JP2005084265A - 金管楽器用消音器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金管楽器の吹奏感を損なわず、より金管楽器用消音器を使用しない場合に近い感覚での吹奏を可能とすることのできる金管楽器用消音器を提供する。
【解決手段】 遮音用筒体1は、略有底円筒状に形成され、一端に金管楽器のベル部Bを挿入可能な開口部2が形成されている。吹奏音がマイクロホン3で検出され、消音用信号生成回路部4、スピーカー5によって、吹奏音とは逆位相の音が発せられ、吹奏音が消音されるよう構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】 遮音用筒体1は、略有底円筒状に形成され、一端に金管楽器のベル部Bを挿入可能な開口部2が形成されている。吹奏音がマイクロホン3で検出され、消音用信号生成回路部4、スピーカー5によって、吹奏音とは逆位相の音が発せられ、吹奏音が消音されるよう構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、トランペット等の金管楽器の吹奏音を消音するための金管楽器用消音器に関する。
従来から、トランペット等の金管楽器では、住宅密集地における近隣への音の影響を軽減する等の目的で、金管楽器用消音器が用いられている。このような金管楽器用消音器としては、トランペット等のベル部に装着し、ベル部を実質的に密閉し、マウスピースから吹き込まれた息を小さな息抜き穴から外部に排出するようにして、ベル部から発生する音を、この息抜き穴から漏れ出る音のみとすることにより弱音化し、外部に出る音量を調整する所謂密閉型の金管楽器用消音器が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開平8−194473号公報(第2−3頁、第12−14図)。
特開2001−282233号公報(第3−4頁、第1−3図)。
上述したとおり、従来においては、トランペット等のベル部に装着し、ベル部から発生する音が外部に漏洩しないようにする密閉型の金管楽器用消音器が用いられている。
しかしながら、上記のような従来の金管楽器用消音器では、マウスピースから金管楽器内に息を吹き入れた際に、金管楽器用消音器が息の流れに対する抵抗となって、マウスピースから吹き入れられた息の流通が妨げられる。このため、金管楽器用消音器を使用すると、金管楽器用消音器を使用しない場合に比べて金管楽器内に吹き入れられる息の量が減少し、金管楽器用消音器を使用しない通常の吹奏時と吹奏感が異なる、つまり、吹奏感が損なわれてしまうという問題がある。
なお、上記のような金管楽器用消音器を装着するのは、通常の場合、金管楽器の練習の時であり、通常の演奏の場合(所謂本番の演奏等の場合)は、金管楽器用消音器を取り外した状態で演奏することが多いが、上述したように、吹奏感の相違があると、効果的な練習が行えないことになる。
本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたもので、金管楽器の吹奏感を損なわず、より金管楽器用消音器を使用しない場合に近い感覚での吹奏を可能とすることのできる金管楽器用消音器を提供しようとするものである。
すなわち、本発明の金管楽器用消音器は、金管楽器のベル部を挿入可能な開口部を有する遮音用筒体と、前記遮音用筒体内に配置され、前記金管楽器から発生する音を検知し、電気信号に変換するためのマイクロホンと、前記マイクロホンからの電気信号に基づいて、前記金管楽器から発生する音と逆位相の音を発生させるための消音用電気信号を生成する消音用信号生成回路部と、前記消音用信号生成回路部からの前記消音用電気信号に基づいて、前記遮音用筒体内に前記金管楽器から発生する音と逆位相の音を発生させるスピーカーとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の金管楽器用消音器は、上記金管楽器用消音器において、前記遮音用筒体が、吸音材から略有底円筒状に構成されていることを特徴とする。
また、本発明の金管楽器用消音器は、上記金管楽器用消音器において、前記消音用信号生成回路部が、前記スピーカーから発生する音の音量を調整可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明の金管楽器用消音機は、上記金管楽器用消音機において、前記遮音用筒体を所望高さ、所望角度に支持する支持機構を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、金管楽器の吹奏感を損なわず、より金管楽器用消音器を使用しない場合に近い感覚での吹奏を可能とすることができる。
以下、本発明の詳細を、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の金管楽器用消音器の一実施形態の概略構成を模式的に示すものである。同図に示すように、遮音用筒体1は、吸音材から略円筒状に形成された側壁部1aと、この側壁部1aの一方の開口部を閉塞する底板1bとから構成されており、その一端には、トランペット等の金管楽器のベル部Bを挿入可能な開口部2が形成され、全体として有底円筒状に構成されている。
この遮音用筒体1は、金管楽器のベル部Bから発せられた吹奏音が、直接外部に漏れることを防止し、吹奏音の大部分が、遮音用筒体1内部に向けて発せられるようにするためのものである。
上記遮音用筒体1内には、やや開口部2寄りの位置であって、遮音用筒体1の略中心軸上に位置するように、マイクロホン3が設けられており、このマイクロホン3は、底板1bに設けられた消音用信号生成回路部4に電気的に接続されている。さらに、遮音用筒体1内の底板1bの近傍には、消音用信号生成回路部4と電気的に接続されたスピーカー5が設けられている。
上記マイクロホン3は、金管楽器のベル部Bから発せられる吹奏音を検出し電気信号に変換するためのものである。また、上記消音用信号生成回路部4は、マイクロホン3からの電気信号に基づいて、このマイクロホン3からの電気信号の位相を反転させた逆位相の電気信号であってかつ増幅された消音用電気信号を生成するようになっている。なお、マイクロホン3としては、ダイナミックマイクロホン、コンデンサマイクロホン等どのようなマイクロホンでも使用することができ、この他コンタクトマイクロホンを使用することもできる。また、マイクロホン3の配置位置は、図1に示す位置に限らず、ベル部Bから発せられる吹奏音を検出可能な位置であれば、何処でも良い。
