JP2005086301A - 画像信号処理回路及び携帯端末装置 - Google Patents

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智明 岡部
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Abstract

【課題】TV映像表示機能付き携帯端末装置において、消費電力を削減する。
【解決手段】TV映像信号の奇数フィールド期間においてA/D16dにてデジタル信号に変換して第1RAM16aに記憶する。偶数フィールドにおいて第1RAM16aからフィールドデータを読み出してLCDコントローラ18、LCDパネル20に供給して表示する。偶数フィールドにおいてA/D16dをスタンバイ状態に移行させ、スタンバイ状態からの復帰開始時間をA/D16dの機能ブロック毎に変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は画像信号処理回路及び携帯端末装置に関し、特にテレビ映像信号を入力して携帯端末用表示装置に出力するための技術に関する。
従来より、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置にテレビ映像信号を受信するTVチューナを内蔵し、携帯端末装置の表示装置にテレビ映像を表示してユーザが視聴できる技術が知られている。
図11には、TV映像を表示できる携帯電話機の全体構成が示されている。携帯電話機1は、携帯電話部5の他、TVアンテナ10、TV映像信号を受信するチューナモジュール12、チューナモジュール12にて受信したTV映像信号からR信号、G信号、B信号を分離抽出するR、G、Bデコーダ14、R、G、B各信号をアナログデジタルコンバータにてデジタル信号に変換して各種処理を行いメモリに記憶するLSI処理チップ16、表示装置としての液晶パネル(LCDパネル)20、及びLCDパネル20にTV映像信号を供給するLCDコントローラ(LCDドライバ)18を含んで構成される。LCDパネル20は、例えばQVGA(240×320)あるいはVGA(480×640)の解像度を有する。LSI処理チップ16には、2つのRAMが設けられ、これらがTV映像信号データを構成する各フィールドデータを記憶するフィールドメモリとして機能する。LSI処理チップ16のRAMに記憶され、読み出されたTV映像信号データはLCDコントローラ18のRAMに一旦記憶され、LCDパネル20に供給される。したがって、TV映像信号データを記憶するRAMとしては、LSI処理チップ16内の2個のRAMと、LCDコントローラ18内の1個のRAMが存在する。
図12には、図11におけるLSI処理チップ16と、LCDコントローラ18におけるメモリ構成が模式的に示されている。LSI処理チップ16は2つのRAM16a、16b及びアナログデジタルコンバータA/D16dを有し、LCDコントローラ18は1個のRAM18aを有する。RAM16aを第1RAM、RAM16bを第2RAM、RAM18aを第3RAMと便宜上称する。
R,G,Bデコーダ14からのTV映像信号はA/D16dにてデジタル信号に変換された後、第1RAM16a及び第2RAM16bに交互に書込まれる。LCDコントローラ18は、2個のRAM16a、16bのうち、データが書込まれていないRAMからデータを読み出して第3RAM18aに書込み、LCDパネル20に表示する。
以下、図13のタイミングチャートを用いて各RAMの動作をより詳細に説明する。
図13(a)は同期検出器で検出されるTV映像信号の垂直同期信号Vsyncの信号波形である。周知の如く、TVの1画面は奇数フィールド(ODD)及び偶数フィールド(EVEV)から構成され、図では第1フレームを構成する第1奇数フィールド(ODD1)、第1偶数フィールド(EVEN1)、第2フレームを構成する第2奇数フィールド(ODD2)、第2偶数フィールド(EVEN2)、第3フレームを構成する第3奇数フィールド(ODD3)が示されている。
図13(b)、図13(c)、はそれぞれ第1RAM16a及び第2RAM16bの書込(ライト)と読み出し(リード)のタイミングである。また、図13(d)は第3RAM18aの書込タイミングである。ODD1の期間において、第1RAM16aにODD1のフィールドデータを第1RAM16aに書込み(図ではライトO1)、ODD1の前のフィールド期間であるEVEV0のときに第2RAM16bに既に書込まれていたEVEN0のフィールドデータを第2RAM16bから読み出す(図ではリードE0)。なお、図において「ライトO1」における「O」はODDフレームであることを示し、「1」は1番目のフィールドであることを示す。ODD1に続くEVEN1のフィールド期間においては、第1RAM16aからODD1のフィールドデータを読み出すとともに、第2RAM16bにEVEN1のフィールドデータを書込む。第1RAM16aから読み出されたODD1のフィールドデータは第3RAM18aに書込まれる。
EVEN1に続くODD2のフィールド期間においては、ODD2のフィールドデータは第1RAM16aに書込まれ、第2RAM16bからはEVEN1のフィールドデータが読み出されて第3RAM18aに書込まれる。ODD2に続くEVEN2のフィールド期間においては、EVEN2のフィールドデータが第2RAM16bに書込まれ、第1RAM16aからはODD2のフィールドデータが読み出されて第3RAM18aに書込まれる。
このように、各フィールド期間において第1RAM16a、第2RAM16bへの書込と読み出しが交互に行われてODDとEVENの各フィールドデータが順次第3RAM18aに書込まれ、さらにLCDパネル20に供給される。従って、図13(e)に示されるように、LCDパネル20には1フィールド期間だけ遅れて第1フレーム、第2フレーム、・・・と順次TV画面が表示される。
下記に示す従来技術には、TV映像信号を受信して視聴できる携帯電話やA/Dが開示されている。
特開2003−111004号公報 特開平10−56383号公報 特開平10−154937号公報
