a〜43eによって電気信号に変換され、所定の信号処理が施された後、図示しない外部の画像処理装置に送信される。なお、読取部42は、ガイドレール49a、49bに沿って上昇することで蓄積性蛍光体シートIPを走査し、全面に記録された放射線画像情報が二次元的に読み取られる。
次に、読取・消去ユニット40が上端位置まで移動し、読取部42による蓄積性蛍光体シートIPからの放射線画像情報の読み取りが完了した後、読取・消去ユニット40が下降を開始し、消去部44による消去処理が行われる。消去部44は、消去光源45から出力された消去光を蓄積性蛍光体シートIPに照射する。消去光が照射された蓄積性蛍光体シートIPからは、残存する放射線エネルギが放出される。この処理を読取・消去ユニット40が下端位置に移動するまで継続し、さらに、必要な消去時間分、読取・消去ユニット40が往復移動し、蓄積性蛍光体シートIPの全面の消去処理が完了する。
次にパルスモータ48の制御動作についての実施例を説明する。なお、制御動作の主体は、制御部54である。
パルスモータ48の駆動電圧の決定動作について説明する。
図5のフローチャートに示すように、ステップS1において、ユーザが画質選択ボタン(図示せず)を操作することにより、高画質、準高画質あるいは標準画質等が選択され、ステップS2において、選択された画質に対応する読取速度が決定される。例えば、高画質に対応する低速の読取速度は20[line/mm]、準高画質に対応する準低速の読取速度は15[line/mm]、標準画質に対応する標準の読取速度は10[line/mm]と決定される。なお[line]は、走査線を表す。
次に、ステップS3において、この読取速度に応じたパルスモータ48のパルス速度Sp[pps:pulses per sec]が決定される。
次いで、ステップS4において、決定されたパルス速度Spが、閾値速度St(Stは、例として0.6[kpps])より高いか低いかが判定される。
パルス速度が閾値速度St=0.6[kpps]以上である場合、ステップS5でパルスモータ48を駆動電圧Vd=DC24[V]で駆動し、閾値速度St=0.6[kpps]以下である場合、ステップS6で駆動電圧Vd=DC18[V]で駆動する。
図6は、駆動電圧設定に係るパルス速度−トルク特性70、72を示している。実線の特性70は、DC18[V]駆動の特性であり、点線の特性72は、DC24[V]駆動の特性である。ここで、トルクが一定値の部分は定電流領域を示し、トルクが一定値から傾斜して徐々に低下する部分は定電圧領域を示している。
なお、パルス速度が低い範囲において、駆動電圧の繰り返しパルス波形に追従して繰り返しパルス電流の振幅が定格電流まで上昇する。定格電流まで上昇すると制御部54により定格電流に保持されるので、その領域が定電流領域と称される。また、パルス速度が一定速度以上に高くなる範囲に入ると、駆動電圧の繰り返しパルス波形に繰り返しパルス電流の振幅が追従できなくなり、その振幅が定格電流まで達しなくなる。その一方、駆動電圧は設定電圧まで上昇することから、その領域が定電圧領域と称される。
この図5、図6例によれば、パルス速度−トルク特性上でトルクが定電圧領域上となるように、パルスモータ48の駆動電圧を決定しているので、トルク変動の小さい領域でパルスモータ48を動作させることになる。この結果、パルスモータ48の回転速度変動の基本周波数成分を小さくでき、結果として騒音を小さくすることができる。
なお、図7の点線の特性76に示すように、ステップS3で決定したパルス速度Spに対して、DC18[V]で駆動しても、トルクが定電流領域にある場合には、パルスモータ48を構成するロータのコイル巻き数を予め増加して、巻線インダクタンスを大きくし、実線の特性74とすることで、定電圧領域で駆動することができる。
このとき、さらにステータの磁力を上げて実線の特性80とすることで、トルクを低下させることなく定電圧領域で駆動することができる。
仮に、駆動パルス速度Spdとして説明すれば、特性76(インダクタンス小)上の定電流領域でのトルクが点Aとなり、特性74(インダクタンス大)上では、定電圧領域であるがトルクが点Bと小さくなる。その一方、特性80(インダクタンス大かつステータ磁力大)では、定電圧領域でかつトルクが点Aとなり大きくなる。
パルスモータ48の固有振動数と読取・消去ユニット40との共振の回避制御動作について説明する。
図8のフローチャートに示すように、ステップS11において、上述したステップS1と同様に、ユーザが画質選択ボタン(図示せず)を操作することにより、ステップS12において読取速度が決定され、ステップS13においてパルスモータ48のパルス速度Sp[pps]が決定される。
次いで、ステップS14において、図4のフローチャートを参照して上述したステップS4〜S6の処理が行われ、駆動電圧VdがDC18[V]あるいはDC24[V]に仮に決定される。
