JP2005081233A - 粒状物の選別装置および選別方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
選別装置全体の大きさが小型でコスト的にも安価であり、処理能力が高く、さらには内部の様子を確認しながら最も良い条件で処理することが可能である粒状物の選別装置および選別方法を提供する。
【解決手段】
ベルトコンベア5などの適宜な搬送手段を利用して、破砕された粒状物に慣性力を付与しつつ略水平方向に搬送し、ベルトコンベア5の端部から縦型ホッパ11内に粒状物を飛散させ、そのうち比重の最も大きいものを縦型ホッパ11の下方に落下させ、同時に、縦型ホッパ内に上方向に流れる空気流を形成して、フィルムなど他の粒状物を舞い上がらせて分離するようにした。そして、この内部の挙動を目視できるように装置筐体を透明体で構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、粒状物の選別装置および選別方法に関するもので、詳しくは、細かく粉砕された比重の異なる種々の粒状物の中から、最大比重の粒状物を他の粒状物から分離するのに好適な粒状物の選別装置および選別方法に関する。
近年、プラスチックごみのリサイクル化が急速に推進されている。特に、清涼飲料水、調味料、酒などの容器として広く使用されているポリエチレンテレフタレート(PET)製のいわゆるペットボトルは、ユーザーから回収され粉砕された後、容器の本体部分を構成しているPET樹脂が、繊維あるいは建築材料などとして再利用されている。
ところで、空容器となったペットボトルは、ペットボトル本体の他に、ポリエチレン(PE)などからなるキャップ、商品名などが印刷されたポリスチレン(PS)あるいはポリプロピレン(PP)など、複数の素材と一緒に回収されてくるため、PETと材質の異なるキャップやフィルムなどは、ペットボトル本体から分別しなければならない。
その場合、回収業者は、回収されてきたペットボトル容器をそのまま細かく粉砕した後に、風力選別装置などを用いて分別している。なお、キャップ(PE)は、ペットボトル本体を構成するPETと異なって水に浸せば浮きあがるため、洗浄する際にペットボトル本体から容易に取り分けることができる。しかしながら、ペットボトル本体の外面に巻かれたフィルムは、水の比重とあまり変わりがなく、しかも極めて薄いため、水の抵抗を受けて水の中で沈んでしまうこともあれば浮いてしまうこともあることから、水を利用して取り分けることは困難である。しかも、このようなフィルムがPET樹脂にある程度以上に混入されてしまうと、PETを再使用する場合に、製品価値が下がってしまう。このため、風力選別装置でPET樹脂を選別した後であっても、ここに混入されるフィルムを掃除機で吸い取るなどして、可及的に少なくしなければならない。
図3は、このようにペットボトル容器を粉砕した後に、薄いフィルムを分別するのに使用されている従来の風力選別装置を示したものである。
この風力選別装置10は、主に縦置き型のサイクロン20と、バグフィルタ30とから構成され、サイクロン20とバグフィルタ30との間は、配管12,14を介して接続されている。
サイクロン20には、ブロア2が接続され、このブロア2から空気と、フィルムを含むペットボトルの細かな粒状物が導入管4を介してサイクロン20の縦型容器6の上部に案内され、吸い込まれた空気の一部は、上部排出口8から配管12を介してバグフィルタ30内に導出されている。
また、サイクロン20の縦型容器6の下端には、固形物を排出する下部排出口16が設けられ、その下方にベルトコンベアなどの搬送手段46が設置されている。また、縦型容器6内で下方に垂下されたパイプ18の下端近傍には、調整円錐筒22が設置されている。
また、バグフィルタ30の下流には、ブロア24が具備され、このブロア24とバグフィルタ30内の上方空間32との間は、配管34を介して接続されている。
バグフィルタ30の内部に集合的に配置された多数のパイプ36は、その外周面に多数の孔が形成されており、パイプ36の上端は開口されている。そして、このようなパイプ36の上端開口部に、空気噴出手段42に接続された噴出ノズル48が臨むように配置されている。そして、この空気噴出手段42の噴出ノズル48から各パイプ36内に、周期的に高圧の圧縮空気が噴出されている。
