JP2005087414A - 遊技機及びプログラム並びに記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 経験や技量に乏しい遊技者においても、容易に遊技機の公差を判別し得る機能を備えた遊技機の提供を課題とする。また、その判別に要する制御技術の提供を課題とする。
【解決手段】 遊技盤に設けられた障害物やスタートチャッカ等の設置物と、この設置物の設けられた遊技盤を落下して当該遊技盤の局所を通過する遊技球を検出するためのセンサと、センサで得られた検出結果を記憶するRAMと、RAMに記憶された検出結果を用いての演算処理によって、遊技盤の局所における遊技球の通過の頻度を算出するCPUと、この算出された頻度に応じてその出力態様の変化する盤面情報を遊技者に報知する可変表示装置とを備え、さらに、CPUは、算出した頻度に基づき盤面情報の出力態様を変更して可変表示装置に盤面情報を表示していることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は遊技機に関し、より詳細には、遊技球を媒体に遊技者に遊技を提供している所謂パチンコ遊技機に関する。
この種の遊技機として、例えば、風適法(風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律)の内規上「第1種」に区分される遊技機が知られている。
この遊技機は、液晶表示ユニット等で構成される可変表示装置を遊技盤の中央に備え、この可変表示装置の有効ライン上に、例えば「1」〜「7」等の数字や絵柄等で構成される図柄を、種々の演出を踏まえて表示することで現在の遊技状態を遊技者に告知している。
また、遊技盤の各所には、風車及び遊技くぎ等の障害物が設けられ、遊技盤の上部に打ち出された遊技球は、これら障害物との接触によって、その進路が不規則に変化しながら遊技盤を落下する。
また、遊技盤には、これら障害物の他、例えば、スルーチャッカの愛称で親しまれる通過式役物装置や、電動チューリップの愛称で親しまれるチューリップ式役物装置等が設けられている。また、これら役物装置には、遊技球を検出するためのセンサが内蔵されており、遊技機の制御系では、このセンサの出力を読み込み、遊技機に設けられる各種装置の制御に反映させている。
また、上記した遊技機は、チューリップ式役物装置の一種として、可変表示装置の下方にスタートチャッカ(始動入賞装置)を備えている。このスタートチャッカは、遊技機の制御系で実行される大当たり抽選制御の契機をなす入賞装置としての機能を備えた役物装置であり、遊技機の制御系では、このスタートチャッカに遊技球が入り込む動作を以て始動入賞の成立とみなし、この始動入賞の成立を契機に特別遊技状態に当選したか否かの判定にあたる大当たり抽選制御を実行している。
また、大当たり抽選制御の実行に伴い、可変表示装置にて告知すべき内容すなわち「アタリ」、「ハズレ」が決定され、次いで、この告知に係る演出のパターンを決定すべく演出パターン決定用の乱数抽選が実行される。そして、この乱数抽選で決定された演出パターンに従い、各種図柄が背景画像と共に有効ライン上で変動表示され、例えば、「7−7−7」といった一定の規則性を持つ組み合せで各図柄が停止した場合を「アタリ」とし、以後、遊技機の制御状態は特別遊技状態用の制御状態に切り替わる。
また、ここで特別遊技状態とは、所謂「大当たり」及び「確率変動付き大当たり」といった遊技状態に相当し、遊技者は、この特別遊技状態の継続下のもと、スタートチャッカの下方に設けられた大入賞装置(アタッカ)の開閉制御の実行に伴い、通常時に較べて有利に遊技を楽しむことができる。
ところで、遊技盤に設けられる障害物や役物装置の状態は、遊技機個々に幾分公差が有り、この公差に起因して、例えば、入賞率や賞球の獲得数が遊技機毎に異なっている。とりわけ、上記した遊技機では、スタートチャッカの直上に設けられる「へそ釘」の角度(
開き)が意図的に調節されていることもあり、この調節に起因してスタートチャッカに対する入賞率が大きく異なっている。このように障害物や役物装置の状態を把握することは、遊技を楽しむ上で重要な要素になる。
このため経験や技量に富む遊技者は、遊技に先立ち、この遊技盤に配置される障害物や役物装置の状態を予め検討し、例えば、スタートチャッカに対する遊技球のアプローチが容易な台(遊技機)を選択して遊技を行う傾向にある。
しかしながら、経験や技量に乏しい遊技者は、障害物や役物装置の微妙な差違を見抜く事ができず、その多くは、遊技機の選択にあたり何ら有効な判断基準を有せずに遊技機を選択している。つまり、経験や技量に乏しい遊技者は、障害物や役物装置の状態を把握することなく遊技機を選択する傾向にあり、場合によっては入賞し難い遊技機で遊技を行うこともある。
このように従来の遊技機は、容易に判別し難い要素が遊技に大きな影響を与えるため、経験や技量に乏しい遊技者は、遊技に馴染む迄、多くの労力を要していた。
本発明は、このような技術的背景を考慮してなされたもので、経験や技量に乏しい遊技者においてもその遊技機の公差を容易に判別し得る機能を備えた遊技機の提供を課題とする。また、判別に要する制御技術の提供を課題とする。
本発明は、上記した技術的課題を解決するために以下の構成とした。
すなわち、本発明は、遊技球の落下する遊技領域を形成している遊技盤を備え、この遊技領域に打ち出された遊技球を媒体に、遊技者に遊技を提供している遊技機であって、
前記遊技盤に設けられた設置物と、
この設置物の設けられた遊技盤を落下して当該遊技盤の局所を通過する遊技球を検出するためのセンサと、
前記センサで得られた検出結果を記憶する検出結果記憶部と、
記憶された検出結果を用いての演算処理によって、前記局所における遊技球の通過の頻度を算出する通過頻度算出部と、
算出した頻度に応じてその出力態様の変化する盤面情報を、前記遊技者に報知する報知部と、
前記通過頻度算出部にて算出した頻度に基づき前記盤面情報の出力態様を変更する出力制御部と、
を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、遊技盤の局所を通る遊技球を検出するためのセンサを備えている。また、センサの出力に基づき得られる検出結果は、検出結果記憶部に記憶されている。また、通過頻度算出部は、この検出結果を用いての演算処理の実行によって、遊技盤の局所における遊技球の通過の頻度を算出している。また、本構成では、遊技盤の局所に於ける遊技球の通過の頻度によって定められる盤面情報(例えば、設置物の状態等)を報知するための報知部を備えている。また、報知すべき盤面情報は、通過頻度算出部で算出した頻度に基づき適宜変更される。したがって、報知部は、その時々の出力態様にしたがい盤面情報を報知することになる。
