JP2005073792A - 構造部材の連結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造部材の連結態様に関係なく、同一種類のコーナー部材を用いて構造部材を連結し得る構造部材の連結構造を提供する。
【解決手段】コーナー部材4と、横架材2の端部に取り付けられるエンド部材3とを利用したものであり、コーナー部材4の外周面にそれぞれ異なる方向を向くように設けた複数の第1係合部4Kと、エンド部材3に設けられ第1係合部4Kに係合可能な第2係合部3Kとから構成される係合手段を備え、外周面を露出した状態で支柱1に取り付けられるコーナー部材4に、係合手段を介して一又は複数のエンド部材3を取付可能に構成した
【選択図】図2
【解決手段】コーナー部材4と、横架材2の端部に取り付けられるエンド部材3とを利用したものであり、コーナー部材4の外周面にそれぞれ異なる方向を向くように設けた複数の第1係合部4Kと、エンド部材3に設けられ第1係合部4Kに係合可能な第2係合部3Kとから構成される係合手段を備え、外周面を露出した状態で支柱1に取り付けられるコーナー部材4に、係合手段を介して一又は複数のエンド部材3を取付可能に構成した
【選択図】図2
Description
本発明は、紙管等の構造部材を複数用いて任意の立体形状に組立可能な棚構造体において、構造部材をコーナー部材を用いて連結する際に適用される構造部材の連結構造に関するものである。
従来より、紙管等の構造部材を複数用いてラックを組み立てる際に、紙管等の構造部材をコーナー部材(継ぎ手)を用いて連結する態様が考えられている。この種のコーナー部材は、構造部材の端部を外嵌し得る嵌合部を複数方向に設けたものが通例である。また、嵌合部と構造部材との取付強度を高めるために、嵌合部材と構造部材とを跨ぐ位置に締結部材を取り付ける態様も知られている(例えば特許文献1参照)。
実開平1−174607号公報(第1〜4頁、第1図)
ところが、従来の構造部材の連結構造は、2方向に延びる嵌合部を有するコーナー部材、または3方向に延びる嵌合部を有するコーナー部材等、それぞれ別途に製作した複数種類のコーナー部材の中から、構造部材の連結態様に合わせて、適宜のコーナー部材を選択しなければならず、連結作業が面倒である。これは、各連結部位において、共通のコーナー部材を用いることができないことに起因するものである。このように、従来のものは、複数種類のコーナー部材をそれぞれ別途に形成する必要があり、部品点数の増加及び構造部材の連結作業性の低下を招来するものである。また、前記特許文献1記載のものは、締結部材を用いるため、構造部材とコーナー部材との取付強度を向上することはできるものの、部品点数が増えることにより、構造部材の連結作業がさらに煩雑なものとなる。また、これら従来のコーナー部材は、複数方向に延びる嵌合部を一体に設けたものであるため、コンパクトな状態で梱包や運搬等を行うことができず、今ひとつ実用性に欠けるものである。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、構造部材の連結態様に関係なく、同一種類のコーナー部材を用いて構造部材を連結し得る構造部材の連結構造を提供することにある。
すなわち、本発明の構造部材の連結構造は、支柱及び/又は支柱間に架け渡される横架材として使用可能な構造部材を複数用いて任意の立体形状に組立可能な棚構造体において、前記構造部材をコーナー部材を用いて連結する際に適用されるものであって、前記コーナー部材と、一の構造部材の端部に取り付けられるエンド部材とを利用したものであり、前記コーナー部材の外周面にそれぞれ異なる方向を向くように設けた複数の第1係合部と、前記エンド部材に設けられ前記第1係合部に係合可能な第2係合部とから構成される係合手段を備え、前記外周面を露出した状態で他の構造部材に取り付けられるコーナー部材に、前記係合手段を介して一又は複数の前記エンド部材を取付可能に構成したことを特徴とする。
このようなものであれば、コーナー部材とエンド部材とが別体であり、係合手段を利用して一又は複数のエンド部材をコーナー部材に取付可能に構成しているため、コーナー部材に対するエンド部材の取付次第によって2方向や3方向等多方向に分岐可能なコーナー部材とすることができる。このように、同一種類のコーナー部材とエンド部材との組み合わせを適宜変更することによって、種々の使用態様に柔軟に対応させることができ、従来品のように、2方向に分岐したコーナー部材や3方向に分岐したコーナー部材等、複数種類のコーナー部材をそれぞれ別途に形成する必要がなく、部品の共通化、及び部品点数の削減を有効に図ることができる。また、第1係合部と第2係合部とを備えた係合手段によりコーナー部材とエンド部材とを一体的に取り付けることが可能であり、構造部材の連結作業、ひいては棚構造体の組立作業を簡単に行うことができる。さらに、コーナー部材及びエンド部材をそれぞれ別体にしてコンパクトな状態で梱包や運搬等を行うことができ便利である。
特に、前記コーナー部材が、概略筒状のものであり、前記他の構造部材の外周面を抱え込むようにして当該構造部材の適宜箇所に取付可能に構成したものであれば、両部材の取付状態を安定したものにすることができる。
また、前記コーナー部材を前記他の構造部材に取り付けた際に、当該他の構造部材の長手方向と略直交する方向に押圧力を作用させ、当該他の構造部材の外周面と前記コーナー部材の内周面とを押し当てる押圧手段を備えていれば、押圧手段によりコーナー部材と他の構造部材との取付強度をさらに高めることができる。
具体的実施態様としては、押圧手段が前記コーナー部材の内周面の所定部位を内方に突出させてなる突出部を利用したもの、又は他の構造部材の外周面と前記コーナー部材の内周面との間に弾性部材を介在させることにより前記押圧力を作用させたものが挙げられる。
前記コーナー部材が、第1半割部材と、当該第1半割部材と対をなす第2半割部材とを具備するものであり、各半割部材を相互に組み付けた状態においてヒンジ部を利用して開閉動作可能に構成しているものが好ましい。
この場合、前記各半割部材の一端部に前記ヒンジ部を構成するヒンジ要素を設けるとともに、他端部に前記第1係合部を構成する係合要素を設け、前記各ヒンジ要素を一体的に組み付けて前記ヒンジ部を形成し、当該ヒンジ部を利用して前記コーナー部材を閉止状態に設定した場合に前記各係合要素により一の第1係合部が形成されるように構成したものであれば、それぞれのヒンジ要素を組み付けることにより両半割部材を一体的に取り扱い可能な状態とすることができ、各半割部材が別々になって紛失する等の不具合を防止することができる。
また、前記コーナー部材を閉止状態に設定し、前記各係合要素からなる前記一の係合部に前記エンド部材の第2係合部を係合させることにより、前記コーナー部材の開成動作を規制するように構成していることが望ましい。