このように、LSI処理チップ16内のA/D16dにてTV映像信号をデジタル信号に変換してLCDパネル20にTV画像を表示しているが、A/D16dはアナログ部を含んでいるため多くの消費電力を必要とし、これが携帯端末装置全体の消費電力を増大させる一因となっている。
そこで、LSI処理チップ16での消費電力を低減するために、LSI処理チップ16をパーソナルコンピュータPC等で周知となっているスタンバイ状態(あるいはスタンバイモード)に移行させることで消費電力を抑えることも提案されているが、スタンバイモードから通常の動作状態に復帰させるまでに時間を要するため、円滑なTV画像の表示が困難となる。
本発明の目的は、スタンバイ状態を用いることで消費電力の低減を図るとともに、スタンバイ状態から迅速に通常の動作状態に復帰させることができる回路及び装置を提供することにある。
本発明は、TV映像信号を処理して表示装置に表示するための画像信号処理回路であって、前記TV映像信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部と、前記デジタル信号に変換されたTV映像信号のうちの奇数フィールドデータを記憶する記憶部と、前記記憶部へのデータの書込み及び読出しを制御する制御部であって、前記TV映像信号の垂直同期信号で規定される奇数フィールド期間において前記記憶部に奇数フィールドデータを書込み、かつ、前記奇数フィールド期間に続く偶数フィールド期間において前記記憶部から前記奇数フィールドデータを読み出して前記表示装置側に出力する第1制御部と、前記偶数フィールド期間において前記アナログ/デジタル変換部を動作状態からスタンバイ状態に移行させる第2制御部とを有する。
アナログ/デジタル変換部でデジタル信号に変換された奇数フィールドデータは該奇数フィールド期間において記憶部に書込まれ、偶数フィールドにおいては書き込まれないのでこの偶数フィールドにおいてはアナログ/デジタル変換部を動作させる必要がない。そこで、この期間においてアナログデジタル変換部を動作状態からスタンバイ状態に移行させることでアナログデジタル変換部での電力消費を抑制する。
本発明において、前記第2制御部は、前記アナログ/デジタル変換部を、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させるために要する時間が互いに異なる複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロック毎に前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる開始タイミングを制御することが好適である。
偶数フィールド期間においてスタンバイ状態に移行させ、次の奇数フィールドにおいては再びTV映像信号をデジタル信号に変換して記憶部に書込む必要があるためアナログデジタル変換部をスタンバイ状態から動作状態に復帰させるが、復帰に要する時間が互いに異なると所望のタイミングでアナログ/デジタル変換部が動作を再開できない。そこで、各機能ブロック毎に復帰の開始タイミングを制御することで、所望のタイミングで動作を再開させる。
本発明において、前記第2制御部は、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させるために要する時間が長い機能ブロックほど、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる開始タイミングを早く制御して前記偶数フィールドに続く次の奇数フィールド期間の開始時において全ての機能ブロックを動作状態に移行させることが好適である。
また、本発明において、前記第2制御部は、各機能ブロックのスタンバイ時間を記憶する第2記憶部を有し、前記第2制御部は、前記第2記憶部に記憶されたスタンバイ時間に応じて各機能ブロックを前記偶数フィールド期間内でスタンバイ状態から前記動作状態に復帰させてもよい。
また、本発明において、前記アナログ/デジタル変換部は、前記機能ブロックとして、基準電流生成ブロック、オペアンプブロック、及びバイアス電圧生成ブロックを有し、前記第2制御部は、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる際に、前記バイアス電圧生成ブロックを先に復帰させ、その後に前記基準電流生成ブロック及びオペアンプブロックを復帰させてもよい。
また、本発明は、TV映像信号を処理して表示装置に表示するための画像信号処理回路であって、前記TV映像信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部と、前記デジタル信号に変換されたTV映像信号のうちの偶数フィールドデータを記憶する記憶部と、前記記憶部へのデータの書込み及び読出しを制御する制御部であって、前記TV映像信号の垂直同期信号で規定される偶数フィールド期間において前記記憶部に偶数フィールドデータを書込み、かつ、前記偶数フィールド期間に続く奇数フィールド期間において前記記憶部から前記偶数フィールドデータを読み出して前記表示装置側に出力する第1制御部と、前記奇数フィールド期間において前記アナログ/デジタル変換部を動作状態からスタンバイ状態に移行させる第2制御部とを有する。
アナログ/デジタル変換部でデジタル信号に変換された偶数フィールドデータは該偶数フィールド期間において記憶部に書込まれ、奇数フィールドにおいては書き込まれないのでこの奇数フィールドにおいてはアナログ/デジタル変換部を動作させる必要がない。そこで、この期間においてアナログデジタル変換部を動作状態からスタンバイ状態に移行させることでアナログデジタル変換部での電力消費を抑制する。
本発明の画像信号処理回路は、前記回路から出力されたフィールドデータを表示する前記表示装置を備える携帯端末装置に組み込むことができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、携帯電話を例にとり説明する。