よって、遊技者は、この盤面情報の提供を以て、当該遊技機に於ける設置物の状態等を正確に把握することが可能になる。つまり、遊技者に対する盤面情報の提供によって、経験や技量に乏しい遊技者においても、遊技機の台選択に要する有効な情報の取得が可能になる。
なお、上記で設置物とは、障害物や役物装置を問わず、遊技球の挙動に変化を与え得る遊技盤面上の構造物に相当する。
また、盤面情報とは、遊技球の通過の頻度によって特定し得る情報であり、例えば、遊技球の落下経路の分布を示す情報や、遊技盤の任意の領域に至る遊技球の確率を示す情報などがこの盤面情報に属する。また、換言すれば、遊技球の通過の頻度は、遊技盤に設けられる設置物の状態の相違によって遊技機個々に異なるため、盤面情報は、当該遊技機の設置物の状態に依存して定められる情報とも言える。
また、前記出力制御部は、前記遊技盤に於ける設置物の状態の良否を特定する上での閾値となる基準頻度を有し、この基準頻度と前記で算出した頻度とを比較して、その比較結果に基づき報知すべき盤面情報の出力態様を決定している構成であってもよい。
この構成によれば、設置物の状態の良否を特定する上での閾値となる基準頻度が定められ、出力制御部は、この基準頻度と算出した頻度とを比較して、その比較結果に基づき盤面情報の出力態様を決定している。つまり、出力制御部は、算出した通過率と制御上定められる閾値(基準値)とを比較し、例えば、閾値に対する通過率の大小によって、報知すべき盤面情報の出力態様を適宜選出している。
よって、遊技者は、この出力態様の相違によって、設置物の状態の良否を、より正確に把握することが可能になる。
なお、ここで設置物の状態の良否とは、遊技者にとって有利な状態、及びこの有利な状態に相違する他の状態(例えば、不利な状態や通常状態)等で定められる。また、良否の関係は、一定の基準をもとに2者択一の関係で定められる良否に限定されず、例えば、現在の状態と、以前の状態との相対的な比較によって定められる良否であってもよい。また、良否を特定する上での閾値となる基準頻度は、当業者の経験則や遊技機の各種仕様を考慮して適宜設定される値である。また、算出された頻度と基準頻度の比較にあたり、その一例を挙げれば、遊技盤の局所における通過の頻度が基準頻度に較べて高い場合には、この遊技盤の局所に対して遊技球が至り易い遊技機と言える。
また、前記基準頻度は、前記設置物の状態の良否の程度に対応して複数設けられており、且つその個々には固有の出力態様が設定されており、
前記出力制御部は、時間の経過に伴い、その時々において前記基準頻度を満たす頻度が算出されたことを条件に、その基準頻度に対応する固有の出力態様を選出し、
前記報知部は、前記出力制御部で選出された出力態様に従い、前記盤面情報を順次報知している構成であってもよい。
この構成によれば、良否の程度に対応して複数の基準頻度が設定されており、出力制御部は、その時々に満たされる基準頻度に対応した出力態様を選出する。このため報知部は、出力制御部において順次選出される出力態様に従い盤面情報を刻々と変化へさせながら盤面情報を報知することになる。
つまり、本構成では、盤面情報の出力態様が良否の程度によって刻々と変化するため、遊技者は、その出力態様の変化をもとに、設置物の状態の良否を時間の経過と共により正確に把握することが可能になる。
なお、上記で良否の程度とは、以前に比べて良好である等、過去を基準に定められるものであり、遊技者は、良否の程度に相当する出力態様の変化の推移を把握することで、良否の程度を把握することが可能になる。
また、前記遊技盤には、情報を表示するための表示装置が設けられ、
前記報知部は、前記表示装置を介して盤面情報を報知している構成であってもよい。
この構成によれば、遊技盤に設けられる表示装置に盤面情報が表示される。このため、遊技者は、遊技を継続しつつも、正確に盤面情報を把握することが可能になる。
また、本発明は、遊技球の落下する遊技領域を形成している遊技盤と、この遊技盤に設けられた設置物と、前記設置物の設けられた遊技盤を落下して当該遊技盤の局所を通過する遊技球を検出するためのセンサと、前記センサの出力を遊技機の制御に反映させるための制御装置とを備えた遊技機用のプログラムであって、
前記センサで得られた検出結果を前記制御装置の記憶領域に記憶する検出結果記憶機能と、
記憶された検出結果を用いての演算処理によって、前記局所における遊技球の通過の頻度を算出する通過頻度算出機能と、
算出された頻度に応じてその出力態様の変化する盤面情報を、前記遊技者に報知するための報知機能と、
前記通過頻度算出部にて算出した頻度に基づき前記盤面情報の出力態様を変更する出力制御機能と、
を前記制御装置に実現させるためのプログラムでもある。
この構成のプログラムによれば、記憶領域に記憶された検出結果に基づき遊技盤の局所を通過する遊技球の通過の頻度を算出し、且つこの算出された頻度に応じて出力態様の変化する盤面情報を遊技者に提供するためのロジックが、制御装置に対する本プログラムの導入によって制御装置内に確立される。
また、本発明は、遊技球の落下する遊技領域を形成している遊技盤と、この遊技盤に設けられた設置物と、前記設置物の設けられた遊技盤を落下して当該遊技盤の局所を通過する遊技球を検出するためのセンサと、前記センサの出力を遊技機の制御に反映させるための制御装置とを備えた遊技機のプログラムを記録した記録媒体であって、
前記センサで得られた検出結果を記憶する検出結果記憶機能と、
記憶された検出結果を用いての演算処理によって、前記局所における遊技球の通過の頻度を算出する通過頻度算出機能と、
算出された頻度に応じてその出力態様の変化する盤面情報を、前記遊技者に報知する報知機能と、
前記通過頻度算出部にて算出した頻度に基づき前記盤面情報の出力態様を変更する出力制御機能と、
を前記制御装置に実現させるためのプログラムを記録した制御装置読み取り可能な記録媒体でもある。
ここで記録媒体としては、プログラムを流通させ得る有体物で足りる。また、好ましくは、ROM(Read Only Memory)、HD(Hard Disk)、MO(Magnet Optical)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体が望ましい。また、記録媒体に記録される本発明のプログラムは、単体での流通も可能であり、例えば、インターネット等の通信媒体を介しての配布も可能である。