このような構成の従来の風力選別装置10では、先ずサイクロン20のブロア2により、フィルムを含むペットボトルの細かな粉砕物が縦型容器6の上部に案内され、その粉砕物はパイプ18を介して調整円錐筒22の上に落下される。そして、この調整円錐筒22により固形物とフィルムとがばらばらにされ、ペットボトル本体あるいはキャップなどの固形粉砕物は下方に、薄いフィルムは上方に舞い上げられる。下方に落下した固形物は、その後、搬送手段46により所定の場所に搬送される。一方、薄いフィルムは、バグフィルタ30側のブロア24の吸引力により縦型容器6内で巻き上げられた後、配管14を介してバグフィルタ30内に案内され、バグフィルタ30内では、次第にパイプ36の外周面に吸着される。そして、パイプ36の外周面に付着した薄いフィルムは、空気噴出手段42の噴出ノズル48から周期的に圧縮空気が噴出されることにより、下方に落下される。したがって、ある程度以上にフィルムがパイプ36の外周面に付着することはない。そして、下方に落下したフィルムは、ロータリーバブル38の緩やかな回転に伴って回収容器44内に回収される。
このような風力選別装置10では、ペットボトルを粉砕した全ての粒状物の中から、ペットボトル本体(PET)の破砕物とキャップ(PE)の破砕物とがサイクロン20側で取り出され、最も分離しにくい異物としてのフィルム(PSまたはPP)は回収容器44内に分別される。その後、サイクロン20側で分離されたペットボトル本体とキャップとの混合粒状物は、水を利用することにより、容易に分離することができる。
ところで、このような従来の風力選別装置10では、サイクロン20の縦型容器6内に導入管4を介して空気を勢い良く押し出す一方、バグフィルタ30のブロア24により勢い良く空気を吸引しているため、縦型容器6内では旋回流が生じている。そして、この旋回流を利用して、薄いフィルムの破砕片を縦型容器6内において上昇させ、その後、配管14を介してバグフィルタ30内に導出させている。
したがって、この風力選別装置10では、サイクロン20で薄いフィルムを効率良くバラつかせて上昇させるには、縦型容器6の長さを十分に高く設定しなければならず、装置が大型化するという問題があった。また、このように設定しても、十分な選別を行うことができなかった。
また、サイクロン20の縦型容器6内では、フィルムの破砕片とともにペットボトル本体の粒状物も一緒に舞い上がるため、縦型容器6の内面に硬質の粒状物が衝突し、大きな打音を発生するという問題があった。
さらに、バグフィルタ30側においても、軽いフィルムを効率良く吸着するためにはパイプ36の長さを十分に長くし、かつ、多数のパイプ36を具備させるため、装置が大型化するという問題があった。
また、この従来の選別装置10では、ブロア2やブロア24の駆動により、通常の作業工程中であっても大きな騒音が発生するという問題があった。
さらに、装置全体が大型化する割には処理能力が低く、分別費用が高くなるという問題があった。
加えて、従来の選別装置10では、内部の様子を確認することができないため、何か問題が生じたとしても外部から見極めができず、保守点検が困難であるという問題があった。
本発明に係る粒状物の選別装置および選別方法は、選別装置全体の小型化が達成でき、選別コストも安価であり、処理能力が高く、さらには内部の様子を確認しながら最も良い条件に設定することができる粒状物の選別装置および選別方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明に係る粒状物の選別装置は、
比重の異なる物質が混合された粒状物から、最大比重の粒状物とそれ以外の粒状物とを選別するための選別装置であって、
限定された空間内に、粒状物を略水平方向に速度を与えつつ連続的に搬送する搬送手段を設けるとともに、この搬送手段の終端部から略水平方向に適宜な速度が付与されて空中に飛散される粒状物を受けるように、上部が開口された縦型ホッパを前記搬送手段の前方に配設し、さらにこの縦型ホッパ内に空気噴出手段の噴出口を配設し、前記搬送手段から前記縦型ホッパ内に粒状物が落下してくる際に、
