JP2005087311A - 睫毛カーラー - Google Patents

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Abstract

【課題】 睫毛のカールの状態を睫毛の幅方向で変化させ、カールを強く付けた部分からカールを弱くした部分へと連続的に移るように変化させるとともに、一本で左右の睫毛にカールを付けることができ、しかも左右の睫毛にカールを付けることを迅速に行うことができる睫毛カーラーを提供する。
【解決手段】 上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)とで睫毛を挟持し、その睫毛に形付け圧力を付与する睫毛カーラーにおいて、前記下側形付け部(Q)は睫毛に接する傾動部(1)と前記傾動部(1)を保持させる保持部(4)とを有し、前記傾動部(1)は保持部(4)に対して傾斜できるように保持されるとともに、前記傾動部(1)の一端部分が他端部分より上側形付け部(P)に接近した状態を保つ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、睫毛にカールをつけるための睫毛カーラーに関する。
睫毛カーラーは睫毛にカールを付ける美容器具として従来から知られている。前記睫毛カーラーは鋏状の機構等により開閉する形付け部に睫毛を挟んで形付け圧力を付与し、睫毛を湾曲させるようにしたものである。目の表情は睫毛のカールの状態を変えることによって違った表情に見せることができ、睫毛のカールの状態を睫毛の幅方向において部分的に強くすることにより、目の表情に特徴をつけることもできる。
睫毛のカールの状態を部分的に変化させる睫毛カーラーとして、形付け圧力を付与する形付け部のいずれか一方または両方を他方に向かって部分的に突出させた当接部と、互いに隔離した非当接部を形成し、当接部と非当接部を滑らかな屈曲部で連結した睫毛カーラーが知られている(特許文献1参照。)。この睫毛カーラーによれば、睫毛をその幅全体に亘って挟み込み、部分的に当接する当接部において睫毛に形付け圧力を付与し、非当接部においては形付け圧力を付与しないでカールの状態に変化をつけることができる。しかも当接部と非当接部を滑らかな屈曲部で連結したことにより、カールを強く付けた部分からカールを弱くした部分へと連続的に移るように変化させることができるから、睫毛のカールの状態を睫毛の幅方向において部分的に強くしつつ、睫毛のカールが全体として自然な状態となる。前記形付け部の当接部と非当接部の位置を変えることにより、カールを強く付けた部分を睫毛の幅方向において変化させ、目の表情に特徴をつけることもできる。
また、形付け部にその幅方向に移動自在な移動板を取り付け、移動板の下部に他方の形付け部と協働して睫毛の一部分を挟持して形付け圧力を付与する形付け凸部を設けるとともに、移動板を所望の位置で停止状態に保持可能とした睫毛カーラーも開発されている(特許文献2参照。)。この睫毛カーラーによれば、睫毛を部分的にカールさせることができるうえ、その位置を任意に変化させることができる。
特開2002−159322号公報 特開2002−345540号公報
しかし、前記従来の睫毛カーラーのうち、当接部と非当接部を有する睫毛カーラーは、形付け部の中心に対して非対称な位置に当接部を形成した場合には、そのままで両方の睫毛にカールを付けることはできない。例えば目尻部分の睫毛にカールを付けるように形成された当接部は、反対側の睫毛に対しては目頭部分の睫毛にカールを付けることになるからであり、左右の睫毛に対称にカールを付けるには当接部の位置が異なった複数の睫毛カーラーを使い分ける必要がある。また、形付け部を交換しながら左右の睫毛にカールを付けることも可能であるが交換に手数を要し、迅速にカールを付けることは困難である。
また、形付け部に移動板を有する睫毛カーラーは、移動板を左右に移動させて任意位置に変化させることができるものの、その位置に移動させる操作及び移動板を固定する操作が必要である。また、移動板は左右に移動できるようにするため固定側形付け部の幅より狭くすることが必要であり、睫毛の全体の幅より狭くなる。このため、睫毛の幅全体を挟んでカールを強く付けた部分からカールを弱くした部分へと連続的に移るように自然なカールを付けることは困難である。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、睫毛のカールの状態を睫毛の幅方向で変化させ、カールを強く付けた部分からカールを弱くした部分へと連続的に移るように変化させることができるとともに、一本で左右の睫毛にカールを付けることができ、しかも左右の睫毛にカールを付けることを迅速に行うことができる睫毛カーラーを提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)とで睫毛を挟持し、その睫毛に形付け圧力を付与する睫毛カーラーにおいて、
前記下側形付け部(Q)は睫毛に接する傾動部(1)と前記傾動部(1)を保持させる保持部(4)とを有し、前記傾動部(1)は保持部(4)に対して傾斜できるように保持されるとともに、前記傾動部(1)の一端部分が他端部分より上側形付け部(P)に接近した状態を保つこととした。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、傾動部(1)が保持部(4)に対して同角度で左右に傾斜し、前記傾動部(1)の左端部分が上側形付け部(P)に接近した状態と、前記傾動部(1)の右端部分が上側形付け部(P)に接近した状態とが、上側形付け部(P)の中心線に対して相互に左右対称の状態であることとした。