また、本発明は、当該プログラムの実行にて実現される制御装置の制御方法にも該当する。また、上記した課題を解決するための手段に記載の各種内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合せることができる。
このように本発明は、例えば、設置物の状態の相違といった遊技機の公差を、経験や技量に乏しい遊技者においても容易に判別し得る機能を備えた遊技機を提供することができ
る。また、その判別に要する制御技術を提供できる。
以下、図面を参照して本発明に係る遊技機の好適な実施形態について説明する。
本実施の形態では、風営適正化法(風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律)の内規上「第1種」に区分されるパチンコ遊技機を例に説明する。
<遊技機の概略構成>
本実施の形態に示す遊技機1は、図1に示すように遊技機1の設置場所たる遊技店の所謂「島」に固定された外枠3と、この外枠3に一側を保持され且つ外枠3に対して開閉自在に設けられた表枠4と、表枠4の前面上部に開閉自在に設けられた窓枠5とを備えている。また、遊技機1の主要構成部品は、表枠4に集約して取り付けられている。
表枠4に設けられる主要構成部品としては、遊技球の落下する遊技領域が盤面に形成された遊技盤6、遊技機1に供給すべき遊技球(遊技媒体)及び遊技機1より払い出される賞球を一時貯留する受皿2、遊技球を遊技盤6の上部に打ち出すための発射駆動装置7、この発射駆動装置7を操作するための操作ハンドル8、必要に応じて所定個数の賞球を受皿2内に払い出す遊技球払出装置53、遊技に係る主たる制御を処理する主制御装置50、主制御装置50から出力されたコマンドに基づき各種装置を制御する副制御装置61,62,63等を例示できる。
表枠4に設けられる窓枠5は、遊技者がその枠内に先の遊技盤6を覗き見ることのできる透視窓9を備えている。また、この透視窓9にはガラスが嵌め込まれ、さらに透視窓9の外周には、装飾LED10、装飾ランプ11、及びスピーカ(音声発生装置)12が設けられている。
表枠4に設けられる受皿2は、窓枠5の下方に取り付けられている。
受皿2の内部には螺旋状のスロープが形成され、その最上流部には、CRユニット70に通じる遊技球借入口2aが設けられている。また、その下流には賞球払出し用の賞球払出口2bが設けられている。最下流部には、受皿2内の遊技球を一列に整列して遊技機1内に導く貯留球整列路2cが形成されている。そして、貯留球整列路2cの末端に、発射駆動装置7に通じる遊技球供給口2dが設けられている。また、受皿2の前面には、受皿2内の遊技球を受皿2外に排出させるための球抜きボタン2e,2fが設けられている。
受皿2の左下には、灰皿20が設けられている。また、受皿2の右下に、操作ハンドル8が設けられている。操作ハンドル8は、表枠4の裏面に設けられた発射駆動装置7を作動させるためのメインスイッチや、操作の有無を検知するタッチアンテナを内蔵している。そして、この操作ハンドル8を対象とした開度操作によって、遊技球の打力調整が可能になっている。
より詳しく説明すると、メインスイッチやタッチアンテナの出力は、遊技機背面に設けられる発射制御装置52に入力されており、発射駆動装置7は、この発射制御装置52の制御下で遊技球を遊技盤6に打ち出している。また、発射駆動装置7には、遊技球を打ち出す打出杆、及び打出杆を連続的に揺動させる電動モータ(共に図示せず)などが組み込まれており、発射制御装置52は、メインスイッチの出力を打出杆の可動量などに反映させて、遊技球の打力を調整している。
また、遊技球の打ち出しに関して、本実施の形態では、受皿2の左方に発射停止ボタン21を設けている。この発射停止ボタン21は、遊技者の判断のもと、操作ハンドル固定のまま遊技球の発射操作を一時停止させるための外部操作装置であり、遊技者は、この発
射停止ボタン21を操作(押下)することで、操作ハンドル8の開度を維持しつつも任意のタイミングで遊技球の発射を一時停止することができる。
遊技球払出装置53(図3参照)は表枠4の裏面側に設けられ、賞球たる遊技球を貯留するタンクと、賞球として払い出される遊技球を数える賞球計数装置と、遊技機1の背面に設けられた遊技球タンク内の遊技球を賞球計数装置に送る賞球整列レールとを備えている(共に図示せず)。そして、その時々に要求される必要個数の遊技球を賞球計数装置にて計数し、先の受皿2内に賞球として払い出す。
また、遊技球払出装置53は、払出制御装置51に接続されている。
払出制御装置51は、主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき遊技球払出装置53による賞球の払出動作を制御している。また、払出制御装置51には、遊技球払出装置53の他、球貸信号制御装置71が接続されており、払出制御装置51は、球貸信号制御装置71を介してCRユニット70を操作し、必要個数の遊技球を受皿2内に供給する。
遊技盤6は、図2に示すように略正方形状をなす合板からなり、表枠4の裏面に形成された遊技盤収納枠(図示せず)に収納固定されている。また、遊技盤6の前面には、ガイドレール13a及び遊技球規制レール13bが設けられ、ガイドレール13a及び遊技球規制レール13bで囲まれた領域によって、遊技球の落下する遊技領域である遊技領域が構成されている。
遊技領域には、遊技くぎや風車等などの障害物14と、遊技球の進入し得る間口で開口した入賞口を備える各種入賞装置25,26,27,28と、入賞に至らなかった遊技球を遊技領域の外部に排出するアウト口15と、演出に沿って種々の図柄を表示する可変表示装置17が設けられている。
また、可変表示装置17の上部には、後に詳述するスタートチャッカ26の開放制御に係る当否判定の結果を「○」「×」等の記号で告知する普通図柄表示装置(LED表示装置)18と、当否判定の実行に係る権利の保留数を表示する通過保留数表示ランプ16と、始動入賞の保留数を表示する特定保留数表示ランプ19等が設けられている。また、可変表示装置17の両側に、開放制御の当否判定で実行される乱数抽選の契機をなすスルーチャッカ49が設けられている。
遊技くぎや風車などの障害物14は、遊技盤6上に打ち出された遊技球の落下方向に変化を与えて遊技球の処理に面白みを持たせる機能と、各種入賞装置25,26,27,28並びにスルーチャッカ49の近傍に遊技球を誘導する機能とを兼ね備えている。
また、入賞装置としては、遊技球が入り込むことで所定個数の賞球(遊技球)の払出しに繋がる一般入賞装置25と、後に詳述する大当たり抽選制御の契機をなしたり、図柄の変動表示を開始させるためのトリガーとなるスタートチャッカ(始動入賞装置)26と、特別遊技状態への移行時に開かれる開閉扉27cを備えた大入賞装置27と、スタートチャッカ26を一定期間開放するためのトリガーとなる開放用入賞装置28などを例示できる。
