JP4345134B2 - 温水供給装置及び温水洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水を供給する温水供給装置及びこの温水供給装置からなる温水洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トイレで局部の洗浄に用いられる温水洗浄装置など、家庭用の温水供給装置には、加熱ヒーターに水を通過させて水を加温し、この加温した温水を供給する方式のものと、温水タンク内に保温ヒーターを設け、この保温ヒーターで温水タンク内の水を保温しておき、必要時に保温した温水を温水タンクから供給する方式のものとがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者のように加熱ヒーターに水を通過させて加温する方式では、水が加熱ヒーターを通過する際に加温されるだけであるので、例えば5℃の水を40℃に加温して供給する場合には、加熱ヒーターとして1.2kW程度の高出力を有するものを用いても、0.5リットル/分程度の少ない流量でしか温水を供給することができず、快適な洗浄には十分でないという問題がある。
【0004】
また、後者のように保温ヒーターで温水タンク内の水を保温しておいて温水を温水タンクから供給する方式では、温水タンク内で保温された温水しか利用できないので、使用できる温水の量は温水タンクの容量に依存し、短時間でお湯切れがして長時間使用をすることができないという問題があり、また温水を使用していないときにも常時、保温ヒーターを発熱させて温水タンク内の温水を保温しておく必要があるので、消費電力が大きいという問題がある。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、十分な湯量で、お湯切れがすることなく温水を利用することができ、しかも消費電力が少ない温水供給装置及び温水洗浄装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る温水供給装置は、水が流入する入水口1と温水が流出する出湯口2を設けた温水タンク3と、前記温水タンク3の下部内に配置され前記温水タンク3内の温水を保温する保温ヒーター4と、前記温水タンク3内の高温水部に配置され出湯口2から出湯される温水を加熱する加熱ヒーター5と、入室した人体を検知する人体検知センサーとを備え、前記人体検知センサーが人体を検知した場合は、前記保温ヒーター4の発熱量を増大させて温水タンク3内の温水を加温させ、出湯開始から流量を徐々に減らしながら前記出湯口から温水を供給するようにして成ることを特徴とするものである。
【0007】
また請求項2の発明は、請求項1において、出湯口2から出湯される温水の温度が、加熱ヒーター4による加熱量を制御して調整されるようにして成ることを特徴とするものである。
【0008】
また請求項3の発明は、請求項1又は2において、温水タンク3内の温水の温度を検知して保温ヒーター4による保温温度を制御する温度センサー6を設けて成ることを特徴とするものである。
【0009】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、加熱ヒーター5は、パイプ状あるいは平板状に形成される金属あるいはセラミックの基台7の表面に通電によってジュール熱を発生する発熱体8を絶縁物9で被覆して設けて形成されたものであり、基台7がパイプ状のものはその外周と内周の少なくとも一方に、基台7が平板状のものは少なくとも片面に温水を通過させて加熱するものであることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、温水を加熱ヒーター5に誘導する水路10を温水タンク3内に設けて成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項6の発明は、請求項5において、水路10を断熱性の樹脂材料で形成して成ることを特徴とするものである。
【0012】
また請求項7の発明は、請求項6において、水路10を、内層が発泡材料11、外層が非発泡材料12の複層構成に形成して成ることを特徴とするものである。
【0013】
また請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかにおいて、保温ヒーター4や加熱ヒーター5を固定する固定台13を温水タンク3に設けて成ることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項9に係る温水洗浄装置は、請求項1乃至8のいずれかに記載の温水供給装置において、入水部1の前に給水部17を、出湯口2の後に洗浄ノズル14をそれぞれ設けて成ることを特徴とするものである。
【0015】
また請求項10の発明は、請求項9において、出湯口2から出湯する温水の流量を検知する流量センサー15と、出湯口2から出湯する温水の温度を検知する温度センサー16を具備し、流量センサー15と温度センサー16による検知結果に基づいて加熱ヒーター5の発熱量を制御して成ることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