図1には、TV映像を表示できる携帯電話機1の要部構成が示されている。なお、携帯電話機1の全体構成は図11に示された従来の携帯電話機と同様であるのでその説明は省略する。
従来においては、LSI処理チップ16に第1RAM16a及び第2RAM16bの2個のRAM(フィールドメモリ)を有しているが、本実施形態では第1RAM16aのみが搭載され、第2RAM16bは搭載されていない。第1RAM16aへのTV映像信号データの書込及び読み出しは、LSI処理チップ16に入力される垂直同期信号Vsyncに基づいてプロセッサ16cにより制御され、プロセッサ16cはバスを介してVsyncに同期したタイミングでTV映像信号データの書込及び読み出しを制御する。第1RAM16aは、例えば1MBのメモリ容量を有する。第2RAM16bを削減することで、LSI処理チップ16におけるRAMの占有面積を70%以下に低減でき、これによりLSI処理チップ16、さらには携帯電話機1のサイズも縮小され得る。
一方、LCDコントローラ18には従来と同様に第3RAM18aが搭載される。第3RAM18aへのTV映像信号データの書込及び読み出しはプロセッサ18cにより制御され、プロセッサ18cもVsyncに同期してTV映像信号データの書込及び読み出しを制御し、読み出したTV映像信号データをLCDパネル20に表示する。LCDパネル20は、例えばQVGA(横240×縦320)の解像度を有して横向きにTV画面を表示する。
本実施形態では、LSI処理チップ16は第1RAM16aのみを有しており、この第1RAM16aにTV画面を構成する奇数フィールド(ODD)あるいは偶数フィールド(EVEN)のいずれかのフィールドのみを書込む。ODDフィールドのみを書込んだ場合、書込まれたODDフィールドは第1RAM16aから読み出されて第3RAM18aに書込まれ、LCDパネル20に表示される。したがって、この場合LCDパネル20にはODDフィールドのみが表示されることになるが、LCDパネル20は小型で解像度も大きくないため、視聴者は違和感をほとんど感じることはない。QVGAの垂直解像度は240程度であり、ODDフィールドあるいはEVENフィールドを構成する260本程度の垂直走査信号と略等しく、フィールドのみで画像を構成するのに都合がよい。
以下、図1のメモリ構成における処理について、図2のタイミングチャートに基づき説明する。
図2には、垂直同期信号Vsync、第1RAM16a、第3RAM18a及びLCDパネル20のタイミングチャートが示されている。ODD1のフィールド期間において、プロセッサ16cはLSI処理チップ16内のA/Dコンバータによりデジタル信号に変換されたODD1のフィールドデータを第1RAM16aに書込む。
ODD1に続くEVEN1のフィールド期間においては、プロセッサ16cは第1RAM16aに記憶されているODD1のフィールドデータを読み出してLCDコントローラ18に出力する。LCDコントローラ18のプロセッサ18cは、第1RAM16aからのODD1フィールドデータを第3RAM18aに書込み、さらにLCDパネル20に表示する。LCDパネル20にはODD1フィールド(フィールド1)が表示される。
EVEN1に続くODD2のフィールド期間においては、プロセッサ16cはA/DコンバータからのODD2フィールドデータを第1RAM16aに書込む。一方、このタイミングに同期してLCDコントローラ18のプロセッサ18cは、第3RAM18aに既に記憶されているODD1フィールドデータを再度読み出してLCDパネル20に表示する。したがって、ODD2のフィールド期間においても、引き続きLCDパネル20にはODD1フィールドが表示されることになる。
ODD2に続くEVEN2のフィールド期間においては、プロセッサ16cは第1RAM16aに記憶されているODD2のフィールドデータを読み出してLCDコントローラ18に出力する。LCDコントローラ18のプロセッサ18cは、第1RAM16aからのODD2フィールドデータを第3RAM18aに書込み、さらにLCDパネル20に表示する。LCDパネル20にはODD2フィールド(フィールド2)が表示される。
EVEN2に続くODD3のフィールド期間においては、プロセッサ16cはA/DコンバータからのODD3のフィールドデータを第1RAM16aに書込む。このとき、LCDコントローラ18のプロセッサ18cは、第3RAM18aに既に記憶されているODD2フィールドデータを再び読み出してLCDパネル20に表示する。従って、ODD3のフィールド期間においても、引き続きLCDパネル20にはODD2フォールドが表示されることになる。
このように、LSI処理チップ16に第1RAM16aのみを搭載し、ODDフィールド期間において第1RAM16aにODDフィールドデータを書込み、EVENフィールド期間においては第1RAM16aに記憶されたODDフィールドデータを読み出して第3RAM18aに書込むとともに、ODDフィールドにおいては第3RAM18aに既に記憶されているODDフィールドデータを再度読み出すことで、LCDパネル20に60Hzのフィールド周波数でTV映像を表示することができる。
なお、LCDパネル20のTV映像を表示する領域は通常のTV受像機と異なり240×320の縦長画像であるため、横向きにTV画像を表示するためには第1RAM16aに記憶されたフィールドデータを読み出して第3RAM18aに書込む際に、横方向に順次記憶されたフィールドデータに対し、縦方向に走査して読み出しLCDパネル20に供給することで横向きの画面を表示できる。
ここで、図2のタイミングチャートから分かるように、EVENフィールド期間においてはTV映像信号を第1RAM16aに書き込む必要がないため、このEVENフィールドにおいてはTV映像信号をデジタル信号に変換する必要もない。すなわち、EVENフィールド期間においては、LSI処理チップ16内のA/D16dは通常動作をさせる必要がないことを意味する。そこで、本実施形態では、EVENフィールド期間においてA/D16dを通常の動作状態からスタンバイ状態に移行させることで消費電力を低減する。
