JP2005076641A - 内燃機関の可変圧縮比機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一端がピストン8にピストンピン7を介して連結されたアッパリンク5と、アッパリンク5の他端が連結されるとともに、クランクピンに回転可能に取り付けられたロアリンクと、ロアリンクの運動を拘束するように設けられたコントロールリンクと、を有する複リンク式ピストン−クランク機構からなり、コントロールリンクの内燃機関本体に対する揺動支持位置をカム機構で変位させることにより圧縮比が変化する。アッパリンク5のピンボス部31は二股状をなし、ピストン8の中心部に単一のピンボス部24が形成される。これにより、ピンボス部全体の長さが短縮されるので、ピストン8が下死点近傍にあるときに、カウンタウェイト15の最外径部が、ピンボス部31の側方を通過可能である。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複リンク式ピストン−クランク機構を用いた内燃機関の可変圧縮比機構に関し、特に、そのピストンとリンク部材との連結構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は、本出願人が先に提案したものであり、複リンク式ピストン−クランク機構を用いた内燃機関の可変圧縮比機構を開示している。これは、一端がピストンにピストンピンを介して連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端が第1連結ピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、によって、ピストンとクランクピンとが連係されているとともに、上記ロアリンクの運動を拘束するように、ロアリンクに第2連結ピンを介してコントロールリンクの一端が連結された構成となっており、コントロールリンクの他端が、例えばシリンダブロック下部に支持されている。そして、このコントロールリンクの他端の揺動中心をカム機構により変位させることで、ピストン上死点位置ひいては機関の圧縮比を変化させることができる。
【0003】
ここで、上記ピストンとアッパリンク端部との連結構造は、一般的な単リンク式のピストン−クランク機構におけるコネクティングロッドの小端部とピストンとの連結構造と大差のないものとなっている。すなわち、ピストン側に一対のピンボス部が形成され、ピストンピン両端部が支持されているとともに、この一対のピンボス部に挟まれるようにしてアッパリンク側のピンボス部が配置され、該アッパリンクのピンボス部が、ピストンピンの中央部に嵌合している。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−227367号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような複リンク式ピストン−クランク機構を用いた可変圧縮比機構において、上記第1連結ピンおよび第2連結ピンは、当然のことながら、クランクシャフトにおけるカウンタウェイトとの干渉を避けるように、そのクランクシャフト軸方向の寸法が設計されているが、ピストンとの連結部つまり上記のピストン側ピンボス部やピストンピンのクランクシャフト軸方向の寸法は、一般に、カウンタウェイトの投影位置と重なり合うものとなる。従って、ピストンが下死点に達したときに、ピストン側ピンボス部がカウンタウェイトと干渉することのないように、上下方向に余裕を持って、クランクシャフトの回転中心とピストンとの位置関係が設定されている。
【0006】
そのため、内燃機関の全高がそれだけ高くなってしまう、という問題がある。特に、複リンク式ピストン−クランク機構を用いた可変圧縮比機構では、圧縮比の変更に伴って、ピストンが上下動するので、カウンタウェイトとの干渉を避けるために、より大きな余裕を与える必要があり、内燃機関の全高を低くする上で好ましくない。
【0007】
本発明は、複リンク式ピストン−クランク機構を用いた可変圧縮比機構に好適なピストン連結構造を用いることで、内燃機関の全高をより低くすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る内燃機関の可変圧縮比機構は、複リンク式ピストン−クランク機構を用いたもので、一端がピストンにピストンピンを介して連結されるアッパリンクと、このアッパリンクの他端が第1連結ピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、このロアリンクに第2連結ピンを介して一端が連結されるとともに、他端が内燃機関本体に対して揺動可能に支持されるコントロールリンクと、このコントロールリンク他端の内燃機関本体に対する揺動支持位置を変位させる支持位置可変手段と、を備えている。上記支持位置可変手段は、例えばカム機構などにより構成され、コントロールリンク他端の揺動支持位置を変位させることで、上死点でのピストン位置が変化し、圧縮比が変化する。