前記エンド部材の具体的な構成としては、略板状の基体部と、基体部から突出し主として前記一の構造部材の端部に嵌合可能な嵌合突出部とを備えたものであり、前記基体部に前記第2係合部を設けているものが挙げられる。
特に、前記エンド部材の基体部に、アジャスタや固定具等のオプション部材が取付可能な取付部を設けているものであれば、取付部を利用して棚構造体の実用性を高めることができる。
前記取付部がねじ要素を利用したものであるものが挙げられる。なお、「ねじ要素」とは、おねじ、めねじを問わず、ねじ合わせ可能なもの全般を意味する。。
前記コーナー部材を蓋封する位置に前記エンド部材を取付可能に構成しているものであれば、コーナー部材が筒状のものであっても、外観を損なうことがない。
前記他の構造部材が長尺の支柱であり、この支柱が、中空の第1支柱要素と、この第1支柱要素の内周面に添接するように配設される第2支柱要素とを備えたものであれば支柱全体の強度を高めることができる。
溶接等の作業を経ることなく簡単に第1支柱要素の内周面側に各第2支柱要素の位置付けるためには、前記第1支柱要素の内周面側に複数の前記第2支柱要素を設け、各第2支柱要素の外周面を、前記第1支柱要素の内周面の一部、及び隣接する他の第2支柱要素の外周面の一部に当接することにより各第2支柱要素の相対位置を位置決めするようにすればよい。
加えて、前記各第2支柱要素が中空のものであり、これら第2支柱要素に、前記エンド部材の嵌合突出部を嵌合し得るように構成していれば、支柱の上端部又は下端部にコーナー部材を取り付け、さらにそのコーナー部材を蓋封する位置にエンド部材を取り付けた場合に、第2支柱要素とエンド部材の嵌合突出部とが嵌合するため、取付強度を有効に向上させることができる。
特に、前記一の構造部材が長尺の横架材であり、当該横架材の縦断面形状を、前記第2支柱要素の縦断面形状と略同一形状に設定していれば、それぞれの長手寸法を適宜調節するのみで、どちらの部材としても使用することが可能である。ここで、「縦断面」とは長手方向に直行する方向に切った断面を意味する。
前記第2支柱要素が、前記横架材として使用可能なものであることが好ましい。
前記第1支柱要素及び前記第2支柱要素が、主としてボール紙や厚紙等の紙素材から構成されたものであれば、各支柱要素の1本当たりのコストを安価に抑えることができる。
また、前記他の構造部材が長尺の支柱であり、当該支柱を、複数の支柱要素を用いて構成し、各支柱要素の外周面の一部を隣接する他の支柱要素の外周面の一部に添接するように配設しているものであっても、支柱の強度を高めることができる。
この場合、前記一の構造部材が長尺の横架材であり、当該横架材の縦断面形状を、前記複数の支柱要素のうち、少なくとも一の支柱要素の縦断面形状と略同一形状に設定していることが好ましく、前記一の支柱要素が、前記横架材として使用可能なものであることが望ましい。また、前記各支柱要素が、主としてボール紙や厚紙等の紙素材から構成されたものであれば、前記と同様の効果を得ることができる。
さらに、前記横架材が、主として段ボール紙や厚紙等の紙素材から構成されたものであれば、横架材のコストをも安価に抑えることができる。
具体的な実施態様としては、前記棚構造体がラックであるものが挙げられる。
以上説明したように本発明によれば、コーナー部材とエンド部材とが別体であり、係合手段を利用して一又は複数のエンド部材をコーナー部材に取付可能に構成しているため、コーナー部材に対するエンド部材の取付次第によって2方向や3方向等多方向に分岐可能なコーナー部材とすることができる。このように、同一種類のコーナー部材とエンド部材との組み合わせを適宜変更することによって、種々の使用態様に柔軟に対応させることができ、従来品のように、2方向に分岐したコーナー部材や3方向に分岐したコーナー部材等、複数種類のコーナー部材をそれぞれ別途に形成する必要がなく、部品の共通化、及び部品点数の削減を有効に図ることができる。また、第1係合部と第2係合部とを備えた係合手段によりコーナー部材とエンド部材とを一体的に取り付けることが可能であり、構造部材の連結作業、ひいては棚構造体の組立作業を簡単に行うことができる。さらに、コーナー部材及びエンド部材をそれぞれ別体にしてコンパクトな状態で梱包や運搬等を行うことができ便利である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係る構造部材の取付構造は、棚構造体たるラックRを構成する複数の構造部材をコーナー部材4を用いて連結する際に適用されるものである。
このラックRは、図1及び図2等に示すように、主として起立姿勢で配置される本発明の「他の構造部材」たる支柱1と、この支柱1間に架け渡される本発明の「一の構造部材」たる横架材2とをコーナー部材4を介して取り付けてなる略直方体状のものである。
先ず、支柱1及び横架材2について説明する。
支柱1は図1及び図2等に示すように、長尺のものであり、角パイプ状の第1支柱要素11と、この第1支柱要素11の内周面に少なくとも一部が添接するように配設される複数の角パイプ状の第2支柱要素12とを備えたものである。両支柱要素11、12は、所定の長手寸法に切断することによって長手方向に沿って等断面形状をなすようにしたものであり、主として紙素材からなる。第1支柱要素11は平面略視矩形状をなし、第2支柱要素12は平面視略正方形状をなす。第1支柱要素11の内周面側に3本の第2支柱要素12を並列的に配設している。3本の第2支柱要素12のうち、両端に位置する第2支柱要素12は前記第1支柱要素11と略同一の高さ寸法を長手寸法を有するものであり、中央に位置する第2支柱要素12は、両端に位置する第2支柱要素12の長手寸法より小さい長手寸法を有するものである。そして、図3(支柱1を図1のA−A線で切断した端面図)に示すように、これら第2支柱要素12を第1支柱要素11の内側に配置した状態において、各第2支柱要素12の外周面が、前記第1支柱要素11の内周面の一部、及び隣接する他の第2支柱要素12の外周面の一部に当接するように設定し、各第2支柱要素12の相対位置を位置決めしている。この場合、中央に位置する第2支柱要素12は、両端に位置する第2支柱要素12が相互に相寄る方向に移動することを防止するストッパとして機能する。
横架材2は、図1及び図2等に示すように、長尺のものであり、本実施形態においては、角パイプ状の横架材要素21を複数用いて構成している。各横架材要素21は、所定の長手寸法に切断することによって長手方向に沿って等断面形状をなすようにしたものであり、主として紙素材からなる。横架材要素21の縦断面形状と、前記第2支柱要素12の縦断面形状とを略同一形状に設定している。各横架材要素21は略同一の長手寸法を有し、長手方向両端部にエンド部材3を取り付けている。
