JP2005078863A - センサ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造でセンサ未装着やコネクタ抜けを検出できるようにする。
【解決手段】 コネクタ22からコネクタハウジング23が抜けると、コンパレータ21の一方の入力端子に入力される入力電圧(V1)の値が正常時の値(基準電圧値)よりも引き上げられ、コンパレータ21の他方の入力端子に入力される入力電圧(V2)の値の方が入力電圧(V1)の値より小さくなり、コンパレータ21の出力電圧(V3)の値がローレベルになる。入力電圧(V1)の値と、出力電圧(V3)の値に基づいて、コネクタ抜けエラーの発生を検出することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、透過センサ等の未装着やコネクタ抜けを認識するセンサ制御装置に関するものである。
従来、バーコードプリンタ等においては、図6に示すように、ヘッドオープンやカバーオープン等の動作を、ダイオード等からなる発光素子1と、フォトトランジスタ等からなる受光素子2とにより構成される透過センサ3を用いて検出していた。この透過センサ3は、回路基板上に設けられたコネクタ5に、コネクタ5と係合するコネクタハウジング6を介して接続されるようになっている。また、透過センサ3は、発光素子1と受光素子2とが対向するように配置された構成となっており、発光素子1からは常に光が出射され、受光素子2がその光を受光したか否かに応じて、出力電圧値(V3)を変化させるようにしている。
即ち、コンパレータ4の一端には抵抗R2を介して5ボルト(V)の電源が接続され、一定電圧(V1)が印加されており、コンパレータ4の他端には抵抗R3を介して5ボルト(V)の電源が接続されるとともに、受光素子2の一端も接続され、所定の電圧(V2)が印加されている。受光素子2の他端はグランドに接続されている。受光素子2が発光素子1からの光を受光しているときは受光素子2の抵抗値が下がって印加電圧(V2)の値が小さくなり、受光素子2が発光素子1からの光を受光していないときは抵抗値が上がって印加電圧(V2)の値は大きくなる。
コンパレータ4は、印加電圧(V1)の値と印加電圧(V2)の値を比較し、印加電圧(V1)の値の方が印加電圧(V2)の値より大きいとき、出力電圧値(V3)を小さくし、印加電圧(V1)の値の方が印加電圧(V2)の値より小さいとき、出力電圧値(V3)を大きくする。
従って、例えば、カバーを閉じることによって発光素子1と受光素子2の間に光を遮断するカバーの一部分等が入り込むと、受光素子2は発光素子1からの光を受光することができないため、コンパレータ4の出力電圧値(V3)は大きくなる。また、カバーを開いて発光素子1からの光が受光素子2に照射されるようになると、コンパレータ4の出力電圧値(V3)は小さくなる。この出力電圧値(V3)の変化に基づいて、ヘッドオープンやカバーオープンを判定するようにしていた。
また、センサ部の一端に第1のリード線を接続し、センサ部の他端に第2および第3のリード線を接続し、第1のリード線にはコネクタを介して回路基板のセンサ入力検出回路が接続され、第2のリード線にはコネクタを介して回路基板の帰還電圧入力検出回路が接続され、第3のリード線にはコネクタを介して回路基板のグランド0Vが接続され、センサ部のオン/オフ状態と、コネクタ離脱状態を検出するようにしたものがある。
特開平10−233257号公報(図1)
しかしながら、従来の制御方法では、透過センサの未装着やコネクタ抜けを正常と認識してしまう場合があるという欠点があった。また、特許文献1の発明では、センサ部と回路基板とをコネクタを介して3本のリード線で接続する必要があり、回路構成が複雑になるという問題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、センサ部のオン/オフ状態と、センサ部と回路基板を繋ぐコネクタの係合/離脱状態を、簡単な回路で検出することができるようにするものである。
