JP2005077595A - 光信号処理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 処理誤差を小さくすることができる光信号処理器を提供する。
【解決手段】 往路では、光ファイバ90の端面から出力されて入力ポートに入力した光は、レンズ12により平行光とされ、回折格子素子11により波長分岐され、レンズ13により集光され、反射鏡15〜15により反射され、レンズ13により平行光とされ、回折格子素子11により合波されて、直角反射鏡16の反射面に入力する。復路では、直角反射鏡16により反射された光は、回折格子素子11により波長分岐され、レンズ13により集光され、反射鏡15〜15により反射され、レンズ13により平行光とされ、回折格子素子11により合波されて、レンズ12により集光されて、光ファイバ90の端面に入力する。反射鏡15による反射の際の各波長の光の像は往路と復路とで互いに反転している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力ポートに入力した光に対して波長に応じた処理をした後に出力ポートから該光を出力する光信号処理器に関するものである。
光の波長に応じた処理をする光信号処理器は、光を波長分岐することができる波長分岐素子を備えていて、波長分岐された各波長の光に対して処理をする。このような光信号処理器の例として、光の波長に応じて該光の波長分散を調整する分散補償器が挙げられる(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1に開示された光信号処理器(分散補償器)は、光通信システムにおいて信号光の波長分散を補償するのに好適に用いられ得るものであり、分散補償の対象となる光を入力して、その光を波長分岐素子により波長分岐し、その波長分岐した光を反射鏡に反射させて、その光を波長分岐素子により合波して出力する。ここで、反射鏡の反射面上の各位置には互いに異なる波長成分の光が入射し、その反射面が湾曲していることにより、反射の際に波長に応じた群遅延時間が与えられて、光の波長分散が調整される。
特開2002−303805号公報
上記のような光信号処理器が光通信システムで用いられる場合、一般に、この光信号処理器は、光ファイバの端面から出力される光を入力し、また、処理後の光を出力して光ファイバの端面に入力させる。光ファイバの端面から光は発散して出力されることから、その発散光を集光光学系により平行光として波長分岐素子に入力させ、また、波長分岐素子により波長分岐された各波長の光を他の集光光学系により集光して反射鏡に入力させる必要がある。
このように光ファイバの端面から出力された光を信号処理器に入力させる場合、波長分岐素子の後段に設けられた集光光学系により集光される各波長の光は、点光源からの光を入力する場合と異なり、一般に、理想的な点に集光されるのでは無く、光ファイバのモードフィールド径の程度またはこれ以上の領域に集光される。このことから、反射鏡の反射面における各波長の光の集光領域の中心位置では、その波長の光に対して与えられる群遅延時間が所望のものであるとしても、その集光領域内であって中心位置から遠い位置では、その波長の光に対して与えられる群遅延時間は所望値とは異なる。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、光ファイバの端面から出力される光を入力して処理する場合であっても処理誤差を小さくすることができる光信号処理器を提供することを目的とする。
