JP2005084842A - Etcシステム用車載器、etc用カード、車線制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ETCシステムに用いられるETCシステム用車載器、ETC用カード、および車線制御装置において、特定割引適用者への対応処理を可能とすること。
【課題手段】入力された指紋情報とあらかじめ保持された指紋情報とを照合処理する指紋照合処理部と、照合処理で一致が確認されたときの一致情報を一時保持する一時保持部と、一時保持された一致情報を車線制御装置側に送るとともに一時保持された一致情報を消去する制御部とを具備する。
【選択図】図1
【課題手段】入力された指紋情報とあらかじめ保持された指紋情報とを照合処理する指紋照合処理部と、照合処理で一致が確認されたときの一致情報を一時保持する一時保持部と、一時保持された一致情報を車線制御装置側に送るとともに一時保持された一致情報を消去する制御部とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ETC(electronic toll collection)システムに用いられるETCシステム用車載器、ETC用カード、および車線制御装置に係り、特に、特定割引適用者への対応に適するETCシステム用車載器、ETC用カード、および車線制御装置に関する。
今日、ETCシステムが自動車専用道などの有料道路で供用されている。そのような供用可能な例として、例えば特許第3256642号公報記載のものがある。同文献には、ETCシステムで必要な主な構成要素が記載されている(図1〜図4)。
特許第3256642号公報
有料道路では、特定のケースにおいて利用料金の割引が適用されている(以下、このような該当者を「特定割引適用者」、または単に「該当者」という。)。現状では、その料金収受は、各料金所の収受員が特定割引証明書を目視で確認し、または特定割引証明書を受領後に、料金収受端末の所定のボタンを押下し割引処理を行なっている。このような収受員の介在を必要とするので、現状では、ETCシステムでの特定割引は実施されていない。
本発明は、上記した事情を考慮してなされたもので、ETCシステムに用いられるETCシステム用車載器、ETC用カード、および車線制御装置において、特定割引適用者への対応処理を可能とするETCシステム用車載器、ETC用カード、および車線制御装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るETCシステム用車載器は、入力された指紋情報とあらかじめ保持された指紋情報とを照合処理する指紋照合処理部と、前記照合処理で一致が確認されたときの一致情報を一時保持する一時保持部と、前記一時保持された一致情報を車線制御装置側に送るとともに前記一時保持された一致情報を消去する制御部とを具備することを特徴とする。
すなわち、該当者確認を指紋情報の入力により行う。該当者の指紋情報はあらかじめ保持されており、この保持された指紋情報と入力された指紋情報との照合を指紋照合処理部で行う。照合の結果が一致すれば、その一致情報が車線制御装置側に送られる。一致情報が車線制御装置側に送られた後は、車載器側で一致情報を保持する必要が当面ないので消去される。車線制御装置側では、送られた一致情報により該当者確認ができるので、それに従い所定の該当者割引処理を行なうことが可能となる。
なお、あらかじめ保持される指紋情報は、上記車載器に保持される場合に限られない。ETC用カード(ETC用クレジットカード)が保持するようにしてもよく、または両者が保持するようにしてもよい。ETC用カードが保持する場合には、そのETCカードを保有する該当者が他人の車両を利用する場合にも割引の適用を受けられる。両者が保持する場合には、これに加えて、他人のETC用カードを自己の車両で使用する場合にも割引の適用を受けられる。いずれの場合も、該当者が車両に乗っている場合に対応して適切に割引を提供することができる。
また、「一時保持部」は記憶領域としての「一時保持部」である場合と、他の記憶媒体に対して一時保持させるための制御機能部としての「一時保持部」である場合の両者を含む。前者では、車載器自身が一致情報を一時保持し、後者では、例えばETC用カードの記憶領域に一致情報を書き込むことになる。
また、指紋情報の入力(抽出)には、例えばセキュリティ関係装置で用いられいる公知の入力装置、抽出装置を用いることができる。指紋を読ませるために指を押し当てる指置き部は、例えば、車両のハンドル上や運転席近く、または助手席近く、後部シート近くなどに設置することができる。
また、本発明に係るETC用カードは、指紋情報を登録保持する指紋情報保持領域と、前記指紋情報に対応する固有情報を保持する固有情報保持領域とを具備することを特徴とする。これは、ETC用カードがあらかじめ指紋情報を保持するようにしたものである。指紋情報は固有情報に対応することになる。
また、本発明に係る車線制御装置は、車載器より送られる指紋照合一致情報を受信する受信制御部と、前記受信された指紋照合一致情報により該当者料金収受処理を行なう処理部とを具備することを特徴とする。この車線制御装置は、上記のETCシステム用車載器に対応する均一料金収受システム用のものである。車載器より指紋照合一致情報が送られるので、それに基づき料金割引処理を行なうことができる。
また、本発明に係る別の車線制御装置は、車載器より送られる指紋照合一致情報を受信する受信制御部と、前記受信された指紋照合一致情報に応じて該当者入口情報を前記車載器に送信する送信制御部とを具備することを特徴とする。この車線制御装置は、上記のETCシステム用車載器に対応する対距離料金収受システムの入口用のものである。車載器より指紋照合一致情報が送られるので、通常の入口情報(入口名、時刻、車種など)を含んで該当者入口情報を車載器に送る。ここで特定車入口情報は、該当者の車両が入口を通過した旨を含む情報である(以下でも同)。