【0009】
ここで、本発明では、上記ピストンと上記アッパリンクとの連結構造として、上記アッパリンクの一端に、上記ピストンピンの両端部を支持するように、二股状のピンボス部が形成されている。そして、上記ピストンの中心部に、上記ピストンピンの中央部に嵌合するピンボス部が形成されている。つまり、ピストン側のピンボス部が、アッパリンク側のピンボス部によって両側から挟まれた構成となっている。なお、ピストンピンは、ピストン側もしくはアッパリンク側の一方に対し回転できないように固定してもよく、あるいは双方に対し回転可能なフルフロート式とすることもできる。但し、アッパリンク側のピンボス部に圧入によりピストンピン両端部を固定した構成とすれば、双方のピンボス部を含む連結構造のピストンピン軸方向の寸法が最小となる。
【0010】
また、望ましくは、請求項2のように、上記クランクシャフトのカウンタウェイトの最外径部が、下死点近傍において、上記ピストンピンの軸方向への延長線と交差するようになっている。換言すれば、ピストンが下死点近傍にあるときに、ピストンピンを保持したピンボス部の側方を、カウンタウェイトの最外径部が通過する。
【0011】
従来のように、ピストン側に一対のピンボス部を設け、その間にアッパリンク側のピンボス部を挟んだ構成では、カウンタウェイトがピストンピン側方を通過できるように、ピストンピンの長さを短くしようとすると、モーメント荷重の加わるピストン側のピンボス部(これは一般にアルミニウム合金製となる)の幅(ピストンピン軸方向の寸法)を狭くせざるを得ず、潤滑的に問題が生ずる。これに対し、本発明の構成では、ピストン側のピンボス部はピストン中心にあり、モーメント荷重は作用しないため、その軸受け幅が、一対のピンボス部の場合に比べ狭くなっても、潤滑的な問題を解決することが可能である。
【0012】
【発明の効果】
この発明によれば、ピストンとアッパリンクとの連結構造つまり双方のピンボス部とピストンピンとを、クランクシャフトの軸方向においてカウンタウェイトと重なり合わない位置関係となるように小型化することができ、ピストンとカウンタウェイトとの間のピストン上下方向の余裕を、より小さく設定することが可能となる。従って、内燃機関の小型化、特に全高を低くすることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、可変圧縮比機構全体の構成を示す構成説明図である。この機構は、ロアリンク4とアッパリンク5とコントロールリンク10とを主体とした複リンク式ピストン−クランク機構から構成されている。
【0015】
クランクシャフト1は、複数のジャーナル部2とクランクピン3とを備えており、シリンダブロック18の主軸受に、ジャーナル部2が回転自在に支持されている。上記クランクピン3は、ジャーナル部2から所定量偏心しており、ここにロアリンク4が回転自在に連結されている。カウンタウェイト15は、ジャーナル部2とクランクピン3とを接続するクランクウェブ16からクランクピン3とは反対側へ延びている。このカウンタウェイト15は、クランクピン3を挟んで両側に互いに対向するように設けられており、その外周部は、ジャーナル部2を中心とした円弧形に形成されている。
【0016】
上記ロアリンク4は、左右の2部材に分割可能に構成されているとともに、略中央の連結孔に上記クランクピン3が嵌合している。
【0017】
アッパリンク5は、下端側が第1連結ピン6によりロアリンク4の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン7によりピストン8に回動可能に連結されている。上記ピストン8は、燃焼圧力を受け、シリンダブロック18のシリンダ19内を往復動する。
【0018】
ロアリンク4の運動を拘束するコントロールリンク10は、上端側が第2連結ピン11によりロアリンク4の他端に回動可能に連結され、下端側が制御軸12を介して機関本体の一部となるシリンダブロック18の下部に回動可能に連結されている。詳しくは、制御軸12は、回転可能に機関本体に支持されているとともに、その回転中心から偏心している偏心カム部12aを有し、この偏心カム部12aに上記コントロールリンク10下端部が回転可能に嵌合している。
【0019】
上記制御軸12は、図示せぬエンジンコントロールユニットからの制御信号に基づいて作動する図示せぬ圧縮比制御アクチュエータによって回動位置が制御される。
【0020】
上記のような複リンク式ピストン−クランク機構を用いた可変圧縮比機構においては、上記制御軸12が圧縮比制御アクチュエータによって回動されると、偏心カム部12aの中心位置、特に、機関本体に対する相対位置が変化する。これにより、コントロールリンク10の下端の揺動支持位置が変化する。そして、上記コントロールリンク10の揺動支持位置が変化すると、ピストン8の行程が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン8の位置が高くなったり低くなったりする。これにより、機関圧縮比を変えることが可能となる。