エンド部材3は、図4及び図5等に示すように、例えば合成樹脂素材からなり、略矩形をなす板状の基体部31と、この基体部31から突出し前記横架材要素21の端部に嵌合可能な一対の嵌合突出部32とを備えたものである。なお、以下、基体部31の説明において、嵌合突出部32の基端部が位置する面を基体部31の表面とし、表面の反対側の面を基体部31の裏面とする。基体部31の裏面には、後述するコーナー部材4の第1係合部4Kに係合可能な第2係合部3Kを形成している。この第2係合部3Kは、主として、基体部31の長手方向一端部側に設けた略コ字形のコ字形係合片3k1と、他端部に設けた略ハ字形のハ字形係合片3k2とからなる。コ字形係合片3k1は、基体部31の長手方向一端部側において基体部31の短手方向に沿って延びる基片3k11と、基片3k11の両端から基体部31の長手方向に沿って延びる一対の対向片3k12とからなる。基片3k11は、基体部31の短手寸法より短く設定している。また、対向片3k12間の内法寸法が先端部に向かって漸次大きくなるように設定するとともに、外法寸法が先端部に向かって漸次小さくなるように設定している(図5(c)参照)。各対向片3k12は縦断面視楔形をなす(同図(b)参照)。ハ字形係合片3k2は、基体部31の長手方向他端部側において、基体部31の短手方向両端部を長手方向に沿って且つ先端部を基体部31の中心に向かうように延ばしてなる一対の対向片3k21からなる。対向片3k21間の内法寸法が先端部に向かって漸次小さくなるように設定している(同図(c)参照)。各対向片3k21は縦断面視楔形をなす(同図(b)参照)。また、基体部31の短手方向両端部を長手方向に沿って直線状に延ばしてなる一対のレール部3k3を備えている。レール部3k3の一端部は、前記ハ字形係合片3k2の対向片3k21に連続している。コ字形係合片3k1、ハ字形係合片3k2及びレール部3k3は、裏面の他の領域より厚肉となるように設定している。
一対の嵌合突出部32は、基体部31の表面における長手方向略中央領域を挟んだ位置からそれぞれ突出した長尺のものである。各嵌合突出部32は、等角度で放射状に延出する4枚の羽根片を用いて形成された縦断面視略十字形のものであり、この十字形の縦断面形状が先端部に向かって漸次小さくなるように設定している。各嵌合突出部32の基端部における各羽根板を結んでなる仮想四角形が、前記横架材要素21及び第2支柱要素12の縦断面内周形状に略対応する。また、前記基体部31に、アジャスタJ等のオプション部材が取付可能な取付部33を設けている。この取付部33は、両嵌合突出部32の間に設けられた略円筒形状の筒部331に内設したナット332を用いて構成している。ナット332は基体部31の肉厚方向に貫通し、筒部331の内周面に離脱不能に取り付けている。ナット332の内周面にはめねじが形成されている。筒部331の外周面には等角度で放射状に延出する4枚の突出片を設けている。
コーナー部材4は、図6乃至図9等に示すように、第1半割部材41と、この第1半割部材41と対をなす第2半割部材42とを具備するものである。各半割部材41、42は、例えば合成樹脂素材からなる平面視略コ字形状の押出成形品であり、これら半割部材41、42を概略筒状となるように組付可能に構成している。具体的に説明すると、各半割部材41、42は、組み付けた状態において相対向する対向面部41a、42aと、各対向面部41a、42aの両端部から対向面部41a、42aに直交する方向に延出する延出面部41b、42bとを有する。
各対向面部41a、42aの外周面に第1係合部4Kを設けている。この第1係合部4Kは、対向面部41a、42aの上端部近傍領域、及び下端部近傍領域に設けた一対の単位係合部4kからなる。各単位係合部4kは、前記第2係合部3Kのコ字形係合片3k1が係合し得る第1単位係合片4k1と、第2係合部3Kのハ字形係合片3k2が係合し得る第2単位係合片4k2とを有するものである(図6(a)参照)。第2単位係合片4k2は、一対の対向片4k21から構成され、両対向片4k21間の内法寸法及び外法寸法が対向面部41a、42aの端部から中心に向かって漸次小さくなるように設定され、正面視略ハ字形をなすものである。各対向片4k21は、前記ハ字形係合片3k2の各対向片3k21に対応するように縦断面視楔形をなしている(図7(a)、図8(a)参照)。第1単位係合片4k1は、第2単位係合片4k2の対向片4k21間に設けた一対の対向片4k11から構成され、両対向片4k11間の外法寸法が対向面部41a、42aの端部から中心に向かって漸次大きくなるように設定している。この第1単位係合片4k1は、第2単位係合片4k2とは逆向きの正面視略ハ字形をなす。各対向片4k11は、前記コ字形係合片3k1の各対向片3k12に対応するように縦断面視楔形をなしている(図7(a)、図8(a)参照)。これら第1単位係合片4k1と第2単位係合片4k2とを備えた単位係合部4kを、対向面部41a、42aの上端部近傍領域及び下端部近傍領域に対称となるように設けている。対向面部41a、42aの内周面には、所定部位を内方に突出させてなる突出部4Tを一体に設けている。各突出部4Tは、正面視略四角形状をなし中心部に向かって漸次突出させてある。本実施形態においては、突出部4Tを内周面の4隅近傍付近にそれぞれ設けている。
各半割部材41、42の一方の延出面部41b、42bには、前記第1係合部4Kを構成する係合要素4k3を設けている。係合要素4k3は、対向面部41a、42aに設けた第1係合部4Kを対向面部41a、42aの高さ方向に沿って略2等分したものである。そして、各半割部材41、42を組み付けた状態において、第1半割部材41に設けた係合要素4k3と、第2半割部材42に設けた係合要素4k3とが隣接することにより第1係合部4Kを形成するように設定している(図9(a)参照)。
各半割部材41、42の他方の延出面部41b、42bには、ヒンジ部4Hを構成する第1ヒンジ要素4h1、第2ヒンジ要素4h2をそれぞれ設けている。本実施形態においては、第1半割部材41に、略円柱状の第1ヒンジ要素4h1を設けるとともに、第2半割部材42に、第1ヒンジ要素4h1を外嵌し得る略丸パイプ状の第2ヒンジ要素4h2を設けている。第1ヒンジ要素4h1の上下端部には、第1ヒンジ要素4h1における他の領域より径を大きく設定してなる大径部4h11を設けている(図7(b)参照)。他方、第2ヒンジ要素4h2の上下端部には、大径部4h11を外嵌し得る凹段部4h21(図8(b)参照)を設けている。