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1から2に記載のいずれかの発明において、傾動部(1)に左係止部(33L)と右係止部(33R)とが設けられ、前記保持部(4)に前記各係止部と係止される左支持部(53L)と右支持部(53R)とが設けられており、左係止部(33L)が左支持部(53L)の上面に係止され、または右係止部(33R)が右支持部(53R)の上面に係止されることにより、前記傾動部(1)の上面の一端部分が他端部分より上側形付け部(P)に接近した状態を保つこととした。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、左係止部(33L)と右係止部(33R)とは下向きに形成された凹形状であり、左支持部(53L)と右支持部(53R)とは上向きに形成された凸形状であることとした。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1から4に記載のいずれかの発明において、傾動部(1)に設けた支軸(36)を保持部(4)に設けた穴に間隙を確保して貫通させ、支軸(36)を保持部(4)から抜脱させないようにして、前記傾動部(1)を保持部(4)に対して傾斜できるように保持させた。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1から5に記載のいずれかの発明において、保持部(4)に支持面(51)が設けられ、前記傾動部(1)には当接面(32)が設けられており、前記傾動部(1)の一端部が上側形付け部(P)に接近し、その一端部に形成した係止部が前記支持部の上面に係止された状態で、前記当接面(32)が保持部(4)の支持面(51)に面接触状態で支持されることとした。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1から6に記載のいずれかの発明において、保持部(4)に左中立用支持部(56L)と右中立用支持部(56R)を設け、左中立用支持部(56L)に傾動部(1)の左端部分が当接し、同時に右中立用支持部(56R)に傾動部(1)の右端部分が当接することにより、傾動部(1)が保持部(4)に対して中立状態を保つこととした。
従って、請求項1に記載の発明では、上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)とで睫毛を挟持し、その睫毛に形付け圧力を付与する睫毛カーラーにおいて、下側形付け部(Q)は睫毛に接する傾動部(1)と前記傾動部(1)を保持させる保持部(4)とを有している。前記傾動部(1)は保持部(4)に対して傾斜できるように保持されており、前記傾動部(1)の一端部分が他端部分より上側形付け部(P)に接近するように傾斜する。そして傾動部(1)が傾斜した状態が保たれるため、上側形付け部(P)に接近した端部から他端部まで、上側形付け部(P)との距離が連続的に変化する。この状態で上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)とで睫毛を挟持し、形付け圧力を付与すると、上側形付け部(P)に接近した端部では形付け圧力を強く付与することとなり、他端部まで形付け圧力が連続的に変化する。また、傾動部(1)を反対方向に傾斜させると、他端部が上側形付け部(P)に接近するように傾き、傾斜した状態が保たれるため、他端部において形付け圧力を強く付与することとなる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜する左右の角度が同じとなる。従って前記傾動部(1)の左端部分が上側形付け部(P)に接近して保持された状態と、前記傾動部(1)の右端部分が上側形付け部(P)に接近して保持された状態とが、上側形付け部(P)の中心線に対して相互に左右対称となる。このため、傾動部(1)の傾斜を左と右に交代することによって、形付け圧力を強く付与する位置を左右対称に交代させる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1から2に記載のいずれかの発明において、前記傾動部(1)に左係止部(33L)と右係止部(33R)が設けられており、前記保持部(4)に前記各係止部と係止される左支持部(53L)と右支持部(53R)が設けられている。傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜し、その状態で左係止部(33L)が左支持部(53L)の上面に係止されると、前記傾動部(1)の上面の左端部分が右端部分より上側形付け部(P)に接近した状態を保つ。反対に右係止部(33R)が右支持部(53R)の上面に係止されると、前記傾動部(1)の上面の左端部分が右端部分より上側形付け部(P)に接近した状態を保つ。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、左係止部(33L)と右係止部(33R)は下向きに形成された凹形状であり、左支持部(53L)と右支持部(53R)は上向きに形成された凸形状である。左係止部(33L)または右係止部(33R)は、左支持部(53L)または右支持部(53R)に対して上方から被嵌して係止される。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1から4に記載のいずれかの発明において、傾動部(1)に設けた支軸(36)を保持部(4)に設けた穴に間隙を確保して貫通させ、支軸(36)を保持部(4)から抜脱させないようにしており、前記傾動部(1)は保持部(4)に対して傾斜できるように保持される。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1から5に記載のいずれかの発明において、前記保持部(4)に支持面(51)が設けられ、前記傾動部(1)には当接面(32)が設けられている。前記傾動部(1)の一端部が上側形付け部(P)に接近し、その一端部に形成した係止部が前記支持部の上面に係止された状態で、前記当接面(32)が保持部(4)の支持面(51)に面接触状態で支持され、その状態で傾動部(1)が保持される。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1から6に記載のいずれかの発明において、保持部(4)に左中立用支持部(56L)と右中立用支持部(56R)が設けられている。左中立用支持部(56L)に傾動部(1)の左端部分が当接し、同時に右中立用支持部(56R)に傾動部(1)の右端部分が当接することにより、傾動部(1)が保持部(4)に対して中立状態を保つ。
