JP2005073871A - 蒸し風呂装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蒸し風呂装置は、風呂本体の内部に浴室(S)を有する。浴室(S)の座座席(17)の下方には、浴室(S)内に蒸気を発生させる蒸気発生器(30)が設けられる。蒸気発生器(30)は、蒸気発生用の水を蓄える加熱タンク(31)と、加熱タンク(31)内の水を蒸発させる発熱ヒータ(36)と、加熱タンク(31)に補給するための水を蓄える補給タンク(32)とを備える。補給タンク(32)は、加熱タンク(31)の近傍に配置され、加熱タンク(31)の所定位置には補給タンク(32)の外壁面に向けて蒸気を放出する放出口(W)が設けられる。
【選択図】図4
Description
なお、関連する先行技術としては、風呂本体の外側に蒸気発生用の加熱ユニットを設ける例が開示されている(特許文献1)。
例えば、特許文献2のように、水槽にフロート式の発熱体を設けて水面付近の水を蒸発させるタイプのものは、発熱体と水との接触面積が小さくなりやすく、蒸気の発生量が不十分になりやすい。また、フロートの耐熱対策も必要になる。
また、特許文献3のように、蒸気発生用容器をガスコンロで加熱させるタイプのものは、熱効率が悪く、また、ガスコンロに水が接触してガスの炎が消えるおそれもある。
浴室を形成する風呂本体と、
この風呂本体の内部に設けられ、前記浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生器とを備えた蒸し風呂装置において、
前記蒸気発生器は、
蒸気発生用の水を蓄える加熱タンクと、
前記加熱タンク内の水を蒸発させる発熱ヒータと、
前記加熱タンクに補給するための水を蓄える補給タンクとを備え、
前記加熱タンクの近傍に前記補給タンクを配置するとともに、前記加熱タンクの所定位置には前記補給タンクの外壁面に向けて蒸気を放出する前記放出口を設けたことを特徴としている。
また、加熱タンクには、蒸気の発生に必要な分だけの水を蓄えておくことができるため、発熱ヒータの熱が効率よく水に伝達され、しかも、短時間で水蒸気を発生させることができる。
さらに、補給タンクから加熱タンクに水を補給する構造としたため、加熱タンクの容量が小さくても、蒸気発生量を十分に確保することができる。
さらに、本発明(第1発明)では、加熱タンクから発生する蒸気がその放出口付近で補給タンクの外壁面に接触することから、この蒸気熱により補給タンク内の水が予備加熱される。この結果、加熱タンクで水を蒸発させるための熱量が少なくて済み、発熱ヒータの消費エネルギーを大幅に節約することができる。
浴室を形成する風呂本体と、
この風呂本体の内部に設けられ、前記浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生器とを備えた蒸し風呂装置において、
前記蒸気発生器は、
蒸気発生用の水を蓄える加熱タンクと、
前記加熱タンク内の水を蒸発させる発熱ヒータと、
前記加熱タンクに補給するための水を蓄える補給タンクとを備え、
前記加熱タンクの上方に前記補給タンクを配置するとともに、前記加熱タンクの上部には前記補給タンクの下壁面に向けて蒸気を放出する前記放出口を設けたことを特徴としている。
また、補給タンクの下壁面に加熱タンクからの蒸気が接触するため、補給タンク内の水がその底面部から温められて対流しやすく、水温が均一に上昇しやすくなる。このため、加熱タンクに送る水温の変動が少なくなり、発熱ヒータが安定的に蒸気を発生させやすくなる。
また、浴室の床下の空間に蒸気発生器を設けてもよい。例えば、寝台タイプの蒸し風呂装置等においては、寝床の下方に蒸気発生器を設置して浴室に向けて蒸気を発生させると、入浴者が快適に蒸気を浴びることが可能になる。
また、セラミック材料から発生する遠赤外線によって加熱タンク内の水を改質することができるため、身体に優しい良質な蒸気を浴室に供給することができる。
前記補給タンクの水位が一定以下になると前記補給タンク内に前記風呂本体の外部から水を導入する第1給水弁と、
前記加熱タンクの水位が一定以下になると前記補給タンクの水を前記加熱タンクに供給する第2給水弁とを設けたことを特徴としている。
