JP2005086466A - 利得切替方式によるバースト光受信装置 - Google Patents

利得切替方式によるバースト光受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005086466A
JP2005086466A JP2003316185A JP2003316185A JP2005086466A JP 2005086466 A JP2005086466 A JP 2005086466A JP 2003316185 A JP2003316185 A JP 2003316185A JP 2003316185 A JP2003316185 A JP 2003316185A JP 2005086466 A JP2005086466 A JP 2005086466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
atc
reset
unit
reset signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003316185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4045223B2 (ja
Inventor
Kenji Tosaka
健志 登坂
Noburo Tajimi
信朗 多治見
Yoshinobu Morita
佳伸 森田
Yoshitaka Abe
義孝 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Communication Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Communication Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Communication Technologies Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2003316185A priority Critical patent/JP4045223B2/ja
Publication of JP2005086466A publication Critical patent/JP2005086466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4045223B2 publication Critical patent/JP4045223B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】
高速の光バースト信号受信における広い受信ダイナミックレンジと小型化を両立した受信装置を提供する。
【解決手段】
基地局の受信装置において前置増幅器への外部リセット信号入力後、各子局からの光バースト信号強度に応じて前置増幅器において利得切替を行い、利得切替が生じた際に後段のATCにリセット信号を送出して同ATCの受信信号レベル判別閾値の再設定を行う。
【効果】
本発明により、前置増幅器の利得切替に応じて後段のATCの信号判定閾値が再設定されるため、ATCは前置増幅器の出力に応じた適正な信号判定閾値を設定することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光信号を受信して電気信号を出力する光受信回路に関係し、特に高速でバースト信号の送受信を行うPON(Passive Optical Network)方式の光受信回路に適している。
PON方式では基地局と各子局との距離差により、基地局では光強度の異なる各子局からのバースト信号を受信する能力が求められる。光受信ダイナミックレンジを広げるため、前置増幅器には規定のレベル以上の入力信号をカットして出力するクランプ方式が知られている。しかし、光送信信号の消光比劣化及び、信号帯域制限に起因する波形なまりにより、従来のクランプ方式の前置増幅器を用いた受信装置の回路構成では、クランプ回路が動作する強度の大信号を受信した場合に受信出力波形が大きく歪むことになり、光受信ダイナミックレンジが制限される。これは伝送速度が高くなるほど顕著になる。
PON方式で求められる広い光受信ダイナミックレンジを実現する為にはこの受信出力信号のパルス幅歪みを抑制する必要があり、その手段として前置増幅器に利得切替方式が用いられている。利得切替方式では、前置増幅器の利得をコントロールすることで出力信号振幅の変化を一定範囲内に抑える。つまり、大信号入力時には利得を下げて振幅を制限することによって前置増幅器の受信出力の飽和を回避し、後段の自動閾値設定回路(以下ATC(Automatic Threshold Control)と記す)にパルス幅歪みの小さい受信出力信号を伝達する。
利得切替方式としては、公開特許公報2001-196876号公報の図1及び図4にあるように、前記前置増幅器の利得切替中は後段の自動閾値設定回路(以下ATC)の閾値設定動作を行わない方式がある。
特開2001-196876号公報
利得切替方式の受信装置では受信信号の光強度に応じて前置増幅器が利得切替を行い、
規定範囲内のレベルに変換した受信信号を後段のATCに伝達する。