請求項1から請求項7に記載の発明によれば、睫毛のカールの状態を睫毛の幅方向で変化させ、カールを強く付けた部分からカールを弱くした部分へと連続的に移るように変化させ、自然なカールを付与することができる。
また、傾動部(1)の傾斜を左右交代させて、睫毛に形付け圧力を付与することができるから、一つの睫毛カーラーで左右の睫毛にカールを付けることができる。
また、複数の睫毛カーラーを使い分け、あるいは形付け部(K)を交換しながら左右の睫毛にカールを付けることがなく、左右の睫毛にカールを付けることを迅速に行うことができる。
本発明を具体化した実施例を以下に説明する。以下の説明では、睫毛カーラー(J)を通常使用する状態、すなわち形付け部(K)を上方、鋏状機構(M)を下方とした状態において説明し、内面は湾曲する形付け部(K)の内周がわ、外面は形付け部(K)の外周がわとし、左と右は内周がわから見た状態におけるものとする。
本発明を具体化した実施例1を図1から図15に従って説明する。
図1及び図2に示すように形付け部(K)は上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)とから構成される。上側形付け部(P)は睫毛の上側から形付け圧力を付与するものであり、下端部が睫毛の上側に当接する。下側形付け部(Q)は睫毛の下側から形付け圧力を付与するものである。前記上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)は睫毛の全体の幅と略等しい長さを有しており、円弧状に湾曲して、睫毛の生え際の湾曲に沿う形状である。上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)とは従来公知の睫毛カーラーと同様の鋏状機構(M)により接離自在にされており、上側形付け部(P)は前記鋏状機構(M)に連設される二股状支持杆(N)の上部に架け渡して固定され、下側形付け部(Q)は前記二股状支持杆(N)に沿って上下方向に摺動自在にされている。
図3に示すように、前記下側形付け部(Q)は傾動部(1)と保持部(4)及び操作部(7)から構成される。まず傾動部(1)について説明すると、図3に示すように、前記傾動部(1)は傾動部主体(3)と傾動部主体(3)の上部に装着される弾性先端部材(2)から構成される。弾性先端部材(2)はシリコン等の弾性素材からなり、睫毛の下側に直接当接して形付け圧力を付与する。
前記傾動部主体(3)は、上面の長手方向に溝(31)が形成される。溝(31)は前記弾性先端部材(2)を装着するものである。図4は図3の傾動部主体(3)のA―A断面であり、傾動部主体(3)の下面には長手方向に当接面(32)が形成される。当接面(32)は平坦な面とし、長手方向の中央部分から両端方向に形成される。
また図4に示すように、前記傾動部主体(3)の下面には長手方向の中央部分に対して左右対称位置に左係止部(33L)と右係止部(33R)が形成される。左係止部(33L)は図4において前記当接面(32)の図示左端に形成され、右係止部(33R)は前記当接面(32)の図示右端に形成される。また、左係止部(33L)と右係止部(33R)は傾動部主体(3)の長手方向の中央部分に対して左右対称形状に形成され、傾動部主体(3)の長手方向の断面形状が略V字形に形成される。左係止部(33L)と右係止部(33R)は前記当接面(32)より陥没した凹形状とする。左係止部(33L)と右係止部(33R)のそれぞれ最も陥没した部分を係止頂部(34)とする。
傾動部主体(3)の下部分の左端部分には角部を丸くした左案内部(35L)が形成され、右端部分には右案内部(35R)が形成される。左案内部(35L)と右案内部(35R)は傾動部主体(3)の長手方向の中央部分に対して左右対称位置に形成される。また、左案内部(35L)と右案内部(35R)の形状は傾動部主体(3)の長手方向の中央部分に対して左右対称形状に形成される。下面の長手方向の中央部分には支軸(36)が下向きに突設される。支軸(36)は後記受け部材(5)に形成する支持穴(52)及び保持部主体(6)に形成する保持穴(61)を貫通できる長さに形成される。図5は傾動部主体(3)の外面の正面図であり、傾動部主体(3)の外面には、前記操作部(7)と連結するために後記連結軸(73)が挿入される連結用孔(37)と、後記副軸(74)が挿入される副軸用孔(38)が穿設される。
次に保持部(4)について説明する。図3に示すように、前記保持部(4)は受け部材(5)と保持部主体(6)とから構成される。受け部材(5)は前記傾動部主体(3)を載置して支える部材である。図6は図3の受け部材(5)のB―B線における断面図であり、前記受け部材(5)の上面には支持面(51)が形成される。支持面(51)は上面の長手方向の中央部分から両端方向に形成される。
前記受け部材(5)の上面には中央部分に対して左右対称位置に左支持部(53L)と右支持部(53R)が形成される。左支持部(53L)と右支持部(53R)はそれぞれ前記傾動部主体(3)の左係止部(33L)、右係止部(33R)と係止され、傾動部主体(3)を支持するものである。左支持部(53L)は図6において前記支持面(51)の図示左端に形成され、右支持部(53R)は支持面(51)の図示右端に形成される。