また、本発明に係るさらに別の車線制御装置は、車載器より送られる指紋照合一致情報と該当者入口情報とを受信する受信制御部と、前記受信された指紋照合一致情報と該当者入口情報とにより該当者料金収受処理を行なう処理部とを具備する。この車線制御装置は、上記のETCシステム用車載器に対応する対距離料金システムの出口用のものである。車載器より指紋照合一致情報と該当者入口情報とが送られるので、それに基づき料金割引処理を行なうことができる。指紋照合一致情報を出口でも求めるのは、入口での該当者の存在確認のみではその後の乗車者の変更に対応できないからである。
本発明によれば、あらかじめ保持された指紋情報と入力された指紋情報との照合を指紋照合処理部が実行する。照合の結果が一致すれば、その一致情報が車線制御装置側に送られ、車線制御装置側では、送られた一致情報により該当者確認ができるので、それに従い所定の該当者割引処理を行なうことが可能となる。
本発明の実施態様として、登録された指紋情報を保持する指紋情報保持部をさらに具備するようにしてもよい。これは、登録された指紋情報の保持を車載器が行うようにしたものである。他人のETC用カードを自己の車両で使用する場合にも割引の適用を受けられる。
また、実施態様として、前記車線制御装置が対距離料金収受システムの入口用装置である場合に前記車線制御装置側から送られてくる該当者入口情報を保持する入口情報保持部をさらに具備し、前記制御部は、前記車線制御装置が対距離料金収受システムの出口用装置である場合には前記一時保持された一致情報に加えて前記保持された該当者入口情報を前記車線制御装置側に送るとともに前記一時保持された一致情報を消去するようにしてもよい。これは、入口、出口ともに該当者確認を行うように対応した車載器である。
また、ここで、登録された複数の指紋情報を保持可能な指紋情報保持部をさらに具備し、前記制御部は、前記一時保持された一致情報と前記保持された該当者入口情報との一致を確認することを条件として、前記車線制御装置が対距離料金収受システムの出口用装置である場合に前記一時保持された一致情報に加えて前記保持された該当者入口情報を前記車線制御装置側に送るとともに前記一時保持された一致情報を消去するようにすることもできる。これは、登録できる指紋情報を複数にするための構成である。指紋情報が複数登録保持されるので、入口での該当者確認の内容と出口での該当者確認の内容との一致を正常な処理の条件とする。
また、実施態様として、前記一時保持部は、前記一致情報を一時保持する時間に制限を有している、としてもよい。車線制御装置側との通信の直前に(あまり長くはない前に)一致情報を保持させておけば十分だからである。
また、実施態様として、前記一時保持部は、ETC用カードの取り出しがあった場合または電源供給が停止した場合には前記一時保持された一致情報を消去するよいにしてもよい。当面車線制御装置側との通信を行わないからである。
また、実施態様として、前記照合処理での一致が確認されないときにその旨を警告報知する警告報知部をさらに具備するようにしてもよい。照合のため指紋入力をしたが一致が確認されないときや、指紋入力を行っていないので一致が確認されていないときに、その旨を報知することにより何らかの対応を促すためである。
また、ここで、前記警告報知部の警告報知は、前記車線制御装置との通信時に発せられるようにしてもよい。車線制御装置との通信が開始されたときに警告報知がされればこれに応じてそのとき指紋情報を入力するよう促すことができる。これにより車線制御装置側と所定の通信を行うことができる。
また、ここで、前記指紋照合処理部は、前記警告報知に応じて再度入力された指紋情報を前記入力された指紋情報とし得るようにすることができる。一致が確認されない旨を報知した後再度指紋情報を入力可能にするものである。
また、ここで、前記車線制御装置との通信の後にリトライ可能である旨を報知するリトライ勧奨報知部と、前記報知されたリトライ可能である旨に応じて再度入力された指紋情報が前記保持された指紋情報と前記指紋照合部で照合されて一致が確認されたときにその一致情報をリトライ済情報として保持するリトライ済情報保持部とをさらに具備し、前記制御部は、前記一時保持された一致情報とともに前記保持されたリトライ済情報を前記車線制御装置側に送るように構成してもよい。車線制御装置側で一度通常での収受処理がなされたあとで、該当者の利用であった旨の情報を履歴として残すものである。この情報は例えば次回の利用時に遡及的に割引の適用のため利用できる。
また、ここで、前記リトライ勧奨報知部は、前記通信の後にリトライ可能である旨を報知する時間に制限を有している、としてもよい。利用者のリトライの意思を実行に移す時間を確保すれば十分だからである。
また、本発明に係るETC用カードの実施態様として、前記登録された指紋情報との照合がなされた旨の情報を保持する照合情報保持領域をさらに具備するようにしてもよい。照合がなされた旨の情報には、例えば入力された指紋情報との一致情報が含まれる。また、その一致情報は、上記のリトライ済情報である場合も含まれる。リトライ済情報である場合には、リトライによる減額がETC用カードに基づく支払いと対応が取れ好ましい。
また、本発明に係る車線制御装置の実施態様として、前記受信制御部は、前記車載器より送られるリトライ済情報をもさらに受信可能であり、前記処理部は、前記受信されたリトライ済情報を参照して収受減額処理をもさらに行うようにしてもよい。これは、上記リトライが行われた場合に対応するための車線制御装置側での構成である。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るETCシステム用車載器の外観を示す斜視図(図1(a))および内部構成を示すブロック図(図1(b))である。
