JP2005073536A - 作業車両の制御設定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使い勝手の良い操作パネルを備えた作業車両の制御設定装置を提供すること。
【解決手段】 機体(1)に付属して配置される作業機(11)と機体(1)の操縦用の操作パネル(25)には、オペレータが操作し易いように、作業機(11)の複数種の昇降駆動を行う昇降系駆動系(昇降用油圧シリン15など)の手動スイッチ(25a〜25e)と複数種のローリング駆動を行うローリング系駆動系(ローリング用油圧シリンダ19など)の手動スイッチ(25f〜25k)を領域を分けて配置した手動操作群を有する作業車両の制御設定装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、トラクタなどの作業車両に関し、特にその操作表示装置に特徴がある発明に関するものである。
作業車両の典型例であるトラクタを例に、以下説明する。トラクタの操縦部にはトラクタの機体に付属させた作業機の昇降駆動制御、ローリング駆動制御などをはじめとする各種の駆動制御を行う操作スイッチ又はダイヤルを備えた操作パネルが設けられる。
特開昭62−118808号公報
上記従来技術の操作パネルは、特にそのレイアウトについては、あまり注意深く決められていなかった。そのため、オペレータは操作パネルの表示内容を見ながらトラクタの操作をする場合に、操作パネルの表示内容に慣れるまでにかなりの時間を費やしていた。
作業機の昇降装置にかかる設定具が操縦席横の操作パネルにあるものは公知であり、このようなトラクタに作業機ローリング機構を備えるには、双方の制御の関係がわかりやすい構成が望まれる。
そこで本発明の課題は、使い勝手の良い操作パネルを備えた移動農機を提供することである。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、機体(1)の一部に作業機(11)を設け、同作業機(11)を上下昇降させる昇降用アクチュエータ(昇降用油圧シリンダ15)と、同作業機(11)の左右傾きを調整するローリング用アクチュエータ(ローリング用油圧シリンダ19)を設けると共に、前記アクチュエータ(15、19)の作動と調整を操作パネル(25)に備えた各種設定具(25a〜25k)によって操作する作業車両において、前記操作パネル(25)には、少なくとも前記昇降用アクチュエータ(昇降用油圧シリンダ15)の駆動を規制して作業機(11)の最大上昇高さを設定するダイヤル式上げ位置設定具(25e)と、前記ローリング用アクチュエータ(ローリング用油圧シリンダ19)の水平基準を設定するダイヤル式傾き調整具(25k)とを併設し、前記上げ位置設定具(25e)の横側に前記作業機(11)の昇降に関する制御の入切スイッチまたは制御モードの設定スイッチ(25a〜25d)を隣接配置し、前記傾き調整具(25h)の横側に前記作業機(11)の傾き制御に関する制御の入切スイッチまたは制御モードの設定スイッチ(25f〜25h)を隣接配置した作業車両の制御設定装置である。
請求項1記載の発明によれば、操作パネル(25)に備えた各種設定具(25a〜25h)の配置を作業機(11)の昇降系(昇降用油圧シリンダ15など)とローリング系(ローリング用油圧シリンダ19など)で分離し、かつ昇降系(昇降用油圧シリンダ15など)とローリング系(ローリング用油圧シリンダ19など)の制御に用いて、その使用頻度の高いスイッチなどの各種設定具(25a〜25h)を昇降系(昇降用油圧シリンダ15など)とローリング系(ローリング用油圧シリンダ19など)で各々左右に分離して配置したので、省スペースでオペレータが操作パネル25を操作し易くなった。
本発明を実施の形態について図面と共に説明する。
図1はトラクタにロータリ耕耘装置を装着して耕耘作業を行う状態の側面図を示している。トラクタは左右各一対の前輪2、2及び後輪3、3を備えた四輪駆動車両で、機体1の後部に作業機であるロータリ耕耘装置11を連結するための連結装置5が設けられている。
トラクタは、機体1の前部にエンジン4を搭載し、このエンジン4の回転動力をミッションケース10内の主変速装置と副変速装置などに伝達する。ミッションケース10の後上部には昇降用油圧シリンダ15を内装する油圧シリンダケースが取り付けられ、この油圧シリンダケースの左右両側部にはリフトアーム8が回動自在に枢着されている。左右一対のリフトアーム8と左右一対のロワーリンク6との間にはリフトロッド9とローリング用油圧シリンダ19が設けられ、トップリンク7とロワーリンク6の後端に作業機を連結し、リフトアーム8を回動させるとロータリ耕耘装置11などの作業機が昇降するように構成している。また、ローリング用油圧シリンダ19を伸縮して作業機(ロータリ耕耘装置11)の右側を上下する構成となっている。