本発明(第1〜4発明)は、必要に応じて単独で適用してもよいし、各発明を組み合わせて適用してもよい。また、本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
図1は蒸し風呂装置10の外観を示す斜視図、図2は蒸し風呂装置10の浴室Sの開放状態を正面やや上方から見た斜視図である。
図1および図2に示すように、第1実施形態による蒸し風呂装置10は、箱形の風呂本体12内に浴室Sを有している。風呂本体12の正面に入口扉13が設けられる。入口扉13を開放して浴室S内に入るようになっている。風呂本体12の上部には、天井扉14および15が設けられる。天井扉14および15の中央部には円形の首出し穴Hが形成されており、入浴者はこの首出し穴Hから頭部を風呂本体12の上方に出せるようになっている。
風呂本体12の頂面左脇の位置には温度表示器19が設けられる。温度表示器19には、浴室S内の所定位置に設置された温度センサの検知温度が表示されるようになっている。
風呂本体12は、箱形に組んだアルミ枠(図示省略)に耐熱性および耐水性をもつ樹脂製のボード21が固定されてなる。これらのボード21の正面および左右の側面、並びに頂面には檜等の木製の化粧板22が列をなして固定される(図1および図2参照)。
蒸気発生器30は、加熱タンク31と補給タンク32とを備えている。補給タンク32には風呂本体12の外部(水道の蛇口等)から配管34を介して水が導入される。加熱タンク31には補給タンク32に蓄えられた水が配管35を介して導入されるようになっている。
このように給水弁38および電磁弁41の作用により、補給タンク32と加熱タンク31とが常に所定の水位に保たれるようになっている。
一方、補給タンク32は、ステンレス等のフレーム台54によって支持される。フレーム台54は、矩形に配置された4本の縦フレーム54aに横フレーム54bが水平に架け渡される。そして、縦フレーム54aの先端に補給タンク32のフランジ部が載置される。なお、縦フレーム54aおよび横フレーム54bの各フレーム間には、蒸気の流れを妨げないように、十分な距離が保たれている。
発熱ヒータ36は、電極61,61と発熱体62とを備えている。加熱タンク31の側壁に電極61,61が貫通しており、これらの電極61,61に発熱体62が接続されている。発熱体62は、複数の電熱線を平面状に束ねてなるもので、電極61,61の間に蛇行状に延びる(図5参照)。電極61,61に通電すると、発熱体62が発熱し、タンク内の水を加熱して蒸気を発生させる。発熱ヒータ36の電源には、例えば、一般家庭用電源が用いられる。
セラミック板63の中央部には、押さえバネ65が取り付けられている。押さえバネ65は、セラミック板63を電極61,61側に押さえ付けて、これらの固定部のガタ付きを抑える。
一方、発熱体62の下面は、セラミック板64に向けられる。すなわち、発熱体62の下面に沿ってセラミック板64が延びている。発熱体62の長さ方向には耐熱材料からなる止め具69が設けられ、これらの止め具69により発熱体62がセラミック板63に取り付けられている。
このように発熱体36の下面に沿ってセラミック板64を設けることで、発熱体62からの熱が直接加熱タンク32の底面に向けて放射されない。すなわち、加熱タンク32が空だきになっても、タンク壁面が過剰に加熱されることが無くなり、タンクの劣化が防止される。
加熱タンク31と補給タンク32に水を満たした状態で、発熱ヒータ36に通電すると、加熱タンク31内の水温が上昇し、その水面から蒸気が発生する。この蒸気は、図4破線矢印に示すように、放出口Wから出た直後に補給タンク32の下壁面に接触し、送風ファン48の送風によって前方(図4左方向)または上方に向けて流れる。そして、脚板25、座板26のすのこ状の隙間を通って浴室Sに充満することになる。
補給タンク32内の水は、放出口Wから放出される蒸気によってタンク底部から加熱される(予備加熱)。そして、補給タンク32内で対流しながらその水温を上昇させる。
また、補給タンク32の水位が一定以下に下がると、外部から補給タンク32に水が導入されるため、加熱タンク32に補給する水が不足することはない。