前記左支持部(53L)と右支持部(53R)の形状は、受け部材(5)の長手方向の中央部分に対して左右対称形状に形成され、前記支持面(51)から隆起させた略V字形の凸形状とし、かつ高さを左係止部(33L)と右係止部(33R)の高さ(深さ)より高く形成する。また、左支持部(53L)と右支持部(53R)の最も高い部分に支持頂部(54)が形成され、左支持部(53L)と右支持部(53R)の先端部分の角度は前記左係止部(33L)及び右係止部(33R)の先端の角度と同一または小さい角度に形成される。
前記左支持部(53L)と右支持部(53R)が形成される間隔は、左支持部(53L)に傾動部主体(3)の左係止部(33L)が係止したときは傾動部主体(3)の右案内部(35R)が支持面(51)に当接し、かつ右支持部(53R)に傾動部主体(3)の右係止部(33R)が係止したときは傾動部主体(3)の左案内部(35L)が支持面(51)に当接する間隔とする。
また、受け部材(5)の支持面(51)の中央部分には支持穴(52)が形成される。支持穴(52)は支持面(51)の長手方向に長い長孔である。前記支持穴(52)には前記傾動部主体(3)の支軸(36)が貫通する。支持穴(52)の長さは、傾動部主体(3)の支軸(36)と支持穴(52)が嵌合した状態のまま、傾動部主体(3)の左係止部(33L)と受け部材(5)の左支持部(53L)と係止させることができ、右係止部(33R)は右支持部(53R)と係止させることができる長さに形成される。
前記保持部主体(6)は前記受け部材(5)を収装するとともに前記傾動部主体(3)の下部分を収装して傾動部(1)を保持するものである。図1、図2及び図3に示すように保持部(4)の両端部分に形成した摺動用穴(62)に前記二股状支持杆(N)を貫通させて摺動自在に装着され、受け部材(5)とともに前記傾動部(1)を保持する。図7に示すように、保持部主体(6)の底面には前記受け部材(5)に形成した支持穴(52)に対応する位置に保持穴(61)が形成される。保持穴(61)は前記支持穴(52)と同様の長さを有する長孔である。傾動部主体(3)に形成した支軸(36)は受け部材(5)の支持穴(52)と保持部主体(6)の保持穴(61)を貫通して保持部主体(6)の下面に突出させる。
次に操作部(7)について説明する。操作部(7)は前記傾動部(1)と保持部(4)を連結するとともに、使用者が手指で操作して傾動部(1)を操作するものである。操作部(7)は傾動部(1)と保持部(4)の外面に装着される。図3及び図8に示すように、傾動部(1)及び保持部(4)の側面に当接する操作部(7)の内面には、連結軸(73)と副軸(74)が立設される。副軸(74)は連結軸(73)の左右に立設される。また操作部(7)の下部分には、支軸受け(72)が形成される。支軸受け(72)は前記傾動部主体(3)に形成した支軸(36)と連結するものである。また、操作部(7)の左右部分には指掛け部(71)を形成する。指掛け部(71)は傾動部(1)を傾動操作する際に指による操作を容易にさせる部分であり、操作部(7)の中心線に対して略45度の角度を為すように斜面で形成されるとともに、操作時に手指に優しい曲面で構成される。
図9に示すように、前記受け部材(5)を前記保持部主体(6)に収装させ、受け部材(5)の支持面(51)上に前記傾動部主体(3)を載置した状態において操作部(7)で傾動部(1)と保持部(4)を連結する。図10に示すように、傾動部主体(3)の側面に形成した連結用孔(37)に前記操作部(7)の連結軸(73)を挿入し、副軸用孔(38)(図示せず)に副軸(74)(図示せず)を挿入するとともに、操作部(7)の支軸受け(72)で、前記保持部主体(6)の保持穴(61)を貫通して保持部主体(6)の下面に突出した支軸(36)の先端部分を支持させ、傾動部(1)と保持部(4)を連結する。前記傾動部(1)は支軸(36)と支持穴(52)及び保持穴(61)が嵌合した状態のまま、保持部(4)に対して左右に動かせることでき、また支軸(36)が保持部(4)を貫通して下面に突出しているため、傾動部(1)は保持部(4)に対して上方にも動かせることができる。
以上説明した実施例1にかかる睫毛カーラー(J)において、傾動部(1)の作用について説明すると、図9のように保持部(4)に対して傾動部(1)が左右どちらにも傾斜していない中立状態において、下側形付け部(Q)に設けられた操作部(7)の指掛け部(71)を手指で左方向に操作すると、指掛け部(71)が斜面で形成されているため、操作部(7)には左方向の力と上方向の力が作用する。よって操作部(7)に連結された傾動部(1)にも左方向の力と上方向の力が作用し、傾動部(1)は左上方向に移動する。
傾動部(1)が左上方向に移動すると、図9のF―F線における断面図である図11に示すように、左支持部(53L)に当接する左案内部(35L)は左支持部(53L)の斜面に沿って傾動部(1)の左端部を上方へ押し上げる作用を生じる。この作用と前記手指による上方向の力によって、左案内部(35L)が左支持部(53L)の支持頂部(54)を乗り越えると、次に左案内部(35L)の横に形成した左係止部(33L)が左支持部(53L)に当接する。左係止部(33L)の係止頂部(34)が左支持部(53L)の支持頂部(54)と当接すると、左係止部(33L)は左支持部(53L)に係止される。
前述のように前記左支持部(53L)と右支持部(53R)が形成される間隔は、左支持部(53L)に傾動部主体(3)の左係止部(33L)が係止したときは傾動部主体(3)の右案内部(35R)が支持面(51)に当接する間隔であるため、図12及び図12のG―G線における断面図に示すように、左支持部(53L)に左係止部(33L)が係止したときは右支持部(53R)に右係止部(33R)は係止されず、しかも右案内部(35R)が支持面(51)に当接する。