上記公開特許公報2001-196876号公報に記載の発明では、後段のATCにおいて、入力される電圧信号が前置増幅器から出力された正規の信号か又は外来のノイズであるかを判別するため、ATCの前段のゲート発生回路に信号検出閾値を設けている。ATCの前段のゲート発生回路に入力された電圧信号の大きさがこの信号検出閾値の値より小さければ、その電圧信号はノイズと判断される。
ここで、前置増幅器からの微弱な信号を処理するためにATCの前段のゲート発生回路の信号検出閾値を低く設定すると、その閾値より大きな外来ノイズを前置増幅器の出力と誤判定してATCのリセットが解除されてしまう。このため、ATCにおいて入力電圧がHighレベルであるかLowレベルであるかを判定するための信号判定閾値がこの外来ノイズにより設定され、誤動作を生ずることとなる。
この誤動作を回避するためにはATCの前段のゲート発生回路の信号検出閾値を高く設定する必要があるが、このようにゲート発生回路の信号検出閾値を高く設定すると、前置増幅器からの微弱信号がゲート発生回路を通過することができないためATCのリセットが解除されず、ATCが微弱信号に基づいて信号判定閾値を設定することができない。つまり、ゲート発生回路における信号検出閾値が受信装置の最小受光感度に制約を生じさせることとなる。
本発明では、基地局の受信装置において前置増幅器への外部リセット信号入力後、各子局からの光バースト信号強度に応じて前置増幅器において利得切替を行い、利得切替が生じた際に後段のATCにリセット信号を送出して同ATCの受信信号レベル判別閾値の再設定を行う方式(リセット方式)を用いる。
つまり、前置増幅器出力の先頭ビットをトリガーとしてATCのリセットを解除してATCの閾値を設定するのではなく、外部リセット信号の解除によるATCのリセット解除時点で一度ATCの信号判別閾値を設定可能状態とする。そして、ATCに入力されるノイズ又は正規の信号である入力電圧により信号判別閾値を設定する。その後、ATCの前段の前置増幅器において利得切替が生じた際には利得切替制御部からATCにリセット信号を送出し、ATCに入力される電圧信号によりATCの信号判別閾値を再設定する。
この方式によれば、前置増幅器における利得切替の信号検出閾値をノイズレベルよりも十分高く設定することで、利得切替制御部の誤動作、つまり不必要な利得切替を抑制することができる。また、微弱信号の受信に関してはATCが外部リセット信号の解除時点で信号の受信が可能となるため、前置増幅器から出力される微弱信号によりATCが信号判別閾値を設定することができ、最小受光感度に制約を生じない。
本発明により、前置増幅器の利得切替に応じて後段のATCの信号判定閾値が再設定されるため、ATCは前置増幅器の出力に応じた適正な信号判定閾値を設定することが可能となる。従って、ATCでは前置増幅器から出力される微弱信号に対しても、それがノイズであるのか信号であるのかを正しく判別することが可能となる。
以下、本発明の実施例を、実施例1(図1、図2)と実施例2(図3〜図9)及び実施例3(図10、図11)に分けて説明する。
本発明の構成として、受信装置35のブロック図を図1、タイミングチャートを図2に示す。PD1は受光素子であり、各子局から受信する光バースト信号を電流に変換する処理を行う。AMP2は、受光素子から出力される電流を電圧に変換する処理を行う。AMP2の利得は可変インピーダンス3を調整することにより制御することができる。利得切替制御部4はAMP2の出力する電圧値を監視し、その電圧値に応じて可変インピーダンス3のインピーダンス値を調整し、AMP2の利得を制御する。また利得切替制御部4は後述するように、可変インピーダンス3の調整とともに、AMP2の利得の切替に応じてATC5の入力電圧に対する信号判定閾値が再設定されるように、ATC5に対してリセット信号を送出する。
ATC付きAMP5は、AMP2の出力する電圧値がATCで設定された信号判定閾値よりも大きい場合に、Highレベル(デジタル信号レベルの1)の電圧信号を出力し、ATCで設定された閾値よりも小さい場合にLowレベル(デジタル信号レベルの0)の電圧信号をそれぞれ出力する。本実施例ではAMPにATCの機能を組み込んでATC付きAMPとしているが、ATCとAMPが別である構成であってもよい。その場合、AMPはATCと信号処理部の間に配置される。信号処理部32は、TIA33及びATC付きAMP5にて変換・増幅された電圧信号を処理する機構である。リセット信号送出部37は、光バースト信号とその次に受信する光バースト信号の間に、外部リセット端子31を介して利得切替制御部4やATC付きAMP5に対しリセット信号を送出する処理を行う。このリセット信号により、可変インピーダンス3の値が初期化され、又はATCがリセットされ、信号判定閾値を設定することができる状態となる。
次に、処理の流れを説明する。まず、各子局から光バースト信号が送信される間に、外部リセット端子31を介してリセット信号送出部37からATC5及び前置増幅器側へと外部リセット信号S1が信号処理部入力される。この外部リセット信号S1は、利得切替制御部4を介してInternal Reset信号S2として可変インピーダンス3に送出される。このInternal Reset信号S2を受信することで、可変インピーダンス3は初期値に設定され、TIA33の利得も初期値に設定される。同様に、ATC5の入力電圧に対する閾値も初期値に設定される。
