JP2005081411A - プレス加工装置 - Google Patents

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Shingo Hashimoto
伸吾 橋本
Norio Koura
則夫 小浦
Yuichi Koishi
雄一 小石
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Abstract

【課題】 流体圧シリンダの小型化を図りつつ、非加工時には流体圧シリンダと第2工具とを大きく離間させることが可能なプレス加工装置を提供すること。
【解決手段】 プレス加工装置は、ベース11にフレーム12を介して支持された油圧シリンダ14と、油圧シリンダ14に取り付けられた可動側金型18と、ベース11において可動側金型18と対向するように配置された固定側金型19とを備えている。プレス加工装置は、可動側金型18を油圧シリンダ14によって被加工物Wに対する接離方向へ駆動することで、可動側金型18と固定側金型19との間で被加工物Wのプレス加工を行う。油圧シリンダ14は、移動機構21を介してフレーム12に支持されている。移動機構21は油圧シリンダ14を、被加工物Wのプレス加工を行う加工位置と、加工位置よりも固定側金型19から離間した位置である非加工位置との間で移動させることが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、電気モータの積層鉄心を構成する鉄心用部材を製作するために用いられるプレス加工装置に関する。
従来、プレス加工装置としては、ベースに支持された流体圧シリンダ(油圧シリンダ)と、該流体圧シリンダに取り付けられた第1工具(パンチ)と、ベースにおいて第1工具と対向するように配置された第2工具(ダイ)とを備えたものが存在する(例えば特許文献1参照。)。該プレス加工装置によれば、第1工具を流体圧シリンダによって被加工物に対する接離方向へ駆動することで、第1工具と第2工具との間で被加工物のプレス加工が行われる。
ここで、例えば、前記プレス加工装置を、電気モータの積層鉄心を構成する鉄心用部材を製作するために用いた場合、該鉄心用部材は1mm以下の薄板であることから、該鉄心用部材の加工時における流体圧シリンダのストロークは、数mm程度で十分である。しかし、流体圧シリンダの最大ストロークが数mm程度では、該流体圧シリンダを最大限収縮させたところで、第1工具及び/又は第2工具を交換する際の作業スペースが不足する。
従って、一般的に、前述した鉄心用部材言い換えれば薄物をプレス加工するために用いられるプレス加工装置においては、流体圧シリンダとして、プレス加工時のストロークよりもはるかに大きな最大ストロークを有するものが採用されている。このようにすれば、工具交換を行う際には、流体圧シリンダを加工時よりも大きく収縮させることで、該流体圧シリンダと第2工具とを大きく離間させることができ、工具交換のための作業スペースを確保することができる。
特開平5−329699号公報(第2頁、第3図)
ところが、工具交換を考慮して、流体圧シリンダに最大ストロークの大きなもの言い換えれば内部の流体室の容積が大きなものを採用すると、該流体圧シリンダを駆動するための流体圧回路装置(例えば油圧シリンダにあっては油圧回路装置)に必要な流体の量が多くなる。従って、流体圧回路装置を構成する機器(例えば油圧回路装置にあっては油タンク等)が大型化して、プレス加工装置が大型化する問題があった。
また、最大ストロークの大きな流体圧シリンダは、ロッド等の可動部分が大型となり該可動部分の重量が嵩んで伸縮の応答性が悪いため、プレス加工装置の稼働効率(単位時間において可能なプレス回数)が悪化する問題があった。さらに、流体圧シリンダを用いたプレス加工装置は、第1工具が被加工物に当接した時の反力を受けて、流体圧シリンダにおける流体室内の圧力が高まることで、第1工具と第2工具との間における所定のプレス荷重が発生されるようになっている。従って、流体圧シリンダの流体室の容積が大きくなって該流体室内に存在する流体の量が多くなると、第1工具が被加工物に当接してから流体室内の圧力が高まるまでに時間がかかり、これも流体圧シリンダの伸縮の応答性つまりプレス加工装置の稼働効率が悪化する要因となっていた。