前記空気噴出手段から導かれる噴出空気を前記縦型ホッパの上部開口部側へ導く一方、前記縦型ホッパ内に落下してくる粒状物中の最大比重の粒状物を、前記噴出空気の勢いに抗してその自重により当該縦型ホッパの下方に落下させて、該縦型ホッパの底部側に設けた取り出し口から外方に取り出すとともに、前記粒状物中の最大比重の粒状物よりも比重の小さい他の粒状物を、前記噴出空気の流れに沿って前記縦型ホッパの上部開口部から前記搬送手段側に飛散させ、各種粒状物を異なる位置に落下させて回収することを特徴としている。
このような構成であれば、搬送手段により略水平方向に速度を与えて、飛散する際に略水平方向に慣性力を生じさせることができるので、個々の物質の慣性力の差および空気抵抗の差などによって、この搬送手段から水平方向に飛散させる粒状物のうち、回収したい最も比重の大きいものを最も遠くに飛ばすことができる。これにより、遠くに飛ばされた飛散物を縦型ホッパにより受けることができる。
ここで、前記縦型ホッパは、水平方向に移動可能に設置され、前記搬送手段に接近あるいは離反する方向の任意の位置に移動可能であることが好ましい。
このようにすれば、飛散してくる粒状物を受けるべく最も好ましい位置にまで縦型ホッパを移動することができる。
さらに、前記縦型ホッパは、上部開口部に近づくほど断面の面積が大きくされ、下方に近づくほど断面の面積が小さくされていることが好ましい。
このような構成であれば、粒状物を受ける開口部のみを広く確保することができるので、装置を大型化せずに効率良く、粒状物を回収することができる。
また、前記縦型ホッパは、傾斜した姿勢で設置されていることが好ましい。
このように傾斜して設置されていれば、搬送手段から飛散してくる粒状物を受け取り易
くすることができる。
また、前記縦型ホッパの上部開口部に、下方に向って遮蔽板が設置されていることが好ましい。
このような構成であれば搬送手段から縦型ホッパ内に入らずに下方に落ちる粒状物をこの遮蔽板に沿わせながら下方に案内することができる。
さらに、前記縦型ホッパの上部開口部には、気流制御板が設置され、この気流制御板の先端部が前記箱体の天井部近傍に接近して配置されることより、この気流制御板と前記箱体の天井部との間の間隙がほぼ閉塞されることが好ましい。
このように気流制御板を設ければ、搬送手段から飛散されてくる粒状物がこの縦型ホッパを超えてしまうようなことはなく、略全てを下方に配置された縦型ホッパ内に導くことができる。
さらに、前記箱体を構成する天井部と、この箱体を構成する側板が透明体により形成され、この透明体により前記箱体の内部の様子を外部から目視により観察できることが好ましい。
また、前記縦型ホッパを構成する側板が透明体により形成され、この透明体により前記縦型ホッパの内部の様子を外部から目視により観察できることが好ましい。
このように種々の部材が透明体で形成されていれば、内部の挙動を確認することができるので、最も良い条件を導き出して、それに設定することができる。
また、前記空気噴出手段に接続された噴出口は、前記縦型ホッパ内に複数個設けられ、少なくとも一つは前記縦型ホッパの底面に配置されていることが好ましい。
このように複数の空気噴出手段が設けられていれば、ホッパ内の気流の上昇を良好な状態に設定しやすくなる。
また、前記縦型ホッパ内に設けられた空気噴出手段の噴出口には、金網が設置されていることが好ましい。
このように,金網がセットされていれば、噴出口の内部に粒状物などが侵入してしまうことを防止することができる。
さらに、前記箱体の底面における比重の違いによる前記粒状物の落下位置に、比重の異なる粒状物を収容する受容器が設けられていることが好ましい。
これにより、他の粒状物を種別により略分別して回収することができる。
さらに、前記搬送手段は、搬送速度を調整することが可能にされたベルトコンベアであることが好ましい。
搬送手段がベルトコンベアであれば、連続的な搬送が容易であるとともに、搬送速度を容易に調整することができる。
また、前記粒状物は、ペットボトル本体の粉砕物と、前記ペットボトル本体の開口部を
封止するキャップの粉砕物と、前記ペットボトル本体の外面に巻き付けられたフィルムの粉砕物であっても良い。
さらに、本発明に係る選別方法は、比重の異なる複数の粒状物を、搬送手段により連続的に略水平方向に速度を与えつつ空中に飛散させるとともに、前記粒状物の前記搬送手段から飛散する方向と逆らう方向に噴出空気を噴出し、前記搬送手段から飛散してくる最大比重の粒状物は、その自重により落下する方向にそのまま落下させ、その他の粒状物は、前記噴出空気の流れに沿って上方に飛散させ、比重の違いおよび空気抵抗の違い揚力の違いなどによって、これらの空中飛散距離に差を生じさせて回収することを特徴としている。