受信装置各子局からの光バースト信号が受信装置に入力されると、受光素子であるフォトダイオード(PD)1で光信号が電流信号に変換される。そして、この電流信号は前置増幅器2(AMP)及び可変インピーダンス3(前置増幅器2と可変インピーダンス3を合わせTrans Impedance AMPとし、以下TIAと略す。)で電圧信号に変換され、この電圧信号は利得切替制御部4及びATC5へと送られる。
利得切替制御部4ではTIA33より出力された電圧信号の強度を判定する。この強度の判定方法としては、例えば電圧信号のピーク値を計測する方法などがある。利得切替制御部4は、計測した電圧信号の強度に応じて利得切替信号S4を送出して可変インピーダンス3を切替え、TIA33の利得を変える。
また、利得切替制御部4はTIA33の利得を変更するとともに、後段のATC5へリセット信号S3を送出する。リセット信号S3を受信したATC5では、TIA出力信号S5の信号レベル判別閾値の再設定が行われる。ATC5における閾値の設定方法としては、例えば、前置増幅器5の出力する電圧信号のピーク値及びボトム値を保持する手段(コンデンサ等)をATC5において具備し、保持した前置増幅器5の出力電圧信号のピーク値とボトム値の中間レベルを閾値に設定するなどすればよい。ATC5はリセット信号を受信することで、保持した前記増幅器5の出力電圧信号のピーク値とボトム値を開放し、再び閾値を設定することができるようになる。
なお、各子局からの光バースト信号の強度が基地局と各子局との距離によって異なるため、TIAの利得切替回数及びそれに伴うATC5へのリセット信号S3の送出回数は、各バースト信号毎に異なる。
信号処理部32においてATC付AMP5の出力信号S6を正確に受信するためには、ATC付AMP5の出力信号S6を基準にクロック(clk1)を生成し、そのクロック(clk1)と信号処理部32のクロック(clk2)との同期を取る必要がある。ここで、前置増幅器2の利得切替が行われた場合は、ATC付AMP5の出力信号(S6)の位相が変化し、又は利得切替時に歪みが生じる可能性があるため、利得切替後には信号処理部32でクロックの同期を取り直す必要がある。
本実施例では利得切替制御部4からのリセット信号S3を信号処理部32にも送ることで、それをトリガーとしてクロックの同期を取り直す。つまり、利得切替制御部4からATC付きAMP5へと送信されるリセット信号S3を、ATC付AMP5から信号処理部32へリセット出力信号S7として送出する。信号S7を受信した信号処理部32はクロック抽出部37によりクロック抽出、つまりクロックの同期を再度行う。このように、前置増幅器2の利得切替が行われた場合に、信号処理部32においてクロック抽出動作を行うことにより、利得切替に伴うデータ出力信号S6の位相変化に起因する信号処理部32の誤動作を抑制することができる。
なお、本実施例では信号処理部32においてクロックの同期を取る構成としたが、ATC付きAMP5がクロック抽出部を備え、ATC付きAMP5側において信号処理部32とクロックの同期を取る構成としてもよい。
以上、実施例1の発明では、バースト信号の光強度に応じて利得切替制御部4から利得切替信号S4を送出してTIA33の利得を切替え、合わせて利得切替制御部4からATC5へのリセット信号S3により同ATC5において信号レベル判別閾値の再設定を行う。TIA33からATC付AMP5へ送出されたデータ信号S5を同ATC付AMP5において一定レベルに変換し、データ出力信号S6として後段の信号処理部32へ送出する。
TIAの利得切替を2段階とした場合の前置増幅器側の一構成例を図3、ATC側の一構成例を図4に示す。
図3において、初期状態ではAND回路14及び19出力はLowであり、OR回路15出力がLowとなるため、外部リセット端子から入力された外部リセット信号S1はAND回路21を通ってInternal Reset信号S2として3つのフリップフロップ回路8(D‐FF1),11(D‐FF2),17(D-FF3)に入力され、同フリップフロップ回路は全てリセット状態となり、Q出力がLow、Qの反転出力がHighとなる。また合わせてInternal Reset信号S2は可変インピーダンス3にも入力され、インピーダンスを高い状態に設定し、初期状態としてTIAの利得を高くする。
送信機からの光信号はフォトダイオード1(PD)において電流に変換され、TIAで電圧に変換されてデータ信号S5として後段のATCに送出される。比較器6(COMP1)でTIA出力電圧を信号検出閾値Vth1と比較し、Vth1以下の電圧を検出すると後段のフリップフロップ回路8(D-FF1)のQの反転出力がHighからLowへと遷移する。このQの反転出力のLowへの遷移を立下りエッジ遅延回路9(Fall Deley1)で遅らせている間(T1[s])、比較器7(COMP2)に入力されたデータ信号S5のうち過大入力判定閾値Vth2を下回った分の信号がAND回路10から出力される。
簡単のためフォトダイオード1(PD)からの出力信号を直流レベルで考え、まず光入力強度が大きい場合の動作をタイミングチャート図5を用いて説明する。
大信号が入力され、AND回路10出力がHighとなった時点でフリップフロップ回路11(D-FF2)のQ出力はHigh、Qの反転出力はLowとなる。ここで、Qの反転出力のLowへの遷移を立下りエッジ遅延回路12(Fall Deley2)で遅らせている間(T2[s])は、AND回路14への入力はともにHighとなるためその出力もエッジ遅延回路12による遅延時間の間はHighとなる。このAND回路14出力のHigh出力は、OR回路15出力のHigh出力となり、リセット信号S3としてATC側へ送られる。また、同時点でフリップフロップ回路11(D-FF2)のQ出力のHighへの遷移がトリガーとなり、可変インピーダンス3のインピーダンスを低下させ、TIAの利得を下げる。ここで、T4[s]は可変インピーダンス3におけるインピーダンス切替遅延時間である。
