JP2005088209A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク吐出口でのメニスカスを破壊することなく記録媒体の除去が可能な記録装置を得る。
【解決手段】第1筐体288と第2筐体290との間に用紙搬送路104が構成される。記録ヘッド44を備えた第1筐体は、それぞれの記録ヘッド44でのインク吐出口84の並び方向と平行な筐体回動軸292周りに回動して、第2筐体290から離間する。それぞれの記録ヘッド44では、記録ヘッド44内の水頭差が、それぞれの記録ヘッド44のインク吐出口84において一定となり、インク吐出口84内のメニスカスが維持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録装置に関し、さらに詳しくは、記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置や、それらの機能を備えるファクシミリ、複写機、プリンタ複合機、ワークステーション等の出力機器として用いられる記録装置に関する。
近年、オフィスにおけるカラー文書の普及はめざましく、そのための様々な出力機器が提案されている。特に、小型化が可能で低価格なインクジェット方式が様々な出力機器に使用されている。
インクジェット方式で用いられる記録ヘッドは、エネルギ発生手段と、エネルギ発生手段で発生したエネルギをインク吐出力に変換するエネルギ変換手段と、インク吐出力によってインク滴を吐出するインク吐出口と、インク吐出口に連通してインクを供給するインク供給路とから構成される。エネルギ発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いてインク滴を吐出させる手段や発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によってインクを加熱して気泡を発生させ、この気泡の生成によってインク滴を吐出させる手段等がある。
電気熱変換素子を利用する記録ヘッドでは、電気熱変換素子が小型であるためインク吐出口を高密度で配置することが可能であるだけでなく、その製造技術として半導体集積回路製造技術を転用することが可能であるため、高精度のインク吐出口を多数備えた記録ヘッドを小型化することができ、低コストで製造可能になる。
しかしながら、現在、主に普及しているのは記録媒体を搬送しながら記録ヘッドを往復運動させて1バンドずつ印字を行うシリアルスキャンと呼ばれる印字方式である。この方式は小型・低コストであるが、記録媒体全体にわたって画像を形成するためには記録ヘッドのスキャンが複数回必要となり、印字速度が遅いという欠点がある。印字速度を向上させるためにはスキャン回数を低減させる必要があり、記録ヘッドの長尺化が必須となる。これを極限まで推し進めたものが記録媒体幅の記録ヘッドで行なう非走査の印字方式である。この印字方式は、記録媒体の幅とほぼ同一の長さにわたって多数の吐出口を配列した記録媒体幅対応の記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置であり、固定された記録ヘッドに対して記録媒体が移動することによって記録が行われる。
このように、記録媒体幅対応の非走査型の記録ヘッドによって記録媒体を連続搬送しつつ印字するインクジェット記録装置が提案されている。
ところで、記録装置では、装置内で記録媒体詰まりが生じることがある。詰まった記録媒体を除去して短時間で復旧させるるためには、詰まった記録媒体の除去を行いやすい構造とすることが望まれる。インクジェット記録装置では、記録ヘッドを備えた第1筐体と、記録ヘッドと対向配置されて記録媒体の搬送路を構成する第2筐体とを備えたものが多く、このような構造では、第1筐体と第2筐体とを相対的に回動させて(いわゆる「ワニ口」)、記録媒体を除去しやすくすることが多い。例えば、特許文献1では、記録ヘッドを備えた下部枠体に対し上部枠体を回動中心まわりに開閉可能に取りつけた画像形成装置が開示されている。
一般に、インクジェット記録装置の記録ヘッドは、外部の大気圧に対して記録ヘッドの内部をある負圧範囲内に保つことにより、内部のインクが外部に溢れないよう設計されている。しかし、記録ヘッドが、上記した上部筐体などの内部に配設されている場合には、前述の回動動作を不用意に行うと記録ヘッド内の負圧が過剰になり、インク吐出口でのメニスカスが破壊されることがある。このメニスカスの破壊により、インク吐出口から空気が記録ヘッド内に引き込まれ,インクタンクへ逆流する恐れがある。
このようなメニスカスの破壊を防止するために、上部筐体を移動する前に、記録ヘッドへインクを供給するインク供給路を閉止して記録ヘッド内を密閉することが考えられるが、構成が複雑化する。
特開平9−86014号公報
本発明は、上記事実を考慮し、インク吐出口でのメニスカスを破壊することなく記録媒体の除去が可能な記録装置を得ることを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、インク吐出面にインク吐出口が形成された記録ヘッドを備えた第1筐体と、前記インク吐出面と対向して記録媒体が搬送される搬送路を構成する第2筐体と、前記第1筐体を前記第2筐体から離間可能とし、離間状態で前記記録ヘッド内の水頭差を所定範囲内となるように第1筐体を移動させる移動手段と、を有することを特徴とする。