図1は本発明に係る温水供給装置の実施の形態の一例を示すものであり、温水タンク3は密閉容器で形成してあって、その外面を発泡ポリウレタンなどの断熱材21で被覆してある。温水タンク3にはその天井を貫通してその先端がラッパ状に広がる給水管22が設けてあり、ラッパ状に広がる先端の入水口1を温水タンク3の下端部内に配置してある。温水タンク3の底部には水抜き栓23が設けてある。
【0018】
この入水口1の上方位置において温水タンク3の下部内に保温ヒーター4が取り付けてある。保温ヒーター4は通電によってジュール熱で発電するものとして形成されるものであり、保温ヒーター4は一端部を温水タンク3の側壁に通すことによってこの一端部を支持して固定してある。24は保温ヒーター4に給電するために保温ヒーター4の一端に接続された電極線である。この保温ヒーター4の近傍において温水タンク3内に、温水タンク3内の温水の温度を検知して電気的に出力する温度センサー6が設けてある。
【0019】
温水タンク3の温水の高温部となる上部内には加熱ヒーター5が設けてある。加熱ヒーター5は一端部を温水タンク3の側壁の上部に通すことによってこの一端部を支持して固定してあり、水路10内に配置してある。25は加熱ヒーター5に給電するために加熱ヒーター5の一端に接続された電極線である。水路10は筒状に形成してあり、加熱ヒーター5を囲むように温水タンク3内に配置して温水タンク3の側壁の上部に固定してある。
水路10の固定側の端部には温水タンク3の側壁を貫通して出湯筒26が導出してあり、出湯筒26の先端を出湯口2として形成してある。この出湯筒26内には流量センサー15と温度センサー16が設けてある。温水タンク3内の温水は、上記の入水口1から流入する水に押されて出湯口2から出るようになっており、例えば温水供給装置に設けた出湯スイッチを押すと、給水管22に設けた電磁弁などの弁で形成される給水部17が開き、入水口1から水が温水タンク3内に流入されるようになっている。
【0020】
ここで、加熱ヒーター5は高熱変換効率ヒーターとして形成されるものであり、図2のようなパイプ状のもの、あるいは図3のような平板状のものが使用されるものである。図2の加熱ヒーター5は、パイプ状に形成される金属あるいはセラミックの基台7の表面に通電によってジュール熱を発生する発熱体8を設けて作製されるものであり、基台7の表面に絶縁ガラス層28を積層すると共に絶縁ガラス層28の表面に蛇行線状に発熱体8を設け、この上から保護ガラスなどの絶縁物9を被覆することによって形成してある。このパイプ状の加熱ヒーター5では外周と内周の一方、あるいは外周と内周の両方に沿って通過する温水を加熱することができるものである。また図3の加熱ヒーター5は、平板状に形成される金属あるいはセラミックの基台7の表面に通電によってジュール熱を発生する発熱体8を設けて作製されるものであり、基台7の表面に絶縁ガラス層28を積層すると共に絶縁ガラス層28の表面に蛇行線状に発熱体8を設け、この上から保護ガラスなどの絶縁物9を被覆することによって形成してある。この平板状の加熱ヒーター5では両面、あるいは片面に沿って通過する温水を加熱することができるものである。尚、保温ヒーター4も図2や図3と同様に形成することができるものである。
【0021】
また、水路10は断熱性の樹脂材料で筒状に形成してある。図4の実施の形態では、内層が発泡樹脂からなる発泡材料11、内外両面の外層がソリッド樹脂からなる非発泡材料12で3層など複数層の層構成に形成してある。このように発泡材料11で水路10を形成することによって、熱抵抗を大きくして断熱性を高く得ることができるものであり、発泡材料11は非発泡材料12で被覆されているため、発泡材料11内を温水が透過することを非発泡材料12で防ぐことができ、水路10の壁を温水が通過するようなことはないものである。
【0022】
そして上記のように形成される温水供給装置には事前検知手段が設けてある。事前検知手段は、温水タンク3内の温水を使用することを事前に検知するためのものであり、温水供給装置を使用するために温水供給装置が設けられている室内に入室した後に温水供給装置を使用する場合には、人の入室を検知する人体検知センサーで事前検知手段を形成することができる。例えば、温水供給装置をトイレにおいて用便後の局部を洗浄する温水洗浄装置として使用する場合、用便のためにトイレの室内に入ると、この人体検知センサーで形成される事前検知手段で人がトイレに入ったことを検知し、所定時間後に温水タンク3内の温水を使用することを事前に検知することができる。また事前検知手段としては、温水供給装置に設けたスイッチで形成することもできる。例えば、温水供給装置を同様に温水洗浄装置として使用する場合、用便のために便器の便座に座ってスイッチをオンにすることによって、所定時間後に温水タンク3内の温水を使用することを事前に検知することができる。
【0023】
上記のように形成される本発明の温水供給装置にあって、温水タンク3内には水道水などの水が給水管22を通じて入水口1から水が供給されており、温水タンク3内は満水状態に満たされている。この温水タンク3内の水は保温ヒーター4によって加温されると共に所定の一定温度に保温されている。この保温温度は、温度センサー6によって検知される温水タンク3内の温水の温度に基づいて保温ヒーター4の発熱を制御し、所定の一定温度に保たれるようになっている。水は温水タンク3の下部内に入水口1から流入されるものであり、また温水タンク3内では上部ほど、水温が高くなっている。
【0024】
