JP2005081271A - クリーン作業モジュール - Google Patents
クリーン作業モジュール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005081271A JP2005081271A JP2003317068A JP2003317068A JP2005081271A JP 2005081271 A JP2005081271 A JP 2005081271A JP 2003317068 A JP2003317068 A JP 2003317068A JP 2003317068 A JP2003317068 A JP 2003317068A JP 2005081271 A JP2005081271 A JP 2005081271A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- pure water
- clean
- tank
- water tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】 移動が可能であると共に配管が短いクリーン作業モジュールの提供をする。
【解決手段】 ダウンフローのクリーンエアが供給されるクリーン空間13内で所定の洗浄作業を行うクリーン作業モジュールであって、前記クリーン空間13内に設けられた純水洗浄機4と、純水を生成する純水器5と、水を貯留する水タンク6と、該水タンク6内の水を前記純水器5に供給して純水にした後に前記純水洗浄機4に供給する供給路71及び前記純水洗浄機4からの排水を前記水タンク6に導く排水路72を有する循環手段7と、を備えたことにより、上記課題を解決した。
【選択図】 図1
【解決手段】 ダウンフローのクリーンエアが供給されるクリーン空間13内で所定の洗浄作業を行うクリーン作業モジュールであって、前記クリーン空間13内に設けられた純水洗浄機4と、純水を生成する純水器5と、水を貯留する水タンク6と、該水タンク6内の水を前記純水器5に供給して純水にした後に前記純水洗浄機4に供給する供給路71及び前記純水洗浄機4からの排水を前記水タンク6に導く排水路72を有する循環手段7と、を備えたことにより、上記課題を解決した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、クリーン作業モジュールに関するものである。
機械製品等の部品の加工、洗浄、組立、検査等をクリーンルームで行うことがある。クリーンルームとしては、作業室の全体にクリーンエアを天井から吹き下ろして部屋の床面および天井と壁面とから吸い出すようにした乱流式のボールルーム(大部屋式)がある。また、クリーンエアを天井から吹き下ろして部屋の床面のみから吸い出して、クリーンエアの垂直流いわゆるダウンフローのみ形成するようにしたものもある。具体的には例えば、製造工程での塵埃を嫌う精密電子部品(ハードディスク装置等)の組立ラインは、送風装置から送られるクリーンエアをエアフィルタを通じて天井から送風し床面から排気してダウンフローを形成したクリーンルームの中に設置され、クリーンルーム全体を高清浄度な雰囲気に保つようにされている。
このクリーンルーム方式では設備が大掛かりになってコストが高くなってしまう。また、作業室の全体にクリーンエアを供給すると、設備費のみならずランニングコストや消費エネルギーが膨大になってしまう。このため、部品の作業を行う作業ユニットの周囲のみを隔離して局所的にクリーン空間を形成する方式が採用されるようになっており、例えば、いわゆるクリーンベンチやクリーン作業モジュールが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
これらは、例えば、クリーンエアを局所的にダウンフローさせて、このダウンフローのクリーンエアが供給されるクリーン空間内において、部品に対する洗浄等の作業を行うものである。
部品を洗浄する洗浄装置として純水を用いて洗浄を行う精密洗浄装置がある。
この精密洗浄装置は、一般の水道水を水タンクに貯め、この水タンク内の水をポンプにより純水装置に供給し、この純水装置において水から純水を生成し、この純水を加温してからクリーン空間内の洗浄機に供給して部品の洗浄に寄与した後、排水タンクに排水して、そこに貯めるものである。