この記録装置では、第1筐体と第2筐体との間で構成される搬送路で記録媒体が搬送されつつ、記録ヘッドのインク吐出口からインク滴が吐出され、記録媒体に画像が記録される。第1筐体は、第2筐体に対し移動手段によって離間可能とされているので、たとえば搬送路で紙詰まりを起こした記録媒体を容易に除去できる。しかも、第1筐体は離間状態で、記録ヘッド内の水頭差が所定範囲となるように離間される。このため、記録ヘッド内での負圧も一定範囲内に保たれ、インク吐出口でのメニスカスの破壊が防止される。
移動手段による第1筐体の移動は、たとえば、請求項2に記載のように、所定の筐体回動軸を中心とする回動を含むようにすることができる。回動軸の軸方向は、インク吐出口が形成されたインク吐出面と交差する方向(インク吐出面の法線方向を含む)であってもよいが、インク吐出面と平行な方向とすることが好ましい。これにより、第1筐体と第2筐体とは、いわゆる「ワニ口」状に離間するので、搬送路が大きく開放され、紙の除去を容易に行うことが可能になる。なお、この移動は、請求項3に記載のように、平行移動を含んでいてもよい。このように平行移動させることで、離間動作に際して第1筐体と第2筐体と(あるいはこれらの筐体に備えられた各種の部材)が不用意に接触することを防止できる。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記記録ヘッドの前記インク吐出口が所定の延在方向に延在するように複数形成され、前記所定軸と前記インク吐出口の延在方向とが平行とされていることを特徴とする。
したがって、第1筐体が第2筐体に対して所定軸を中心に回動しても、インク吐出口の延在方向では、上下差が生じない。このように、所定軸とインク吐出口の延在方向とを平行にするだけの簡単な構成で、インク吐出口でのメニスカスの破壊を確実に防止できる。
なお、インク吐出口の延在方向としては、インク吐出口が一直線状に配列されている場合には、この配列方向と一致する。また、インク吐出口が二次元的に配列されている場合(いわゆるマトリックス配置など)では、第1筐体の離間状態でそれぞれのインク吐出口の間に生じる高低差のうち最大のものを考慮し、最大の高低差となっているそれぞれのインク吐出口を結ぶ方向を延在方向とすれば、インク吐出口でのメニスカスの破壊を確実に防止できる。
請求項5に記載の発明では、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1筐体に備えられ、前記記録ヘッドに供給されるインクを保持するインク保持手段、を有することを特徴とする。
このように、インク保持手段を第1筐体に備えることで、記録ヘッドへのインク供給を効率的に行うことができる。この構成において、請求項6に記載のように、インク保持手段を平面視したときの長手方向が前記所定軸と平行になるように配列すれば、インク保持手段の内部での圧力変動をより小さくすることができる。また、請求項7に記載のように、インク保持手段を前記所定軸と平行な懸架軸まわりに回動可能に前記第1筐体に対して支持する支持手段、を有する構成とすると、第1筐体を回動させてもインク保持手段の姿勢は変化しないので、記録ヘッドのインク吐出口でのメニスカスの破壊を確実に防止できる。
請求項8に記載の発明では、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記第2筐体に、前記記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンス手段、が備えられていることを特徴とする。
これにより、記録ヘッドをメンテナンスし、最良のインク吐出状態に維持することが可能となる。
なお、本発明の記録装置において画像記録の対象となる「記録媒体」には、記録装置がインク滴を吐出する対象物であれば広く含まれる。また、インク滴が記録媒体上に付着されることで得られる記録媒体上のドットのパターンが、本発明の記録装置で得られる「画像」あるいは「記録画像」に広く含まれる。したがって、本発明の記録装置は、記録用紙上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されない。また、記録媒体には、記録用紙やOHPシートなどが含まれるのはもちろんであるが、これら以外にも、たとえば、配線パターン等が形成される基板などが含まれる。また、「画像」には、一般的な画像(文字、絵、写真など)のみならず、上記したような配線パターンや3次元物体、有機薄膜などが含まれる。吐出する液体も着色インクに限定されるわけではない。例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成、溶融状態のハンダを基板上に吐出して行う電気実装用のバンプの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴噴射装置一般に対して、本発明の記録装置を適用することが可能である。
本発明は上記構成としたので、インク吐出口でのメニスカスを破壊することなく記録媒体の除去が可能となる。
[基本構成]
まず、本発明の記録装置の基本的構成について説明する。
インクジェット記録装置10は、図1に示すように、用紙を送り出す用紙供給部12と、用紙の姿勢を制御するレジ調整部14と、インク滴を吐出して用紙に画像形成する記録ヘッド部16と、記録ヘッド部16のメンテナンスを行なうメンテナンス部18とを備える記録部20と、記録部20で画像形成された用紙を排出する排出部22とから基本的に構成される。