本発明の目的は、流体圧シリンダの小型化を図りつつ、非加工時には流体圧シリンダと第2工具とを大きく離間させることが可能なプレス加工装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、ベースに支持された流体圧シリンダと、該流体圧シリンダに取り付けられた第1工具と、前記ベースにおいて前記第1工具と対向するように配置された第2工具とを備え、前記第1工具を前記流体圧シリンダによって被加工物に対する接離方向へ駆動することで、該第1工具と前記第2工具との間で前記被加工物のプレス加工を行うプレス加工装置において、前記流体圧シリンダは移動機構を介して前記ベースに支持されており、該移動機構は前記流体圧シリンダを、前記被加工物のプレス加工を行う加工位置と、該加工位置よりも前記第2工具から離間した位置である非加工位置との間で移動させることが可能な構成を備えていることを特徴としている。
前記流体圧シリンダの非加工位置は、例えば、第1工具及び/又は第2工具を交換する際に用いられる。流体圧シリンダが非加工位置に移動することで、第1工具及び/又は第2工具を交換するための作業スペースを確保することができる。このように、移動機構を備えることで、流体圧シリンダのストロークに頼ることなく、工具交換のための作業スペースを確保することができる。よって、流体圧シリンダとしては、プレス加工時において最低限必要なストロークのみを考慮した小型のもの言い換えれば最大ストロークの小さなものでよい。
請求項2の発明は請求項1に記載の発明において、前記移動機構は、前記流体圧シリンダをその伸縮方向に移動させることで、該流体圧シリンダを前記加工位置と前記非加工位置との間で移動させることを特徴としている。流体圧シリンダの伸縮方向と移動機構による流体圧シリンダの移動方向とを一致させることで、プレス加工時において流体圧シリンダに対して作用する反力を、移動機構によって好適に受承することができる。よって、流体圧シリンダがプレス加工時の反力でブレることを抑制でき、精度の高いプレス加工を行い得る。
請求項3の発明は請求項2に記載の発明において、前記移動機構は、前記ベース側に設けられた第1ネジ部と前記流体圧シリンダ側に設けられた第2ネジ部とが螺合されてなるネジ送り機構を備え、該ネジ送り機構は、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とが相対回転されることで、前記第2ネジ部を前記第1ネジ部に対して前記流体圧シリンダの伸縮方向へネジ送りさせることを特徴としている。ネジ送り機構は、構成がシンプルであるし、第1ネジ部と第2ネジ部との間でのフリクションを利用して、流体圧シリンダの加工位置及び非加工位置での位置決めを確実に行い得る利点もある。
請求項4の発明は請求項3に記載の発明において、前記第1ネジ部及び前記第2ネジ部はそれぞれ台形ネジよりなっていることを特徴としている。台形ネジによる螺合構造は、第1ネジ部と第2ネジ部との間でのフリクションが特に大きい。従って、プレス加工時の反力によって、第2ネジ部が第1ネジ部に対してネジ送りされてしまうことを抑制できる。よって、流体圧シリンダが加工位置からずれることを抑制でき、精度の高いプレス加工を行い得る。
請求項5の発明は請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記被加工物は、電気モータの積層鉄心を構成する鉄心用部材であることを特徴としている。鉄心用部材は薄板であって、その加工時に最低限必要な流体圧シリンダのストロークは小さなものとなる。このように、薄物のプレス加工を行うプレス加工装置において、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明を適用して流体圧シリンダを小型化できることは、その効果を奏するのに特に有効であると言える。
以上のように請求項1〜5の発明によれば、流体圧シリンダの小型化を図りつつ、非加工時には流体圧シリンダと第2工具とを大きく離間させることが可能となる。小型の流体圧シリンダは、それを駆動するために用いられる流体の量が少なくてすみ、該流体を扱う流体圧回路装置を小型化できてプレス加工装置を小型化できる。また、小型の流体圧シリンダは伸縮の応答性に優れるため、プレス加工装置の稼働効率を高めることができる。
以下、本発明を、電気モータの積層鉄心を構成する鉄心用部材を製作するために用いられるプレス加工装置において具体化した一実施形態について説明する。
先ず、プレス加工装置の概要について説明する。
図1は、プレス加工装置の正面図であり、要部を破断して示している。図2は図1の要部拡大図である。
