JP2005074117A - 刺繍ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の模様を配列して縫製する際に、それらの模様を所望の方向に配列して縫製するための配列の基準となる糸印を、模様の配列方向に関する任意の位置に縫製可能な刺繍ミシンを提供する。
【解決手段】 縫製手段2と、刺繍枠を移動する移動手段4とを備え、縫製手段2に対して刺繍枠3を相対的に移動させることにより刺繍枠3に取付られた布地16に対して複数の模様を所定方向に配列して縫製するようにした刺繍ミシンにおいて、配列された模様Mの外形を囲む矩形状の規定線26上の任意の位置に模様配列の基準位置T,Uを示す一又は複数の糸印を縫製するための糸印縫製データを追加する糸印データ入力手段を備え、縫製手段2は該糸印縫製データに基づいて基準位置T,Uを示す糸印を規定線26上の任意の位置に縫製することを特徴とするものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複数の模様を配列するための基準となる糸印に関する縫製データを追加することにより、糸印を縫製できるようにした刺繍ミシンに関するものである。
従来、図11,図12に示すように、複数の模様を配列するための基準となる糸印を縫製できる刺繍ミシンが知られている(特許文献1)。図において、枠模様200の内側に糸印201が縫製されている。そして、この糸印201を基準にワンポイント模様202を位置合せするようにして縫製することにより、図12に示すような枠模様200とワンポイント模様202とが組み合わされた模様が縫製されることになる。また、複数の文字模様等を一方向に配列して縫製する際に、その一方向のみの配列の基準となる糸印を縫製するミシンが知られている。
特開平6−319879号公報
しかしながら、特許文献1に記載の刺繍ミシンにおいては、枠模様200の内側にワンポイント模様202を位置合せするための糸印201を縫製するものであり、配列された複数の模様の縫製範囲が刺繍枠の大きさを超えてしまい、加工布を刺繍枠から一旦取外し、加工布をずらして再度刺繍枠にセットして模様の縫製を再開するような場合には、その糸印201では模様の配列の基準(言い換えると、加工布をずらして刺繍枠にセットする際の基準)として意味をなさないものである。また、一方向のみの基準となる糸印では、その一方向のみの配列のためにしか用いることができず、模様を複数の方向に配列したいというニーズに応えるものではなかった。
本発明は、複数の模様を配列して縫製する際に、それらの模様を所望の方向に配列して縫製するための配列の基準となる糸印を、模様の配列方向に関する任意の位置に縫製可能な刺繍ミシンを提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、縫製手段と、刺繍枠を移動する移動手段とを備え、縫製手段に対して刺繍枠を相対的に移動させることにより刺繍枠に取付られた布地に対して複数の模様を所定方向に配列して縫製するようにした刺繍ミシンにおいて、配列された模様の外形を囲む矩形状の規定線上の任意の位置に模様配列の基準位置を示す一又は複数の糸印を縫製するための糸印縫製データを追加する糸印データ入力手段を備え、縫製手段は該糸印縫製データに基づいて基準位置を示す糸印を規定線上の任意の位置に縫製することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、糸印データ入力手段は、配列された模様の外形を囲む規定線上の任意の位置に模様配列の基準位置を示す一又は複数の糸印を縫製するための糸印縫製データを追加し、縫製手段はこの糸印縫製データに基づいて糸印を縫製する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の刺繍ミシンにおいて、糸印データ入力手段は、模様の配列方向に直交する規定線上の両端部及び中央部に対応する位置に糸印縫製データを追加することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、糸印データ入力手段により、模様の配列方向に直交する規定線上の両端部及び中央部に対応する位置に糸印を縫製するための糸印縫製データが追加される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の刺繍ミシンにおいて、糸印データ入力手段は、模様の配列方向に対して平行な規定線上に糸印縫製データを追加することを特徴するものである。