図1(a)に示すように、この車載器1は、ETC用カード挿入口2、表示部3、通信ランプ4、照合ランプ5、音声発生部6を有する。また、この車載器1には、指置き部接続コード7を介して指置き部8を接続することができる。
ETC用カード挿入口2は、ETC用カードを挿入、受け付けるスリット状開口である。表示部3は、この車載器1での動作や、車載器1からの利用者への指示を表示するものである。通信ランプ4は、車載器1がETCシステム側の車線制御装置と通信中であることを示すインジケータである。照合ランプ5は、車載器1が指紋照合中などの状態であることを示すインジケータである。音声発生部6は、警告音(または警告音声)や反応音などを発生するものである。指置き部8は、その指置き面に指を置くことにより指紋を読み取りこれに対応する電気信号に変換するものである。変換されて得られた電気信号は指置き部接続コード7を介して車載器1に送られる。
図1(b)に示すように、車載器1は、内部構成として、制御部11、指紋情報保持部12、指紋照合処理部13、一時保持部14、入口情報保持部15、警告報知部16、リトライ勧奨報知部17、リトライ済情報保持部18を有する。制御部11は、挿入されたETC用カード20の電極部分との電気的接触を介して、ETC用カード20内の記憶領域21(指紋情報保持領域21、固有情報保持領域23)とのアクセスが可能である。また、上記指置き部8と指置き部接続コード7を介して接続される。
制御部11は、上記各部の動作を制御するものである。また、ETCシステムの車線制御装置(ここでは不図示)側との無線送受信の制御も行う(送受信中は、通信ランプ4が点灯)。さらに、指置き部8から入力される指紋相当の電気信号が指紋情報として扱いにくい信号の場合には、これを指紋情報として扱いやすい形式に変換する機能(例えば特徴抽出機能など)を持たせてもよい。指紋情報保持部12は、あらかじめ指紋情報を記憶させておく(登録しておく)記憶領域である。登録された指紋情報は、必要に応じて処理に用いるため制御部11へ取り出される。登録しておく指紋情報は、複数の者の指紋情報としてもよい。また、すでに述べたように、指紋情報保持部12は、車載器1には設けない形態も考えられる。
指紋照合処理部13は、制御部11の制御の下、指紋情報保持部12に登録された指紋情報と指置き部8から入力された指紋情報とを比較してその一致・不一致を判断する(照合処理する)ものである(指紋照合中は照合ランプ5が点滅)。
一時保持部14は、制御部11の制御の下、指紋照合処理部13で指紋照合の結果が一致と判断されたときにその一致情報を一時保持する記憶領域である。なお、一時保持部14に記憶制御する機能のみを持たせて、記憶領域自体はETC用カード20内のものを利用する形態としてもよい。また、一時保持部14による一致情報の一時保持は、タイマで管理され所定の時間(例えば5分程度)の経過により消去されるようにしてもよい。さらに、ETC用カード20を車載器1から抜き出したり、車載器1に電源が供給されない状態になった場合にも消去されるようにしてもよい。これらはETCゲートの通過がまもなくなされる状態ではないとみなせるからである。
入口情報保持部15は、制御部11の制御の下、車線制御装置が対距離料金収受システムの入口用装置である場合に同装置から送られる入口情報(入口名、時刻、車種など)を保持しておく記憶領域である。入口情報保持部15についても、記憶制御する機能のみ有するようにして、記憶領域自体はETC用カード20内のものを利用する形態とすることもできる。
警告報知部16は、制御部11の制御の下、上記指紋照合処理部13での照合処理での一致が確認されない場合や照合処理自体がなされていない場合などにその旨を警告報知するものである。利用者に対しては表示部3、または音声発生部6が該当する。
リトライ勧奨報知部17は、車線制御装置との通信の後(完了後)に、指紋入力から指紋照合に至る動作のやり直し(リトライ)が可能である旨を報知するするものである。利利用者に対しては表示部3が該当する。リトライ済情報保持部18は、リトライ勧奨に応じて指紋入力がなされ、その指紋についての照合結果が一致であった場合にその旨の情報をリトライ済情報として保持しておく記憶領域である。なお、リトライ済情報保持部18についても、記憶制御する機能のみ有するようにして、記憶領域自体はETC用カード20内のものを利用する形態とすることもできる。また、リトライ勧奨報知部17の報知に一定時間の制限を持たせてもよい。利用者のリトライの意思を実行に移す時間を確保すれば十分だからである。
ETC用カード20は、車載器1に挿入され使用されるIC内蔵のクレジットカードである。一般的な意味で、ETC用カード20内蔵IC内における記憶領域21には、固有情報保持領域23がある。ここに保持された情報を車載器1を介して車線制御装置側に送信することにより、ETC用カードの特定ができる。特定された情報によりカード会社では利用料金の決済を行う。
この実施形態では、ETC用カード20の内蔵IC内における記憶領域21に指紋情報保持領域22を有する。指紋情報保持領域22は、あらかじめ指紋情報を記憶させておく(登録しておく)記憶領域である。登録された指紋情報は、必要に応じて処理のため車載器1の制御部11へ取り出される。登録しておく指紋情報は、上記固有情報に対応する指紋情報を含めて複数の者の指紋情報としてもよい。なお、内蔵IC内における記憶領域21には、上記でも述べたように、一時保持部14、入口情報保持部15、リトライ済情報保持部18の一部または全部に相当する記憶領域を設けるようにしてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係るETCシステム用車載器1の車内取り付け例を示す態様図である。図2においてすでに説明したものと同一のものには同一符合を付している。ひとつの例として、図2(a)に示すように、指置き部8は、ハンドル25上に設けておくことができる。運転者が該当者である場合に対応できる。また、図2(b)に示すように、助手席側に設けておくこともできる。助手席に該当者を乗せる場合に対応できる。さらに、図2(c)に示すように後部座席で使用できるように設けることもできる。該当者を後部座席に乗せる場合に対応できる。いずれも、車載器1および指置き部8の車内設置とともに指置き部接続コード7を車内に適切に敷設すれば実現する。