本発明に係る光信号処理器は、入力ポートに入力したガウシアンビーム光に対して波長に応じた処理をした後に出力ポートから該光を出力する光信号処理器であって、(1) 入力した光を空間的に波長分岐して各波長の光を互いに異なる光路に出力する波長分岐素子と、(2) 波長分岐素子から出力される各波長の光を集光する第1集光光学系と、(3) 第1集光光学系により光が集光される位置に反射面を有し、第1集光光学系により集光される各波長の光を該反射面で反射させて第1集光光学系へ入力させる第1反射鏡と、(4) 入力ポートに入力して波長分岐素子,第1集光光学系,第1反射鏡,第1集光光学系および波長分岐素子を順に経て到達する光を入力し、この光の光路を折り返して、波長分岐素子,第1集光光学系,第1反射鏡,第1集光光学系および波長分岐素子を順に経て出力ポートから該光を出力させる光路折り返し手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、この光路折り返し手段は、入力ポートから光路折り返し手段へ向かう光の往路と、光路折り返し手段から出力ポートへ向かう光の復路とで、第1反射鏡による反射の際の各波長の光の像を互いに反転させることを特徴とする。なお、「第1反射鏡による反射の際の各波長の光の像を互いに反転させる」とは、波長分岐素子により波長分岐される各波長の光が第1反射鏡上で配列する方向に垂直な所定軸を第1反射鏡上に設定したときに、この所定軸に関して往路と復路とて第1反射鏡上の各波長の光の像を互いに線対称のものとすること、または、この所定軸上の所定点に関して往路と復路とて第1反射鏡上の各波長の光の像を互いに点対称のものとすることを意味する。
この光信号処理器では、入力ポートに入力した光は波長分岐素子により空間的に波長分岐され、その波長分岐された各波長の光は、波長分岐素子から互いに異なる光路に出力され、第1集光光学系により集光され、第1反射鏡により反射されて、第1集光光学系および波長分岐素子を経て光路折り返し手段に入力し、光路折り返し手段により光路が折り返される。光路折り返し手段により光路が折り返された光は、波長分岐素子,第1集光光学系,第1反射鏡,第1集光光学系および波長分岐素子を順に経て出力ポートから出力される。入力ポートから光路折り返し手段へ向かう光の往路と、光路折り返し手段から出力ポートへ向かう光の復路とで、第1反射鏡による反射の際の各波長の光の像が互いに反転している。このことにより、本発明に係る光信号処理器は処理誤差を小さくすることができる。
本発明に係る光信号処理器は、波長分岐素子が回折格子素子であるのが好適である。また、第1反射鏡の反射面が可動であるのが好適であり、第1反射鏡の反射面が湾曲しているのが好適であり、第1反射鏡の反射面の湾曲の曲率が可変であるのが好適である。
本発明に係る光信号処理器では、光路折り返し手段は、往路を経て到達した光を入力して反射させて、その反射させた光を往路と同じ光路である復路に出力するのが好適である。
また、本発明に係る光信号処理器では、光路折り返し手段が互いに直交する第1反射面および第2反射面を有し、往路を経て到達した光を第1反射面および第2反射面により順次に反射させて復路へ出力するのが好適である。また、この場合に、光路折り返し手段が、互いに直交する2面を第1反射面および第2反射面として有するプリズムを含むのが好適である。
また、本発明に係る光信号処理器では、光路折り返し手段が互いに直交する第1反射面,第2反射面および第3反射面を有し、往路を経て到達した光を第1反射面,第2反射面および第3反射面により順次に反射させて復路へ出力するのが好適である。また、この場合に、光路折り返し手段が、互いに直交する3面を第1反射面,第2反射面および第3反射面として有するコーナーキューブプリズムを含むのが好適である。
本発明によれば、光ファイバの端面から出力される光を入力して処理する場合であっても処理誤差を小さくすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図において説明の便宜の為にxyz直交座標系およびxy'z'直交座標系が示されている。
図1は、本実施形態に係る光信号処理器1の構成図である。この図に示される光信号処理器1は、回折格子素子11、レンズ12、レンズ13、反射鏡15〜15および直角反射鏡16を備えており、光ファイバ90とともに用いられる。同図(a)は、x軸方向に光信号処理器1を見たときの図であり、同図(b)は、光ファイバ90と回折格子素子11との間ではy軸方向に、回折格子素子11と反射鏡15〜15との間ではy'軸方向に、光信号処理器1を見たときの図である。光ファイバ90と回折格子素子11との間では、その間にあるレンズ12の光軸と平行にz軸が設定されており、回折格子素子11と反射鏡15〜15との間では、その間にあるレンズ13の光軸と平行にz'軸が設定されている。