このように精密洗浄装置は、水から生成した純水を洗浄機にて部品の洗浄に寄与した後に排水することから、水タンク及び排水タンクとしては大型のタンクが必要になり、クリーンベンチやクリーン作業モジュールが設置される部屋(クリーン空間を形成する部屋)とは別の部屋や屋外に水タンク及び排水タンクを設置している。
洗浄機は、部品の洗浄を行うためにクリーンベンチやクリーン作業モジュール内に設置されることから、洗浄機と水タンク及び排水タンクとを配管で接続するので、クリーンベンチやクリーン作業モジュールの移動を行え難い。
また、互いに別の場所に設置される洗浄機と水タンクとを配管で接続するために配管が長くなり、配管の殺菌が面倒であった。
特開2000−170746号公報
本発明は、前述した問題を解決するためになされたものであって、移動が可能であると共に配管が短いクリーン作業モジュールの提供を目的とするものである。
前記の目的を達成するために、本発明のクリーン作業モジュールは、ダウンフローのクリーンエアが供給されるクリーン空間内で所定の洗浄作業を行うクリーン作業モジュールであって、前記クリーン空間内に設けられた純水洗浄機と、純水を生成する純水器と、水を貯留する水タンクと、該水タンク内の水を前記純水器に供給して純水にした後に前記純水洗浄機に供給する供給路及び前記純水洗浄機からの排水を前記水タンクに導く排水路を有する循環手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明により、水タンク内の水が純水器に供給されて純水にされてから純水洗浄機に供給され、純水洗浄機からの排水が水タンクに導かれるため、水を循環させて使用することができ、洗浄に寄与する装置類の小型化を図れるので、クリーン作業モジュール内に純水洗浄機、純水器、水タンク及び循環手段を備えることが可能となる。このため、クリーン作業モジュール以外では配管を配索する必要がないので、クリーン作業モジュールの移動が可能になる。また、クリーン作業モジュール内に、純水洗浄機、純水器、水タンク等を備えたので、純水洗浄機、純水器、水タンクの少なくとも1つを他のものと別の箇所に設置する場合に比して配管を短くすることができ、配管の殺菌を容易に行うことができる。
前記純水洗浄機、前記純水器、前記水タンク及び前記循環手段が移動ユニットに設けられていることが好ましい。
このように、純水洗浄機、純水器、水タンク及び循環手段を移動ユニットに設けることにより、純水洗浄機、純水器、水タンク及び循環手段を容易に任意の箇所に移動させることができると共に、交換及び補修・点検等のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、前記移動ユニットが、水平方向に沿って延在すると共に、垂直方向の高さ調節を行え、かつ、前記純水洗浄機が搭載される載置台を有することが好ましい。
このように構成することにより、純水洗浄機の高さ調節を行えるので、作業効率が向上する。
また、前記クリーン空間が、ほぼ矩形箱状に形成され、該クリーン空間を形成する1つの壁部に、前記載置台が挿入されると共に前記移動ユニットによって覆われる開口部を設けることが好ましい。
このように構成することにより、ダウンフローのクリーンエアを全て純水洗浄機より下方に流出させることができ、純水洗浄機による洗浄をクリーン度が保たれた環境下で行うことができる。
前記クリーン空間内に溶剤洗浄機を設けてもよい。
このように構成することにより、クリーン環境から出さずに油溶性と水溶性との両方の洗浄を行うことができ、効率よく洗浄作業を行うことが可能となる。
純水洗浄機と純水器と水タンクと循環手段とを備えたことにより、洗浄に寄与する装置類の小型化を図れ、クリーン作業モジュール内に純水洗浄機、純水器、水タンク及び循環手段を備えることが可能となるので、クリーン作業モジュールの移動が可能になると共に、配管を短くすることができ、配管の殺菌を容易に行うことができる。
以下、本発明のクリーン作業モジュールを添付図面に基づいて詳述する。
図1及び図2は本発明のクリーン作業モジュールの一例を示す図である。図3は本発明の移動ユニットの一例を示す図である。
本発明のクリーン作業モジュールは、図1及び図2に示すように、モジュール本体2と、移動ユニット3とからなり、純水洗浄機4、純水器5、水タンク6及び循環手段7を備えたものである。