なお、各入賞装置には、遊技球の通過を検知するためのセンサ(図示略)が内蔵されており、そのセンサの出力は、主制御装置50の入力ポートに入力されている。また、本明細書では、これら入賞装置25,26,27,28に設けられる入賞口に遊技球が入る動作を以て入賞と称する。また、特に、スタートチャッカ26に遊技球が入った場合には、この入賞を「始動入賞」と称することもある。また、本実施の形態では、上記した障害物
14、並びに各種入賞装置やスルーチャッカ49等の役物装置が、本発明の特許請求の範囲に記載の設置物に相当する。
スタートチャッカ26は、遊技盤6の略中央であって且つ可変表示装置17の下方に配置されている。また、スタートチャッカ26に形成された始動入賞口26aの両側には、開放制御の実行下で始動入賞口26aの外方に動き、始動入賞口26aの開口面積をさらに拡大する機能を備えた可動片26bが設けられている。
可動片26bは、スタートチャッカ26に組み込まれたソレノイドにリンク機構を介して連結され、このソレノイドに対する通電の有無により始動入賞口26aの外方若しくは内方に動く。なお、ソレノイドは可動物制御装置67に接続されており、通電に係る制御は、主制御装置50の管理のもと、可動物制御装置67で処理されている。
普通図柄表示装置18は、スタートチャッカ26の開放制御の実行の有無に係る当否判定の結果を告知する普通図柄を表示するための表示装置であり、例えば、普通図柄として「○」「×」等の記号を表示する。より詳しくは、当否判定の当選を受けて「○」を表示し、また、落選を受けて「×」を表示する。
また、この当否判定の当選は、当業者並びに遊技者に於いて「小当り」と称され、この小当りの当選を条件にスタートチャッカ26の開放制御が開始される。また、開放制御の実行下では、スタートチャッカ26に設けられる可動片26bが所定周期で外方に動き、通常時に較べて入賞口26aの間口が広がるため、入賞口26aに対して遊技球が入賞し易くなる。よって、遊技者は、この間有利に遊技を楽しむことができる。
また、上記当否判定の実行の権利は、先のスルーチャッカ49に対する遊技球の通過を受けて成立する。つまり、遊技球がスルーチャッカ49を通過すると、小当りの当否判定に係る乱数抽選の抽選権利が得られ、主制御装置50は、この抽選権利の成立を条件に小当りの当否判定を行っている。また、この抽選権利は、例えば、保留数4を上限にその権利の行使が保留されることもあり、その保留数は、通過保留数表示ランプ16の点灯数から確認できるようになっている。
大入賞装置27は、他の入賞口に較べて広い間口を有する大入賞口27aと、大入賞口27aの内部に開口したVゾーン(継続入賞領域)27bと、通常の遊技状態に於いて、この大入賞口27aに対する遊技球の進入を阻止する開閉扉27cとを備えている。また、開閉扉27cは、特別遊技状態の継続下で実行される開閉制御のもとで開閉され、大入賞口27aの内部に至る通路を確保する。
また、開閉扉27cは、遊技盤6の裏面に設けられたアクチュエータ(図示せず)にリンク機構を介して連結されており、主制御装置50の管理のもと、可動物制御装置67によって、その開閉が制御がされている。
また、大入賞装置27の開閉制御とは、通常閉じている開閉扉27cを、この開閉制御の実行下で開閉して、大入賞口27aに対する遊技球の進入(入賞)を可能にする制御である。また、特別遊技状態の継続下では、この開閉扉27cの単位作動期間を1ラウンドとして、通常、15〜16ラウンドを上限にラウンドが消化される。そして、このラウンドの消化に伴い順次開閉制御が発生する仕組みになっている。
続いて、開放用入賞装置28について説明する。開放用入賞装置28には、遊技球の進入可能な開放口28aが形成されており、本実施の形態で、大入賞装置27の両側に計2カ所設けられている。また、開放口28aに対する遊技球の入賞時には、スタートチャッ
カ26に設けられる可動片26bが一定期間開放状態になり、スタートチャッカ26に対する遊技球の進入が容易になる。
特定保留数表示ランプ19は、複数のランプを備え、そのランプの点灯個数によって始動入賞の保留数を表示している。なお、ランプの点灯制御は、副制御装置の一つであるランプ制御装置62で管理されており、保留に価する始動入賞があった場合には、その始動入賞を受けてランプの点灯数が一つ増える仕組みになっている。また、保留された始動入賞が各種制御の実行に伴い消化されたときには、ランプの点灯数が一つ減るように制御されている。
可変表示装置17は、遊技盤6の略中央に形成された開口部6aの内方に臨み、図柄をモチーフとした画像データ(識別盤面情報)を種々の演出を沿って表示する。なお、図柄の表示を例に説明すれば、あたかも回胴上に付された図柄の如く、各画像データを図柄の表示領域に設けられる有効ライン上で連続的に可変表示する。また、図柄と共にキャラクタ画像や背景画像を表示し、これら図柄やキャラクタ画像並びに背景画像の演出によって遊技者に視覚上得られ意外性や面白みを提供している。
なお、本明細書では、これらキャラクタ画像や背景画像を含み、単に「図柄」と称することもある。
また、可変表示装置17の制御方法について、その概要を説明すれば、可変表示装置17の制御に要するプログラムの実行のもと、主制御装置50は、始動入賞の成立を契機に、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かの判定にあたる大当たり乱数抽選制御処理(以下、単に大当たり抽選制御と称する)を実行する。
また、その判定結果を遊技者に告知すべく、主制御装置50は、図柄の変動パターンや仮停止図柄及び確定停止図柄を決定するための乱数抽選を更に実行する。この乱数抽選では、先の大当たり抽選制御の抽選結果に基づき「アタリ」に対応したデータ選択テーブル、又は「ハズレ」に対応したデータ選択テーブル等を対象に乱数抽選を実行する。そして、この乱数抽選で抽出した乱数を含む乱数範囲値に設定されている変動パターンデータや確定停止図柄の種別データ等に対応する制御コマンドが生成され、副制御装置の一つである図柄制御装置61に送信される。
より詳しくは、「アタリ」「ハズレ」等の遊技状態に関するデータを先行コマンドとして、この先行コマンドと共に変動パターンデータ等の後続コマンドが図柄制御装置61に送信されている。そして、図柄制御装置61では、受信した制御コマンドを解析し、この制御コマンドに対応する仮停止図柄及び確定停止図柄の画像データを図柄制御装置61のROM61aから読み出して、種々の演出と共に可変表示装置17に表示する。