TIAの利得切替後においてもまだTIA出力が比較器7(COMP2)の過大入力判定閾値Vth2よりも小さい場合には、引き続きAND回路10の出力はHighとなる。、そして、立下りエッジ遅延回路12(Fall Deley2)出力が遅延時間T2[s]の後にLowに遷移した時点でAND回路16の出力がHighとなって、フリップフロップ回路17(D-FF3)のQ出力がHigh、Qの反転出力がLowとなる。
Qの反転出力のLowへの遷移を立下りエッジ遅延回路18(Fall Deley3)で遅らせている間(T3[s])、AND回路19の出力及びOR回路15の出力がHighとなって、前記AND回路14がHighとなった場合と同様にATC側へとリセット信号S3が送出される。また、同時点でフリップフロップ回路17(D-FF3)のQ出力のHighへの遷移をトリガーとして可変インピーダンス3を低下させ、TIAの利得を更に下げる。
次に、光入力強度が中程度の場合の動作をタイミングチャート図6を用いて説明する。まず比較器7(COMP2)への過大入力判定閾値Vth2を下回った入力信号により、光入力強度が大きい場合と同様にTIAの一段階の利得切替とATC側へのリセット信号S3の送出とが生じる。しかし、この利得切替によってTIA出力が過大入力判定閾値Vth2を超え、比較器7(COMP2)出力がLowとなってAND回路10出力はLow固定になる。従ってAND回路10より後段の回路は動作せず、更なる利得切替及びATC側へのリセット信号S3の送出は生じない。
続いて、光入力強度が小さい場合の動作をタイミングチャート図7を用いて説明する。比較器7(COMP2)への入力信号が過大入力判定閾値Vth2を下回らない限りAND回路10出力はLow固定となる。従って、TIAの利得切替及びATC側へのリセット信号S3の送出は生じない。
ここで、光入力強度が時間的にふらついた場合について、光入力強度が大きい場合をタイミングチャート図8、中程度の場合をタイミングチャート図9を用いて説明する。
図8において、前述の光入力強度が大きい場合(タイミングチャート図5の場合)と同様にTIAの2段階の利得切替及びATCへのリセット信号S3の送出が生じている。その後光入力強度がふらついてTIA出力が過大入力判定閾値Vth2を下回った場合でも、既にフリップフロップ回路11(D-FF2)、17(D-FF3)の各Q出力が共にHigh固定となっているため、それ以上TIAの利得切替が生じない。また、この時点では立下りエッジ遅延回路12(Fall Deley2)、18(Fall Deley3)の各出力が共にLowに遷移しているためにAND回路14出力及びAND回路19出力はLow固定となっているため、OR回路15の出力もLowに固定されておりATCへのリセット信号S3の送出は生じない。
また、図9に示す場合においては、入力された光バースト信号に応じて前記光入力強度が中程度の場合(タイミングチャート図6の場合)と同様にTIAの1段階の利得切替及びATCへのリセット信号の送出が生じている。その後光入力強度がふらついてTIA出力が過大入力判定閾値Vth2を下回った場合には、前記光入力強度が大きい場合のTIAの2段階目の利得切替と同様に、TIAの2段階目の利得切替及びATCへのリセット信号の送出が生じる。
なお、光入力強度のふらつきが立下りエッジ遅延回路9(Fall Deley1)の立下り遅延時間T1[s]以降に生じた場合には、AND回路10出力がLow固定となるため、TIAの利得切替及びATCへのリセット信号送出は生じない。このように、光入力強度によらず、立下りエッジ遅延回路9(Fall Deley1)の立下り遅延時間T1[s]がTIAの利得切替の収束時間を決定し、信号強度のふらつき度合いや利得切替回数、各ブロックでの遅延等により設計者が任意に決定できる。
以上の説明ではATC側から前置増幅器側への外部リセット信号S1と前置増幅器側からATC側へのリセット信号S3の伝達を2本の独立した信号線を用いて行った。しかし、前置増幅器は高速動作と外部からのノイズ受信低減の目的で、図1のPD-CAN34として示すようにフォトダイオードのCANパッケージ(PD-CAN)内に実装する必要がある。一方のATCは一般的に前置増幅器に比べチップ面積が大きく、またATCの出力がノイズとして前置増幅器の出力に悪影響を及ぼす問題からPD-CAN内に実装することは困難である。
従って前置増幅器とATCを空間的に離して実装し、PD-CANとATCとの間にATC側から前置増幅器側への外部リセット信号線と前置増幅器側からATC側へのリセット信号線を配線することになる。ここで、複数の配線によるPD-CANのピン数増加はPD-CANが大型化する等、実装面での課題となる。この実装上の課題は、ATC側から前置増幅器側への外部リセット信号線と前置増幅器側からATC側へのリセット信号線とを一本のリセット信号線として共有化することによって解決することができる。つまり、PD-CANのピン数削減のためには以下に示すように一本のリセット信号線を用いて双方向にリセット信号を伝達する方法を用いればよい。