モジュール本体2は、モジュール架台11上に立設されたモジュールフレーム12と、このモジュールフレーム12に取り付けられ、ダウンフローのクリーンエアが供給されるクリーン空間13を形成する壁部14、15、16と、モジュールフレーム12の上部にフィルタ17を介して設けられ、天井部となるクリーンエア供給手段であるファン18とからなる。
モジュール架台11は、鋼材等により形成されている。モジュール架台11には、容易に移動できるようにキャスター21が複数例えば4つ取り付けられている。これらキャスター21の近傍のモジュール架台11には、任意の設置箇所から移動しないようにネジ機構等により長さが調節可能な脚部22がそれぞれ設けられており、これら脚部22は、モジュール本体2が任意の設置箇所に設置された場合には、モジュール架台11の下面に対してキャスター21より寸法が長く調節されてモジュール本体2が移動しないようになっていると共に、モジュール本体2を移動させるときには、モジュール架台11から取り外されたりモジュール架台11の下面に対してキャスター21より寸法が短く調節されてモジュール本体2がキャスター21により容易に移動可能になっている。
モジュールフレーム12は、鋼材等により形成されている。このモジュールフレーム12は、例えば、モジュール架台11上に垂直方向に沿って立設されると共に例えば一般の人の身長より長い寸法に形成されている一対の縦枠12a、12aと、それら縦枠12a、12aの上部に一体的に連結され、ほぼ矩形状の天井枠12bと、その天井枠12bに一体的に連結され、クリーン空間13の前面部及び両側面を区画形成すると共に、一般の人の胸のほぼ下方まで延出する前面枠12cとからなる。
一対の縦枠12a、12aの中央部より上方には、互いを連結する横枠12dが設けられている。この横枠12dのほぼ中央部から一方の縦枠までの間であって、横枠より重力方向下方には、例えば鋼板等の壁12eが取り付けられている。横枠12dより重力方向下方の鋼板(壁)12eが取り付けられていない(鋼板12eで覆われれていない)箇所は開口部23として形成されている。この開口部23は、後述する移動ユニット2の載置台が挿入されると共に移動ユニットによって覆われる大きさに形成されている。
壁12eの前面側となる表面には、縦枠12aから前面枠12c側に水平方向に沿って延出する作業台24が設けられている。
作業台24は、1つでもよいし、図示するように2つから構成してもよいし、また、3つ以上から構成してもよい。各作業台24、24は、壁12eに複数箇所をネジやボルト等の固定部材により重力方向の高さ調節が可能に着脱自在に取り付けられるように取付孔25が設けられている。
壁部14、15、16は、モジュールフレーム12に取り付けられて、ダウンフローのクリーンエアが供給される例えば比較的細長の矩形箱状のクリーン空間13を形成するものである。
壁部14、15、16としては、内部であるクリーン空間が透視できるような透明なアクリル板や厚さが厚い透明のアクリルのフィルム等により形成されていることが好ましい。
具体的には、矩形状のクリーン空間を形成する幅広の壁部14、15の前面となる壁部14は、例えば、人の胸より上方を覆うようにフィルム状のものが設けられており、このフィルム状の設けられていない箇所が、作業口26であると共にダウンフローが排出される排出口となる。
他方の幅広の壁部15は、一対の縦枠12aに取り付けられるものであり、例えば、横枠12dを境に重力方向上方側の上部壁部15とその下方側の下部壁部の2つから形成してもよい。上部壁部15は、透明なアクリル板や透明のアクリルのフィルム等がである。下部壁部は、前記鋼板等の壁12eである。
残りの幅狭の両方の壁部(側面)16は、透明なアクリル板や透明のアクリルのフィルム等が設けられている。これら透明なアクリル板や透明のアクリルのフィルム等は、それら各側面全面にそれぞれ設けるようにしてもよいが、好ましくは、前面枠12cが延在する側面部分に設けることがよい。このようにすれば、モジュール本体2を幅方向に複数並設することによって、クリーントンネルを形成することができる。
クリーン空間13を形成する上面である天井枠12bには、フィルタ17を介してクリーンエア供給手段であるファン18が設けられている。
フィルタ17は、クリーン空間に吹き下ろす際に細かい粉塵を濾過するものであり、例えば、HEPAフィルタ等が用いられる。
