JP3061839B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JP3061839B2 JP2208149A JP20814990A JP3061839B2 JP 3061839 B2 JP3061839 B2 JP 3061839B2 JP 2208149 A JP2208149 A JP 2208149A JP 20814990 A JP20814990 A JP 20814990A JP 3061839 B2 JP3061839 B2 JP 3061839B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複写機,ファクシミリ,イメージリーダ等
に用いられる原稿読取装置に関する。
[従来の技術] 従来から複写機等に用いられる原稿読取装置において
は、原稿台上に戴置された原稿を走査すべく、光学系ま
たは原稿台を往復移動させる走査装置が設けられてい
る。これらの走査装置の駆動方法としては、一般に駆動
源として、DCモータやステッピングモータを使用し、歯
車列やタイミングベルト,プーリ等の伝動機構によりモ
ータの駆動力を走査部に伝達して原稿画像を読取り走査
している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述のような従来例においては、駆動
用モータからの必要な減速比歯車列などの偏心成分,あ
るいは歯車列の噛み合い誤差,あるいはプーリの偏心,
径公差等の機械的誤差成分により被駆動物は速度変動に
生じてしまう。この速度変動は原稿を読み取る走査体の
速度変動となり、原稿の読取り位置ずれを生じて、その
結果として画像の局部的な伸縮、全体的な倍率誤差を生
じるという解決すべき課題があった。
本発明の目的は上述の点に鑑みて、駆動機構に機械的
誤差があっても、出力画像の局部的な伸縮や倍率誤差が
なく、原稿に対して歪のない極めて忠実な画像情報が得
られる原稿読取装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、請求項1の原稿読取装置の
発明は、原稿走査部により原稿を走査して読取る原稿読
取装置において、前記原稿走査部を原稿に対して相対移
動させる走査部駆動源と、原稿載置域外に前記原稿走査
部の走査方向に沿って配設した等ピッチのリニアスケー
ルと、該リニアスケールを読取るための読取センサと、
該読取センサから出力される前記リニアスケールの読取
信号の特性を検出する検出手段と、該検出手段で検出さ
れた該読取信号の特性に基いて前記走査部駆動源を介し
て前記原稿走査部の読取速度を可変制御する制御手段
と、を具備し、前記検出手段は前記リニアスケールの読
取信号をカウントする第1のカウンタと、前記走査部駆
動源の駆動パルス量をカウントする第2のカウンタとを
有し、前記制御手段は前記第1のカウンタのカウント値
と前記第2のカウンタのカウント値とに基いて前記走査
部駆動源の駆動パルスの周波数を修正することを特徴と
する。
上記目的を達成するため、請求項2の原稿読取装置の
発明は、原稿走査部により原稿を走査して読取る原稿読
取装置において、前記原稿走査部を原稿に対して相対移
動させる走査部駆動源と、原稿載置域外に前記原稿走査
部の走査方向に沿って配設した等ピッチのリニアスケー
ルと、該リニアスケールを続取るための読取センサと、
該読取センサから出力される前記リニアスケールの読取
信号の特性を検出する検出手段と、該検出手段で検出さ
れた該読取信号の特性に基いて前記走査部駆動源を介し
て前記原稿走査部の読取速度を可変制御する制御手段
と、を具備し、前記検出手段は前記リニアスケールの読
取り信号の各パルス毎の入力時間ずれΔtを算出する算
出手段を有し、前記制御手段は該算出手段で算出した該
入力時間ずれΔtのそれぞれが零になる様に前記走査部
駆動源に供給する駆動パルス列を作成するパルス作成手
段と、該パルス作成手段で作成した該駆動パルス列を記
憶する記憶手段とを有し、かつ該制御手段は原稿読取り
走査時に該記憶手段から読み出した駆動パルス列を用い