用紙供給部12は、用紙が積層されてストックされているストッカ24と、ストッカ24から1枚ずつ枚葉してレジ調整部14に搬送する搬送装置26とから構成されている。
レジ調整部14は、ループ形成部28と用紙の姿勢を制御するガイド部材30が備えられており、この部分を通過することによって用紙のコシを利用してスキューが矯正されると共に搬送タイミングが制御されて記録部20に進入する構成である。
排出部22は、記録部20で画像が形成された用紙を排紙ベルト31を介してトレイ32に収納するものである。
図2には、記録部20の構成が示されている。記録部20は、記録ヘッド部16が備えられた第1筐体288と、メンテナンス部18が備えられた第2筐体290と、を有しており、第1筐体288と第2筐体290とが、筐体回動軸292を中心として回動可能とされている。第1筐体は、通常は図2に二点鎖線で示すように、第2筐体に接近した位置(以下、この位置を「記録可能位置」という)で第2筐体290と平行になっており、記録ヘッド部16とメンテナンス部18の間に、用紙Pが搬送される用紙搬送路104が構成されている(搬送方向を矢印Hで示す)。スターホイール70と搬送ロール100(いずれも図1参照)とで用紙を挟持しつつ連続的に(停止することなく)搬送する。そして、この用紙に対して、記録ヘッド部16からインク滴が吐出され当該用紙に画像が形成される。第1筐体288を第2筐体290に対して回動させると、図2に実線で示すように、第1筐体288が上方へと移動し(いわゆる「ワニ口」)、第2筐体290から分離した分離位置に至る。この状態では、用紙ジャムの場合に、容易にジャムした用紙を取り出すことができる。
図2から分かるように、記録ヘッド44は、第1筐体288内において、用紙の搬送方向に沿って1又は複数配置されている。たとえば、いわゆるフルカラーの画像を記録するための、YMCKの各色に対応して、少なくとも4つの記録ヘッドが配置される。図2に示した例では、各色2つずつ、合計で8つの記録ヘッド44を配置している。それぞれの記録ヘッド44は、筐体回動軸292の軸方向と同方向に並ぶ複数のインク吐出口84を有している。インク吐出口84の並び方向の長さ、すなわち印字領域幅は、このインクジェット記録装置10での画像記録が想定される用紙Pの用紙最大幅PWよりも長くされており、記録ヘッド44を紙幅方向に移動させることなく用紙Pの全幅にわたる画像記録が可能とされている(図7参照)。
記録ヘッド44内には、所定量のインクが貯留されており、このインクがインク吐出口84から用紙に向かって吐出される。そして、インク吐出口84では、所定の負圧によって、インク液面のメニスカスが維持されて、不用意なインク漏れが防止されている。インク吐出口84の並び方向と筐体回動軸292の軸方向とを一致させることで、第1筐体288が分離位置となっているときの記録ヘッド44内の水頭差が、それぞれの記録ヘッド44のインク吐出口84において一定となる。記録ヘッド44内の負圧が一定範囲内に保たれ、インク吐出口84内のメニスカスが維持されるので、不用意なインク漏れが確実に防止される。
しかも、記録ヘッド44内の負圧を一定範囲内に維持するための密閉機構などが不要であり、構成を簡略化することができる。
図3には、本発明の基本的構成として、図2に示した構成に加えて、サブタンク34を備えた記録部20’が示されている。
この記録部20’の第1筐体288には、記録ヘッド44のそれぞれに一対一で対応するサブタンク34が備えられている。メインタンク68(後述する図6参照)にあらかじめ貯留されたインクが、このサブタンク34に送られて一時的に保持され、さらにサブタンク34から、対応する記録ヘッド44へとインクが送られる。このように、サブタンク34を第1筐体288に設けると、第1筐体288を分離位置へと移動させたときに、対応する記録ヘッド44とサブタンク34との高さの差が一定範囲内に維持されるので、インク吐出口84とサブタンク34の液面との水頭差も一定範囲内に維持することができる。
また、サブタンク34は、図3から分かるように、平面視したときに略長方形状とされ、その長手方向が、筐体回動軸292の軸方向と一致するように第1筐体288に取り付けられている。したがって、第1筐体288を分離位置へと移動させた状態で、サブタンク34内の圧力変動を少なくすることができる。
図4(A)には、図3に示した基本的構成において、さらにサブタンク34をサブタンク懸架軸294によって回動可能に第1筐体288に取り付けた記録部20’’が示されている。サブタンク懸架軸294は筐体回動軸292に平行とされて、サブタンク本体34Bから上方に延出された一対の保持片34Hに挿通されている。第1筐体288が記録可能位置にあるときは、サブタンク34は重力によって、サブタンク本体34Bが筐体回動軸292の鉛直下方に位置する姿勢を保っている。そして、第1筐体288を分離位置へと移動させると、サブタンク34が重力によって、第1筐体288に対して相対的にサブタンク懸架軸294周りに回動し、サブタンク本体34Bが筐体回動軸292の鉛直下方に位置する姿勢を維持する。これにより、第1筐体288が回動位置にある状態での、インク吐出口84とサブタンク34の液面との水頭差を一定範囲内に維持することができる。
なお、サブタンク懸架軸294は、インク吐出口84の延在方向の延長線上に位置していることが好ましいが、延長線上にない場合であっても、延長線からのずれが所定範囲内であれば、インク吐出口84とサブタンク34の液面との水頭差を一定範囲内に維持することができる。