図3は、本発明の一実施形態に係る車線制御装置の構成を示すブロック図である。図3に示すように、車線制御装置30は、受信制御部31、送信制御部32、処理部33を有する。受信制御部31は、車載器側からの情報の無線受信を制御するものである。車載器からの受信情報には、ETC用カードの固有情報のほか、入口情報、指紋照合一致情報、リトライ済情報などがある。入口情報については、指紋照合を伴って入口通過をしたことを示す情報が伴う場合もあり得る(この場合の入口情報を該当者入口情報という。以下同。)。
送信制御部32は、車載器側への情報の無線送信を制御するものである。車載器への送信情報には、入口情報(または該当者入口情報)があり得る。処理部33は、受信制御部31を介して入力された情報により処理を行なうものである。処理として、指紋照合一致情報が入力されている場合には、それに対応する該当者料金収受処理を行なう。リトライ済情報が入力されている場合には、先回の収受料金を減額すべく収受減額処理を行なう。これらの処理の結果は通信路34を介してカード会社側システムに送られる。なお、この車線制御装置30は、それが、均一料金収受システム用、対距離料金収受システムの入口用、対距離料金収受システムの出口用のいずれかであるかにより有すべき機能が多少異なる(後述を参照)。
以上構成を説明した車載器1および車線制御装置30におけるこれらの間の無線通信を滞りなく行うための構成(例えばアンテナ、車両検知器など)については一般的に公知なのでここでは詳細説明を省略する。
以下では、上記説明したETCシステム用車載器1および車線制御装置30における具体的な動作を図4ないし図12をも参照して説明する。まず、図4は、本発明の一実施形態に係るETCシステム用車載器1側の通常時動作フローを示す流れ図である。通常時動作とは、ETCシステムの車線制御装置30との通信中の動作とそれに勧奨された利用者の操作に基づき行う動作とを除く動作のことであり、主に、あらかじめ行う指紋照合動作が相当する。利用者は、あらかじめ指紋情報を自主的に行いETCゲートの通過に備える。
まず、車載器1が、通常は指紋情報の入力を受け付ける状態にあるので、利用者が指置き部に指を置き指紋入力を行う(ステップ41)。指紋入力がされると、車載器1の指紋照合処理部13で、登録された指紋情報との照合処理がなされる(ステップ42)。表示部3には「照合中」表示がなされる。
照合処理で一致が確認されない場合には(ステップ43のN)、表示部3の表示を「照合NG」に変えて(ステップ46)処理を終える。照合処理で一致が確認された場合には(ステップ43のY)、次に入口情報が保持されているかどうかを判断する(ステップ44)。
入口情報が保持されているという場合は(ステップ44のY)、すでに対距離料金収受システムの入口ゲートを通過していることになる。その場合に説明は後回しにし、入口情報が保持されていない場合(ステップ44のN)について述べると、この場合は、対距離料金収受システムの入口ゲート前であるか、均一料金収受システムのゲート前のいずれかである。そこで、それらのゲート通過に備えて「照合OK」の表示を行う(ステップ45)。また指紋照合の一致情報(以下、単に「一致情報」ともいう。)を保持しておく(同)。この一致情報の保持は、タイマで管理され時間切れにより消去される。利用者は、一致情報が保持された間にETCゲートを通過する。
入口情報が保持されている場合は(ステップ44のY)、次に、それが該当者入口情報であるかどうかを判断する(ステップ47)。該当者入口情報とは、対距離料金収受システムの入口ゲート通過で指紋照合が正常に行われていて、そのことの車線制御装置側からの認証が含まれる入口情報である。該当者入口情報でない場合には(ステップ47のN)、表示を「入口照合なし」に変えて(ステップ49)処理を終える。
ステップ47で該当者入口情報であることが確認された場合には、次に、今回の照合(ステップ43での照合)結果が該当者入口情報のものと一致するかどうかを判断する(ステップ48)。これは、登録されている指紋情報が複数人のものの場合があるからである。登録指紋情報が単一人のものに限られる場合にはこの判断処理を設けることなくステップ45に移行することができる。ステップ48で今回の照合結果が該当者入口情報と一致する場合には正常な状態なのでステップ45に移行する。ステップ48で今回の照合結果が該当者入口情報と一致しない場合には、表示を「入口と不一致」に変えて(ステップ50)処理を終える。
図5は、本発明の一実施形態に係るETCシステム用車載器1における均一料金収受ETCシステムの料金所通過時の動作フローを示す流れ図である。まず、ETCシステムの料金所に車両が進入すると車線制御装置30側から電波が照射されるのでこれが動作開始のきっかけになる(ステップ61)。そこで、まず、一致情報を保持しているかどうかを調べる(ステップ62)。一致情報を保持している場合には、一致情報を車線制御装置30側に送信しかつ消去する(ステップ63)。消去するのは、ここでの収受処理が該当者のものとしてなされれば目的を達するからである。
次に、リトライ済情報を有しているかどうかが調べられる(ステップ64)。リトライ済情報とは、先回の料金支払いが割引ではなく通常でなされているが、その後の指紋入力のやり直し(リトライ)により該当者確認がされた場合にその旨を車載器1側に記録し保存しておいたものである。そこで、リトライ済情報が存在する場合には、それを車線制御装置30側に送信する(ステップ65)。車線制御装置30では、以上により、所定の料金収受処理(および遡及的に料金減額処理)を行う。これで車載器1による支払いは完了する。車載器1の表示は「通信OK(割引)」に変わる(ステップ66)。