て前記走査部駆動源を駆動することを特徴とする。
ここで、前記走査部駆動源はステッピングモータであ
り、前記リニアスケールのピットピッチは該ステッピン
グモータの1パルス当りの走査距離と等しく設定されて
いることを特徴とすることができる。
[作 用] 本発明では、原稿走査部を原稿に対して相対移動さ
せ、原稿走査部により原稿を走査して読取る原稿読取装
置において、 請求項1の構成によると、出力画像の倍率誤差をなく
すことができ、原稿走査部の駆動機構に機械的な誤差が
あっても、原稿に対して歪のない忠実な画像読取を実行
でき、 また、請求項2の構成によると、出力画像の局部的な
伸縮をなくすことができ、原稿走査部の駆動機構に機械
的な誤差があっても、原稿に対して歪のない忠実な画像
読取を実行できる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明実施例の基本構成を示す。本図におい
て、Aは原稿走査部を原稿に対して相対移動させる走査
部駆動源である。Bは原稿戴置域外に原稿走査部の走査
方向に沿って配設した等ピッチのリニアスケールであ
る。CはリニアスケールBを読取り、原稿走査部と一体
の読取センサである。Dは読取りセンサCから出力され
るリニアスケールBの読取り信号の特性を検出する検出
手段である。Eは検出手段Dで検出された読取り信号の
特性に基いて走査部駆動源Aを介して原稿走査部の読取
速度を可変制御する制御手段である。
一例として、上記検出手段DはリニアスケールBの読
取り信号をカウントする第1のカウンタと、走査部駆動
源Aの駆動パルス量をカウントする第2のカウンタとを
有し、上記制御手段Eは上記第1のカウンタのカウント
値と上記第2のカウンタのカウント値とに基いて走査部
駆動源Aの駆動パルスの周波数を修正する。
また、一例として、上記検出手段Dはリニアスケール
Bの読取り信号の各パルス毎の入力時間ずれΔtを算出
する算出手段を有し、上記制御手段Eはこの入力時間ず
れΔtのそれぞれが零になる様に走査部駆動源Aに供給
する駆動パルス列を作成するパルス列作成手段と、この
作成した駆動パルス列を記憶する記憶手段とを有し、か
つ制御手段Eは原稿読取走査時にその記憶手段から読み
出した駆動パルス列を用いて走査部駆動源Aを駆動す
る。
さらに、好適例として、上記走査部駆動源Aはステッ
ピングモータであり、上記リニアスケールBのピットピ
ッチはそのステッピングモータの1パルス当りの走査距
離と等しく設定されていることを特徴とする。
第2図は本発明の一実施例における原稿読取装置のリ
ニアスケール(直尺)と読取センサおよび原稿との位置
関係を示す。本図において、1は原稿戴置外に原稿走査
部の移動方向(副走査方向)に沿って配設した等ピッチ
の光学式リニアスケールである。3は原稿読取センサで
あり、原稿5とともにリニアスケール1も同時に読み込
むため、従来よりも長尺のCCD(電荷結合素子)ライン
センサのような固体イメージセンサ(固体撮像素子)を
用いる。すなわち、このイメージセンサ3の読取り域は
B方向の原稿突当て位置7と一致する原稿読取り域C1
ら更にその延長方向まで伸び、後述の原稿突き当て板の
裏面のリニアスケール読取域C2を有している。また、リ
ニアスケール1のピットパターンのピッチPは、0.0837
817mmとし、後述の走査部駆動源であるステッピングモ
ータの1パルス当りの移動距離と一致させてある。
第3図および第4図は第2図のリニアスケール1およ
びイメジセンサ3を有する本発明実施例の原稿読取装置
の内部構造を示す。本実施例の原稿読取装置は、第3
図,第4図に示すように両端部に垂直壁11,11を有する
移動台31と、この移動台13のコーナー部の下面に配設さ
れた4個の摺動部材15と、その移動台13が往復動して案
内される2本の案内レール17,17と、この案内レール17,
17に沿って移動台13を往復動させるワイヤ式駆動装置19
と、この移動台13に設けられた原稿読取部21とから構成
されている。
原稿読取部21には、ケース本体23の透明部25上の原稿
