JP2005073871A - 蒸し風呂装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】風呂本体の内部に蒸気発生手段を収納することにより小型化を容易にし、しかも、簡単な構成で効率よく蒸気を発生させるようにした実用性の高い蒸し風呂装置を提供する。
【解決手段】蒸し風呂装置は、風呂本体の内部に浴室(S)を有する。浴室(S)の座座席(17)の下方には、浴室(S)内に蒸気を発生させる蒸気発生器(30)が設けられる。蒸気発生器(30)は、蒸気発生用の水を蓄える加熱タンク(31)と、加熱タンク(31)内の水を蒸発させる発熱ヒータ(36)と、加熱タンク(31)に補給するための水を蓄える補給タンク(32)とを備える。補給タンク(32)は、加熱タンク(31)の近傍に配置され、加熱タンク(31)の所定位置には補給タンク(32)の外壁面に向けて蒸気を放出する放出口(W)が設けられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、蒸し風呂装置に関するもので、例えば、箱形の浴室に蒸気を充満させるいわゆる“箱蒸し風呂”に適用されるものである。
近年、健康促進や療養のために箱蒸し風呂を利用する人が増えている。この種の蒸し風呂は、箱形の風呂本体の内部に浴室が設けられており、この浴室内に入浴者が身体を入れて座席等に腰掛ける。風呂本体の上方外側には入浴者の頭部を出すようになっている。浴室に蒸気を充満させると、入浴者の身体に蒸気が触れて発汗を促し、血行を促進させる等の効能をもたらす。
従来、このような箱形の蒸し風呂装置は、入浴時間や温度等を個別に設定するために一人用の浴室が並設されることが多い。入浴用の蒸気は、風呂本体の外側に設けられた専用の蒸気発生手段(ボイラ等)から配管を通じて各浴室に送られる。
なお、関連する先行技術としては、風呂本体の外側に蒸気発生用の加熱ユニットを設ける例が開示されている(特許文献1)。
特開平6−105885号公報 特公昭43−159号公報 特開昭58−221946号公報
しかしながら、このような従来の蒸し風呂装置によれば、風呂本体の外側にボイラ等の蒸気発生手段が設けられるため、装置構成が大型化しやすく、蒸し風呂装置を設置する場合のコスト面の負担が大きくなる。また、ボイラ等から浴室へ蒸気を送る配管途中で熱損失が大きく、エネルギー効率も悪くなりやすい。
これに対し、浴室の座席下などの空間に蒸気発生手段を設置して小型化を容易にした蒸し風呂装置も提案されているが、快適な入浴のために十分な蒸気を効率よく発生させる実用性に優れたものは少ない。
例えば、特許文献2のように、水槽にフロート式の発熱体を設けて水面付近の水を蒸発させるタイプのものは、発熱体と水との接触面積が小さくなりやすく、蒸気の発生量が不十分になりやすい。また、フロートの耐熱対策も必要になる。
また、特許文献3のように、蒸気発生用容器をガスコンロで加熱させるタイプのものは、熱効率が悪く、また、ガスコンロに水が接触してガスの炎が消えるおそれもある。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、風呂本体の内部に蒸気発生手段を収納することにより小型化を容易にし、しかも、簡単な構成で効率よく蒸気を発生させるようにした実用性の高い蒸し風呂装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するための本発明(第1発明)による蒸し風呂装置は、以下の構成を備えることを特徴としている。すなわち、
浴室を形成する風呂本体と、
この風呂本体の内部に設けられ、前記浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生器とを備えた蒸し風呂装置において、
前記蒸気発生器は、
蒸気発生用の水を蓄える加熱タンクと、
前記加熱タンク内の水を蒸発させる発熱ヒータと、
前記加熱タンクに補給するための水を蓄える補給タンクとを備え、
前記加熱タンクの近傍に前記補給タンクを配置するとともに、前記加熱タンクの所定位置には前記補給タンクの外壁面に向けて蒸気を放出する前記放出口を設けたことを特徴としている。
本発明(第1発明)の蒸し風呂装置によると、風呂本体の内部に蒸気発生器を設ける構成としたため、装置の小型化が簡単に実現される。
また、加熱タンクには、蒸気の発生に必要な分だけの水を蓄えておくことができるため、発熱ヒータの熱が効率よく水に伝達され、しかも、短時間で水蒸気を発生させることができる。