以上の構成を有する各半割部材41、42を、各ヒンジ要素4h1、4h2を相互に嵌合させることにより、上方及び下方を開放させてなる平面視略矩形筒状のコーナー部材4が形成される。このコーナー部材4は、各ヒンジ要素4h1、4h2によって形成されるヒンジ部4Hを利用して、図9(a)に示す開成状態と、同図(b)に示す閉止状態との間で開閉動作可能に構成している。閉止状態におけるコーナー部材4の内周寸法を、前記第1支柱要素11の外周寸法より若干大きく設定している。また、各半割部材41、42を組み付けた状態において、第1ヒンジ要素4h1の大径部4h11が第2ヒンジ要素4h2の凹段部4h21に係わり合い、各半割部材41、42の相対高さ位置が位置ずれすることを防止している。しかして、このコーナー部材4は、各半割部材41、42の外周面にそれぞれ設けた第1係合部4K、及びヒンジ部4Hに対向する位置に各係合要素4k3からなる第1係合部4Kを有する。すなわち、コーナー部材4の外周面にそれぞれ異なる方向を向くように設けた3つの第1係合部4Kを有するものとなる。各第1係合部4Kは、一対の単位係合部4kを上下に対称配置しているため、コーナー部材4を上下反転させても各第1係合部4Kの形状が見かけ上変化することはない。つまりコーナー部材4は天地兼用に設定されたものである。また、このコーナー部材4の上方から前記エンド部材3を挿入できるようにコーナー部材4の内周寸法を設定している。さらに、エンド部材3をコーナー部材4の上方から挿入した場合に、エンド部材3のそれ以上の挿入を規制する規制部4Sを設けている。この規制部4Sは、コーナー部材4の上端部側の内周面から内方に突出し、コーナー部材4の内周面を略周回し得るものである。
このコーナー部材4に設けた第1係合部4Kと、エンド部材3に設けた第2係合部3Kとから構成される係合手段を介して、コーナー部材4に一又は複数のエンド部材3を取付可能に構成している。
係合手段を用いたコーナー部材4とエンド部材3との取付手順を図10を参照して説明する。なお、図10においては、説明の便宜上、エンド部材3のコ字形係合片3k1、ハ字形係合片3k2、及びレール部3k3をパターンで示している。
先ず、エンド部材3を、コーナー部材4の外周面に設けた第1係合部4Kのうち、エンド部材3を取り付ける所望の第1係合部4K近傍に持ち来し、エンド部材3の第2係合部3Kの一部をコーナー部材4の外周面に添接させる。その際、一の第1係合部4Kを構成する一対の単位係合部4k間に、第2係合部3Kのハ字形係合片3k2を位置させる(同図(a))。次いで、エンド部材3とコーナー部材4との高さ位置を一致させ得る方向にエンド部材3をコーナー部材4の外周面に沿ってスライド移動させる。以下、エンド部材3とコーナー部材4との高さ位置を一致させ得る方向、つまり、エンド部材3をコーナー部材4に取り付ける方向を「スライド取付方向」と称す。エンド部材3のスライド取付方向への移動時には、エンド部材3の裏面に設けたレール部3k3が第1係合部4Kの一部に当接または近接し、コーナー部材4に対するエンド部材3の相対位置を位置決めする。このエンド部材3をスライド取付方向に移動させる動作に伴って、ハ字形係合片3k2が一方の単位係合部4kの第2単位係合片4k2に係合するとともに、コ字形係合片3k1が他方の単位係合部4kの第1単位係合片4k1に係合する。より具体的には、ハ字形係合片3k2の対向片3k21が第2単位係合片4k2の対向片4k21に外嵌するとともに、コ字形係合片3k1の対向片3k12が第1単位係合片4k1の対向片4k11に外嵌する。そして、エンド部材3をスライド取付方向へ所定距離スライド移動させるとコ字形係合片3k1の基片3k11が他方の単位係合部4kの第1単位係合片4k1の一部、具体的には対向片4k11の一部に当接し、エンド部材3のそれ以上のスライド移動が規制される(同図(b))。この係合状態において、第1係合部4K及び第2係合部3Kの相互に密接する各対向片が楔形の断面形状により楔作用を営むように構成している。第1係合部4K及び第2係合部3Kの相互に密接する位置関係にある対向片としては、ハ字形係合片3k2の対向片3k21と第2単位係合片4k2の対向片4k21、コ字形係合片3k1の対向片3k12と第1単位係合片4k1の対向片4k11が挙げられる。
また、コーナー部材4に取り付けたエンド部材3を取り外すには、前記スライド取付方向とは反対の方向にエンド部材3をスライド移動させる。すなわち、エンド部材3とコーナー部材4との高さ位置をずらす方向にエンド部材3をコーナー部材4の外周面に沿ってスライド移動させる。以下、エンド部材3とコーナー部材4との高さ位置をずらす方向、すなわち、エンド部材3をコーナー部材4から取り外す方向を「スライド取外し方向」と称す。エンド部材3をスライド取外し方向に移動させる動作に伴って、ハ字形係合片3k2と一方の単位係合部4kの第2単位係合片4k2との係合が解除されるとともに、コ字形係合片3k1と他方の単位係合部4kの第1単位係合片4k1との係合が解除される。そして、一対の単位係合部4k間に、第2係合部3Kのハ字形係合片3k2が位置するまでエンド部材3をスライド取外し方向に移動させ、エンド部材3をコーナー部材4の外周面から離反させることによってエンド部材3をコーナー部材4から取り外す。このように、コーナー部材4に一又は複数のエンド部材3を係合手段を介して取り付ける、又は取り外すことにより、所望の方向に分岐可能なコーナー部材とすることができる。
次に、複数の支柱1及び横架材2をコーナー部材4を用いて連結し、略直方体状のラックRを組み立てる一手順を説明する。以下、主に図2を参照して説明する。
先ず、支柱1の上端部にコーナー部材4を取り付ける。具体的には、ヒンジ部4Hを利用して開成状態にしたコーナー部材4を、内周面上端部に設けた前記規制部4Sが第1支柱要素11の上縁に当たるように第1支柱要素11の上端部に位置させる。引き続き、第1支柱要素11の外周面を抱き込むようにコーナー部材4を閉止状態にする。その際、図11に示すように、コーナー部材4を構成する各半割部材41、42の内周面に設けた各突出部4Tが第1支柱要素11の外周面に当接し、第1支柱要素11の長手方向と略直交する方向に押圧力が作用して、第1支柱要素11の外周面の一部が内周面側に若干凹む。このように、突出部4Tが、コーナー部材4の内周面を第1支柱要素11の外周面に押し当てる押圧手段として機能する。次いで、コーナー部材4の上方からエンド部材3を挿入する。この挿入動作に伴い、エンド部材3の嵌合突出部32が、支柱1を構成する3本の第2支柱要素12のうち、両端に位置する各第2支柱要素12に内接しながら嵌合する。エンド部材3を所定位置まで挿入すると、エンド部材3の基体部31が、コーナー部材4の上端部側の内周面に設けた規制部4Sに当接し、エンド部材3のそれ以上の挿入が規制される。
一方、支柱1の下端部にコーナー部材4を取り付ける手順もほぼ同様の手順で行う。上記手順と異なる点は、コーナー部材4を上下反転させた状態で支柱1の下端部に取り付ける点である。つまり、コーナー部材4の内周面に設けた規制部4Sがコーナー部材4の下端部側に位置するように取り付ける。そして、コーナー部材4の下方からエンド部材3を挿入し、エンド部材3の嵌合突出部32を、支柱1の第2支柱要素12に嵌合するとともに、エンド部材3の基体部31が、コーナー部材4の規制部4Sに当接し、エンド部材3のそれ以上の挿入が規制される。また、図12に示すように、このエンド部材3の基体部31に設けた取付部33にアジャスタJを取り付ける。このアジャスタJは、接地体J1と、取付部33のナット332に螺合可能なねじ部J2とからなるものである。そして、取付部33のナット332に対するねじ部J2の螺合深さ(挿入深さ)を調節することにより支柱1の高さ寸法を所定範囲内で適宜調節できるように設定している。