5に光を照射する照明ランプ27とおよび反射鏡29と、原
稿5からの反射光を原稿読取りセンサ3上に結像するロ
ッドレンズ等の小径結像素子アレイ31およびその原稿読
取りセンサ3とが配設されている。原稿読取センサ3
は、上述のように長尺の固体イメージセンサ,あるいは
複数のCCDを横に並べたものであって、副走査方向Aに
対して略垂直方向(主走査方向)に原稿画像を電気的に
走査し、画像信号を発生する。
このように構成された移動台13を案内レール17,17に
沿って往復案内する複数の摺動部材15は、案内レール1
7,17の上面に摺動可能に戴置されているとともに、案内
レール17,17の両側部を狭持して移動台13の走査方向A
方向と直交するB方向に対する位置決めを行う摺動部材
33,35が対向して配設されている。摺動部材33は剛体支
持板37に支持され、摺動部材35はバネ等の弾性を有する
支持部材39により支持され、これにより移動台13のB方
向の位置決めを行っている。
ワイヤ式駆動装置19はステッピングモータ41とこのモ
ータ41によって回動される左右一対の主プーリ43a,43a
と、移動台13をはさんでこの主プーリ43a,43aと対向し
て配置されてコイルバネ45で付勢された一対の従動プー
リ43b,43bと、この主プーリ43a,43aと従動プーリ43b,43
bに懸架されてその一端がそれぞれ移動台13の垂直壁11
外側に固定されたワイヤ49とから構成されている。ステ
ッピングモータ41を回動させると、移動台13はワイヤ49
の巻き取り、または巻き戻し作動により案内レール17,1
7に沿ってA方向、つまり第3図の左右方向に移動走査
する。
ここで、ステッピングモータ41のステップ角が0.72
゜、駆動プーリ41aと主プーリ43aの減速比が1/3、ワイ
ヤ49の主プーリ43aへの巻き付けらせんピッチが1.5mm、
各プーリのプーリ直径が40mmとすると、ステッピングモ
ータ41の1パルス当りの移動距離Lは、 となる。また、移動台13のA方向の読取り走査スピード
を100mm/secとすると、この時の必要パルスレートPR
は、 一方、B方向の原稿突当て板51の移動台13に対向する
面(第4図参照)には、リニアスケール1が設けられて
いる(第2図参照)。リニアスケール1は、移動台13の
走査方向に等ピッチで配列したピットパターンであり、
原稿突当て板51の一面に印刷またはエッチングされてい
る。
そして、第1図に基づいて既述したように、リニアス
ケール1のピットパターンのピッチPは0.0837817mmと
し、ステッピングモータ41の1パルス当りの移動距離L
と一致させてあるから、原稿読取り時に、A方向の原稿
読取り開始位置からのステッピングモータ41の駆動パル
ス量と、イメージセンサ3から読取られるリニアスケー
ル1のピットパターン数とが一致すれば、読取り倍率が
1:1になる。以降、読取り倍率を1:1に修正することを倍
率修正と称することとする。
また、同様に、ステッピングモータ41の1パルス駆動
時間に対して、イメージセンサ3に入力される1ピッチ
分の時間の誤差が、イメージセンサ3の走査方向の原稿
読取域全域に渡ってなければ、局部的な読取伸縮がない
事になる。以降、局部的な読取り伸縮がないように修正
することを局部的伸縮修正と称することとする。
上記倍率誤差は上記のプーリ41a,43a,43bの径公差
(歯車があれば累積ピッチ誤差)等により生じ、局部的
伸縮はそれらのプーリ等の偏心成分によって生じる。
第5図は以上述べた点を考慮して構成した本発明実施
例装置の回路装置の一例を示す。本図において、60は修
正(補正)ずみのモータ駆動パルス列のパターンデータ
を記憶する固定パターン収納メモリ、70はこの固定パタ
ーン収納メモリ60から読み出したパルス列のパターンデ
ータを基に駆動パルスを作成して出力するステッピング
モータ制御回路、80はステッピングモータ制御回路70か
ら供給される駆動パルスによりステッピングモータ41を
駆動するステッピングモータ駆動回路である。
ステッピングモータ41が起動し、イメージセンサ3が
