JP2005080393A - 電線加工方法および電線加工機 - Google Patents

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【課題】 トリミング後に不良と判定された電線であっても、正規の電線として皮剥き加工が可能となる電線加工方法および電線加工機を提供する。
【解決手段】 所定の把持位置で把持した電線の先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する電線加工方法であって、把持位置から電線の先端までの距離が所定長となるように、電線を先端から切断する第1の工程と、電線の先端部を撮像手段45によって撮影し、撮像手段45によって得られた撮像データを画像処理して所定長であるか否かを判断する第2の工程と、所定長と判断された場合には、先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する一方、所定長より大きいと判断された場合には、把持位置から電線の先端までの距離が所定長となるように、電線を先端から切断した後、先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する第3の工程とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の把持位置で把持した電線の先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する電線加工方法および電線加工機に関する。
従来より、複数の電線リールに巻回された種々の電線を送り出し、所定の長さの定尺電線として切断した後、皮剥き、端子金具の圧着接続を施すことにより、種々の端子付き電線を束ねたワイヤーハーネス等の電線製品を自動で製造する電線加工機が知られている。
この種の電線加工機では、例えば図17(a)に示すように、フロントクランプ1により残留電線3が把持されて、残留電線3の電線送給方向Pに対し前端側の被覆部が一対のカッター5の閉動作により切り込まれる。
そして、その切込み状態のまま、図17(b)に示される如く、測長ユニット7が図示しないフロント移動手段の駆動により矢印Q方向に後退する。
これにより、残留電線3のカッター5による切込み位置より前端側の被覆部9が残りの被覆部11から切り離され、図17(c)に示される如く、芯線部13から剥ぎ取り除去される。ここに電線3の一端の皮剥き処理が終了する。
皮剥き処理が終了すると、図17(c)に示される如く、測長ユニット7はフロント移動手段の駆動により矢印R方向に移動操作される。この矢印R方向の移動時に、前記皮剥き処理された電線3の端部が図示しないフロント処理状態検出装置を通過し、皮剥き処理が正常に行われたかどうかが検出される。
特開平6−86422号公報
上記のように、先端被覆が除去され表出した芯線部には、例えば圧着端子金具が接続される。端子金具が接続された電線は、ハウジング装着機へ移送され、ハウジングの端子収容室へ自動装着される。この際、電線の所定の把持位置から端子金具先端までの寸法は、端子金具を適正にハウジングへ装着するために、高精度に管理されなければならない。
このため、従来では、把持位置から先端までの長さが所定長となっているかを撮像手段によって検出し、所定長である電線のみが皮剥きされて、端子金具が圧着接続されていた。
従って、把持位置から先端までの長さが所定長でない規定外定尺電線は、皮剥き処理がなされることなく廃棄され、不良率を向上させることとなっていた。
また、僅かな切断量である再トリミングを施しても、定尺電線の寸法公差内であり、このような救済可能な電線が規定外定尺電線として廃棄されることは不経済であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、トリミング後に不良と判定された電線であっても、正規の電線として皮剥き加工が可能となる電線加工方法および電線加工機を提供し、もって、不良率を低減し、経済性の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る電線加工方法は、所定の把持位置で把持した電線の先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する電線加工方法であって、前記把持位置から電線の先端までの距離が所定長となるように、電線を