まず、双方向リセット信号を正論理とした場合の一実施例を図10に示し、以下に説明する。初期状態においてOR回路15出力はLowであるため、双方向リセット信号レベル(双方向リセット部のレベル)はLowであり、外部リセット端子から入力されたリセット信号S1がTIA及びATCへと伝達される。また、TIAの利得切替に伴ってOR回路15から出力されたリセット信号によってMOSスイッチ20がONとなり、双方向リセット信号レベルがHighへと遷移する。この双方向リセット信号レベルのHighへの遷移がリセット信号S3としてATC側へ伝達される。
また、双方向リセット信号線は負論理を用いても構成可能であり、その一実施例を図11に示し、以下に説明する。すなわち、外部からのリセット信号S1がNPNトランジスタ28を駆動して定電流源30に電流が流れ、インピーダンス24での電圧降下によって双方向リセット信号レベルはHighからLowに変化する。また同様に、TIAの利得切替に伴ってOR回路15から出力されたリセット信号がNPNトランジスタ27を駆動して定電流源29に電流が流れ、インピーダンス24での電圧降下によって双方向リセット信号レベルはHighからLowに変化する。以上の双方向リセット信号レベルのHighからLowへの遷移をインバーター25、インバーター26で変換することにより、TIA及びATCへとリセット信号S1及びリセット信号S3が伝達される。
以上の図10及び図11に示す実施例においては、受信装置の構造上配線数に制約が生じる前置増幅器‐ATC間において単一の配線上で双方向にリセット信号の伝達を行うことで実装上の問題を解決することができる。
本発明を説明する受信装置のブロック図である。 本発明の動作を説明するタイミング図である。 本発明の一実施例であるTIAの2段階の利得切替に伴って前置増幅器側からATC側へリセット信号を送出するブロック図である。 本発明の一実施例において前置増幅器側からのリセット信号を受信するATC側のブロック図である。 本発明の一実施例の動作を説明するためのタイミング図であり、入力信号の光強度が大の場合の図である。 本発明の一実施例の動作を説明するためのタイミング図であり、入力信号の光強度が中の場合の図である。 本発明の一実施例の動作を説明するためのタイミング図であり、入力信号の光強度が小の場合の図である。 本発明の一実施例の動作を説明するためのタイミング図であり、入力信号の光強度が大で、かつ強度が安定していない場合の動作を説明する図である。 本発明の一実施例の動作を説明するためのタイミング図であり、入力信号の光強度が中で、かつ強度が安定していない場合の動作を説明する図である。 本発明の一実施例において、前置増幅器側-ATC側間のリセット信号を、一本のリセット信号線上で双方向に送受信する構成において、双方向リセット信号を正論理で構成する場合の一実施例である。 本発明の一実施例において、前置増幅器側-ATC側間のリセット信号を、一本のリセット信号線上で双方向に送受信する構成において、双方向リセット信号を負論理で構成する場合の一実施例である。
符号の説明
1 フォトダイオード
2 前置増幅器
3 可変インピーダンス
4 利得切替制御回路
5 自動閾値制御回路付増幅器
6、7 コンパレータ
8、11、17 D-フリップフロップ回路
9、12、18 HighからLowへの遷移(立下りエッジ)の遅延回路
10、14、16、19 ANDゲート
21 負論理入力付ANDゲート
13、25、26 インバータ
15、23 ORゲート
20 MOSスイッチ
22、24 インピーダンス
27、28 トランジスタ
29、30 定電流源
31 外部リセット端子
32 信号処理部
33 TIA
34 PD-CAN
35 受信装置
36 クロック抽出部
37 リセット信号送出部
S1 外部からのリセット入力信号
S2 前置増幅器の内部リセット信号
S3 前置増幅器側からATCへのリセット信号
S4 利得切替信号
S5 前置増幅器からATCへのデータ信号
S6 信号処理部へのデータ出力信号
S7 信号処理部へのリセット出力信号

Claims (3)

  1. 光信号を受信して電流信号に変換して出力する光信号受信部と、前記受信部の出力する電流信号を電圧信号に変換して出力する第1の増幅部と、信号判定閾値が設定され、前記第1の増幅部の出力する電圧信号が前記信号判定閾値より大きい場合は高レベルの電圧信号を出力し、小さい場合は低レベルの電圧信号を出力する第2の増幅部とを有する受信装置において、
    前記第1の増幅部により出力された電圧信号の大きさに応じて前記第1の増幅部の利得を変更する利得切替制御部と、
    前記第1の増幅部により出力された電圧信号の大きさに応じて前記信号判定閾値の設定を行う閾値設定部とを有し、
    前記利得切替制御部は前記第1の増幅部の利得を変更する場合に、前記閾値設定部に前記信号判定閾値の再設定を行わせるリセット信号を送出し、
    前記リセット信号を受信した前記閾値設定部は、前記リセット信号を受信した後で前記第1の増幅部により出力された電圧信号の大きさに応じて前記信号判定閾値を再設定することを特徴とする受信装置。
  2. 前記光信号の受信の毎に前記閾値制御部にリセット信号を送出することで前記閾値制御部に前記閾値の再設定を行わせるリセット信号送出部を有し、