図3には、TV映像信号の垂直同期信号VsyncとA/D16dの動作モードのタイミングチャートが示されている。図3(a)はVsync、図3(b)はA/D16dの動作モードである。ODDフィールド期間においては、A/D16dは通常の動作状態にあり、入力されたTV映像信号をデジタル信号に変換して第1RAM16aに書き込む。一方、次のEVENフィールド期間においては、A/D16dはスタンバイ状態に移行する。スタンバイ状態では、A/D16dに供給すべきクロック信号を停止させてA/D16d内の各機能ブロックを停止させる。具体的には、プロセッサ16cは、垂直同期信号Vsyncに応じてEVENフィールド期間の開始タイミングに同期してスタンバイ信号STBYをA/D16dのスタンバイ端子に出力し、A/D16dはスタンバイ端子に供給されたこのスタンバイ信号に応じてクロック信号の供給を停止して動作を停止する。また、プロセッサ16cは、次のODDフィールド期間においてスタンバイ停止信号(あるいは動作信号)をA/D16dのスタンバイ端子に出力し、A/D16dはスタンバイ端子に供給されたこのスタンバイ停止(あるいは動作信号)に応じてクロック信号を供給して動作状態に移行する。消費電力の比較的大きなA/D16dをODDフィールド期間のみ動作させ、EVENフィールド期間においてスタンバイ状態に移行して電力消費を抑えることで、全体の消費電力を抑制することができる。
一方、EVENフィールド期間からODDフィールド期間へ移行するときにA/D16dをスタンバイ状態から動作状態に移行(復帰)させる場合、瞬時に復帰させることができれば理想的であるが、現実にはある程度の時間を要し、かつ、A/D16dを構成する部位毎に復帰の要する時間が異なっている。一般的に、A/D16dは入力信号をサンプリングしてホールドするサンプルホールド(S/H)部、サンプリングされたアナログ値に対応するデジタル値を探索する探索部、探索部で得られたデジタル値をアナログ値に戻して入力値と比較する比較部を備え、入力値との差が最小となるデジタル値を出力するように構成されているが、サンプルホールド部が有するキャパシタを充電するためにある程度の時間を要する、あるいはオペアンプを起動するために多少の時間を要する等、各部位が復帰するまでの時間は種々である。このように、各部位により復帰するまでの時間にバラツキが存在するため、仮にODDフィールド期間の開始を規定するVsyncに同期してA/D16dをスタンバイ状態から動作状態に復帰させたのでは、全ての部位が動作状態に移行するまでに時間を要し、結局ODDフィールド期間においてODDフィールドをデジタル信号に変換して第1RAM16aに書き込むことが困難となる。もちろん、ODDフィールド期間を規定するVsyncのタイミングより所定時間前のタイミングでスタンバイ状態から動作状態への復帰を開始することも好適であるが、消費電力の低減の観点からはできるだけスタンバイ状態を維持するのが望ましい。
そこで、本実施形態では、A/D16dを、スタンバイ状態から動作状態に復帰するまでに要する時間が異なる機能ブロックに分割し、各機能ブロック毎にスタンバイ状態から動作状態に復帰するタイミングを調整する。
図4には、A/D16dの構成ブロック図が示されている。A/D16dは、クロック端子CLK16d−1、スタンバイ端子16d−3、スタンバイ信号コントローラ16d−4、出力端子16d−5及び複数の機能ブロックから構成される。図では、機能ブロックとしてブロックA、ブロックB、ブロックCが示されているがこれらは任意の数に分割することができる。機能ブロックとしては、上述したようにサンプルホールド部、探索部、D/A部、比較部に分けても良く、他の方法で分けてもよい。要は、スタンバイ状態から動作状態への復帰時間が異なる機能ブロックに分ければよい。本実施形態では、一例として、内部基準電流を生成するブロック(ブロックC)、オペアンプを有するブロック(ブロックB)、及び内部基準電圧生成回路等のキャパシタを有するブロック(ブロックA)に機能分割している。復帰時間の大小関係は、ブロックA>ブロックB>ブロックCである。すなわち、ブロックAが最も復帰に時間を要し、ブロックCは最も短時間に復帰できるブロックである。
なお、A/D16dを複数の機能ブロックに分割する場合、A/D16dを構成する全ての部品をいずれかのブロックに含める必要はなく、例えばA/D16dを構成する主要な部位のみを対象としてもよく、あるいは復帰に要する時間が所定の時間以上の部位のみを対象としてもよい。後者の場合、所定の時間より小さい時間で復帰できる部位は、復帰時間を考慮することなく瞬時に復帰できるとみなして処理する。
各機能ブロックにはクロック端子16d−1からクロック信号が供給され、入力信号をデジタル信号に変換して出力端子16d−5からデジタル信号として出力する。プロセッサ16cからのスタンバイ信号STBYはスタンバイ端子16d−3に供給される。スタンバイ信号STBYは、機能ブロックA,B,C毎にそのスタンバイ状態を規定する信号として供給される。例示すると、スタンバイA信号(ブロックAをスタンバイ状態に維持する信号)、スタンバイB信号(ブロックBをスタンバイ状態に維持する信号)、スタンバイC信号(ブロックCをスタンバイ状態に維持する信号)をシーケンシャルにスタンバイ信号STBYとして供給する等である。もちろん、これら3つのスタンバイ信号をパラレルにスタンバイ端子16d−3に供給してもよい。スタンバイコントローラ16d−4は、スタンバイ端子16d−3に供給されたスタンバイ信号に応じて、各機能ブロックの状態を制御する。すなわち、スタンバイA信号が入力された場合、ブロックAをスタンバイ状態に移行させる。また、スタンバイB信号が入力された場合、ブロックBをスタンバイ状態に移行させ、スタンバイC信号が入力された場合、ブロックCをスタンバイ状態に移行させる。そして、プロセッサ16cからスタンバイ端子16d−3にスタンバイ停止信号(動作信号)が出力された場合、スタンバイコントローラ16d−4は各ブロックの動作を許容する。例えば、あるタイミングでブロックAをスタンバイ状態から動作状態に復帰させる場合、プロセッサ16cはスタンバイ端子16d−3にスタンバイAの停止信号(あるいは動作A信号)を出力する。これにより、ブロックAがスタンバイ状態から動作状態に所定の復帰時間後に復帰する。ブロックAがスタンバイ状態から動作状態に復帰する場合、他のブロックB、Cは依然として元の状態(スタンバイ状態であればスタンバイ状態のまま)が維持される。