この光信号処理器1は、入力ポートおよび出力ポートの双方が光ファイバ90の端面に位置しており、光ファイバ90の端面から出力されたガウシアンビーム光を入力ポートに入力して、その入力した光に対して波長に応じた処理をした後に、出力ポートから該光を出力して光ファイバ90の端面に入力させる。
レンズ12は、光ファイバ90の端面から出力されて入力ポートに入力した光(発散光)をコリメートして平行光とし、その平行光を回折格子素子11に入力させる。また、レンズ12は、回折格子素子11から到達した平行光を光ファイバ90の端面位置に集光して、その集光した光を出力ポートから出力して光ファイバ90の端面に入力させる。光ファイバ90の端面と回折格子素子11との間では、光はz軸方向に進む。
回折格子素子11は、透過型の回折格子素子であって、入力した光を空間的に波長分岐して各波長の光を互いに異なる光路に出力する波長分岐素子として作用する。すなわち、回折格子素子11は、レンズ12から到達した平行光を入力して、この光を空間的に波長分岐し、その波長分岐した各波長の光をレンズ13へ向けて互いに異なる光路に出力する。回折格子素子11における格子はx軸方向に延びており、回折格子素子11とレンズ13との間では、各波長の光はy'z'平面に平行に進む。本実施形態では、光ファイバ90の端面から出力される光は、中心波長λ〜λそれぞれの信号光を含み、回折格子素子11は、これら5波長の信号光を空間的に波長分岐する。
レンズ13は、回折格子素子11により波長分岐されて出力される各波長の光を集光する第1集光光学系として作用する。すなわち、レンズ13は、回折格子素子11により波長分岐されて出力される中心波長λの光を反射鏡15の反射面上に集光し、回折格子素子11により波長分岐されて出力される中心波長λの光を反射鏡15の反射面上に集光し、回折格子素子11により波長分岐されて出力される中心波長λの光を反射鏡15の反射面上に集光し、回折格子素子11により波長分岐されて出力される中心波長λの光を反射鏡15の反射面上に集光し、また、回折格子素子11により波長分岐されて出力される中心波長λの光を反射鏡15の反射面上に集光する。レンズ13から反射鏡15〜15へ向かう各波長の光の主光線の進行方向は、xz'平面に平行であって、z'軸方向に対して一定角度をなしている。
反射鏡15〜15それぞれは、レンズ13により集光される各波長の光を反射させてレンズ13へ入力させる第1反射鏡として作用する。すなわち、反射鏡15は、レンズ13により集光される中心波長λの光の集光位置に反射面を有し、その波長λの光を該反射面で反射させてレンズ13へ入力させる。反射鏡15は、レンズ13により集光される中心波長λの光の集光位置に反射面を有し、その波長λの光を該反射面で反射させてレンズ13へ入力させる。反射鏡15は、レンズ13により集光される中心波長λの光の集光位置に反射面を有し、その波長λの光を該反射面で反射させてレンズ13へ入力させる。反射鏡15は、レンズ13により集光される中心波長λの光の集光位置に反射面を有し、その波長λの光を該反射面で反射させてレンズ13へ入力させる。また、反射鏡15は、レンズ13により集光される中心波長λの光の集光位置に反射面を有し、その波長λの光を該反射面で反射させてレンズ13へ入力させる。
反射鏡15〜15それぞれの反射面は、可動であるのが好適であり、湾曲しているのが好適であり、また、その湾曲の曲率が可変であるのが好適である。これらの場合には、光信号処理器1が分散補償器として用いられるときに、分散補償量を可変とすることができる。このような反射鏡15〜15は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて作成することができる。反射鏡15〜15それぞれの反射面は、xz断面では湾曲しておらず、x軸方向に見たときに湾曲している。反射鏡15〜15からレンズ13へ向かう各波長の光の主光線の進行方向は、xz平面に平行であって、z軸方向に対して一定角度をなしている。