次に、事前検知手段で温水が使用されることが事前に検知されると、事前検知手段から送られる信号に基づく制御で保温ヒーター4の発熱量が保温の際よりも増大し、温水タンク3内の温水の水温は保温温度よりも上昇される。この後、温水タンク3内の温水を使用するために出湯スイッチをオンにすると、給水部17が開いて入水口1から温水タンク3内に水が流入され、この水に押されて温水タンク3内の温水は出湯口2から流出され、温水の使用場所に供給される。
【0025】
このとき、温水を使用するために出湯スイッチをオンにすることによって、加熱ヒーター5は発熱を開始している。そして温水タンク3の上部内の温水は、水路10内にその一端の開口から流入し、加熱ヒーター5に沿って水路10内を流れ、水路10内で温水は加熱ヒーター5によって加熱される。このように加熱ヒーター5によって加熱されて所定温度にまで上昇した温水を出湯口2から供給して使用することができるものである。加熱ヒーター5による温水の加熱は、水路10を加熱ヒーター5へと導かれて出湯口2から出る温水のみになされるので、出湯口2から供給される温水を効率高く加熱することができるものである。また水路10は断熱性の高い樹脂材料で形成されているので、加熱ヒーター5で加熱された水路10内の温水から熱が温水タンク3内の他の温水へと逃げることを防ぐことができ、加熱ヒーター5の消費電力を低減することができるものである。
【0026】
ここで、出湯口2から供給される温水の温度は、加熱ヒーター5による加熱量を制御したり、出湯口2から出湯される流量を制御したりして、調整することができ、様々な温度で温水を供給することができるものである。加熱ヒーター5による加熱量の制御は通電量の調整によって行なうことができ、出湯口2からの出湯流量の制御は入水口1から温水タンク3に流入される水の流量を給水部17で調整することによって行なうことができる。また出湯口2から供給される温水の温度は、温度センサー6によって制御される保温ヒーター4による温水タンク3内の温水の保温温度を制御することによっても、調整することができるものであり、出湯の温度が高温である必要がない場合には、最大出力の小さい加熱ヒーター5を用いることが可能になるものである。
【0027】
このように温水タンク3内の温水は、保温ヒーター4で所定温度に保温されているが、事前検知手段で温水を使用することが検知された段階で保温ヒーター4の発熱量を増大させて水温を上昇させた後、さらに加熱ヒーター5で加熱して供給されるものであり、保温ヒーター4による温水タンク3内の温水の保温温度は温水を使用する際の温度よりもかなり低温でもよい。従って、温水タンク3内の温水を使用しないときに常時、保温ヒーター4で保温していても、保温ヒーター4の発熱量は少なくて済み、保温ヒーター4の消費電力を低減することができるものである。
【0028】
また、加熱ヒーター5で加熱して出湯口5から供給する温水は、保温ヒーター4によって温水タンク3内で保温されていると共に事前検知手段で検知された後はさらに高い温度に加温された温水であるため、所定の温度で初期から十分な湯量で供給することができるものである。また温水タンク3の容量分の温水を供給し終えた後も、温水タンク3内の水を加熱ヒーター5で加熱して温水として供給することができ、所定の温度の温水として供給する場合には給水部17を制御して供給流量を減らす必要はあるものの、お湯切れすることなく長時間にわたって温水を供給することができるものである。
【0029】
図5は本発明の実施の形態の他の一例を示すものである。このものでは、水路10を横管路30と縦管路31とでL字形に形成してあり、縦管路31の下端と横管路30の一端とを連通させてある。この水路10は横管路30を温水タンク3の下端部に、縦管路31を温水タンク3の上部に至るように温水タンク3内に配置してあり、横管路30を温水タンク3の側壁の下端部に固定してある。横管路30の固定側の端部には温水タンク3の側壁を貫通して出湯筒26が導出してあり、出湯筒26の先端を出湯口2として形成してある。加熱ヒーター5はこの横管路30内に通して配置してあり、縦管路31の上端部に温水タンク3の上部内の温水が水路10に導入される流入口32が設けてある。従って、温水タンク3の上部の高温の温水は流入口32から縦管路31に入って加熱ヒーター5を設けた横管路30に流入することになり、加熱ヒーター5は温水タンク3の下部に位置しているが、温水の高温部に配置されることになる。またこの実施の形態では保温ヒーター4と加熱ヒーター5とは一本の基台7の左側半部と右側半分に設けて一体に形成してあり、保温ヒーター4の端部を固定台13によって温水タンク3の側壁内面に固定し、加熱ヒーター5の端部を温水タンク3の側壁を貫通させると共に側壁の外面に設けたフランジ33で固定することによって、温水ヒーター4と加熱ヒーター5を温水タンク3内に取り付けるようにしてある。34は保温ヒーター4と加熱ヒーター5に給電するための電極線である。その他の構成は図1のものと同じである。
【0030】