請求項3に記載の発明によれば、糸印データ入力手段により、模様の配列方向に対して平行な規定線上に糸印を縫製するための糸印縫製データが追加される。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の刺繍ミシンにおいて、糸印データ入力手段は、個々の模様同士を区画する規定線上に対しては糸印縫製データの追加を禁止する入力禁止手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明によれば、入力禁止手段は、配列された模様の規定線において個々の模様同士を区画する規定線上に対して糸印縫製データが追加されることを禁止する。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の刺繍ミシンにおいて、糸印データ入力手段は、規定線上において予め定められた複数の基準位置に対して糸印縫製データを追加可能に構成され、予め定められた複数の基準位置より、任意の一または複数の基準位置を指定する手動指定手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明によれば、手動指定手段は、予め定められた複数の基準位置より、任意の一又は複数の基準位置を指定する。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の刺繍ミシンにおいて、糸印データ入力手段により追加された糸印データに基づき糸印が縫製される際に発生する渡り糸が、配列された模様を跨がないように該渡り糸を縫製するための渡り糸縫製データを追加する渡り糸データ追加手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明によれば、渡り糸データ追加手段は、糸印を縫製する際に発生する渡り糸が、配列された模様を跨がないように渡り糸を縫製するための縫製データを追加する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の刺繍ミシンにおいて、配列された模様を縫製する際の模様の最終の縫目位置から最短の位置となる規定線上の位置を求める最短位置算出手段と、最終の縫目位置より最短位置に縫目を形成するための渡り糸引出縫目データを追加する渡り糸引出縫目データ入力手段とを備え、渡り糸データ追加手段が、糸印縫製データに基づき糸印が縫製される規定線上の位置、または最短位置算出手段により求められた最短位置と、規定線上の所定の位置とを結ぶ渡り糸縫目を形成するための渡り糸縫製データを追加するように構成され、縫製手段は、糸印縫製データと渡り糸引出縫目データと渡り糸縫製データとに基づいて糸印および渡り糸を縫製することにより、渡り糸が模様を跨がないように糸印を縫製することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明によれば、渡り糸引出縫目データ入力手段は、配列された模様の最終縫目位置から最短の位置に縫目を形成する渡り糸引出縫目データを追加し、渡り糸データ追加手段は、糸印が縫製される位置または該最短位置と規定線上の所定の位置とを結ぶ渡り糸縫目を縫製するための渡り糸縫製データを追加する。縫製手段は、追加された糸印縫製データと渡り糸引出縫目データと渡り糸縫製データとに基づいて糸印および渡り糸を縫製する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の刺繍ミシンにおいて、最短位置算出手段により求められた最短位置から糸印データ入力手段により追加された糸印縫製データに基づき縫製される全ての糸印の位置を、規定線に沿って時計回りの順路で辿る距離と反時計回りの順路で辿る距離とのそれぞれを求める距離算出手段と、これら両距離を比較し、距離の短い順路を決定する順路決定手段とを備え、糸印データ入力手段と渡り糸データ追加手段とが、順路決定手段に決定された短い順路に沿って糸印および渡り糸が縫製されるように糸印縫製データと渡り糸縫製データとを追加することを特徴とすることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明によれば、距離算出手段は、糸印が縫製される全ての糸印の位置を規定線に沿って時計回りの順路および反時計回りの順路で辿る距離を算出し、順路決定手段は距離の短い順路を決定する。糸印データ入力手段と渡り糸データ追加手段は、順路決定手段に決定された短い順路に沿って糸印縫製データと渡り糸縫製データとを追加する。
請求項1の刺繍ミシンによれば、配列された模様の外形を囲む矩形状の規定線上の任意の位置に、模様配列の基準となる一又は複数の糸印が縫製されるため、刺繍枠の大きさを超えて模様を配列して縫製する場合にも、糸印を基準に加工布を刺繍枠に対してセットし直すことにより、模様を配列方向に沿って縫製することができると共に、模様の配列方向を異なる方向に変える際の糸印を縫製することができる。