直角反射鏡16は、回折格子素子11に対してレンズ12の側に設けられており、光路折り返し手段として作用する。すなわち、直角反射鏡16は、入力ポートから直角反射鏡16へ向かう光の光路(往路)を経て到達した光を入力して反射させて、直角反射鏡16から出力ポートへ向かう光の光路(復路)を経て該光を出力させる。
図2は、本実施形態に係る光信号処理器1の直角反射鏡16における光の反射を説明する図である。光路折り返し手段としての直角反射鏡16は、互いに直交する第1反射面16aおよび第2反射面16bを有している。第1反射面16aは、x軸に平行であって、xz平面との角度が45度である。第2反射面16bは、x軸に平行であって、xz平面との角度が−45度である。この直角反射鏡16は、往路を経て到達した光を入力し、第1反射面16aおよび第2反射面16bにより順次に反射させて、または、第2反射面16bおよび第1反射面16aにより順次に反射させて、その反射させた光を復路へ出力する。なお、図2(a)では、直角反射鏡16へ入出力する光束のy軸方向の両端の光線が破線および一点鎖線で示されており、図2(b)では、直角反射鏡16へ入出力する光束のx軸方向の両端の光線が破線および一点鎖線で示されている。
直角反射鏡16は、ガウシアンビーム光のビームウェイスト位置に設けられるのが好適であるが、回折光素子11の左側、または、レンズ13と回折格子素子11との間で、第1反射鏡15〜15で反射した光を反射できる位置に設けられていれば、第1反射鏡15〜15による反射の際の各波長の像が互いに反転する効果が得られるので、性能に大きな影響は生じない。
往路では、光ファイバ90の端面から出力されて入力ポートに入力した光は、レンズ12により平行光とされ、回折格子素子11により波長分岐され、レンズ13により集光され、反射鏡15〜15により反射され、レンズ13により平行光とされ、回折格子素子11により合波されて、直角反射鏡16の反射面に入力する。レンズ13から回折格子素子11までの間では、各波長の光はy'z'平面に平行に進む。回折格子素子11から直角反射鏡16までの間では、光はz軸方向に進む。
復路では、直角反射鏡16により反射された光は、回折格子素子11により波長分岐され、レンズ13により集光され、反射鏡15〜15により反射され、レンズ13により平行光とされ、回折格子素子11により合波され、レンズ12により集光され、出力ポートから出力されて光ファイバ90の端面に入力する。往路と復路とは、互いに同じ光路であって、光の進行方向が相違する。
図1では、往路および復路それぞれにおいて、波長λ〜λそれぞれの光の光路のみが示されている。実際には、波長λの信号光には、波長λを中心とする或る帯域の波長成分が含まれる(nは1以上5以下の各整数。以下同様。)。したがって、反射鏡15の反射面には、波長λを中心とする或る帯域を有する信号光が入力して、その帯域内の各波長の光が連続的に集光される。反射鏡15の反射面が湾曲していることにより、反射鏡15の反射面に集光される或る帯域内の各波長の光のうち、その反射面の或る位置に集光される波長の光と、その反射面の他の位置に集光される波長の光との間では、反射の際に群遅延時間差が生じる。光信号処理器1は、往路および復路それぞれで反射鏡15の湾曲した反射面で中心波長λの信号光を反射させることで、その信号光の波長分散を調整することができる。反射鏡15の反射面の湾曲の曲率を可変することで、波長分散の調整量を可変とすることができる。
この光信号処理器1は、光ファイバ90の端面から出力された光をレンズ12により平行光とし、その平行光をレンズ13により集光する。このことから、レンズ13により集光される各波長の光は、一般に、理想的な点に集光されるのでは無く、光ファイバ90のモードフィールド径の程度またはこれ以上の領域に集光される。したがって、往路および復路の何れか一方のみにおける反射鏡15の反射面での光の反射を考えると、反射鏡15の反射面における各波長の光の集光領域の中心位置では、その中心波長λの光に対して与えられる群遅延時間が所望のものであるとしても、その集光領域内であって中心位置から遠い位置では、その波長の光に対して与えられる群遅延時間は所望値とは異なるものとなる。