図5には、各ブロックA〜Cにおけるスタンバイ状態から動作状態への復帰タイミングが示されている。図5(a)は垂直同期信号Vsync、図5(b)はブロックAの動作状態、図5(c)はブロックBの動作状態、図5(d)はブロックCの動作状態を示す。ODD1のフィールド期間においてはODD1フィールドを第1RAM16aに書き込む必要があるためプロセッサ16cはA/D16dを動作状態に設定し、ODD1のTV映像信号をデジタル信号に変換して第1RAM16aに書き込む。
ODD1に続くEVEN1のフィールド期間では第1RAM16aへの書込は行われないため、プロセッサ16cはEVEN1のフィールド期間の開始タイミング、すなわちVsyncに同期してA/D16dをスタンバイ状態に移行させる。このとき、A/D16dの全ての機能ブロックをスタンバイ状態に移行させる。
EVEN1のフィールド期間が終了し、次のODD2のフィールド期間の開始タイミングでプロセッサ16cは再びA/D16dを動作状態に復帰させるが、この場合、復帰に最も時間を要するブロックAについては図5(b)に示されるようにEVEN1のフィールド期間内のタイミングtAにおいて動作状態へ復帰を開始する。すなわち、プロセッサ16cは、tAのタイミングでスタンバイ端子16d−3にブロックAのスタンバイ停止信号(あるいは動作信号)を出力する。ブロックAの復帰所要時間がΔt1であるとすると、ブロックAはタイミングtAから復帰を開始すると丁度ODD2のフィールド期間の開始タイミングで動作状態への復帰を完了し、正常に信号処理できるようになる。
また、ブロックBについては、図5(c)に示されるようにEVEN1のフィールド期間内のタイミングtBにおいて動作状態へ復帰を開始する。すなわち、プロセッサ16cは、tBのタイミングでスタンバイ端子16d−3にブロックBのスタンバイ停止信号(あるいは動作信号)を出力する。ブロックBの復帰所要時間がΔt2であるとすると、ブロックBはタイミングtBから復帰を開始すると丁度ODD2のフィールド期間の開始タイミングで動作状態への復帰を完了する。
また、ブロックCについては、図5(d)に示されるようにODD2のフィールド期間の開始タイミングtCにおいて動作状態への復帰を開始する。これは、ブロックCの復帰時間がほとんど無視できることを考慮したものである。
このように、各ブロックA〜Cにおいて復帰時間がブロックA>ブロックB>ブロックCと異なることに対応して、復帰時間が長い程復帰の開始タイミングを早めるように制御することによりODD2のフィールド期間の開始タイミングではA/D16dの全てのブロックが動作状態に移行でき、ODD2のフィールド信号をデジタル信号に変換して第1RAM16aに書き込むことができる。
なお、プロセッサ16cは各ブロックA〜Cの復帰開始タイミングを制御するに際し、予め内蔵あるいは外付けのメモリに各ブロックA〜Cの復帰所要時間あるいは復帰の開始タイミングに関するデータを記憶しておき、メモリに記憶されたこれらのデータを読み出して制御してもよい。
図6には、プロセッサ16cがアクセスするメモリに記憶されるテーブルの一例が示されている。テーブルには、A/D16dの各ブロック毎にスタンバイ状態から動作状態に復帰させるための復帰開始タイミングデータが記憶されている。ブロックAはtA、ブロックBはtB、ブロックCはtC等である。プロセッサ16cは、このテーブルのデータに基づいてEVENフィールド期間においてスタンバイ停止信号(動作信号)を出力する。なお、図6のテーブルでは、各ブロック毎にスタンバイ状態に移行するか否かのフラグも併せて記憶されることが示されている。これは、EVENフィールド期間においてA/D16dの全てのブロックをスタンバイ状態に移行させるのではなく、特に消費電力低減に有効と考えられるブロックのみを選択的にスタンバイ状態に移行させることを考慮したものである。図では、全てのブロックA〜Cをスタンバイ状態に移行させるためフラグは全て「STBY」となっている。プロセッサ16cは、このフラグに基づいてODDフィールドからEVENフィールドに移行する際に各ブロックA〜Cをスタンバイ状態に移行させる。
仮に、ブロックCの消費電力が比較的多くなく、したがってEVEN期間においてもブロックCを動作状態に維持する際には、フラグを「ON」としておく。プロセッサ16cは、このフラグに基づいてEVENフィールド期間においてもスタンバイC信号を出力せず、ブロックCを動作状態に維持する。復帰時間が所定の上限値を超えるブロックについては、EVENフィールド期間においてもスタンバイ状態に移行させず動作状態を維持することも好適である。復帰所要時間が例えばフィールド時間の約半分に達する場合等である。各ブロックのフラグをON(スタンバイ状態への移行禁止)とするかSTBY(スタンバイ状態への移行許容)とするかは、復帰所要時間の大小及び各ブロックの消費電力の大小から決定してもよい。消費電力が大きいブロックの場合、復帰所要時間が多少長くてもスタンバイ状態へ移行させるのが望ましく、復帰所要時間が短くても消費電力が小さい場合にはスタンバイ状態に移行させるメリットは少ない。
以下、より具体的に説明する。
図7には、A/D16dの具体的な構成ブロック図が示されている。A/D16dは、複数のアナログ入力端子AIN0〜AIN2、アナログ入力切替端子ADR0、ADR1、切替端子からの信号を復調するデコーダ、サンプルホールド回路S/H、オペアンプOPAMP、ADC(4ビットADC及び2ビットADC)、デジタル端子D0〜D6(本A/D16dでは6ビット)、デジタル端子に最終的にデジタル値を出力するデジタル訂正回路、基準電圧を生成する抵抗ストリングス、内部バイアス電圧を生成するバイアス電圧回路、及びスタンバイ端子STBY0〜STBY2を有する。VREF1CやVREF1等は、バイアス電圧生成回路を安定化させるための端子であり、例えばキャパシタが接続される。抵抗ストリングスが基準電圧生成ブロック、OPAMP及び4ビットADC、4ビットDAC、2ビットADCがオペアンプブロック、バイアス電圧生成回路がバイアス電圧生成ブロックとして機能する。