請求項2の刺繍ミシンによれば、模様の配列方向に直交する規定線上に糸印を設けたため、糸印の位置を目安にして縫製再開後の模様の配列方向を縫製再開前の模様の配列方向に沿うように位置合わせすることができる。
請求項3の刺繍ミシンによれば、模様の配列方向に平行する規定線上に糸印を設けたため、糸印の位置を目安にして縫製再開後の模様の配列方向を縫製再開前の模様の配列方向に直交する方向へ位置合わせすることができる。
請求項4の刺繍ミシンによれば、個々の模様同士を区画する規定線上には糸印を付すことを禁止するようにしたため、不要な糸印の縫製を行うことを防止できる。
請求項5の刺繍ミシンによれば、規定線上において予め定められた複数の基準位置より、作業者が任意の基準位置を指定して糸印を縫製することが可能となり、作業者が模様を配列したい方向に応じて糸印の位置を指定することができる。
請求項6の刺繍ミシンによれば、糸印を縫製する際に発生する渡り糸が模様を跨がないように設けるようにしたため、縫製の完了後に渡り糸を切断する際に、刺繍模様を損傷させることがない。
請求項7の刺繍ミシンによれば、模様の最終の縫目位置から最短の規定線上の位置の縫目データを追加し、更に、糸印を縫製すべき位置に対応した糸印縫製データを追加することにより、糸印を縫製する際に発生する渡り糸が規定線上に沿って渡るように設けることにより、模様を跨がないようにすることができる。
請求項8の刺繍ミシンによれば、規定線に沿って最短の距離で全ての糸印を縫製できるため、糸印を縫製する際に発生する渡り糸の量を少なくできる。
図1乃至図7は本実施形態にかかる刺繍ミシンの一実施形態を示す。この実施形態の刺繍ミシン1は、縫製手段2と、刺繍枠3を移動させる移動手段4と、記憶用ディスク5と、表示パネル6と、制御部7とを備えている。制御部7は、縫製手段2と、移動手段4と、記憶用ディスク5と、表示パネル6の動作を制御するものである。
縫製手段2はそれぞれが縫い針8を保持する複数(本実施の形態においては3本)の針棒9、針棒9をZ軸方向(上下方向)に往復動させる主軸モータ10,主軸モータ10を駆動する主軸駆動回路11、主軸モータ10の駆動力を伝達する針棒9(縫製に使用する縫針8)を切り替える切替機構12、切替機構12を駆動する切替駆動回路13、縫針8にセットされている糸を切断する切断機構14、切断機構14を駆動する切断駆動回路15などを備えている。これらのうち、各駆動回路11,13,15は、制御部7からの制御信号を受けて各駆動対象(主軸モータ10、切替機構12、切断機構14)を駆動する。
移動手段4は、縫製対象16を保持する刺繍枠3、刺繍枠3をX軸方向へ移動させるX軸モータ17、X軸モータ17を駆動するX軸駆動回路18、刺繍枠3をY軸方向へ移動させるY軸モータ19、Y軸モータ19を駆動するY軸駆動回路20などを備えている。これらのうち、各駆動回路18,20は、制御部7からの制御信号を受けて各モータ17,19を駆動する。
制御部7はCPU21とRAM22とROM23とを有し、後述の糸印縫製データを追加するための処理に対応したプログラムを含め、ROM23に記憶されているプログラムソフトに基づき所定の縫製の制御を実行するものである。
記憶用ディスク5には、複数の種類の刺繍模様に対応する縫製データが記憶されている。
表示パネル6は、図2に示すように、模様表示画面24と操作画面25とを有している。模様表示画面24には、図示しない模様選択画面により選択され、縫製に供される模様Mが表示される。又、操作画面25はタッチパネルになっており、作業者によって操作される画面である。
図2に示す模様表示画面24には、4個の単位模様MがY方向(上下方向)へ配列され、配列方向の最下端の単位模様Mが糸印を付す対象となってその単位模様Mの外形を規定する矩形状の規定線26によって囲まれた状態を示す。又、操作画面25には、最下端の単位模様Mを囲む規定線上の7箇所の任意の位置に糸印を縫製することを選択するための糸印位置指定ボタン27,28,29,30,31,32,33が表示されている。尚、この糸印位置指定ボタン27乃至33は、それぞれ図2(b)において規定線26上に示す基準位置A乃至Hに対応する位置に糸印を縫製することを指定するものである。また、糸印位置指定ボタン34は指定されないようになっていることにより、単位模様Mと単位模様Mとの間の基準位置Gに糸印が縫製されることを禁止している。即ち、配列された単位模様の個々を区画する規定線26上に糸印が縫製されることを禁止している。図2においては、下端中央の糸印位置指定ボタン30が操作されることにより、模様表示画面24における模様配列方向の下端中央位置(図2(b)に示す基準位置H)に糸印を縫製する旨の表示Rが付された状態を示す。