さらに、補給タンクから加熱タンクに水を補給する構造としたため、加熱タンクの容量が小さくても、蒸気発生量を十分に確保することができる。
さらに、本発明(第1発明)では、加熱タンクから発生する蒸気がその放出口付近で補給タンクの外壁面に接触することから、この蒸気熱により補給タンク内の水が予備加熱される。この結果、加熱タンクで水を蒸発させるための熱量が少なくて済み、発熱ヒータの消費エネルギーを大幅に節約することができる。
本発明(第2発明)による蒸し風呂装置は、
浴室を形成する風呂本体と、
この風呂本体の内部に設けられ、前記浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生器とを備えた蒸し風呂装置において、
前記蒸気発生器は、
蒸気発生用の水を蓄える加熱タンクと、
前記加熱タンク内の水を蒸発させる発熱ヒータと、
前記加熱タンクに補給するための水を蓄える補給タンクとを備え、
前記加熱タンクの上方に前記補給タンクを配置するとともに、前記加熱タンクの上部には前記補給タンクの下壁面に向けて蒸気を放出する前記放出口を設けたことを特徴としている。
本発明(第2発明)による蒸し風呂装置によると、前記第1発明の効果に加え、補給タンクが加熱タンクの上方位置に設けられるため、補給タンクから加熱タンクへ位置エネルギーによって水が流れやすくなる。
また、補給タンクの下壁面に加熱タンクからの蒸気が接触するため、補給タンク内の水がその底面部から温められて対流しやすく、水温が均一に上昇しやすくなる。このため、加熱タンクに送る水温の変動が少なくなり、発熱ヒータが安定的に蒸気を発生させやすくなる。
前記第1発明および第2発明において、風呂本体に蒸気発生器を設ける場所としては、例えば、浴室の座席下の空間を利用するとよい。特に、座席の高さに合わせて加熱タンクと補給タンクを上下2段に設置すると、空間の有効利用が図られる。
また、浴室の床下の空間に蒸気発生器を設けてもよい。例えば、寝台タイプの蒸し風呂装置等においては、寝床の下方に蒸気発生器を設置して浴室に向けて蒸気を発生させると、入浴者が快適に蒸気を浴びることが可能になる。
本発明(第3発明)による蒸し風呂装置は、前記発熱ヒータが、前記加熱タンク内に設けられる発熱体と、この発熱体から加熱タンクの内壁面に向かう放射熱を遮断するセラミック板とを有することを特徴としている。
本発明(第3発明)によれば、発熱ヒータの発熱体と、加熱タンクの内壁面との間にセラミック板が取り付けられるため、発熱ヒータからの放射熱が加熱タンクの内壁面に直接当たらない。これにより、万一、加熱タンクが空だき状態になっても、タンク壁面の温度が過剰に上昇することがなく、加熱タンクの劣化が抑えられる。
また、セラミック材料から発生する遠赤外線によって加熱タンク内の水を改質することができるため、身体に優しい良質な蒸気を浴室に供給することができる。
本発明(第4発明)による蒸し風呂装置は、
前記補給タンクの水位が一定以下になると前記補給タンク内に前記風呂本体の外部から水を導入する第1給水弁と、
前記加熱タンクの水位が一定以下になると前記補給タンクの水を前記加熱タンクに供給する第2給水弁とを設けたことを特徴としている。
本発明(第4発明)によれば、加熱タンクおよび補給タンクに常に一定の水位以上の水を確保することができため、水不足によって浴室に送る蒸気が途絶えることがない。また、加熱タンクおよび補給タンクに自動的に水が供給されるため、水補給の手間がかからず、蒸し風呂管理者の負担が軽減される。
本発明(第1〜4発明)の蒸し風呂装置は、箱蒸し風呂やスチームバスとして大衆浴場やエステサロン等に設置するとよい。また、家庭用の蒸し風呂装置として利用することもできる。さらに、医療用設備として用いることも可能である。
本発明(第1〜4発明)は、必要に応じて単独で適用してもよいし、各発明を組み合わせて適用してもよい。また、本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は蒸し風呂装置10の外観を示す斜視図、図2は蒸し風呂装置10の浴室Sの開放状態を正面やや上方から見た斜視図である。
