JP2005080121A - データ通信システム、データ送信端末およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明のデータ送信端末は、音声情報を生成する音声情報生成手段と、筆記具で描画可能なボードと、ボード表面を移動する筆記具の位置を検出する位置検出手段と、位置検出手段が検出した位置に応じて画像を描画するための画像制御情報を生成する画像描画情報生成手段と、位置検出手段によって検出された位置の変化に基づいて、効果音の制御を指示する効果音制御情報を生成する効果音制御情報生成手段と、音声情報、画像制御情報、および効果音制御情報を送信する送信手段とを有する。
【選択図】 図4
Description
このデータ通信システムによれば、データ送信端末のパネル上に圧力が加えられた場合に、圧力が加えられた軌跡に対応する画像と、圧力が加えられた軌跡に対応する効果音とを遠隔地のデータ受信端末で再生することができる。
このデータ送信端末によれば、データ送信端末のパネル上に圧力が加えられた場合に、圧力が加えられた軌跡に対応する画像と、圧力が加えられた軌跡に対応する効果音の情報を送信できる。
[1 電子黒板システムの構成]
[1−1 システムの全体構成]
まず、本実施形態における電子黒板システム1の全体構成について説明する。図1は本実施形態における電子黒板システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、本実施形態における電子黒板システム1は、A大学10に設けられた装置、B大学20に設けられた装置、およびSIPサーバ40から構成される。各装置は、インターネット50を介して相互に接続されている。なお、各装置を接続する通信網はインターネットに限られず、専用線、無線通信網などIP(Internet Protocol)通信可能な他の通信網であってもよい。
講義室10Aには、学内LAN11にパーソナルコンピュータ(以下PCと略称する)を接続するための接続ポート(図示略)が設置されている。接続ポートは、講義室10Aの各座席に1つずつ設置されている。講義室10Aには複数の学生がおり、学生は、接続ポートが設置してある座席に着席して講義を受講する。学生は、各自のPC12を接続ポートを介して学内LAN11に接続することができる。後述するように、学生はPC12を用いて、テキストあるいは音声により講師に質問をすることができる。本実施形態においては、講義室10A内にいる学生Aが自分のPC12を学内LAN11に接続している。
また、A大学10において、学内LAN11にはIP電話機13が接続されている。IP電話機13は、講義室10Aとは別の部屋である研究室10Bに設置されている。研究室10Bには学生Bがおり、後述するように学生BはIP電話機13を使用して講義室10Aで行われている講義の様子を知ることができる。
図3は電子黒板100の外観図であり、図4は電子黒板100の構成を示すブロック図である。表示制御部102は、PDP101を駆動するための装置であり、表示する画像に関するデータあるいは信号を中央制御部110との間で送受信する。PDP101の表面には、タッチパネル103が設置されている。使用者が、例えばスタイラスペンを用いてタッチパネル103に触れると、後述する方法によりタッチパネル103のタッチパネル制御部104は触れられた位置の座標および触れた圧力を算出する。中央制御部110は、例えばその位置の直下のPDP101の画素の色を変化させることによりPDP101上に接触位置の軌跡を描くことができる。なお、表示装置はPDPに限られず、LCD、LEDディスプレイ、あるいはブラウン管ディスプレイなど他の表示装置を用いてもよい。
なお、圧力を算出する方法は上記の方法に限られず、あらかじめ変位と圧力の関係を示す関数を求めておき、その関数に変位を入力して圧力値を求める方法でもよい。あるいは、タッチパネル103に圧力を計測する手段を設けず、スタイラスペンに圧力センサを設け、無線または有線で中央制御部110に送信してもよい。
テンキー113は、使用者が主として電話番号の操作入力を行うための装置である。テンキー113は使用者の操作入力に応じた信号を中央制御部110に出力する。
効果音発生部109は、中央制御部110から送信される、効果音の生成を指示するデータに基づいて効果音データを生成し、音声データ生成部108に送信する。効果音発生部109は、効果音の生成のために、後述する波形データベース、圧力−音量テーブル、および速度−音程テーブルを記憶している。音声データ生成部108は、効果音データおよび音声データを重ね合わせ、1つの音声データとして音声CODEC107に送信する。スピーカ106からは、音声および効果音が重ね合わせられて出力される。
