JP2005075423A - 射出成形品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】非接触型識別情報担体が容易に脱落したり、雨水や洗浄水により破損することのない、物流管理に適した非接触型識別情報担体を一体に備える射出成形品およびその製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】非接触型識別情報担体4を収容した電磁波透過性を有する樹脂製保護容器3を金型の所定位置にセットした状態で金型内に射出成形品本体2となる溶融樹脂を射出して樹脂製保護容器3と射出成形品本体2とを一体成形することを特徴としている。
【選択図】図1
【解決手段】非接触型識別情報担体4を収容した電磁波透過性を有する樹脂製保護容器3を金型の所定位置にセットした状態で金型内に射出成形品本体2となる溶融樹脂を射出して樹脂製保護容器3と射出成形品本体2とを一体成形することを特徴としている。
【選択図】図1
Description
本発明は、非接触型識別情報担体を備えた射出成形品およびその製造方法に関する。
近年は、ICチップとアンテナとが埋め込まれたICタグ等の非接触型識別情報担体を用いた商品管理や物流管理が広く行われつつある。(特許文献1等参照)。
ところで、従来のICタグ等の非接触型識別情報担体は、たとえば、物流コンテナ等の容器やパレットなどの壁面に貼り付けられたり、チェーン等の線条材によって壁面に吊り下げられたりしている。
ところで、従来のICタグ等の非接触型識別情報担体は、たとえば、物流コンテナ等の容器やパレットなどの壁面に貼り付けられたり、チェーン等の線条材によって壁面に吊り下げられたりしている。
しかしながら、上記のようにICタグ等は、容器等の壁面に貼り付けたり、吊り下げられたりしているため、物流過程において外れたり、無理やり取り外されて盗難にあう恐れがある。また、雨水や洗浄水によってICや回路部分が破損する恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑みて、非接触型識別情報担体が容易に脱落したり、雨水や洗浄水により破損することのない、物流管理に適した非接触型識別情報担体を一体に備える射出成形品およびその製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる射出成形品は、非接触型識別情報担体を収容した電磁波透過性を有する樹脂製保護容器が、射出成形品本体の所望箇所に少なくともその一部を埋設された状態で射出成形品本体に一体成形されていることを特徴としている。
また、本発明にかかる射出成形品は、樹脂製保護容器を、射出成形品本体の色と異なる色にする構成、樹脂製保護容器の周囲に凹凸が形成されている構成としても構わない。
一方、本発明にかかる射出成形品の製造方法は、非接触型識別情報担体を収容した電磁波透過性を有する樹脂製保護容器を金型の所定位置にセットした状態で金型内に射出成形品本体となる溶融樹脂を射出することを特徴とする。
本発明にかかる射出成形品は、非接触型識別情報担体が電磁波透過性を有する樹脂製保護容器内に収容され保護された状態で、樹脂製保護容器とともに射出成形品本体と一体成形されているので、非接触型識別情報担体が物流段階等で成形品本体から脱落したり、盗難にあう恐れが少ない上、水濡れの心配もない。しかも、非接触型識別情報担体が射出成形品本体に内蔵されているので、成形品の外観がよい。
また、樹脂製保護容器を、射出成形品本体の色と異なる色にしておけば、非接触型識別情報担体部分の位置が目視で容易に判別でき、射出成形品本体から非接触型識別情報担体部分のみを取り外しやすく、リサイクル性に優れたものとなる。
また、樹脂製保護容器を、射出成形品本体の色と異なる色にしておけば、非接触型識別情報担体部分の位置が目視で容易に判別でき、射出成形品本体から非接触型識別情報担体部分のみを取り外しやすく、リサイクル性に優れたものとなる。
さらに、樹脂製保護容器の周囲に凹凸を形成しておけば、樹脂製保護容器の外部表面積が大きくなるので、射出成形品本体との接触面積が大きくなり、射出成形品本体とより強
固に一体化される。
一方、本発明にかかる射出成形品の製造方法によれば、非接触型識別情報担体が、樹脂製保護容器内に収容され保護された状態で、射出成形品本体が射出成形されるので、射出の際の溶融樹脂の熱によって非接触型識別情報担体が破損したりすることがない。しかも、成形品本体を構成する溶融樹脂との接触によって、樹脂製保護容器の表面が一部溶けた状態となり、その後固化するので、射出成形品本体と樹脂製保護容器とがしっかりと一体化される。