図1および図2に示すように、第1実施形態による蒸し風呂装置10は、箱形の風呂本体12内に浴室Sを有している。風呂本体12の正面に入口扉13が設けられる。入口扉13を開放して浴室S内に入るようになっている。風呂本体12の上部には、天井扉14および15が設けられる。天井扉14および15の中央部には円形の首出し穴Hが形成されており、入浴者はこの首出し穴Hから頭部を風呂本体12の上方に出せるようになっている。
浴室S内には座席17が設けられる。入浴者は座席17に腰をかけ、首出し穴Hから頭部を出した状態で入口扉13を閉める。そして、後述する蒸気発生器30(図3参照)から浴室Sに蒸気が送られると、この蒸気が入浴者の身体に接触することになる。
入口扉13の扉ヒンジ部、すなわち図1で風呂本体12の正面右端部付近には、戸当て18aが設けられる。また、天井扉14および15のそれぞれの扉ヒンジ部、すなわち図1で風呂本体12の頂面左右端部付近には、戸当て18bおよび18cが設けられる。各扉の開放時には、これらの戸当て18a〜18cに扉外側面が当たり、その開閉角度が制限される。これにより入口扉13、天井扉14および15を繰り返し開閉しても、ヒンジ部が壊れにくく、風呂本体12の耐久性が高く保たれる。
風呂本体12の頂面奥には枕板18dが設けられる。枕板18dは、戸当て18bおよび18cとほぼ同一形状の板であり、入浴者の後頭部を保護する等の役割を果たす。
風呂本体12の頂面左脇の位置には温度表示器19が設けられる。温度表示器19には、浴室S内の所定位置に設置された温度センサの検知温度が表示されるようになっている。
図3に蒸し風呂装置10の縦断面を示した。
風呂本体12は、箱形に組んだアルミ枠(図示省略)に耐熱性および耐水性をもつ樹脂製のボード21が固定されてなる。これらのボード21の正面および左右の側面、並びに頂面には檜等の木製の化粧板22が列をなして固定される(図1および図2参照)。
浴室S内には、床板24が敷かれ、この床板24の奥に座席17を構成する脚板25、座板26および背板27が設けられる。これらの床板24、脚板25、座板26および背板27は、すのこ状の板材からなっており、これらの各板材の間に所定幅の隙間をもつ。
浴室Sの座席17の下方には、蒸気発生器30が設けられる。すなわち、脚板25と座板26で覆われる空間に蒸気発生器30が収納されている。蒸気発生器30から放出される蒸気は、床板24、脚板25、座板26および背板27のすのこ状の隙間から浴室Sに送られる。
図4に蒸気発生器30の拡大図を示した。
蒸気発生器30は、加熱タンク31と補給タンク32とを備えている。補給タンク32には風呂本体12の外部(水道の蛇口等)から配管34を介して水が導入される。加熱タンク31には補給タンク32に蓄えられた水が配管35を介して導入されるようになっている。
加熱タンク31には発熱ヒータ36が取り付けられる。加熱タンク31内の水が発熱ヒータ36により加熱され、蒸気化する。加熱タンク31の上方には、蒸気を放出するための放出口Wが開口している。加熱タンク31内で発生した蒸気は、放出口Wから座席17の下部空間に放出される。
補給タンク32の上方にはメンテナンス等のための開口部が設けられており、この開口部には蓋37が被せられる。蓋37は補給タンク32の水が外側にあふれるのを防ぐとともに、浴室Sからの入浴者の汗やゴミ等が補給タンク32に入るのを防止する。これにより、常に、衛生的で清潔な水を加熱タンク31に送ることができる。
補給タンク32内の配管34の給水部には、フロート式の給水弁38が設けられる。給水弁38には、フロート39が取り付けられており、このフロート39が補給タンク32の水面に浮かぶ。補給タンク32の水面が所定の水位以下に下がると、フロート39に連動してレバー39aが下がり、給水弁38が開いて配管34から補給タンク32に水が導入される。一方、水面が所定の水位以上になると、レバー39aが上がって給水弁38が閉じ、配管34からの水の導入が停止される。
一方、加熱タンク31へ水を送る配管35には電磁弁41が設けられており、加熱タンク31の内部にはタンク内の水位を検知するための水位センサ42が取り付けられている。加熱タンク31内の水位が所定の水位に達していない場合には、水位センサ42がこれを検知し、電磁弁41を開弁させる。そして、加熱タンク31内に補給タンク32内の水を取り込む。一方、加熱タンク31内の水位が十分な水位に達しているときは、水位センサ42がこれを検知して電磁弁41を閉じ、補給タンク32から加熱タンク31への水の供給を遮断する。
このように給水弁38および電磁弁41の作用により、補給タンク32と加熱タンク31とが常に所定の水位に保たれるようになっている。