先端から切断する第1の工程と、前記電線の先端部を撮像手段によって撮影し、該撮像手段によって得られた撮像データを画像処理して前記所定長であるか否かを判断する第2の工程と、前記所定長と判断された場合には、前記先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する一方、前記所定長より大きいと判断された場合には、前記把持位置から電線の先端までの距離が前記所定長となるように、電線を先端から切断した後、先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する第3の工程とを含むことを特徴とする。
この電線加工方法では、最初のトリミングが行われた電線の把持位置から先端までの距離が所定長でない場合であっても、皮剥き工程において、把持位置から先端までを、所定長となるように第2のトリミング処理が施される。
従って、従来、第2の工程である測長工程において規定長以外と判断され、廃棄処分とされていた規定外定尺電線が、第3の皮剥き工程にて、正規の被覆除去電線として加工が完了される。これにより、加工電線の不良率が低減され、経済性が高められる。
本発明の電線加工機は、所定の把持位置で把持した電線の先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する電線加工機であって、前記把持位置から電線の先端までの距離が所定長となるように、電線を先端から切断する第1のトリミング装置と、該第1のトリミング装置によって切断された電線の先端部を撮影する撮像手段と、該撮像手段によって得られた撮像データから前記把持位置から先端までの距離が前記所定長であるか否かを画像処理によって判断する判断手段と、前記先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する皮剥き手段と、該皮剥き手段に付設され前記把持位置から先端までの距離が所定長となるように、電線を先端から切断する第2のトリミング装置と、前記所定長と判断された場合には、前記皮剥き手段へ皮剥き信号を送出する一方、前記所定長より大きいと判断された場合には、前記第2のトリミング装置にトリミング信号を送出した後、前記皮剥き手段へ皮剥き信号を送出する制御部とを具備したことを特徴とする。
この電線加工機では、先ず、第1のトリミング装置によりトリミングがなされ、その後の電線状態が撮像手段によって検出される。その結果において、把持位置から先端までの長さが所定長となっていない電線であっても、後の皮剥き手段で、付設された第2のトリミング装置の作動によって先端部が再トリミングされる。
これにより、従来、規定外定尺電線と判断されて廃棄されていた電線の救済が可能となる。
本発明に係る電線加工方法によれば、最初のトリミングが行われた電線の把持位置から先端までの距離が所定長でない場合であっても、皮剥き工程において、把持位置から先端までを、所定長となるように第2のトリミング処理を施すので、従来、測長工程において、規定長以外と判断され、廃棄処分とされていた規定外定尺電線を、正規の被覆除去電線として加工することができる。この結果、加工電線の不良率を低減させて、経済性を向上させることができる。
本発明に係る電線加工機によれば、先ず、第1のトリミング装置によりトリミングがなされ、その後の電線状態が撮像手段によって検出され、その結果において、把持位置から先端までの長さが所定長となっていない電線であっても、後の皮剥き手段で、付設された第2のトリミング装置の作動によって先端部を再トリミングすることができる。
これにより、従来、規定外定尺電線と判断されて廃棄されていた電線を、救済することができる。
以下、本発明に係る電線送り装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る電線加工機の正面図、図2は定尺電線加工機と電線リール収容棚との側面図、図3は電線加工機に備えられる電線移載ハンドの正面視を(a)、側面視を(b)に表した説明図、図4はクランプ竿に保持された端子付電線を(a)、所定コネクタへの装着順に並べ替えられた端子付電線を(b)に表した電線装着動作の説明図、図5は定尺電線加工機の電線送り装置を表す側面図、図6は電線送り装置の平面図、図7は電線送り装置の拡大側面図、図8は電線支持台における電線と電線送り装置との位置関係を模式的に表した説明図、図9は図7の背面図、図10は電線送り装置のブロック体の側面図、図11は電線送り装置に備えられる電線切断手段の動作説明図である。