トラクタは変速レバー16により変速装置のギヤの組合わせなどにより複数の変速段が得られる。また、ハンドルポスト17に支持されたシャフト(図示せず)に設けられたステアリングハンドル18を回動操作すると前輪2が操向操作され旋回制御が行われる。
このとき、詳細な説明は省略するが、前輪2と後輪3の各周速度が略同速であると標準四駆状態(4WD)となり、前輪2の周速度が後輪3の周速度より約2倍程度速い回転で回転すると、前輪増速状態となる。また前輪2に駆動力が伝達されず中立状態で後輪3だけにエンジン4からの駆動力が伝達されると二駆状態(2WD)となる。なお、前記標準四輪駆動状態と前輪増速状態との切り換えはステアリングハンドル18が一定角以上操作されると連動して行なわれる機構を採用している。
また、図1に示す連結装置5は、3Pヒッチ構造であり、左右一対のロワリンク6と左右中央1本のトップリンク7から構成されている。これらリンク6、7の後端部にロータリ耕耘装置11が連結されている。トラクタが具備する油圧シリンダ15で駆動するリフトアーム8の後端部にはリフトロッド9を介してロワリンク6が吊られており、リフトアーム8を上下に回動させることによりロータリ耕耘装置11が昇降するようになっている。
作業機の一つであるロータリ耕耘装置11は、ローリング軸に取り付けた多数の耕耘爪12を所定方向に回転させながら機体を進行させて耕耘するようになっている。耕耘部である耕耘爪12の周囲は、メインカバー13aとリヤカバー13bと左右一対のサイドカバー13cとからなるロータリカバー13で覆われている。メインカバー13aに端部が支持されたリヤカバー吊り下げ部材14はリヤカバー13bの先端部を上下動自在に支持しており、機体の進行に伴いリヤカバー13bの下端部が地面に摺接しながら移動し、耕耘後の表土面を均平化して整地する。
耕耘作業時には作業機制御用コントローラ24(図2)によって、耕深がほぼ一定に維持されるようにロータリ耕耘装置11を昇降制御する。ロータリ耕耘装置11の昇降は上昇ソレノイドバルブ20と下降ソレノイドバルブ21により作動する一対のリフトアーム8を昇降することで行う。例えば、トラクタの旋回時などにはロータリ耕耘装置11の耕耘作業を中止して一対のリフトアーム8によりロータリ耕耘装置11を上昇させる。
トラクタのステアリングポスト17部分には表示パネル26が設けられ、操縦席の横側に操作スイッチ・ダイヤル群が配置された操作パネル25が設けられており、トラクタの上記走行制御、耕耘装置11などの作業機の駆動制御など多くの制御のための操作が行われるが、本実施例では、これらの制御操作の状態を一目で確認できる操作パネル25と表示パネル26を備えている。
図2には操作パネル25と操作パネル25に設けられたスイッチなどの操作用のコントローラ27、トラクタの作業機制御用コントローラ24及びトラクタ走行時の変速制御を行う変速コントローラ30の接続状態を示すブロック図を示す。トラクタの変速用コントローラ30と作業機制御用コントローラ24などの各コントローラは通信回線で接続される。
作業機制御用コントローラ24に対して操作パネル25と表示パネル26のコントローラ27は着脱自在にすることができる。
そして操作パネル25の一例を図3に示す。この操作パネル25は作業機の昇降駆動制御用とローリング駆動制御用の調整用操作部を一体的に構成したパネルであり、切替操作部をプッシュ式の押しボタン式スイッチで作業内容が切り替わる構成にし、各々のスイッチの配置を昇降系とローリング系で分離し、使用頻度の高いスイッチを各々左右に分離して配置したことに特徴がある。
図3の左側に作業機昇降系のスイッチ(バックアップスイッチ25a、オート切換スイッチ25b、オート感度スイッチ25c、デセラスイッチ25d)と作業機上げ位置調整ダイヤル25eとを配置し、右側に作業機のローリング系のスイッチ(3P切換スイッチ25f、ローリング切換スイッチ25g、ローリング感度スイッチ25h、右下げスイッチ25i、右上げスイッチ25j)と作業機傾き調整ダイヤル25kを配置した。なお、図3に示す各スイッチ群の機能は以下の通りである。
(1)昇降系のスイッチ