加熱タンク31に水を供給する配管35には、配管46が分岐している。配管46には、手動で開閉可能な給水弁47が設けられる。給水弁47を開くことにより、補給タンク32および加熱タンク31の水をタンク外部へ放出することが可能である。例えば、長期間蒸気発生器30を使用しない場合などには、加熱タンク31と補給タンク32の水を抜いておくことができる。これにより、蒸気発生器30を衛生的に保つことが可能になる。
加熱タンク31の側方には、送風ファン48が設けられる。送風ファン48からの送風は、加熱タンク31に向けられる。加熱タンク31から発生する蒸気は、送風ファン48によって浴室S側に効率よく流れるようになっている。
図3に示すように、蒸し風呂装置10の外部には制御盤45が設けられる。制御盤45は、加熱タンク31の水位センサ42(図4参照)、浴室S内の温度センサ等の検出信号を処理して、所定のタイミングで発熱ヒータ36、電磁弁41、送風ファン48等を作動させる。制御盤45を操作することにより、浴室Sの温度や蒸気量を入浴者の希望等に応じて適宜変更することができる。
ここで、蒸気発生器30において、加熱タンク31と補給タンク32との位置関係は、加熱タンク31の上方に隙間を保って補給タンク32が配置される関係にある。すなわち、座席17下のスペースに加熱タンク31と補給タンク32とが上下2段に配置され、加熱タンク31の放出口Wが補給タンク32の下壁面に向けられる。これにより、放出口Wから放出される加熱タンク31の蒸気が補給タンク32の下壁面に接触し、補給タンク32内の水と熱交換することになる。
加熱タンク31は、台板51の上に脚材52によって支持される。加熱タンク31の高さは、脚材52を伸縮させることで調整可能になっている。
一方、補給タンク32は、ステンレス等のフレーム台54によって支持される。フレーム台54は、矩形に配置された4本の縦フレーム54aに横フレーム54bが水平に架け渡される。そして、縦フレーム54aの先端に補給タンク32のフランジ部が載置される。なお、縦フレーム54aおよび横フレーム54bの各フレーム間には、蒸気の流れを妨げないように、十分な距離が保たれている。
図5および図6に発熱ヒータ36の構成を示した。図5は、発熱ヒータ36を上方から見た図、図6は発熱ヒータ36を側方から見た図である。
発熱ヒータ36は、電極61,61と発熱体62とを備えている。加熱タンク31の側壁に電極61,61が貫通しており、これらの電極61,61に発熱体62が接続されている。発熱体62は、複数の電熱線を平面状に束ねてなるもので、電極61,61の間に蛇行状に延びる(図5参照)。電極61,61に通電すると、発熱体62が発熱し、タンク内の水を加熱して蒸気を発生させる。発熱ヒータ36の電源には、例えば、一般家庭用電源が用いられる。
発熱体62を接続する電極61,61の固定部61aは、セラミック板63と64により上下に挟まれている(図6参照)。固定部61aとセラミック板63、64とに貫通する連結孔にボルト67が挿入され、このボルト67の他端にナット68が嵌まる。ボルト67およびナット68は、熱膨張によってセラミック板63、64が割れない程度に十分な遊びをもって取り付けられる。
セラミック板63の中央部には、押さえバネ65が取り付けられている。押さえバネ65は、セラミック板63を電極61,61側に押さえ付けて、これらの固定部のガタ付きを抑える。
このように電極61,61と発熱体62との固定部分をセラミック板63、64で挟んで保護することで、発熱ヒータ36の耐久性を向上させることができる。また、発熱体62からセラミック板63および64に熱伝導して遠赤外線を発生させるため、この遠赤外線効果によって浴室Sに良質の蒸気を送ることが可能になる。
発熱体62の上面は、加熱タンク32の放出口Wに向けられており、放出口Wから加熱タンク32内の蒸気が放出されやすくなっている。
一方、発熱体62の下面は、セラミック板64に向けられる。すなわち、発熱体62の下面に沿ってセラミック板64が延びている。発熱体62の長さ方向には耐熱材料からなる止め具69が設けられ、これらの止め具69により発熱体62がセラミック板63に取り付けられている。
このように発熱体36の下面に沿ってセラミック板64を設けることで、発熱体62からの熱が直接加熱タンク32の底面に向けて放射されない。すなわち、加熱タンク32が空だきになっても、タンク壁面が過剰に加熱されることが無くなり、タンクの劣化が防止される。
