JP2005079741A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アドレス生成の論理を複雑化することなく、ディザ処理を効率良く行うことができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】入力画像の各画素の階調値を閾値マトリクスを用いたディザ処理により変換して出力する画像処理装置の構成として、閾値マトリクスに配列される閾値データを格納するとともに、メモリ空間上の1ワード分のメモリ領域に複数(マトリクス番号1〜36)の閾値データを格納可能な閾値格納メモリと、この閾値格納メモリに格納された閾値データを読み出すためのアドレスを生成するアドレス制御部とを備え、閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データ(マトリクス番号1,10,19,28の閾値データ)を閾値格納メモリのメモリ空間上のワードバウンダリに合わせて格納するものとする。
【選択図】図3
【解決手段】入力画像の各画素の階調値を閾値マトリクスを用いたディザ処理により変換して出力する画像処理装置の構成として、閾値マトリクスに配列される閾値データを格納するとともに、メモリ空間上の1ワード分のメモリ領域に複数(マトリクス番号1〜36)の閾値データを格納可能な閾値格納メモリと、この閾値格納メモリに格納された閾値データを読み出すためのアドレスを生成するアドレス制御部とを備え、閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データ(マトリクス番号1,10,19,28の閾値データ)を閾値格納メモリのメモリ空間上のワードバウンダリに合わせて格納するものとする。
【選択図】図3
Description
本発明は、閾値マトリクスを用いてディザ処理を行う画像処理装置に関する。
画像処理装置で行われる画像処理の一つの形態として、原画像の階調値を画像出力装置で出力(表現)可能な階調値に変換して擬似的に再現するディザ法が知られている。ディザ法では、原画像を構成する各画素の階調値を、閾値マトリクスに配列された閾値データと比較することにより、出力画像の階調値を決定する。出力画像の階調値が2値となるものは2値ディザ法、多値となるものは多値ディザ法と呼ばれる。
図10は従来の画像処理装置の構成例を示す概略図である。図において、アドレス制御部51は、閾値格納用の閾値格納メモリ52に対して閾値読み出しのためのメモリアドレス(以下、単に「アドレス」とも記す)を指定するものである。閾値格納メモリ52は、ディザ処理に用いられる閾値マトリクスの各位置(マトリクス要素)に対応する閾値データを記憶するものである。比較部53は、これに入力される入力画像データの各画素の階調値と、これに対応して閾値格納メモリ52から読み出された閾値データとを比較するとともに、この比較結果に基づいて階調変換された出力画像の画素データを生成するものである。
ここで、上記ディザ法に基づく処理(ディザ処理)で使用される閾値マトリクスが例えば図11に示すように4×4のマトリクス構成(マトリクス内の閾値はTh00〜Th15の符号で識別)である場合は、この閾値マトリクス内に配列される閾値データTh00〜Th15が閾値格納メモリ52に格納される。この場合、閾値格納メモリ52において、1つのアドレスに1つの閾値データを格納することが公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、実際にディザ処理を行う場合は、図12に示すように、所定の周波数のクロックに同期してアドレス制御部51が0番地〜15番地のアドレスを順に指定して閾値格納メモリ52から閾値データ(Th00〜Th15)を順次読み出すとともに、この読み出した閾値データ(Th00〜Th15)と入力画像の階調値(Vi00,Vi01,…)とを比較部53で比較し、この比較結果に基づいて出力画像の階調値(Vo00,Vo01,…)を生成するものとなっている。これにより、代表的な2値ディザ法である組織的ディザ法では、例えば、原画像を4×4画素や8×8画素のブロックに分割し、各々のブロックごとに、入力画素の階調値がこれに対応するマトリクス位置の閾値データよりも大きい場合は白(1)、小さい場合は黒(0)とすることによって入力画像を2値化する。
ところで、入力画像の解像度(以下、「入力解像度」とも記す)と出力画像の解像度(以下、「出力解像度」とも記す)が同じ場合は、入力画素の数と出力画素の数が1:1の関係となるが、入力解像度よりも出力解像度が高い場合や、入力画像を複数の画素からなるブロック単位でディザ処理する場合などでは、比較部53で入力画素の階調値と比較される閾値データが複数必要になる。そうした場合、上記従来技術のように1ワード分のメモリ領域に1つの閾値データを格納し、アドレス制御部51から指定されたアドレスにしたがって閾値格納メモリ52から1つずつ閾値データを読み出す方式では、1つの入力画素を処理するごとに、閾値格納メモリ52からの閾値データの読み出しを何度も繰り返す必要があるため、ディザ処理を効率良く行うことができなくなる。
一例として、画像の解像度を主走査方向(横方向)の単位長さ当たりの画素数(dpi:ドット/インチ)と副走査方向(縦方向)の単位長さ当たりの画素数(dpi)で表すものとすると、入力解像度が600×600(dpi)で、出力解像度が1200×1200(dpi)である場合は、低解像度から高解像度への変換となるために、1つの入力画素に対して4つの出力画素を生成することになる。そのため、図13に示すように、入力画像の各画素の階調値をそれぞれ4つの閾値データと比較する必要がある。そうした場合、上記従来の画像処理装置の構成では、クロックに同期したアドレス制御部51からのアドレス指定により、4クロックかけて閾値格納メモリ52から読み出した4つの閾値データを、比較部53で1つの入力画素の階調値と比較することになる。そのため、閾値格納メモリ52からの閾値データの読み出しに時間がかかり、トータルの処理時間が長くなってしまう。