このような方法であれば、比重の異なる様々な粒状物の回収を容易に行うことができる。
本発明に係る選別装置によれば、搬送手段により略水平方向に慣性力を生じさせることができるので、この搬送手段から水平方向に飛散される粒状物のうち、回収したい最も比重の大きいものを最も遠くに飛ばすことができる。これにより、最大比重の粒状物を縦型ホッパ内に他の粒状物よりも多く貯留することができる。また、この縦型ホッパ内に噴出空気を噴出させれば、ここに落下してきた種々の粒状物の中から軽いものを選別して外部に排出することができるとともに、最大比重の粒状物をそのまま縦型ホッパの下方に落下させることができる。これにより、最も比重の大きい粒状物の選別を行うことができる。
また、前記縦型ホッパは、水平方向に移動可能に設置され、前記搬送手段に接近あるいは離反する方向に任意の位置に移動調整可能であるので、最も好ましい位置に縦型ホッパをセットすることができる。
さらに、前記縦型ホッパは、上部開口部に近づくほど断面の面積が大きくされているので、粒状物を受けるべきところのみを広く確保することができる。したがって、装置の大型化を抑えつつ、効率良く、上方から飛散してくる粒状物を回収することができる。
また、前記縦型ホッパは、やや傾斜した姿勢で設置されていれば、粒状物が落下してくる方向に開口部を向けることができるので、搬送手段から飛散してくる粒状物を受け止めやすくすることができる。
また、前記縦型ホッパの上部開口部に、下方に向って遮蔽板が設置されていれば、搬送手段から縦型ホッパ内に入らずに下方に落ちる粒状物をこの遮蔽板に沿わせながら下方に案内することができる。また、ここに遮蔽板を設けることにより、箱体内の風の流れに整流作用を付与することもできる。
さらに、前記箱体の天井部と前記縦型ホッパの上部開口部との間が、気流制御板で略閉塞されていれば、搬送手段から飛散されてくる粒状物はこの縦型ホッパを超えてしまうようなことはなく、ここを通ろうとする粒状物を略全て下方の縦型ホッパ内に案内することができる。
さらに、前記箱体および縦型ホッパが透明体により形成されていれば、縦型ホッパの内部の様子を外部から目視により観察できることが好ましい。
また、前記空気噴出手段に接続された噴出口が複数設けられていれば、ホッパ内の上昇の気流を良好な状態に設定しやすくなる。
また、前記縦型ホッパ内に設けられた空気噴出手段の噴出口には、金網が設置されていれば、噴出し口の内部に飛散してしまうことを防止することができる。
さらに、前記箱体の底面における比重の違いによる前記粒状物の落下位置に、比重の異なる粒状物を収容する受容器が設けられていることが好ましい。
これにより、最大比重以外の他の粒状物であっても、これらを略分別して回収することができる。
さらに、前記搬送手段は、搬送速度を調整することが可能にされたベルトコンベアであることが好ましい。
搬送手段がベルトコンベアであれば、連続的な搬送が容易であるとともに、搬送速度を容易に調整することができる。
また、前記粒状物は、ペットボトル本体の粉砕物と、前記ペットボトル本体の開口部を封止するキャップの粉砕物と、前記ペットボトル本体の外面に巻き付けられたフィルムの粉砕物である場合に、特に良好な選別を行うことができる。
本発明に係る選別方法によれば、小型で簡単な装置のみを利用して最大比重の粒状物を選別することが可能であるともに、大きな騒音を発生するようなこともない。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。
図1および図2は本発明の一実施例に係る粒状物の選別方法が実施された粒状物の選別装置を示したものである。
この選別装置1では、限定された空間を構成する箱体3の底面は略開口して形成されている。また、図1では、箱体3の天井部分を外した状態で示している。
箱体3の内部には、粒状物を略水平方向に連続して搬送する搬送手段としてベルトコンベア5が設置され、このベルトコンベア5は、回転速度が自由に調整される。一方、ベルトコンベア5の始端側端部の上方には、箱体3の天井部13を貫通して、ペットボトルを細かく破砕した粒状物を投入するためのホッパ7が配置され、このホッパ7の下端部がベルトコンベア5の上面に臨むように設置されている。