請求項1に記載のセンサ制御装置は、所定の回路基板と、回路基板に実装されたコネクタと、コネクタに係合するコネクタハウジングと、コネクタハウジングを介してコネクタに接続される光検出部とを有し、光検出部の一端は、コネクタハウジング、コネクタ、回路基板の第1の抵抗を介して、回路基板のコンパレータの一端に接続され、光検出部の他端は、コネクタハウジング、コネクタを介して、回路基板のグランドに接続され、光検出部の他端は、さらに、コネクタハウジング、コネクタを介してコンパレータの他端に接続され、コンパレータの一端には、さらに第2の抵抗を介して電源電圧が接続され、コンパレータの他端には、さらに第3の抵抗を介して電源電圧に接続されるとともに、第4の抵抗を介してグランドに接続され、コンパレータの出力電圧のレベルに基づいて、光検出部のオン/オフ状態が判定されることを特徴とする。
また、コンパレータの一端の入力電圧のレベルと、コンパレータの出力電圧のレベルとに基づいて、コネクタハウジングおよびコネクタの係合/離脱状態が判定されるようにすることができる。
本発明のセンサ制御装置によれば、センサ部のオン/オフ状態と、センサ部と回路基板を繋ぐコネクタの係合/離脱状態を、簡単な回路で検出することができる。
図1は、本発明のセンサ制御装置の一実施の形態の構成例を示す回路図である。同図に示すように、本実施の形態は、透過センサ10と、センサ制御回路20とから構成されており、透過センサ10に接続されたコネクタハウジング23が、センサ制御回路20のコネクタ22に係合するようになっている。
透過センサ10は、発光素子11と受光素子12とから構成され、発光素子11からは光が照射され、受光素子12は光を受光したとき内部抵抗値が下がって電流を通し、光を受光しないとき、内部抵抗値が上がって電流をほとんど通さなくなるように動作する。透過センサ10を構成する発光素子11の一方の端子は、コネクタハウジング23およびコネクタ22を介して、センサ制御回路20を構成するコンパレータ21の一方の入力端子に接続され、受光素子12の一方の端子は、コネクタハウジング23およびコネクタ22を介して、コンパレータ21の他方の入力端子に接続されている。また、発光素子11の他方の端子および受光素子12の他方の端子は、コネクタハウジング23およびコネクタ22を介してセンサ制御回路20内のグランドに接続されている。
センサ制御回路20は、コンパレータ21と、抵抗R11(第1の抵抗),R12(第2の抵抗),R13(第3の抵抗),R14(第4の抵抗)、およびR15と、A/D(analog/digital)コンバータ24とにより構成されている。コンパレータ21の一方の入力端子は、抵抗R11(抵抗値100オーム(Ω))と、コネクタ22およびコネクタハウジング23とを介して透過センサ10を構成する発光素子11の一方の端子に接続されるとともに、抵抗R12(抵抗値150Ω)を介して5ボルト(V)の電源電圧に接続されている。
また、コンパレータ21の他方の入力端子はコネクタ22およびコネクタハウジング23を介して、透過センサ10を構成する受光素子12の一方の端子に接続されるとともに、抵抗R13(抵抗値10KΩ)を介して電源電圧に接続され、さらに、抵抗R14(抵抗値36KΩ)を介してグランドに接続されている。また、コンパレータ21の出力端子は抵抗R15(抵抗値10KΩ)を介して電源電圧に接続されている。
コンパレータ21は、一方の入力端子の入力電圧(V1)の値と、他方の入力端子の入力電圧(V2)の値とを比較し、一方の入力端子の入力電圧(V1)の値の方が、他方の入力端子の入力電圧(V2)の値より大きいとき、出力電圧(V3)の値はローレベルとなり、一方の入力端子の入力電圧(V1)の値の方が、他方の入力端子の入力電圧(V2)の値より小さいとき、出力電圧(V3)の値はハイレベルとなる。また、A/Dコンバータ24は、コンパレータ21の一方の入力端子に接続され、入力電圧(V1)の値を測定し、測定した電圧値をデジタルのデータに変換して出力するようになっている。
次に、センサ制御回路20の動作について説明する。いま、透過センサ10のコネクタハウジング23がコネクタ22に正常に係合しているものとする。ヘッドカバーがクローズされた場合、透過センサ10の発光素子11と受光素子12の間には、ヘッドカバーの一部が入り込み、発光素子11から出射された光を遮断し、受光素子12には、発光素子11からの光が照射されなくなる。