電線加工機200は、種々の電線が混在して構成されるワイヤーハーネスを製造するためのものであり、以下の各加工機を接続して成る。
即ち、電線加工機200は、定尺電線加工機300、加締め機400、端子付電線の移載機500を横一列に配置して構成されている。定尺電線加工機300の背後には図2に示す電線供給機600が、また、移載機500の後部には図示しない連結機があり、更に連結機の背後には図示しないハウジング装着機を挟んで左右両側に図示しないハウジング供給機および図示しないハーネス成形機がそれぞれ配置されている。
定尺電線加工機300では、ワイヤハーネスを構成する端子付電線を作製するために長尺の電線を引出しながら測長して所定の長さに切断する。
電線供給機600には、電線の径や被覆の色が異なる多数の電線リール21が複数の電線収納棚23に分散配置されており、電線25は各電線25に対応するガイド27を備えた電線プリフィーダ29から電線送り装置100に供給される。
定尺電線加工機300で所定の長さに切断された各電線25は、架台31上に設けられた図示しない第1の電線搬送装置によりその両端を所定のピッチで把持固定され、U字状に屈曲した状態で間欠的に移送され、次の加締め機400に達する。
加締め機400では、各電線25の端末部のトリミングから端子圧着までの一切の加工を行う。加締め機400には、図示しない第2の電線搬送装置が備えられ、第1の電線搬送装置で間欠送りされた電線25群は図3に示す電線移送ハンド37により順次第2の電線搬送装置に移し替えられる。電線移送ハンド37は、電線25を挟持する一対の爪37a、37aが、所定の間隙dを隔てて二組形成されている。電線移送ハンド37に挟持された電線25は、この間隙dの部分が電線クリップに挟入される。
この際、電線25群は、前と同じ順序の配列ピッチで保持される。加締め機400には、この電線25の配列ピッチに合わせて、第1のトリミング装置であるトリミング装置41、撮像手段であるイメージセンサ45および皮剥き手段である皮剥き装置43が配置され、更に異なる品番の端子を圧着するための複数の端子圧着機47a、47b、47c、47d、47e、47f、47g、47h(以下、47とも総称する)が並設されている。
トリミング装置41において、電線25は、端末がトリミングされて、電線25を仮保持するための図示しない電線クリップからの長さが一定となる。つまり、電線クリップによるクリップ位置が、所定の把持位置となる。その後、電線クリップからの長さが一定であるか否かがイメージセンサ45によって検出される。
次いで、皮剥き装置43において、電線端末の被覆除去(皮剥き)を行った後、所定の端子圧着機47により所望のサイズの端子49(図4参照)を圧着する。
なお、このトリミング、皮剥きについての構成は、後に詳述する。
第1、第2の電線搬送装置は同じ構造であり、図示しない無端状のタイミングベルト上に所定のピッチで複数の電線クリップを並設したものである。電線クリップは上端に電線の挿入案内斜面を形成した一対の挟持子を有し、スプリングで閉鎖方向に付勢されている。
移載機500 では、回転可能な反転移載ハンド51により必要な端子49の反転と共に、タイミングベルト上の電線25群の配列を変えて図4に示す電線クランプ竿53に移載して係止し、ストックする。
電線クランプ竿53は、長尺の支持竿55に対して上記電線クリップと同様に一対の挟持子57a,57aから成る電線クリップ57を並設したものである。
図4(b)は電線25群を一本の電線クランプ竿53に反転、配列替えを含めて係止したものである。図4(a)との比較から明らかなように、各電線25の端部は装着されるコネクタ59、61、63に対応して数個にグループ分けされ、実際のワイヤハーネスの配設形態に近いものとなっている。
電線送り装置100は、図5に示すように、電線加工機200の定尺電線加工機300に備えられる。電線送り装置100は、異なる種類の電線25を巻回した複数の電線リール21から所望の電線25を引き出し、所定長で切断することで、引き出した電線25を定尺に加工する。
電線送り装置100は、図6に示す電線支持台71と、移動台73と、図8に示す一対の電線送り手段75、75と、図11に示す電線切断手段77とを主要な構成要素として備える。電線支持台71は、それぞれの電線リール21から引出した複数の電線25を所定間隔で平行に保持する。