この対策としては、閾値格納メモリ52に閾値データを格納する場合に、1つのアドレスに複数の閾値データをまとめて格納し、1つのアドレス指定で複数の閾値データを同時に読み出し可能とすることも考えられるが、その場合はアドレス制御部51でアドレスを生成する際の論理が複雑化するなどの問題を招いてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、アドレス生成の論理を複雑化することなく、ディザ処理を効率良く行うことができる画像処理装置を提供することにある。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像の各画素の階調値を閾値マトリクスを用いたディザ処理により変換して出力する画像処理装置であって、閾値マトリクスに配列される閾値データを格納するとともに、メモリ空間上の1ワード分のメモリ領域に複数の閾値データを格納可能な閾値格納メモリと、この閾値格納メモリに格納された閾値データを読み出すためのアドレスを生成するアドレス生成手段とを備え、閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを閾値格納メモリのメモリ空間上のワードバウンダリに合わせて格納してなるものである。
本発明に係る画像処理装置においては、閾値格納メモリのメモリ空間上で1ワード分のメモリ領域に複数の閾値データを格納することにより、1つのアドレスの指定(1回の読み出し動作)で複数の閾値データが同時に読み出されるようになる。また、閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを閾値格納メモリのメモリ空間上のワードバウンダリに合わせて格納することにより、アドレス生成手段でアドレスを生成する際の論理が簡略化される。
本発明の画像処理装置によれば、閾値格納メモリのメモリ空間上で1ワード分のメモリ領域に複数の閾値データを格納可能とし、かつ閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを閾値格納メモリのメモリ空間上のワードバウンダリに合わせて格納することにより、アドレス生成の論理を簡素化したうえで、ディザ処理を効率良く行うことができる。
以下、本発明の具体的な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示す概略図である。図示した画像処理装置は、入力画像の各画素の階調値を閾値マトリクスを用いたディザ処理により変換して出力するもので、アドレス制御部1と、閾値格納メモリ2と、閾値制御部3と、比較部4とを備えて構成されている。
アドレス制御部1は、その時々のディザ処理条件に応じて、閾値格納メモリ2から閾値データを読み出すためのアドレス(メモリアドレス)を生成し、このアドレスを閾値格納メモリ2に供給するものである。ディザ処理条件の中には、入力画像データの解像度や出力画像データの解像度などの解像度条件、入力画像データの階調数(データビット数)や出力画像データの階調数などの階調条件、ディザ処理に使用する閾値マトリクスの構成条件、シフト処理条件などが含まれる。
閾値格納メモリ2は、ディザ処理に用いられる閾値マトリクスに配列される全ての閾値データを格納するものである。さらに詳述すると、閾値マトリクスは、主走査方向に相当する列方向(水平方向)と副走査方向に相当する行方向(垂直方向)にそれぞれ閾値データを配列して構成されるもので、このマトリクス内に配列される全ての閾値データが閾値格納メモリ2に格納されるものとなっている。
閾値制御部3は、アドレス制御部1からのアドレスの指定(生成・出力)によって閾値格納メモリ2から読み出された複数の閾値データの中から、比較部4での比較処理に用いられる所定数の閾値データを選択し、この選択した閾値データを比較部4に付与(出力)するものである。比較部4は、これに入力された画像データの各画素(入力画素)の階調値を、閾値制御部3から与えられた所定数の閾値データと比較し、この比較結果に基づいて階調変換された出力画像データを生成するものである。
ここで、上記閾値格納メモリ2は、そのメモリ空間上の1ワード分のメモリ領域に複数の閾値データを格納可能な構成となっている。さらに詳述すると、閾値格納メモリ2の1ワード分のメモリ領域には、入力画像の1つの画素サイズに対応する主走査方向の出力画素数分の閾値データを格納可能となっている。入力画像の1つの画素サイズに対応する主走査方向の出力画素数は、主走査方向の入力解像度と主走査方向の出力解像度の関係によって決まる。例えば、入力画像の1つの画素サイズに対応する主走査方向の出力画素数をMX、主走査方向の入力解像度をMix=600dpi、主走査方向の出力解像度をMox=1200dpiとすると、MX=Mox/Mix=1200dpi/600dpi=2となる。
また、閾値格納メモリ2における閾値データの格納形態として、ディザ処理に用いられる閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを閾値格納メモリ2のメモリ空間上のワードバウンダリに合わせて格納する形態を採用している。具体例として、ディザ処理に用いられる閾値マトリクスの構成が、図2に示すように、主走査方向(横方向)に9列、副走査方向(縦方向)に4行の、9×4のマトリクス構成である場合を考える。このとき、閾値マトリクス内に配列される各々の閾値データを一意に特定(識別)するためのアドレス情報として、各々の閾値データに1〜36のマトリクス番号を順に割り当てるものとする。また、1つの閾値データのビット数を8ビットとし、この閾値データを32ビット×16ワードのメモリ構成をもつ閾値格納メモリ2に格納するものとする。
そうした場合、閾値格納メモリ2の1ワード分のメモリ領域(32ビット幅)には4つの閾値データを格納可能となる。そのため、上記図2に示す閾値マトリクス(9×4のマトリクス)内の36個の閾値データは、各行の最前列に配置される閾値データをワードバウンダリに合わせるようにして図3に示すように閾値格納メモリ2に格納される。ワードバウンダリとは、メモリのワード線(ROW)ごとに区分されるワード単位の境界部分をいう。したがって、上述した32ビット×16ワードのメモリ構成において、各々のワードに0から順にアドレスを割り当てるものとすると、アドレス0で指定されるワードの先頭部分と、互いに連続する2つのアドレス(例えば、アドレス0とアドレス1)で指定される2つのワードの境界部分がそれぞれワードバウンダリとなる。そのため、16ワードのメモリ構成の場合は、合計で16個のワードバウンダリが存在することになる。