他方、ベルトコンベア5の終端部前方には、開口面が略矩形に形成された、縦型ホッパ11がやや傾斜した姿勢で立設されている。この傾斜した姿勢の縦型ホッパ11は、上方に向かうほど開口部の断面の面積が大きくされている。また、一対のレール17上に車輪19により走行自在に設置されている。したがって、この選別装置1では、縦型ホッパ11をベルトコンベア5の終端側に近づけたり遠ざけたりすることが可能である。また縦型ホッパ11の上部開口部11aの上端部には、斜めに傾斜した気流制御板9が設置され、この気流制御板9により縦型ホッパ11の上部開口部11aと箱体3の天井部13との間に、大きな間隙ができないように構成されている。さらに、縦型ホッパ11の上部開口部11aにおけるベルトコンベア5側の下端部には、下方に向って遮蔽板15が設けられている。
一方、縦型ホッパ11の内部には空気噴出種手段31、33,35が設置され、それら
の空気噴出手段31,33、35の空気噴出口23、25,27には、それぞれ金網が設けられている。3つの空気噴出口23,25,27のうち、1つの空気噴出口23は、縦型ホッパ11の底面に設けられることが好ましい。また、他の空気噴出口25,27は、縦型ホッパ11の側壁面に設けられることが好ましい。そして、空気噴出手段31,33,35から噴出された空気は、上方に向って矢印X方向にかなり強い気流を生じさせている。また、空気噴出手段31,33,35の空気噴出能力を可変にすることが好ましい。この場合に、例えば、底面の空気噴出手段31の能力が一番高く設定される。
一方、本実施例の選別装置1では、箱体3の天井部13の他に、箱体3の周囲の四側面がアクリル板などの透明体により形成されている。また、縦型ホッパ11の空気噴出手段33,35が設けられた側壁面37を除く他の3側壁面が、同様にアクリル樹脂などの透明体により形成されている。なお、上記側壁面37が透明体により形成されていても良い。
これにより、本実施例による選別装置1では、縦型ホッパ11の内部の様子は勿論のこと、箱体3の内部の様子を外部から確認することができる。これにより、粒状物が選別装置1内でどのような挙動を示しているのかが一目瞭然に判断することができる。
以下に、本発明に係る選別装置1の作用について説明する。
先ず、清涼飲料水などが充填されていた空のペットボトル容器が略同じ大きさに粉砕され、これらの混合粒状物が多量に用意される。この粉砕物の中には、ペットボトル本体、キャップ、フィルムなどが含まれている。これら粉砕物の比重だけで判断すると、ペットボトル本体を構成するポリエチレンテレフタレート(PET)の比重が最も重く、次に、ポリスチレン(PS)あるいはポリプロピレン(PP)などからなるフィルム、最後にポリエチレン(PE)などからなるキャップの順である。本実施例では、これらの中から、比重の最も大きいPET樹脂の破砕物を、選別することが目的とされている。なお、比重だけで比べれば上記の順番であるが、フィルムは極めて薄いため、ベルトコンベア5から飛び出した後に、上方向への噴出空気を受けると、最も遠くに飛ばされる。
本実施例の選別装置1では、これらの混合物がホッパ7内に連続的に投入されてくる。
ホッパ7内に投入されてきた混合粒状物は、ベルトコンベア5により水平方向に搬送されるにあたり、単に搬送されるだけではなく適宜な慣性力が付与される。この搬送速度は、1m/sec以上であることが好ましい。このような慣性力が付与されることにより、ベルトコンベア5の最終端から混合粒状物が略水平方向に勢い良く飛ばされる。
このとき、各粒状物は慣性力の差および空気抵抗の差、揚力の差などによって、ペットボトル本体を構成していた粒状物が最も遠くに飛散される。また、フィルムの粒状物は、風による揚力を最も受けることとから、縦型ホッパ11に向って矢印A方向に飛び出しても前方から噴出してくるX方向の空気を受けることにより、矢印Y方向に引き戻される。
一方、最も、比重の大きいペットボトル本体の粒状物は、そのまま縦型ホッパ11の内方に向って落下される。なお、このとき、縦型ホッパ11のベルトコンベア5からの離反距離を調整すれば、落下してくるPET樹脂の破砕片の全量近くを拾うこともできる。しかしながら、全てのPET樹脂の破砕片を拾おうとして、あまりにベルトコンベア5側に縦型ホッパ11を近づけると、他の破砕片もかなり拾ってしまうため、多少の犠牲は払っても確実な分離が行える程度の距離に設定することが好ましい。また、PET樹脂に若干含まれて縦型ホッパ11内に落下してくるそれらの破砕物は、縦型ホッパ11内に上方に向って矢印X方向に噴出してくる空気の流れによって縦型ホッパ11から飛び出る方向に