図1及び図2に示すように、前記プレス加工装置の本体は、ベース11(機台)と、該ベース11の上面に立設された鳥居形のフレーム12とからなっている。フレーム12の上部において水平方向(図面左右方向)に延在する梁12aの中央部には、流体圧シリンダとしての油圧シリンダ14が、梁12aから垂下されたような状態で支持されている。つまり、油圧シリンダ14は、フレーム12を介してベース11に支持されている。
前記油圧シリンダ14は、梁12aによる支持を受けるシリンダ15と、該シリンダ15内に収容されたピストン16と、該ピストン16に連結されたロッド17とからなる周知の構成を有している。シリンダ15内にはピストン16によって、ベース11側の第1油室(流体室)15aと梁12a側の第2油室(流体室)15bとがそれぞれ区画形成されている(図2参照)。
前記油圧シリンダ14においてロッド17の先端(下端)には、第1工具としての可動側金型18が着脱可能に取り付けられている。ベース11の上面には、可動側金型18と対向するようにして、第2工具としての固定側金型19が着脱可能に取り付けられている。被加工物Wは、可動側金型18と固定側金型19との間に供給される。
前記フレーム12において梁12aの上面には、油圧シリンダ14を駆動するための油圧回路装置20が配設されている。該油圧回路装置20は、詳述しないが、作動油を貯留する油タンクや、該油タンクの作動油を油圧シリンダ14(詳しくは第1及び第2油室15a,15b)に圧送するポンプや、該ポンプを駆動するモータや、該モータの回転及び作動油の油路を制御する制御ユニット等からなる周知の構成を有している。
前記油圧回路装置20は、油圧シリンダ14の第1油室15aと第2油室15bとに所定時間の間隔で交互に作動油を供給することで、該油圧シリンダ14のピストン16及びロッド17を、所定のストロークで垂直方向(図面上下方向)に往復動させて油圧シリンダ14を伸縮させる。油圧シリンダ14が伸縮することで、可動側金型18が被加工物Wに対する接離方向へ駆動されて、可動側金型18と固定側金型19との間で被加工物Wのプレス加工(本実施形態においては打ち抜き加工)が行われる。
前記被加工物Wたる鉄心用部材は1mm以下の薄板であって、該鉄心用部材の加工に最低限必要な油圧シリンダ14のストロークは、数mm程度の小さなものとなる。油圧シリンダ14としては、鉄心用部材の加工に最低限必要なストロークがほぼ最大ストロークとなるように設定された、従来よりも遙かに小型のものが用いられている。
図2に示すように、本実施形態において前記油圧シリンダ14(シリンダ15)は、移動機構21を介してフレーム12に支持されている。該移動機構21は、油圧シリンダ14をその伸縮方向(垂直方向)に移動させることで、該油圧シリンダ14を、被加工物Wのプレス加工を行う加工位置(図1の位置)と、非加工位置(図3の位置)との間で移動させる。油圧シリンダ14の非加工位置は、例えば可動側金型18及び/又は固定側金型19を交換する際に用いられる。油圧シリンダ14が非加工位置に移動することで、該油圧シリンダ14と固定側金型19とが加工位置の時よりも大きく離間され、可動側金型18及び/又は固定側金型19を交換するための作業スペースを確保することができる。
なお、図3は、前記可動側金型18及び固定側金型19の両方を交換する場合を示している。可動側金型18及び固定側金型19の両方を交換する際には、油圧シリンダ14の加工位置にて、可動側金型18を固定側金型19に当接させた状態で油圧シリンダ14(ロッド17)から取り外す。次に、油圧シリンダ14を非加工位置に移動させ、前述した金型セット(可動側金型18及び固定側金型19)をベース11から取り外し、新しい金型セットをベース11に位置決め載置する。そして、油圧シリンダ14を加工位置に移動させて、該油圧シリンダ14のロッド17に可動側金型18を取り付ける。
次に、前記移動機構21について詳述する。
図2に示すように、前記フレーム12において梁12aの中央部には、取付孔25が上下方向に貫通形成されている。梁12aには、取付孔25の内面を覆うようにして、樹脂製のスリーブ26が取り付けられている。取付孔25には、円柱状をなす回転部材27がスリーブ26を介して回転可能に保持されている。スリーブ26は、回転部材27の回転をスムーズとするためのものである。