なお、上記で「仮停止図柄」とは、可変表示装置17の有効ライン上で、あたかも一旦停止するかの如く表示態様で表示される図柄である。また、「確定停止図柄」とは、可変表示装置17の有効ライン上に停止する図柄である。
主制御装置50は、遊技に係る主たる制御(基本プログラム)を実行する装置であり、基本処理装置であるCPU(Central Processing Unit)50a、CPU50aでの処理に用いられるデータを一時記憶するRAM(Random Access Memory)50c、CPU50aにて処理する各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)50bを備えている。
なお、ROM50bに記録されるプログラムの一例を説明すれば、大当たり抽選制御等に用いられる乱数抽選実行用のプログラム、大当たり抽選制御の判定結果を踏まえて各種
副制御装置に出力すべき制御コマンドを生成・出力する出力制御プログラムなどを例示できる。
また、主制御装置50には、図柄制御装置61、ランプ制御装置62、音声制御装置63等の副制御装置が接続されており、主制御装置50は、各副制御装置に対して、先行コマンド及び後続コマンド等からなる制御コマンドを送信している。
副制御装置の一つであるランプ制御装置62は、主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき、電飾品を用いての演出を制御する。
より詳しくは、特定保留数表示ランプ19や通過保留数表示ランプ16の制御プログラム、並びに各種入賞装置に組み込まれる電飾及び遊技機前面に設けられる装飾LED10等の発光を制御するためのプログラムを記録したROM62bと、ROM62bに記録されるプログラムを主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき処理するCPU62aと、CPU62aでの処理に用いられるデータを一時記憶しておくRAM62cと、を備えている。
音声制御装置63は、遊技機1の前面に設けられたスピーカ12を制御するための装置であり、スピーカ12の制御に用いるプログラムを記録したROM63bと、ROM63bに記録されるプログラムを主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき処理するCPU63aと、CPU63aでの処理に用いられるデータを一時記憶しておくRAM63cと、を備えている。
図柄制御装置61は、主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき画像データを生成してビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)65に送信し、このビデオ・ディスプレイ・プロセッサ65を介して各種図柄を可変表示装置17に表示する機能を備えている。
より詳しくは、主制御装置50から受信した制御コマンドを解析して、その時々に適した画像データを生成する画像生成プログラムを記録したROM61bと、このROM61bに記録される画像生成プログラムを主制御装置50から出力される制御コマンドに基づき処理するCPU61aと、CPU61aでの処理に用いられるデータを一時記憶しておくRAM61c等を備えている。
また、本実施の形態では、上記した各種プログラムの他、本発明に係る盤面情報出力プログラムをROM61bに記憶している。なお、この盤面情報出力プログラムについては、後に詳述する。
続いて、上記した主制御装置50及び副制御装置等を備える遊技機1の制御系で処理する各種制御について説明する。
また、以下では、主制御装置50内の処理をメインに実行される遊技機1の主たる制御(基本プログラム)を説明した後に、本発明に係る盤面情報出力プログラムについて説明する。
[基本プログラム]
まず、図4に示すように、主制御装置50は、電源の投入を受けて基本プログラムを立ち上げ、初期設定処理を実行する(S100)。本初期設定処理では、電源断チェック処理、及びRAM領域の初期化、並びに各副制御装置に対する通常起動コマンドの送信処理、また、エラー状態の復帰回復処理、システムタイマ割込処理を実行する。
このうち電源断チェック処理は、電源断発生後の電源投入か否か、すなわち電源断復帰
からの起動か、又は通常状態(稼働状態)からの起動かを振り分ける。また、その振り分けにあたりチェックすべき項目として、本実施の形態では、(1)RAMクリアスイッチの遮断状態、(2)電源断発生時にセットされたフラグの値、(3)全RAM領域の内容を、チェック項目として設定している。
また、この電源断チェック処理の結果、電源断復帰からの起動と判定されたときには、上記RAMの初期化、並びに各副制御装置に対する通常起動コマンドの送信処理を実行し、これらの処理によって電源断時のエラーを解除している。
また、主制御装置50は、各種データの初期化の後にシステムタイマ割込処理を実行する。
本システムタイマ割込処理は、後述のステップ101からステップ113までをメインルーチンとして、このメインルーチンを遊技機稼働中のマシンサイクルとして定期に実行するための処理であり、例えば、主制御装置50に内蔵されたクロックのリセット信号に基づきタイマを更新し、このタイマの値をもとにマシンサイクルを確立させる。
続いて、初期設定処理の後、主制御装置50は、続くステップ101に移り、後に詳述する大当たり抽選制御に於いて実行される乱数抽選の乱数範囲値を設定する。また、この設定した乱数範囲値内にて定期に乱数を更新し続ける乱数更新処理を実行する。
また、乱数更新処理の後、主制御装置50は、入力管理処理(S102)の一処理として、始動入賞球検知センサ(特定入賞球検知センサ)47、大入賞球検知センサ(特別入賞球検知センサ)48、通過球検知センサ46等から得られるセンサ出力を、入力ポートを介して読み込み。
ここで始動入賞球検知センサ47は、上記スタートチャッカ26に入賞した遊技球を検知するセンサである。また、大入賞球検知センサ48は、大入賞装置27に入賞した遊技球を検知するセンサである。通過球検知センサ46は、スルーチャッカ49に入賞した遊技球を検知するセンサである。また、以下では、これらのセンサを総称して、単にセンサと称することもある。
また、入賞管理処理では、上記した入力ポートのチェック、及び主制御装置50に設けられるスイッチのエッジ検出を実行する。また、これらポート及びスイッチのチェックに加え、全入賞装置の入賞情報を個別に集計し、また、これらのチェックによって得られた信号並びに全入賞装置の入賞情報を、以後の各種処理において活用し得るデータに変換するデータ変換処理を実行する。なお、ここで入賞情報とは、遊技球を検知したか否か、また、遊技球の入賞の成立のタイミング等に相当する。