舞い上げられる。特に、薄いフィルムは、Y方向に吹き飛ばされる。一方、比重の最も大きいペットボトル本体の破砕片は、縦型ホッパ11の壁面を転げるように下方に導かれ、縦型ホッパ11の底部側に設けた取出口37に集められて、この取出口37から取り出される。このとき、若干のフィルム、キャップなどの粒状物は、縦型ホッパ11の内壁面を転げ落ちるときに確実に分離されて矢印X方向に舞い上げられ、上記したように風の流れに沿ってフィルムはY方向に、キャップは略Z方向に落下する。
すなわち、最もPETから分別したいフィルムの破砕物はY方向に流れ、水により容易に分別することのできるキャップの破砕物はZ方向に飛散される。そして、製品として主に再利用したいPET樹脂は、縦型ホッパ11内の取出口37から取り出される。
しかも、上記選別装置1によれば、内部の様子を外部から確認することができるので、縦型ホッパ11を最も相応しい位置に配置することができる。
さらに、外部から確認することができるので、ベルトコンベア5の搬送速度を相応しい速度にセットしたり、空気噴出手段31,33,35を好ましい速度に調整することも、挙動を確認しながら容易に行うことできる。
さらに、上記実施例では、縦型ホッパ11の位置を自由に調整することができることから、最終的に選別するPET樹脂の重量と、ここに混入されてしまうフィルムなど他の粒状物との混合比を比較的自由に調整することができる。すなわち、かなり高いレベルでPET樹脂のみを分離するには、縦型ホッパ11をベルトコンベア5から、遠ざければよい。
このように本発明の選別装置1は、外部から内部の挙動を目視することができることから種々の調整が容易である。また、簡単な構造であるため、装置の作製費が極めて安価である。しかも単位時間当たりに大量に処理することができるので、経済的である。さらに、従来例のように、シロッコファンのようなブロアを必要としないので、騒音の発生が少ない。また、固形物が壁に衝突したり、目詰まりを発生したりする構造ではないため、稼動中であっても静かである。
以上、本発明の一実施例について説明したが本発明は上記実施例に何ら限定されない。例えば、上記実施例では、最大比重で、全混合粒状物の中でも量が最も多いPET樹脂の粒状物を選別する例について説明したが、この割合が逆で、再利用する樹脂が最大比重以外のPET樹脂以外である場合にも適用できる。
また、未発泡の合成樹脂を発泡合成樹脂から分離する場合などにも好ましく適用することができる。
さらに、選別は樹脂の粒状物に限定されず、金属などの粒状物を分離することもできる。要は、混合粒状物の中から最大比重の物を分離するのに好ましく適用することができる。
また、上記実施例では、慣性力を付与する搬送手段として、ベルトコンベア5を例示したが、この搬送手段はベルトコンベア5に限定されず、スクリューコンベアなどを採用することもできる。
また、本明細書において粒状物とは、大きなものを破砕して小さくなったものを指す用語であり、形状が例えば丸であることは意味していない。
図1は本発明の一実施例に係る選別方法が実施される選別装置の天井部分を外した状態での概略平面図である。 図2は図1に示した選別装置の概略正面図である。 図3は従来の選別装置の断面図である。
符号の説明
1 選別装置
2 ブロア
3 箱体
5 ベルトコンベア
7 ホッパ
9 気流制御板
11a 上部開口部
11 縦型ホッパ
11a 開口
13 天井部
15 遮蔽板
17 レール
19 車輪
23,25,27 空気噴出口
31,33,35 空気噴出手段

Claims (14)

  1. 比重の異なる物質が混合された粒状物から、最大比重の粒状物とそれ以外の粒状物とを選別するための選別装置であって、
    限定された空間内に、粒状物を略水平方向に速度を与えつつ連続的に搬送する搬送手段を設けるとともに、この搬送手段の終端部から略水平方向に適宜な速度が付与されて空中に飛散される粒状物を受けるように、上部が開口された縦型ホッパを前記搬送手段の前方に配設し、さらにこの縦型ホッパ内に空気噴出手段の噴出口を配設し、前記搬送手段から前記縦型ホッパ内に粒状物が落下してくる際に、