具体的に、32ビット×16ワードのメモリ構成をもつ閾値格納メモリ2に対しては、アドレス0で指定される1ワードのメモリ領域に、閾値マトリクスの1行目の最前列から4つ(マトリクス番号1〜4)の閾値データを続けて格納し、アドレス1で指定される1ワードのメモリ領域には、閾値マトリクスの1行目のマトリクス番号5から始まる4つ(マトリクス番号5〜8)の閾値データを続けて格納する。また、アドレス2で指定される1ワードのメモリ領域(所定のメモリ領域)には、閾値マトリクスの1行目の最後列(マトリクス番号9)の閾値データと、これと同じ行(閾値マトリクスの1行目)の最前列(マトリクス番号1)からの閾値データとを続けて格納する。これにより、閾値マトリクスの1行目に配列される9個(マトリクス番号1〜9)の閾値データが、アドレス0〜2で指定される3つのワード分のメモリ領域に格納される。
これに対して、閾値マトリクスの2行目に配列される9つ(マトリクス番号10〜18)の閾値データは、アドレス2で指定されるワードとアドレス3で指定されるワードの境界となるワードバウンダリに最前列(マトリクス番号10)の閾値データが位置するようにして、アドレス3〜5で指定される3つのワード分のメモリ領域に詰めて格納される。すなわち、アドレス3で指定される1ワードのメモリ領域には、閾値マトリクスの2行目の最前列から4つ(マトリクス番号10〜13)の閾値データを続けて格納し、アドレス4で指定される1ワードのメモリ領域に、閾値マトリクスの1行目のマトリクス番号14から始まる4つ(マトリクス番号14〜17)の閾値データを続けて格納する。さらに、アドレス5で指定される1ワードのメモリ領域(所定のメモリ領域)には、閾値マトリクスの2行目の最後列(マトリクス番号18)の閾値データと、これと同じ行(閾値マトリクスの2行目)の最前列(マトリクス番号10)からの閾値データとを続けて格納する。
このようなデータ格納形態を閾値格納メモリ2のアドレス6〜8及びアドレス9〜11においても、それぞれ同様に適用することにより、アドレス6〜8で指定される3つのワード分のメモリ領域に閾値マトリクスの3行目に配列される9個(マトリクス番号19〜27)の閾値データを格納するとともに、アドレス9〜11で指定される3つのワード分のメモリ領域に閾値マトリクスの4行目(最終行)に配列される9個(マトリクス番号28〜36)の閾値データを格納する。これにより、閾値マトリクス内で主走査方向の同じ列に配置される各行の閾値データが、閾値格納メモリ2のメモリ空間上で各ワードの同じビット列上に位置するように格納された状態となる。
続いて、上記構成からなる画像処理装置を用いて実際にディザ処理を行う場合の画像処理方法について説明する。ここでは、ディザ処理条件の一例として、ディザ処理の対象として入力される入力画像の解像度(入力解像度)が600×600(dpi)で、ディザ処理によって出力される出力画像の解像度(出力解像度)が2400×2400(dpi)に設定された場合について説明する。また、ディザ処理に使用する閾値マトリクスには、上記図2に示す9×4のマトリクス構成を採用するものとする。このディザ処理条件では、上述した入力解像度と出力解像度の関係から、ディザ処理の対象として比較部4に入力される入力画像データの各々の画素(1つの入力画素)ごとに16個(4×4のマトリクス)の閾値データと比較し、この比較結果を出力画像データとして比較部4から出力する必要がある。
そうした場合、入力画像データの1ライン目の画素列のうち、1画素目の階調値(8ビットのデジタルデータで表れる階調データ)を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス0のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号1〜4)の閾値データと、アドレス3のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号10〜13)の閾値データと、アドレス6のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号19〜22)の閾値データと、アドレス9のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号28〜31)の閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計16個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、図4(A)に示すように、閾値格納メモリ2から読み出された全て(マトリクス番号1〜4,10〜13,19〜22,28〜31)の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の画素列の先頭となる1画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記1画素目に続く2画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス1のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号5〜8)の閾値データと、アドレス4のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号14〜17)の閾値データと、アドレス7のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号23〜26)の閾値データと、アドレス10のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号32〜35)の閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計16個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、図4(B)に示すように、閾値格納メモリ2から読み出された全て(マトリクス番号5〜8,14〜17,23〜26,32〜35)の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の2画