このものでは、保温ヒーター4や加熱ヒーター5は固定台13で温水タンク3内に固定してあるので、横方向に配置される温水ヒーター4や加熱ヒーター5が自重で垂れ下がることを防ぐことができる。従って保温ヒーター4と温度センサー6との位置関係が変わることがなく、温度センサー6による温水タンク3内の温水の温度検知が影響を受けることがなくなって、温水の正確な温度制御を保つことができるものである。また、加熱ヒーター5を固定するためのフランジ33を通して温水タンク3内の温水の熱が逃げるおそれがあるが、L字形の水路10を用いることによって加熱ヒーター5は温水タンク3の下部内に設けるようにしてあり、このフランジ33も温水タンク3の下部に存在する。そして温水タンク3内の温水の温度は下部ほど低く、低い温度の温水からの放熱量は低いので、フランジ33から逃げる放熱量を少なくして、消費電力を一層低減することができるものである。また加熱ヒーター5は図4のような発泡材料11と非発泡材料12からなる断熱性樹脂材料で形成される水路10内に配置されているので、加熱ヒーター5で加熱された水路10内の温水から熱が温水タンク3の下部内の低温の温水へと逃げることを防ぐことができ、消費電力を一層低減することができるものである。
【0031】
上記の各実施の形態にあって、出湯口2から温水タンク3内の温水を供給するにあたって、一定の温度の温水を供給するために、給水部17を制御し、出湯口2からの温水供給流量を調整するようにしてある。図6の(a)は供給流量の調整の一例を示すものであり、温水の供給初期から温水タンク3の容量分の温水を供給し終えるまでは、保温ヒーター4によって保温されていると共に事前検知手段で検知された後に加温された温水を加熱ヒーター5で加熱して供給することができるために、所定温度の温水を多い一定流量で供給することができる。そして温水タンク3の容量分の温水を供給し終えると、入水口1から温水タンク3内に流入している水を加熱ヒーター4で加熱して出湯口2から供給することになり、この水の温度は低いので、加熱ヒーター4で所定温度にまで加熱することができる水量は制限される。このために、出湯口2から供給する温水の流量を少ない一定流量に調整するようにしてある。温水タンク3の容量をVリットル、温水タンク3の容量分の温水を供給し終えるまでの温水の供給流量をv1リットル/分、温水タンク3の容量分の温水を供給し終えた後の温水の供給流量をv2リットル/分、加熱ヒーター4の出力をWワットとし、入水口1から温水タンク3内に流入する水の温度をTa℃、出湯口2から供給される温水の出湯温度をTb℃とすると、温水の供給開始からV/v1分を経過すると温水タンク3の容量分の温水を供給し終えたことになるので、この時点で給水部17を制御して、供給流量を
v2=(W×60)/(4.18×1000×(Tb−Ta))
になるように調整することによって、一定温度の温水を供給し続けることができるものである。
【0032】
図6の(a)の場合は、温水タンク3の容量分の温水を供給し終えた時点で、供給流量
を一段で変化させるようにしたが、図6の(b)の場合は、出湯口2から温水を供給する開始時点では、温水の供給流量はv1リットル/分であるが、温水の供給開始から供給流量を徐々に減らして、最終的に温水の供給流量がv2リットル/分になるように、給水部17を制御して、所定の一定温度で出湯口2から温水を供給することができるようにしてある。このように温水の供給流量を徐々に減らすと、温水の急激な変化で温水の使用者に不快感などを与えたりすることがなくなるものである。
【0033】
図7(a)は温水供給装置をトイレの便器に設けて局部を洗浄する温水洗浄装置として用いるようにした実施の形態を示すものである。このものでは、出湯口2に洗浄ノズル14が接続してある。その他の構成は図5のものと同じである。温水洗浄装置にあって、温水タンク3は図7(b)のように便座36の側方に配置され、洗浄ノズル14は便座36の下側に配置される。
【0034】
この温水洗浄装置にあって、用便後に出湯スイッチを押すと、給水管22に設けた電磁弁などの弁で形成される給水部17が開いて入水口1から水が温水タンク3内に流入し、これに伴って温水タンク3から押し出されて供給される温水が出湯口2を介して洗浄ノズル14から噴出し、局部を洗浄することができるものである。洗浄ノズル14から噴出される温水の温度は、加熱ヒーター5よりも後に設けられた流量センサー15や温度センサー16の検知結果に基づいて、加熱ヒーター5の出力を制御することによって、所定の快適な一定温度に調整されるようになっている。そしてこのものにあっても、保温ヒーター4による温水タンク3内の温水の保温温度は温水を使用する際の温度よりもかなり低温でもよいので、保温ヒーター5の消費電力を低減することができるものである。また、加熱ヒーター5で加熱して洗浄ノズル14に供給する温水は、保温ヒーター4によって温水タンク3内で保温されていると共に事前検知手段で検知された後はさらに高い温度に加温された温水であるため、所定の温度で初期から十分な湯量で供給することができるものであり、しかも温水タンク3の容量分の温水を供給し終えた後も、温水タンク3内の水を加熱ヒーター5で加熱して温水として供給することができ、お湯切れすることなく長時間にわたって温水を供給することができるものである。
【0035】
【実施例】
次に、本発明を実施例によって説明する。
【0036】
(実施例1)