バックアップスイッチ(25a):車体の後進操作を検出して作業機11のリフトアーム8をスイッチの設定位置まで上昇させる。
オート切換スイッチ(25b)(油圧取出、ドラフト、ロータリ):デプス制御、ドラフト制御、共に「切」の切り替えを順に切り替える。
オート感度スイッチ(25c):デプス制御やドラフト制御の不感帯感度を切り替える。 デセラスイッチ(25d):作業機11の着地時に下降速度を減速制御する。
作業機上げ位置調整ダイヤル(25e):作業機11の上げ位置を調整する。
(2)ローリング系のスイッチ
3P切換スイッチ(25e):リフトロッドのロアリンクに対する1、2、3位置への接続状態に切り換える。
ローリング切換スイッチ(25f)(自動水平:水平を基準に作業機を保持、傾斜:水平を基準に作業機を傾けて保持、平行:車体に対して平行に保持):自動水平と傾斜と平行とに順次切り換える。
ローリング感度スイッチ(25g):ローリング感度の不感帯感度を切り替える。
右下げスイッチ(25i)、右上げスイッチ(25j):平行モードの時にどちらかを押して作業機11の傾きを変更する。
傾き調整ダイヤル(25k):傾斜モードの時に保持する水平基準を変更する。
また、上記それぞれのスイッチ群のオンに対応した位置に複数の設定モードを表示するLED群25m、25nを各スイッチに対して横方向に配置した。
このように、各々のスイッチの配置を昇降系とローリング系で分離し、かつ昇降系とローリング系制御にかかる使用頻度の高いスイッチを各々左右に分離して配置したので、省スペースでオペレータが操作し易い配置となった。
また、トラクタによっては、ローリング駆動制御系の無い型式のものもあり、その場合の操作パネル25のスイッチ群は、ローリング駆動制御系に関連するものを除き、昇降系だけのスイッチ25a〜25dと作業機上げ位置の調整ダイヤル25eだけを図4に示すように設ける。この図4に示す操作パネル25は、ローリング駆動制御系があるものと共用できるように、図面左半分の位置をあけて、ここにローリング駆動制御系のスイッチなどを将来配置できるようにしておく。こうして、図4の構成ではローリング駆動制御系のスイッチ類を除いているため、当然にこれらのスイッチ群が操作されることが無く、前記作業機制御用コントローラ24では操作パネル25にローリング駆動制御系のスイッチ類があるものと同じプログラムで作動し、部品点数を削減して生産コストを低減できる。
また操作パネル25には図5に示すように液晶表示部26を組み込んでも良い。図5に示すように、操作パネル25にはバックアップ、アップストップ、IQアクセル、オートブレーキ、オートリフトといった各種制御のパイロットランプとロータリランプ、上昇表示ランプが左側に集中して配置され、中央に速度計、右上側にハザードランプ、オートドライブ、右中央に液晶表示部、右下側に2WD、4WD、増速、ブレーキ非連結、パーキングブレーキランプを表示する。
なお、上記図5に示す各ランプ群が点灯している時に制御内容または操作内容は、以下の通りである。
バックアップランプ:車体の後進操作を検出して作業機11をスイッチの設定位置まで上昇させる。
アップストップランプ:作業機上昇時にPTOの回転を止める制御をする。
IQアクセルランプ(アクセル制御):作業機上昇時にアクセル位置を低回転に落とす制御をする。
オートブレーキランプ:旋回時に内側の後輪にブレーキをかける制御をする。
オートリフトランプ:旋回時に作業機を上昇する制御をする。
上昇表示ランプ:作業機が上昇していることを示す。
ロータリランプ(下向きのコ字絵マーク):ロータリの回転状態を示すランプである。
ハザードランプ(三角の絵マーク):非常時であることを示す。
オートドライブランプ:アクセルペダルの踏み込みで変速位置を自動で切り替える制御をする。
ブレーキ非連結ランプ:左右ブレーキペダルが非連結状態であることを示す。
パーキングランプ(Pの絵マーク):パーキング作動中であることを示す。
液晶表示部26にはトラクタの通常運転中の表示として、上段に変速位置を表して下段左に車速等の作業状態を表し、下段右に燃料残量とエンジン水温を表示する構成とした。このとき上段に主・副変速位置を表示し、副変速位置の向かって右横にそのときの変速可能な主変速位置を表示し、その中の現在の変速シフト位置を白抜きなど、他の数字と異なる表示にしておくと分かり易い。
変速位置をLEDなど液晶表示部26とは別の操作パネル25内の領域に表示し、さらに燃料計とエンジン水温計も液晶表示部26とは別のユニットで表示するとコスト高になるが、図5に示すように液晶表示部26に様々な表示内容を取り込み、分かりやすく表示することで、操作・表示装置部分のコストダウンができる。