次に、主制御装置50は、補給球切れエラーや受皿満タンエラー等の異常監視処理を実行し(S103)、その後に普通図柄制御処理を実行する(S104)。
普通図柄制御処理では、小当りの当否に係る当否判定が実行される。この当否判定では、通過球検知センサ46で取得した入賞情報(例えば、入賞の成立タイミング)を乱数抽出の関数として乱数抽選が実行される。また、この当否判定の結果に基づき普通図柄表示装置18にて表示すべき「○」「×」等の普通図柄が決定される。
次に、主制御装置50は、特別図柄制御処理を実行する(S105)。
特別図柄制御処理は、始動入賞の成立によって得られる情報(例えば、入賞の成立タイミング)に基づき大当たり抽選制御を実行し、この大当たり抽選制御の抽選結果に対応する先行コマンドを準備する。また、あわせて表示すべき確定停止図柄に対応した図柄の指
定や、この図柄の表示に用いる変動パターンデータ等を乱数抽選にて選出し、この選出したデータに対応する後続コマンドを準備する。
次に、主制御装置50は、出力管理処理を行う(S106)。
出力管理処理では、各副制御装置(図柄制御装置61、音声制御装置63、ランプ制御装置62)に送信すべき制御コマンドを編集し、適宜のタイミングで各副制御装置にその制御コマンドを送信する。また、あわせて外部(ホールや試験機関等)の集中管理装置54や払出制御装置51等にも所望のデータを送信する。
続いて、可変図柄表示制御処理を実行する(S107)。本処理は、特別図柄制御処理で生成された制御コマンドを可変表示装置17及び普通図柄表示装置18に送信して、上述の如く各種図柄を可変表示装置17及び普通図柄表示装置18に表示させる。
続いて、主制御装置50は、普通図柄電動役物制御処理を実行する(S108)。普通図柄電動役物制御処理は、先の普通図柄制御処理にて得られた小当りの当否判定の結果を参照して、この当否に基づき可動片26bの開閉操作を行う。より詳しくは、小当りの当選を条件に開放制御を実行し、この開放制御のもと、スタートチャッカ26に設けられたソレノイドに電圧を印可して可動片26bを開く。
次に、主制御装置50は、大入賞領域制御処理を実行する(S109)。
大入賞領域制御処理は、大当たり抽選制御の抽選結果を参照し、大当たり抽選制御の当選を受けて大入賞装置27の開閉制御を実行する。
より具体的には、特別遊技状態への移行に伴う第1ラウンドの開始を受け、主制御装置50は、可動物制御装置67を介して大入賞装置27のアクチュエータに適宜のタイミングで電圧を印可し、開閉扉27cを作動させる。また、開閉扉27cの作動開始後、予め定められた時刻に達した、或いは大入賞口27aに入り込んだ遊技球の数(入賞数)が上限値に達したなどの条件の成立をもってソレノイドに対する通電を停止し、開閉扉27cの開閉制御を一旦終了する。また、当該開閉制御の終了を以て第1ラウンドの終了とみなす。
また、主制御装置50は、第1ラウンドの開催中に、大入賞口27a内部のVゾーン27bに遊技球が入り込んだことを受け、この第1ラウンドの終了後に、続く第2ラウンドを開始する。そして、第2ラウンドの開始を受けて、再び開閉扉27cの開閉制御を開始する。また、以後、同様に、Vゾーン27bでの入賞を条件に、最大15〜16ラウンドを上限に、続く第3ラウンド及び第4ラウンド等へとラウンドを発展させる。
また、ラウンドの開催中にVゾーン27bに入賞がなかった場合には、全ラウンドの消化を待たずして、当該ラウンドの終了後に特別遊技状態を終了し、主制御装置50は、各種装置の制御状態を通常の遊技状態に対応した制御状態に復帰させる。このように大入賞領域処理では、ラウンドの継続の有無を踏まえ、例えば15〜16ラウンドを上限に開閉扉27cの開閉制御を実行する。
続いて、主制御装置50は、払出制御処理を行う(S110)。
この払出制御処理では、ステップ102の入力管理処理で得られた各種センサの出力に基づき入賞の有無を把握し、入賞時には、その入賞に見合う賞球の払出しを遊技球払出装置53を介して実行する。
また、ランプ・LED制御処理(S111)、及び音声制御処理を実行する(S112)。
ランプ・LED制御処理では、大当たり抽選制御の抽選結果を踏まえて装飾ランプ11や装飾LED10の点滅による光の演出を遊技者に提供する。また、併せて上記特定保留数表示ランプ19の点灯数を変更する。
また、音声出力制御では、大当たり抽選制御の結果を音声制御装置63に読み込み、スピーカ等にて構成される音声発生装置12を介して、遊技の進行に応じた音の演出を遊技者に提供する。
そして、本メインルーチンの最終処理として、主制御装置50は、電源が断たれたか否かを把握し(S113)、電源遮断時には、本処理ルーチンを一旦抜ける。また、未だ遊技機が稼働中であると判断したときには、ステップ101に戻り、再度ステップ101からステップ113に至るメインルーチンを繰り返す。
このように遊技機1の制御系では種々の制御が実行され、これら各種制御の実行によって遊技機1の各種装置の制御が為されている。また、これらの制御によって遊技者に遊技を提供している。
ところで、障害物14やスタートチャッカ26等の設置物は、その設置状態や作動状態に於いて遊技機毎に公差があり、この公差に起因して、例えば、入賞装置に対する遊技球の入賞率が遊技機個々に異なっている。このため経験や技量に富む遊技者は、遊技に先立ち、例えば、スタートチャッカ26の周囲に打ち込まれた遊技くぎの開きを検討し、スタートチャッカ26aに対する遊技球のアプローチが容易な遊技機1を選んで遊技を行う傾向にある。
しかしながら、経験や技量に乏しい遊技者は、これら盤面に設置される設置物の微妙な差違を見抜く事ができず、その多くは、遊技機1の選択にあたり何ら有効な判断基準を有せずに遊技機を選択している。
このため本実施の形態に示す遊技機1は、遊技盤6の局所を通過する遊技球を検出し、さらに、この検出結果を記憶すると共に、この検出結果を参照しての演算処理の実行によって当該遊技盤6の局所に於ける遊技球の通過の頻度を算出し、また、この頻度に応じて変化する盤面情報を遊技者に報知する盤面情報出力プログラムを図柄制御装置61で実行している。
つまり、盤面情報出力プログラムの実行によって、例えば、設置物の状態を遊技者に把握させるための情報を遊技者に提供し、経験や技量に乏しい遊技者においても、この情報の参照によって、遊技機の台選択に要する有効な情報の容易な取得を可能にしている。
以下、盤面情報出力プログラムについて図5を参照して説明する。