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記2画素目に続く3画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス2のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号9,1,2,3)の閾値データと、アドレス5のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号18,10,11,12)の閾値データと、アドレス8のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号27,19,20,21)の閾値データと、アドレス11のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号36,28,29,30)の閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計16個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、図4(C)に示すように、閾値格納メモリ2から読み出された全て(マトリクス番号9,1,2,3,18,10,11,12,27,19,20,21,36,28,29,30)の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の3画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記3画素目に続く4画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス0,1の各メモリ領域に格納された計8つ(マトリクス番号1〜4,5〜8)の閾値データと、アドレス3,4の各メモリ領域に格納された計8つ(マトリクス番号10〜13,14〜17)の閾値データと、アドレス6,7の各メモリ領域に格納された計8つ(マトリクス番号19〜22,23〜26)の閾値データと、アドレス9,10の各メモリ領域に格納された計8つ(マトリクス番号28〜31,32〜35)の閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計32個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、閾値格納メモリ2から読み出された32個の閾値データの中から、比較処理に用いられる16個の閾値データを選択して比較部4に与える。具体的には、閾値制御部3において、図4(D)に示すように、マトリクス番号4〜7,13〜16,22〜25,31〜34の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の4画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記4画素目に続く5画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス1,2の各メモリ領域に格納された計8つ(マトリクス番号5〜8,9,1,2,3)の閾値データと、アドレス4,5の各メモリ領域に格納された計8つ(マトリクス番号14〜17,18,10,11,12)の閾値データと、アドレス7,8の各メモリ領域に格納された計8つ(マトリクス番号23〜26,27,19,20,21)の閾値データと、アドレス10,11の各メモリ領域に格納された計8つ(マトリクス番号32〜35,36,28,29,30)の閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計32個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、閾値格納メモリ2から読み出された32個の閾値データの中から、比較処理に用いられる16個の閾値データを選択して比較部4に与える。具体的には、閾値制御部3において、図4(E)に示すように、マトリクス番号8,9,1,2,17,18,10,11,26,27,19,20,35,36,28,29の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の5画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記5画素目に続く6画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス0,1の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス3,4の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス6,7の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス9,10の各メモリ領域に格納された計8つ閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計32個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、閾値格納メモリ2から読み出された32個の閾値データの中から、比較処理に用いられる16個の閾値データを選択して比較部4に与える。具体的には、閾値制御部3において、図4(F)に示すように、マトリクス番号3〜6,12〜15,21〜24,30〜33の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の5画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記6画素目に続く7画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス1,2の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス4,5の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス7,8の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス10,11の各メモリ領域に格納された計8つ閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計32個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、閾値格納メモリ2から読み出された32個の閾値データの中から、比較処理に用いられる16個の閾値データを選択して比較部4に与える。