保温ヒーター4として板状ステンレスの基台7に発熱体8を印刷して最大出力700Wに形成したものを用い、加熱ヒーター5として円筒ステンレスの基台7の外面に発熱体8を印刷して最大出力1.2kWに形成したものを用い、10mm厚の発泡ポリウレタンの断熱材21で外面を被覆した容量1.5リットルの温水タンク3の下部に保温ヒーター4を、上部に加熱ヒーター5をそれぞれ配置して図1に示すような温水供給装置を作製した。また事前検知手段として、温水供給装置が設置された室内に人が入室したことを検知する人体検知センサーを用いた。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が5℃、温水タンク3内の温水の保温温度が25℃の条件で実験を行なった。実験の結果、始めの1.5分間は40℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.5リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は65Wh/日であった。
【0037】
(実施例2)
加熱ヒーター5を900Wの出力で使用するようにした他は、実施例1と同様にして実験を行なった。実験の結果、始めの1.5分間は35℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.4リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は65Wh/日であった。
【0038】
(実施例3)
実施例1と同じ条件で実験を行なうにあたって、温水の供給開始から温水タンク3の容量分だけ一定流量で温水を供給し、この後、流量を減らした状態で一定流量の温水を供給するようにした。実験の結果、始めの1分間は35℃の温水が1.5リットル/分の一定流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.6リットル/分の一定流量で供給された。このときの消費電力は65Wh/日であった。
【0039】
(実施例4)
実施例1と同じ条件で実験を行なうにあたって、温水の供給開始から徐々に流量を減らしながら、温水を供給するようにした。実験の結果、始めは35℃の温水が1.5リットル/分の流量で供給され、徐々に流量が減って3分後は同じ温度の温水が0.5リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は65Wh/日であった。
【0040】
(実施例5)
温水タンク3内の温水の保温温度を20℃に設定する他は、実施例1と同様にして実験を行なった。実験の結果、始めの1.5分間は35℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.5リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は50Wh/日であった。
【0041】
(実施例6)
円筒ステンレスの一本の基台7の外面に発熱体8を印刷して、最大出力1.2kWの保温ヒーター4と最大出力1.2kWの加熱ヒーター5を長手方向に分けて形成したものを用いた。また15mm厚の発泡スチロールの断熱材21で外面を被覆した容量3リットルの温水タンク3内に、温水タンク3の上部の温水を誘導するL字形の樹脂製の水路10を設け、さらに温水タンク3の内壁の下部に樹脂製の固定台13を設けた。上記の基台7を温水タンク3の下部内に配置し、保温ヒーター4の側の端部を固定台13に固定すると共に加熱ヒーター5を水路10の横管路30内に取り付けて図5に示すような温水供給装置を作製した。また事前検知手段として、温水供給装置が設置された室内に人が入室したことを検知する人体検知センサーを用いた。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が5℃、温水タンク3内の温水の保温温度が18℃の条件で実験を行なった。実験の結果、始めの3分間は35℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.5リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は45Wh/日であった。また固定台13で固定されているために、10年に相当する負荷を加速試験でかけたが、保温ヒーター4や加熱ヒーター5の垂れ下がりはなく、保温温度の狂いは全くなかった。
【0042】
(実施例7)
最大出力700Wの保温ヒーター4と最大出力700Wの加熱ヒーター5を長手方向に分けて形成した一本の板状セラミックヒーターを用い、壁厚5mmの魔法瓶構造の容量1リットルの温水タンク3内に、最下部に保温ヒーター4が、最上部に加熱ヒーター5が位置するように、板状セラミックヒーターを斜めに配置して設けることによって、図1に準ずる構成の温水供給装置を作製した。また事前検知手段として、温水供給装置が設置された室内に人が入室したことを検知する人体検知センサーを用いた。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が5℃、温水タンク3内の温水の保温温度が25℃の条件で実験を行なった。実験の結果、始めの1分間は35℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.5リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は55Wh/日であった。
【0043】
(実施例8)