図3は操作画面25の下端中央の糸印位置指定ボタン30と左側中央の糸印位置指定ボタン28が操作されることにより、模様表示画面24における模様配列方向の下端中央位置(図2(b)に示す基準位置H)と左側中央位置(図2(b)に示す基準位置B)の合計2箇所に糸印が縫製される旨の表示Rが付された状態を示す。このようにして、糸印が縫製される位置、即ち、図2に表示される最下端の単位模様Mに続いて更に模様を縫製する際における模様配列の基準位置が規定線26上に作業者によって指定されたことになる。
又、実際に縫製される糸印の形状は種々の形状のもので良いが、例えば図4に示すように、規定線26の内側から規定線26を指し示す矢印形状の縫目Qに形成することができる。
そして、例えば、図3において表示Rで示される2ヶ所の基準位置に糸印を縫製することが指定された場合、図5に示すように、最下端の単位模様Mを縫製し終えた時点の縫い針の位置Pから最短距離の規定線26上の位置Sまで、図中点線で示すように、糸を引き出した後、規定線26上を辿りながら上記選択された基準位置に2個の糸印を縫製することにより、糸印を縫製する際に発生する渡り糸が刺繍模様Mの上を可及的に跨がないようにできるものである。そのためには、刺繍模様Mを縫製し終えた時点の縫い針の位置Pから最短距離の規定線26上の位置、即ち、引出点Sの位置と、糸印を縫製すべき位置T,Uと、規定線26の角の位置K1,K2とに縫い目を縫製すべき旨の縫製データを追加する必要がある。
この際、規定線26上を辿る順路を時計方向又は反時計方向にすることにより、渡り糸の長さを短くするために、何れの順路で縫製した方が渡り糸の長さが短くなるかを判断することにより、前述の引出点Sの位置と、糸印を縫製すべき位置T,Uと、規定線26の角の位置K1,K2とを縫製する縫製データを求める必要がある。
前述の引出点Sの位置と、糸印を縫製する位置T,Uと、規定線の角の位置K1,K2に、糸印および渡り糸を縫製するための縫製データを追加する処理に対応するプログラムに基づくCPU21による処理について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS1において、縫製に供する単位模様Mの選択が実行される。尚、以下の説明においては、図5に示すように単位模様Mが4つ選択されているものとする。次に、ステップS2においては、選択された単位模様Mを縫製するための縫製データが読み込まれる。この縫製データについては、模様を縫製するための針落ち点の位置データ(言い換えると、移動手段4による刺繍枠の送り量に相当するデータ)であり、記憶ディスク5やROM23に記憶されているものである。
次に、ステップS3において、糸印を縫製すべき旨の位置を設定する。この設定は、前述したように、操作者が図2(a)に示す糸印位置指定ボタン27乃至33を指定することにより行われる。次のステップS4において、引出点Sの位置を求める。図5に示す場合において、最下端の単位模様Mを縫製し終えた時点における縫い針の最終位置Pから規定線26上の最短の位置、即ち、引出点Sを求める。ステップS5では、最下端の単位模様Mを縫製し終えた時点における縫い針の最終位置Pから最短距離である引出点S(Xmin,Ymin)まで1針分の縫い目を縫製するための縫製データを追加する。
次に、ステップS6において、図7に示す糸印縫製順路探索サブルーチンを実行することにより、前述の引出点Sを始点として規定線26上を辿りながら全ての糸印(図5の場合には、T,Uの位置)を縫製する場合に、規定線26上を時計方向又は反時計方向の何れの順路に辿った方が渡り糸の長さが短いかを決定する。この場合、図7に示すように、ステップS100において、先ず、前述の引出点Sの座標を探索用のカレント座標(Xcur,Ycur)に設定し、又、この引出点Sからの総距離L1を0に初期設定する。ここで、カレント座標とは、糸印を縫製する位置として設定されている位置を探索するための探索位置を示す座標のことである。
ステップS101において、規定線26上を時計方向に辿り、ステップS102において糸印を縫製する位置として設定された位置を発見した場合には、ステップS103において、カレント座標(Xcur,Ycur)を(Xt,Yt)に設定し、前述の引出点Aから当該糸印の位置までの総距離を求める。ここで、(Xt,Yt)は糸印を縫製する位置として設定されている座標を意味する。次に、ステップS104において、ステップS102において発見した糸印の縫製位置が、糸印を縫製する位置として設定された最後の糸印の位置である場合には、ステップS105において、前述の引出点Sから最後の糸印の位置までの総距離L1を求める。一方、最後の糸印の位置ではない場合には、ステップS101〜S104の処理を繰り返す。