このとき、ステップS15において、ステップS13で決定したパルス速度Spと、特性70(図6)、74(図7)、80(図7)のいずれかを用いて交点Pから発生トルクが求められる。
次に、ステップS16において、求めた発生トルクに基づき、パルスモータ48の固有振動数(モータ固有振動数)を、上述した式(2)で計算する。
次いで、ステップS17において、計算したモータ固有振動数と、予めシミュレーション及び実験確認により決定されている読取・消去ユニット40の固有振動数とを比較し、一致しているかどうかを確認する。
一致している場合には、共振が発生するので、共振の発生を回避するために、ステップS18において、駆動電圧を所定量低減し、この実施形態では、0.8倍し、ステップS15においてトルクを再決定する。なお、図6のパルス速度−トルク特性上で、駆動電圧を変化させたときの特性の変化は予め求めておき、制御部54のROMに記録しておくことができる。
そして、ステップS16において、再び、モータ固有振動数を計算する。次に、ステップS17において、計算したモータ固有振動数と読取・消去ユニット40の固有振動数とが一致しているかどうかを確認する。
このようにして、非一致となった場合には、ステップS19において、最後に計算した駆動電圧をパルスモータ48の駆動電圧Vdに決定する。
実施例1、2で決定した駆動電圧Vdによりパルスモータ48を駆動制御し、読取・消去ユニット40を読取モードに設定し、読取・消去ユニット40をガイドレール49a、49bに沿って上昇させることで蓄積性蛍光体シートIPを走査し、全面に記録された放射線画像情報がCCDラインセンサ43a〜43eで二次元的に読み取られ画像信号に変換される。画像信号は、デジタルの画像信号とされメモリに記憶され、メモリに記憶された画像信号を強調処理等して、図示していない外部の画像処理装置に接続されているCRT等の表示装置あるいはプリンタにより写真感光材料等の記録媒体に被写体の放射線画像が可視像として出力(再生)される。放射線画像が読み取られた蓄積性蛍光体シートIPは、再使用に供するために、残存する放射線エネルギを放出させる消去処理が行われる。
読取・消去ユニット40の消去往復回数の決定制御動作について説明する。
図9のフローチャートに示すように、先ず、ステップS21において、消去レベルを検出するために、CCDラインセンサ43a〜43eから出力されて制御部54中のメモリに記憶されている画像信号のうち、最大レベルを求め、これを予め実験確認等により求めておいた換算表または数式を参照して放射線エネルギに換算し消去レベルとする。
次に、この消去レベルを消去光の消去によりゼロレベルとするために、ステップS22において必要な消去時間を決定する。この消去時間は、消去レベルを消去光源45の光量で割った時間に定数をかけることで求められる。
次いで、ステップS23において往復回数を1回と決定する。
次いで、ステップS24において、決定された往復回数で消去処理を終了させるための、いわゆる台形制御の消去速度を計算する。
次に、ステップS25において、この消去速度に基づき、パルス速度が決定され、このパルス速度とトルク特性より出力トルクが求まり、この出力トルクより上述した式(2)により、パルスモータ48の固有振動数を計算する。
次いで、ステップS26において、計算したパルスモータ48の固有振動数と読取・消去ユニット40の固有振動数とを比較し、一致しているかどうかを確認する。
一致している場合には、共振が発生することを回避するために、ステップS27において、読取・消去ユニット40の消去に係る往復回数を1回増加させ、ステップS24において、台形制御の消去速度を再決定する。
次に、ステップS25において、計算したモータ固有振動数と読取・消去ユニット40の固有振動数とが一致しているかどうかを確認する。
このようにして、非一致となった場合には、ステップS28において、往復回数を最後に求めた往復回数に決定する。
なお、ステップS22において、消去時間を決定する際には、その加速時間Taを、図10に示すように、パルスモータ48の固有振動数周期Tnの整数倍nに一定の定数を加えた時間に設定することが好ましい。図10の例では、Ta=Tn×(2+3/4)に決定している。このように、加速から定速への移行タイミングを、起動時に発生する回転速度変動周期である固有振動数周期Tn中、回転速度が一旦低下した後、再び増加する期間のタイミングとすることで、滑らかに定速に移行させることができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
例えば、駆動目的に応じて慣性負荷62a、62bを変化させる場合、パルスモータ48の回転速度変動の基本周波数成分、又は外乱を抑制したい場合には、慣性負荷62a、62bを増加させる。
さらに、パルスモータ48の回転速度変動の固有振動数成分を抑制したい、すなわち固有振動の振幅を抑制したい場合、慣性負荷62a、62bを減少させる。