以下、本実施形態における電子黒板システム1の動作について説明する。最初に、遠隔地でA大学の講義室10Aの講義を受講しようとするB大学の教室の電子黒板100BとA大学の電子黒板100の間で通信回線を確立する動作について図6を参照しながら説明する。
まず、B大学の教室にいる誰かが、電子黒板100Bのテンキー113Bを操作し、講義室10Aの講義用の電話番号を入力する。あるいは、電子黒板100Bが、講義の開始/終了時間と、講義の送信元を対応付けた時間割テーブルを記憶していて、講義の開始時刻になると自動的に講義の送信元の電話番号が入力される構成としてもよい。電話番号が入力されると、電子黒板100Bの中央制御部110Bは、テンキー113Bから入力された電話番号を含むINVITE要求を生成し、SIPサーバ40に送信する。
INVITE要求を受信したSIPサーバ40は、電話番号−IPアドレスデータベース43内を検索し、そのINVITE要求と共に送信された電話番号に対応付けられたIPアドレスを抽出する。本実施形態においては、講義室10Aの講義用の電話番号に対応付けられた講義室10AのIPアドレスを抽出する。SIPサーバ40は、抽出した講義室10AのIPアドレスで特定されるノードにINVITE要求を転送する。
INVITE要求を受信した講義室10Aの電子黒板100は、PDP101にB大学から接続要求がある旨を示すポップアップウインドウ等を表示し、その状態を示すステータスRingingをSIPサーバ40を介して電子黒板100Bに送信する。なお、接続要求の通知方法はポップアップウインドウの表示に限られず、スピーカ106から呼び出し音を鳴らすなど他の方法を用いてもよい。
次に、電子黒板100の動作について説明する。本実施形態における電子黒板100は、(1)ネットワークを介して音声通信を行う機能と、(2)ネットワークを介して板書の通信を行う機能と、(3)板書に同期して筆跡音を発生させる機能とを有する。
次に、音声データの送受信について説明する。A大学の講師の話した音声は、電子黒板100のマイク105で集音され、音声信号として音声CODEC107に送信される。音声CODEC107は、例えば8kbpsのPCM(Pulse Code Modulation)方式を使用して音声信号を符号化し音声データとする。なお、符号化の帯域は8kbpsに限られず、64kbps、6.3kbps等他の帯域でもよい。音声データは音声データ生成部108を介して中央制御部110に送信される。中央制御部110はメモリに音声データを保存し、例えば20m秒分の音声データが貯まると、その20m秒分の音声データを含むパケット(以下、音声パケットという)を生成し、VoIPプロトコル制御部111/ネットワークプロトコル制御部112を介してネットワークに送信する。
音声パケットを受信した電子黒板100Bは、音声パケットのRTPヘッダに付加されたタイムスタンプ情報を元に適切な順番で音声データを中央制御部110のメモリに記憶する。中央制御部110は、メモリから音声データを読み出し、読み出した音声データを、タイムスタンプ情報に基づくタイミングで音声データ生成部108を介して音声CODEC107に送信する。音声CODEC107は、音声データを音声信号に復号化し、スピーカ106Bに出力する。スピーカ106Bは、入力された音声信号を音声として出力する。こうして、B大学の教室にいる学生はA大学における講義の音声を聴くことができる。
次に、電子黒板100上に描かれた画像の送受信について説明する。前述のように、PDP101の表面には、タッチパネル103が設置されている。講師がスタイラスペン等を用いてタッチパネル103に触れると、前述のようにタッチパネル制御部104は講師が触れた位置を示す位置情報であるxy座標データおよびタッチの圧力を中央制御部110に出力する。中央制御部110は、そのxy座標に対応する画素の色を変化させる旨を指令する描画データを画像制御情報として表示制御部102に出力する。
描画データを受信した表示制御部102は、PDP101上のそのxy座標に対応する画素の色を変化させる。例えば、未入力状態では白だった画素を黒に変化させる。これにより、講師がタッチパネル103上をなぞった通りの軌跡がPDP101上に表示される。すなわち、講師は、従来の黒板とチョークによる板書と同様に、電子黒板100に板書をすることができる。なお、電子黒板に字/図形を書くモードと書いた字/図形を消すモード(黒板消しモード)とを切りかえるスイッチ等の手段を設け、黒板消しモードでは、PDP101に表示された画像を消すようにしてもよい。