次に、前述のステップS102からステップS105までの処理を、引出点Sから反時計方向の順路で実行することにより、ステップS106において、引出点Sから最後の糸印の位置までの総距離L2を求める。尚、座標は(Xu,Yu)を使用する。次にステップ107において、総距離L1が総距離L2よりも小さい場合にはステップ108において糸印縫製データの追加ルートを時計回りの順路に設定し、座標(Xt,Yt)を(XEND,YEND)に設定する。一方、ステップ107において、総距離L1が総距離L2よりも大きい場合にはステップ109において糸印縫製データの追加ルートを反時計回りの順路に設定し、座標(Xu,Yu)を(XEND,YEND)に設定する。以上の処理によって糸印縫製データの追加ルートの順路が時計方向又は反時計方向に決定する。
次に図6に示すステップS7に戻って、前述のステップS6において決定した時計回り又は反時計回りの順路で規定線26上を辿り、ステップS8において糸印を縫製すべき基準位置を発見した場合には、ステップS9において、発見した糸印に関する位置データ及び形状データ(前述の縫目Qを縫製するための縫製データ)を糸印縫製データとして追加する。又、ステップS10において矩形状の規定線26の角Kに該当する位置が発見された場合には、ステップS11において、糸印の縫製位置からこの角Kに相当する位置に1針分の縫い目を縫製するための縫製データを追加する。そして、ステップS8において発見した糸印の位置が、縫製作業者によって設定された糸印を縫製すべき位置の内で最後の位置でないとステップS12において判定した場合には、ステップS7に戻る。一方、ステップS8において発見した糸印の位置が、縫製作業者によって設定された糸印を縫製べき位置の内で最後の位置であると、ステップS12で判定した場合には終了する。このようにして、前述の引出点Sの位置、糸印を縫製すべき位置T,U、規定線の角K1,K2の位置に縫い目を縫製すべき旨の縫製データが追加されたことになる。具体的には、引出点Sから規定線26上の角位置K1に渡る渡り糸縫目、この角位置K1から基準位置Tに渡る渡り糸縫目、基準位置Tにおける糸印縫目Q、基準位置Tから角位置K2に渡る渡り糸縫目、この角位置K2から基準位置Uに渡る渡り糸縫目、及び基準位置Uにおける糸印縫目Qを縫製するための縫製データが追加されたことになる。
次に、前述のようにして追加された糸印及び渡り糸縫製データに基づき、制御部7は縫製手段2、移動手段4を制御して、引出点Sの位置、糸印を縫製すべき基準位置T,U、規定線26上の角K1,K2に規定線26に沿った縫い目を縫製することができる。このように、糸印を縫製する基準位置Tと、引出点Sとを結ぶ順路を決定することにより、引出点Sと前述の角位置K1とに渡る渡り糸が、規定線26上に沿って渡るように縫製されるため、単位模様Mを跨がないように縫製されることになる。また、基準位置Tに対する糸印の縫製後に角位置K2を縫製するための渡り糸縫製データが追加されることにより、糸印縫製位置である基準位置Tと角位置K2とを渡る渡り糸、および角位置K2と糸印縫製位置である基準位置Uとに渡る渡り糸も、単位模様Mを跨がないように縫製される。
尚、上述の処理に従い、4個の単位模様Mの縫製後、図5に示す基準位置Tに糸印を縫製し、加工布を刺繍枠3から一旦取外し、4個の単位模様Mの配列方向(Y方向)と平行な方向に加工布をずらしてセットした後で、刺繍ミシン1の縫い針の位置を、基準位置Tに縫製された糸印に合わせて再度単位模様の縫製を行うことにより、図8に示すように一定方向に配列された状態で刺繍模様Mが縫製されることになる。
また、図5に示す基準位置K2に糸印を縫製するように設定し、加工布を刺繍枠に再セットした後、当該位置K2に縫い針の位置を合わせるようにして再度単位模様Mの縫製を行うことにより、図9に示すように階段状にずれて配列された模様を縫製することが可能となる。
更に、図5に示す基準位置Uに糸印を縫製し、選択した単位模様の向きを90度回転させた上で配列するとともに、加工布を最初に設定した単位模様Mの配列方向と直交する方向に向きを変えて刺繍枠に再セットした上で、基準位置Uに縫製された糸印の位置に縫い針の位置を合わせて単位模様Mの縫製を再開することにより、図10に示すように配列方向が直交して配列された状態で単位模様Mが縫製されることになる。
尚、本実施形態においては、1つの単位模様Mを規定線26で囲み、この規定線26上に糸印を設ける場合について説明したが、図2に示す4個の模様Mの全てを囲むように規定線26を設け、模様の配列方向と平行な規定線26の部分に糸印を縫製するための糸印縫製データを追加するようにしても良い。
[本発明との対応関係]
本実施形態のステップS9の処理が請求項1に記載の糸印データ入力手段に相当し、糸印位置指定ボタン27乃至33が、請求項5の手動指定手段に相当する。又、ステップS4〜ステップS11の処理が請求項6の渡り糸データ追加手段に相当し、ステップS4の処理が請求項7の最短位置算出手段に相当する。ステップS4,S5の処理が、請求項7に記載の渡り糸引出縫目データ入力手段に相当し、ステップS101からステップS105の処理が請求項8に記載の距離算出手段に相当する。ステップS108、109の処理が請求項8に記載の順路決定手段に相当する。