次に、蒸し風呂装置10の作用について説明する。
加熱タンク31と補給タンク32に水を満たした状態で、発熱ヒータ36に通電すると、加熱タンク31内の水温が上昇し、その水面から蒸気が発生する。この蒸気は、図4破線矢印に示すように、放出口Wから出た直後に補給タンク32の下壁面に接触し、送風ファン48の送風によって前方(図4左方向)または上方に向けて流れる。そして、脚板25、座板26のすのこ状の隙間を通って浴室Sに充満することになる。
補給タンク32内の水は、放出口Wから放出される蒸気によってタンク底部から加熱される(予備加熱)。そして、補給タンク32内で対流しながらその水温を上昇させる。
加熱タンク31の水位が低くなると、電磁弁41が開き、補給タンク32の水が配管35を通って加熱タンク31に送られる。このとき、補給タンク32の水は、放出口Wから放出される蒸気によって温められているため(予備加熱)、加熱タンク31内には比較的高い温度の水が供給され、加熱タンク31内の水温低下が抑えられる。この結果、発熱ヒータ36が少ない発熱量で迅速に加熱タンク31の水を蒸発させることができる。
また、補給タンク32の水位が一定以下に下がると、外部から補給タンク32に水が導入されるため、加熱タンク32に補給する水が不足することはない。
このように蒸し風呂装置10によれば、浴室Sの座席下の空間に蒸気発生器30を収納することで、ボイラ等の外部設備が不要になり、装置構成を小型・コンパクト化することができる。また、加熱タンク31から直接蒸気を発生させるため、配管の途中における蒸気温度の低下等の不具合も生じない。
また、加熱タンク31と補給タンク32との熱交換によって少ない発熱量で効率よく蒸気を発生させることができるから、エネルギー節約の面でも極めて有利になる。例えば、家庭用電源100Vを電源電圧12V程度に変換して発熱ヒータ36を発熱させても、入浴に必要な蒸気量を十分に確保することができる。また、発熱ヒータ36に低圧電源(例えば電源電圧12V)を用いることで、装置の安全性もより向上する。
さらに、給水弁38と電磁弁41との協働によって自動的に各タンクへ水を補給することができるため、給水の手間もかからない。
次に、本発明の第2実施形態を図7および図8に基づいて説明する。
本発明の第2実施形態の蒸し風呂装置70は、寝台式のものである。
図7に示すように、箱形の風呂本体72に上方に向けて開く扉73,74が設けられる。扉73,74の側面には、ヒンジ75が取り付けられており、図7矢印に示すように、風呂本体72の中央から外側に向けて扉73,74が開閉するようになっている。
風呂本体72と扉73,74の図7で前方側には、円形の首出し穴Hが設けられる。首出し穴Hの延長上には枕板76が設けられている。枕板76には首出し穴Hの穴面に連なる湾曲状の凹部76aが設けられている。入浴者は、浴室S内で仰向けに寝た状態で、首出し穴Hから頭部を出して凹部76aに添える。
図8に示すように、風呂本体72の内部には、すのこ状の床板78が設けられている。床板78の下方の空間に蒸気発生器30が設置されている。なお、蒸気発生器30は、前述の第1実施形態と同一の構成であるので、同一の作用効果を有する構成部分には同一の符号を付している。
蒸し風呂装置70によれば、図8破線矢印に示すように、加熱タンク31から放出された蒸気が補給タンク32の下面付近から補給タンク32の側方の空間を上昇し、床板78のすのこ状の隙間を通って浴室Sに充満する。補給タンク32内の水は、前記第1実施形態と同様に、加熱タンク31の放出口Wから放出される蒸気によって予備加熱されることになる。
このように蒸し風呂装置70によれば、浴室Sの床下空間に蒸気発生器30を設置することで、小型でコンパクトな装置構成を実現することができる。また、蒸気発生装置30により効率よく蒸気を発生させることができるため、浴室Sに必要な蒸気を容易に確保することができる。この種の寝台式の蒸し風呂装置70は、例えば、健康施設や医療施設などの付属装置として適用するとよい。
前記第1実施形態および第2実施形態を説明したが、本発明の実施形態はこれらに限られることはない。前記第1実施形態および第2実施形態では、すのこ板で浴室を仕切っているが、すのこ板に代えて網目状の板で浴室を仕切ってもよい。
また、座席下や床下に限らず、天井部などのその他のスペースに蒸気発生器を設置することもできる。