    前記利得切替制御部と前記閾値制御部の間で、前記利得切替制御部からのリセット信号と前記リセット信号送出部からのリセット信号とを、単一の信号線上で双方向に送受信することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記第2の増幅部の出力する電圧信号を処理する信号処理部を有し、
    前記閾値制御部は前記リセット信号を受信すると前記リセット信号を前記信号処理部に出力し、
    前記閾値制御部からのリセット信号を受信した前記信号処理部は、前記第2の増幅部との間でクロックの同期を取ることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
JP2003316185A 2003-09-09 2003-09-09 利得切替方式によるバースト光受信装置 Expired - Fee Related JP4045223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003316185A JP4045223B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 利得切替方式によるバースト光受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003316185A JP4045223B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 利得切替方式によるバースト光受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005086466A true JP2005086466A (ja) 2005-03-31
JP4045223B2 JP4045223B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=34416163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003316185A Expired - Fee Related JP4045223B2 (ja) 2003-09-09 2003-09-09 利得切替方式によるバースト光受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4045223B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329704A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Opnext Japan Inc 双方向通信システムおよび校正器
JP2008099299A (ja) * 2007-10-17 2008-04-24 Hitachi Communication Technologies Ltd Ponシステムおよびそのレンジング方法
JP2008099051A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Hitachi Communication Technologies Ltd Ponシステムおよびそのレンジング方法
JP2008211376A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Eudyna Devices Inc 電子回路及び通信システム
WO2009066690A1 (ja) * 2007-11-19 2009-05-28 Fujikura Ltd. 光バースト信号受信装置
JP2010124353A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 受信モジュール
US7962047B2 (en) 2007-02-28 2011-06-14 Hitachi, Ltd. Preamplifier and optical receiving apparatus using the same
JP2013104986A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Scalar Corp カメラ用ケース

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329704A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Opnext Japan Inc 双方向通信システムおよび校正器
JP2008099051A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Hitachi Communication Technologies Ltd Ponシステムおよびそのレンジング方法
JP2008211376A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Eudyna Devices Inc 電子回路及び通信システム
US8301038B2 (en) 2007-02-23 2012-10-30 Sumitomo Electric Device Innovations, Inc. Electronic circuit and communication system