そして、上記スピーカー5からは、消音用信号生成回路部4から出力された消音用電気信号に基づいて、マイクロホン3で検出された吹奏音とは逆位相の音で、吹奏音の音量に応じた音量の音が発せられるようになっており、このスピーカー5から発せられる音によって、金管楽器のベル部Bから発せられた吹奏音が消音される。なお、スピーカー5としては、例えば、コーン型スピーカー、ドーム型スピーカー、ホーン型スピーカー等どのようなものも使用することができる。
また、この消音のレベルは、スピーカー5から発せられる音の音量を、消音用信号生成回路部4に設けられたボリュームコントローラ4aで調整することにより、選択することができるようになっており、これによって、吹奏者に聞こえる吹奏音の大きさを調整することができるようになっている。すなわち、スピーカー5から発せられる音の音量を、金管楽器のベル部Bから発せられる吹奏音の音量と略同一とすることによって、消音のレベルを最も高くすることができる。そして、この状態から、スピーカー5の音量を低下させることによって、消音のレベルを低くすることができ、吹奏者に聞こえる吹奏音を大きくすることができる。
このように、本実施形態に係る金管楽器用消音器では、金管楽器のベル部Bと非接触な状態で消音することができる。このベル部Bは、振動を音に変える部分であるので、ベル部Bに比接触な状態で消音できることは、演奏者にとって大変重要なことである。また、本実施形態に係る金管楽器用消音器では、マウスピースから吹き込まれた息に対して、密閉型の消音器のような大きな抵抗がない。以上のような理由により、本実施形態に係る金管楽器用消音器では、吹奏感を損なわずに、より金管楽器用消音器を使用しない場合に近い感覚での吹奏を可能とすることができる。
また、消音用信号生成回路部4において、スピーカー5から発せられる音の波形を調整できるようにし、例えば高音領域や低音領域等の周波数領域毎に消音状態を調整可能とすることもできる。
なお、マイクロホン3には、マイクロホン3のスピーカー5側及び側方を囲み、スピーカー5からの音がマイクロホン3に入ることを防止し、ハウリングを防止するためのマイクカバー6が設けられている。
図2は、上記構成の金管楽器用消音器の使用態様の一例を示すもので、遮音用筒体1は、三脚等からなる支持部7と雲台8とから構成された支持機構によって支持されており、その高さ及び傾きを調整できるようになっている。そして、遮音用筒体1の高さ及び傾きを調整することにより、演奏者の演奏姿勢に合った状態で、ベル部Bを遮音用筒体1内に挿入可能な状態に設定することができる。なお、支持機構としては、図2に示されるような構成のものに限らず、その他どのような構造のものも採用することができる。
図3は、他の金管楽器用消音器の実施形態を示すもので、この実施形態では、遮音用筒体10が、U字状に曲折された形状となっており、そのU字形の一端に開口部2が設けられ、他端にスピーカー5が配置されている。このような形状の遮音用筒体10を用いると、ベル部Bとスピーカー5とが直接対向する配置とならないので、スピーカー5に加わる負荷を軽減することができる。
なお、上記の実施形態に示した遮音用筒体1,10の形状に限られず、他の形状の遮音用筒体を使用することができることは勿論である。
本発明に係る金管楽器用消音器は、楽器の製造産業等において製造することが可能である。したがって、産業上の利用可能性を有する。
1,10……遮音用筒体、2……開口部、3……マイクロホン、4……消音用信号生成回路部、4a……ボリュームコントローラ、5……スピーカー、6……マイクカバー、7……支持部、8……雲台。
Claims (4)
- 金管楽器のベル部を挿入可能な開口部を有する遮音用筒体と、
前記遮音用筒体内に配置され、前記金管楽器から発生する音を検知し、電気信号に変換するためのマイクロホンと、
前記マイクロホンからの電気信号に基づいて、前記金管楽器から発生する音と逆位相の音を発生させるための消音用電気信号を生成する消音用信号生成回路部と、
前記消音用信号生成回路部からの前記消音用電気信号に基づいて、前記遮音用筒体内に前記金管楽器から発生する音と逆位相の音を発生させるスピーカーと
を備えたことを特徴とする金管楽器用消音器。 - 請求項1記載の金管楽器用消音器において、
前記遮音用筒体が、吸音材から略有底円筒状に構成されていることを特徴とする金管楽器用消音器。 - 請求項1又は2記載の金管楽器用消音器において、
前記スピーカーから発生する音の音量を調整し、消音レベルを調整可能に構成されていることを特徴とする金管楽器用消音器。 - 請求項1乃至3いずれか1項記載の金管楽器用消音器において、
前記遮音用筒体を所望高さ、所望角度に支持する支持機構を具備したことを特徴とする金管楽器用消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003314816A JP2005084265A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | 金管楽器用消音器 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=34415261
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JP (1) | JP2005084265A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007101720A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Yamaha Corp | 金管楽器用消音器および金管楽器用消音システム |
JP2007171249A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | National Univ Corp Shizuoka Univ | 金管楽器の演奏支援方法並びにその装置 |
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2003
- 2003-09-05 JP JP2003314816A patent/JP2005084265A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4701974B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-06-15 | ヤマハ株式会社 | 金管楽器用消音器および金管楽器用消音システム |
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