そして、このようにして上端部及び下端部にそれぞれコーナー部材4を取り付けた4つの支柱1間に、コーナー部材4を用いて横架材2を取り付ける。具体的には、予め一の横架材2を構成する2本の横架材要素21の両端部にそれぞれエンド部材3を取り付け、このエンド部材3の第2係合部3Kを、コーナー部材4の外周面に設けた3つの第1係合部4Kのうち、任意の第1係合部4Kに係わり合わせる。第1係合部4Kと第2係合部3Kとの係合手順、すなわち係合手段を用いたコーナー部材4とエンド部材3との取付手順は上述の通りである。なお、先にコーナー部材4にエンド部材3のみを取り付け、そのエンド部材3に横架材要素21を取り付けるようにしてもよい。このようにして、支柱1と横架材2とをコーナー部材4を介して連結する。コーナー部材4のヒンジ部4Hに対向する位置に設けた第1係合部4K(各係合要素4k3からなる第1係合部4K)に、エンド部材3の第2係合部3Kを係わり合わせた場合、コーナー部材4の開成動作が規制される。そして、4本の支柱1間にそれぞれ横架材2を取り付けることにより、略直方体状のラックRが形成される。
なお、本実施形態においては、図1に示すように、ラックRの所定の高さ位置に棚板B1を配設している。棚板B1を配設するために、ラックRの平面視短手方向に対向する支柱1に棚受支柱5を添接し、この棚受支柱5間に、棚板支持用の棚受部材6を係わり合わせて取り付けている。
各棚受支柱5は、図13乃至15等に図示するように、平面視略コ字形をなす長尺の金属製素材からなり、他方の棚受支柱5に対向する対向面部51と、前記対向面部51の長手方向に沿った両縁部から対向面部51に略直交する方向に延びる直交面部52とを設けたものである。対向面部51に、棚受支柱5の起立方向に沿って間欠的に複数のスリット51Sを設けている。各スリット51Sは、棚受支柱5の起立方向に対して斜め方向に延びるものであり、一端を直交面部52に開口させている。これらスリット51Sを棚受支柱5の起立方向に沿って2列に設け、2列のスリット51Sを、対向面部51の起立方向に沿った所定の仮想直線mに関して対称となるように設けている(図15(c)参照)。直交面部52には、各スリット51Sに連続する第2のスリット52Sを設けている。第2のスリット52Sは、略水平に延びるものである。各直交面部52の高さ方向に沿った一端部に、所定部位を除いて対向面部51に対して略平行となるように屈曲させてなる折曲面部53を設けている。各直交面部52の高さ方向に沿った一端部において折曲面部53を形成していない部位には、前記支柱1を挟持し得る挟持片54を設けている。この挟持片54は、直交面部52と略平行するものであり、挟持片54間の離間距離が、直交面部52間の離間距離より若干大きくなるように設定し、挟持片54間の内法寸法と、直交面部52間の外法寸法とが略一致するようにしている(同図(a)参照)。なお、直交面部52間の外法寸法は、第1支柱要素1の平面視短手寸法と略同一となるように設定されている。また、各直交面部52の上端部及び下端部にそれぞれ切欠き521を設けている。この切欠き521の開口寸法を、エンド部材3の基体部31の肉厚に略対応させている。このような構成をなす棚受支柱5の支柱1への取り付けは、各切欠き521をエンド部材3の基体部31に嵌め合わせるとともに、挟持片54を支柱1に外嵌させるようにして行う。
一方、棚受部材6は、図16等に示すように、棚受支柱5間に略水平姿勢で取り付けられる金属性素材からなる長尺のものである。この棚受部材6は、棚板B1を支持する棚受部材本体61と、前記スリット51Sの傾斜角度に対応する角度をなして棚受部材本体61から突出する係合爪62とを備えたものである。棚受部材本体61は、棚板B1の一部が載置可能な載置部611と、載置部611の長手方向両端部を起立させてなる第1起立部612と、載置部611の長手方向に沿った一端部を起立させてなる第2起立部613とを有するものである。第2起立部613の上端部に前記係合爪62を一体に設けている。係合爪62の長手寸法を、棚受部材本体61の長手寸法より短く設定している。
棚受支柱5間に棚受部材6を取り付けるには、図17に図示するように、係合爪62をスリット51Sに挿入し、そのまま係合爪62をスリット51Sに案内させるようにして棚受部材6を棚受支柱5の起立方向に対して斜め下方にスライド移動させる(同図(a))。このスライド動作に伴って棚受部材6の棚受支柱5に対する係合深さが漸次深くなるとともに、棚受部材6の第2起立部613の長手方向両端部近傍領域が、棚受支柱5の直交面部52及び支柱1に当接する(同図(b))。このようにして対向位置に起立姿勢で配置された一対の棚受支柱5間に棚受部材6を取り付ける。そして、平面視矩形の板状の棚板B1を、その一部を棚受部材6の載置部611に載置するようにして棚受部材6に支持させる。これにより、ラックRの所定の高さ位置に棚板B1が配設される。
また、ラックRの上端部に天板B2を配設するとともに、下端部に底板B3を配設している(図1参照)。天板B2又は底板B3を配設するために、ラックRの平面視短手方向に対向する横架材2間に、各板材支持用の支持部材7を架け渡すようにして取り付けている。
支持部材7は、図19に示すように、一枚の金属製素材を折曲成形してなるものである。長尺の基部71と、基部71の長手方向両端部を略コ字形に折り曲げてなる掛止部72とを備えたものである。この掛止部72は、横架材2を構成する横架材要素21の外周面に添接し得るように設定したものである。そして、各掛止部72を横架材要素21に引っ掛けるようにして横架材2間に支持部材7を取り付ける。このようにして複数の支持部材7を横架材2間に取り付け、各支持部材7の基部71上に天板B2又は底板B3を載置するようにして配設する。なお、本実施形態においては、ラックRの平面視短手方向に対向する横架材2間に支持部材7を取り付けているが、ラックRの平面視長手方向に対向する横架材2間に支持部材7を取り付けてもよい。このように、本実施形態においては、対向する横架材2間に支持部材7を取付可能に構成している。また、ラックRの組立強度を向上させるために、図20に示すように、コーナー部材4を介して直交する横架材2(横架材要素21)間を跨ぐ位置に支持部材7を取り付けるようにしても構わない。支持部材7は上記各取付位置に合わせて基部71の長手寸法等を適宜変更しているのはもちろんである。また、支持部材7の取付位置を選択することによって、天板B2または底板B3の高さ位置を変更することができるように構成している。具体的には、横架材2を構成する一方の横架材要素21に取り付けている支持部材7を、他方の横架材要素21に取り付けることにより、天板B2または底板B3の高さ位置を変更することができる。なお、棚板B1、天板B2又は底板B3の替わりに、複数の紙管を敷設しても構わない。