固に一体化される。
一方、本発明にかかる射出成形品の製造方法によれば、非接触型識別情報担体が、樹脂製保護容器内に収容され保護された状態で、射出成形品本体が射出成形されるので、射出の際の溶融樹脂の熱によって非接触型識別情報担体が破損したりすることがない。しかも、成形品本体を構成する溶融樹脂との接触によって、樹脂製保護容器の表面が一部溶けた状態となり、その後固化するので、射出成形品本体と樹脂製保護容器とがしっかりと一体化される。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる射出成形品の1つの実施の形態をあらわすコンテナの斜視図である。
図1は、本発明にかかる射出成形品の1つの実施の形態をあらわすコンテナの斜視図である。
図1に示すように、このコンテナ1は、射出成形品本体であるコンテナ本体2と、非接触型識別情報担体としてのICタグ4を内蔵した樹脂製保護容器(以下、「保護容器」とのみ記す)3とから構成されている。
保護容器3は、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂でコーナーが丸く面取りされた略正方形に形成されていて、図2に示すように、容器本体3aと、蓋3bとを備えている。
保護容器3は、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂でコーナーが丸く面取りされた略正方形に形成されていて、図2に示すように、容器本体3aと、蓋3bとを備えている。
容器本体3aの一方の面には、その中央に非接触型識別情報担体としてのICタグ4を収容可能な凹部31が設けられ、対角をなす2つのコーナー部にボス32が突設され、残りの2つのコーナー部にボス穴33が設けられている。
蓋3bは、一方の面のボス穴33に対応する部分にボス穴33に嵌合するボス34が突設され、ボス32に対応する部分にボス32が嵌合する貫通孔35が穿設されている。
蓋3bは、一方の面のボス穴33に対応する部分にボス穴33に嵌合するボス34が突設され、ボス32に対応する部分にボス32が嵌合する貫通孔35が穿設されている。
ICタグ4は、図示していないが、ICチップとアンテナとを備えている。
コンテナ本体2は、保護容器3と異なる色に着色された保護容器3と略同じ材質で形成されていて、以下のようにして射出成形によって保護容器3と一体化されている。
コンテナ本体2は、保護容器3と異なる色に着色された保護容器3と略同じ材質で形成されていて、以下のようにして射出成形によって保護容器3と一体化されている。
すなわち、このコンテナ1は、まず、図2に示すように、容器本体3aの凹部31にICタグ4をセットしたのち、図3に示すように、ボス32を貫通孔35に、ボス34をボス穴33にそれぞれ嵌合させて蓋3bを容器本体3aに一体化させる。
つぎに、型開き状態で、図4に示すように、金型5に設けられた位置決め凹部51に保護容器3の一部を嵌合させて、金型5内での保護容器3の位置決めを行ったのち、金型5を閉合し、コンテナ本体2となる溶融樹脂(図示せず)をキャビティ52内に射出充填し、溶融樹脂が固化後、金型5を開いて金型5から取り出すことによって得られる。
つぎに、型開き状態で、図4に示すように、金型5に設けられた位置決め凹部51に保護容器3の一部を嵌合させて、金型5内での保護容器3の位置決めを行ったのち、金型5を閉合し、コンテナ本体2となる溶融樹脂(図示せず)をキャビティ52内に射出充填し、溶融樹脂が固化後、金型5を開いて金型5から取り出すことによって得られる。
以上のように、このコンテナ1は、ICタグ4が保護容器3に収容された状態で金型5内にセットされたのち、コンテナ本体3が射出成形されることによってえられるので、射出成形の際にICタグ4が溶融樹脂によって破損したりすることがない。そして、保護容器3の表面部分が射出時に溶融樹脂の熱によって溶融し、コンテナ本体3を形成する樹脂と混ざり合い、保護容器3がコンテナ本体3にしっかりと一体化させる。すなわち、ICタグ4がコンテナ1にしっかりと一体化した状態になる。したがって、ICタグ4が水濡れしたり、脱落したりすることがない。また、保護容器3とコンテナ本体3が異なる色の樹脂で形成されているので、ICタグ4の位置が外部から簡単に視認でき、コンテナ1が不要になれば、ICタグ部分を割って取り除けば、コンテナ本体3の部分をリサイクルすることができる。