ADR0及びADR1から入力された切替信号はデコーダでデコードされてスイッチを切替え、アナログ入力を選択する。例えば、(ADR1,ADR0)=(0,0)の場合にはAIN0が選択され、(ADR1,ADR0)=(0,1)の場合にはAIN1が選択される等である。選択されたアナログ信号はサンプルホールド回路S/H及び4ビットADCに供給される。一方、抵抗ストリングス(抵抗列)で生成された基準電圧もこれらの回路に供給される。抵抗ストリングスは直列接続された抵抗列、トランジスタスイッチ及びこのトランジスタスイッチのゲートに接続されたインバータを有し、インバータにスタンバイ端子の一つであるSTBY0が接続される。したがって、スタンバイ端子STBY0に「0」が入力された場合には抵抗ストリングスは動作して抵抗列で分圧された基準電圧を生成し、サンプルホールド回路や4ビットADC、4ビットDAC、2ビットADCに供給する。また、スタンバイ端子STBY0に「1」が入力された場合には抵抗ストリングスは動作を停止しスタンバイ状態となる。また、STBY端子1に「1」が入力された場合、OPAMPや4ビットADC、4ビットDAC、2ビットADC(これらをサブADCと称する)が動作を停止してスタンバイ状態となり、STBY2端子に「1」が入力された場合、バイアス電圧生成回路が動作を停止してスタンバイ状態となる。
スタンバイ端子STBY0〜2の値と各部の状態との関係を示すと以下のようになる。
(STBY0,STBY1,STBY2)=(0,0,0)
→通常動作
(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,0,0)
→抵抗ストリングスのスタンバイによる動作停止(準スタンバイ)
(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,1,0)
→抵抗ストリングス、OPAMP、サブADCのスタンバイによる動作停止(準スタンバイ)
(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,1,1)
→全ての部位のスタンバイによる動作停止(完全スタンバイ)
消費電流抑制の観点からは、(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,0,0)が最も抑制効果が小さく、(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,1,1)が最も抑制効果が大きい。また、復帰時間の観点からは、(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,0,0)が最も復帰時間が短く、(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,1,1)が最も復帰時間が長い。
図8には、図7に示されたA/D16dの動作状態の移行を示すタイミングチャートが示されている。当初は(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,1,1)に設定され、すなわち完全スタンバイ状態にあるものとする。この状態から通常の動作状態に復帰する場合、まず、STBY2を「1」から「0」に変化させて(STBY0,STBY1,STBY2)=(1,1,0)とする。これにより、外付けのキャパシタが充電され、内部バイアス電圧が正常に生成されるようになる。この時間を復帰時間2あるいはTrecov2と称する。次に、STBY0及びSTBY1をともに「1」から「0」に変化させ、抵抗ストリングスやOPAMP、サブADCを動作させる。これらの復帰に要する時間を復帰時間1あるいはTrecov1と称する。以上のようにして、全ての機能が回復し、A/D16dは通常動作状態に移行する。
動作状態からスタンバイ状態に移行させる場合、完全スタンバイ状態ではなく準スタンバイ状態に移行させることもできる。図では、STBY0及びSTBY1を「0」から「1」に変化させて抵抗ストリングス及びOPAMPを動作停止状態に移行させている。この状態から再び動作状態に移行させる場合、ある復帰時間1を考慮したタイミングでSTBY0及びSTBY1を「1」から「0」に変化させる。すると、復帰時間1後にA/D16dは再び動作状態に復帰できる。バイアス生成回路での消費電流はあまり大きくなく、OPAMPやサブADCでの消費電流が比較的大きいから、抵抗ストリングス及びOPAMP、サブADCのみを動作停止とする準スタンバイ状態とすることで、復帰時間の短縮と消費電流の抑制を図ることができる。
本実施形態では、ODDフィールド期間において第1RAM16aにフィールドデータを書込み、EVENフィールド期間において第1RAM16からフィールドデータを読み出してLCDパネル20に供給する例を示したが、EVENフィールド期間において第1RAM16aにフィールドデータを書込み、ODDフィールド期間において第1RAM16からフィールドデータを読み出してLCDパネル20に供給することも可能である。この場合、LCDパネル20にはEVENフィールドのみが表示されることになる。
図9には、EVENフィールドのみを表示する場合のタイミングチャートが示されている。ODD1に続くEVEN1のフィールド期間においてプロセッサ16cはEVEN1のフィールドデータを第1RAM16aに書込む。
EVEN1に続くODD2のフィールド期間においては、プロセッサ16cは第1RAM16aに記憶されたEVEN1のフィールドデータを読み出してLCDコントローラ18に出力する。LCDコントローラ18のプロセッサ18cは第1RAM16aからのEVEN1フィールドデータを第3RAM18aに書込み、さらにLCDパネル20に表示する。LCDパネル20にはEVEN1のフィールドが表示される。