この紙管として例えば架材要素や第2支柱要素12を用いるようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る構造部材の連結構造は、コーナー部材4と、横架材2の端部に取り付けられるエンド部材3とを利用したものであり、コーナー部材4の外周面にそれぞれ異なる方向を向くように設けた複数の第1係合部4Kと、エンド部材3に設けられ第1係合部4Kに係合可能な第2係合部3Kとから構成される係合手段を備え、外周面を露出した状態で支柱1に取り付けられるコーナー部材4に、係合手段を介して一又は複数のエンド部材3を取付可能に構成しているため、コーナー部材4に対するエンド部材3の取付次第によって2方向や3方向等多方向に分岐可能なコーナー部材4とすることができる。このように、同一種類のコーナー部材4とエンド部材3との組み合わせを適宜変更することによって、種々の連結態様に柔軟に対応させることができ、従来品のように、2方向に分岐したコーナー部材や3方向に分岐したコーナー部材等をそれぞれ別途に形成する必要がなく、部品の共通化、及び部品点数の削減を有効に図ることができる。また、第1係合部4Kと第2係合部3Kとからなる係合手段によりコーナー部材4とエンド部材3とを簡単に取り付けることが可能であり、構造部材たる支柱1と横架材2との連結作業、ひいてはラックRの組立作業を簡単に行うことができる。さらに、コーナー部材4及びエンド部材3をそれぞれ別体にしてコンパクトな状態で梱包や運搬等を行うことができ便利である。
また、コーナー部材4が、概略筒状のものであり、支柱1の外周面を抱え込むようにして支柱1の上下端部に取付可能に構成したものであるため、コーナー部材4と支柱1との取付強度を高めることができ、コーナー部材4と支柱1との取付状態を安定したものとすることができる。
加えて、コーナー部材4を支柱1に取り付けた際に、支柱1の長手方向と略直交する方向に押圧力を作用させ、支柱1の外周面とコーナー部材4の内周面とを押し当てる押圧手段を備えているため、この押圧手段によりコーナー部材4と支柱1との取付強度をさらに高めることができ、コーナー部材4を支柱1に取り付けた状態においてコーナー部材4が当初の取付位置からずれることを抑制して良好な取付状態を維持することができる。
特に、前記押圧手段が、コーナー部材4の内周面の所定部位を内方に突出させてなる突出部4Tを利用したものであるため、前記押圧手段を簡単に設けることができる。
また、係合手段を介してコーナー部材4とエンド部材3とを着脱可能に取り付けているため、連結態様に合わせてコーナー部材4とエンド部材3との組み合わせを簡単に変更することができ、より実用性に富むものとなる。
コーナー部材4が、第1半割部材41と、第1半割部材41と対をなす第2半割部材42とを具備するものであり、各半割部材41、42を相互に組み付けた状態においてヒンジ部4Hを利用して開閉動作可能に構成しているため、コーナー部材4と支柱1との取付作業及び取外し作業を容易に行うことができ、使い勝手に優れたものとなる。
各半割部材41、42の一端部に前記ヒンジ部4Hを構成するヒンジ要素4h1、4h2を設けるとともに、他端部に前記第1係合部4Kを構成する係合要素4k3を設け、前記各ヒンジ要素4h1、4h2を一体的に組み付けて前記ヒンジ部4Hを形成し、当該ヒンジ部4Hを利用して前記コーナー部材4を閉止状態に設定した場合に前記各係合要素4k3により一の第1係合部4Kが形成されるように構成しているので、それぞれのヒンジ要素4h1、4h2を組み付けることにより両半割部材41、42を一体的に取り扱い可能な状態とすることができ、各半割部材41、42がバラバラになって紛失する等の不具合を防止することができる。また、ヒンジ部4Hに略対向する位置にも第1係合部4Kを形成することができ、この第1係合部4Kを介してエンド部材3を取り付けることも可能であり好適である。
さらに、コーナー部材4を閉止状態に設定し、各係合要素4k3からなる一の第1係合部4Kにエンド部材3の第2係合部3Kを係合させることにより、コーナー部材4の開成動作を規制するように構成しているため、第1係合部4Kに第2係合部3Kを係合させることにより、エンド部材3とコーナー部材4とを一体的に取り付けることができるとともに、コーナー部材4の閉止状態を維持することができる。このように第1係合部4Kに第2係合部3Kを係合させるという一の操作により二つの効果を同時に得ることができ、コーナー部材4の開成動作を規制するための別途の部材を用いる必要がなく、部品点数の削減をも有効に図ることができる。
エンド部材3の基体部31に、アジャスタJ等のオプション部材が取付可能な取付部33を設けているため、支柱1の下端部に位置するエンド部材3の取付部33にアジャスタJを取り付けた場合には、各支柱1の接地状態を適宜調節することができラックRの安定性を良好なものとすることができる。このように、取付部33を利用してラックRの実用性を高めることができる。
特に、取付部33がねじ要素としてナット332を利用したものであるため、簡素な構造を用いて取付部33を形成することができる。
コーナー部材4を蓋封する位置にエンド部材3を取付可能に構成しているため、コーナー部材4が筒状のものであっても、コーナー部材4を蓋封する位置にエンド部材3を取り付けることにより外観が損なわれることを回避し、意匠性にも優れたものとなる。
また、支柱1が、中空の第1支柱要素11と、この第1支柱要素11の内周面に添接するように配設される第2支柱要素12とを備えたものであるため、支柱1全体の強度を高めることができる。また、支柱1自体が二重構造となるため、支柱1の縦断面の強度が向上し支柱1の高さ寸法を大きく設定することが可能である。その結果、使用態様に合わせてラックRの高さ寸法を大きく設定したい場合には、従来のように複数の支柱1を適宜の継手部材を介して高さ方向に連結することなく、第1支柱要素11及び第2支柱要素12自体の高さ寸法を大きく設定しさえすれば、ラックR自体の高さ寸法を大きく設定することができる。このように、支柱1を二重構造にすることによって、支柱1の強度を高めるとともに、ラックRの組立作業の簡略化を有効に図ることができる。
第1支柱要素11の内周面側に複数の第2支柱要素12を設け、各第2支柱要素12の外周面を、第1支柱要素11の内周面の一部、及び隣接する他の第2支柱要素12の外周面の一部に当接することにより各第2支柱要素12の相対位置を位置決めしているため、溶接等の作業を経ることなく、第1支柱要素11の内周面側において各第2支柱要素12が移動することを規制することができ、組立工程の簡素化に資する。
加えて、各第2支柱要素12が中空のものであり、これら第2支柱要素12に、前記エンド部材3の嵌合突出部32を嵌合し得るように構成しているため、支柱1の上端部又は下端部にコーナー部材4を取り付け、さらにそのコーナー部材4を蓋封する位置にエンド部材3を取り付けた場合に、第1支柱要素11の外周面とコーナー部材4の内周面とを当接又は近接させるとともに、第2支柱要素12と嵌合突出部32とを嵌合させることができ、組付強度を有効に向上させることができる。