ファン18は、例えばモジュール本体2の上部の前面側の外気を吸引してフィルタ17を介してダウンフローのクリーンエアをモジュール本体2内に供給してクリーン空間13を形成するものであり、どのようなものでもよい。
移動ユニット3は、図1乃至図3に示すように、移動可能なユニット架台31と、そのユニット架台31上に立設されたユニットフレーム32と、このユニットフレーム32の前面となる側に取り付けられた載置台33と、ユニットフレーム32の後面となる側に設けられたユニット本体34とからなる。
ユニット架台31は、鋼材等により形成されている。架台31には、容易に移動できるようにキャスター35が複数例えば4つ取り付けられている。これらキャスター35の近傍のユニット架台31には、任意の設置箇所から移動しないようにネジ機構等により長さが調節可能な脚部36が設けられており、これら脚部36は、移動ユニット3が任意の設置箇所に設置された場合には、ユニット架台31の下面に対してキャスター35より寸法が長く調節されて移動ユニット3が移動しないようになっていると共に、移動ユニット3を移動させるときには、ユニット架台31から取り外されたりユニット架台31の下面に対してキャスター35より寸法が短く調節されて移動ユニット3がキャスター35により容易に移動可能になっている。
ユニットフレーム32は、鋼材等により形成されている。このユニットフレーム32は、例えば、ユニット架台31上に垂直方向に沿って立設される2つの縦枠32a、32aと、それら縦枠32a、32aの上方に一体的に連結された横枠32bとからなる。
縦枠32aは、前記モジュール本体2の横枠12dより重力方向上方に先端が位置される寸法に形成されている。縦枠32a、32aは、図4に示すように、ほぼ6字状に形成され、先端部が前面がわに位置されると共に、先端の開口部が互いに外側に向くようにユニット架台31に設けられている。
横枠32bには、図3に示すように、前記モジュール本体2の横枠12dに複数のネジやボルト等の固定部材により移動ユニット3をモジュール本体2に着脱自在に取り付けるための取付孔37が設けられている。
載置台33は、例えば鋼板等により形成されている。載置台33は、図1、図2、図4に示すように、基部41と、その基部41とでほぼL字状に形成され、水平方向に延在する矩形平板状の載置部42と、その載置部42の両側端部と基部41の側部とを一体的に取り付けて、載置部42が折れ曲がったり変形しないように補強する補強部43とからなる。
基部41の外面(載置部42側とは反対側の面)の両側端部には、ユニットフレーム32の縦枠32aとそれぞれ係合する鉤状の係合部41aが設けられており、載置台33が重力方向上下にのみ案内移動するように縦枠32aに係合されている。これにより、載置台33を重力方向上方又は下方に確実に案内移動させることができる。
基部41の両側部近傍であって、縦枠32aに対向する箇所には、重力方向に間隔を隔てて図示例では2つの取付孔44、44がそれぞれ設けられている。また、これら取付孔44に対向する各縦枠32a、32aには、基部41を重力方向上下に移動したとき取付孔44と孔の位置が一致してネジやボルト等の固定部材により載置台33を縦枠32aに固定する固定孔(図示せず)がそれぞれ設けられている。固定孔は、重力方向に間隔を隔てて縦枠32aに複数設けられており、載置台33の重力方向の高さが調節可能になっている。
載置部42の裏面(下面)には、載置台33上に例えば純水洗浄機4が載置されていても載置台33の上下移動を円滑に行えるように移動機構50が設けられている。
移動機構50は、手動で駆動させる機構でも自動で駆動させる機構でもどのように構成してもよく、例えば、図1及び図2に示すように、手動で載置台33を移動させるように構成してもよい。具体的には例えば、移動機構50は、載置台33とユニット架台31との間に着脱自在に設けられた一対のボールネジ51、51からなる。
一対のボールネジ51、51は、載置台33の両側部近傍の下方に、垂直方向に沿って配置されている。
ボールネジ51の下部は、ユニット架台31上にボルト等により着脱自在に固定された下部ブラケット52に回転可能に支持されている。
ボールネジ51の上部には、ボールネジ51を回転させる回転駆動源としてのハンドル53が設けられている。
ボールネジ51の上部と下部との間は、上部ブラケット54に固定された軸受55に回転可能に軸着されている。