    前記空気噴出手段から導かれる噴出空気を前記縦型ホッパの上部開口部側へ導く一方、前記縦型ホッパ内に落下してくる粒状物中の最大比重の粒状物を、前記噴出空気の勢いに抗してその自重により当該縦型ホッパの下方に落下させて、該縦型ホッパの底部側に設けた取り出し口から外方に取り出すとともに、前記粒状物中の最大比重の粒状物よりも比重の小さい他の粒状物を、前記噴出空気の流れに沿って前記縦型ホッパの上部開口部から前記搬送手段側に飛散させ、各種粒状物を異なる位置に落下させて回収することを特徴とする粒状物の選別装置。
  2. 前記縦型ホッパは、水平方向に移動可能に設置され、前記搬送手段に接近あるいは離反する方向の任意の位置に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の粒状物の選別装置。
  3. 前記縦型ホッパは、上部開口部に近づくほど断面の面積が大きくされ、下方に近づくほど断面の面積が小さくされていることを特徴とする請求項1または2に記載の選別装置。
  4. 前記縦型ホッパは、傾斜した姿勢で設置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の粒状物の選別装置。
  5. 前記縦型ホッパの上部開口部に、下方に向って遮蔽板が設置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粒状物の選別装置。
  6. 前記縦型ホッパの上部開口部には、気流制御板が設置され、この気流制御板の先端部が前記箱体の天井部近傍に接近して配置されることより、この気流制御板と前記箱体の天井部との間の間隙がほぼ閉塞されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の粒状物の選別装置。
  7. 前記箱体を構成する天井部と、この箱体を構成する側板が透明体により形成され、この透明体により前記箱体の内部の様子を外部から目視により観察できることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の粒状物の選別装置.
  8. 前記縦型ホッパを構成する側板が透明体により形成され、この透明体により前記縦型ホッパの内部の様子を外部から目視により観察できることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の粒状物の選別装置。
  9. 前記空気噴出手段に接続された噴出口は、前記縦型ホッパ内に複数個設けられ、少なくとも一つは前記縦型ホッパの底面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の粒状物の選別装置。
  10. 前記縦型ホッパ内に設けられた空気噴出手段の噴出口には、金網が設置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の粒状物の選別装置。
  11. 前記箱体の底面における比重の違いによる前記粒状物の落下位置に、比重の異なる粒状物を収容する受容器が設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の粒状物の選別装置。
  12. 前記搬送手段は、搬送速度を調整することが可能にされたベルトコンベアであることを特徴とする請求項1に記載の粒状物の選別装置。
  13. 前記粒状物は、ペットボトル本体の粉砕物と、前記ペットボトル本体の開口部を封止するキャップの粉砕物と、前記ペットボトル本体の外面に巻き付けられたフィルムの粉砕物であることを特徴とする請求項1に記載の粒状物の選別装置。
  14. 比重の異なる複数の粒状物を、搬送手段により連続的に略水平方向に速度を与えつつ空中に飛散させるとともに、前記粒状物の前記搬送手段から飛散する方向と逆らう方向に噴出空気を噴出し、前記搬送手段から飛散してくる最大比重の粒状物は、その自重により落下する方向にそのまま落下させ、その他の粒状物は、前記噴出空気の流れに沿って上方に飛散させ、比重の違いおよび空気抵抗の違い揚力の違いなどによって、これらの空中飛散距離に差を生じさせて回収することを特徴とする粒状物の選別方法。
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