このような問題点を解決する為に、本実施形態に係る光信号処理器1では、反射鏡15〜15それぞれによる反射の際の各波長の光の像を往路と復路とで互いに反転させている。図3は、本実施形態に係る光信号処理器1の反射鏡15〜15それぞれにおける光の反射を説明する図である。同図(a)は往路での光の反射を説明するものであり、同図(b)は復路での光の反射を説明するものである。この図は、x軸方向に反射鏡15を見たときの図である。この図には、反射鏡15の反射面により反射される或る帯域(中心波長λ)の光のうちの任意の単一波長の光について、その光束の主光線C、および、その光束の両側の側線A,Bが示されている。
反射鏡15の反射面において、単一波長の光は、理想的な点に集光されるのでは無く、或る領域に集光される。往路において、レンズ13により集光された光束の主光線Cはxz'平面に平行に進んで反射鏡15に到達し、反射鏡15により反射された光束の主光線Cはxz'平面に平行に進んで直角反射鏡16に到達するので、往路と復路とで反射鏡15の反射面上の主光線Cの到達位置は同じである。これに対して、往路において、レンズ13により集光された光束の側線A,Bはxz'平面に対して或る角度をもって進んで反射鏡15に到達し、反射鏡15により反射された光束の側線A,Bはxz'平面に対して或る角度をもって進んで、レンズ13によりxz'平面に平行となる。その後、その光は、直角反射鏡16に到達して、直角反射鏡16により反射される際に主光線に対して側線A,Bの位置が入れ替わるので、復路において光束の側線A,Bの進行方向のxz'平面に対する角度が往路と反転する。
これに因り、往路と復路とで反射鏡15の反射面上の側線A,Bの到達位置が入れ替わる。したがって、反射鏡15による反射の際の各波長の光の像は往路と復路とで互いに反転する。このことから、反射鏡15による反射の際に光束のうちの主光線C以外の部分が被る誤差が往路と復路とで互いに相殺されるので、この光信号処理器1は、処理誤差を小さくすることができる。
次に、上記実施形態の光信号処理器1の変形例について説明する。図4は、本実施形態の変形例の光信号処理器1Aの構成図である。上記の光信号処理器1の構成と比較すると、この図に示される光信号処理器1Aは、直角反射鏡16の設置位置からy軸方向にずれた位置に直角反射鏡16Aが設けられている点、および、光ファイバ91の端面と回折格子素子11との間にレンズ14が設けられている点、で相違する。
この光信号処理器1Aは、入力ポートが光ファイバ90の端面に位置し、出力ポートが光ファイバ91の端面に位置しており、光ファイバ90の端面から出力された光を入力ポートに入力して、その入力した光に対して波長に応じた処理をした後に、出力ポートから該光を出力して光ファイバ91の端面に入力させる。なお、図4では、波長λの光のみについて復路が示されている。
y軸方向にずれた位置に直角反射鏡16Aが設けられていることにより、直角反射鏡16Aと回折格子素子11との間で往路と復路とは互いに異なっていて平行であり、また、光ファイバ90,91と回折格子素子11との間でも往路と復路とは互いに異なっていて平行である。復路で回折格子素子11により合波された光は、レンズ14により集光され、出力ポートから出力されて光ファイバ91の端面に入力する。このように、変形例の光信号処理器1Aでは、入力ポートと出力ポートとを別にすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、直角反射鏡16,16Aは、2枚の平面全反射鏡が互いに直角に貼り合せられて構成されていてもよいし、また、互いに直交する2面を第1反射面および第2反射面として有するプリズムで構成されていてもよい。
また、3枚の平面全反射鏡が相互に直角に張り合わせられて構成されたものであってもよいし、相互に直交する3面を有するコーナーキューブプリズムで構成されていてもよい。これらの場合には、3つの反射面で順次に光が反射されるので、反射鏡15〜15それぞれの反射面上での各波長の光の像が往路と復路とで点対称となる。
また、上記実施形態では波長分岐素子として透過型の回折格子素子を用いたが、反射型の回折格子素子を用いてもよい。また、上記実施形態では光信号処理器として分散補償器について説明したが、反射鏡の反射面に入射する光のうち中心波長の光に対して処理が最適化されているような光信号処理器においても本発明を適用することで処理誤差低減の効果を得ることができる。