このとき、図6に示すように、下段右に燃料残量とエンジン水温を表示する他に、変速シフト位置の表示の下段に、走行制御時の速度表示(図6(a)、図6(b))を行う代わりに作業機11の昇降制御時のモードの種類の表示(図6(c))を行っても良い。
また、図7に示すように液晶表示部26の下段右に燃料残量とエンジン水温を表示し、その他に副変速シフト位置の表示の下にトラクタの走行使用時間を示すアワメータ表示(図7(a))とするか又は任意にリセットできるトラクタの走行使用時間を示すトリップメータ表示(図7(b))とするか、副変速シフト位置表示の下にPTOの回転数の表示(図7(c))ができる構成としても良い。
また、前記液晶表示部26ではトラクタ本体の機種・型式(クラス)に応じて異なる表示を行うことができ、その情報は、作業機制御用コントローラ24との通信により得る情報により判断し行うことができる。
トラクタの通常運転中にコントローラ24、27、30内で行われ、液晶表示部26に表示される内容の制御フローを図8に示す。図8での制御フローの前に、まずトラクタ本体の機種・型式(以下、クラスという)設定が行われるので、図9に、トラクタ本体のクラス設定の一例を示す。
27、30及び33馬力の普通仕様(「27」、「30」、「33」)と高速仕様(「27-FF、「30-FF」、「33-FF」)について、各仕様でのエンジン回転数(「37」、「41」、「46」、「50」×1000)が順次表示装置に表示されるので、その中の適切なクラスを選択画面を順次切り換えながら適切なクラスを選択してクラス設定をする。
前記クラスの選択操作をすると、その選択したクラスが液晶表示部26に表示されるので、その表示内容で良ければ、そのクラスを選択設定する。図示例では「30−FF、33−FF」を選択した例を示している。
図9で、クラス選択操作後に左右に2つのクラスが表示されているが「OK」を選択する次ステップに進み「NG」を選択すると順次クラス内容が切り替わって表示される前記選択画面に戻る。
上記設定されたクラスを操作パネルコントローラ27のメモリに記憶させる。また作業機(昇降系)制御用コントローラ24にクラス変更内容を送信すると、ホストコントローラである作業機制御用コントローラ24は受信内容に基づきクラスデータを新しいクラスに変更して記憶しておく。
図8に示すフローにおいて、まず、センサや操作スイッチ類の読み込みが行われ、次いで前記クラス設定内容などを通信データで参照する。メータ(操作パネルコントローラ27で表示される)のクラス設定情報および作業機(昇降系)制御用コントローラ24のクラス設定情報(図9では「昇降系のクラス」についての設定情報は省略している。)がある場合には、これらのクラス設定情報が一致していると液晶表示部26に通常の表示がなされ、また前記二つのクラス設定情報が一致していないと、クラス情報の設定を促す表示を液晶表示部26で行い、クラス設定モードでクラス設定を行う。また別途備えたチェックモード入切スイッチが入であれば、車速などのセンサチェックを行い、そのチェック結果を表示する。
さらに液晶表示部26に通常のクラス設定情報が表示されると、自動変速制御付き又は無しに応じた車速データをセットし、さらにクラス設定に応じたPTO回転数データをセットする。
トラクタの機種が自動変速制御付きのクラスである場合には図8に示す通り、副変速装置の変速シフト位置(路上高速、作業高速、中速、低速)で主変速装置の変速可能な段数と現在の主変速位置及び車速を燃料量とエンジン水温と共に表示する。またトラクタが自動変速制御付きのクラスでない場合には車速とPTOの回転数と燃料量とエンジン水温とを共に表示する。
液晶表示部26とは別に変速位置をLEDで表示し、燃料計とエンジン水温計は別ユニットで表示すると、コスト高となる。しかし、本実施例のようにまとまった液晶表示部26の領域内に主変速位置、副変速位置、車速及び燃料量・水温を表示すると、分かり易い。
また、液晶表示部26には様々な表示が可能であり、作業機制御用コントローラ24から情報を得ることで、操作パネル25は同一部品で構成し、種々の異なる表示が可能になり、部品種類が削減できる。
本実施例の液晶表示部26には主変速の表示部に変速可能な段数の表示と現在変速シフト位置の組み合わせが表示されるので、変速可能な段数が明確になり、分かり易い。