描画パケットを受信した電子黒板100Bは、描画パケットのRTPヘッダに付加されたタイムスタンプ情報を元に適切な順番で音声データを中央制御部110のメモリに記憶する。中央制御部110は、メモリから描画データを読み出し、読み出した音声データを音声データ生成部108を介して音声CODEC107にタイムスタンプ情報に基づいたタイミングで送信する。音声CODEC107は、音声データを音声信号に復号化し、スピーカ106Bに出力する。スピーカ106Bは、入力された音声信号を音声として出力する。描画データを受信した表示制御部102Bは、PDP101B上のそのxy座標に対応する画素の色を変化させる。すなわち、A大学の講義室10Aに設置された電子黒板100上に描かれた板書が、B大学の教室の電子黒板100Bで再現される。B大学の学生は、電子黒板100Bの板書を見ながら講義を聴くことができる。
なお、以上の説明では、xy座標および圧力データを画像の描画を指示する描画データに変換してから画像制御情報として送信する態様について説明したが、xy座標の位置情報をそのまま画像制御情報として送信し、それを受信した電子黒板100Bが位置情報に基づいて描画を行ってもよい。あるいは、描画データに基づいて表示された画像のビットマップデータを送信してもよい。
次に、筆跡音の発生動作について説明する。筆跡音は、大きくアタック音と摩擦音に分けられる。ここで、アタック音とは、従来の黒板とチョークで言うと、チョークが黒板に触れた瞬間の「トン」という音を指す。本実施形態においては、スタイラスペンをタッチパネル103に触れた瞬間にこのアタック音を発生させる。一方、摩擦音とは、チョークで黒板に線を描くときの「キュー」という音を指す。本実施形態においては、タッチパネル103に触れているスタイラスペンを触れたまま移動するときにこの摩擦音を発生させる。
MIDIパケットを受信したB大学の電子黒板100Bは、前述の音声パケットや描画パケットの場合と同様に、MIDIパケットからMIDIデータを復元する。MIDIデータは音声データ生成部108Bに送信され、以下電子黒板100で説明したのと同様に、スピーカ106Bから「トン」というアタック音が出力される。
効果音発生部109は、ペン先の圧力と摩擦音の音量を対応付けた圧力−音量テーブルと、ペン先の速度と摩擦音の音程を対応付けた速度−音程テーブルとをあらかじめ記憶している。効果音発生部109は、パラメータとして与えられた圧力値に最も近い圧力値を圧力−音量テーブルから探し、その圧力値に対応付けられている音量を生成する摩擦音の音量とする。また、効果音発生部109は、パラメータとして与えられた速度に最も近い音程を速度−音程テーブルから抽出し、摩擦音の音程とする。効果音発生部109は、その音程の音を20m秒発生させるノートオン、ノートオフメッセージと、摩擦音の音色を示すプログラムチェンジメッセージと、摩擦音の音量を示すコントロールチェンジメッセージとを含むMIDIデータを生成する。生成されたMIDIデータは、音声データ生成部108に送信される。MIDIデータを受信した音声データ生成部108は、自身の保有する波形データベースから、MIDIデータで指定された摩擦音の波形を抽出し、MIDIデータで指定された長さ、音程となるように加工されたアタック音の音声データを生成する。以下、アタック音の場合と同様に、摩擦音はスピーカ106から出力される。
B大学の電子黒板100BはA大学の講義を受講する受講側の電子黒板であるが、講義の送信元の電子黒板100と同じ機能を有している。したがって、電子黒板100Bのマイク105Bを介して音声で質問をしたり、タッチパネル103Bを利用して板書を追加することができる。すなわち、A大学の講師は、B大学の学生を指名して問題に音声で答えさせたり、電子黒板100に書いた数学の問題を電子黒板100B上に解答を書かせることにより答えさせることができる。音声および板書を送受信する方法は、電子黒板100の場合と同様である。
前述のように、A大学の講義室10Aにいる学生Aは、自らの所有するPC12を学内LAN11に接続している。学生Aは、講義に解らないことがある場合、手を挙げて質問をすればよいのであるが、これを行うと講義を中断してしまうためついつい質問を躊躇してしまう。しかしながら、本実施形態においては、学生Aは、以下の方法によりPC12から学内LAN11を介して質問をする。