また、本実施の形態では、この盤面情報出力プログラムを処理する上で必要な図柄制御装置61、並びに各種センサの出力を図柄制御装置61に送信する主制御装置50等で、本発明の特許請求の範囲に記載の各種構成を実現している。
[盤面情報出力プログラム]
まず、図柄制御装置61に組み込まれるCPU61aは、本プログラムの起動後、図柄制御装置61のRAM61cに対する入賞情報(検出結果)の記憶を開始する(S201)。より詳しくは、主制御装置50で実行する入賞管理処理で取得した入賞情報を、当該入賞情報の取得時刻に対応つけて順次RAM61c(記憶領域)に読み込み記憶する。
なお、本実施の形態では、各種入賞装置に設けられるセンサで取得した入賞情報を集計してRAM61cに記憶している。より詳しくは、これら入賞装置に至る経路中に、遊技
盤6の局所に相当する領域を設定し、この遊技盤6に点在するように定められた局所での遊技球の通過の有無を、各種センサで得られる出力をもとに統計的に把握している。また、本発明特許請求の範囲の記載事項との兼ね合いでは、入賞装置に至る経路中に、遊技盤6の局所に相当する領域が設定されることになる。
続いて、CPU61は、この入賞情報の記憶数を参照しての演算処理によって、遊技盤6の局所に於ける遊技球の通過の頻度を算出する(S202)。
より詳しくは、記憶された入賞情報の取得時刻を参照し、制御上定められる単位時間に含まれる入賞情報を抽出してその総数を算出し、この総数を、遊技球の消費数で除することで、遊技盤6の局所におけるた遊技球の通過頻度(通過率)を取得している。つまり、入賞の達成回数をパラメータとして、遊技盤6の局所を通過する遊技球の頻度を算出している。
なお、頻度の算出に用いられる遊技球の消費数は、例えば、単位時間あたりの遊技球の発射数や、単位時間あたりにアウト口16に取り込まれた遊技球と入賞装置に取り込まれた遊技球の総数などから把握することができる。また、単位時間は、頻度を観測する上で適当な時間で定められている。
続いて、CPU61aは、障害物14の設置状態やスタートチャッカ26に設けられる可動片26aの作動状態の良否を遊技者に把握させる上での指標となる盤面情報を遊技者に提供すべく、先のステップ202で算出した頻度と、制御上定められる基準頻度(閾値)とを比較する(S203)。
そして、算出された頻度がこの基準頻度に較べて多い場合には、設置物の状態が遊技盤6において全体的に良好であるとの盤面情報に対応する画像データをROM61bから読み出す(S204)。
また、逆に、算出された頻度が基準頻度に較べて少ない場合には、設置物の状態が遊技盤6において普通若しくは望ましい状態にないとの盤面情報に対応する画像データをROM61bから読み出す(S205)。
そして、CPU61aは、これら各種画像データの選出を受けて、その画像データを図柄の表示に用いられる演出に取り込み、図柄と共に可変表示装置17に出力する(S206)。よって、可変表示装置17には、盤面情報に相当する画像が遊技者に視認可能に表示されることになる。
なお、本実施の形態では、設置物の状態に対応して好調マークや不調マークを表す顔文字を、前記の画像データとしてROM61bに記憶している。また、より具体的に説明すれば、設置物の状態が良好である場合には、遊技者に好適な印象を与える好調マークとして、例えば、図6に示す「笑顔」の顔文字Aを可変表示装置17に表示している。また、設置物の状態が普通若しくは望ましくない場合には、好適な印象と相反する印象を遊技者に与えるために、例えば図7に示す「不調」の顔文字Bを可変表示装置17に表示している。
このように本実施の形態では、設置物の状態を遊技者に把握させるための盤面情報を遊技者に提供し、経験や技量に乏しい遊技者においても、この盤面情報の把握によって遊技機の台選択に要する有効な情報の取得を容易にしている。
なお、上記した盤面情報は、例えば、下記の実施例の出力態様で遊技者に提供することも可能である。
まず、実施例1では、設置物の状態の良否の程度に対応して複数の閾値(基準頻度)を定めておき、その個々に対応して固有の出力態様を有する盤面情報を設定しておく。また、CPU61aは、時間の経過に伴い、その時々に満たされた閾値に対応した出力態様で順次盤面情報を出力するようにする。
この場合、例えば、遊技の開始当初に無表情だった画像が、時間の経過に伴い序々に笑顔に変化していく、或いは無表情だった画像が時間の経過に従い序々に泣き顔に変化していくなど、盤面情報の出力態様が時間の経過に従い刻々と変化するため、遊技者は、その出力態様の変化をもとに、設置物の状態の良否の程度を時間の経過に伴い、より正確に把握することが可能になる。
また、実施例2として、センサの出力をセンサ毎に集計し、この個別集計された出力の記憶数(検出結果)をパラメータとして用いた演算処理の実行によって、各々の領域(局所)における遊技球の通過の頻度を算出する。また、この算出した頻度をもとに、遊技盤6の各領域における盤面情報を個別に出力するなどの構成も考えられる。
この場合には、例えば、図8に示すように遊技盤6をモチーフとした仮想の盤面画像Cを可変表示装置17に表示し、この盤面画像Cにおいて、盤面情報の出力対象となった領域に当該領域に対応する盤面情報を個別に表示するなどの構成が考えられる。
また、さらに詳細には、各領域での盤面情報の表示にあたり、この盤面情報の表示の対象となった領域の色データや着色面積を設置物の状態の良否の程度に対応して変更するなどの構成も考えられる。
また、実施例3として、盤面情報の出力にあたり、例えば、遊技機1に設けられるLED等の電飾を用いた出力や、スピーカによる音声を用いた出力なども考えられる。この場合には、上記した盤面情報出力プログラムを、ランプ制御装置62や音声制御装置63で実行することで、その実現が可能である。
このように本実施の形態に示す遊技機1では、その盤面情報の出力にあたり、種々の出力方法が考えられる。また、本実施の形態に示す遊技機1は、上記した実施例2に示すように、盤面情報の出力対象となった領域毎に盤面情報を個別に出力することも可能であるため、設置物の状態の良好な領域に遊技球を打ち出すといった新たな技術介入性を遊技者に提供することもできる。また、換言すれば遊技操作をアシストするための機能として盤面情報を積極的に出力することも可能である。
また、盤面情報は、遊技盤14に打ち込まれた遊技くぎ等の微調整においても有用な情報になるため、例えば、上記した集中管理装置(ホールコンピュータ)54に盤面情報を出力するための端子を副制御装置に設けるなどして、集中管理装置54に盤面情報を出力し、この盤面情報を、遊技くぎの調節作業に反映させるなどの利用方法もある。