前記回転部材27において、取付孔25の外に位置する下端には第1フランジ部27aが設けられており、同じく取付孔25の外に位置する上端には第2フランジ部27bが設けられている。第1フランジ部27aは、取付孔25から上方側への回転部材27の抜けを、スリーブ26の下端を介して梁12aに当接することで阻止する。回転部材27において、取付孔25の外に位置する上端側には、第2フランジ部27bよりも下方に、ギヤ28が一体回転可能に取り付けられている。回転部材27周りにおいてギヤ28と梁12aとの間には、スペーサ32が介在されている。スペーサ32は、取付孔25から下方側への回転部材27の抜けを、スリーブ26の上端を介して梁12aに当接し、かつギヤ28に当接することで阻止する。
前記梁12aにおいてギヤ28の側方には、サーボモータ29が取り付けられている。サーボモータ29の出力軸に連結されたギヤ29aは、回転部材27のギヤ28に噛み合わされている。従って、サーボモータ29の駆動によって、ギヤ29a及びギヤ28を介して回転部材27が回転される。
前記回転部材27の中心には、貫通孔27cが垂直方向に形成されている。貫通孔27cは、第1及び第2フランジ部27a,27bの内側に対応する部分が、中間部分よりも小径となっている。貫通孔27c内において第1及び第2フランジ部27a,27bの内側に対応する部分には、雌ネジたる第1ネジ部30がそれぞれ設けられている。油圧シリンダ14においてシリンダ15の上端部には、該シリンダ15と同軸位置に、雄ネジたる棒状の第2ネジ部31が設けられている。第2ネジ部31は、回転部材27の貫通孔27cに挿通されかつ該貫通孔27c内で各第1ネジ部30に螺合されている。図2の拡大円A中に示すように、第1ネジ部30及び第2ネジ部31は、それぞれネジ山の断面が台形をなす台形ネジよりなっている。
前記梁12aの下面において取付孔25の近傍には、垂直下方に延在するガイドロッド33の上端が固定されている。油圧シリンダ14においてシリンダ15の側面には、ガイド部34が突設されている。ガイド部34において垂直方向に貫通形成されたガイド孔34aには、ガイドロッド33が摺動可能に挿通されている。ガイドロッド33及びガイド部34は、油圧シリンダ14(詳しくはシリンダ15)つまり第2ネジ部31の垂直方向への移動を許容及び案内しつつ、該シリンダ15及び第2ネジ部31の回転を抑制するためのものである。
従って、前記サーボモータ29が正転駆動されて回転部材27が一方向に回転すると、回転部材27の第1ネジ部30と油圧シリンダ14側の第2ネジ部31とからなるネジ送り機構により、第2ネジ部31が第1ネジ部30に対して上方へネジ送りされる。よって、第2ネジ部31に連結された油圧シリンダ14が、固定側金型19から離間する方向に向かってつまり非加工位置側に向かって上昇する。逆に、サーボモータ29が逆転駆動されて回転部材27が他方向に回転すると、第2ネジ部31が第1ネジ部30に対して下方へネジ送りされる。よって、油圧シリンダ14が、固定側金型19に近接する方向に向かってつまり加工位置側に向かって下降する。サーボモータ29は、油圧シリンダ14を加工位置と非加工位置との間で、例えば数cm〜十数cm程度移動させるよう制御される。
上記構成の本実施形態においては次のような効果を奏する。
(1)移動機構21を備えることで、油圧シリンダ14のストロークに頼ることなく工具交換のための作業スペースを確保することができる。従って、油圧シリンダ14としては、プレス加工時において最低限必要なストロークのみを考慮した小型のもの言い換えれば最大ストロークの小さなものでよい。よって、油圧シリンダ14の第1及び第2油室15a,15bの最大容積を小さくでき、該油圧シリンダ14を駆動するために用いられる作動油の量が少なくてすむ。その結果、作動油を扱う油圧回路装置20を小型化できて、プレス加工装置を小型化できる。また、小型の油圧シリンダ14は伸縮の応答性に優れるため、プレス加工装置の稼働効率を高めることができる。
(2)移動機構21は、油圧シリンダ14をその伸縮方向に移動させることで、該油圧シリンダ14を加工位置と非加工位置との間で移動させる。油圧シリンダ14の伸縮方向と移動機構21による油圧シリンダ14の移動方向とを一致させることで、プレス加工時において油圧シリンダ14に対して作用する反力を、移動機構21によって好適に受承することができる。よって、油圧シリンダ14がプレス加工時の反力でブレることを抑制でき、精度の高いプレス加工を行い得る。
(3)移動機構21は、フレーム12側つまりベース11側の第1ネジ部30と、油圧シリンダ14側の第2ネジ部31とからなるネジ送り機構を有している。ネジ送り機構は、構成がシンプルであるし、第1ネジ部30と第2ネジ部31との間のフリクションを利用して、油圧シリンダ14の加工位置及び非加工位置での位置決めを確実に行い得る利点もある。