本実施形態に係る光信号処理器1の構成図である。 本実施形態に係る光信号処理器1の直角反射鏡16における光の反射を説明する図である。 本実施形態に係る光信号処理器1の反射鏡15〜15それぞれにおける光の反射を説明する図である。 本実施形態の変形例の光信号処理器1Aの構成図である。
符号の説明
1,1A…光信号処理器、11…回折格子素子、12,13,14…レンズ、15〜15…反射鏡、16,16A…直角反射鏡、90,91…光ファイバ。

Claims (10)

  1. 入力ポートに入力した光に対して波長に応じた処理をした後に出力ポートから該光を出力する光信号処理器であって、
    入力した光を空間的に波長分岐して各波長の光を互いに異なる光路に出力する波長分岐素子と、
    前記波長分岐素子から出力される各波長の光を集光する第1集光光学系と、
    前記第1集光光学系により光が集光される位置に反射面を有し、前記第1集光光学系により集光される各波長の光を該反射面で反射させて前記第1集光光学系へ入力させる第1反射鏡と、
    前記入力ポートに入力して前記波長分岐素子,前記第1集光光学系,前記第1反射鏡,前記第1集光光学系および前記波長分岐素子を順に経て到達する光を入力し、この光の光路を折り返して前記波長分岐素子,前記第1集光光学系,前記第1反射鏡,前記第1集光光学系および前記波長分岐素子を順に経て前記出力ポートから該光を出力させる光路折り返し手段と、
    を備え、
    前記光路折り返し手段が、前記入力ポートから前記光路折り返し手段へ向かう光の往路と、前記光路折り返し手段から前記出力ポートへ向かう光の復路とで、前記第1反射鏡による反射の際の各波長の光の像を互いに反転させる、
    ことを特徴とする光信号処理器。
  2. 前記波長分岐素子が回折格子素子であることを特徴とする請求項1記載の光信号処理器。
  3. 前記第1反射鏡の反射面が可動であることを特徴とする請求項1記載の光信号処理器。
  4. 前記第1反射鏡の反射面が湾曲していることを特徴とする請求項1記載の光信号処理器。
  5. 前記第1反射鏡の反射面の湾曲の曲率が可変であることを特徴とする請求項4記載の光信号処理器。
  6. 前記光路折り返し手段が、前記往路を経て到達した光を入力して反射させて、その反射させた光を前記往路と同じ光路である前記復路に出力する、ことを特徴とする請求項1記載の光信号処理器。
  7. 前記光路折り返し手段が互いに直交する第1反射面および第2反射面を有し、前記往路を経て到達した光を前記第1反射面および前記第2反射面により順次に反射させて前記復路へ出力する、ことを特徴とする請求項1記載の光信号処理器。
  8. 前記光路折り返し手段が、互いに直交する2面を前記第1反射面および前記第2反射面として有するプリズムを含む、ことを特徴とする請求項7記載の光信号処理器。
  9. 前記光路折り返し手段が互いに直交する第1反射面,第2反射面および第3反射面を有し、前記往路を経て到達した光を前記第1反射面,前記第2反射面および前記第3反射面により順次に反射させて前記復路へ出力する、ことを特徴とする請求項1記載の光信号処理器。
  10. 前記光路折り返し手段が、互いに直交する3面を前記第1反射面,前記第2反射面および前記第3反射面として有するコーナーキューブプリズムを含む、ことを特徴とする請求項9記載の光信号処理器。

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WO2009004702A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Fujitsu Limited 波長選択スイッチを用いた光遅延装置
JP2013125078A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 波長選択スイッチ

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