主変速装置により変速できる変速段数が副変速位置に応じて異なる場合、従来のようにLED等で表示するとLEDが固定的な表示器であるために、副変速位置毎に異なる変速段数がある場合に、変速可能段数が表現しにくくなり、また、主変速位置を現在変速位置の数字のみにすると、全体の変速可能段数が不明で、変速可能な段数が分からないが、本実施例のような構成であると、そのような欠点がなく一目で必要な情報が分かりやすく表示される。
また、操作パネルコントローラ25は、変速可能段数や変速シフト位置は作業機制御用コントローラ24からの通信データで受信し、このデータに基づき変速可能段数表示と現在変速位置表示を行う構成にしたので作業機制御用コントローラ24からの情報を液晶表示部26に表示することで、情報は作業機制御用コントローラ24のみで管理することになり、設計変更等を行ったときに作業機制御用コントローラ24のプログラム変更のみで対応が可能になり、開発コストが低減できる。
また、作業機制御用コントローラ24と操作パネルコントローラ27、変速用コントローラ30をそれぞれ独立して設けて、互いを着脱自在な通信回線で接続することにより、例えば、一つのコントローラのEEPROM等の記憶素子にトラクタの型式(クラス)馬力、タイヤサイズなどの情報が入力されると、これらの情報が必要な他のコントローラのEEPROM等の記憶素子に当該情報を出力する構成とすることができ、上記設定情報を各コントローラで共有することができる。
また、複数のコントローラを互いに独立して設け、それぞれの記憶素子に設定情報を記憶しておくことで、トラブル等で部品交換が必要になったとき、その機械にマッチした情報を、少なくとも各々のコントローラが持っているため、最低限の作業は継続できる。例えば操作パネル25が無い状態でも、3P制御は正しくできる。
また、例えば作業機制御用コントローラ24のみにクラス(型式)などの情報を設定しておくと、万一この作業機制御用コントローラ24が故障すると全てのコントローラが作動できなくなる。農業機械の場合、繁忙期には機械を休ませることができない場合もあり、作業継続を行い易い環境に機械があるので、上記本実施例のコントローラの構成により農作業を中断する必要がない。
また、図8に示す制御フローに示すように、本実施例ではトラクタのクラスが未設定である場合には、エンジン始動キーをオンにしたとき、通常表示に優先して「クラス未設定」であることを知らせる表示を行うが、このような構成にすると、トラクタ製造工場からトラクタを出荷する時や市場で部品交換をする時に、エンジンを掛けようとしてキーをオンすると、「クラス未設定」表示がなされるので、未設定であることがすぐに分かる。従って、ユーザーにトラクタを渡す前に必ず設定操作が必要であることが分かり、未設定のまま工場からトラクタを出荷するような不具合を未然に防ぐことができる。
また、各々のコントローラのクラス情報記憶内容が異なるとき、エンジン始動時(メインキーをオンする時)に、クラス設定が異なることを液晶表示部26に表示する構成になっているので、次のような利点がある。
すなわち、各々のコントローラがクラス情報を持っている場合に、市場等で部品交換したとき、予備で持っていたコントローラや不具合確認のため他の同じシリーズの機械から持ってきたコントローラ等を使用する場合に、クラス設定が必要なことを忘れがちになるが、エンジンを掛けようとしてメインキーをオンすると、クラス設定が必要なメッセージが液晶表示部26に表示させるために設定忘れがない。
このように、本実施例の作業車両は、機体1上に設けられたエンジン4の動力を複数の変速段を有する変速シフト位置に変速する変速装置と、該変速装置からの駆動力により駆動される走行輪2、3と、機体1に付属して配置される作業機11と機体操縦用の操作パネル25を備えており、さらに作業機制御用コントローラ24、変速用コントローラ30及び操作パネルコントローラ27をそれぞれ別個に備え、これらのコントローラ24、27、30を互いに着脱自在に通信回線で接続し、操作パネルコントローラ27は、作業機制御用コントローラ24で機体のクラスを設定可能とし、かつ変速用コントローラ30でも機体1のクラスを設定可能とし、両コントローラ24、30でクラスが一致しない場合又は未設定の場合は操作パネル25の液晶表示部26にクラス設定を促す表示ができる制御設定装置を備えている。