円筒ステンレスの一本の基台7の外面に発熱体8を印刷して、最大出力1.2kWの保温ヒーター4と最大出力1.2kWの加熱ヒーター5を長手方向に分けて形成し、これをS字形に曲げたものを用い、8mm厚の発泡スチロールの断熱材21で外面を被覆した容量2リットルの温水タンク3内に、最下部に保温ヒーター4が、最上部に加熱ヒーター5が配置されるようにこのS字形のヒーターを取り付けることによって、図1に準ずる構成の温水供給装置を作製した。また事前検知手段として温水供給装置にスイッチを設け、温水を使用する前にこのスイッチを押すようにした。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が10℃、温水タンク3内の温水の保温温度が18℃の条件で実験を行なった。実験の結果、始めの1分間は35℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.5リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は50Wh/日であった。
【0044】
(実施例9)
半円筒形のステンレスの基台7の外周面にその長手方向に沿って蛇行状の発熱体8を印刷することによって最大出力500Wの保温ヒーター4を作製すると共に、半円筒形のステンレスの基台7の外周面にその長手方向に沿って蛇行状の発熱体8を印刷することによって最大出力1.2kWの加熱ヒーター5を作製し、各ヒーター4,5を内周側を背中合わせにして断熱材38を介して接合することによって図8(a)に示すような円筒状ヒーター39を形成した。また12mm厚の発泡ポリウレタンの断熱材21を外面に設けた容量1.5リットルの温水タンク3内に、温水タンク3の上部の温水を誘導するL字形の樹脂製の水路10を設け、さらに温水タンク3の内壁の下部に樹脂製の固定台13を設けた。水路10は内層が発泡材料11、外層が非発泡材料12の図4の層構成を有するもので形成した。そして図8(b)のように保温ヒーター4が水路10の横管路30の下側に、加熱ヒーター5が横管路31内に配置されるように円筒状ヒーター39を取り付け、横管路30内を流れる温水が加熱ヒーター5の外周側と内周側の両面を通過するようにして、図5に準ずる構成の温水供給装置を作製した。また事前検知手段として温水供給装置にスイッチを設け、温水を使用する前にこのスイッチを押すようにした。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が5℃、温水タンク3内の温水の保温温度が25℃の条件で実験を行なった。実験の結果、始めの1.5分間は40℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.4リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は50Wh/日であった。
【0045】
(実施例10)
直径15mm、肉厚1mmの円筒ステンレスの基台7の外周面に発熱体8を印刷して最大出力700Wの保温ヒーター4を作製すると共に、直径10mm、肉厚1mmの円筒ステンレスの基台7の外周面に発熱体8を印刷して最大出力1.2kWの加熱ヒーター5を作製し、保温ヒーター4の内周に加熱ヒーター5を差し込んで図9(a)のような二重筒状ヒーター40を形成した。また10mm厚の発泡ポリウレタンの断熱材21を外面に設けた容量1.5リットルの温水タンク3内に、温水タンク3の上部の温水を上端部の流入口32から下端の流出口41に誘導する縦型の水路10を設け、そして図9(b)のように流出口41に保温ヒーター4の一端の開口を接続して、流出口41から保温ヒーター4内に流入する温水が加熱ヒーター5の内周と外周を通過するように、二重筒状ヒーター40を取り付け、図5に準ずる構成の温水供給装置を作製した。また事前検知手段として温水供給装置にスイッチを設け、温水を使用する前にこのスイッチを押すようにした。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が5℃、温水タンク3内の温水の保温温度が20℃の条件で実験を行なった。実験の結果、始めの1.5分間は35℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は同じ温度の温水が0.5リットル/分の流量で供給された。このときの消費電力は50Wh/日であった。
【0046】
(実施例11)
円筒ステンレスの一本の基台7の外面に発熱体8を印刷して、最大出力1.2kWの保温ヒーター4と最大出力1.2kWの加熱ヒーター5を長手方向に分けて形成したものを用いた。また15mm厚の発泡スチロールの断熱材21で外面を被覆した容量3リットルの温水タンク3内に、温水タンク3の上部の温水を誘導するL字形の樹脂製の水路10を設け、さらに温水タンク3の内壁の下部に樹脂製の固定台13を設けた。上記の基台7を温水タンク3の下部内に配置し、保温ヒーター4の側の端部を固定台13に固定すると共に加熱ヒーター5を水路10の横管路30内に取り付けた。また給水管22に電磁弁の給水部17を設けると共に出湯口2に洗浄ノズル14を接続して、図7(a)に示すような温水洗浄装置を作製した。また事前検知手段として温水供給装置にスイッチを設け、温水を使用する前にこのスイッチを押すようにした。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が5℃、温水タンク3内の温水の保温温度が18℃の条件で実験を行なった。実験の結果、始めの3分間は35℃の温水が1リットル/分の流量で洗浄ノズル14から吐出され、その後は同じ温度の温水が0.5リットル/分の流量で洗浄ノズル14から吐出された。このときの消費電力は45Wh/日であった。