一方、一致情報が保持されていない場合には(ステップ62のN)、このゲートでの指紋入力による支払いを利用者に勧めるため、「照合してください」の表示または警告を行う(ステップ67)。これに利用者が応じて指紋情報の入力が受け付けられると(ステップ68)、指紋照合が行われる(ステップ69)。照合結果が一致すれば(ステップ70のY)、「照合OK」の表示に変わりかつ照合の一致情報が保持される(ステップ71)。一致情報の保持がされると、上記説明したステップ63に移行し以後は同様に処理される。
照合結果が一致しない場合には(ステップ70のN:この場合には指紋入力自体がなされなかった場合も含まれる)、次に、リトライ済情報の有無によりステップ72、73を実行する。ステップ72、73は、上記説明したステップ64、65とそれぞれ同じである。以上の後、車線制御装置30は、所定の料金収受処理(および遡及的に料金減額処理)を行い、これにより車載器1による支払いは完了する。車載器1の表示は「通信OK」に変わる(ステップ74)。
上記のように、あらかじめ指紋入力を行って一致情報を保持させていない場合にもETCゲートからの電波照射開始によって表示または警告がなされこれに利用者が応じて指紋入力が正常に行われれば減額処理が可能になる。しかしながら、その間の時間(ゲート通過の時間)は短く、指紋入力が円滑に終了する場合ばかりではないと考えられる。そこで、ステップ74のように支払いが通常になってしまった場合には、次に、「再照合できます」表示がなされる(ステップ75:すなわち、以降は、上記で言及したリトライ情報を保持させるための処理である。)。「再照合できます」の表示は、一定の時間(例えば5分程度)のみでよい。利用者のリトライの意思を実行に移す時間を確保すれば十分だからである。
利用者が応じた場合には、その指紋入力を受け付け(ステップ76)、照合処理を行なう(ステップ77)。照合処理で一致が確認された場合には(ステップ78のY)、「照合OK・次回利用時に適用されます」表示に変わる(ステップ79)。また、照合の一致情報をリトライ済情報として保持する(同)。照合で一致が確認されない場合には、「照合NG」表示に変える(ステップ80)。以上により、均一料金収受ETCシステムの料金所通過時における一連の処理を終える。
図6は、本発明の一実施形態に係る車線制御装置30の側の動作、およびこれに対応するカード会社側システム側の動作を示す流れ図である。上記のように車載器1側が車線制御装置30と通信を行いこれにより車線制御装置30が料金収受処理を行なった場合には、その料金収受データは上位のシステム側に送信される(ステップ81)。また、リトライ済情報があれば同時に送信される(同)。これに応じて、カード会社システムでは、送信された料金収受データを履歴として残す(ステップ82)。また、リトライ済情報を受信したときには、履歴としての残る先回の料金収受データを割り引き適用の額に書き直す(同)。なお、書き直す前に先月決済が終っている場合には、決済を終えた履歴を参照して減額値を特定し当月の利用額から減ずるような対応をすることができる。
図7は、図5に示したETCシステム用車載器1側の動作におけるETC用カード20内データの変化を示す図である(一例)。ここで説明のETC用カード20内には、図示するように、固有情報保持領域、一致情報保持領域、リトライ済情報保持領域、利用履歴記録領域があるものとする。図7の左上は、車線制御装置30側との通信前に指紋照合がなされている場合に、a料金所(均一料金収受の料金所)での処理を終えた状態を示している。すなわち、あらかじめ保持されていた一致情報(「OK」)は消去され、利用履歴には、a料金所と減額処理を行なった旨の「OK」とが残される。
図7左上の状態から、b料金所(均一料金収受の料金所)を利用・通過した場合であってそこでも事前に指紋照合がなされていた場合には、同様に消去、書き込みがされて図7の左下の状態になる。
一方、車線制御装置30側との通信前に指紋照合がなされていない場合にa料金所での処理を終えた状態は、図7右上に示すようになる。すなわち、一致情報はあらかじめ保持されてなく、利用履歴には、a料金所の情報のみ残される。この状態から、a料金所を通過後リトライを行い指紋照合の一致が確認された場合には、その下に示すように、リトライ済情報保持領域にリトライ済情報(「OK」:図でブロック矢印表示)が記録され保持される。
この状態から、次に、b料金所を利用・通過した場合には(ただしそこでは事前に指紋照合がなされているとする。)、図7の右最下に示すようになる。すなわち、あらかじめ保持されていた一致情報(「OK」)は消去され、またリトライ済情報の「OK」も消去される。利用履歴には、先回のa料金所の利用にリトライの旨の「OK」が追加記入され(図でブロック矢印表示)、さらに今回の利用としてb料金所の情報と減額処理である旨の「OK」とが記入される。
ここに説明したETC用カード20内の記憶領域の設定は一例であり、すでに述べたように、その一部の記憶領域を車載器1側に設けるようにしても同様な動作が可能である。これは、後述する図9、図12の場合も同様である。
図8は、本発明の一実施形態に係るETCシステム用車載器1側における対距離料金収受ETCシステムの入口通過時の動作フローを示す流れ図である。この入口では、料金収受はなされず、主として、車線制御装置30からの入口情報の送信と車載器1によるその受信がなされる。