A大学の講師は、こうして表示された質問を読み上げ、この質問に回答する。こうしてA大学およびB大学で講義を受けている学生は、質問の内容を確実に共有でき、また、それに対する回答もリアルタイムに聴くことができる。
本発明の電子黒板システムは、IP電話の呼び出し音(Ring Back Tone、以下RBTという)によって、講義室の様子をモニタする機能を提供する。前述のように、講義室10Aとは別の部屋である研究室10Bには、IP電話機13が設置されており、IP電話機13は、学内LAN11に接続されている。講義室10Aでは既に講義が始まっているが、学生Bはまだ研究室10Bにいるとする。
前述の実施形態においては、電子黒板100と電子黒板100Bとの2つの装置間で音声+板書データの通信を行う態様について説明したが、電子黒板100と、複数の装置との間で通信回線を確立し、複数の装置で講義を受信するようにしてもよい。例えば学内LAN11に接続しているPC12で板書データを受信するようにしてもよい。このような態様によれば、板書データをPC12に保存することができるので学生はノートをとる必要がなくなる。また、自宅等のPC等からインターネット50を介して電子黒板100に接続し、自宅等で講義の音声+板書データを受信するようにしてもよい。このような態様によれば、学生は大学まで行かなくても講義を受講することができる。
Claims (5)
- データ送信端末およびデータ受信端末を有するデータ通信システムにおいて、
前記データ送信端末は、
音声を集音し、音声情報を生成する音声情報生成手段と、
筆記具で描画可能なボードと、
前記ボード表面を移動する前記筆記具の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段が検出した位置に応じて画像を描画するための画像制御情報を生成する画像描画情報生成手段と、
前記位置検出手段によって検出された位置の変化に基づいて、効果音の制御を指示する効果音制御情報を生成する効果音制御情報生成手段と、
前記音声情報、前記画像制御情報、および前記効果音制御情報を送信する送信手段と
を有し、
前記データ受信端末は、
前記音声情報、前記画像制御情報、および前記効果音制御情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した画像制御情報に基づいて、画像を表示する画像表示手段と、
前記受信手段が受信した効果音制御情報に基づいて効果音を生成する効果音生成手段と、
前記受信手段が受信した音声情報に基づいて音声を出力する音声出力手段と
を有する
ことを特徴とするデータ通信システム。 - 音声を集音し、音声情報を生成する音声情報生成手段と、
筆記具で描画可能なボードと、
前記ボード表面を移動する前記筆記具の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段が検出した位置に応じて画像を描画するための画像制御情報を生成する画像描画情報生成手段と、
前記位置検出手段によって検出された位置の変化に基づいて、効果音の制御を指示する効果音制御情報を生成する効果音制御情報生成手段と、
前記音声情報、前記画像制御情報、および前記効果音制御情報を送信する送信手段と
を有するデータ送信端末。 - 前記筆記具により前記ボードに加えられる圧力を示す圧力情報を生成する圧力情報生成手段をさらに有し、
前記効果音生成手段は、前記位置検出手段によって検出された位置の変化および前記圧力情報に基づいて前記効果音制御情報を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ送信端末。 - 前記音声情報は、VoIPプロトコルに基づいて送信されることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のデータ送信端末。
- 筆記具で描画可能なボードを有するコンピュータに、
音声を集音し、音声情報を生成する音声情報生成処理と、
前記ボード表面を移動する前記筆記具の位置を検出する位置検出処理と、
前記位置検出処理が検出した位置に応じて画像を描画するための画像制御情報を生成する画像描画情報生成処理と、
前記位置検出処理によって検出された位置の変化に基づいて、効果音の制御を指示する効果音制御情報を生成する効果音制御情報生成処理と、
前記音声情報、前記画像制御情報、および前記効果音制御情報を送信する送信処理と
を実行させるプログラム。
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