また、加熱タンク31と補給タンク32との熱交換によって少ない発熱量で効率よく蒸気を発生させることができるから、エネルギー節約の面でも極めて有利になる。例えば、家庭用電源100Vを電源電圧12V程度に変換して発熱ヒータ36を発熱させても、入浴に必要な蒸気量を十分に確保することができる。また、発熱ヒータ36に低圧電源(例えば電源電圧12V)を用いることで、装置の安全性もより向上する。
さらに、給水弁38と電磁弁41との協働によって自動的に各タンクへ水を補給することができるため、給水の手間もかからない。
本発明の第2実施形態の蒸し風呂装置70は、寝台式のものである。
図7に示すように、箱形の風呂本体72に上方に向けて開く扉73,74が設けられる。扉73,74の側面には、ヒンジ75が取り付けられており、図7矢印に示すように、風呂本体72の中央から外側に向けて扉73,74が開閉するようになっている。
また、座席下や床下に限らず、天井部などのその他のスペースに蒸気発生器を設置することもできる。
また、前記第1実施形態および第2実施形態において、風呂本体の首出し穴を省略して、浴室内に入浴者の全身を入れるようにすることも可能である。
さらに、補給タンクの下壁面に波状の凹凸等を設けて、加熱タンクからの蒸気の接触面積を広くするようにしてもよい。
さらに、前記第1実施形態および第2実施形態では、加熱タンクの上方に補給タンクを設けているが、他の実施形態として、加熱タンクの側方または下方に補給タンクを設け、加熱タンクからの蒸気の放出口を補給タンクの側壁に向けて形成するようにしてもよい。
12 風呂本体
13 正面扉
14、15 天井扉
17 座席
21 ボード
22 化粧板
24 床板
25 脚板
26 座板
27 背板
31 加熱タンク
32 補給タンク
36 発熱ヒータ
37 蓋
38 給水弁(第1給水弁)
39 フロート
41 電磁弁(第2給水弁)
42 水位センサ
48 送風ファン
52 脚材
54 フレーム
61 電極
62 電熱線
63、64 セラミック板
S 浴室
H 首出し穴
Claims (4)
- 浴室を形成する風呂本体と、
この風呂本体の内部に設けられ、前記浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生器とを備えた蒸し風呂装置において、
前記蒸気発生器は、
蒸気発生用の水を蓄える加熱タンクと、
前記加熱タンク内の水を蒸発させる発熱ヒータと、
前記加熱タンクに補給するための水を蓄える補給タンクとを備え、
前記加熱タンクの近傍に前記補給タンクを配置するとともに、前記加熱タンクの所定位置には前記補給タンクの外壁面に向けて蒸気を放出する前記放出口を設けたことを特徴とする蒸し風呂装置。 - 浴室を形成する風呂本体と、
この風呂本体の内部に設けられ、前記浴室内に蒸気を発生させる蒸気発生器とを備えた蒸し風呂装置において、
前記蒸気発生器は、
蒸気発生用の水を蓄える加熱タンクと、
前記加熱タンク内の水を蒸発させる発熱ヒータと、
前記加熱タンクに補給するための水を蓄える補給タンクとを備え、
前記加熱タンクの上方に前記補給タンクを配置するとともに、前記加熱タンクの上部には前記補給タンクの下壁面に向けて蒸気を放出する前記放出口を設けたことを特徴とする蒸し風呂装置。 - 前記発熱ヒータが、前記加熱タンク内に設けられる発熱体と、この発熱体から加熱タンクの内壁面に向かう放射熱を遮断するセラミック板とを有する、請求項1または2記載の蒸し風呂装置。
- 前記補給タンクの水位が一定以下になると前記補給タンク内に前記風呂本体の外部から水を導入する第1給水弁と、
前記加熱タンクの水位が一定以下になると前記補給タンクの水を前記加熱タンクに供給する第2給水弁とを設ける、請求項1または2記載の蒸し風呂装置。
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JP2022106516A (ja) * | 2021-01-07 | 2022-07-20 | 千代田ネクタイ株式会社 | 装飾体 |
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