軸受55としては、ボールネジの軸受として一般的に知られているものであればどのようなものでもよく、例えばボールベアリング等が挙げられる。
上部ブラケット54は、鋼板等によりほぼコ字状に形成され、載置台33(載置部42)の裏面に例えばボルト等により着脱自在に固定されており、ハンドルを回転させることによりボールネジ51が回転して軸受55及び上部ブラケット54を介して載置台33が重力方向上方又は下方に移動するようになっている。
ユニット本体34は、図1乃至図3に示すように、ユニットフレーム32の後面となる側のユニット架台31上に矩形箱状に形成されている。ユニット本体34は、その高さ方向(重力方向)のほぼ中央部で例えばドレンパン57により上下に仕切られている。
ユニット本体34のドレンパン57より下方には、水タンク6が設けられている。
水タンク6は、純水洗浄機4等からの水を貯留するものである。水タンク6の底部には、配管61を介して液送ポンプ62が接続されている。
液送ポンプ62は、水タンク6内の水を搬送するものであり、水を搬送することができるならばどのようなものでもよい。
液送ポンプ62は、配管61を介してユニット本体34のドレンパン57上に設けられた純水器5に接続されている。
純水器5は、液送ポンプ62によって搬送される水から純水(超純水)を生成するものであり、一般的に部品の洗浄に用いられているものであればどのようなものでもよい。例えば、純水器5は、イオン交換樹脂による溶存イオンの除去、浸透圧法や限外ろ過法による微粒子除去、真空脱気法による溶存酸素の除去等により所定の水質基準を満たす純水(超純水)を生成するものであり、例えば、活性炭フィルタ、マイクロフィルタ、イオン交換樹脂、ファイナルフィルタ等によって構成されている。
純水器5は、配管63を介して載置台33上に載置される純水洗浄機4に接続されており、純水器5で生成された純水が純水洗浄機4に供給されるようになっている。これにより、水タンク6内の水を純水器5に供給して純水にした後に純水洗浄機4に供給する循環手段7の構成要素である供給路71が形成されることになる。
純水器5と純水洗浄機4とを接続する配管64には、流量計65、圧力計66、比抵抗温度計67が設けられており、これら計器類は、移動ユニット3をモジュール本体2に取り付けたとき、クリーン空間13から容易に目視し得る位置に取り付けることが好ましい。
また、純水器5と純水洗浄機4とを接続する配管64には、純水を所定の温度に加温するヒータ(図示せず)を設けるようにしてもよい。ヒータとしては、純水を所定の温度に加温することができるならばどのようなものでもよい。このように、ヒータを設けることにより所定の温度の純水を純水洗浄機4に供給することができる。
純水洗浄機4は、純水を用いて機械製品等の部品を洗浄するものであり、どのような構成のものでもよく、例えば、洗浄槽(図示せず)や乾燥槽(図示せず)等を周方向に所定の間隔を隔てて配置したロータリー式のもの等が挙げられる。
具体的には例えば、純水洗浄機4としては、第1洗浄槽、すすぎ洗いを行う第2〜第4洗浄槽の4つの洗浄槽と2つの乾燥槽を備えたもの等で、部品を順次洗浄槽と乾燥槽とを移動させて洗浄するものである。第1洗浄槽は、例えば超音波を利用して洗浄を行う槽であり、槽内の純水等に浸された部品に付着した特に無機イオン等の汚れを取り除くものである。第2洗浄槽は、第1洗浄槽で洗浄された部品を超音波及び純水を用いて粗すすぎをする槽である。第3洗浄槽は超音波及び純水を用いて二次すすぎをする槽であり、第4洗浄槽は超音波及び純水を用いて三次すすぎ(最終すすぎ)をする槽である。乾燥槽は、例えばすすぎ後の部品に対してエアーを吹き付けて部品を乾燥させる槽である。さらに、真空引きして部品を最終乾燥させる乾燥槽を設けるようにしてもよい。このように、部品は順次洗浄槽と乾燥槽とを経ることによって洗浄される。なお、純水洗浄機4には、純水洗浄機4内にエアを吹き込みファン47を設けるようにしてもよい。
純水洗浄機4には、洗浄等に寄与した水を排出する排水管(配管)68が接続されている。排水管68は、電磁弁等のバルブ69を介して水タンク6に接続されている。これにより、純水洗浄機4からの排水を水タンク6に導く循環手段7の構成要素である排水路72が形成されることになる。