図5には、図2〜図4に示したものとはさらに異なる記録部21の基本的構成が示されている。この記録部21では、図4に示した記録部20’’に対し、さらに、第1筐体288が、昇降ガイドポスト296に支持されている。そして、昇降ガイドポスト296に沿って第2筐体290と平行状態を維持したまま移動(この例では昇降)するようになっている。
したがって、たとえば、まず第1筐体288を上昇させ、その後、筐体回動軸292周りに回動させて離間位置へと移動させることが可能である。第1筐体288を第2筐体290に対して上昇させることなく回動させると、それぞれの筐体どうしが、あるいは筐体内の部材が干渉してしまうおそれがある場合に、このようにまず第1筐体288を上昇させると、部材の干渉を防止することができる。また、第1筐体288を上昇させることで、回動のみを行う構成と比較して、第2筐体290との間を大きく離間させることができ、詰まった用紙の除去等を行いやすくなる。
なお、第1筐体288の回動と昇降とは、それぞれ独立して行うことが可能であり、第1筐体288を第2筐体290に対して回動させた後、上昇させてもよい。
[実施形態]
次に、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態では、図5に示した基本的構成を採用している。
図6には、本実施形態のインクジェット記録装置10のインク供給部64、メンテナンス部18及び記録ヘッド部16が示されている。また、図16〜図19には、このインクジェット記録装置10の記録部21の具体的構成が示されている。
図16〜図19に示すように、記録部21は、第1筐体288と第2筐体290とを有している。第2筐体290は、床面などの設置面に設置されるようになっており、その内部に、メンテナンス部18が備えられている(図16〜図19では、メンテナンス部18の一部であるメンテナンス装置81を部分的に示している)。第2筐体290の、用紙搬送方向両側からは一対の昇降ガイドポスト296が立設されており、この昇降ガイドポスト296に第1筐体288が、ホルダ289を介して昇降可能に支持されている。さらに第2筐体290の用紙搬送方向両側からは、図示しない駆動モータで駆動される一対の昇降駆動用ネジ軸298が立設されて、ホルダ289に螺合されている。したがって、昇降駆動用ネジ軸298の回転によって、第1筐体288を、第2筐体290との平行状態を維持したまま、上昇(図18及び図19参照)又は降下(図16及び図17参照)させることができる。
ホルダ289の間には、用紙搬送方向と直交する方向に筐体回動軸292が掛け渡されており、この筐体回動軸292に、第1筐体288が回動可能に支持されている。第1筐体288は、図19に示すように上昇した位置から回動して、所定の傾斜角となる(離間位置)。第1筐体288が記録可能位置にあるとき、第1筐体288と第2筐体290との間に、用紙Pが搬送される用紙搬送路104が構成される。なお、ホルダ289と第1筐体288との間には、ダンパー(図示省略)を設けて、第1筐体288の回動時の負荷を軽減させることが好ましい。このダンパーとしては、ガスダンパー、コイルバネ、板バネ等を適用できる。また、第1筐体288の回動は、たとえば所定の回動角度(30°、45°など)で選択固定できるようにすることが好ましく、任意の回動角度で固定できるようにすることがより好ましい。
したがって、第1筐体288を第2筐体290に対して、昇降駆動用ネジ軸298の回転によって上昇させ、その後、筐体回動軸292まわりに回動させて、離間位置とすることが可能である。このように、第1筐体288を第2筐体290に対しまず上昇させることで、第1筐体288と第2筐体290とが、あるいはこれら筐体内に備えられた部材どうしが、第1筐体288の回動時に干渉することを防止できる。第1筐体288の上昇ストロークは、このように干渉を防止できることができる程度であれば十分である。たとえば本実施形態の場合では、上昇ストロークの上限を200mm程度としているが、50mm以上あれば上記の干渉を防止できる。基本的には、これ以上の上昇ストロークがあれば十分であり、任意の位置で停止(固定)可能とすることが好ましい。
第1筐体288には、用紙搬送方向に沿って複数の記録ヘッド44が固定されている。それぞれの記録ヘッド44には、後述するように、用紙搬送方向と直交する方向(すなわち、筐体回動軸292と平行)に、複数の単位ヘッド40が備えられており、さらにそれぞれの単位ヘッド40には、用紙搬送方向と直交する方向にそって、複数のインク吐出口84が形成されている(図8〜図13参照)。用紙搬送路104を連続的に搬送される用紙Pに対し、インク吐出口84からインク滴を吐出することで、用紙P上に画像が記録される。
図6に示すように、インク供給部64は、あらかじめインクが貯留されたメインタンク68と、このメインタンク68からインクが送られて、一時的に保持されるサブタンク34とを有している。サブタンク34は、記録ヘッド44のそれぞれと一対一で対応するように第1筐体288に設けられている。本実施形態のインクジェット記録装置10は、搬送方向に4色分(あるいはそれ以上、本実施形態では8つ)の記録ヘッド44を所定間隔で配列し、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のインク滴を吐出する構成とされており、フルカラーの画像を記録することができる構成であり、サブタンク34は、各記録ヘッド44ごとに、あるいは記録ヘッドアレイ42A、42Bごとに設けられ、メインタンク68は、各色ごとに(したがって、少なくとも4つ)設けらる。