具体的には、閾値制御部3において、図4(G)に示すように、マトリクス番号7,8,9,1,16,17,18,10,25,26,27,19,34,35,36,28の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の5画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記7画素目に続く8画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス0.1の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス3,4の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス6,7の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス9,10の各メモリ領域に格納された計8つ閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計32個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、閾値格納メモリ2から読み出された32個の閾値データの中から、比較処理に用いられる16個の閾値データを選択して比較部4に与える。具体的には、閾値制御部3において、図4(H)に示すように、マトリクス番号2〜5,11〜14,20〜23,29〜32の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の5画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記8画素目に続く9画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス1,2の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス4,5の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス7,8の各メモリ領域に格納された計8つの閾値データと、アドレス10,11の各メモリ領域に格納された計8つ閾値データとが読み出される。こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計32個の閾値データは閾値制御部3に送られる。
この場合、閾値制御部3は、閾値格納メモリ2から読み出された32個の閾値データの中から、比較処理に用いられる16個の閾値データを選択して比較部4に与える。具体的には、閾値制御部3において、図4(I)に示すように、マトリクス番号6〜9,15〜18,24〜27,33〜36の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の5画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、上記9画素目に続く10画素の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、アドレス0のメモリ領域に格納された4つの閾値データと、アドレス3のメモリ領域に格納された4つの閾値データと、アドレス6のメモリ領域に格納された4つの閾値データと、アドレス9のメモリ領域に格納された4つの閾値データとが読み出される。つまり上記1画素目の階調値を処理する場合と同様に閾値格納メモリ2から16個の閾値データが読み出される。したがって、10画素目以降の階調値の処理には、上述した1画素目〜9画素目までの階調値の処理形態が適用される。
また、入力画像データの1ライン目に続く2ライン目の画素列については、予め設定された閾値マトリクスのシフト処理条件にしたがって、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2にアドレスの指定が行われる。例えば、上記シフト処理条件として、入力画像データの各ラインで閾値マトリクスを右方向に1画素分ずつシフトさせるように設定されていたとすると、入力画像データの2ライン目の画素列のうち、1画素目の階調値を比較部4で比較処理するにあたっては、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2へのアドレス指定にしたがって、上記1ライン目の3画素目の階調値を処理する場合と同様に、アドレス2のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号9,1,2,3)の閾値データと、アドレス5のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号18,10,11,12)の閾値データと、アドレス8のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号27,19,20,21)の閾値データと、アドレス11のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号36,28,29,30)の閾値データとが読み出される。
こうして閾値格納メモリ2から読み出された合計16個の閾値データは閾値制御部3に送られる。この場合、閾値制御部3は、上記図4(C)に示すように、閾値格納メモリ2から読み出された全て(マトリクス番号9,1,2,3,18,10,11,12,27,19,20,21,36,28,29,30)の閾値データを選択して比較部4に与える。これにより、比較部4においては、入力画像データの1ライン目の3画素目の階調値と、これに対応して閾値制御部3から与えられた16個の閾値データとがそれぞれ比較され、この比較結果に基づいて、4×4のマトリクス構成をもつ16画素分の出力画像データが出力される。