このため、受光素子12に流れる電流値が小さくなり、コンパレータ21の他方の入力端子に印加される電圧(V2)の値が大きくなる。一方、コンパレータ21の一方の入力端子に印加される電圧(V1)の値はヘッドオープン/クローズに拘わらず変化しない。従って、コンパレータ21の出力電圧(V3)の値はハイレベルとなる。
また、ヘッドカバーがオープンされた場合、透過センサ10の発光素子11と受光素子12の間には遮るものがなく、受光素子12には、発光素子11からの光が照射される。
このため、受光素子12に流れる電流値が大きくなり、コンパレータ21の他方の入力端子に印加される電圧(V2)の値が小さくなる。一方、コンパレータ21の一方の入力端子に印加される電圧(V1)の値はヘッドオープン/クローズに拘わらず変化しない。従って、コンパレータ21の出力電圧(V3)の値はローレベルとなる。
次に、コネクタハウジング23がコネクタ22から抜けた場合について説明する。この場合、コンパレータ21の一方の端子には、抵抗R12を介して5Vの電源電圧が印加され、入力電圧(V1)の値は5.0Vとなる。また、コンパレータ21の他方の端子には、ヘッドクローズ時と同様に、抵抗R13の電圧降下による所定の値(3.8V)の電圧が印加され、入力電圧(V2)の値は3.8Vとなる。
従って、コンパレータ21の一方の入力端子の入力電圧(V1)の値の方が他方の入力端子の入力電圧(V2)の値より大きくなるため、出力電圧(V3)の値はローレベルとなる。
出力電圧(V3)の値のみでは、ヘッドオープンなのか、コネクタ抜けなのかを判断することはできないが、コンパレータ21の一方の入力端子の入力電圧(V1)の値を考慮することにより、ヘッドオープンかコネクタ抜けかを判断することができる。即ち、入力電圧(V1)の値が電源電圧値とほぼ同一となり、かつ出力電圧(V3)の値がローレベルのとき、コネクタ抜けであると判断することができ、入力電圧(V1)の値が電源電圧値より小さく、かつ出力電圧(V3)の値がローレベルのとき、ヘッドオープンであると判断することができる。
図2は、ヘッドオープン、ヘッドクローズ、コネクタ抜けの各状態のときの入力電圧(V1,V2)と、出力電圧(V3)の関係を示している。コンパレータ21の一方の入力端子には、常時2.5Vの基準電圧が印加されており、この基準電圧の値は、コネクタ抜けが発生したとき5.0Vに引き上げられるようになっている。コンパレータ21の他方の入力端子には、受光素子12の一方の端子が接続され、受光素子12が発光素子11からの光を受光したときには0.2Vの電圧が印加され、受光素子12が発光素子11からの光を受光していないときには3.8Vの電圧が印加されるようになっている。
図3は、ヘッドクローズの状態からヘッドオープンの状態に変化したときの入力電圧(V1,V2)と出力電圧(V3)の関係を表したグラフである。縦軸は電圧値を示し、横軸は時間を表している。ヘッドクローズの状態では、入力電圧(V1)の値より入力電圧(V2)の値の方が大きく、出力電圧(V3)の値はハイレベルとなっている。ヘッドクローズの状態からヘッドオープンの状態に移行すると、入力電圧(V1)の値は一定であるが、入力電圧(V2)の値が3.8Vから0.2Vに下がる。また、出力電圧(V3)の値もハイレベルからローレベルに変化する。
図4は、ヘッドオープンの状態からヘッドクローズの状態に変化したときの入力電圧(V1,V2)と出力電圧(V3)の関係を表したグラフである。縦軸は電圧値を示し、横軸は時間を表している。ヘッドオープンの状態では、入力電圧(V1)の値の方が入力電圧(V2)の値より大きく、出力電圧(V3)の値はローレベルとなっている。ヘッドオープンの状態からヘッドクローズの状態に移行すると、入力電圧(V1)の値は一定であるが、入力電圧(V2)の値が0.2Vから3.8Vに上がる。また、出力電圧(V3)の値がローレベルからハイレベルに変化する。
図5は、コネクタハウジング23とコネクタ22とが係合している状態から、コネクタハウジング23がコネクタ22から抜け、離脱状態となったときの入力電圧(V1,V2)と出力電圧(V3)の関係を表したグラフである。この場合、ヘッドクローズ状態であり、入力電圧(V2)の値は3.8Vであるとする。縦軸は電圧値を示し、横軸は時間を表している。