(4)移動機構21において、第1ネジ部30及び第2ネジ部31はそれぞれ台形ネジよりなっている。台形ネジによる螺合構造は、第1ネジ部30と第2ネジ部31との間でのフリクションが特に大きい。従って、プレス加工時の反力によって、第2ネジ部31が第1ネジ部30に対してネジ送りされてしまうことを抑制できる。よって、油圧シリンダ14が加工位置からずれることを抑制でき、精度の高いプレス加工を行い得る。
(5)被加工物Wは、電気モータの積層鉄心を構成する鉄心用部材である。鉄心用部材は薄板であって、その加工時に最低限必要な油圧シリンダ14のストロークは小さなものとなる。このように、薄物のプレス加工を行うプレス加工装置に本発明を適用して油圧シリンダ14を小型化できることは、その効果を奏するのに特に有効であると言える。
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、例えば以下の態様でも実施可能である。
○上記実施形態において移動機構21は、油圧シリンダ14をその伸縮方向に移動させることで、該油圧シリンダ14を加工位置と非加工位置との間で移動させる構成であった。しかしこれに限定されるものではなく、移動機構21は、油圧シリンダ14をその伸縮方向とは異なる方向(例えば水平方向)に移動させることで、該油圧シリンダ14を加工位置と非加工位置との間で移動させる構成であってもよい。つまり、加工位置と非加工位置とは、水平方向に離れた位置関係に設定されていてもよい。
○上記実施形態において移動機構21のネジ送り機構は、フレーム12側つまりベース11側の第1ネジ部30及び油圧シリンダ14側の第2ネジ部31が、それぞれ台形ネジよりなっていた。しかし、これに限定されるものではなく、第1及び第2ネジ部30,31を、ネジ山の断面が三角形をなす三角ネジや、ネジ山の断面が四角形をなす角ネジや、ネジ山が鋸の歯の形をなす鋸歯ネジや、ネジ山の断面が半円形をなす丸ネジ等に変更してもよい。
○上記実施形態において移動機構21のネジ送り機構は、サーボモータ29の駆動によってネジ送り作用を奏する構成であった。これを変更し、例えば、上記実施形態からサーボモータ29を削除するとともにギヤ28にハンドルを取り付けて、該ギヤ28の回転駆動つまり油圧シリンダ14の加工位置と非加工位置との間での移動を、手動で行うようにしてもよい。
○上記実施形態において移動機構21のネジ送り機構は、フレーム12側つまりベース11側の第1ネジ部30(回転部材27)が回転駆動されることで、該第1ネジ部30と油圧シリンダ14側の第2ネジ部31とが相対回転される構成であった。これを変更し、例えば、フレーム12側の第1ネジ部30は固定とし、油圧シリンダ14側の第2ネジ部31が回転駆動されることで、第1ネジ部30と第2ネジ部31とが相対回転されるネジ送り機構としてもよい。この場合、第2ネジ部31(ネジ棒)は、油圧シリンダ14(シリンダ15)に対して、一体的に昇降可能でかつ相対回転可能に連結されることとなる。
○上記実施形態において移動機構21は、ネジ送り機構を備えていた。これを変更し、油圧シリンダ等の流体圧シリンダによって移動機構21を構成し、該流体圧シリンダによって、油圧シリンダ14を加工位置と非加工位置との間で移動させるようにしてもよい。また、フレーム12側にギヤを配置するとともに、油圧シリンダ14側に前記ギヤが噛み合わされるラックを配置し、前記ギヤを駆動源によって回転駆動することで、油圧シリンダ14をフレーム12に対して移動させるようにしてもよい。
○上記実施形態において油圧シリンダ14は、移動機構21を介してフレーム12に支持されているとともに、該フレーム12を介してベース11に支持される構成であった。これを変更し、油圧シリンダ14をフレーム12に固定するとともに、該フレーム12を、ベース11において移動機構を介して支持すること。そして、移動機構によって油圧シリンダ14を、フレーム12ごとベース11に対して垂直方向或いは水平方向へ移動させることで、該油圧シリンダ14を加工位置と非加工位置との間で移動可能としてもよい。
○上記実施形態において流体圧シリンダは、油圧シリンダ14に具体化されていた。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、流体圧シリンダとしてエアシリンダを用いるようにしてもよい。