走査を開始すると、イメージセンサ3の出力信号は、増
幅器54で所定レベルに増幅され、アナログ/デジタル
(A/D)変換器55でデジタル化され、さらに信号分離回
路56でリニアスケール1の画像データと原稿5の画像デ
ータとが分離される。リニアスケール1から読み取られ
た画像データは2値化回路57で2値のパルス信号とな
り、上記のステッピングモータ制御回路70に入力する。
他方、原稿5の画像データは画像処理回路58でシェーデ
ィング補正等の種々の必要な画像処理を施された後、イ
ンタフェース回路(I/F)59を通じてプリンタ(図示せ
ず)等へ出力される。
ステッピングモータ制御回路70は下記の要素71〜79か
ら成る。まず、71は2値化回路57から得られるリニアス
ケール1のピットパターン数を計数する第1カウンタ、
72はステッピングモータ41の駆動パルス量を計数する第
2カウンタ、73はカウンタ71,72のカウントを開始させ
るトリガ信号を発生するトリガ信号発生回路、74はカウ
ンタ71,72のカウント値N1,N2から上記駆動パルスの周波
数fを修正(補正)する演算処理を行う演算回路であ
り、これらの回路71〜74により読取り倍率を1:1に修正
する倍率修正を実行する。また、75は倍率修正後の2値
化回路57の出力信号に基いて、ステッピングモータ41の
1パルス駆動時間に対してイメージセンサ3に入力され
る1ピッチ分の時間の誤差Δtを算出する入力時間ずれ
Δt算出回路、76はこの算出回路75のずれΔtに基いて
局部的な読取伸縮がない様に上記駆動パルスのパルス列
を作成するパルス列作成回路であり、これらの回路75,7
6により、局部的伸縮修正が実行される。パルス列作成
回路76で作成された駆動パルスの修正パルス列は固定パ
ターン収納メモリ(ROM)60に格納される。
また、77は全体の制御を行うCPU(中央演算装置)、7
8はCPU77のプログラム等を格納したROM(リードオンメ
モリ)、79はCPU77の作業域等に用いられるRAM(ランダ
ムアクセスメモリ)である。なお、上記の演算回路74、
算出回路75,パルス列作成回路76等はソフトウエア(制
御手順)に置き換えることが可能であるのは勿論であ
る。90はCPU77に支持を与えるキーボードである。
次に、第6図,第7図および第8図のフローチャート
を参照して、本発明実施例の動作を更に詳細に説明す
る。
第6図は全体の処理手順を示し、第7図は第6図の倍
率修正処理の詳細を示し、第8図は第6図の局部的伸縮
修正処理の詳細を示す。
まず、ステッピングモータ41はステッピングモータ駆
動駆動80を介して初期値駆動周波数f0の駆動パルスによ
って駆動される。この時の駆動パルス量は、主プーリ43
aの整数回転分送るようにする(ステップ101)。
続いて、倍率修正の処理ステップ111を実行する。そ
の詳細は第7図に示す様に、ステッピングモータ41の駆
動パルス数N1をカウントし、同時に、イメージセンサ3
に入力されるリニアスケール1のピットパターン数N2
カウントする。このN1とN2のカウントは、トリガ信号に
より同時にスタートさせ、少くとも主プーリ43aの1回
転分以上カウントする(ステップ112)。
次に、f=N1/N2 f0を計算し、計算したfを新たな駆
動周波数として、ステッピングモータ制御回路70内のRA
M79に書き換える(ステップ113)。
次に、局部的伸縮修正処理ステップ121に入る。詳細
は第8図に示すように、ここではまず、倍率修正後の駆
動周波数fの駆動パルスによってステッピングモータ41
を駆動する(ステップ122)。
続いて、リニアスケール1の各ピットパターンがイメ
ージセンサ3に入力される時間のクロック(周波数f)
に対する誤差Δtを算出する(ステップ123)。第9図
は横軸をそのクロックt,縦軸を誤差Δtとした時のステ
ップ123の算出結果例を示したものであり、Tを一周期
とする周期関数となる。ここで、Tは主プーリ43aの回
転周期となる。
次にこのΔtを打ち消す様に、ステッピングモータ41
の駆動パルス列を作成する(ステップ124)。このパル
ス列のタイマーパターンTPは第3図および第5図に示す