また、前述のように前記左支持部(53L)は、前記支持面(51)から隆起させた略V字形の凹形状であり、かつ高さを左係止部(33L)の高さ(深さ)より高く形成しており、また、左支持部(53L)の先端部分の角度は前記左係止部(33L)の先端の角度と同一または小さい角度に形成されているため、傾動部主体(3)の左係止部(33L)を左支持部(53L)に被嵌して係止したときは、左係止部(33L)の係止頂部(34)が左支持部(53L)の支持頂部(54)と当接して、傾動部主体(3)の上面の左端部分が右端部分より高くなって傾くこととなる。
この状態で下側形付け部(Q)に対して上方から上側形付け部(P)による押圧力が作用しても、傾動部(1)は左係止部(33L)と右案内部(35R)が受け部材(5)に当接して安定な状態で支持されているため、傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜した状態は保たれ、傾動部(1)の左端部分が上側形付け部(P)に接近した状態を保つこととなる。
次に操作部(7)の指掛け部(71)を手指で右方向に操作すると、操作部(7)には右方向の力と上方向の力が作用する。よって操作部(7)に連結された傾動部(1)にも右方向の力と上方向の力が作用する。
傾動部(1)に右方向の力と上方向の力が作用すると、前記左係止部(33L)は左支持部(53L)に対して右に移動し、左係止部(33L)と左支持部(53L)は係止された状態から外れ、左案内部(35L)が左支持部(53L)の支持頂部(54)を乗り越えることとなる。そして、傾動部主体(3)の右下部分に形成した右案内部(35R)が右支持部(53R)に当接し、右案内部(35R)と右支持部(53R)は右支持部(53R)の斜面に沿って傾動部(1)の右端部を上方へ押し上げる作用を生じる。図9及び図11に示した中立状態を経て、この作用と前記手指による上方向の力によって、右案内部(35R)が右支持部(53R)の支持頂部(54)を乗り越えると、次に右案内部(35R)の横に形成した右係止部(33R)が右支持部(53R)に当接する。右係止部(33R)の係止頂部(34)が右支持部(53R)の支持頂部(54)と当接すると、右係止部(33R)は右支持部(53R)に係止される。
前述のように前記左支持部(53L)と右支持部(53R)が形成される間隔は、右支持部(53R)に傾動部主体(3)の右係止部(33R)が係止したときは傾動部主体(3)の左案内部(35L)が支持面(51)に当接する間隔であるため、図14及び図14のH―H線における断面図に示すように、右支持部(53R)に右係止部(33R)が係止したときは左支持部(53L)に左係止部(33L)は係止されず、しかも左案内部(35L)が支持面(51)に当接する。
また前述のように、前記右支持部(53R)は、前記支持面(51)から隆起させた略V字形の凸形状であり、かつ高さを右係止部(33R)の高さ(深さ)より高く形成しており、また、右支持部(53R)の先端部分の角度は前記右係止部(33R)の先端の角度と同一または小さい角度に形成されているため、傾動部主体(3)の右係止部(33R)を右支持部(53R)に被嵌して係止したときは、右係止部(33R)の係止頂部(34)が右支持部(53R)の支持頂部(54)と当接して、傾動部主体(3)の上面の右端部分が左端部分より高くなって傾くこととなる。
この状態で下側形付け部(Q)の上方から上側形付け部(P)による押圧力が作用しても、傾動部(1)は右係止部(33R)と左案内部(35L)が受け部材(5)に当接して安定な状態で支持されているため、傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜した状態は保たれ、傾動部(1)の右端部分が上側形付け部(P)に接近した状態を保つこととなる。以上が傾動部(1)の作用についての説明である。
この実施例1では以下の効果を有する
上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)は睫毛の全体の幅と略等しい長さを有しており、円弧状に湾曲して、睫毛の生え際の湾曲に沿う形状である。また、傾動部(1)を保持部(4)に対して左右に傾斜させる場合、傾動部(1)が保持部(4)に沿って左右に移動する距離は、左支持部(53L)から右支持部(53R)までの距離と、左係止部(33L)から右係止部(33R)までの距離の差であり、上側形付け部(P)または下側形付け部(Q)の長さと比較して僅かな距離である。このため、傾動部(1)は睫毛の全体の幅と略等しい長さを有し、傾動部(1)と上側形付け部(P)とで睫毛の幅全体を挟むことができるとともに、睫毛の幅全体に亘ってカールを付けることができ、部分的に異常なカールを付けることがない。
傾動部(1)の一端部分が他端部分より上側形付け部(P)に接近するように傾斜した状態となり、傾動部(1)が傾斜した状態が保たれるため、上側形付け部(P)に接近した端部から他端部まで、上側形付け部(P)との距離が連続的に変化する。この状態で上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)とで睫毛を挟持し、形付け圧力を付与すると、上側形付け部(P)に接近した端部では形付け圧力を強く付与することとなり、他端部まで形付け圧力が連続的に変化する。このため、睫毛のカールの状態を睫毛の幅方向において変化させ、カールを強く付けた部分からカールを弱くした部分へと連続的に移るように変化させることができる。
前記傾動部(1)は保持部(4)に対して傾斜できるように保持されており、前記傾動部(1)の一端部分が他端部分より上側形付け部(P)に接近するように傾斜する。そして、傾動部(1)を反対方向に傾斜させると、他端部が上側形付け部(P)に接近するように傾斜し、傾斜した状態が保たれる。このため、形付け圧力を睫毛に強く付与する部分を左右交代させることができる。よって、一本の睫毛カーラー(J)で左右の睫毛にカールを付けることができ、しかも傾動部(1)の交換等が不要であるため、左右の睫毛に迅速にカールを付与するすることができる。