そのため、操作パネルコントローラ27は、作業機制御用コントローラ24で機体のクラス(機種、型式など)を設定可能とし、かつ変速用コントローラ30でも機体1のクラスを設定可能とし、両コントローラ24、30でクラスが一致しない場合又は未設定の場合は操作パネル25の液晶表示部26にクラス設定を促す表示をするので、ユーザーにトラクタを渡す前に必ず設定操作が必要であることが分かり、未設定のまま工場からトラクタを出荷するような不具合を未然に防ぐことができる。また、各々のコントローラがクラス情報を持っている場合に、市場等で部品交換したとき、予備で持っていたコントローラや不具合確認のため他の同じシリーズの機械から持ってきたコントローラ等を使用する場合に、クラス設定が必要なことを忘れがちになるが、エンジンを掛けようとメインキーをオンすると、クラス設定が必要なメッセージが出るために設定忘れがない。
このときクラス設定が異なることを液晶表示部26に表示するときには、前記した新品部品で未設定の場合と同じ表示内容にすると、余分なメモリ領域を使用する必要がないので経済的である。
また、液晶表示部26を利用してクラス設定する場合に、少なくともタイヤバリエーションの違いで生じる車速の違いは、液晶表示部26でクラス選択する構成にし、型式によるコントローラの違いで生じるデータの違いは液晶表示部26では選択させない(表示しない)構成にした。こうして、ユーザ側で必要最低限の選択をする構成にして、反面メーカや販売者側の低コスト化を図ることができる。
また、同じクラスでタイヤ違いや内部のギヤ枚数違いで異なる車速表示が必要な選択については、同一画面内で選択表示できるようにしたので、設定間違いを低減することができる。
本発明は、トラクタなどの移動農機などに適用可能である。
本発明の実施の形態のトラクタの側面図である。 図1のトラクタの複数のコントローラの接続関係を示すブロック図である。 図1のトラクタの一実施例の操作パネルの平面図である。 図1のトラクタの一実施例の操作パネルの平面図である。 図1のトラクタの一実施例の操作パネルの平面図である。 図1のトラクタの一実施例の操作パネルの液晶表示部の平面図である。 図1のトラクタの一実施例の操作パネルの液晶表示部の平面図である。 図7の液晶表示部の表示用の制御フロー図である。 図8の液晶表示部のクラス設定モードの制御フロー図である。
符号の説明
1 機体 2 前輪
3 後輪 4 エンジン
5 連結装置 6 ロワーリング
7 トップリンク 8 リフトアーム
9a リフトロッド 9b ローリング用油圧シリンダ
10 ミッションケース 11 作業機(耕耘装置)
12 耕耘爪 13 ロータリカバー
13a メインカバー 13b リヤカバー
13c サイドカバー 14 吊り下げ部材
15 昇降用油圧シリンダ 16 変速レバー
17 ハンドルポスト 18 ステアリングハンドル
19 ローリング用油圧シリンダ 20 上昇ソレノイドバルブ
21 下降ソレノイドバルブ 24 作業機制御用コントローラ
25 操作パネル 25a バックアップスイッチ
25b オート切換スイッチ 25c オート感度スイッチ
25d デセラスイッチ 25e 作業機上げ位置調整ダイヤル
25f 3P切換スイッチ 25g ローリング切換スイッチ
25h ローリング感度スイッチ 25i 右上げスイッチ
25j 右下げスイッチ 25k 作業機傾き調整ダイヤル
26 液晶表示部 27 操作パネルコントローラ
30 変速用コントローラ

Claims (1)

  1. 機体(1)の一部に作業機(11)を設け、同作業機(11)を上下昇降させる昇降用アクチュエータ(15)と、同作業機(11)の左右傾きを調整するローリング用アクチュエータ(19)を設けると共に、前記アクチュエータ(15、19)の作動と調整を操作パネル(25)に備えた各種設定具(25a〜25k)によって操作する作業車両において、
    前記操作パネル(25)には、少なくとも前記昇降用アクチュエータ(15)の駆動を規制して作業機(11)の最大上昇高さを設定するダイヤル式上げ位置設定具(25e)と、前記ローリング用アクチュエータ(19)の水平基準を設定するダイヤル式傾き調整具(25k)とを併設し、
    前記上げ位置設定具(25e)の横側に前記作業機(11)の昇降に関する制御の入切スイッチまたは制御モードの設定スイッチ(25a〜25d)を隣接配置し、
    前記傾き調整具(25h)の横側に前記作業機(11)の傾き制御に関する制御の入切スイッチまたは制御モードの設定スイッチ(25f〜25h)を隣接配置したことを特徴とする作業車両の制御設定装置。
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