また、ユニット本体3のドレンパン57の下方には、制御ボックス90が設けられ、純水洗浄機4、液送ポンプ62、純水器4、バルブ69等が制御されるようになっている。
また、載置台33の下方のユニット架台31上には、補給水タンク75を設置することが好ましい。補給水タンク75は、移動機構50を取り付けた状態ではユニット架台31上に設置することができない場合には、載置台33の高さを調節した後に取り外し、このユニット架台31上に設置するようにすることが好ましい。
補給水タンク75は、水タンク6に電磁弁等のバルブ(図示せず)を有する配管(図示せず)を介して接続され、水タンク6にレベルセンサ等を設置して、水タンク6内の水の貯留量が一定の値より少なくなったときにバルブを駆動させて水タンク6内の水が所定の量以上になるようにするものである。
また、モジュール本体2の作業台24上に溶剤洗浄機80を載置してもよい。
溶剤洗浄機80としては、一般的に部品の溶剤洗浄に用いられるものであればどのようなものでもよく、例えば、煮沸洗浄槽、超音波洗浄槽、冷却槽等を備え、部品をこれら各層を順次移動させて溶剤を用いて洗浄するもの等がある。
さて、このクリーン作業モジュール1によって部品を洗浄するには、ファン18を駆動させると共に液送ポンプ62、純水器5、純水洗浄機4等を駆動させる。
ファン18により、モジュール本体2の上部の前面側の外気が吸引されてフィルタ17を介してダウンフローのクリーンエアがモジュール本体2内に供給されて、クリーン空間13が形成される。このとき、クリーン空間13内の圧力が外部の大気圧より若干高くなるようにクリーンエアの供給を行うようにすることが好ましく、これにより、クリーン空間13内のクリーン度を上げることができる。
水タンク6内の水は液送ポンプ62により純水器5に送られ、そこで水から純水が生成される。生成された純水は、洗浄を行う部品によって異なるが、例えば、ヒータにより所定の温度に昇温された後、クリーン空間13内に設置された純水洗浄機4に供給される。
供給された純水等により純水洗浄機4内で部品が洗浄される。洗浄後の水は、電磁弁69等を介して再度洗浄に寄与すべく水タンク6に戻される。
このように、水タンク6内の水が純水器5で純水にされてから純水洗浄機4に供給され、そして、純水洗浄機4で洗浄に寄与してから水タンク6に戻されるので、水を循環させて使用することができる。このため、洗浄に供する装置類の小型化を図れるので、クリーン作業モジュール1内に純水洗浄機4、純水器5、水タンク6及び循環手段7を備えることが可能となる。よって、クリーン作業モジュール1以外では配管を配索する必要がないので、クリーン作業モジュール1の移動が可能になる。
また、クリーン作業モジュール1内に、純水洗浄機4、純水器5、水タンク6を備えたので、純水洗浄機、純水器、水タンクの1つでも別の箇所に設置する場合に比して配管を短くすることができ、配管61、63、64、68の殺菌を容易に行うことができることになる。すなわち、例えばヒータにより水を加温させて循環させる場合には、配管61、63、64、68が短いために、水は常温まで冷えることなく温水の状態で循環させることができる。このため、例えば、運転休止時に配管内で細菌が繁殖しても、温水を配管61、63、64、68内に循環させることができ、配管61、63、64、68内を容易に殺菌することできる。また、運転時においても、水は温水の状態で循環させることができるため、水を循環させる配管61、63、64、68等や純水等の殺菌を図れ、エネルギー効率を向上させることができる。
また、載置台33の下方のユニット架台31上に補給水タンク75を設置し、水タンク6内の水の貯留量が減ったら水を供給することにより、連続運転が可能になり、生産効率を向上させることができる。なお、補給水タンク6の設置箇所は、ユニット架台31上に限定されることなく、例えば、移動ユニット3の近傍であってもよい。
また、載置台33は、ボールネジ51(移動機構50)のハンドル53を回転させることにより、ボールネジ51が回転して軸受55及び上部ブラケット54を介して重力方向上方又は下方に移動する。このように載置台33は純水洗浄機4が載置されていても載置台33の上下移動を円滑に行えることにより、作業者に応じて純水洗浄機4の高さ調節を行えるので、作業効率を向上させることができる。