図16に示すように、サブタンク34は、インクが保持される略箱状のサブタンク本体34Bと、サブタンク本体34Bから上方に突設された一対の保持片34Hとで構成されている。一方、第1筐体288からは、筐体回動軸292と平行なサブタンク懸架軸294が、インク吐出口84の延在方向の延長線上に延出されており、保持片34Hにこのサブタンク懸架軸294が挿通されている。サブタンク34はサブタンク懸架軸294周りに回動(自由回転)可能となっており、第1筐体288の傾斜角度に関わらず、自重によってサブタンク本体34Bがサブタンク懸架軸294の鉛直下方に位置する。
図6から分かるように、メインタンク68とサブタンク34とは、メイン供給路72及びメイン帰還路74で連通されており、メイン供給路72に設けられたメインポンプ76によって、メインタンク68からサブタンク34へインクを送ると共に、サブタンク34からメインタンク68へとインクを帰還させることができる。
サブタンク34には、インク循環路36が、インク供給路35及びインク帰還路37を介して接続されており、サブポンプ38の駆動によって、サブタンク34のインクをインク循環路36内に循環させることができる。
サブタンク34内には、オーバーフロー壁62が立設されており、内部がインク保持室34Sとインク帰還室34Rとに分けられている。メイン供給路72、インク供給路35及びメイン帰還路74は、インク保持室34Sの下方に接続され、メイン帰還路74は、インク帰還室34Rの下方に接続されている。
サブタンク34の上蓋には大気連通孔50が形成されており、サブタンク34内が大気圧に維持されるようになっている。そして、単位ヘッド40のインク吐出口84(図8等参照)と、サブタンク34のインク保持室34Sの液面との間に所定の高低差を設けるように記録ヘッド44及びサブタンク34を配置することで、これらの間に水頭差を発生させている。特に、本実施形態では、オーバーフロー壁62を設けたことで、インク保持室34Sのインク液面は、これよりも上方には達しないようになっているので、常に安定して水頭差を維持することができる。
図6に示すように、サブタンク34のインク保持室34Sは、インクの液面を検出する液面センサ78が設けられている。液面センサ78で検出された液位の情報はインク供給コントローラー60に送られ、この情報を基に、メインポンプ76が制御されるようになっている。
なお、メイン供給路72、メイン帰還路74、インク供給路35、インク循環路36、インク帰還路37及び個別流路48としては、耐インク性があり、インクからの圧力(場合によっては負圧)に対して不用意につぶれない程度の剛性のある材料で構成されたチューブとすることが好ましい。さらに、メインポンプ76やサブポンプ38としてローラーポンプを使用した場合には、外力によって適度にチューブが潰される(局所的に凹んだり、屈曲したりする)程度の柔軟性(弾性)を備えている必要がある。具体的なチューブの材料例としては、各種ゴム系、樹脂系のチューブが使用できるが、耐インク性に富むPVDチューブ、タイゴンチューブ(「タイゴン」はサンゴバン・ノートン社の商品名)やラテックスチューブ、ポリエチレンチューブなどが好ましい。また、上記したようにローラーポンプなどチューブをしごくタイプのポンプを使用する場合は、軟らかいシリコンチューブを使うことが好ましい。なお、メイン供給路72、メイン帰還路74、インク循環路36及び個別流路48のそれぞれに適したチューブの材料を使い分けても良い。
記録ヘッド44は、記録ヘッド44のノズル面40Aからインク滴を吐出可能なインクジェット記録ヘッドであれば、インクの種類およびインク滴の吐出方式を問わない。なお、単位ヘッド40のインク滴の吐出方式はインクジェット方式に限らず、用紙に対して非接触で直接色材を転移させるタイプであればその方式は問わない。インクジェット方式が代表的であるが、公知の方式であればいずれの方式も適用可能である。また、インクジェット方式においてもサーマルインクジェット方式、ピエゾ式インクジェット、連続流型インクジェット、静電吸引型インクジェット等、方式に限定されない。
また、使用するインクも水性インク、油性インク、常温で固形のいわゆるソリッドインク、溶剤インク等いずれも適用可能である。インク中の色材も顔料・染料を問わない。
記録ヘッド44の印字領域は、図7に示すように、印字される用紙Pのうち用紙最大幅PWに対応して設定されている。ここで、印字領域とは、用紙の両端から印字しないマージンを引いた記録領域のうち最大のものが基本となるが、一般的には印字対象となる用紙最大幅PWよりも大きくとっている。これは、用紙が搬送方向に対して所定角度傾斜して(スキューして)搬送されるおそれがあること、また縁無し印字の要請が高いためである。
なお、記録ヘッド44は、モノシリックな長尺な記録ヘッドチップから構成しても、複数の短尺な記録ヘッドチップ(以下、単位ヘッドという)から構成しても良い。