図6に示すように、電線支持台71には電線方向と直交方向の複数の平行な支持桟79a,79b,79c,79dが並設され、支持桟79a,79b,79c,79dには軸線が電線25と同方向の複数の電線ノズル81a,81b,81c,81dが並設される。それぞれの電線25は、対応した電線ノズル81a,81b,81c,81dに挿通保持される。
電線支持台71には、四本の支持桟79a,79b,79c,79dが並設され、それぞれの支持桟79a,79b,79c,79dに電線ノズル81a,81b,81c,81dが固設される。
従って、一本の電線25は、電線支持台71において、四箇所の電線ノズル81a,81b,81c,81dを通過して保持される。このように、電線リール21から引き出された電線25が、電線支持台71の電線ノズル81a,81b,81c,81dに保持されることで、電線リール21に対する電線支持台71の保持位置が一定となり、且つ図2に示すように、電線リール21と電線支持台71との間に弛みが生じ難くなる。従って、後述の電線送り手段による電線引出し時の引出し負荷が安定し、電線送り量の精度が高まるようになっている。
移動台73は、電線支持台71に保持された電線25に対し直交方向で往復動されるように構成されている。つまり、移動台73は、同一平面上を往復動する。
このように、移動台73が同一平面上で移動することで、移動台73を例えば上下左右に移動させる場合に比べ、移動機構が簡素となり、電線25の選択的な送り出し動作が高速且つ確実となる。
移動台73は、図7に示すように、架台31上に設けられたリニアガイド83を介して往復動自在に支持されている。移動台73は、往復動のための駆動源がこの移動台73以外の外部に設けられている。外部に設けられた駆動源は、動力伝達手段を介して移動台73に連結されている。
本実施の形態では、図1に示すように、駆動源としての電動モータ85が架台31に固設され、電動モータ85の駆動軸は減速機等を介して動力伝達手段である駆動シャフト87に連結されている。駆動シャフト87にはネジが形成され、このネジは移動台73に固設された螺合手段(ナット等)89に螺合される。
従って、電動モータ85の正逆転によって駆動シャフト87が正逆転されると、この駆動シャフト87に螺合する螺合手段89を介して移動台73が往復動するようになっている。
このように、駆動源が移動台以外の外部に設けられることで、移動台73の軽量化が可能となり、慣性力が小さくなることから、駆動源の小型化、および直線移動機構の小型化が可能となる。この他、移動台73を移動させるための外部に設けられる駆動機構としては、ボールネジを有した直線駆動機構、ベルト或いはチェーンによる直線駆動機構、リニアモータ等が適用可能となる。
移動台73には、図8に示す一対の電線送り手段75、75が設けられている。電線送り手段75、75は、上下方向に所定間隔を隔てて配置される一方、接近移動することで任意の一つの電線25を挟持するとともに、同期して回転し、電線25を引出し方向(図5の左右方向)に送り出すよう動作する。
図8に示すように、一対の電線送り手段75、75は、上記電線ノズル81a,81bの間に配置される。
電線送り手段75、75が一対の電線ノズル81a,81bの間に配置されることで、弛みのない直線状態の電線25を常に挟持することが可能となり、電線送り手段75、75による送り出し量の精度が高まるようになっている。
本実施の形態において、電線送り手段75、75は、図9に示すように、移動台73に設けられ電線25を挟んで接近離反する一対のブロック体91、93と、このブロック体91、93に設けられ駆動プーリ95を含む複数のプーリ97、99に張架された電線送り用無端ベルト101とからなる。電線送り用無端ベルト101は、駆動プーリ95と、プーリ97、99とによって、三角形の周回路を形成している。
電線送り用無端ベルト101は、少なくとも一対のプーリ95、97間に張架された平面状の周回路が、電線挟持面101aとなる。従って、電線25は、この一対の電線挟持面101a、101aによって挟持され、それぞれの電線送り用無端ベルト101が同期して逆方向に回転されることで、引出し方向へ送り出されることになる。
これにより、例えば一対の挟持ローラ等を用いる場合に比べ、電線25との接触面積が大きく確保でき、滑りが生じ難くなり、送り出し量の精度が高まる。