また、純水洗浄機4、純水器5、水タンク6及び循環手段7を移動ユニット3に設けることにより、純水洗浄機4、純水器5、水タンク6及び循環手段7を容易に任意の箇所に移動させることができると共に、交換及び補修・点検等のメンテナンスを容易に行うことができる。特に、モジュール本体2を幅方向に複数並設してクリーントンネルを形成する場合には、モジュール本体2を移動させることなく移動ユニット3のみを移動させることができるので、純水洗浄機4、純水器5、水タンク6及び循環手段7を構成する配管61、63、64、68やバルブ69、液送ポンプ62等の交換及び補修・点検等のメンテナンスを他のモジュールに影響を及ぼすことなく行える。
また、前記クリーン空間13が、ほぼ矩形箱状に形成され、該クリーン空間13を形成する1つの壁部15に、前記載置台33が挿入されると共に前記移動ユニット3によって覆われる開口部23を設けることにより、ダウンフローのクリーンエアを全て純水洗浄機4より下方に流出させることができ、純水洗浄機4による洗浄をクリーン度が保たれた環境下で行うことができる。
また、クリーン空間13内の作業台24上に溶剤洗浄機80を設置することにより、クリーン環境から出さずに油溶性と水溶性との両方の洗浄を行うことができ、効率よく洗浄作業を行うことができる。
1 クリーン作業モジュール
2 モジュール本体
3 移動ユニット
4 純水洗浄機
5 純水器
6 水タンク
7 循環手段
13 クリーン空間
15 壁部
23 開口部
33 載置台
71 供給路
72 排水路
80 溶剤洗浄機
2 モジュール本体
3 移動ユニット
4 純水洗浄機
5 純水器
6 水タンク
7 循環手段
13 クリーン空間
15 壁部
23 開口部
33 載置台
71 供給路
72 排水路
80 溶剤洗浄機
Claims (4)
- ダウンフローのクリーンエアが供給されるクリーン空間内で所定の洗浄作業を行うクリーン作業モジュールであって、
前記クリーン空間内に設けられた純水洗浄機と、純水を生成する純水器と、水を貯留する水タンクと、該水タンク内の水を前記純水器に供給して純水にした後に前記純水洗浄機に供給する供給路及び前記純水洗浄機からの排水を前記水タンクに導く排水路を有する循環手段と、を備えたことを特徴とするクリーン作業モジュール。 - 前記純水洗浄機、前記純水器、前記水タンク及び前記循環手段が移動ユニットに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクリーン作業モジュール。
- 前記移動ユニットが、水平方向に沿って延在すると共に、垂直方向の高さ調節を行え、かつ、前記純水洗浄機が搭載される載置台を有することを特徴とする請求項2に記載のクリーン作業モジュール。
- 前記クリーン空間が、ほぼ矩形箱状に形成され、該クリーン空間を形成する1つの壁部に、前記載置台が挿入されると共に前記移動ユニットによって覆われる開口部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のクリーン作業モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003317068A JP2005081271A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | クリーン作業モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003317068A JP2005081271A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | クリーン作業モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005081271A true JP2005081271A (ja) | 2005-03-31 |
Family
ID=34416772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003317068A Withdrawn JP2005081271A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | クリーン作業モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005081271A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006267A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Olympus Corp | 洗浄装置 |