横架材2を構成する横架材要素21の縦断面形状を、第2支柱要素12の縦断面形状と略同一形状に設定しているため、それぞれの長手寸法を適宜調節するのみで、どちらの部材としても使用することが可能である。したがって、当初使用していた横架材2が損傷等した場合であっても、支柱1を構成する第2支柱要素12を一時的に横架材2として用いることができ好適である。
第2支柱要素12が、前記横架材2(横架材要素21)として使用可能なものであるため、第2支柱要素12に横架材2(横架材要素21)のスペア部材としての役割を担わせることができる。
第1支柱要素11、第2支柱要素12、及び横架材2(横架材要素21)が、主としてボール紙や厚紙等の紙素材から構成されたものであるため、各部材の1本当たりのコストを安価に抑えることができ、大量生産が可能である。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、コーナー部材4は筒状のものに限らず、図21に示すように、中実のものであっても構わない。このコーナー部材104は、下端部に突出するインナー部104aを設け、このインナー部104を、支柱101の内周面に内接するように嵌合させることによって支柱101に取り付けることができる。このコーナー部材104は、ヒンジ部を有しないものであるため、コーナー部材4の外周面において4方向を向くように第1係合部104Kを設けることができ、このコーナー部材104に4つのエンド部材3を取り付けることが可能となる。また、一対の半割部材からなるものに限らず、図22(a)に示すように、筒状の一体成形品のコーナー部材204を用いてもよい。また、一対の半割部材からなるものであっても、同図(b)に図示するようなヒンジ部を有しない態様のコーナー部材304ものであってもよい。これらのコーナー部材204、304も、中実のコーナー部材204と同様に、コーナー部材4の外周面において4方向を向くように第1係合部204K、304Kを設けることができ、好適である。さらに、コーナー部材は、角筒状のものに限らず、円筒状や多角形筒状(例えば六角形筒状)のものであってもよい。
また、押圧手段が、図23(a)に示すような薄板状の弾性部材Gを用いたものであってもよい。弾性部材Gは、例えばゴム素材等の弾性変形可能な素材からなるものであり、この弾性部材Gを、支柱1の外周面とコーナー部材4の内周面との間に介在させ、コーナー部材4を閉止状態にすることにより、支柱1の長手方向と略直交する方向に押圧力が作用するように構成している。また、上記実施形態においては、各半割部材41、42の内周面4隅近傍付近にそれぞれ内方に突出する突出部4Tを設けていたが、同図(b)に示すように、対向面部の内周面略全体に、内方に突出する一の突出部104Tを設けたものであっても構わない。他方、同図(c)に示すように、対向面部の内周面全体に、内方に突出する比較的小さな突出部204Tをいわばおろし金状に多数設けたものであってもよい。
支柱は、図24(a)に示すように、第1支柱要素1011の内周面に添接するように2本の第2支柱要素1012を配設したものであっても構わない。また、図示していないが、第1支柱要素11の内周形状に略対応する外周形状を有する第2支柱要素12を第1支柱要素11の内周面に添接するように配設したものであっても構わない。一方、同図(b)に示すように、円筒状の第1支柱要素2011の内周面に添接するように円筒状の第2支柱要素12を配設したものであってもよい。これら各第2支柱要素1012、2012の縦断面形状と、横架材(横架材要素)の縦断面形状とを略同一に設定しておけば、第2支柱要素1012、2012が、横架材(横架材要素)のスペア部材となり得る。また、同図(c)に示すように、支柱が、複数の支柱要素3011を用いて構成し、各支柱要素3011の外周面の一部を隣接する他の支柱要素3011の外周面の一部に添接するように配設しているものであってもよい。なお、図には4本の支柱要素3011を用いて一の支柱を構成しているものを示しているが、2本以上の支柱要素を用いたものであれば特に数は限定されない。また、各支柱要素毎にそれぞれ縦断面形状が異なるものであってもよい。このようなものであっても、各支柱要素が相互に添接することにより、支柱全体の強度を有効に高めることができる。この場合、前記複数の支柱要素のうち、少なくとも一の支柱要素の縦断面形状を、横架材(横架材要素)の縦断面形状と略同一形状に設定していれば上記と同様の効果を得ることができる。
また、エンド部材3の取付部33に、オプション部材としてキャスタを取り付けた場合には移動可能なラックRとすることができる。また、例えば構造部材の上端部に位置するエンド部材3の取付部33にオプション部材として、エンド部材3の上端部と天井との間に介在し得る固定具を取り付けた場合には、ラックRと天井との相対位置を位置決めし、ラックRが転倒することを有効に防止することができる。
取付部33に設けたねじ要素は、ナット332に限定されないのはもちろんである。
また、コーナー部材4とエンド部材3とは着脱可能に取り付けられるものに限らず、両部材3、4を一旦取り付ければ、再度取り外すことができない態様のものであっても構わない。
第1係合部及び第2係合部の形状等も上記実施形態のものに限定されない。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…他の構造部材(支柱)
11…第1支柱要素
12…第2支柱要素
2…一の構造部材(横架材)
3…エンド部材
31…基体部
32…嵌合突出部
3K…第2係合部
4…コーナー部材
41…第1半割部材
42…第2半割部材
4H…ヒンジ部
4h1、4h2…ヒンジ要素(第1ヒンジ要素、第2ヒンジ要素)
4K…第1係合部
4k3…係合要素
4T…突出部
J…オプション部材(アジャスタ)
R…棚構造体(ラック)
11…第1支柱要素
12…第2支柱要素
2…一の構造部材(横架材)
3…エンド部材
31…基体部
32…嵌合突出部
3K…第2係合部
4…コーナー部材
41…第1半割部材
42…第2半割部材
4H…ヒンジ部
4h1、4h2…ヒンジ要素(第1ヒンジ要素、第2ヒンジ要素)
4K…第1係合部
4k3…係合要素
4T…突出部
J…オプション部材(アジャスタ)
R…棚構造体(ラック)
Claims (25)
- 支柱及び/又は支柱間に架け渡される横架材として使用可能な構造部材を複数用いて任意の立体形状に組立可能な棚構造体において、前記構造部材をコーナー部材を用いて連結する際に適用される構造部材の連結構造であって、
前記コーナー部材と、一の構造部材の端部に取り付けられるエンド部材とを利用したものであり、
前記コーナー部材の外周面にそれぞれ異なる方向を向くように設けた複数の第1係合部と、前記エンド部材に設けられ前記第1係合部に係合可能な第2係合部とから構成される係合手段を備え、前記外周面を露出した状態で他の構造部材に取り付けられるコーナー部材に、前記係合手段を介して一又は複数の前記エンド部材を取付可能に構成したことを特徴とする構造部材の連結構造。 - 前記コーナー部材が、概略筒状のものであり、前記他の構造部材の外周面を抱え込むようにして当該構造部材の適宜箇所に取付可能に構成したものである請求項1記載の構造部材の連結構造。