一対のブロック体91、93は、図10に示す引っ張りバネ103を有して構成されたリンク機構105を備えている。一対のブロック体91、93は、このリンク機構105によって接近方向に付勢されている。
また、一対のブロック体91、93には、ブロック体91、93を離反方向に離間させる図7に示すエアシリンダ105が設けられている。これにより、一対のブロック体91、93は、リンク機構105の付勢力に抗して、電線25の挿通が可能なるように、離間状態に保持可能となっている。
それぞれのブロック体91、93には図10に示す測長ローラ107、107が設けられ、測長ローラ107、107はブロック体91、93が接近移動されることで、電線25を挟み、電線25の送り出しに同期して回転するようになっている。
これにより、電線送り用無端ベルト101、101に挟持されて送り出される電線25は、測長ローラ107、107によってその送り出し量が計測されるようになっている。
また、ブロック体91、93の後端ブロック体91、93には、図10に示すように、複数のガイドローラ群109、111が設けられ、ガイドローラ群109、111は測長ローラ107、107に導入される電線25を直線状に矯正可能としている。
電線送り手段75、75の駆動プーリ95は、電線送り用無端ベルト101と反対側の面に設けられた図7に示す同軸入力側プーリ113、113によって駆動力が入力される。移動台73には、ブロック体91、93の離反方向の外側に位置する一対の固定プーリ115、115が設けられている。
また、ブロック体91、93には、接近離反方向の仮想線上に配置される一対のプーリ121、121と、一対のプーリ123、123とが設けられている。なお、図中、125は、経路変更プーリを示す。
これらの同軸入力側プーリ113、113、固定プーリ115、115、プーリ121、121、プーリ123、123、経路変更プーリ125には駆動用無端ベルト127が張架されている。
また、一対の固定プーリ115、115のいずれか一方は、図示しない駆動源の出力軸に連結されている。
ここで、駆動用無端ベルト127は、その周回路の一部分に、一対のブロック体91、93体間に亘って張架されブロック体91、93同士の接近離反方向に沿う方向の第1ベルト経路131と、それぞれのブロック体91、93と一対の固定プーリ115、115との間に張架されブロック体91、93の接近離反方向に沿う方向の一対の第2ベルト経路133、135とを有している。
このような駆動用無端ベルト127を張架したブロック体91、93では、一対のブロック体91、93が離反方向へ移動されると、一対のブロック体91、93に亘る第1ベルト経路131の長さが長くなる。
また、一対のブロック体91、93は、離反することにより、外側の固定プーリ115、115へ接近することとなる。従って、それぞれのブロック体91、93と固定プーリ115、115とに亘る第2ベルト経路133、135の長さは、同量短くなる。
つまり、駆動用無端ベルト127の周回路長は、ブロック体91、93の接近離反によっても変化が無く、張力に変動が生じない。
これにより、ブロック体91、93の移動時においても、張力変動による負荷変動がブロック体91、93の移動機構(リンク機構105、エアシリンダ105)に生じず、小径電線或いは大径電線を挟持した場合であっても、挟持力が常に一定となる。
移動台73には、電線送り手段75、75の前方に、電線切断手段77が設けられている。電線切断手段77は、電線25を挿通する基部77a、ヒンジ77bを介して開閉自在に基部77aに固定された開閉部77cとを有する。
また、基部77aおよび開閉部77cにはクランプ77dおよびカッタ77eが設けられている。クランプ77dに挟持された電線25は、開閉部77cが開くととともに、電線送り手段75、75によって基部77aから導出されることで、ループ部25aを形成して送り出される。送り出された電線25は、このループ部25aの両端側が電線移送ハンド37により把持され、カッタ77eによって切断されると同時にクランプが解除されて移送される。電線25が移送された電線切断手段77は、開閉部77cが閉じられ、所定長送られた電線25の先端をクランプ77dによって挟持して、上記と同様の動作を繰り返す。
図12は本発明に係る電線加工機の要部構成を表したブロック図、図13は本発明に係る電線加工方法の手順を表すフローチャート、図14は皮剥きの手順を(a)(b)(c)で表した説明図、図15は皮剥き装置で行われるトリミングおよび皮剥き手順を(a)(b)(c)で表した説明図、図16は図15に示した手順の変形例を表す説明図である。