ODD2に続くEVEN2のフィールド期間においては、プロセッサ16cはEVEN2のフィールドデータを第1RAM16aに書込む。このとき、LCDコントローラ18のプロセッサ18cは、第3RAM18aに既に記憶されているEVEN1フィールドデータを再び読み出してLCDパネル20に表示する。したがって、LCDパネル20には、引き続きEVEN1フィールドが表示されることになる。
図10には、図9に示される処理におけるA/D16dの動作状態が示されている。図9に示される処理では、ODDフィールド期間において第1RAM16aへの書込は行われないため、このODDフィールド期間においてA/D16dをスタンバイ状態に移行させることができる。
EVEN1のフィールド期間においてはEVEN1フィールドを第1RAM16aに書き込む必要があるためプロセッサ16cはA/D16dを動作状態に設定し、EVEN1のTV映像信号をデジタル信号に変換して第1RAM16aに書き込む。
EVEN1に続くODD2のフィールド期間では第1RAM16aへの書込は行われないため、プロセッサ16cはODD2のフィールド期間の開始タイミング、すなわちVsyncに同期してA/D16dをスタンバイ状態に移行させる。このとき、A/D16dの全ての機能ブロックをスタンバイ状態に移行させる。
ODD2のフィールド期間が終了し、次のODD2のフィールド期間の開始タイミングでプロセッサ16cは再びA/D16dを動作状態に復帰させるが、この場合、復帰に最も時間を要するブロックAについては図10(b)に示されるようにODD2のフィールド期間内のタイミングtAにおいて動作状態へ復帰を開始する。すなわち、プロセッサ16cは、tAのタイミングでスタンバイ端子16d−3にブロックAのスタンバイ停止信号(あるいは動作信号)を出力する。ブロックAの復帰所要時間がΔt1であるとすると、ブロックAはタイミングtAから復帰を開始すると丁度EVEN2のフィールド期間の開始タイミングで動作状態への復帰を完了し、正常に信号処理できるようになる。
ブロックBについては、図10(c)に示されるようにODD2のフィールド期間内のタイミングtBにおいて動作状態へ復帰を開始する。すなわち、プロセッサ16cは、tBのタイミングでスタンバイ端子16d−3にブロックBのスタンバイ停止信号(あるいは動作信号)を出力する。ブロックBの復帰所要時間がΔt2であるとすると、ブロックBはタイミングtBから復帰を開始すると丁度EVEN2のフィールド期間の開始タイミングで動作状態への復帰を完了する。
ブロックCについては、図10(d)に示されるようにEVEN2のフィールド期間の開始タイミングtCにおいて動作状態への復帰を開始する。ブロックCの復帰時間がほとんど無視できることを考慮したものである。
以上説明したように、本実施形態では、TV映像信号をデジタル信号に変換する必要のない期間内において、A/D16dを動作状態からスタンバイ状態に移行させることで、A/D16dでの消費電力を低減し、携帯電話機1全体の消費電力を低減することができる。
また、スタンバイ状態から動作状態に復帰させる場合に、機能ブロック毎に復帰の開始タイミングをずらし、復帰に時間を要するブロックほど復帰の開始タイミングを早めるように制御するため、スタンバイ状態を可能な限り維持しつつ動作の必要なタイミングで確実に動作状態に移行することができる。
また、本実施形態では、LSI処理チップ16内にA/D16dが組み込まれる例を示したが、A/D16dがLSI処理チップと別個に存在していてもよい。
さらに、本実施形態では携帯電話機を例にとり説明したが、PDA等任意の携帯端末装置に適用することができる。
実施形態の構成図である。 各部のタイミングチャート(その1)である。 A/Dの基本的な動作タイミングチャートである。 A/Dの構成ブロック図である。 A/Dの詳細な動作タイミングチャート(その1)である。 各ブロック毎の復帰開始タイミングを規定するテーブル説明図である。 A/Dの詳細構成ブロック図である。 図7に示されたA/Dの動作タイミングチャートである。 各部のタイミングチャート(その2)である。 A/Dの詳細な動作タイミングチャート(その2)である。 TV映像表示機能付き携帯電話機の全体構成図である。 図11に示された携帯電話機の一部構成説明図である。 従来装置の各部の動作タイミングチャートである。
符号の説明
10 TVアンテナ、12 チューナモジュール、14 RGBデコーダ、16 LSI処理チップ、16a 第1RAM、16c プロセッサ、16d A/D(アナログデジタルコンバータ)、18 LCDコントローラ、20 LCDパネル。

Claims (11)

  1. テレビ映像信号を処理して表示装置に表示するための画像信号処理回路であって、
    前記テレビ映像信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部と、
    前記デジタル信号に変換されたテレビ映像信号のうちの奇数フィールドデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部へのデータの書込み及び読出しを制御する制御部であって、前記テレビ映像信号の垂直同期信号で規定される奇数フィールド期間において前記記憶部に奇数フィールドデータを書込み、かつ、前記奇数フィールド期間に続く偶数フィールド期間において前記記憶部から前記奇数フィールドデータを読み出して前記表示装置側に出力する第1制御部と、
    前記偶数フィールド期間において前記アナログ/デジタル変換部を動作状態からスタンバイ状態に移行させる第2制御部と、
    を有することを特徴とする画像信号処理回路。
  2. 請求項1記載の回路において、
    前記第2制御部は、