また、前記第1実施形態および第2実施形態において、風呂本体の首出し穴を省略して、浴室内に入浴者の全身を入れるようにすることも可能である。
さらに、補給タンクの下壁面に波状の凹凸等を設けて、加熱タンクからの蒸気の接触面積を広くするようにしてもよい。
さらに、前記第1実施形態および第2実施形態では、加熱タンクの上方に補給タンクを設けているが、他の実施形態として、加熱タンクの側方または下方に補給タンクを設け、加熱タンクからの蒸気の放出口を補給タンクの側壁に向けて形成するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態による蒸し風呂装置を示す斜視図である。 図1に示す蒸し風呂装置の開放状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による蒸し風呂装置を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による蒸気発生器を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による加熱タンクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態による加熱タンクを示す断面図である。 本発明の第2実施形態による蒸し風呂装置を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態による蒸し風呂装置を示す断面図である。
符号の説明
10 蒸し風呂装置
12 風呂本体
13 正面扉
14、15 天井扉
17 座席
21 ボード
22 化粧板
24 床板
25 脚板
26 座板
27 背板
31 加熱タンク
32 補給タンク
36 発熱ヒータ
37 蓋
38 給水弁(第1給水弁)
39 フロート
41 電磁弁(第2給水弁)
42 水位センサ
48 送風ファン
52 脚材
54 フレーム
61 電極
62 電熱線
63、64 セラミック板
S 浴室
H 首出し穴

Claims (4)

  1. 浴室を形成する風呂本体と、
    この風呂本体の内部に設けられ、前記浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生器とを備えた蒸し風呂装置において、
    前記蒸気発生器は、
    蒸気発生用の水を蓄える加熱タンクと、
    前記加熱タンク内の水を蒸発させる発熱ヒータと、
    前記加熱タンクに補給するための水を蓄える補給タンクとを備え、
    前記加熱タンクの近傍に前記補給タンクを配置するとともに、前記加熱タンクの所定位置には前記補給タンクの外壁面に向けて蒸気を放出する前記放出口を設けたことを特徴とする蒸し風呂装置。
  2. 浴室を形成する風呂本体と、
    この風呂本体の内部に設けられ、前記浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生器とを備えた蒸し風呂装置において、
    前記蒸気発生器は、
    蒸気発生用の水を蓄える加熱タンクと、
    前記加熱タンク内の水を蒸発させる発熱ヒータと、
    前記加熱タンクに補給するための水を蓄える補給タンクとを備え、
    前記加熱タンクの上方に前記補給タンクを配置するとともに、前記加熱タンクの上部には前記補給タンクの下壁面に向けて蒸気を放出する前記放出口を設けたことを特徴とする蒸し風呂装置。
  3. 前記発熱ヒータが、前記加熱タンク内に設けられる発熱体と、この発熱体から加熱タンクの内壁面に向かう放射熱を遮断するセラミック板とを有する、請求項1または2記載の蒸し風呂装置。
  4. 前記補給タンクの水位が一定以下になると前記補給タンク内に前記風呂本体の外部から水を導入する第1給水弁と、
    前記加熱タンクの水位が一定以下になると前記補給タンクの水を前記加熱タンクに供給する第2給水弁とを設ける、請求項1または2記載の蒸し風呂装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008054755A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Assist Kk ミストサウナ装置
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