電線加工機200は、加締め機400に、図12に示すように、上記したトリミング装置41、イメージセンサ45および皮剥き装置43を有する。トリミング装置41は、図15に示すように、電線クリップ57による把持位置から電線25の先端25bまでの距離が所定長Lとなるように、電線25を先端25bから切断する。
イメージセンサ45は、トリミング装置41によって切断された電線25の先端部141を撮影する。イメージセンサ45によって得られた撮像データは、判断手段143に送出される。
ここで、判断手段143は、例えばコンピュータの記憶手段に格納される判断プログラムとすることができる。判断手段143は、イメージセンサ45からの撮像データを画像処理することで、電線クリップ57から先端25bまでの距離が所定長Lであるか否かを判断可能としている。
皮剥き装置43は、図14に示す上刃43aおよび下刃43bを有し、電線25の先端25bから一定長さnの位置に上刃43aおよび下刃43bで切り込み、上刃43aおよび下刃43bを電線25から離反方向へ移動させることで、電線25の被覆25cを除去する。電線25は、これにより、一定長さnの芯線部25dが表出される。
この皮剥き装置43には、第2のトリミング装置145が付設されている。第2のトリミング装置145は、上刃43aおよび下刃43bに対し、電線25の移送方向上流側に配置されている。
この第2のトリミング装置145も、上記のトリミング装置41と同様に、電線クリップ57から先端25bまでの距離が所定長Lとなるように、電線25を先端25bから切断できるようになっている。
これらトリミング装置41、判断手段143、第2のトリミング装置145、皮剥き装置43には、制御部147が電気信号線を介して接続されている。制御部147は、判断手段143から送出された判断信号を受け、トリミング装置41によってトリミングされた電線25の電線クリップ57から先端25bまでの長さが所定長Lと判断された場合には、皮剥き装置43へ皮剥き信号を送出する。
一方、トリミング装置41によってトリミングされた電線25の電線クリップ57から先端25bまでの長さが所定長Lより大きいと判断された場合には、皮剥き装置43による皮剥き処理の前に、第2のトリミング装置145へトリミング信号を送出し、その後、皮剥き装置43へ皮剥き信号を送出するように動作制御を行う。
従って、この電線加工機200による電線加工方法を図13、図15を参照しながら説明すれば、先ず、電線クリップ57から電線25の先端25bまでの距離が所定長Lとなるように、第1のトリミング処理にて電線25を先端25bから切断する(st1)。
次いで、電線25の先端部141をイメージセンサ45によって撮影する(st3)。次いで、イメージセンサ45によって得られた撮像データを画像処理する(st5)。画像処理の結果、判断手段143によって、電線クリップ57から先端25bまでの長さが所定長Lであるか否かを判断する(st7)。
この判断結果を制御部147が受け、所定長Lと判断された場合には、制御部147は先端部141における被覆25cを、先端25bから一定長さnで除去する(st9)。一方、所定長Lより大きいと判断された場合には、制御部147は、第2のトリミング装置145へトリミング信号を送出し、電線クリップ57から先端25bまでの長さが所定長Lとなるように、第2のトリミング処理にて電線25を先端25bから切断させる(st13)。その後、制御部147は、皮剥き装置43へ皮剥き信号を送出して、第2のトリミングが施された電線25に対して、上記と同様にして皮剥き処理を行わせる(st15)。このようにして先端25bから一定長さnの被覆25cが除去された電線25には、端子49が圧着される(st11)。
なお、上記の例では、皮剥き装置43において、トリミングの後に皮剥きを行ったが、図16に示すように、最初に皮剥きを行い、表出した芯線部25dが一定長さnとなるように芯線部25dのみに第2のトリミングが施されるものであってもよい。
従って、本実施の形態による電線加工方法によれば、最初のトリミングが行われた電線25の電線クリップ57から先端25bまでの距離が所定長Lでない場合であっても、皮剥き工程において、電線クリップ57から先端25bまでを、所定長Lとなるように第2のトリミング処理が施される。