また、上記の製造方法では、金型5の位置決め凹部51に保護容器3の一部を嵌合させた状態でコンテナ本体3を射出成形するようになっているので、保護容器3が金型5内で
しっかりと位置決めされ、射出圧によって保護容器3の位置がずれ動いたりすることがない。したがって、ICタグ4を一定位置に備えたコンテナ1を常に安定して製造することができる。
しっかりと位置決めされ、射出圧によって保護容器3の位置がずれ動いたりすることがない。したがって、ICタグ4を一定位置に備えたコンテナ1を常に安定して製造することができる。
図5は、保護容器の他の例をあらわしている。
図5に示すように、この保護容器6は、側縁に略全周にわたって鋸刃状の凹凸を設けるようにした以外は、上記保護容器3と同様になっている。
図5に示すように、この保護容器6は、側縁に略全周にわたって鋸刃状の凹凸を設けるようにした以外は、上記保護容器3と同様になっている。
すなわち、この保護容器6は、側縁が鋸刃状の凹凸になっているので、コンテナ本体2との接触面積が大きくなり、保護容器6とコンテナ本体2とがよりしっかりと一体化できる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、射出成形品がコンテナであったが、その他の成形品でも構わない。また、上記の実施の形態では、非接触型識別情報担体がICタグであったが、共振コイル式タグ等でも構わない。
さらに、上記保護容器6は、側縁に凹凸を設けていたが、表裏面にも凹凸を設けるようにしても構わない。
さらに、上記保護容器6は、側縁に凹凸を設けていたが、表裏面にも凹凸を設けるようにしても構わない。
1 コンテナ(射出成形品)
2 コンテナ本体(射出成形品本体)
3,6 樹脂製保護容器
4 ICタグ(非接触型識別情報担体)
5 金型
2 コンテナ本体(射出成形品本体)
3,6 樹脂製保護容器
4 ICタグ(非接触型識別情報担体)
5 金型
Claims (4)
- 非接触型識別情報担体を収容した電磁波透過性を有する樹脂製保護容器が、射出成形品本体の所望箇所に少なくともその一部を埋設された状態で射出成形品本体に一体成形されていることを特徴とする射出成形品。
- 樹脂製保護容器の色が、射出成形品本体の色と異なる請求項1に記載の射出成形品。
- 樹脂製保護容器の周囲に凹凸が形成されている請求項1または請求項2に記載の射出成形品。
- 非接触型識別情報担体を収容した電磁波透過性を有する樹脂製保護容器を金型の所定位置にセットした状態で金型内に射出成形品本体となる溶融樹脂を射出することを特徴とする射出成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003309003A JP2005075423A (ja) | 2003-09-01 | 2003-09-01 | 射出成形品およびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003309003A JP2005075423A (ja) | 2003-09-01 | 2003-09-01 | 射出成形品およびその製造方法 |
Publications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005075423A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006298144A (ja) * | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | パネルおよびパネルの製造方法 |
JP2007055666A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Sanko Co Ltd | コンテナー |
JP2008201440A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Gifu Plast Ind Co Ltd | Icタグケース、及びこのicタグケースの容器に対する取付構造 |
JP2017007681A (ja) * | 2015-06-17 | 2017-01-12 | 共栄産業株式会社 | 容器とその製造方法 |
-
2003
- 2003-09-01 JP JP2003309003A patent/JP2005075423A/ja not_active Withdrawn
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