【0021】
図2は、上記の複リンク式ピストン−クランク機構の基本的な動作説明図であって、クランクシャフト1が1回転(360°CA)する間の各部の動作を、90°CA毎に示している。図の(b)がピストン上死点位置に相当し、この図(b)から明らかなように、コントロールリンク10の下端の位置が変化すれば、ピストン8が上下に変位して、圧縮比が変化することになる。
【0022】
また、上記の複リンク式可変圧縮比機構においては、リンクディメンジョンを適切に選定することにより、単振動に近いピストンストローク特性が得られる。特に、一般的な単リンク式ピストン−クランク機構のピストンストローク特性に比べて、より単振動に近い特性とすることが可能である。この単振動に近いピストンストローク特性は、内燃機関の振動騒音の上で有利となる。
【0023】
次に、本発明の要部であるピストン8およびアッパリンク5の構造について説明する。
【0024】
図3〜図6は、本発明に係るピストン8の構造を示している。このピストン8は、アルミニウム合金を用いて一体に鋳造されたものであって、比較的厚肉な円盤状をなすピストン頭部21の外周面に、複数本、例えば3本のピストンリング溝22が形成されているとともに、ピストン8のスラスト−反スラスト方向となる周方向の一部に、上記外周面から円筒面に沿って延びるように、スカート部23が形成されている。このスカート部23は、図6に示すように、ピストンピン7と直交する方向から見た投影形状が略矩形状をなし、そのピストンピン軸方向に沿った幅Lは、ピストンピン7の全長と略等しいか、あるいはピストンピン7の全長よりも短いものとなっている。つまり、スカート部23は、周方向の非常に小さな範囲に設けられている。
【0025】
また、上記ピストン8の中心部つまり円盤状をなすピストン頭部21の裏面中心部に、単一のピンボス部24が形成されており、該ピンボス部24に、ピストンピン7の中央部が回転自在に嵌合するピン孔25が貫通形成されている。上記ピン孔25の内周には、軸方向に沿った一対の油溝26が形成されている。
【0026】
一方、アッパリンク5は、鋼製のものであり、図7および図8に示すように、ピストン8側の一端が二股状に分岐し、かつ先端に、ピストンピン7の両端部を支持する一対のピンボス部31がそれぞれ短い円筒状に形成されている。この実施例では、ピンボス部31のピン孔32の径はピストンピン7の径よりも極僅か小さく、ピストンピン7が圧入されるようになっている。
【0027】
また、ロアリンク4と連結されるアッパリンク5の他端も、ピストン8側の端部と同様に二股状に分岐し、上記第1連結ピン6の両端部を支持する一対のピンボス部33が先端に形成されている。ロアリンク4側に形成されるピンボス部(図示せず)は、この一対のピンボス部33の間に挟まれた形となり、第1連結ピン6の中央部に嵌合する。このような構成は、第1連結ピン6の潤滑の上で有利となる。
【0028】
ここで、アッパリンク5における上方(ピストン8側)の一対のピンボス部31の軸方向の外形寸法L1と、下方(ロアリンク4側)の一対のピンボス部33の軸方向の外形寸法L2とは、互いに等しい。また、ピストンピン7が受ける荷重と第1連結ピン6が受ける荷重とは基本的に等しいので、ピストンピン7と第1連結ピン6とは、互いに等しい径とすることができる。従って、例えば、アッパリンク5の上下を全く対称に構成することも可能である。なお、上記の外形寸法L1,L2は、クランクウェブ16に挟まれたクランクピン3の軸長以下となっている。
【0029】
図9は、上記ピストン8と上記アッパリンク5とを、ピストンピン7によって連結した組付状態を示している。図示するように、ロアリンク4の一対のピンボス部31の間に挟まれるように、ピストン8のピンボス部24が位置し、ピストンピン7の両端部をロアリンク4側が支持し、かつピストンピン7の中央部にピストン8のピンボス部24が回転自在に嵌合する。これらのピンボス部31,24およびピストンピン7からなるピストン連結構造のピストンピン軸方向の寸法(図8のL1)は、ピストン8ないしはシリンダ19の直径に比べて、かなり小さなものとなっている。
【0030】
そして、ピストン8が下死点近傍にあるときに、クランクシャフト1のカウンタウェイト15の最外径部が、図9に示すように、ピストンピン7の軸方向への延長線Mと交差するようになっている。換言すれば、ピストン8が下死点近傍にあるときに、ピストンピン7を保持したピンボス部31の側方を、カウンタウェイト15の最外径部が通過する。なお、図2の(d)は、単に動作を説明するためのものであるので、ピストンピン7とカウンタウェイト15とが上下に離れて描かれているが、上記のように構成することで、図2(d)の構成よりも、さらにピストン8をクランクシャフト1中心に近付けた構成とすることができる。
【0031】