傾動部主体(3)の下面に形成される左係止部(33L)と右係止部(33R)は、長手方向の中央部分に対して左右対称位置に左右対称形状に形成される。左案内部(35L)と右案内部(35R)は、長手方向の中央部分に対して左右対称位置に左右対称形状に形成される。また、前記受け部材(5)の上面に形成される左支持部(53L)と右支持部(53R)は長手方向の中央部分に対して左右対称位置に左右対称形状に形成される。このため保持部(4)に対する傾動部(1)の傾斜は、左右で同じとなり、傾動部(1)の左端部分を上側形付け部(P)に接近した状態と右端部分を上側形付け部(P)に接近した状態とは、対称の状態となる。使用者が傾動部(1)の傾斜を左右交代させた場合、自動的に対称の状態となる。よって、左右の睫毛に対して対称なカールを付与することができ、しかも使用者が対称状態を確認する必要がないため、迅速に睫毛にカールを付与することができる。
傾動部主体(3)の下面に形成される左係止部(33L)と右係止部(33R)は当接面(32)より陥没した凹形状であり、受け部材(5)の上面に形成される左支持部(53L)と右支持部(53R)は、支持面(51)から隆起させた凸形状である。傾動部(1)を左または右に傾斜させるだけで左係止部(33L)と左支持部(53L)が係止された状態、または右係止部(33R)と右支持部(53R)が係止された状態になって、傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜した状態が保たれることとなる。
また、左係止部(33L)と左支持部(53L)が係止された状態、または右係止部(33R)と右支持部(53R)が係止された状態で睫毛カーラー(J)を使用し、傾動部(1)の上方から押圧力が作用する場合には係止状態は解除されない。よって、睫毛にカールを付与している最中において、傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜した状態が不用意に解除されることがない。
傾動部(1)の傾斜を左右交代させる場合には、傾斜させたい向きに傾動部(1)を移動させることによって係止部と支持部は係止された状態から外れ、傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜した状態が容易に解除されることとなる。
左係止部(33L)と右係止部(33R)の形状は略V字形であり、左支持部(53L)と右支持部(53R)の形状も略V字形であり、しかも左支持部(53L)と右支持部(53R)の先端部分の角度は前記左係止部(33L)及び右係止部(33R)の先端の角度と同一または小さい角度に形成される。このため、下側形付け部(Q)に対して上方から上側形付け部(P)から押圧力が作用しても、前記係止頂部(34)と支持頂部(54)が当接して確実に係止された状態が保たれ、不用意に解除されないだけでなく、係止頂部(34)が支持頂部(54)に対して左右にズレることがない。よって、睫毛へのカールを付けている最中において、傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜した状態を安定して保ち、しかも傾動部(1)が保持部(4)に対して左右にズレることがない。
下側形付け部(Q)に設けられた操作部(7)を左または右に操作すると、操作部(7)に連結された傾動部(1)は保持部(4)に対して左または右に傾斜する。左係止部(33L)と左支持部(53L)との係止、または右係止部(33R)と右支持部(53R)との係止により、左端部分または右端部分が上側形付け部(P)に接近した状態が保たれる。よって、操作部(7)を左右に操作することにより、形付け圧力を強く付与できる位置を交代することができるだけでなく、左右の睫毛に対称にカールを付与する場合においても、操作部(7)を操作するだけで左右の睫毛に使用することができる。
傾動部主体(3)の下部分の左端部分に角部を丸くした左案内部(35L)を形成し、右端部分に右案内部(35R)を形成したことによって、傾動部(1)への左方向の力の作用によって左案内部(35L)が左支持部(53L)に当接すると、左案内部(35L)と左支持部(53L)は左支持部(53L)の斜面に沿って傾動部(1)の左端部を上方へ押し上げる作用を生じる。この作用によって左案内部(35L)が左支持部(53L)の支持頂部(54)を容易に乗り越えることができ、左係止部(33L)は左支持部(53L)に係止され、傾動部(1)の左端部分を上側形付け部(P)に接近した状態に軽い操作力で交代させることができる。傾動部(1)に左方向の力の作用によっても同様であり、傾動部(1)の右端部分を上側形付け部(P)に接近した状態に軽い操作力で交代させることができる。
操作部(7)の左右部分に形成される指掛け部(71)は、操作部(7)の中心線に対して略45度の角度を為すように斜面で形成され、操作時に手指に優しい曲面で構成されるため、指掛け部(71)を手指で左または右方向に操作すると、操作部(7)には左または右方向の力と上方向の力が同時に作用する。操作部(7)に連結された傾動部(1)にも左または右方向の力と上方向の力が作用し、傾動部(1)は左上方向または右上方向に移動する。よって、操作部(7)を単に左または右方向に操作するだけで傾動部(1)を保持部(4)に対して傾斜した状態にすることができる。