従って、従来、第2の工程であるイメージセンサ45による測長工程において規定長以外と判断され、廃棄処分とされていた規定外定尺電線が、第3の皮剥き工程にて、正規の被覆除去電線として加工が完了される。これにより、加工電線の不良率が低減され、経済性が高められる。
また、本実施の形態による電線加工機200によれば、先ず、トリミング装置41によりトリミングがなされ、その後の電線状態がイメージセンサ45によって検出される。その結果において、把持位置から先端までの長さが所定長となっていない電線25であっても、後の皮剥き装置43で、付設された第2のトリミング装置145の作動によって制御部147が再トリミングされる。これにより、従来、規定外定尺電線と判断されて廃棄されていた電線25の救済が可能となる。
本発明に係る電線加工機の正面図である。 定尺電線加工機と電線リール収容棚との側面図である。 電線加工機に備えられる電線移載ハンドの正面視を(a)、側面視を(b)に表した説明図である。 クランプ竿に保持された端子付電線を(a)、所定コネクタへの装着順に並べ替えられた端子付電線を(b)に表した電線装着動作の説明図である。 定尺電線加工機の電線送り装置を表す側面図である。 電線送り装置の平面図である。 電線送り装置の拡大側面図である。 電線支持台における電線と電線送り装置との位置関係を模式的に表した説明図である。 図7の背面図である。 電線送り装置のブロック体の側面図である。 電線送り装置に備えられる電線切断手段の動作説明図である。 本発明に係る電線加工機の要部構成を表したブロック図である。 本発明に係る電線加工方法の手順を表すフローチャートである。 皮剥きの手順を(a)(b)(c)で表した説明図である。 皮剥き装置で行われるトリミングおよび皮剥き手順を(a)(b)(c)で表した説明図である。 図15に示した手順の変形例を表す説明図である。 従来の皮剥き手順を(a)(b)(c)で表した説明図である。
符号の説明
25 電線
25b 先端
25c 被覆
41 トリミング装置(第1のトリミング装置)
43 皮剥き装置(皮剥き手段)
45 イメージセンサ(撮像手段)
141 先端部
145 第2のトリミング装置
147 制御部
200 電線加工機
L 所定長
n 一定長さ

Claims (2)

  1. 所定の把持位置で把持した電線の先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する電線加工方法であって、
    前記把持位置から電線の先端までの距離が所定長となるように、電線を先端から切断する第1の工程と、
    前記電線の先端部を撮像手段によって撮影し、該撮像手段によって得られた撮像データを画像処理して前記所定長であるか否かを判断する第2の工程と、
    前記所定長と判断された場合には、前記先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する一方、前記所定長より大きいと判断された場合には、前記把持位置から電線の先端までの距離が前記所定長となるように、電線を先端から切断した後、先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する第3の工程とを含むことを特徴とする電線加工方法。
  2. 所定の把持位置で把持した電線の先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する電線加工機であって、
    前記把持位置から電線の先端までの距離が所定長となるように、電線を先端から切断する第1のトリミング装置と、
    該第1のトリミング装置によって切断された電線の先端部を撮影する撮像手段と、
    該撮像手段によって得られた撮像データから前記把持位置から先端までの距離が前記所定長であるか否かを画像処理によって判断する判断手段と、
    前記先端部における被覆を、先端から一定長さで除去する皮剥き手段と、
    該皮剥き手段に付設され前記把持位置から先端までの距離が所定長となるように、電線を先端から切断する第2のトリミング装置と、
    前記所定長と判断された場合には、前記皮剥き手段へ皮剥き信号を送出する一方、前記所定長より大きいと判断された場合には、前記第2のトリミング装置にトリミング信号を送出した後、前記皮剥き手段へ皮剥き信号を送出する制御部とを具備したことを特徴とする電線加工機。
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