JP2010244627A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Alphana Technology Co Ltd | ディスク駆動装置の生産方法及びディスク駆動装置 |
WO2019061573A1 (zh) * | 2017-09-30 | 2019-04-04 | 深圳市裕展精密科技有限公司 | 组合式清洗机 |
JP7448778B2 (ja) | 2019-11-20 | 2024-03-13 | 三井住友建設株式会社 | 物品処理設備 |
-
2003
- 2003-09-09 JP JP2003317068A patent/JP2005081271A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006267A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Olympus Corp | 洗浄装置 |
JP2010244627A (ja) * | 2009-04-07 | 2010-10-28 | Alphana Technology Co Ltd | ディスク駆動装置の生産方法及びディスク駆動装置 |
WO2019061573A1 (zh) * | 2017-09-30 | 2019-04-04 | 深圳市裕展精密科技有限公司 | 组合式清洗机 |
JP7448778B2 (ja) | 2019-11-20 | 2024-03-13 | 三井住友建設株式会社 | 物品処理設備 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10098428B2 (en) | Horizontal rotating spineboard washer | |
JP5497607B2 (ja) | カプセル型の洗浄機 | |
JP2001323399A (ja) | めっき処理装置およびめっき処理方法 | |
KR102176488B1 (ko) | 수평이동 노즐을 구비한 에어컨 청소로봇 | |
CN110788063A (zh) | 一种硅片清洗设备 | |
CN212943634U (zh) | 一种管件的表面处理装置 | |
JP6473396B2 (ja) | 冷却装置 | |
JP2005081271A (ja) | クリーン作業モジュール | |
KR20030003513A (ko) | 브러시를 이용한 세정장치 | |
JP2006187747A (ja) | 基板処理装置 | |
JP2002213766A (ja) | 空気調和機 | |
JP2005026673A (ja) | ドッキング型基板移送及び処理システムと、それを利用した移送及び処理方法 | |
JPH1034094A (ja) | 基板カセットラックの洗浄方法 | |
JP2011045867A (ja) | 除塵装置及び除塵システム | |
JP2014129925A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2011206110A (ja) | 食器洗浄機 | |
JP2011206111A (ja) | 食器洗浄機 | |
KR20190100592A (ko) | 회전형 에어컨 청소로봇 | |
KR20150114755A (ko) | 송풍팬 세척장치 | |
CN114392979B (zh) | 一种配药框清洗机 | |
JP2008221035A (ja) | 除塵装置 | |
JP2009106896A (ja) | 洗浄装置 | |
KR102330814B1 (ko) | 반도체 기판 이송 액츄에이터 | |
CN217764201U (zh) | 一种加工肉制品用的不锈钢架 | |
KR101388504B1 (ko) | 기판 세정장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061205 |