例えば、単位ヘッド40がノズル配列方向端部までノズル58が形成されているタイプ(図8参照)であれば、単位ヘッド40をノズル配列方向に連続して配置することによって、図9に示すような記録ヘッド44をコンパクトに構成できる。また、両端にはノズル58が形成されていない単位ヘッド40 (図10参照)を用いる場合には、単位ヘッド40をノズル配列方向に一定間隔をおいて共通基板46A、46Bに複数配置した記録ヘッドアレイ42A、42Bを搬送方向に複数配置する(図11参照)ことによって、用紙幅に対応して間断なく印字可能な記録ヘッド44とすることができる。この場合には、単一の共通基板46の両面に記録ヘッドアレイ42A、42Bを構成する(図12参照)ことによって、小型化を一層図ることもできる。
なお、単位ヘッド40のノズル配列は一直線状であるが、これに限定されるものではない。例えば、図13に示すように、千鳥状にノズル58を配列することも可能である。
図6に示すように、単位ヘッド40のそれぞれには、個別流路48と接続される接続流路56が設けられている。個別流路48と接続流路56のそれぞれの接続部分には、脱着ユニット122が設けられており、単位ヘッド40がそれぞれ独立して、個別流路48に容易に脱着できるようになっている。
一方、記録ヘッド44に対して対向配置されるメンテナンス装置81は、図14に示すように、それぞれの単位ヘッド40に対応しインク滴を収納可能なキャップ手段(インク収容手段)80と、記録ヘッド44のノズル面40Aを清掃可能な清掃手段88とを備えている。キャップ手段80は、記録ヘッド44から吐出される液滴を収容して保持する機能を有する。このために、例えば、記録ヘッド44のノズル面40A(図6等参照)に対応するように形成された凹部82Aを有する受け部材82と、受け部材82の凹部82Aの底に配設されインクを保持するインク吸収体86とから構成されており、受け部材82をノズル面40Aに密着させて気密状態とすることができる。
図6に示すように、受け部材82の下方には、1つの記録ヘッド44全体で共通の第1チャンバー212が配置されており、受け部材82と第1チャンバー212とが、排出路開閉弁216を備える第1排インク流路214で接続されている。
第1チャンバー212からはさらに、順に第2チャンバー218及び第3チャンバー220が、第2排インク流路222および吸気流路224によって接続されている。第1チャンバー212の排インクは、インク帰還路226に設けられた帰還用弁228を開き、さらに切替弁229を切り替えてメインタンク68(又はサブタンク34)に帰還させるか、あるいは、第2排インク流路222によって第2チャンバー218に送ったのち、排出用弁230を開いて排出路232から外部に排出することができる。
第3チャンバー220内は、吸気管234を介して吸気ポンプ236が接続されており、吸気弁238を開閉することで、第3チャンバー220内に負圧が発生されるようになっている。この負圧が、第2チャンバー218及び第1チャンバー212を経て、受け部材82に作用するようになっている。
なお、第1チャンバー212及び第3チャンバー220には、大気開放弁240、242が設けられており、こららチャンバーの内部を大気圧に開放することができる。
排出路開閉弁216、帰還用弁228、排出用弁230、吸気弁238、大気開放弁240、242はすべて、メンテナンス・コントローラー244によって制御されるようになっている。
清掃手段88は、記録ヘッド44のノズル面40Aのゴミ、埃、インクを除去してインク滴の吐出性能を一定に維持するためのものである。
清掃手段88は、図14に示すように、ワイパー92と、ワイパー92を保持する保持部材90と、清掃手段88を昇降および幅方向に移動させる移動手段312(図15参照)とから構成される。
移動手段312によってワイパー92が記録ヘッド44のノズル面40Aに摺接しながらノズル面40Aに沿って移動する(図15(C)参照)ことによって、ノズル面全体の清掃を行なうものである。この際、記録ヘッド44と対向する位置にはキャップ手段80が配置されているため、清掃手段88は記録ヘッド44(ノズル面40A)とキャップ手段80の間を移動することになる。例えば、図14に示すように、清掃手段88の保持部材90をアーチ型として、ワイパー92を記録ヘッド44のノズル面40Aに圧接させた状態でキャップ手段80を跨いで移動させる構成が考えられる。
ワイパー92の移動(摺接)方向は、例えば、用紙搬送方向や用紙搬送方向に直交する幅方向とすれば良い。また、移動は一方向だけでなく、往復動作させても良い。
このような構成とされた本実施形態では、メイン供給路72、メイン帰還路74及びメインポンプ76によって構成されたメイン循環手段により、メインタンク68のインクがサブタンク34との間で循環されつつ、サブタンク34に供給される。
さらに、インク供給路35、インク循環路36、インク帰還路37及びサブポンプ38によって構成されるサブ循環手段により、サブタンク34のインクが循環されつつ、単位ヘッド40のそれぞれに供給される。そして、用紙を用紙搬送路において連続的に搬送させつつ、単位ヘッド40のインク吐出口84からインク滴を吐出して、用紙に画像を記録する。
また、第2筐体290には、メンテナンス部18が備えられているので、記録ヘッド44に対し、所定のメンテナンス動作(ワイピング、ダミージェット、インク吸引など)や、非画像記録時のキャッピング等を行って、記録ヘッド44を良好な吐出状態に維持することができる。