【0047】
(比較例1)
保温ヒーター4として板状ステンレスの基台7に発熱体8を印刷して最大出力700Wに形成したものを用い、10mm厚の発泡ポリウレタンの断熱材21で外面を被覆した容量1.5リットルの温水タンク3の下部に保温ヒーター4を配置して図1に準じる温水供給装置を作製した(加熱ヒーター5は用いない)。また事前検知手段として、温水供給装置が設置された室内に人が入室したことを検知する人体検知センサーを用いた。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が5℃、温水タンク3内の温水の保温温度が35℃の条件で実験を行なった。実験の結果、始めの1.5分間のみ35℃の温水が1リットル/分の流量で供給され、その後は7℃の水しか出なかった。このときの消費電力は100Wh/日であった。
【0048】
(比較例2)
加熱ヒーター5として円筒ステンレスの基台7の外面に発熱体8を印刷して最大出力1.2kWに形成したものを用い、15mm厚の発泡スチロールの断熱材21で外面を被覆した容量3リットルの温水タンク3の下部に加熱ヒーター5を配置し、また給水管22に電磁弁の給水部17を設けると共に出湯口2に洗浄ノズル14を接続して、図7(a)に準じて温水洗浄装置を作製した(保温ヒーター4は用いない)。また事前検知手段として温水供給装置にスイッチを設け、温水を使用する前にこのスイッチを押すようにした。そして外気温ならびに入水口1からの流入水の温度が5℃の条件で実験を行なった。実験の結果、35℃の温水を洗浄ノズル14から吐出させようとすると、最初から0.5リットル/分の流量でしか温水が吐出せず、吐出流量が不十分であった。
【0049】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る温水供給装置は、水が流入する入水口と温水が流出する出湯口を設けた温水タンクと、温水タンクの下部内に配置され温水タンク内の温水を保温する保温ヒーターと、温水タンク内に配置され出湯口から出湯される温水を加熱する加熱ヒーターと、温水タンク内の温水が使用されることを事前に検知し、保温ヒーターの発熱量を増大させて温水タンク内の温水を加温させる事前検知手段とを具備するので、保温ヒーターによる温水タンク内の温水の保温温度は温水を使用する際の温度よりもかなり低温で良く、保温ヒーターの消費電力を低減することができるものである。また、加熱ヒーターで加熱し出湯口から供給する温水は、保温ヒーターによって温水タンク内で保温されていると共に事前検知手段で検知された後はさらに高い温度に加温された温水であり、出湯開始から流量を徐々に減らしながら出湯口から温水を供給するようにしたので、一定の温度の温水を長時間に亘って出湯口から供給することができるものである。
【0050】
また請求項2の発明は、出湯口から出湯される温水の温度が、加熱ヒーターによる加熱量を制御して調整されるようにしたので、出湯口から出湯される温水を様々な温度で供給することができるものである。
【0051】
また請求項3の発明は、温水タンク内の温水の温度を検知して保温ヒーターによる保温温度を制御する温度センサーを設けたので、保温温度を変化させることによって、出湯口から出湯される温水を様々な温度で供給することができるものである。
【0052】
また請求項4の発明は、加熱ヒーターは、パイプ状あるいは平板状に形成される金属あるいはセラミックの基台の表面に通電によってジュール熱を発生する発熱体を絶縁物で被覆して設けて形成されたものであり、基台がパイプ状のものはその外周と内周の少なくとも一方に、基台が平板状のものは少なくとも片面に温水を通過させて加熱するものであるので、温水を加熱ヒーターによって効率良く加熱することができるものである。
【0053】
また請求項5の発明は、温水を加熱ヒーターに誘導する水路を温水タンク内に設けたので、加熱ヒーターによる温水の加熱は、水路を加熱ヒーターへと導かれる温水のみになされるものであり、温水を効率高く加熱することができるものである。
【0054】
また請求項6の発明は、水路を断熱性の樹脂材料で形成したので、加熱ヒーターで加熱した温水の熱が逃げることを防ぐことができ、消費電力を低減することができるものである。
【0055】
また請求項7の発明は、水路を、内層が発泡材料、外層が非発泡材料の複層構成に形成したので、水路の断熱性を高めることができ、加熱ヒーターで加熱した温水の熱が逃げることを有効に防ぐことができ、消費電力を一層低減することができるものである。
【0056】
また請求項8の発明は、保温ヒーターや加熱ヒーターを固定する固定台を温水タンクに設けたので、保温ヒーターや加熱ヒーターが垂れ下がったりしてその取り付け位置が狂うことを防止することができるものである。
【0057】