まず、ETCシステムの入口ゲートに車両が進入すると車線制御装置30側から電波が照射されるのでこれが動作開始のきっかけになる(ステップ91)。そこで、一致情報を保持しているかどうかを調べる(ステップ92)。一致情報を保持している場合には、一致情報を車線制御装置30側に送信しかつ消去する(ステップ93)。消去するのは、ここでの入口処理が該当者のものとしてなされれば目的を達するからである。
車線制御装置30側に一致情報が送信されると、これにより車線制御装置30は該当者入口情報を車載器1に送信するのでこれを受け取る(ステップ94)。該当者入口情報については、図4のステップ47で説明した通りである。これにより、表示部3を「通信OK・照合OK」表示に変え(ステップ95)処理を終了する。
一方、一致情報が保持されていない場合には(ステップ92のN)、この入口での指紋入力を伴う通過を利用者に勧めるため、「照合してください」の表示または警告を行う(ステップ97)。これに利用者が応じて指紋情報の入力が受け付けられると(ステップ98)、指紋照合が行われる(ステップ99)。照合結果が一致すれば(ステップ100のY)、「照合OK」の表示に変わりかつ照合の一致情報が保持される(ステップ101)。一致情報の保持がされると、上記説明したステップ93に移行し以後は同様に処理される。
照合結果が一致しない場合には(ステッ100のN:この場合には指紋入力自体がなされなかった場合も含まれる)、次に、車線制御装置30側から送信される入口情報を受け取る(ステップ102)。入口情報には、該当者であることの認証は含まれていない。これにより、表示部3は、「通信OK・照合NG」表示に変わる(ステップ103)。
上記のように、あらかじめ指紋入力を行って一致情報を保持させていない場合にもETCゲートからの電波照射開始によって表示または警告がなされこれに利用者が応じて指紋入力が正常に行われれば該当者の入口通過であることを車載器1側に記録できる。しかしながら、その間の時間(ゲート通過の時間)は短く、指紋入力が円滑に終了する場合ばかりではないと考えられる。そこで、ステップ103のように通過の扱いが通常になってしまった場合には、次に、「再照合できます」表示がなされる(ステップ105:すなわち、以降は、入口通過に伴うリトライ情報を保持させるための処理である。)。「再照合できます」の表示は、一定の時間(例えば5分程度)のみでよい。利用者のリトライの意思を実行に移す時間を確保すれば十分だからである。
利用者が応じた場合には、その指紋入力を受け付け(ステップ106)、照合処理を行なう(ステップ107)。照合処理で一致が確認された場合には(ステップ108のY)、「照合OK」表示に変わる(ステップ109)。また、照合の一致情報をリトライ済情報として保持する。照合で一致が確認されない場合には、「照合NG」表示に変える(ステップ110)。以上により、対距離料金収受ETCシステムの入口通過時における一連の処理を終える。
なお、上記で、該当者入口情報、およびリトライ済情報は、登録されている指紋が複数である場合には、そのうちのどの指紋が入力されたかの情報も付帯させ記憶させておく。出口での該当者確認との一致を調べるためである。
図9は、図8に示したETCシステム用車載器1側の動作におけるETC用カード20内データの変化を示す図である(一例)。ここで説明のETC用カード20内には、図示するように、固有情報保持領域、一致情報保持領域、リトライ済情報保持領域、利用履歴記録領域があるものとする。図9の左上は、車線制御装置30側との通信前に指紋照合がなされている場合に、A入口(対距離料金収受の入口)での処理を終えた状態を示している。すなわち、あらかじめ保持されていた一致情報(「OK」)は消去され、利用履歴には、A入口と指紋照合がなされて入場した旨(認証)の「OK」とが残される(すなわち、該当者入口情報である。)。この「OK」は、上記したように、登録されている指紋が複数である場合には、そのうちのどの指紋が入力されたかの情報も付帯させる。
一方、車線制御装置30側との通信前に指紋照合がなされていない場合にA入口での処理を終えた状態は、図9右上に示すようになる。すなわち、一致情報はあらかじめ保持されてなく、利用履歴には、A入口の情報のみ残される。この状態から、A入口を通過後リトライを行い指紋照合の一致が確認された場合には、その下に示すように、利用履歴にリトライ済情報(「OK」:図でブロック矢印表示)が記録され保持される。この「OK」も、登録されている指紋が複数である場合には、そのうちのどの指紋が入力されたかの情報も付帯させる。
図10、図11は、本発明の一実施形態に係るETCシステム用車載器1における対距離料金収受ETCシステムの料金所(すなわち出口)通過時の動作フローを示す流れ図である。まず、ETCシステムの出口に車両が進入すると車線制御装置30側から電波が照射されるのでこれが動作開始のきっかけになる(ステップ121)。そこで、まず、一致情報を保持しているかどうかを調べる(ステップ122)。一致情報を保持している場合には、一致情報を車線制御装置30側に送信しかつ消去する(ステップ123)。また、該当者入口情報を車線制御装置30に送信する(同)。一致情報を消去するのは、ここでの収受処理が該当者のものとしてなされれば目的を達するからである。
次に、リトライ済情報を有しているかどうかが調べられる(ステップ124)。ここでのリトライ済情報とは、当然ながら、前回の料金収受が通常でなされた後のリトライによって記録されたものである。リトライ済情報が存在する場合には、それを車線制御装置30側に送信する(ステップ125)。車線制御装置30では、以上により、所定の料金収受処理(および遡及的に料金減額処理)を行う。これで車載器1による支払いは完了する。車載器1の表示は「通信OK(割引)」に変わる(ステップ126)。