また、2ライン目の2画素目以降の階調値の処理には、上記1ライン目の4画素目以降の階調値の処理形態が適用される。また、3ライン目の1画素目以降の階調値の処理には、上記1ライン目の5画素目以降の階調値の処理形態が適用され、4ライン目の1画素目以降の階調値の処理には、上記1ライン目の7画素目以降の階調値の処理形態が適用され、5ライン目の1画素目以降の階調値の処理には、上記1ライン目の9画素目以降の階調値の処理形態が適用される。また、6ライン目の1画素目の階調値の処理には、上記1ライン目の2画素目以降の階調値の処理形態が適用され、7ライン目の1画素目の階調値の処理には、上記1ライン目の4画素目以降の階調値の処理形態が適用され、8ライン目の1画素目の階調値の処理には、上記1ライン目の6画素目以降の階調値の処理形態が適用され、9ライン目の1画素目の階調値の処理には、上記1ライン目の8画素目以降の階調値の処理形態が適用される。そして、10ライン目の1画素目の階調値の処理には、上記1ライン目の1画素目以降の階調値の処理形態が適用される。
このように本発明の実施形態に係る画像処理装置においては、閾値格納メモリ2の1ワードのメモリ領域に複数の閾値データを格納しているため、アドレス制御部1から閾値格納メモリ2に1つのアドレスを指定するたびに複数(本形態では4つ)の閾値データが同時に読み出される。したがって、入力解像度と出力解像度との関係などから、1つの入力画素の階調値を複数の閾値データと比較する必要がある場合でも、閾値格納メモリ2からの閾値データの読み出し回数を減らしてディザ処理を効率良く行うことができる。また、閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを閾値格納メモリ2のメモリ空間上のワードバウンダリに合わせて格納しているため、アドレス制御部1でアドレスを生成する際の論理が簡略化される。また、閾値マトリクスの各行に配列された閾値データに関して、閾値格納メモリ2から閾値データを読み出すときにアドレス制御部1が指定するアドレスの生成方式や、閾値格納メモリ2から読み出された閾値データの中から比較部4での比較処理に必要となる閾値データを閾値制御部3で選択する際の選択方式を、それぞれ共通化することができる。したがって、閾値マトリクスの各行ごとに、アドレス生成のための回路や閾値データ選択のための回路を共通の回路で構成することができる。その結果、ディザ処理の回路構成を簡素化することができる。
また、「所定のメモリ領域」となるアドレス2,5,8,11の各メモリ領域に対して、仮に、閾値マトリクスの各行の最後列に配置されるの閾値データだけを格納するものとすると、閾値マトリクスの1行目ではマトリクス番号9,1の閾値データが各ワードのメモリ領域の同じビット列上に位置するため、マトリクス番号9,1の閾値データを連続して読み出すことができなくなる。同様に、閾値マトリクスの2行目ではマトリクス番号18,10の閾値データが各ワードのメモリ領域の同じビット列上に位置するため、マトリクス番号18,10の閾値データを連続して読み出すことができなくなり、閾値マトリクスの3行目ではマトリクス番号27,19の閾値データが各ワードのメモリ領域の同じビット列上に位置するため、マトリクス番号27,19の閾値データを連続して読み出すことができなくなり、閾値マトリクスの4行目ではマトリクス番号36,28の閾値データが各ワードのメモリ領域の同じビット列上に位置するため、マトリクス番号36,28の閾値データを連続して読み出すことができなくなる。
これに対して、本実施形態のように「所定のメモリ領域」となるアドレス2,5,8,11の各メモリ領域に、閾値マトリクスの各行の最後列に配置されるの閾値データと、これと同じ行の最前列からの閾値データとを続けて格納した場合は、マトリクス番号9の閾値データとマトリクス番号1〜3の閾値データ、マトリクス番号18の閾値データとマトリクス番号10〜12の閾値データ、マトリクス番号27の閾値データとマトリクス番号19〜21の閾値データ、マトリクス番号36の閾値データとマトリクス番号28〜30の閾値データが、それぞれ異なるビット列上に位置するようになるため、それらの閾値データを連続的に読み出すことが可能となる。
また、上記の処理例では、1ライン目の4画素目〜9画素目の階調値を処理する際に、閾値マトリクスの各行に配列される閾値データを、それぞれ2つのアドレス(アドレス1,2)を指定して読み出すようにしているが、さらに好適な例として、閾値制御部3に図示しないバッファメモリを設けることにより、閾値格納メモリ2からの閾値データの読み出し回数を減らすことができる。
例えば、閾値マトリクスの1の1行目に配列された9個(マトリクス番号1〜9)の閾値データを取り扱う場合に、1ライン目の1画素目〜3画素目までの階調値を処理する場合は、図5(A)〜(C)に示すように、閾値格納メモリ2からワード単位で読み出してバッファメモリBUFFに格納した4つの閾値データを順に選択して出力する。その際、バッファメモリBUFFに格納される閾値データは、閾値格納メモリ2から新たな閾値データが読み出されるごとに随時更新される。一方、1ライン目の4画素目の階調値を処理する場合は、図5(D)に示すように、バッファメモリBUFFに格納された4つの閾値データと閾値格納メモリ2から新たに読み出した4つの閾値データRDの中から、比較部4での比較処理に必要な4つ(マトリクス番号4,5,6,7)の閾値データを選択して出力する。
また、1ライン目の5画素目の階調値を処理する場合は、図5(E)に示すように、バッファメモリBUFFに格納された4つの閾値データと閾値格納メモリ2から新たに読み出した4つの閾値データRDの中から、比較部4での比較処理に必要な4つ(マトリクス番号8,9,1,2)の閾値データを選択して出力する。この5画素目の階調値を処理する際には、所定のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号9,1,2,3)の閾値データが閾値格納メモリ2から読み出され、かつそのうちの一部(マトリクス番号9,1,2)の閾値データが閾値制御部3で選択されて出力される。