- 前記コーナー部材を前記他の構造部材に取り付けた際に、当該他の構造部材の長手方向と略直交する方向に押圧力を作用させ、当該他の構造部材の外周面と前記コーナー部材の内周面とを押し当てる押圧手段を備えている請求項2記載の構造部材の連結構造。
- 前記押圧手段が、前記コーナー部材の内周面の所定部位を内方に突出させてなる突出部を利用したものである請求項3記載の構造部材の連結構造。
- 前記押圧手段が、他の構造部材の外周面と前記コーナー部材の内周面との間に弾性部材を介在させることにより前記押圧力を作用させたものである請求項3記載の構造部材の連結構造。
- 前記係合手段を介して前記コーナー部材と前記エンド部材とを着脱可能に取り付けている請求項1、2、3、4又は5記載の構造部材の連結構造。
- 前記コーナー部材が、第1半割部材と、当該第1半割部材と対をなす第2半割部材とを具備するものであり、各半割部材を相互に組み付けた状態においてヒンジ部を利用して開閉動作可能に構成している請求項1、2、3、4、5又は6記載の構造部材の連結構造。
- 前記各半割部材の一端部に前記ヒンジ部を構成するヒンジ要素を設けるとともに、他端部に前記第1係合部を構成する係合要素を設け、前記各ヒンジ要素を一体的に組み付けて前記ヒンジ部を形成し、当該ヒンジ部を利用して前記コーナー部材を閉止状態に設定した場合に前記各係合要素により一の第1係合部が形成されるように構成した請求項7記載の構造部材の連結構造。
- 前記コーナー部材を閉止状態に設定し、前記各係合要素からなる前記一の係合部に前記エンド部材の第2係合部を係合させることにより、前記コーナー部材の開成動作を規制するように構成した請求項8記載の構造部材の連結構造。
- 前記エンド部材が、略板状の基体部と、基体部から突出し主として前記一の構造部材の端部に嵌合可能な嵌合突出部とを備えたものであり、前記基体部に前記第2係合部を設けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の構造部材の連結構造。
- 前記エンド部材の基体部に、アジャスタや固定具等のオプション部材が取付可能な取付部を設けている請求項10記載の構造部材の連結構造。
- 前記取付部がねじ要素を利用したものである請求項11記載の構造部材の連結構造。
- 前記コーナー部材を蓋封する位置に前記エンド部材を取付可能に構成している請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載の構造部材の連結構造。
- 前記他の構造部材が長尺の支柱であり、当該支柱が、中空の第1支柱要素と、この第1支柱要素の内周面に添接するように配設される第2支柱要素とを備えたものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の構造部材の連結構造。
- 前記第1支柱要素の内周面側に複数の前記第2支柱要素を設け、各第2支柱要素の外周面を、前記第1支柱要素の内周面の一部、及び隣接する他の第2支柱要素の外周面の一部に当接することにより各第2支柱要素の相対位置を位置決めしている請求項14記載の構造部材の連結構造。
- 前記各第2支柱要素が中空のものであり、これら第2支柱要素に、前記エンド部材の嵌合突出部を嵌合し得るように構成している請求項14又は15記載の構造部材の連結構造。
- 前記一の構造部材が長尺の横架材であり、当該横架材の縦断面形状を、前記第2支柱要素の縦断面形状と略同一形状に設定している請求項14、15又は16記載の構造部材の連結構造。
- 前記第2支柱要素が、前記横架材として使用可能なものである請求項17記載の構造部材の連結構造。
- 前記第1支柱要素及び前記第2支柱要素が、主としてボール紙や厚紙等の紙素材から構成されたものである請求項14、15、16、17又は18記載の構造部材の連結構造。
- 前記他の構造部材が長尺の支柱であり、当該支柱を、複数の支柱要素を用いて構成し、各支柱要素の外周面の一部を隣接する他の支柱要素の外周面の一部に添接するように配設している請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の構造部材の連結構造。
- 前記一の構造部材が長尺の横架材であり、当該横架材の縦断面形状を、前記複数の支柱要素のうち、少なくとも一の支柱要素の縦断面形状と略同一形状に設定している請求項20記載の構造部材の連結構造。
- 前記一の支柱要素が、前記横架材として使用可能なものである請求項21記載の構造部材の連結構造。
- 前記各支柱要素が、主としてボール紙や厚紙等の紙素材から構成されたものである請求項20、21又は22記載の構造部材の連結構造。
- 前記横架材が、主として段ボール紙や厚紙等の紙素材から構成されたものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22又は23記載の構造部材の連結構造。
- 前記棚構造体がラックである請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23又は24載の枠構造体の連結構造。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
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ID=34408839
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Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2005073792A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017023303A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | 株式会社パーペル | 紙製構造材及び紙製構造体 |
| JP2017225391A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | シーアイアグロ株式会社 | 補強用支柱及び補強用支柱を用いたハウス構造 |
| KR102297800B1 (ko) * | 2021-03-16 | 2021-09-02 | 김형훈 | 모듈가구용 커넥터 및 이를 이용하여 구성된 모듈가구 |
-
2003
- 2003-08-28 JP JP2003305496A patent/JP2005073792A/ja active Pending
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