一方、一致情報が保持されていない場合には(ステップ122のN)、この出口での指紋入力による割引支払いを利用者に勧めるため、「照合してください」の表示または警告を行う(ステップ127)。これに利用者が応じて指紋情報の入力が受け付けられると(ステップ128)、指紋照合が行われる(ステップ129)。照合結果が一致すれば(ステップ130のY)、次に、照合が該当者入口情報と一致するかが調べられる(ステップ131)。一致すれば、「照合OK」の表示に変わりかつ照合の一致情報が保持される(ステップ132)。一致情報の保持がされると、上記説明したステップ123に移行し以後は同様に処理される。
照合結果が一致しない場合(ステップ130のN:この場合には指紋入力自体がなされなかった場合も含まれる)、および照合結果が一致したものの該当者入口情報と一致しなかった場合(該当者入口情報が存在せず入口情報が存在する場合も含まれる)には(ステップ131のN)、入口情報または該当者入口情報を車線制御装置30に送る(ステップ133)。また、リトライ済情報の有無によりステップ134、135を実行する。ステップ134、135は、上記説明したステップ124、125とそれぞれ同じである。なお、照合結果が一致したものの該当者入口情報と一致しなかった場合には(ステップ131のN)、「入口と不一致」の表示を行うようにしてもよい。また、ここで該当者入口情報自体が存在しなかった場合には、「入口照合なし」の表示を行うようにしてもよい。
以上の後、車線制御装置30は、所定の料金収受処理(および遡及的に料金減額処理)を行い、これにより車載器1による支払いは完了する。車載器1の表示は「通信OK」に変わる(ステップ136)。
上記のように、あらかじめ指紋入力を行って一致情報を保持させていない場合にもETCゲートからの電波照射開始によって表示または警告がなされこれに利用者が応じて指紋入力が正常に行われれば減額処理が可能になる。しかしながら、その間の時間(ゲート通過の時間)は短く、指紋入力が円滑に終了する場合ばかりではないと考えられる。そこで、ステップ136のように支払いが通常になってしまった場合には、次に、「再照合できます」表示がなされる(ステップ137:すなわち、以降はリトライ情報を保持させるための処理である。)。「再照合できます」の表示は、一定の時間(例えば5分程度)のみでよい。利用者のリトライの意思を実行に移す時間を確保すれば十分だからである。
利用者が応じた場合には、その指紋入力を受け付け(ステップ138)、照合処理を行なう(ステップ139)。照合処理で一致が確認された場合には(ステップ140のY)、照合結果が該当者入口情報と一致するかどうかが調べられる(ステップ141)。一致する場合には、「照合OK・次回利用時に適用されます」表示に変わる(ステップ142)。また、照合の一致情報をリトライ済情報として保持する(同)。照合で一致が確認されない場合には(ステップ140のN)、「照合NG」表示に変える(ステップ143)。また、照合結果が該当者入口情報と一致しない場合には(ステップ141のN)、「入口と不一致」表示に変える(ステップ144)。ここで、該当者入口情報自体が存在しなかった場合には、「入口照合なし」の表示を行うようにしてもよい。以上により、対距離料金収受ETCシステムの料金所(出口)通過時における一連の処理を終える。
図12は、図10、図11に示したETCシステム用車載器1側の動作におけるETC用カード20内データの変化を示す図であり(一例)、図9に示した入口通過によるデータ変化の続きとして示すものである。図12の左上は、車線制御装置30側との通信前に指紋照合がなされている場合に、B出口(対距離料金収受の料金所)での処理を終えた状態を示している。すなわち、あらかじめ保持されていた一致情報(「OK」)は消去され、利用履歴には、B出口と減額処理である旨の「OK」とが追記され残される。
図12左上の状態から、次に、c料金所(ここでは均一料金収受の料金所)を利用・通過した場合であってそこでも事前に指紋照合がなされていた場合には、同様にさらに消去、書き込みがされて図12の左下の状態になる。
一方、車線制御装置30側との通信前に指紋照合がなされていない場合にB出口での処理を終えた状態は、図12右上に示すようになる。すなわち、一致情報はあらかじめ保持されてなく、利用履歴には、B出口の情報のみ追記され残される。この状態から、B料金所を通過後リトライを行い指紋照合の一致が確認された場合には、その下に示すように、リトライ済情報保持領域にリトライ済情報(「OK」:図でブロック矢印表示)が記録され保持される。
この状態から、次に、上記c料金所を利用・通過した場合には(ただしそこでは事前に指紋照合がなされているとする。)、図12の右最下に示すようになる。すなわち、あらかじめ保持されていた一致情報(「OK」)は消去され、またリトライ済情報の「OK」も消去される。利用履歴には、先回のB出口の利用にリトライの旨の「OK」が追加記入され(図でブロック矢印表示)、さらに今回の利用としてc料金所の情報と減額処理である旨の「OK」とが記入される。
以上説明のように、本実施形態によれば、あらかじめ保持された指紋情報と入力された指紋情報との照合を指紋照合処理部13が実行する。照合の結果が一致すれば、その一致情報が車線制御装置30側に送られ、車線制御装置30側では、送られた一致情報により該当者確認ができるので、それに従い所定の該当者割引処理を行なうことが可能となる。また、車載器1側で該当者の確認処理を行なうことができ、車線制御装置30やその上位システムでの負担の増加はほとんどない。よって、システムの設備投資を十分に抑制して新たなサービスの提供ができるようになる。
1…ETCシステム用車載器、2…ETC用カード挿入口、3…表示部、4…通信ランプ、5…照合ランプ、6…音声発生部、7…指置き部接続コード、8…指置き部、11…制御部、12…指紋情報保持部、13…指紋照合処理部、14…一時保持部、15…入口情報保持部、16…警告報知部、17…リトライ勧奨報知部、18…リトライ済情報保持部、20…ETC用カード、21…記憶領域、22…指紋情報保持領域、23…固有情報保持領域、25…ハンドル、30…車線制御装置、31…受信制御部、32…送信制御部、33…処理部。