また、図9から明らかなように、スカート部23も小型化されていることから、上記のようにカウンタウェイト15がピンボス部31の側方を通過する際に、スカート部23と干渉することはない。このようにスカート部23を小型化すると、その剛性を大きく確保することは困難であるが、本発明が前提とする複リンク式ピストン−クランク機構においては、ピストン8を傾けようと作用するサイドスラスト荷重は、一般の単リンク式ピストン−クランク機構の場合よりも小さくなるので、スカート部23は最小の大きさで済む。具体的には、ピストン8に最大燃焼圧が作用するのは、膨張行程の前半であり、図2の(c)の付近でピストン頭部21が最大荷重を受けることになるが、このとき、図示するように、アッパリンク5は、垂直に近い姿勢であり、シリンダ19の軸線に対する傾きが非常に小さい。特に、単リンク式ピストン−クランク機構の場合のコネクティングロッドの姿勢に比べて、シリンダ19の軸線に対する傾きを、より小さくすることが可能である。従って、サイドスラスト荷重が低減し、スカート部23の小型化が可能となる。
【0032】
なお、前述したように、ピストン8とアッパリンク5との連結部と、アッパリンク5とロアリンク4との連結部と、は、最大荷重である燃焼ガス圧力による荷重レベルは基本的に同じであるため、同一の仕様で問題はない。慣性荷重に関しては、後者の方がアッパリンク5の慣性力の分だけ増大するが、ロアリンク4はアッパリンク5とともに鋼製の部品であるので、ピストン8がアルミニウム合金製であることを考慮すると、何ら支障はなく、むしろ都合がよいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る可変圧縮比機構の全体を示す構成説明図。
【図2】その基本的な動作を示す動作説明図。
【図3】クランクシャフトと直交する面に沿ったピストンの断面図。
【図4】クランクシャフト軸方向に沿ったピストンの断面図。
【図5】ピストンの一部を切り欠いて示す斜視図。
【図6】ピストンの側面図。
【図7】アッパリンクの正面図。
【図8】アッパリンクの側面図。
【図9】ピストンとアッパリンクとの組付状態を示す断面図。
【符号の説明】
4…ロアリンク
5…アッパリンク
7…ピストンピン
8…ピストン
10…コントロールリンク
15…カウンタウェイト
23…スカート部
24…ピンボス部
31…ピンボス部
Claims (7)
- 一端がピストンにピストンピンを介して連結されるアッパリンクと、このアッパリンクの他端が第1連結ピンを介して連結されるとともに、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に取り付けられるロアリンクと、このロアリンクに第2連結ピンを介して一端が連結されるとともに、他端が内燃機関本体に対して揺動可能に支持されるコントロールリンクと、このコントロールリンク他端の内燃機関本体に対する揺動支持位置を変位させる支持位置可変手段と、を備えてなる内燃機関の可変圧縮比機構において、
上記アッパリンクの一端に、上記ピストンピンの両端部を支持するように、二股状のピンボス部が形成されており、上記ピストンの中心部に、上記ピストンピンの中央部に嵌合するピンボス部が形成されていることを特徴とする内燃機関の可変圧縮比機構。 - 上記クランクシャフトのカウンタウェイトの最外径部が、下死点近傍において、上記ピストンピンの軸方向への延長線と交差することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
- 上記アッパリンクの他端に、上記第1連結ピンの両端部を支持するように、二股状のピンボス部が形成されており、上記ロアリンク側に、上記第1連結ピンの中央部に嵌合するピンボス部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
- 上記ピストンは、周方向の中のスラスト−反スラスト側となる部分に、それぞれスカート部を備えており、このスカート部のピストンピン軸方向に沿った幅が、ピストンピンの全長と略等しいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
- 上記ピストンは、周方向の中のスラスト−反スラスト側となる部分に、それぞれスカート部を備えており、このスカート部のピストンピン軸方向に沿った幅が、ピストンピンの全長よりも短いことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
- クランクシャフトの回転に対する上記ピストンのピストンストローク特性が、単リンクのピストン−クランク機構における特性よりも単振動に近い特性となるように、リンク構成が設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
- 上記ピストンが最大燃焼荷重を受ける位置にあるときに、上記アッパリンクのシリンダ軸線に対する傾きが、単リンクのピストン−クランク機構の場合よりも小さくなるように、リンク構成が設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の可変圧縮比機構。
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