そうした場合、次の6画素目の階調値を処理する場合は、図5(F)に示すように、閾値マトリクスの1行目の最前列から4つ(マトリクス番号1〜4)の閾値データがバッファメモリBUFFに格納された状態で、当該バッファメモリBUFFに格納された4つの閾値データと閾値格納メモリ2から新たに読み出した4つ(マトリクス番号5〜8)の閾値データRDの中から、比較部4での比較処理に必要な4つ(マトリクス番号3,4,5,6)の閾値データを選択して出力する。
次いで、1ライン目の7画素目の階調値を処理する場合は、図6(A)に示すように、バッファメモリBUFFに格納された4つの閾値データと閾値格納メモリ2から新たに読み出した4つの閾値データRDの中から、比較部4での比較処理に必要な4つ(マトリクス番号7,8,9,1)の閾値データを選択して出力する。この7画素目の階調値の処理に際しても、所定のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号9,1,2,3)の閾値データが閾値格納メモリ2から読み出され、かつそのうちの一部(マトリクス番号9,1)の閾値データが閾値制御部3で選択されて出力される。
そのため、次の8画素目の階調値を処理する場合は、図6(B)に示すように、閾値マトリクスの1行目の最前列から4つ(マトリクス番号1〜4)の閾値データがバッファメモリBUFFに格納された状態で、当該バッファメモリBUFFに格納された4つの閾値データと閾値格納メモリ2から新たに読み出した4つ(マトリクス番号5〜8)の閾値データRDの中から、比較部4での比較処理に必要な4つ(マトリクス番号2,3,4,5)の閾値データを選択して出力する。
その後、1ライン目の9画素目の階調値を処理する場合は、図6(C)に示すように、バッファメモリBUFFに格納された4つの閾値データと閾値格納メモリ2から新たに読み出した4つの閾値データRDの中から、比較部4での比較処理に必要な4つ(マトリクス番号6,7,8,9)の閾値データを選択して出力する。この9画素目の階調値の処理に際しても、所定のメモリ領域に格納された4つ(マトリクス番号9,1,2,3)の閾値データが閾値格納メモリ2から読み出され、かつそのうちの一部(マトリクス番号9)の閾値データが閾値制御部3で選択されて出力される。
そのため、次の10画素目の階調値を処理する場合は、図6(D)に示すように、閾値マトリクスの1行目の最前列から4つ(マトリクス番号1〜4)の閾値データがバッファメモリBUFFに格納された状態で、当該バッファメモリBUFFに格納された4つの閾値データを選択して出力する。この10画素目の階調値を処理する場合の閾値データの読み出し及び選択の仕方は、上記1画素目の階調値を処理する場合と同様であるため、これ以降の処理についての説明は省略する。また、閾値マトリクスの他の行(2行目、3行目、4行目)に配列された閾値データを取り扱う場合にも上記同様の処理を採用することができる。
このように閾値制御部3にバッファメモリBUFFを設けて、閾値格納メモリ2から読み出した閾値データを順にバッファメモリBUFFに格納し、かつバッファメモリBUFFに格納した閾値データを適宜選択して出力することにより、1つの入力画素につき閾値格納メモリ2からの閾値データの読み出しを1回で済ませることができる。したがって、閾値格納メモリ2からの閾値データの読み出し動作に合わせてリアルタイムにディザ処理を行うことが可能となる。
また、本発明の他の実施形態として、図7に示すように、閾値格納メモリ2のメモリ空間を複数ワード分のメモリ領域を1つのアドレスで指定するように複数のアドレス領域に区分し、閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを上記メモリ空間上のアドレスバウンダリに合わせて格納するものとしてもよい。アドレスバウンダリとは、閾値格納メモリ2のメモリ空間を複数のアドレス領域に区分したときのアドレスの境界部分をいう。この場合、1ワード分のメモリ領域には、上記実施形態と同様に、入力画像の1つの画素サイズに対応する主走査方向の出力画素数分の閾値データを格納可能となっている。また、1つのアドレス領域の大きさは、閾値マトリクスの1行分の閾値データを格納し得る大きさに設定されている。
したがって、例えば、上記図2に示す閾値マトリクスをディザ処理に使用する場合は、上記図7に示す32ビット×16ワードのメモリ構成をもつ閾値格納メモリ2のメモリ空間を、4ワード分のメモリ領域を1つのアドレスで指定するように複数のアドレス領域に区分する。そして、アドレス0で指定されるアドレス領域に閾値マトリクスの1行目に配列されるマトリクス番号1〜9の閾値データを格納するとともに、アドレス4で指定されるアドレス領域に閾値マトリクスの2行目に配列されるマトリクス番号10〜18の閾値データを格納する。また、アドレス8で指定されるアドレス領域に閾値マトリクスの3行目に配列されるマトリクス番号19〜27の閾値データを格納するとともに、アドレス12で指定されるアドレス領域に閾値マトリクスの4行目に配列されるマトリクス番号28〜30の閾値データを格納する。この場合、閾値マトリクスの各行の最前列に配置される4つ(マトリクス番号1,10,19,28)の閾値データは、それぞれアドレスバウンダリに合わせて各々のアドレス領域の先頭位置に格納される。
このように閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを閾値格納メモリ2のメモリ空間上のアドレスバウンダリに合わせて格納することにより、閾値格納メモリ2から閾値データを読み出すときに、閾値マトリクスの行を選択するための論理と、閾値マトリクスの列を選択するための論理を完全に分離することができる。すなわち、閾値マトリクスの行の選択は、アドレス0,4,8,11のいずれかを指定することで行い、閾値マトリクスの列の選択は、各々のアドレス領域の先頭列から配列順を指定することで行うことができる。したがって、閾値格納メモリ2から閾値データを読み出すための回路構成を簡素化することができる。
また、閾値格納メモリ2のメモリ空間上で閾値マトリクスの各行の最後列に配置される閾値データ(マトリクス番号9,18,27,36)が格納される所定のメモリ領域には、上記実施形態の場合と同様に、閾値マトリクスの各行の最後列に配置される閾値データと、これと同じ行の最前列からの閾値データとを続けて格納するものとする。