あるいは、パルスモータ48と読取・消去ユニット40の固有振動数が一致する場合には慣性負荷を変えてパルスモータ48の固有振動数をずらす。
さらに、パルスモータ48の回転速度変動の基本周波数成分を低減させるためには、励磁の細分化が有効である。
この発明のパルスモータの制御方法が適用された放射線画像記録読取装置の概略構成図である。 図1に示す画像形成装置の要部構成斜視図である。 パルスモータの駆動システムを示すブロック図である。 読取・消去ユニットを構成する読取部の構成説明図である。 駆動電圧の決定に供されるフローチャートである。 駆動電圧の変化に対するトルク特性の変化の説明図である。 巻線インダクタンスの変化及び磁力の変化に対するトルク特性の変化の説明図である。 固有振動数の不一致を考慮した駆動電圧の決定に供されるフローチャートである。 必要な消去時間を得るための読取・消去ユニットの往復回数の決定に供されるフローチャートである。 加速時間の決定に供される説明図である。
符号の説明
20…放射線画像記録読取装置(画像形成装置)
34…放射線源 30…被写体
40…読取・消去ユニット 41a〜41n…励起光光源部
42…読取部 43a〜43e…CCDラインセンサ
44…消去部 45…消去光源
46a、46b…搬送ベルト 48…パルスモータ
53…制御基板 54…制御部
60a、60b…駆動軸

Claims (7)

  1. 励起光源からの励起光を蓄積性蛍光体シートに対して主方向に照射して、前記蓄積性蛍光体シートからの輝尽発光光をラインセンサにより読み取るとともに、前記励起光源と前記ラインセンサと消去光源を含む読取・消去ユニットをパルスモータにより主方向と直交する副方向に搬送し、前記蓄積性蛍光体シートから二次元的な画像情報を読み取り、画像情報の読取後に前記消去光源を駆動し前記読取・消去ユニットを前記パルスモータにより副方向に搬送することで、前記蓄積性蛍光体シートに消去光を照射し前記蓄積性蛍光体シートに残存する画像情報を消去する画像形成装置における前記パルスモータの制御方法であって、
    副方向の読取速度に応じて前記パルスモータのパルス速度を決定するステップと、
    決定したパルス速度が、パルス速度−トルク特性上で定電圧領域となるように、前記パルスモータの駆動電圧を決定するステップと
    を有することを特徴とする画像形成装置におけるパルスモータの制御方法。
  2. 請求項1記載のパルスモータの制御方法において、
    駆動電圧決定後に、前記パルスモータの固有振動数と前記読取・消去ユニットの固有振動数とを比較し、一致している場合には、駆動電圧を所定量低下させて再決定するステップ
    を有することを特徴とする画像形成装置におけるパルスモータの制御方法。
  3. 請求項1記載のパルスモータの制御方法において、
    駆動電圧を決定するステップにおいて、定電圧領域を、前記パルスモータを構成するステータの巻線インダクタンスあるいはステータの磁力を予め調節することで、パルス速度−トルク特性上の速度軸あるいはトルク軸上で移動する
    ことを特徴とする画像形成装置におけるパルスモータの制御方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のパルスモータの制御方法において、
    読取終了後に、前記ラインセンサにより読み取った輝尽発光光の強度に応じて前記消去光源の消去時間を決定するステップと、
    決定した消去時間に応じて前記読取・消去ユニットを前記蓄積性蛍光体シートに対して主方向に搬送する往復回数を決定し、消去に係わる前記パルスモータのパルス速度を決定するステップと
    を有することを特徴とする画像形成装置におけるパルスモータの制御方法。
  5. 請求項5記載のパルスモータの制御方法において、
    パルス速度決定後に、前記パルスモータの固有振動数と前記読取・消去ユニットの固有振動数とを比較し、一致している場合には、前記往復回数を1回増加し、消去に係わる前記パルスモータのパルス速度を再決定するステップ
    を有することを特徴とする画像形成装置におけるパルスモータの制御方法。
  6. 請求項4または5記載のパルスモータの制御方法において、
    決定した消去に係わる前記パルスモータのパルス速度に応じて駆動電流を変化させるステップ
    を有することを特徴とする画像形成装置におけるパルスモータの制御方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のパルスモータの制御方法において、
    加速から定速への移行タイミングを、加速時に発生する回転速度変動周期中、回転速度が一旦低下した後、再び増加する期間のタイミングとする
    ことを特徴とする画像形成装置におけるパルスモータの制御方法。
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