刺繍ミシンのブロック図である。 表示パネルの正面図である。 表示パネルの正面図である。 糸印と規定線との関係を示す説明図である。 模様の規定線上に縫製される糸印を説明する説明図である。 糸印縫製データの追加処理をフローチャートである。 糸印の縫製順路を決定する処理を示すフローチャートである。 縫製された刺繍模様を示す説明図である。 縫製された刺繍模様を示す説明図である。 縫製された刺繍模様を示す説明図である。 従来技術を示す説明図である。 従来技術を示す説明図である。
符号の説明
1 刺繍ミシン
2 縫製手段
3 刺繍枠
4 移動手段
26 規定線
27〜33 糸印位置指定ボタン

Claims (8)

  1. 縫製手段と、刺繍枠を移動する移動手段とを備え、前記縫製手段に対して前記刺繍枠を相対的に移動させることにより前記刺繍枠に取付られた布地に対して複数の模様を所定方向に配列して縫製するようにした刺繍ミシンにおいて、
    配列された模様の外形を囲む矩形状の規定線上の任意の位置に模様配列の基準位置を示す一又は複数の糸印を縫製するための糸印縫製データを追加する糸印データ入力手段を備え、前記縫製手段は該糸印縫製データに基づいて前記基準位置を示す糸印を前記規定線上の任意の位置に縫製することを特徴とする刺繍ミシン。
  2. 前記糸印データ入力手段は、模様の配列方向に直交する前記規定線上の両端部及び中央部に対応する位置に糸印縫製データを追加することを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシン。
  3. 前記糸印データ入力手段は、模様の配列方向に対して平行な前記規定線上に前記糸印縫製データを追加することを特徴する請求項1に記載の刺繍ミシン。
  4. 前記糸印データ入力手段は、個々の模様同士を区画する規定線上に対しては前記糸印縫製データの追加を禁止する入力禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の刺繍ミシン。
  5. 前記糸印データ入力手段は、前記規定線上において予め定められた複数の基準位置に対して前記糸印縫製データを追加可能に構成され、
    前記予め定められた複数の基準位置より、任意の一または複数の基準位置を指定する手動指定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の刺繍ミシン。
  6. 前記糸印データ入力手段により追加された前記糸印データに基づき前記糸印が縫製される際に発生する渡り糸が、前記配列された模様を跨がないように該渡り糸を縫製するための渡り糸縫製データを追加する渡り糸データ追加手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の刺繍ミシン。
  7. 前記配列された模様を縫製する際の模様の最終の縫目位置から最短の位置となる前記規定線上の位置を求める最短位置算出手段と、
    前記最終の縫目位置より前記最短位置に縫目を形成するための渡り糸引出縫目データを追加する渡り糸引出縫目データ入力手段とを備え、
    前記渡り糸データ追加手段が、前記糸印縫製データに基づき前記糸印が縫製される前記規定線上の位置、または前記最短位置算出手段により求められた前記最短位置と、前記規定線上の所定の位置とを結ぶ渡り糸縫目を形成するための渡り糸縫製データを追加するように構成され、
    前記縫製手段は、前記糸印縫製データと前記渡り糸引出縫目データと前記渡り糸縫製データとに基づいて前記糸印および前記渡り糸を縫製することにより、渡り糸が模様を跨がないように前記糸印を縫製することを特徴とする請求項6に記載の刺繍ミシン。
  8. 前記最短位置算出手段により求められた前記最短位置から前記糸印データ入力手段により追加された前記糸印縫製データに基づき縫製される全ての前記糸印の位置を、前記規定線に沿って時計回りの順路で辿る距離と反時計回りの順路で辿る距離とのそれぞれを求める距離算出手段と、
    これら両距離を比較し、距離の短い順路を決定する順路決定手段とを備え、
    前記糸印データ入力手段と前記渡り糸データ追加手段とが、前記順路決定手段に決定された短い順路に沿って前記糸印および前記渡り糸が縫製されるように前記糸印縫製データと前記渡り糸縫製データとを追加することを特徴とすることを特徴とする請求項7に記載の刺繍ミシン。
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