画像記録の途中で、用紙搬送路104内に用紙が詰まることがあるが、この場合には、まず、昇降駆動用ネジ軸298を回転させて第1筐体288を上昇させ、さらに、筐体回動軸292周りに回動させて第2筐体290から離間した離間位置へと移動させる。第1筐体288と第2筐体290との間が大きく開放されるので、詰まった用紙を容易に取り除くことができる。
ここで、本発明では、記録ヘッド44のインク吐出口84の延在方向を、筐体回動軸292の軸方向と一致させている。このため、第1筐体288を離間位置へと移動させた状態でも、インク吐出口84の両端で高さの差が生じない。一般的に、インク吐出口でメニスカスを維持して非印字時にインクが溢れでないために記録ヘッド44内は所定の負圧(たとえば、0.45kPa〜1.00kPa)に保たれるよう設計される。この負圧が大きくなるとインク吐出口84で形成されているメニスカスが破壊され、インク吐出口から記録ヘッド44内へ空気が記録ヘッド内に引き込まれ、さらに場合によっては、サブタンク34へ逆流するおそれがある。しかし、本発明では、上記したように、第1筐体288が離間位置にあるときでも、インク吐出口84の両端で高さの差が生じておらず、同じ負圧に維持される。このため、メニスカスの破壊が防止され、空気が引きこまれることもない。特に本発明のように、用紙最大幅PW(図2〜図5、図7参照)以上の幅を有する記録ヘッド44を使用した構成では、インク吐出口84の並び方向と交差する方向の回動軸周りに第1筐体を回動させると、両端のインク吐出口84で高さに差が生じるため異なる負圧が発生し、メニスカスが破壊されやすくなる。しかし、本発明では、記録ヘッド44が用紙最大幅PW以上の幅を有しているにも関わらず、確実にメニスカスの破壊を防止できる。
また、サブタンク34を平面視したときに、その長手方向が筐体回動軸292の軸方向と平行になっているので、第1筐体288を離間位置にしたときのサブタンク34内での圧力変動を小さくする(実質的にほとんど発生させない)ことが可能となる。
加えて、サブタンク34は、筐体回動軸292と平行で、且つインク吐出口84の延在方向に一致するサブタンク懸架軸294周りに自由回転可能とされている。第1筐体288を筐体回動軸292周りに回転させてもサブタンク34の姿勢が変化せず、サブタンク懸架軸294とサブタンク34内のインク液面までの距離(この距離が水頭差と一致している)を一定に保つことができるので、インク吐出口84でのメニスカス破壊を確実に防止できる。
なお、かかる効果を奏するためには、必ずしもサブタンク懸架軸294がインク吐出口84の延在方向と厳密に一致している必要はない。この点につき、以下に詳述する。
図20には、ノズル面40Aに本来与えたい水頭差WHが示されている。これから分かるように、単位ヘッド40のインク吐出口84が形成されたノズル面40Aと、サブタンク34内のインク液面LSとの高さの差が、水頭差WHとなっている。また、図21には、第1筐体288が記録可能位置(図17参照)にあるとき、サブタンク34の回動中心である筐体回動軸292が、インク吐出口84から水平方向にy、鉛直方向にzだけ離れた様子が示されている(ここでは、用紙Pが搬送される向きにy軸を、鉛直上向きにz軸をとっている)。なお、図21において、y=0、z=0とした状態が、筐体回動軸292がインク吐出口84の延在方向と一致した状態であり、この場合には、水頭差WHがサブタンク懸架軸294とサブタンク34内のインク液面までの距離Dと一致している。以下では計算上、y=0の場合を除外する。
まず、図21から分かるように、インク吐出口84とサブタンク懸架軸294とを結ぶ線分L1を考えると、この線分L1の長さは、√(y2+z2)となる。また、この線分L1がy軸と成す角をθとすると、θ=tan-1(z/y)となる。
ここで、図19に示すように、第1筐体288を筐体回動軸292周りに角度Θだけ回転させると、図22に示すように、インク吐出口84とサブタンク懸架軸294との高低差dは、d=[√(y2+z2)]×sin(Θ−θ)となる。したがって、インク吐出口84に作用する水頭差WHRは、
WHR=D+d
=D+[√(y2+z2)]×sin(Θ−θ)
となる。以上から、設計上の水頭差WHの上限値をWHU、下限値をWHLとして、サブタンク懸架軸294が、第1筐体288の回動に際して、
WHL≦WHR≦WHU
の関係を満たす位置(y,z)にあればよいことが分かる。
なお、本実施形態では、さらに、サブタンク34に設けたオーバーフロー壁62により、インク保持室34Sのインクの余剰分をオーバーフローさせ、液面を一定に維持するようにしているので、サブタンク34の容量や形状に関わらず、記録ヘッド44のインク吐出面との間で常に一定の水頭差WHを得ることができる。インク吐出口でのインクのメニスカスが安定するので、インクの吐出状態(吐出方向やインク滴体積など)も安定し、高画質の画像を記録できる。
しかも、メインタンク68からサブタンク34へのインク供給を連続的に行うことができるので、サブタンク34内(インク保持室34S)でのインク液面を振動させることもない。
オーバーフローしたインクは、インク帰還室34Rからメインタンク68へと帰還され、インクジェット記録装置10内で再利用できるので、インクの無駄が生じない。