次に実施例2を説明する。この実施例2では、受け部材(5)の支持面(51)の形状が前記実施例1と異なっている。その他の構成は実施例1と同じである。実施例1と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図16に示すように、支持面(51)は左支持面(55L)と右支持面(55R)とから構成される。左支持面(55L)と右支持面(55R)はそれぞれ受け部材(5)の長手方向の中央部分で高く、両端に向かうほど低くして傾斜させている。左支持面(55L)と右支持面(55R)は、傾動部(1)を傾斜させた場合に、傾動部(1)の当接面(32)と面接触するように傾斜させている。すなわち、傾動部(1)の左端部分を上側形付け部(P)に接近させた場合には、傾動部(1)の当接面(32)の中央部分に対して右側が受け部材(5)の右支持面(55R)と面接触状態となる。右案内部(35R)の一部も接触するようにしてもよい。また傾動部(1)を反対に傾斜させ、傾動部(1)の右端部分を上側形付け部(P)に接近させた場合には、傾動部(1)の当接面(32)の中央部分に対して左側が受け部材(5)の左支持面(55L)と面接触状態となる。左案内部(35L)の一部も接触するようにしてもよい。
この実施例2においては、実施例1の効果を有する他、傾動部(1)が傾斜した場合において傾動部(1)が左支持面(55L)または右支持面(55R)に面接触し、面で支持されるため、傾動部(1)が傾斜した状態がより安定に保たれ、上方から上側形付け部(P)による押圧力が作用しても、傾動部(1)の一端部分が上側形付け部(P)に接近した状態をより安定して保つことができる効果を有する。
次に実施例3を説明する。この実施例3では、傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜しない中立状態を保つことができる点で前記実施例1と異なっている。その他の構成は実施例1と同じである。実施例1と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図17に示すように、受け部材(5)の上面に中央部分に対して左右対称位置に左中立用支持部(56L)と右中立用支持部(56R)が形成される。左中立用支持部(56L)と右中立用支持部(56R)はそれぞれ前記傾動部主体(3)の左端部分に形成された左案内部(35L)と、右端部分に形成された右案内部(35R)と当接し、傾動部主体(3)を中立に支持するものである。左中立用支持部(56L)は、図17において前記左支持部(53L)の図示右部分に形成され、右中立用支持部(56R)は右支持部(53R)の図示左部分に形成される。
前記左中立用支持部(56L)と右中立用支持部(56R)の形状は、受け部材(5)の長手方向の中央部分に対して左右対称形状に形成され、前記支持面(51)から隆起させ、かつ上面が平坦に形成される。また、左中立用支持部(56L)と右中立用支持部(56R)が形成される間隔は、左中立用支持部(56L)に傾動部主体(3)の左案内部(35L)が当接したときに、同時に右中立用支持部(56R)に傾動部主体(3)の右案内部(35R)が当接する間隔に形成される。また、左案内部(35L)の左端の一部と右案内部(35R)の右端の一部がそれぞれ左支持部(53L)、右支持部(53R)に当接するように形成される。
この実施例3においては、実施例1の効果を有する他、前記傾動部主体(3)に形成された左案内部(35L)と右案内部(35R)がそれぞれ受け部材(5)に形成された左中立用支持部(56L)と右中立用支持部(56R)と当接し、傾動部主体(3)を中立に支持するため、傾動部(1)は保持部(4)に対して中立状態を保つことができる。また、左案内部(35L)の左端の一部と右案内部(35R)の右端の一部がそれぞれ左支持部(53L)、右支持部(53R)に当接するため、傾動部(1)は保持部(4)に対して左右にズレない。
前記中立状態においては上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)により、睫毛の幅方向に均一な形付け圧力を付与することができる。よって、傾動部(1)を操作して傾斜させることによって、睫毛のカールの状態を睫毛の幅方向で変化させ、カールを強く付けた部分からカールを弱くした部分へと連続的に移るように変化させることができるとともに、傾動部(1)を中立状態にすることによって、睫毛のカールの状態を睫毛の幅方向で変化させず、均一にカールを付与することができるとの効果を有する。
なお、実施例は上記に限定されるものではなく、例えば次のように変更してもよい。
上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)を接離させる機構は、従来公知の睫毛カーラーと同様の鋏状機構(M)に限定されず、上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)を接離させて睫毛に形付け圧力を付与することができる機構であればよい。例えばピンセットや毛抜きのようにU字形のアームの上下を圧縮してアームの先端部分を接離させる機構を用いることができる。
傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜している状態においては、必ずしも左案内部(35L)または右案内部(35R)が支持面(51)に当接する必要はない。傾動部(1)が保持部(4)に対して傾斜し、かつその傾斜状態が保たれれば本発明の効果を発揮することができる。従って、左案内部(35L)または右案内部(35R)はそれぞれ左支持部(53L)または右支持部(53R)の一部分に当接した状態であってもよく、また当接面(32)が支持面(51)に当接した状態で傾動部(1)の傾斜状態が保たれるものであってもよい。
傾動部主体(3)の上面の形状は、平面に限定されず、例えば図16に示すように傾動部主体(3)の中央部を高く突出させ、両端に向かうほど低くなるように曲面で形成してもよい。この場合、傾斜させた傾動部(1)の端部は上側形付け部(P)と略平行となるため、最端部だけでなく最端部から一定の範囲において睫毛に強い形付け圧力を付与することができ、また最端部だけに強い形付け圧力が集中することを防止することもできる。
左係止部(33L)と右係止部(33R)の形状は陥没させた形状に限られず、図18のように当接面(32)に対して隆起させた凸形状とすることもできる。