Claims (17)
- 入力された指紋情報とあらかじめ保持された指紋情報とを照合処理する指紋照合処理部と、
前記照合処理で一致が確認されたときの一致情報を一時保持する一時保持部と、
前記一時保持された一致情報を車線制御装置側に送るとともに前記一時保持された一致情報を消去する制御部と
を具備することを特徴とするETCシステム用車載器。 - 登録された指紋情報を保持する指紋情報保持部をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のETCシステム用車載器。
- 前記車線制御装置が対距離料金収受システムの入口用装置である場合に前記車線制御装置側から送られてくる該当者入口情報を保持する入口情報保持部をさらに具備し、
前記制御部が、前記車線制御装置が対距離料金収受システムの出口用装置である場合には前記一時保持された一致情報に加えて前記保持された該当者入口情報を前記車線制御装置側に送るとともに前記一時保持された一致情報を消去すること
を特徴とする請求項1記載のETCシステム用車載器。 - 登録された複数の指紋情報を保持可能な指紋情報保持部をさらに具備し、
前記制御部が、前記一時保持された一致情報と前記保持された該当者入口情報との一致を確認することを条件として、前記車線制御装置が対距離料金収受システムの出口用装置である場合に前記一時保持された一致情報に加えて前記保持された該当者入口情報を前記車線制御装置側に送るとともに前記一時保持された一致情報を消去すること
を特徴とする請求項3記載のETCシステム用車載器。 - 前記一時保持部が、前記一致情報を一時保持する時間に制限を有していることを特徴とする請求項1記載のETCシステム用車載器。
- 前記一時保持部が、ETC用カードの取り出しがあった場合または電源供給が停止した場合には前記一時保持された一致情報を消去することを特徴とする請求項1記載のETC用車載器。
- 前記照合処理での一致が確認されないときにその旨を警告報知する警告報知部をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のETCシステム用車載器。
- 前記警告報知部の警告報知が、前記車線制御装置との通信時に発せられることを特徴とする請求項7記載のETCシステム用車載器。
- 前記指紋照合処理部が、前記警告報知に応じて再度入力された指紋情報を前記入力された指紋情報とし得ることを特徴とする請求項8記載のETCシステム用車載器。
- 前記車線制御装置との通信の後にリトライ可能である旨を報知するリトライ勧奨報知部と、
前記報知されたリトライ可能である旨に応じて再度入力された指紋情報が前記保持された指紋情報と前記指紋照合部で照合されて一致が確認されたときにその一致情報をリトライ済情報として保持するリトライ済情報保持部とをさらに具備し、
前記制御部が、前記一時保持された一致情報とともに前記保持されたリトライ済情報を前記車線制御装置側に送ること
を特徴とする請求項7記載のETCシステム用車載器。 - 前記リトライ勧奨報知部が、前記通信の後にリトライ可能である旨を報知する時間に制限を有していることを特徴とする請求項10記載のETCシステム用車載器。
- 指紋情報を登録保持する指紋情報保持領域と、
前記指紋情報に対応する固有情報を保持する固有情報保持領域と
を具備することを特徴とするETC用カード。 - 前記登録された指紋情報との照合がなされた旨の情報を保持する照合情報保持領域をさらに具備することを特徴とする請求項12記載のETC用カード。
- 車載器より送られる指紋照合一致情報を受信する受信制御部と、
前記受信された指紋照合一致情報により該当者料金収受処理を行なう処理部と
を具備することを特徴とする車線制御装置。 - 車載器より送られる指紋照合一致情報を受信する受信制御部と、
前記受信された指紋照合一致情報に応じて該当者入口情報を前記車載器に送信する送信制御部と
を具備することを特徴とする車線制御装置。 - 車載器より送られる指紋照合一致情報と該当者入口情報とを受信する受信制御部と、
前記受信された指紋照合一致情報と該当者入口情報とにより該当者料金収受処理を行なう処理部と
を具備することを特徴とする車線制御装置。 - 前記受信制御部は、前記車載器より送られるリトライ済情報をもさらに受信可能であり、
前記処理部が、前記受信されたリトライ済情報を参照して収受減額処理をもさらに行うこと
を特徴とする請求項14または16記載の車線制御装置。
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KR100980336B1 (ko) | 2008-04-23 | 2010-09-06 | 김주성 | 요금할인기능이 추가된 무정차요금징수시스템용 오비유단말기 및 그 요금 징수방법 |
KR101020770B1 (ko) * | 2008-08-29 | 2011-03-09 | 박주환 | 할인대상자를 위한 통행요금결제 단말기, 방법 및 지문정보저장 방법 |
KR101038327B1 (ko) | 2009-12-01 | 2011-06-01 | 장애인표준사업장비클시스템 주식회사 | 하이패스 차량단말기용 생체정보인증 시스템 |
KR200495799Y1 (ko) * | 2021-07-02 | 2022-08-22 | 권홍 | 차량 통행료 자동지불단말기 |
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2003
- 2003-09-05 JP JP2003314814A patent/JP2005084842A/ja active Pending
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