固定パターン収納メモリ60に記憶する。本実施例では一
例として、このタイマーパターンは一周期分Tだけ記憶
させてある。
即ち、上記のステップ124において、正規の時間より
もΔtが+(プラス)の時はステッピングモータ41に加
えるパルス周波数を低くし、Δtが−(マイナス)のと
きは、このパルス周波数を高くして、Δt=0となるよ
うなパルスパターンを生成する。つまり、主プーリ43a
が一回転したときの時間ずれΔtを測定して、Δt=0
となるパルス列を発生するための各パルス間隔Tiを求
め、そのパルス間隔データを固定パターン収納メモリ60
にアドレス順に記憶させておく。
なお、このとき移動台13のホームポジションを検知し
ておく必要があるので、移動台13の移動経路に設けたフ
ォトインタラプタ等のホームポジションセンサ62によっ
てそのホームポジションを検知し、その検知信号からΔ
tを測定する(第5図参照)。
以上の構成で移動台13を駆動して実際に原稿読取をす
る際には、第10図のタイミングチャートに示したように
移動台13がホームポジションに達したことを示すホーム
ポジション信号が入力されると、ステッピングモータ制
御回路70のCPU77は、固定パターン収納メモリ60の先頭
アドレスのタイマーパターンTPから最初のパルス間隔T1
を読み出し、そのパルス間隔によってステッピングモー
タ41の相励磁パルスS1を発生させるトリガ信号G1を発生
させる。その後、次々にアドレス順にパルス間隔列T2,T
3…Tnを読み出して、トリガ信号列G2,G3…Gnを発生さ
せ、これを駆動パルスとしてステッピングモータ駆動回
路80に出力する。
この信号を受けとったステッピングモータ駆動回路80
は、トリガ信号列G1…Gnにより相励磁パルス列Snを作っ
てステッピングモータ14に印加し、移動台13を移動走査
させる。
以上の動作をCPU77を介して繰り返し行うことで、移
動台13は、局部的伸縮のない走査、すなわち完全な定速
度走査を行うことになる。
ところで、上述したパルス列のタイマーパターンTPの
記憶作業は初期においては、工場において製品の出荷前
に行われているが、使用者(ユーザー)が任意に固定パ
ターン収納メモリ60の内容を書き換えられる様にしても
よい。例えば、キーボード90の操作ボタンを押すことに
より、第6図〜第8図に示す処理手順を自動的に行い、
固定パターンメモリ25内のデータを更新させてもよい。
また、上述の処理手順を行うための条件(例えば、使
用回数,使用時間等)をあらかじめ設定しておき、その
条件下に致った時に自動的に実行するようにしても良
い。
なお、上述の本発明実施例では、リニアスケールを読
むセンサとして、長尺の原稿読取センサを例示したが、
原稿読取センサとは別個の専用の読取りセンサも適用で
きる。この場合、リニアスケールとしては光学式でなく
もよく、例えば磁気スケールも適用可能である。さら
に、本発明は等倍光学系だけでなく、縮小光学系や拡大
光学系の変倍機能を有する装置にも適用できることは明
らかである。また、原稿画像をイメージセンサを介さな
いで、感光ドラム上に画像を形成する電子写真方式の装
置にも適用可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、原稿走査部を
原稿に対して相対移動させ、原稿走査部により原稿を走
査して読取る原稿読取装置において、 請求項1の構成によると、出力画像の倍率誤差をなく
すことができ、原稿走査部の駆動機構に機械的な誤差が
あっても、原稿に対して歪のない忠実な画像読取を実行
でき、 また、請求項2の構成によると、出力画像の局部的な
伸縮をなくすことができ、原稿走査部の駆動機構に機械
的な誤差があっても、原稿に対して歪のない忠実な画像
読取を実行できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の基本構成を示すブロック図、 第2図は本発明の一実施例の原稿読取装置におけるリニ
アスケールと読取りセンサと原稿との位置関係を示す平
面図、 第3図は第2図のリニアスケールを含む本発明実施例の