すなわち、アドレス0で指定されるアドレス領域内では、マトリクス番号9の閾値データとマトリクス番号1,2,3の閾値データを同じワードのメモリ領域に続けて格納し、アドレス4で指定されるアドレス領域内では、マトリクス番号18の閾値データとマトリクス番号10,11,12の閾値データを同じワードのメモリ領域に続けて格納する。また、アドレス8で指定されるアドレス領域内では、マトリクス番号27の閾値データとマトリクス番号19,20,21の閾値データを同じワードのメモリ領域に続けて格納し、アドレス12で指定されるアドレス領域内では、マトリクス番号36の閾値データとマトリクス番号28,29,30の閾値データを同じワードのメモリ領域に続けて格納する。
これにより、上記実施形態の場合と同様に、マトリクス番号9の閾値データとマトリクス番号1〜3の閾値データ、マトリクス番号18の閾値データとマトリクス番号10〜12の閾値データ、マトリクス番号27の閾値データとマトリクス番号19〜21の閾値データ、マトリクス番号36の閾値データとマトリクス番号28〜30の閾値データを、それぞれ連続的に読み出すことが可能となる。
さらに、閾値マトリクスの構成に応じてアドレスバウンダリの位置を変更可能とすることにより、より多種類の閾値マトリクスに柔軟に対応することが可能となる。例えば、ディザ処理に使用する閾値マトリクスを、上記図2に示す9×4のマトリクス構成から、図8に示す18×2のマトリクス構成に変更する場合は、閾値マトリクスの各行に配列される閾値データの個数と閾値マトリクスの行数が変わる。
そうした場合は、図9に示すように、32ビット×16ワードのメモリ構成をもつ閾値格納メモリ2のメモリ空間を、8ワード分のメモリ領域を1つのアドレスで指定するように複数のアドレス領域に区分する。そして、アドレス0で指定されるアドレス領域に閾値マトリクスの1行目に配列されるマトリクス番号1〜18の閾値データを格納するとともに、アドレス8で指定されるアドレス領域に閾値マトリクスの2行目に配列されるマトリクス番号19〜36の閾値データを格納する。この場合、閾値マトリクスの各行の最前列に配置される2つ(マトリクス番号1,19)の閾値データは、それぞれアドレスバウンダリに合わせて各々のアドレス領域の先頭位置に格納される。
また、閾値格納メモリ2のメモリ空間上で閾値マトリクスの各行の最後列に配置される閾値データ(マトリクス番号18,36)が格納される所定のメモリ領域には、上記実施形態の場合と同様に、閾値マトリクスの各行の最後列に配置される閾値データと、これと同じ行の最前列からの閾値データとを続けて格納するものとする。すなわち、アドレス0で指定されるアドレス領域内では、マトリクス番号18の閾値データとマトリクス番号1,2の閾値データを同じワードのメモリ領域に続けて格納し、アドレス8で指定されるアドレス領域内では、マトリクス番号36の閾値データとマトリクス番号19,20の閾値データを同じワードのメモリ領域に続けて格納する。これにより、上記実施形態の場合と同様に、マトリクス番号18の閾値データとマトリクス番号1,2の閾値データ、マトリクス番号36の閾値データとマトリクス番号19,20の閾値データを、それぞれ連続的に読み出すことが可能となる。
1…アドレス制御部、2…閾値格納メモリ、3…閾値制御部、4…比較部
Claims (6)
- 入力画像の各画素の階調値を閾値マトリクスを用いたディザ処理により変換して出力する画像処理装置であって、
前記閾値マトリクスに配列される閾値データを格納するとともに、メモリ空間上の1ワード分のメモリ領域に複数の閾値データを格納可能な閾値格納メモリと、
前記閾値格納メモリに格納された閾値データを読み出すためのアドレスを生成するアドレス生成手段とを備え、
前記閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを前記閾値格納メモリのメモリ空間上のワードバウンダリに合わせて格納してなる
ことを特徴とする画像処理装置。 - 入力画像の各画素の階調値を閾値マトリクスを用いたディザ処理により変換して出力する画像処理装置であって、
前記閾値マトリクスに配列される閾値データを格納するとともに、メモリ空間上の1ワード分のメモリ領域に複数の閾値データを格納可能な閾値格納メモリと、
前記閾値格納メモリに格納された閾値データを読み出すためのアドレスを生成するアドレス生成手段とを備え、
前記閾値格納メモリのメモリ空間を複数ワード分のメモリ領域を1つのアドレスで指定するように複数のアドレス領域に区分するとともに、前記閾値マトリクスの各行の最前列に配置される閾値データを前記閾値格納メモリのメモリ空間上のアドレスバウンダリに合わせて格納してなる
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記メモリ空間上の1ワード分のメモリ領域に、前記入力画像の1つの画素サイズに対応する主走査方向の出力画素数分の閾値データを格納可能としてなる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。 - 前記閾値格納メモリのメモリ空間上で前記閾値マトリクスの各行の最後列に配置される閾値データが格納される所定のメモリ領域に、当該最後列に配置される閾値データと、これと同じ行の最前列からの閾値データとを続けて格納してなる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。 - 前記閾値マトリクスの1行分の閾値データを1つのアドレス領域に格納し得る大きさで、前記閾値格納メモリのメモリ空間を複数のアドレス領域に区分してなる
ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 - 前記閾値マトリクスの構成に応じて前記アドレスバウンダリの位置を変更可能としてなる
ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
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JP2009213111A (ja) * | 2008-02-06 | 2009-09-17 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法ならびにそのプログラムおよび記憶媒体 |
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