コネクタハウジング23とコネクタ22とが係合している状態では、入力電圧(V1)の値の方が入力電圧(V2)の値より小さく、出力電圧(V3)の値はハイレベルとなっている。コネクタハウジング23がコネクタ22から抜け、離脱状態に移行すると、入力電圧(V1)の値は5.0Vに上がり、入力電圧(V2)の値が3.8Vのままで、出力電圧(V3)の値がハイレベルからローレベルに変化する。
従って、入力電圧(V1)の値(基準電圧値)が電源電圧値(5.0V)とほぼ同一となるまで引き上げられ、入力電圧(V2)の値が入力電圧(V1)の値より小さく、かつ出力電圧(V3)の値がローレベルのとき、コネクタ抜けエラーが発生した(コネクタ22とコネクタハウジング23とが離脱状態にある)と判断することができる。また、入力電圧(V1)の値が電源電圧値より小さい通常のレベル(2.5V)であり、入力電圧(V2)の値が入力電圧(V1)の値より小さく、出力電圧(V3)の値がローレベルとなったとき、ヘッドオープンエラーである(ヘッドカバーがオープンされた状態のままである)と判断することができる。また、入力電圧(V1)の値が電源電圧値より小さい通常のレベル(2.5V)であり、入力電圧(V2)の値が入力電圧(V1)の値より大きく、出力電圧(V3)の値がハイレベルとなったとき、ヘッドクローズである(正常な状態である)と判断することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、簡単な構成で透過センサ10をセンサ制御回路20に接続するためのコネクタ22とコネクタハウジング23とが離脱状態にあるか否かを検出することができる。また、透過センサ10によって検出されるヘッドオープンエラーと、コネクタ抜けエラーとを誤認識することがないので、コネクタ抜けエラーの場合に適切な制御を行うことができる。
透過センサ10の代わりに、反射型のセンサを用いた場合にも適用することができる。
本発明のセンサ制御装置の一実施の形態の構成例を示す回路図である。 各状態に応じた入力端子の電圧値と出力端子の電圧値を示す図である。 ヘッドクローズからヘッドオープンに移行したときの入力電圧値および出力電圧値の変化を示すグラフである。 ヘッドオープンからヘッドクローズに移行したときの入力電圧値および出力電圧値の変化を示すグラフである。 コネクタ抜けエラーが発生したときの入力電圧値と出力電圧値の変化を示すグラフである。 従来の透過センサとセンサ制御回路の例を示す図である。
符号の説明
1,11 発光素子
2,12 受光素子
3,10 透過センサ
4,21 コンパレータ
5,22 コネクタ
6,23 コネクタハウジング
20 センサ制御回路

Claims (2)

  1. 所定の回路基板と、
    前記回路基板に実装されたコネクタと、
    前記コネクタに係合するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングを介して前記コネクタに接続される光検出部と
    を有し、
    前記光検出部の一端は、前記コネクタハウジング、前記コネクタ、前記回路基板の第1の抵抗を介して、前記回路基板のコンパレータの一端に接続され、
    前記光検出部の他端は、前記コネクタハウジング、前記コネクタを介して、前記回路基板のグランドに接続され、
    前記光検出部の他端は、さらに、前記コネクタハウジング、前記コネクタを介して前記コンパレータの他端に接続され、
    前記コンパレータの一端には、さらに第2の抵抗を介して電源電圧が接続され、
    前記コンパレータの他端には、さらに第3の抵抗を介して電源電圧に接続されるとともに、第4の抵抗を介してグランドに接続され、
    前記コンパレータの出力電圧のレベルに基づいて、前記光検出部のオン/オフ状態が判定される
    ことを特徴とするセンサ制御装置。
  2. 前記コンパレータの一端の入力電圧のレベルと、前記コンパレータの出力電圧のレベルとに基づいて、前記コネクタハウジングおよび前記コネクタの係合/離脱状態が判定されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ制御装置。
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