本発明に係る温水洗浄装置は、上記の温水供給装置において、入水口の前に給水部を、出湯口の後に洗浄ノズルをそれぞれ設けたので、洗浄ノズルから温水を吐出させて洗浄を行なうにあたって、保温ヒーターによる温水タンク内の温水の保温温度は温水を使用する際の温度よりもかなり低温で良く、保温ヒーターの消費電力を低減することができるものである。また、加熱ヒーターで加熱し洗浄ノズルから吐出する温水は、保温ヒーターによって温水タンク内で保温されていると共に事前検知手段で検知された後はさらに高い温度に加温された温水であり、所定の温度で初期から十分な湯量で吐出させることができると共に、しかも温水タンクの容量分の温水を吐出させ終えた後も、温水タンク内の水を加熱ヒーターで加熱して温水として吐出させることができ、お湯切れすることなく長時間にわたって洗浄を行なうことができるものである。
【0058】
また請求項10の発明は、出湯口から出湯する温水の流量を検知する流量センサーと、出湯口から出湯する温水の温度を検知する温度センサーを具備し、流量センサーと温度センサーによる検知結果に基づいて加熱ヒーターの発熱量を制御するようにしたので、所定の快適な一定温度に調整された温水を洗浄ノズルから吐出させて洗浄を行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】 同上の保温ヒーターや加熱ヒーターの一例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は一部の拡大した断面図である。
【図3】 同上の保温ヒーターや加熱ヒーターの他の一例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は一部の拡大した断面図である。
【図4】 同上の水路の一例の断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の他の一例を示す断面図である。
【図6】 本発明の各実施の形態における温水の供給流量と時間の関係を示すグラフである。
【図7】 本発明の実施の形態の他の一例を示すものであり、(a)は断面図、(b)は便器に組み込まれた温水洗浄装置の斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態の他の一例を示すものであり、(a)は保温ヒーターと加熱ヒーターの斜視図、(b)は概略の断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の他の一例を示すものであり、(a)は保温ヒーターと加熱ヒーターの断面図、(b)は概略の断面図である。
【符号の説明】
1 入水口
2 出湯口
3 温水タンク
4 保温ヒーター
5 加熱ヒーター
6 温度センサー
7 基台
8 発熱体
9 絶縁物
10 水路
11 発泡材料
12 非発泡材料
13 固定台
14 洗浄ノズル
15 流量センサー
16 温度センサー
17 給水部
Claims (10)
- 水が流入する入水口と温水が流出する出湯口を設けた温水タンクと、前記温水タンクの下部内に配置され前記温水タンク内の温水を保温する保温ヒーターと、前記温水タンク内に配置され出湯口から出湯される温水を加熱する加熱ヒーターと、入室した人体を検知する人体検知センサーとを備え、前記人体検知センサーが人体を検知した場合は、前記保温ヒーターの発熱量を増大させて温水タンク内の温水を加温させ、出湯開始から流量を徐々に減らしながら前記出湯口から温水を供給するようにして成ることを特徴とする温水供給装置。
- 出湯口から出湯される温水の温度が、加熱ヒーターによる加熱量を制御して調整されるようにして成ることを特徴とする請求項1に記載の温水供給装置。
- 温水タンク内の温水の温度を検知して保温ヒーターによる保温温度を制御する温度センサーを設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の温水供給装置。
- 加熱ヒーターは、パイプ状あるいは平板状に形成される金属あるいはセラミックの基台の表面に通電によってジュール熱を発生する発熱体を絶縁物で被覆して設けて形成されたものであり、基台がパイプ状のものはその外周と内周の少なくとも一方に、基台が平板状のものは少なくとも片面に温水を通過させて加熱するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の温水供給装置。
- 温水を加熱ヒーターに誘導する水路を温水タンク内に設けて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温水供給装置。
- 水路を断熱性の樹脂材料で形成して成ることを特徴とする請求項5に記載の温水供給装置。
- 水路を、内層が発泡材料、外層が非発泡材料の複層構成に形成して成ることを特徴とする請求項6に記載の温水供給装置。
- 保温ヒーターや加熱ヒーターを固定する固定台を温水タンクに設けて成ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の温水供給装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載の温水供給装置において、入水口の前に給水部を、出湯口の後に洗浄ノズルをそれぞれ設けて成ることを特徴とする温水洗浄装置。
- 出湯口から出湯する温水の流量を検知する流量センサーと、出湯口から出湯する温水の温度を検知する温度センサーを具備し、流量センサーと温度センサーによる検知結果に基づいて加熱ヒーターの発熱量を制御して成ることを特徴とする請求項9に記載の温水洗浄装置。
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