なお、上記の水頭差WHを一定範囲に維持するためには、インク保持室34Sのインク量が少なくなりすぎないようにする必要がある。本実施形態では、インク保持室34Sに設けた液面センサ78によってインク液面を検知するようにしているので、インク保持室34Sの液面が所定高さ以下にならないように必要に応じてメインポンプ76を駆動し、メインタンク68からインクを供給することができる。たとえば、一般的にインク吐出口において安定してメニスカスを形成できる水頭圧は、前述のように概ね0.45kPa〜1.00kPaの範囲であるため、インク保持室34Sとしては、この範囲に対応可能な深さを有していればよい。そして、液面センサ78によってインク保持室34Sのインク液面を検知し、その下限が上記範囲を下回ることが無いように、メインポンプ76を駆動してメインタンク68からサブタンク34へインク供給を行い、インク保持室34Sのインク液面を一定範囲内に維持すればよい。
本発明の記録装置を示す概略構成図である。 本発明の記録装置の基本的構成の一例を示す概念図である。 本発明の記録装置の図2とは異なる基本的構成を示す概念図である。 本発明の記録装置の図2及び図3とは異なる基本的構成を示す概念図である。 本発明の記録装置の図2〜図4とは異なる基本的構成を示す概念図である。 本発明の記録装置を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る記録装置の印字領域の説明図である。 本発明の実施形態に係る単位ヘッドのバリエーションの説明図である。 本発明の実施形態に係る記録ヘッドのバリエーションの説明図である。 本発明の実施形態に係る単位ヘッドのバリエーションの説明図である。 本発明の実施形態に係る記録ヘッドのバリエーションの説明図である。 本発明の実施形態に係る記録ヘッドのバリエーションの説明図である。 本発明の実施形態に係る単位ヘッドのバリエーションの説明図である。 本発明の記録装置で適用可能なメンテナンス装置を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、図14に示すメンテナンス装置の動作説明図である。 本発明の実施形態の記録装置の記録部を示す正面図である。 本発明の実施形態の記録装置の記録部を記録可能状態で示す側面図である。 本発明の実施形態の記録装置の記録部を第1筐体が上昇した状態で示す側面図である。 本発明の実施形態の記録装置の記録部を離間状態で示す側面図である。 インク吐出口が形成されたノズル面とサブタンクのインク液面との高低差で生じる水頭圧を示す説明図である。 インク吐出口とサブタンクのインク液面との位置関係を第1筐体が記録可能位置にある状態で示す説明図である。 インク吐出口とサブタンクのインク液面との位置関係を第1筐体が分離位置にある状態で示す説明図である。
符号の説明
10 インクジェット記録装置
16 記録ヘッド部
18 メンテナンス部
20 記録部
21 記録部
34 サブタンク(インク保持手段)
34B サブタンク本体
34H 保持片
40A ノズル面(インク吐出面)
40 単位ヘッド
44 記録ヘッド
58 ノズル
80 キャップ手段(メンテナンス手段)
81 メンテナンス装置(メンテナンス手段)
84 インク吐出口
88 清掃手段(メンテナンス手段)
104 用紙搬送路
288 第1筐体
290 第2筐体
292 筐体回動軸
294 サブタンク懸架軸
296 昇降ガイドポスト
298 昇降駆動用ネジ軸
D 水頭差
LS インク液面
P 用紙
PW 用紙最大幅
WH 水頭差

Claims (8)

  1. インク吐出面にインク吐出口が形成された記録ヘッドを備えた第1筐体と、
    前記インク吐出面と対向して記録媒体が搬送される搬送路を構成する第2筐体と、
    前記第1筐体を前記第2筐体から離間可能とし、離間状態で前記記録ヘッド内の水頭差を所定範囲内となるように第1筐体を移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記移動手段による前記第1筐体の移動が、所定の筐体回動軸を中心とする回動を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記移動手段による前記第1筐体の移動が、第2筐体に対する平行移動を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記記録ヘッドの前記インク吐出口が所定の延在方向に延在するように複数形成され、
    前記所定軸と前記インク吐出口の延在方向とが平行とされていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記第1筐体に備えられ、前記記録ヘッドに供給されるインクを保持するインク保持手段、を有することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記インク保持手段が、このインク保持手段を平面視したときの長手方向が前記所定軸と平行になるように配列されていることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記インク保持手段を前記所定軸と平行な懸架軸まわりに回動可能に前記第1筐体に対して支持する支持手段、
    を有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記第2筐体に、前記記録ヘッドをメンテナンスするメンテナンス手段、が備えられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の記録装置。
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