    前記アナログ/デジタル変換部を、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させるために要する時間が互いに異なる複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロック毎に前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる開始タイミングを制御する
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  3. 請求項2記載の回路において、
    前記第2制御部は、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させるために要する時間が長い機能ブロックほど、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる開始タイミングを早く制御して前記偶数フィールドに続く次の奇数フィールド期間の開始時において全ての機能ブロックを動作状態に移行させる
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  4. 請求項2記載の回路において、
    前記第2制御部は、各機能ブロックのスタンバイ時間を記憶する第2記憶部
    を有し、前記第2制御部は、前記第2記憶部に記憶されたスタンバイ時間に応じて各機能ブロックを前記偶数フィールド期間内でスタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  5. 請求項2記載の回路において、
    前記アナログ/デジタル変換部は、前記機能ブロックとして、基準電圧生成ブロック、オペアンプブロック、及びバイアス電圧生成ブロックを有し、
    前記第2制御部は、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる際に、前記バイアス電圧生成ブロックを先に復帰させ、その後に前記基準電圧生成ブロック及びオペアンプブロックを復帰させる
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  6. テレビ映像信号を処理して表示装置に表示するための画像信号処理回路であって、
    前記テレビ映像信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部と、
    前記デジタル信号に変換されたテレビ映像信号のうちの偶数フィールドデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部へのデータの書込み及び読出しを制御する制御部であって、前記テレビ映像信号の垂直同期信号で規定される偶数フィールド期間において前記記憶部に偶数フィールドデータを書込み、かつ、前記偶数フィールド期間に続く奇数フィールド期間において前記記憶部から前記偶数フィールドデータを読み出して前記表示装置側に出力する第1制御部と、
    前記奇数フィールド期間において前記アナログ/デジタル変換部を動作状態からスタンバイ状態に移行させる第2制御部と、
    を有することを特徴とする画像信号処理回路。
  7. 請求項6記載の回路において、
    前記第2制御部は、
    前記アナログ/デジタル変換部を、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させるために要する時間が互いに異なる複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロック毎に前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる開始タイミングを制御する
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  8. 請求項7記載の回路において、
    前記第2制御部は、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させるために要する時間が長い機能ブロックほど、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる開始タイミングを早く制御して前記奇数フィールドに続く次の偶数フィールド期間の開始時において全ての機能ブロックを動作状態に移行させる
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  9. 請求項7記載の回路において、
    前記第2制御部は、各機能ブロックのスタンバイ時間を記憶する第2記憶部
    を有し、前記第2制御部は、前記第2記憶部に記憶されたスタンバイ時間に応じて各機能ブロックを前記奇数フィールド期間内でスタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  10. 請求項7記載の回路において、
    前記アナログ/デジタル変換部は、前記機能ブロックとして、基準電圧生成ブロック、オペアンプブロック、及びバイアス電圧生成ブロックを有し、
    前記第2制御部は、前記スタンバイ状態から前記動作状態に復帰させる際に、前記バイアス電圧生成ブロックを先に復帰させ、その後に前記基準電圧生成ブロック及びオペアンプブロックを復帰させる
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の画像信号処理回路と、
    前記画像信号処理回路から出力されたフィールドデータを表示する前記表示装置と、
    を備える携帯端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100437465C (zh) * 2006-01-04 2008-11-26 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 笔记本电脑视频信号处理电路

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