また、本実施の形態では、単位時間あたりに取得したセンサ出力の総数をもって、遊技盤6の局所における遊技球の通過の頻度を算出しているが、例えば、遊技の開始時からの積算値(記憶総数)で頻度を算出すれば、過去に遡って設置物の状態を把握することが可能になる。このように本実施の形態に示す遊技機1は、盤面情報の提供によって、経験や技量に乏しい遊技者においても、手軽に遊技機本来の面白みを体感できるようにしている。
本実施の形態に示す遊技機を斜め上方から見た斜視図。 本実施の形態に示す遊技機に設けられた遊技盤の拡大図。 本実施の形態に示す遊技機の制御系を示すブロック図。 本実施の形態に示す遊技機の制御系にて処理する基本プログラムを説明するためのフローチャート。 本実施の形態に示す盤面情報出力プログラムを説明するためのフローチャート。 「好調マーク」に値する画像が表示された可変表示装置の拡大図。 「不調マーク」に値する画像が表示された可変表示装置の拡大図。 実施例2に対応した盤面情報の出力状態を示す図。
符号の説明
1 遊技機
2 受皿
2a 遊技球借入口
2b 賞球払出口
2c 貯留球整列路
2d 遊技球供給口
2e,2f 球抜きボタン
3 外枠
4 表枠
5 窓枠
6 遊技盤
6a 開口部
7 発射駆動装置
8 操作ハンドル
9 透視窓
10 装飾LED
11 装飾ランプ
12 スピーカ(音声発生装置)
13a ガイドレール
13b 遊技球規制レール
14 障害物
15 アウト口
16 通過保留数表示ランプ
17 可変表示装置
18 普通図柄表示装置
19 特定保留数表示ランプ
20 灰皿
21 発射停止ボタン
25 一般入賞装置
26 スタートチャッカ
26a 入賞口
26b 可動片
27 大入賞装置
27a 大入賞口
27b Vゾーン
27c 開閉扉
28 開放用入賞装置
28a 開放口
46 通過球検知センサ
47 始動入賞球検知センサ
48 大入賞球検知センサ
49 スルーチャッカ
50 主制御装置
51 払出制御装置
52 発射制御装置
53 遊技球払出装置
54 集中管理装置
61 図柄制御装置
62 ランプ制御装置
63 音声制御装置
65 ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ
67 可動物制御装置
70 CRユニット
71 球貸信号制御装置
A 笑顔を表す顔文字
B 不調を表す顔文字
C 遊技盤をモチーフとした盤面画像

Claims (6)

  1. 遊技球の落下する遊技領域を形成している遊技盤を備え、この遊技領域に打ち出された遊技球を媒体に、遊技者に遊技を提供している遊技機であって、
    前記遊技盤に設けられた設置物と、
    この設置物の設けられた遊技盤を落下して当該遊技盤の局所を通過する遊技球を検出するためのセンサと、
    前記センサで得られた検出結果を記憶する検出結果記憶部と、
    記憶された検出結果を用いての演算処理によって、前記局所における遊技球の通過の頻度を算出する通過頻度算出部と、
    算出した頻度に応じてその出力態様の変化する盤面情報を、前記遊技者に報知する報知部と、
    前記通過頻度算出部にて算出した頻度に基づき前記盤面情報の出力態様を変更する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記出力制御部は、前記遊技盤に於ける設置物の状態の良否を特定する上での閾値となる基準頻度を有し、この基準頻度と前記で算出した頻度とを比較して、その比較結果に基づき報知すべき盤面情報の出力態様を決定していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記基準頻度は、前記設置物の状態の良否の程度に対応して複数設けられており、且つその個々には固有の出力態様が設定されており、
    前記出力制御部は、時間の経過に伴い、その時々において前記基準頻度を満たす頻度が算出されたことを条件に、その基準頻度に対応する固有の出力態様を選出し、
    前記報知部は、前記出力制御部で選出された出力態様に従い、前記盤面情報を順次報知していることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技盤には、情報を表示するための表示装置が設けられ、
    前記報知部は、前記表示装置を介して盤面情報を報知していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の遊技機。
  5. 遊技球の落下する遊技領域を形成している遊技盤と、この遊技盤に設けられた設置物と、前記設置物の設けられた遊技盤を落下して当該遊技盤の局所を通過する遊技球を検出するためのセンサと、前記センサの出力を遊技機の制御に反映させるための制御装置とを備えた遊技機用のプログラムであって、
    前記センサで得られた検出結果を前記制御装置の記憶領域に記憶する検出結果記憶機能と、
    記憶された検出結果を用いての演算処理によって、前記局所における遊技球の通過の頻度を算出する通過頻度算出機能と、
    算出された頻度に応じてその出力態様の変化する盤面情報を、前記遊技者に報知するための報知機能と、
    前記通過頻度算出部にて算出した頻度に基づき前記盤面情報の出力態様を変更する出力制御機能と、
    を前記制御装置に実現させるためのプログラム。
  6. 遊技球の落下する遊技領域を形成している遊技盤と、この遊技盤に設けられた設置物と、前記設置物の設けられた遊技盤を落下して当該遊技盤の局所を通過する遊技球を検出するためのセンサと、前記センサの出力を遊技機の制御に反映させるための制御装置とを備えた遊技機のプログラムを記録した記録媒体であって、
    前記センサで得られた検出結果を記憶する検出結果記憶機能と、
    記憶された検出結果を用いての演算処理によって、前記局所における遊技球の通過の頻度を算出する通過頻度算出機能と、
    算出された頻度に応じてその出力態様の変化する盤面情報を、前記遊技者に報知する報知機能と、
    前記通過頻度算出部にて算出した頻度に基づき前記盤面情報の出力態様を変更する出力制御機能と、
    を前記制御装置に実現させるためのプログラムを記録した制御装置読み取り可能な記録媒体。
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JP2016007310A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 株式会社三洋物産 遊技機

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