○上記実施形態においてプレス加工装置は、フレーム12、油圧シリンダ14、可動側金型18、固定側金型19及び移動機構21等からなるプレス加工ユニットが一つのみ備えられた構成、つまり加工工程を一つのみ備えた構成に具体化されていた。しかしこれに限定されるものではなく、ベース11上において複数のプレス加工ユニットを、複数の加工工程に対応させて被加工物の送り方向に順に配置したプレス加工装置において本発明を具体化してもよい。この場合、各プレス加工ユニットの移動機構21毎にサーボモータ29を備えるようにしてもよいし、各プレス加工ユニットの移動機構21間でサーボモータ29を共用するようにしてもよい。
○上記実施形態においては、第2工具としての固定側金型19を備えたプレス加工装置に具体化されていた。つまり、第2工具は、プレス加工時においてはベースに対して固定されていた。しかし、これに限定されるものではなく、第1工具及び第2工具の両方が流体圧シリンダによって駆動されることでプレス加工を行うタイプのプレス加工装置に、本発明を具体化してもよい。この場合、第2工具を駆動する流体圧シリンダにも移動機構を備えるようにしてもよい。
○上記実施形態のプレス加工装置は、電気モータの積層鉄心を構成する鉄心用部材を製作するために用いられていた。しかし、これに限定されるものではなく、鉄心用部材以外の被加工物をプレス加工するために用いてもよい。
○本明細書において「プレス加工」とは、上記実施形態で述べた打ち抜き加工以外にも絞り加工等もその意に含む。
一実施形態のプレス加工装置を示す正面図。 図1の要部拡大図。 油圧シリンダが非加工位置に移動した状態を説明する図。
符号の説明
11…ベース、14…流体圧シリンダとしての油圧シリンダ、18…第1工具としての可動側金型、19…第2工具としての固定側金型、21…移動機構、30…ネジ送り機構を構成する第1ネジ部、31…同じく第2ネジ部、W…被加工物。

Claims (5)

  1. ベースに支持された流体圧シリンダと、該流体圧シリンダに取り付けられた第1工具と、前記ベースにおいて前記第1工具と対向するように配置された第2工具とを備え、前記第1工具を前記流体圧シリンダによって被加工物に対する接離方向へ駆動することで、該第1工具と前記第2工具との間で前記被加工物のプレス加工を行うプレス加工装置において、
    前記流体圧シリンダは移動機構を介して前記ベースに支持されており、該移動機構は前記流体圧シリンダを、前記被加工物のプレス加工を行う加工位置と、該加工位置よりも前記第2工具から離間した位置である非加工位置との間で移動させることが可能な構成を備えていることを特徴とするプレス加工装置。
  2. 前記移動機構は、前記流体圧シリンダをその伸縮方向に移動させることで、該流体圧シリンダを前記加工位置と前記非加工位置との間で移動させる請求項1に記載のプレス加工装置。
  3. 前記移動機構は、前記ベース側に設けられた第1ネジ部と前記流体圧シリンダ側に設けられた第2ネジ部とが螺合されてなるネジ送り機構を備え、該ネジ送り機構は、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とが相対回転されることで、前記第2ネジ部を前記第1ネジ部に対して前記流体圧シリンダの伸縮方向へネジ送りさせる請求項2に記載のプレス加工装置。
  4. 前記第1ネジ部及び前記第2ネジ部はそれぞれ台形ネジよりなっている請求項3に記載のプレス加工装置。
  5. 前記被加工物は、電気モータの積層鉄心を構成する鉄心用部材である請求項1〜4のいずれか一項に記載のプレス加工装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1839768A1 (de) * 2006-03-31 2007-10-03 Campex SRL Stanzpresse, insbesondere zur Ablängung und Endenbearbeitung von Flachstabmaterial für Fensterbeschläge
CN108525610A (zh) * 2018-04-26 2018-09-14 三门峡天钻晶体材料有限公司 一种铰链梁总成及新型合成压机
CN111299389A (zh) * 2020-03-16 2020-06-19 江山市发发科技有限公司 冲压工件的方法

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