傾動部主体(3)に突設される支軸(36)は傾動部主体(3)の下面だけでなく傾動部主体(3)の外面に設けてもよい。この場合には、支軸(36)が貫通する保持穴(61)は保持部主体(6)の外面に形成する。また、図19に示すように、支軸(36)を傾動部主体(3)に設けず、操作部(7)に形成してもよい。
受け部材(5)と保持部主体(6)を個別に形成せず、合成樹脂素材等を用いて保持部(4)を一体形成してもよい。
実施例1に係る睫毛カーラー(J)の内面の正面図である。 実施例1に係る睫毛カーラー(J)の外面の正面図である。 下側形付け部(Q)を構成する弾性先端部材(2)、傾動部主体(3)、受け部材(5)、保持部主体(6)、操作部(7)の斜視図である。 図3の傾動部主体(3)をA―A線において切断した拡大断面図である。 傾動部主体(3)の外面の拡大正面図である。 図3の受け部材(5)をB―B線において切断した拡大断面図である。 図3の保持部主体(6)をC―C線において切断した拡大断面図である。 図3の操作部(7)をD―D線において切断した拡大断面図である。 傾動部(1)と保持部(4)、及び操作部(7)を組み合わせた状態であって、下側形付け部(Q)の傾動部(1)が保持部(4)の中央にある状態の斜視図である。 図9のE―E線における断面図である。 図9の下側形付け部(Q)の中央線に沿ったF―F線において切断した断面図である。 下側形付け部(Q)の傾動部(4)の左端部分を上側形付け部(P)に接近させた状態の斜視図である。 図12の下側形付け部(Q)の中央線に沿ったG―G線において切断した断面図である。 下側形付け部(Q)の傾動部(1)の右端部分を上側形付け部(P)に接近させた状態の斜視図である。 図14の下側形付け部(Q)の中央線に沿ったH―H線において切断した断面図である。 実施例2に係る睫毛カーラー(J)において下側形付け部(Q)の長手方向中央線に沿って切断した断面図である。 実施例3に係る睫毛カーラー(J)において下側形付け部(Q)の長手方向中央線に沿って切断した断面図である。 実施例の変更例において、下側形付け部(Q)の長手方向中央線に沿って切断した断面図である。 実施例の変更例において、下側形付け部(Q)の中央部で切断した断面図である。
符号の説明
J 睫毛カーラー
K 形付け部
M 鋏状機構
N 二股状支持杆
P 上側形付け部
Q 下側形付け部
1 傾動部
2 弾性先端部材
3 傾動部主体
31 溝
32 当接面
33L 左係止部
33R 右係止部
34 係止頂部
35L 左案内部
35R 右案内部
36 支軸
37 連結用孔
38 副軸用孔
4 保持部
5 受け部材
51 支持面
52 支持穴
53L 左支持部
53R 右支持部
54 支持頂部
55L 左支持面
55R 右支持面
56L 左中立用支持部
56R 右中立用支持部
6 保持部主体
61 保持穴
62 摺動用穴
7 操作部
71 指掛け部
72 支軸受け
73 連結軸
74 副軸

Claims (7)

  1. 上側形付け部(P)と下側形付け部(Q)とで睫毛を挟持し、その睫毛に形付け圧力を付与する睫毛カーラーにおいて、
    前記下側形付け部(Q)は睫毛に接する傾動部(1)と前記傾動部(1)を保持させる保持部(4)とを有し、前記傾動部(1)は保持部(4)に対して傾斜できるように保持されるとともに、前記傾動部(1)の一端部分が他端部分より上側形付け部(P)に接近した状態を保つことを特徴とする睫毛カーラー。
  2. 傾動部(1)が保持部(4)に対して同角度で左右に傾斜し、前記傾動部(1)の左端部分が上側形付け部(P)に接近した状態と、前記傾動部(1)の右端部分が上側形付け部(P)に接近した状態とが、上側形付け部(P)の中心線に対して相互に左右対称の状態であることを特徴とする請求項1に記載の睫毛カーラー。
  3. 傾動部(1)に左係止部(33L)と右係止部(33R)とが設けられ、前記保持部(4)に前記各係止部と係止される左支持部(53L)と右支持部(53R)とが設けられており、左係止部(33L)が左支持部(53L)の上面に係止され、または右係止部(33R)が右支持部(53R)の上面に係止されることにより、前記傾動部(1)の上面の一端部分が他端部分より上側形付け部(P)に接近した状態を保つことを特徴とする請求項1または2に記載の睫毛カーラー。
  4. 左係止部(33L)と右係止部(33R)とは下向きに形成された凹形状であり、左支持部(53L)と右支持部(53R)とは上向きに形成された凸形状であることを特徴とする請求項3に記載の睫毛カーラー。
  5. 傾動部(1)に設けた支軸(36)を保持部(4)に設けた穴に間隙を確保して貫通させ、支軸(36)を保持部(4)から抜脱させないようにして、前記傾動部(1)を保持部(4)に対して傾斜できるように保持させたことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の睫毛カーラー。
  6. 保持部(4)に支持面(51)が設けられ、前記傾動部(1)には当接面(32)が設けられており、前記傾動部(1)の一端部が上側形付け部(P)に接近し、その一端部に形成した係止部が前記支持部の上面に係止された状態で、前記当接面(32)が保持部(4)の支持面(51)に面接触状態で支持されることを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の睫毛カーラー。
  7. 保持部(4)に左中立用支持部(56L)と右中立用支持部(56R)を設け、左中立用支持部(56L)に傾動部(1)の左端部分が当接し、同時に右中立用支持部(56R)に傾動部(1)の右端部分が当接しすることにより、傾動部(1)が保持部(4)に対して中立状態を保つことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載の睫毛カーラー。
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