原稿読取装置の内部構成を示す縦断面図、 第4図は第3図のX−X切断線に沿う横断面図、 第5図は本発明実施例の原稿読取装置の回路構成の一例
を示すブロック図、 第6図は本発明実施例の処理手順を示すフローチャー
ト、 第7図および第8図はそれぞれ第6図の処理手順の詳細
を示すフローチャート、 第9図は第8図のステップ123で算出された誤差Δtの
一例を示す波形図、 第10図は第5図の固定パターン収納メモリのパターンデ
ータに基いて行われる本発明実施例のステッピングモー
タ駆動制御を示すタイミングチャートである。 1……リニアスケール 3……原稿読取センサ(イメージセンサ)、 5……原稿、 13……移動台、 19……ワイヤ式駆動装置、 27……照明ランプ、 31……ロットレンズアレイ等の小径結像素子アレイ、 41……ステッピングモータ、 41a……ステッピングモータのプーリ、 43a……主プーリ、 43b……従動プーリ、 45……コイルバネ、 49……ワイヤ、 51……原稿突き当て板、 60……固定パターン収納メモリ、 70……ステッピングモータ制御回路、 71,72……カウンタ、 74……演算回路、 75……入力時間ずれΔt算出回路、 76……パルス列作成回路、 77……CPU、 79……RAM、 80……ステッピングモータ駆動回路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿走査部により原稿を走査して読取る原
    稿読取装置において、 前記原稿走査部を原稿に対して相対移動させる走査部駆
    動源と、 原稿載置域外に前記原稿走査部の走査方向に沿って配設
    した等ピッチのリニアスケールと、 該リニアスケールを読取るための読取センサと、 該読取センサから出力される前記リニアスケールの読取
    信号の特性を検出する検出手段と、 該検出手段で検出された該読取信号の特性に基いて前記
    走査部駆動源を介して前記原稿走査部の読取速度を可変
    制御する制御手段と、 を具備し、 前記検出手段は前記リニアスケールの読取信号をカウン
    トする第1のカウンタと、 前記走査部駆動源の駆動パルス量をカウントする第2の
    カウンタとを有し、 前記制御手段は前記第1のカウンタのカウント値と前記
    第2のカウンタのカウント値とに基いて前記走査部駆動
    源の駆動パルスの周波数を修正することを特徴とする原
    稿読取装置。
  2. 【請求項2】原稿走査部により原稿を走査して読取る原
    稿読取装置において、 前記原稿走査部を原稿に対して相対移動させる走査部駆
    動源と、 原稿載置域外に前記原稿走査部の走査方向に沿って配設
    した等ピッチのリニアスケールと、 該リニアスケールを続取るための読取センサと、 該読取センサから出力される前記リニアスケールの読取
    信号の特性を検出する検出手段と、 該検出手段で検出された該読取信号の特性に基いて前記
    走査部駆動源を介して前記原稿走査部の読取速度を可変
    制御する制御手段と、 を具備し、 前記検出手段は前記リニアスケールの読取り信号の各パ
    ルス毎の入力時間ずれΔtを算出する算出手段を有し、 前記制御手段は該算出手段で算出した該入力時間ずれΔ
    tのそれぞれが零になる様に前記走査部駆動源に供給す
    る駆動パルス列を作成するパルス作成手段と、 該パルス作成手段で作成した該駆動パルス列を記憶する
    記憶手段とを有し、 かつ該制御手段は原稿読取り走査時に該記憶手段から読
    み出した駆動パルス列を用いて前記走査部駆動源を駆動
    することを特徴とする原稿読取装置。
  3. 【請求項3】前記走査部駆動源はステッピングモータで
    あり、前記リニアスケールのビットピッチは該ステッピ
    ングモータの1パルス当りの走査距離と等しく設定され
    ていることを特徴とする請求項1ないし2に記載の原稿
    読取装置。
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