US7962047B2 (en) 2007-02-28 2011-06-14 Hitachi, Ltd. Preamplifier and optical receiving apparatus using the same
JP2008099299A (ja) * 2007-10-17 2008-04-24 Hitachi Communication Technologies Ltd Ponシステムおよびそのレンジング方法
JP4650474B2 (ja) * 2007-10-17 2011-03-16 株式会社日立製作所 Ponシステムおよびそのレンジング方法
WO2009066690A1 (ja) * 2007-11-19 2009-05-28 Fujikura Ltd. 光バースト信号受信装置
CN101861698A (zh) * 2007-11-19 2010-10-13 株式会社藤仓 光突发信号接收装置
US20100272448A1 (en) * 2007-11-19 2010-10-28 Fujikura Ltd. Optical burst signal receiving device
JP2010124353A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 受信モジュール
JP2013104986A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Scalar Corp カメラ用ケース

Also Published As

Publication number Publication date
JP4045223B2 (ja) 2008-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6862322B1 (en) Switchable-bandwidth optical receiver
US7600162B2 (en) Semiconductor device
KR100639283B1 (ko) 스큐에 민감하지 않은 저전압 차동 수신기
JP4935422B2 (ja) 前置増幅器およびそれを用いた光受信装置
US20150192949A1 (en) Digital Calibration-Based Skew Cancellation for Long-Reach MIPI D-PHY Serial Links
JP4972580B2 (ja) クロック再生回路
JP2010093353A (ja) 光受信器
JP3693974B2 (ja) マルチチップ超伝導体回路用の高感度自己クロック式受信機
JP4045223B2 (ja) 利得切替方式によるバースト光受信装置
JP4558829B2 (ja) 光受信器
US20160261246A1 (en) Transimpedance Amplifier Circuit
US20110026921A1 (en) Systems and Methods for Transferring Single-Ended Burst Signal Onto Differential Lines, Especially for Use in Burst-Mode Receiver
US7332930B2 (en) Noise canceller circuit
JP4597718B2 (ja) バースト光受信回路
US8179200B2 (en) Amplifier circuit and light receiving amplifier circuit using the same
US7917043B2 (en) Optical receiver applicable to multiple transmission speed
US20040145419A1 (en) Circuit and method for switching gains of preamplifier
US7386080B2 (en) High-speed data sampler for optical interconnect
US20060008280A1 (en) Receiving circuit and electronic apparatus for optical communication
JP5704988B2 (ja) 通信装置
CN106233644A (zh) 突发信号接收电路
US7978800B2 (en) Circuit for converting a transponder controller chip output into an appropriate input signal for a host device
US7136447B2 (en) Clock recovery circuit
JP4052107B2 (ja) バースト光受信器及びバースト光信号の受信方法
US6204942B1 (en) Demultiplexing with clocked optical receivers

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051011

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060512

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees