JP2005073223A - 電波受信装置、電波時計及び中継器 - Google Patents

電波受信装置、電波時計及び中継器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005073223A
JP2005073223A JP2004087575A JP2004087575A JP2005073223A JP 2005073223 A JP2005073223 A JP 2005073223A JP 2004087575 A JP2004087575 A JP 2004087575A JP 2004087575 A JP2004087575 A JP 2004087575A JP 2005073223 A JP2005073223 A JP 2005073223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
radio wave
circuit
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004087575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4107258B2 (ja
Inventor
Hideo Abe
英雄 阿部
Kaoru Someya
薫 染谷
Shuichi Nitta
周一 仁田
Atsuo Muto
篤生 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2004087575A priority Critical patent/JP4107258B2/ja
Publication of JP2005073223A publication Critical patent/JP2005073223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4107258B2 publication Critical patent/JP4107258B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

【課題】 受信装置内部で発生するノイズの影響を受けることなく受信信号の再生を可能とすること。
【解決手段】 受信信号eを増幅して出力するRF増幅回路620は、ノイズタイミング信号生成部86により生成された表示制御信号aに基づくエッジパルス信号bに同期して回路動作を一定時間停止する。RF増幅回路620によって出力される間欠信号fは、第1フィルタ回路621、周波数変換回路622、第2フィルタ回路624、IF増幅回路625、検波回路626によって所定の処理がなされ、検波信号gとして第3フィルタ回路627へ出力される。第3フィルタ回路627は、検波信号gを平滑化する処理を行い、時刻補正信号hとしてタイムコード変換部へ出力する。
これにより、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電波受信装置、電波時計及び中継器に関する。
現在、各国(例えば日本、アメリカ、ドイツ等)では、時刻コード即ちタイムコード入り長波標準電波が送出されている。我が国(日本)では、2つの送信所(福島県及び佐賀県)より、図18に示すようなフォーマットのタイムコードで振幅変調した40kHz及び60kHzの長波標準電波が送出されている。図18によれば、タイムコードは、正確な時刻の分の桁が更新される毎、即ち1周期60秒のフレームで送出されている。
ところで、このような標準電波を受信し、計時回路の日時データを修正する、いわゆる電波時計が実用化されている。電波時計が実際に受信する標準電波には種々のノイズが混入されるが、送信所から電波時計までの伝送過程における電波時計の外部のノイズだけでなく、電波時計内部の回路が発生する信号によりノイズが混入される場合がある。例えば、表示ドライバのような表示制御信号生成部が出力するコモン信号やセグメント信号、表示部のバックライトのON/OFFによる電気信号等により表示装置及び表示装置周辺からノイズが発生したり、ごく短い時間間隔を測定するためのクロノ機能を制御するための制御信号によってノイズが発生したりする。このため、電波時計内部で発生するノイズの混入を低減させる様々な手法が考案されてきた。
例えば、特許文献1によれば、標準電波を受信している間は、ノイズ発生源となるクロノ機能の動作を禁止し、クロノ機能が動作している間は、標準電波の受信を禁止する制御を行う電波修正機能付き時計が開示されている。
また、特許文献2によれば、本体内部を遮蔽板によって分割し、一方に送信回路と受信装置を、他方にノイズ発生源となるディジタル回路を配置する腕時計型通信装置が開示されている。
特開平8−201546号公報 特開平4−211198号公報
しかし、特許文献1の電波修正機能付き時計では、クロノ機能の実行又は標準電波の受信の何れか一方のみしか実行できない。
また、特許文献2の腕時計型通信装置では、ノイズの混入を低減させることはできるが、防止することは困難である。このため、受信信号の再生において、ノイズの影響を受ける可能性がある。また、部品や回路の配置構成に制約が生じる問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、受信装置内部の他の機器動作の実行に支障を来たすことなく、また、遮蔽板等の特別な部材を用いずに、受信装置内部で発生するノイズの影響を受けることなく受信信号の再生を可能とすることである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
アンテナで受信信号を受信する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置(例えば、図1、図2の電波受信装置62)において、
前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段(例えば、図1、図2のノイズタイミング信号生成部86)と、
このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記受信信号を増幅させるための制御動作を一時的に停止するように制御する増幅動作停止制御手段(例えば、図2のRF増幅回路620;図5のステップS13)と、を備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の電波受信装置であって、
前記受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し、この変換された中間周波信号に基づく検波信号を出力する検波信号出力手段(例えば、図2の検波回路626)を更に備えていることを特徴としている。
更に、請求項3に記載の発明は、請求項2記載の電波受信装置であって、
前記増幅動作停止制御手段の制御によって前記受信信号を増幅させる制御動作が停止された信号が前記検波信号として出力された場合に、この出力された検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段(例えば、図2の第3フィルタ回路627)を更に備えていることを特徴としている。
請求項1〜3に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、当該ノイズタイミング信号に同期して、増幅動作停止制御手段は受信信号を増幅させる制御動作を所定時間停止する。このため、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して受信信号を増幅する制御動作が所定時間停止されるため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号のエッジ部分を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。また、増幅された受信信号は、中間周波信号へ変換され、この中間周波信号に基づく検波信号が出力された後、平滑化出力手段によって平滑化されて出力されている。このように、受信信号を増幅する制御動作の停止によって無信号となった部分の信号が平滑化出力手段によって平滑化されるため、増幅する制御動作の停止による受信信号の再生への影響を防止することができる。
また、請求項4に記載の発明は、
アンテナで受信信号を受信する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置(例えば、図1、図8の電波受信装置62)において、
前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段(例えば、図8のノイズタイミング信号生成部86)と、
このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記アンテナを短絡させて前記受信信号のエネルギーを放散する受信信号制御手段(例えば、図8のスイッチ回路SW)と、を備えていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電波受信装置において、
前記受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し、この変換された中間周波信号に基づく検波信号を出力する検波信号出力手段(例えば、図8の検波回路626)を更に備えていることを特徴としている。
更に、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電波受信装置において、
前記受信信号制御手段の制御によって前記受信信号が無信号とされて前記検波信号として出力された場合に、この出力された前記検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段(例えば、図8の第3フィルタ回路627)とを備えていることを特徴としている。
請求項4〜6に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、当該ノイズタイミング信号に同期して、受信信号制御手段は、アンテナを短絡して受信信号のエネルギーを所定時間放散させる。従って、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して受信信号制御手段が受信信号のエネルギーを放散させるため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
また、請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の電波受信装置であって、
前記ノイズタイミング信号を平滑化して出力するノイズタイミング信号平滑化手段(例えば、図14のローパスフィルタ636)を更に備え、
前記受信信号制御手段は、前記ノイズタイミング信号平滑化手段により出力された信号に基づいて、予め定められている時間、前記アンテナを短絡させて前記受信信号のエネルギーを放散する信号短絡制御手段(例えば、図14の短絡回路638)を有することを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、ノイズタイミング信号を平滑化し、この平滑化した信号に基づいて、予め定められている時間アンテナを短絡させて、受信信号のエネルギーを放散させる。これにより、ノイズタイミング信号のエッジ部分で発生するノイズを低減させることができる。従って、ノイズタイミング信号を発生源とするノイズによる影響も防止することができる。
また、請求項8に記載の発明は、
アンテナで受信信号を受信し利得制御信号に従った利得で増幅する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置(例えば、図1、図9の電波受信装置62)において、
前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段(例えば、図9のノイズタイミング信号生成部86)と、
このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記利得制御信号から利得を減衰させる信号を出力する利得制御信号出力手段(例えば、図9のAGC回路628b)と、を備えていることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の電波受信装置において、
前記受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し、この変換された中間周波信号に基づく検波信号を出力する検波信号出力手段(例えば、図9の検波回路626)を更に備えていることを特徴としている。
更に、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の電波受信装置において、
前記利得制御信号出力制御手段の制御によって前記利得制御信号から利得を減衰させる信号が出力された場合に前記中間周波信号を検波して出力された検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段(例えば、図9の第3フィルタ回路)とを更に備えていることを特徴としている。
請求項8〜10に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、当該ノイズタイミング信号に同期して利得制御信号出力手段は、利得を減衰させる利得制御信号を出力する。この利得制御信号に従った利得で受信信号は減衰されている。従って、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して受信信号は減衰されるため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
また、請求項11に記載の発明は、
アンテナで受信信号を受信し増幅させて検波信号を出力する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置(例えば、図1、図10の電波受信装置62)において、
前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段(例えば、図10のノイズタイミング信号生成部86)と、
このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記検波信号から出力された信号を無信号とする信号制御手段(例えば、図10のノイズ削除回路629)と、を備えていることを特徴としている。
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の電波受信装置において、
前記受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し、この変換された中間周波信号に基づく検波信号を出力する検波信号出力手段(例えば、図10の検波回路626)を更に備えていることを特徴としている。
更に、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、
前記信号制御手段の制御によって前記検波信号から出力された信号が無信号とされた場合に、この出力された検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段(例えば、図10の第3フィルタ回路627)とを更に備えていることを特徴としている。
請求項11〜13に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、当該ノイズタイミング信号に同期して、信号制御手段は検波信号を無信号として出力する。従って、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して信号制御手段が検波信号を無信号とするため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
また、請求項14に記載の発明は、
アンテナで受信した受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し検波信号として出力する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置(例えば、図1、図13の電波受信装置62)において、
前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段(例えば、図13のノイズタイミング信号生成部86)と、
このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記中間周波信号を無信号とする中間周波信号制御手段(例えば、図13のノイズ削除回路629a)と、を備えていることを特徴としている。
更に、請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の電波受信装置において、
前期中間周波信号制御手段の制御によって前記中間周波信号が無信号とされた場合に前記中間周波信号を検波して出力された検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段(例えば、図13の第3フィルタ回路627)とを更に備えていることを特徴としている。
請求項14乃至請求項15に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、中間周波信号制御手段は、当該ノイズタイミング信号に同期して中間周波信号を無信号として出力する。従って、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して中間周波信号制御手段が中間周波信号を無信号とするため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
また、請求項16に記載の発明は、
請求項1〜15の何れか一項に記載の電波受信装置であって、
表示部を表示制御するためのパルス波形形状の表示制御信号を生成する表示制御信号生成手段(例えば、図1の表示制御信号生成部80)と、
この表示制御制御信号生成手段によって生成された表示制御信号による表示制御を、予め定められている時間遅延させる時間遅延制御手段(例えば、図1の遅延回路部82)を更に備えたことを特徴とする。
請求項16に記載の発明によれば、請求項1〜15の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、表示制御信号生成手段によって生成された表示制御信号による表示部の表示制御を所定時間遅延させることができる。従って、時間遅延制御手段の与える遅延時間によって、表示手段の表示動作よりも早く、ノイズタイミング信号生成出力手段はノイズタイミング信号を生成する。このため、表示制御手段の動作によって生じるノイズの混入を確実に防止できる。
また、請求項17に記載の電波時計は、
請求項1〜16の何れか一項に記載の電波受信装置と、
この電波受信装置から出力される信号に含まれる標準電波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段(例えば、図1のタイムコード変換部70)と、
現在時刻を計数する時刻計数手段(例えば、図1の計時回路部50)と、
前記タイムコード生成手段によって生成された標準タイムコードに基づいて前記時刻計数手段で計数される現在時刻データを修正する修正手段(例えば、図1のCPU10)と、を備えたことを特徴としている。
請求項17に記載の発明によれば、請求項1〜16の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られる電波時計を実現できる。
また、請求項18に記載の中継器は、
請求項1〜16の何れか一項に記載の電波受信装置と、
この電波受信装置から出力される信号に含まれる標準電波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段(例えば、図16のタイムコード変換部70)と、
このタイムコード生成手段によって生成された標準タイムコードを送信する送信手段(例えば、図16の送信部100)と、
を備えたことを特徴としている。
請求項18に記載の発明によれば、請求項1〜16の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られる中継器を実現できる。
請求項1〜3に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、当該ノイズタイミング信号に同期して、増幅動作停止制御手段は受信信号を増幅させる制御動作を所定時間停止する。このため、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して受信信号を増幅する制御動作が所定時間停止されるため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。また、増幅された受信信号は、中間周波信号へ変換され、この中間周波信号に基づく検波信号が出力された後、平滑化出力手段によって平滑化されて出力されている。このように、受信信号を増幅する制御動作の停止によって無信号となった部分の信号が平滑化出力手段によって平滑化されるため、増幅する制御動作の停止による受信信号の再生への影響を防止することができる。
請求項4〜6に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、当該ノイズタイミング信号に基づいて、受信信号制御手段は、アンテナを短絡して受信信号のエネルギーを所定時間放散させる。従って、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して受信信号制御手段が受信信号のエネルギーを放散させるため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号を平滑化し、この平滑化した信号に基づいて、予め定められている時間アンテナを短絡させて、受信信号のエネルギーを放散させる。これにより、ノイズタイミング信号のエッジ部分で発生するノイズを低減させることができる。従って、ノイズタイミング信号を発生源とするノイズによる影響も防止することができる。
請求項8〜10に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、当該ノイズタイミング信号に同期して利得制御信号出力手段は、利得を減衰させる利得制御信号を出力する。この利得制御信号に従った利得で受信信号は減衰されている。従って、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して受信信号は減衰されるため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
請求項11〜13に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、当該ノイズタイミング信号に同期して、信号制御手段は検波信号を無信号として出力する。従って、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して信号制御手段が検波信号を無信号とするため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
請求項14乃至請求項15に記載の発明によれば、ノイズタイミング信号生成出力手段は、表示制御信号のエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を生成する。そして、中間周波信号制御手段は、当該ノイズタイミング信号に同期して中間周波信号を無信号として出力する。従って、表示制御信号のエッジ部分で発生するノイズが混入した電波を受信したとしても、ノイズタイミング信号に同期して中間周波信号制御手段が中間周波信号を無信号とするため、ノイズが混入した部分の受信信号は電波受信装置内部には伝搬されない。従って、表示制御信号を発生源とするノイズによる影響を防止することができる。
請求項16に記載の発明によれば、表示制御信号生成手段によって生成された表示制御信号による表示部の表示制御を所定時間遅延させる。従って、時間遅延制御手段の与える遅延時間によって、表示手段の実際の動作よりも早く、ノイズタイミング信号生成出力手段はノイズタイミング信号を生成する。このため、表示制御手段の動作によって生じるノイズの混入を確実に防止できる。
請求項17に記載の発明によれば、請求項1〜16の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られる電波時計を実現できる。
請求項18に記載の発明によれば、請求項1〜16の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られる中継器を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図1〜図17を用いて説明する。また、以下の実施形態においては、本発明を適用した電波時計及び中継器を例にとって説明するが、その他、電波を受信するための装置であれば、本発明を適宜適用可能である。
図1は、本発明を適用した電波時計1の回路構成の一例を示すブロック図である。同図によれば、電波時計1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、入力部40、計時回路部50、発振回路部52及び電波受信装置62を備えて構成される。また、電波受信装置62は、受信制御部60、タイムコード変換部70、表示装置88及びノイズタイミング信号生成部86を備えて構成されており、発振回路部52及びノイズタイミング信号生成部86を除く各部はバス90によって接続されている。
CPU10は、所定のタイミング或いは入力部40から入力された操作信号に応じて、ROM30内に格納された各種プログラムを読み出してRAM20内に展開し、当該プログラムに基づいて各機能部への指示やデータの転送等を行う。特に、CPU10は、例えば所定時間毎に受信制御部60を制御して標準電波の受信処理を実行し、タイムコード変換部70から入力された標準タイムコードに基づいて計時回路部50で計数される現在時刻データを修正するとともに、当該修正したタイムコードにもとづく表示データを表示制御信号生成部80に出力して表示装置88に表示させる表示時刻を更新させる等の各種制御を行う。
RAM20は、CPU10の制御の下、CPU10で処理されたデータを記憶するとともに、記憶しているデータをCPU10に出力するために用いられる。ROM30は、主に、電波時計1に係るシステムプログラムやアプリケーションプログラム等を記憶する。
入力部40は、電波時計1に各種機能を実行させるためのスイッチ等で構成される。そして、これらのスイッチが操作された時には、対応するスイッチの操作信号がCPU10に出力される。
計時回路部50は、発振回路部52から入力される信号を計数して現在時刻データ等を得る。そして、当該現在時刻データをCPU10に出力する。発振回路部52は、常時一定周波数の信号を出力する回路である。
受信制御部60は、アンテナで受信した標準電波の不要な周波数成分をカットして該当する周波数信号を取り出し、この周波数信号を検波して時刻補正信号hとしてタイムコード変換部70に出力する。
タイムコード変換部70は、受信制御部60から出力された時刻補正信号hに基づいて、標準時刻コード、積算日コード及び曜日コード等の時計機能に必要なデータを含む標準タイムコードを生成して、CPU10に出力する。
表示装置88は、例えば、セグメント型ディスプレイ等により構成され、表示制御信号生成部80と、遅延回路部82とを備えて構成される。尚、表示装置88は、LCD(Liquid Crystal Display)等の小型液晶ディスプレイ等により構成されるとしてもよい。
表示制御信号生成部80は、CPU10から表示装置88に入力される表示データを制御して各種画面を表示させる。また、表示制御信号生成部80は、例えば、セグメント信号やコモン信号等から成る液晶駆動信号の表示制御信号aをノイズタイミング信号生成部86に出力する。
図4(a)は、液晶駆動信号を一例とした表示制御信号aの波形を示す図である。同図によれば、表示制御信号aは、表示装置88を駆動制御するための制御信号として一定時間単位に変位するパルス波形の信号である。
遅延回路部82は、インバータ素子等によって構成され、例えば、表示制御信号生成部80が生成した表示制御信号aの伝搬を、所定の時間遅延させて表示装置88内部の液晶駆動回路部(図示せず)に出力するといった制御により、表示制御信号生成部80による表示装置88の制御を、所定の時間遅延させる。遅延回路部82が付加する遅延時間によって、電波受信装置62は、エッジパルス信号b(後述する)を元に受信信号を無信号とするタイミングと、表示制御信号aに同期するように表示装置88及び表示装置88周辺で発生するノイズの発生タイミングとの同期をとる。尚、遅延回路部82を備えずに、表示装置88を構成することとしてもよい。
ノイズタイミング信号生成部86は、表示制御信号生成部80から入力される表示制御信号aのエッジ部分を検知して、エッジ部分の発生タイミングに同期したエッジパルス信号bを生成し、受信制御部60に出力する。
図4(b)は、エッジパルス信号bの波形を示す図である。同図によれば、エッジパルス信号bは、図4(a)に示す表示制御信号aのパルス波形に比較してON時間が短いインパルス状の波形として生成される。また、エッジパルス信号bのパルス幅Pwは、例えば、表示制御信号aのエッジ部分に同期するように発生するノイズ信号(高周波信号)cの振幅が所定割合(例えば約20%)に収まるまでの時間(時刻t1からt2までの経過時間)に相当する。尚、このパルス幅Pwは好適な値に適宜設定してよい。
〔実施形態1〕
次に、電波時計1の実施形態1について説明する。
図2は、実施形態1における、スーパーへテロダイン方式を用いた電波受信装置62の回路構成の一例を示すブロック図である。同図によれば、受信制御部60は、アンテナANT、RF増幅回路620、第1フィルタ回路621、周波数変換回路622、局部発振回路623、第2フィルタ回路624、IF増幅回路625、検波回路626、第3フィルタ回路627及びAGC(Auto Gain Control)回路628を備えて構成される。
アンテナANTは、バーアンテナ等によって構成される。アンテナANTは、標準電波dを受信して、受信した電波を電気信号(以下、「受信信号」eという。)に変換して、RF増幅回路620へ出力する。
RF増幅回路620には、アンテナANTによって出力された受信信号eと、AGC回路628によって出力されたRF制御信号k1と、ノイズタイミング信号生成部86によって出力されたエッジパルス信号bとが入力される。RF増幅回路620は、受信信号eを、RF制御信号k1に応じた増幅度で増幅(或いは減衰)し、第1フィルタ回路621へ出力する。
また、RF増幅回路620は、エッジパルス信号bを検出すると、検出したエッジパルス信号bに同期してエッジパルス信号bのON時間、即ちパルス幅Pwに相当する時間の間、信号の出力動作を停止する。従って、RF増幅回路620の出力信号(以下、「間欠信号」fという。)は、エッジパルス信号bに同期した時間の間、無信号状態として出力される。
第1フィルタ回路621は、ローパスフィルタ等によって構成される。第1フィルタ回路621には、RF増幅回路620によって出力された間欠信号fが入力される。そして、第1フィルタ回路621は、入力された間欠信号fに対して所定の範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
周波数変換回路622には、第1フィルタ回路621によって出力された信号と局部発振回路623から出力された局部発振周波数の信号とが入力される。そして、周波数変換回路622は、入力された2つの信号を合成して、第1フィルタ回路621から入力された信号を中間周波数に変換して出力する。
第2フィルタ回路624は、バンドパスフィルタ等によって構成される。第2フィルタ回路624には、周波数変換回路622から出力された信号が入力される。そして、入力された信号に対して中間周波数を中心として所定の範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して出力する。
IF増幅回路625には、第2フィルタ回路624から出力された信号と、AGC回路628によって出力されたIF制御信号k2とが入力される。IF増幅回路625は、第2フィルタ回路624から入力された信号を、IF制御信号k2に応じた増幅度で増幅(或いは減衰)し、中間周波信号ifとして検波回路626に出力する。
検波回路626は、例えばPLL(Phase Locked Loop)回路等によって同期検波されるが、包絡線検波やピーク検波等の検波方法によっても実現可能である。検波回路626には、IF増幅回路625によって出力される中間周波信号ifが入力され、当該中間周波信号ifを検波して検波信号gを第3フィルタ回路627とAGC回路628へ出力する。
第3フィルタ回路627は、時定数の充分大きなローパスフィルタ等によって構成される。第3フィルタ回路627には、検波回路626によって出力された検波信号gが入力される。そして、第3フィルタ回路627は、入力された検波信号gを平滑化して、時刻補正信号hとしてタイムコード変換部70へ出力する。
AGC回路628には、検波回路626によって出力された検波信号gが入力される。ここで、AGC回路628にIF増幅回路625が出力する中間周波信号ifを入力してAGC検波を行う構成としても良い。
AGC回路628は、検波信号gの強弱(信号レベルの大きさ)に従って、RF増幅回路620及びIF増幅回路625にそれぞれの増幅度を調整する利得制御用信号としてRF制御信号k1及びIF制御信号k2を出力する。ここで、RF増幅回路620及びIF増幅回路625の増幅度は、アンテナANTが受信した電波の強度に応じて調整される。例えば、AGC回路628は、先ずIF制御信号k2によってIF増幅回路625の増幅度を制御する。しかし、IF増幅回路625に入力される信号のレベルが大きく、IF増幅回路625における減衰度が足りない場合には、RF制御信号k1によってRF増幅回路620の増幅度も調整するようにする。
次に、電波時計1の電波受信処理を各信号の概略波形と合わせて説明する。
先ず、表示制御信号生成部80は、表示装置88の駆動を制御するための表示制御信号a(図4(a))を生成するが、遅延回路部82が、表示装置88内の各部への表示制御信号aの印加を所定時間遅延させて、表示装置88の駆動を所定時間遅らせる。また、表示制御信号aは、ノイズタイミング信号生成部68に出力される。
ノイズタイミング信号生成部86は、入力された表示制御信号aからエッジパルス信号b(図4(b))を生成する。具体的なノイズタイミング信号生成部86の処理を、図3に示すフローチャートと、図4に示す各信号の概略波形を用いて説明する。
ノイズタイミング信号生成部86は、表示制御信号生成部80によって出力される表示制御信号a(図4(a))が入力されると(ステップS1)、表示制御信号aのエッジ部分(立ち上がりエッジ及び立下りエッジであり、例えば、図4(a)に示す時刻t1、t3に対応する部分)を検出する(ステップS3)。
次いで、表示制御信号aのエッジ部分に同期するエッジパルス信号b(図4(b))を所定のパルス幅Pwで生成し(ステップS5)、RF増幅回路620へ出力する(ステップS7)。図4(c)は、表示制御信号aに同期するように表示装置88及びこの表示装置88周辺で発生するノイズ信号cの波形であり、パルス幅Pwは、図4(c)に示すノイズ信号cの時刻t1から時刻t2までの経過時間に相当する。
標準電波dの理想的な波形の概形を図6(a)に示す。この標準電波dに対して、アンテナANTによって受信される受信信号eの波形の概形は図6(b)に示すようなものである。受信信号eには、ノイズ信号c(図4(c)参照)が混入し、重畳されている。
RF増幅回路620は、ノイズ混入された状態の受信信号eをRF制御信号k1に応じた増幅度で増幅するとともに、エッジパルス信号bに同期させて回路の動作を一定時間一時的に停止する。具体的なRF増幅回路620の動作を、図5に示すフローチャートと、図6に示す各信号の概略波形を用いて説明する。
RF増幅回路620は、エッジパルス信号b(図6(c))を検出すると(ステップS11:Yes)、エッジパルス信号bのパルス幅Pwに相当する時間の間、回路の動作を停止する(ステップS13)。そして、回路の動作を停止した間の無信号状態を含んだ信号を間欠信号f(図6(d))として第1フィルタ回路621へ出力する(ステップS15)。
また、ステップS11において、エッジパルス信号bを検出しなかった場合は(ステップS11:No)、RF制御信号k1に応じて受信信号eを増幅(或いは減衰)し(ステップS17)、間欠信号fとして第1フィルタ回路621へ出力する(ステップS15)。
図6(d)は、RF増幅回路620が出力する間欠信号fの概略波形である。同図によれば、エッジパルス信号bのパルス幅Pwに相当する時間の間、即ち時刻t1から時刻t2の間と時刻t3から時刻t4の間は、受信信号eのノイズ部分(図6(b)の時刻t1から時刻t2の部分、時刻t3から時刻t4の部分)が、RF増幅回路620の動作停止により無信号状態となる。
第1フィルタ回路621は、入力された間欠信号fの所定の範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断して周波数変換回路622へ出力する。
周波数変換回路622は、第1フィルタ回路から入力された信号と、局部発振回路623から入力される局部発振周波数の信号とを合成し、中間周波数に変換して第2フィルタ回路624へ出力する。
第2フィルタ回路624は、周波数変換回路622から入力された信号に対して中間周波数を中心として所定の範囲の周波数を通過させ、範囲外の周波数成分を遮断してIF増幅回路625へ出力する。
IF増幅回路625は、入力された信号をIF制御信号k2に応じた増幅度で増幅し、中間周波信号ifとして検波回路626に出力する。
検波回路626は、入力された中間周波信号ifを検波し、検波信号gを出力する。具体的には、中間周波信号ifから振幅成分であるベースバンド信号(図6(d)に示す間欠信号f(中間周波信号if)の外縁j)を検出する。そして、中間周波信号ifの振幅成分の正成分(中心線L1の上方)、または、負成分(中心線L1の下方)、或いは、正成分の絶対値と負成分の絶対値の和を検波信号g(図7(a)参照)として第3フィルタ回路627へ出力する。
第3フィルタ回路627は、入力された検波信号gを平滑化する処理を行い、タイムコード変換部70へ出力する。図7(a)は、検波信号gの波形の概形を示し、図7(b)は、第3フィルタ回路627が出力する時刻補正信号hの波形の概形を示す図である。図7(b)によれば、第3フィルタ回路627の時定数が充分に大きいため、時刻t1から時刻t2の間等の無信号状態となる波形部分は平滑化される。
以上、実施形態1によれば、表示制御信号生成部80が出力する表示制御信号aに基づいて、ノイズタイミング信号生成部86はエッジパルス信号bを生成する。そして、エッジパルス信号bを入力されたRF増幅回路620は、エッジパルス信号bに同期して回路の動作を一定時間停止する。従って、表示装置88及びこの表示装置88周辺で発生するノイズ信号cが、アンテナANTから混入したとしても、RF増幅回路620の一定時間の停止によって、ノイズ信号cが混入した部分はRF増幅回路620より後段の回路へ伝搬されない。このため、ノイズ信号cが混入した部分の信号は、電波受信装置62が最終的に出力する検波信号gには含まれず、本体内部から発生するノイズによる受信の劣化を防止することができる。
また、RF増幅回路620によって出力された間欠信号fは、各種処理が行われて中間周波信号ifとして検波回路626に入力される。そして、検波回路626は、入力された中間周波信号ifをもとに検波信号g(ベースバンド信号)を出力し、第3フィルタ回路627は、入力された検波信号gを平滑化する処理を行う。従って、RF増幅回路620の一定時間の動作停止による無信号状態を検波信号gは含んでいるが、第3フィルタ回路627による平滑化によって当該無信号部分をその前後の信号に合わせて補正することができる。
更に、時刻補正信号hは、検波信号gに比較して信号レベルが低下するが、S/N比の劣化はほとんどなく、時刻補正信号hに含まれる日時データの再生を行うことに影響はない。
また、遅延回路部82は、表示制御信号aによる表示装置88の制御を所定時間遅延させる。換言すると、遅延回路部82により、表示制御信号aは、当該信号による表示装置88の制御よりも早くノイズタイミング信号生成部86に入力される。従って、遅延回路部82が与える遅延時間によって、表示装置88の実際の回路動作に先んじて、ノイズタイミング信号生成部86がエッジパルス信号bを生成することができる。このため、表示制御信号生成部80の回路動作によって生じるノイズの混入をより確実に防止できる。
尚、実施形態1において、エッジパルス信号bによって動作を制御する回路をRF増幅回路620としたが、これに限られたものではなく、適宜変更可能である。以下に、エッジパルス信号bによって動作を制御する回路を、スイッチ回路SWとAGC回路628bとにした場合の変形例をそれぞれ説明する。
(変形例1)
実施形態1の電波時計1の変形例1を説明する。変形例1における電波時計1は、図1に示した実施形態1の受信制御部60を受信制御部60aに置き換えた構成である。
図8は、変形例1における電波受信装置62の回路構成の一例を示すブロック図である。変形例1における受信制御部60aは、図2のアンテナANTとRF増幅回路620との間にスイッチ回路SWを設けて短絡させるようにした構成と同様である。更に、ノイズタイミング信号生成部86が出力するエッジパルス信号bは、スイッチ回路SWへ出力される。尚、実施形態1において図2に示して説明した電波受信装置62と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図8によれば、ノイズタイミング信号生成部86は、エッジパルス信号bをスイッチ回路SWに出力する。スイッチ回路SWは通常はOFF状態となっているが、エッジパルス信号bを検出すると、このエッジパルス信号bに同期した時間、即ちパルス幅Pwに相当する時間の間、スイッチ回路SWはON状態となる。
以上、変形例1によれば、ノイズタイミング信号生成部86が出力するエッジパルス信号bがスイッチ回路SWに入力される。そして、スイッチ回路SWは、エッジパルス信号bのパルス幅Pwに同期してON状態となる。従って、表示装置88及びこの表示装置88周辺で発生するノイズ信号cが、アンテナANTから混入したとしても、スイッチ回路SWのON状態への切り替えによって、アンテナANTとRF増幅回路620の間が短絡される。これにより、アンテナANTに混入したノイズ信号cのエネルギーは放散されRF増幅回路620より後段の回路へ伝搬することを防ぐことができ、実施形態1と同様の効果が得られる。
(変形例2)
次に、実施形態1の電波時計1の変形例2を説明する。変形例2における電波時計1は、図1に示した実施形態1の受信制御部60を受信制御部60bに置き換えた構成である。
図9は、変形例2における電波受信装置62の回路構成の一例を示すブロック図である。変形例2における受信制御部60bは、図2のAGC回路628をAGC回路628bに置き換えた構成である。更に、ノイズタイミング信号生成部86が出力するエッジパルス信号bは、AGC回路628bへ出力される。尚、実施形態1において図2に示して説明した電波受信装置62と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図9によれば、ノイズタイミング信号生成部86は、エッジパルス信号bをAGC回路628bに出力する。
AGC回路628bは、実施形態1と同様の動作を行うとともに、エッジパルス信号bを検出すると、このエッジパルス信号bに同期してエッジパルス信号bのON時間、即ちパルス幅Pwに相当する時間の間、RF制御信号k1及びIF制御信号k2に代えて、RF制御信号k3及びIF制御信号k4を出力する。RF制御信号k3及びIF制御信号k4は、RF増幅回路620及びIF増幅回路625の出力信号を減衰させる。RF増幅回路620及びIF増幅回路625は、それぞれRF制御信号k3及びIF制御信号k4に従った減衰度で、入力信号を減衰させて出力する。
以上、変形例2によれば、表示装置88及び表示装置88周辺で発生するノイズ信号cが、アンテナANTから混入したとしても、RF増幅回路620及びIF増幅回路625によって、ノイズ信号cが混入した部分の標準電波dが減衰されるため、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
〔実施形態2〕
次に、本発明を適用した電波時計1の実施形態2について説明する。実施形態2における電波時計1は、図1に示した実施形態1の受信制御部60を受信制御部60cに置き換えた構成である。
図10は、実施形態2における電波受信装置62の回路構成の一例を示すブロック図である。実施形態2における受信制御部60cは、図2に示した実施形態1の検波回路626と第3フィルタ回路627との間にノイズ削除回路629を設けた構成である。更に、ノイズタイミング信号生成部86が出力するエッジパルス信号bは、ノイズ削除回路629へ出力される。尚、実施形態1において図2に示して説明した電波受信装置62と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
実施形態1と同様に表示制御信号生成部80は、表示制御信号aをノイズタイミング信号生成部86に出力する。アンテナANTは、受信信号eを受信する。この受信信号eには、ノイズ信号cが混入し重畳され、この受信信号eをアンテナANTは、電気信号に変換してRF増幅回路620に出力する。RF増幅回路620は、入力された受信信号eをRF制御信号k1に応じた増幅度で増幅し第1フィルタ回路621へ出力する。
IF増幅回路625は、第2フィルタ回路624によって入力された信号をIF制御信号k2に応じた増幅度で増幅し、中間周波信号if1として検波回路626に出力する。
検波回路626は、入力された中間周波信号if1を検波し、検波信号iを出力する。具体的には、中間周波信号if1から振幅成分であるベースバンド信号(図6(b)に示す受信信号e(中間周波信号if1)の外縁l)を検出する。また、中間周波信号if1の振幅成分の正成分(中心線L2の上方)、または、負成分(中心線L2の下方)、或いは、正成分と負成分の絶対値の和を検波信号i(図12参照)としてノイズ削除回路629へ出力する。
ノイズ削除回路629は、ノイズタイミング信号生成部86から入力されるエッジパルス信号bに同期させて検波回路626から入力される検波信号iを一定時間無信号として出力する。具体的なノイズ削除回路629の処理を、図11のフローチャートと、図12の信号の概略波形を用いて説明する。
先ず、ノイズ削除回路629は、ノイズタイミング信号生成部86から入力されるエッジパルス信号b(図6(c))を検出すると(ステップS21:Yes)、エッジパルス信号bに同期してエッジパルス信号bのON時間、即ちパルス幅Pwに相当する時間の間、検波信号iを無信号とする(ステップS23)。具体的には、図12に示す時刻t1から時刻t2、時刻t3から時刻t4の間の信号を無信号とする。そして、検波信号iの無信号とした部分を含んだ信号を検波信号g(図7(a))として第3フィルタ回路627へ出力する(ステップS25)。
また、ステップS21において、エッジパルス信号bを検出しなかった場合は(ステップS21:No)、そのまま検波信号gとして第3フィルタ回路627へ出力する(ステップS25)。
第3フィルタ回路627は、実施形態1と同様に入力された検波信号gを平滑化する処理を行い、時刻補正信号h(図7(b))としてタイムコード変換部70へ出力する。
以上、実施形態2によれば、ノイズ削除回路629は、エッジパルス信号bが入力され、エッジパルス信号bに同期して、検波信号iは無信号として出力する。従って、表示装置88及び表示装置88周辺で発生するノイズ信号cが、アンテナANTから混入したとしても、ノイズ信号cが混入した部分の標準電波dを、ノイズ削除回路629によって無信号状態とすることができ、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
尚、実施形態2において、ノイズ削除回路629は、検波回路626と第3フィルタ回路627との間に設けられたが、これに限られたものではなく、適宜変更可能である。以下に、ノイズ削除回路629をノイズ削除回路629aに置き換え、更にIF増幅回路625と検波回路626との間に設けた場合の変形例3を説明する。
(変形例3)
図13は、変形例3における電波受信装置62の回路構成の一例を示すブロック図である。変形例3における受信制御部60dは、図10のノイズ削除回路629をノイズ削除回路629aに置き換え、更に、ノイズ削除回路629aをIF増幅回路625と検波回路626との間に設けた構成である。また、ノイズタイミング信号生成部86は、エッジパルス信号bをノイズ削除回路629aへ出力する。尚、実施形態2において図10に示して説明した電波受信装置62と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図13によれば、変形例3の特徴であるノイズ削除回路629aには、IF増幅回路625とノイズタイミング信号生成部86との出力信号が入力される。更に、ノイズ削除回路629aの出力信号である間欠信号fは、検波回路626に出力される。
具体的には、ノイズ削除回路629aは、ノイズタイミング信号生成部86が出力するエッジパルス信号bを検出すると、エッジパルス信号bに同期してエッジパルス信号bのON時間、即ちパルス幅Pwに相当する時間の間、中間周波信号if1を無信号とする。そして、中間周波信号if1の無信号とした部分を含めて間欠信号fとして検波回路626へ出力する。検波回路626は、入力された間欠信号fを検波し、検波信号gを第3フィルタ回路627と、AGC回路628とへ出力する。
以上、変形例3によれば、ノイズ削除回路629aには、エッジパルス信号bのパルス幅Pwに同期した時間の間、中間周波信号if1を無信号として出力する。更に、この出力された信号(間欠信号f)は検波回路626によって検波され検波信号gとして出力される。従って、表示装置88及び表示装置88周辺で発生するノイズ信号cが、アンテナANTから混入したとしても、ノイズ削除回路629aによって、ノイズ信号cが混入した部分の受信信号eが無信号状態とされるため、実施形態2と同様の効果を得ることができる。
〔実施形態3〕
次に、本発明を適用した電波時計1の実施形態3について説明する。実施形態3における電波時計1は、図2に示した実施形態1の電波受信装置62を電波受信装置62eに置き換えた構成である。
図14は、実施形態3における電波受信装置62eの回路構成の一例を示すブロック図である。実施形態3における電波受信装置62eは、アンテナ部640と、アンプ642と、検波部644と、ローパスフィルタ646と、短絡回路648と、ノイズタイミング信号生成部86、表示装置88とを備えて構成される。尚、実施形態1において図2に示して説明した電波受信装置62と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
アンテナ部640は、コイル640aとコンデンサ640bとを並列接続して構成された共振回路である。アンテナ部640は標準電波dを受信して、受信した電波を電気信号(受信信号p)に変換して出力する。
短絡回路648は、FET(Field-effect Transistor;電界効果トランジスタ)648aを備えて構成され、ローパスフィルタ646から出力される平滑化パルス信号rに基づいて、アンテナ部640の出力を短絡させる。具体的には、平滑化パルス信号rがFET648aのゲート電圧として印加されている間、アンテナ部640の出力を短絡させる。この短絡回路648の短絡による無信号状態を含んだ信号を間欠信号qとする。
アンプ642は、検波部644から出力された利得制御信号k5に応じた増幅度で間欠信号qを増幅(或いは減衰)して、検波部644へ出力する。尚、アンプ642は、実施形態1のRF増幅回路620に相当するものである。
検波部644は、アンプ642により増幅(或いは減衰)された間欠信号qを検波して、標準タイムコードを抽出して、CPU10へ出力する。また、検波した信号の信号レベルを基に、利得制御信号k5を生成して、アンプ642へ出力する。尚、検波部644は、例えば、実施形態1のRF増幅回路620、第1フィルタ回路621、周波数変換回路622、局部発振回路623、第2フィルタ回路624、IF増幅回路625、検波回路626、第3フィルタ回路627、AGC回路628及びタイムコード変換部70の機能を有するものである。
ローパスフィルタ646は、抵抗646a及びコンデンサ646bを備えて構成され、ノイズタイミング信号生成部86から出力されたエッジパルス信号bを平滑化し、平滑化パルス信号rとして短絡回路648へ出力する。
次に、図15を参照しながら、電波受信装置62eの具体的な動作を説明する。同図(a)は、表示装置88が出力する表示制御信号aの概略波形である。この表示制御信号aのエッジ部分に同期するようにノイズ信号c(図4(c))が表示装置88及び表示装置88周辺から発生し、標準電波dに混入する。
図15(b)は、アンテナ部640により受信される受信信号pの波形の概形である。受信信号pには、ノイズ信号cが混入し重畳されている。
ノイズタイミング信号生成部86は、表示制御信号aのエッジ部分に同期したエッジパルス信号b(図15(c))を生成して、ローパスフィルタ648は、エッジパルス信号bを平滑化し、(図15(d)のような平滑化パルス信号rを出力する。
短絡回路648は、平滑化パルス信号rが入力されている間、例えば、時刻t10〜t12の間、アンテナ部640の出力を短絡させる。これにより、図15(e)のように、時刻t10〜t12、時刻t14〜t16の間の受信信号pに無信号状態の信号を含む間欠信号qがアンプ642へ出力される。更に、図15(b)では受信信号にノイズcの影響がしばらく残るが、図15(e)は受信信号にノイズcの影響が全く残らない。
以上、実施形態3によれば、ノイズタイミング信号生成部86が出力するエッジパルス信号bをローパスフィルタ646において平滑化して、短絡回路648に入力する。そして、短絡回路648は、平滑化パルス信号rが印加されている間、アンテナ部640の出力を短絡させる。これにより、アンテナ部640に蓄積されたエネルギーは放散され、ノイズ信号cが後段の回路へ伝搬することを防ぐことができ、実施形態1と同様の効果が得られる。
また、エッジパルス信号bは、表示制御信号aと同様にパルス波形の信号であるから、エッジパルス信号bのエッジ部分に同期するようにノイズが発生する可能性がある。エッジパルス信号bをローパスフィルタ646において平滑化することにより、エッジパルス信号bにより発生するノイズが低減される。これにより、エッジパルス信号bの影響で発生するノイズによる受信の劣化も防止することができる。
〔実施形態4〕
次に、図16を参照して、実施形態4を説明する。
上述した実施形態1〜3では、本発明を電波時計に適用した場合について説明したが、本実施形態では、本発明を中継器に適用した場合について説明する。中継器とは、例えば内部に電波が届き難い鉄骨住宅等の建物の窓際に設置され、長波標準電波を受信して正確な時刻情報を得て、この時刻情報を送信する装置である。そして、室内に設置された電波時計は、中継器から送信された時刻情報を受信して時刻修正を行う。
図16は、本発明を適用した中継器2の回路構成の一例を示すブロック図である。尚、中継器2の構成は、図1の電波時計1に送信部100を加えたものと同一構成である。このため、以下においては、図1と同一要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
送信部100は、CPU10から入力される標準タイムコードを所定の搬送波によって、中継電波としてアンテナ等を介して送信する。この時の搬送波は、受信する長波標準電波と同一であっても良いし、中継電波として専用の電波であっても良い。長波標準電波と同一である場合には、室内等に設置される電波時計は通常の電波時計であって良い。また、中継電波として専用の電波である場合には、電波時計には当該電波を受信する手段が必要となる。
以上、実施形態4によれば、中継器2は、実施形態1及び2に示した電波時計1を構成要素として持つ。従って、実施形態1及び2と同様の効果を得られる中継器を実現することができる。また、中継器2の電波受信装置62を、実施形態3における図14の電波受信装置62eに置き換えることにより、実施形態3と同様の効果を得られる中継器を実現することができる。
以上、4つの実施形態によれば、表示制御信号生成部80が出力する表示制御信号aをもとに生成するエッジパルス信号bによって、電波時計1を構成する各回路部の動作を一定時間停止したり、出力信号の信号レベルを制御したりする。これにより、受信信号e及びpのノイズ信号cが混入した部分の信号を、後段の回路へ伝搬させない。従って、本体内部で発生するノイズによる影響を防止することができる。
尚、以上の4つの実施形態において、表示制御信号生成部が出力するセグメント信号に同期する液晶駆動信号(表示制御信号a)のエッジ部分からエッジパルス信号bを生成したが、本発明の適用可能なものはこれに限られたものではなく、適宜変更可能である。例えば、LCDを制御するコモン信号等の制御信号をもとにエッジパルス信号bを生成することとしてもよい。これにより、コモン信号から発せられるノイズによる影響を防止することができる。
また、エッジパルス信号bのもととなる制御パルスを表示制御信号aとしたが、本発明の適用可能なものはこれに限られたものではなく、適宜変更可能である。例えば、表示装置88のバックライトのON/OFFによる操作信号をもとにエッジパルス信号bを生成してもよいし、電波時計に組み込まれた各種回路・機能に対する制御信号をもとにエッジパルス信号bを生成するとしても勿論可能である。
また、受信制御部60の受信方式として、スーパーヘテロダイン方式を用いることとしたが、ストレート方式を用いることとしてもよい。図17は、ストレート方式の受信制御部61の回路構成を示す図である。同図によれば、受信制御部61は、受信アンテナANTと、RF増幅回路620と、フィルタ回路630と、検波回路632とを備えて構成される。ストレート方式の受信制御部61を上述した各実施形態に適用するためには、各構成を次に示すように変更するとよい。
実施形態1に適用するためには、ノイズタイミング信号生成部86のエッジパルス信号bをRF増幅回路620へ出力し、RF増幅回路620の出力動作をエッジパルス信号bによって切り替えるように構成する。また、検波回路632が出力する検波信号を平滑化して、タイムコード変換部70へ出力する第3フィルタ回路627を設ければよい。
変形例1に適用するためには、エッジパルス信号bに基づいて、アンテナANTが出力する受信信号のエネルギーを放散させるスイッチ回路SWを設ける。また、検波回路632が出力する検波信号を平滑化して、タイムコード変換部70へ出力する第3フィルタ回路627を設ければよい。
変形例2に適用するためには、検波回路632から出力される検波信号及びエッジパルス信号bに基づいてRF増幅回路620の増幅度を制御するRF制御信号を出力するAGC回路628bを設ける。また、検波回路632が出力する検波信号を平滑化して、タイムコード変換部70へ出力する第3フィルタ回路627を設ければよい。
実施形態2に適用するためには、エッジパルス信号bに基づいて、検波回路632が出力する検波信号のタイムコード変換部70への出力を一時的に停止するノイズ削除回路629を設ける。また、ノイズ削除回路629が出力する信号を平滑化して、タイムコード変換部70へ出力する第3フィルタ回路627を設ければよい。
変形例3に適用するためには、エッジパルス信号bに基づいて、フィルタ回路630が信号の検波回路632への出力を一時的に停止するノイズ削除回路629aを設ける。また、検波回路632が出力する検波信号を平滑化して、タイムコード変換部70へ出力する第3フィルタ回路627を設ければいよい。
実施形態3に適用するためには、エッジパルス信号bに基づいて、アンテナ部640の出力を短絡させる短絡回路638を設け、また、エッジパルス信号bを平滑化して短絡回路648へ出力するローパスフィルタ648を設ければよい。
電波時計の機能構成を示すブロック図。 実施形態1の電波受信装置の回路構成を示すブロック図。 ノイズタイミング信号生成部の処理動作を示すフローチャート。 (a)表示制御信号、(b)エッジパルス信号、(c)ノイズ信号の概略波形を示す図。 RF増幅回路の処理動作を示すフローチャート。 (a)標準電波、(b)受信信号、(c)エッジパルス信号、(d)間欠信号の概略波形を示す図。 (a)検波信号、(b)検波補正信号の概略波形を示す図。 変形例1の電波受信装置の回路構成を示すブロック図。 変形例2の電波受信装置の回路構成を示すブロック図。 実施形態2の電波受信装置の回路構成を示すブロック図。 ノイズ削除回路の処理動作を示すフローチャート。 実施形態2の検波信号の概略波形を示す図。 変形例3の電波受信装置の回路構成を示すブロック図。 実施形態3の電波受信装置の回路構成を示すブロック図。 (a)表示制御信号、(b)受信信号、(c)エッジパルス信号、(d)平滑化パルス信号、(e)間欠信号の概略波形を示す図。 中継器の機能構成を示すブロック図。 ストレート方式の受信制御部の回路構成を示すブロック図。 長波標準電波の波形を示す図。
符号の説明
80 表示制御信号生成部
82 遅延回路部
86 ノイズタイミング信号生成部
88 表示装置
ANT アンテナ
620 RF増幅回路
625 IF増幅回路
626 検波回路
627 第3フィルタ回路
628 AGC回路
629 ノイズ削除回路

Claims (18)

  1. アンテナで受信信号を受信する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置において、
    前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段と、
    このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記受信信号を増幅させるための制御動作を一時的に停止するように制御する増幅動作停止制御手段と、
    を備えていることを特徴とする電波受信装置。
  2. 前記受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し、この変換された中間周波信号に基づく検波信号を出力する検波信号出力手段を更に備えている請求項1記載の電波受信装置。
  3. 前記増幅動作停止制御手段の制御によって前記受信信号を増幅させる制御動作が停止された信号が前記検波信号として出力された場合に、この出力された検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段を更に備えている請求項2記載の電波受信装置。
  4. アンテナで受信信号を受信する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置において、
    前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段と、
    このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記アンテナを短絡させて前記受信信号のエネルギーを放散する受信信号制御手段と、
    を備えていることを特徴とする電波受信装置。
  5. 前記受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し、この変換された中間周波信号に基づく検波信号を出力する検波信号出力手段を更に備えている請求項4記載の電波受信装置。
  6. 前記受信信号制御手段の制御によって前記受信信号が無信号とされて前記検波信号として出力された場合に、この出力された前記検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段とを備えている請求項5記載の電波受信装置。
  7. 前記ノイズタイミング信号を平滑化して出力するノイズタイミング信号平滑化手段を更に備え、
    前記受信信号制御手段は、前記ノイズタイミング信号平滑化手段により出力された信号に基づいて、予め定められている時間、前記アンテナを短絡させて前記受信信号のエネルギーを放散する信号短絡制御手段を有することを特徴とする請求項4に記載の電波受信装置。
  8. アンテナで受信信号を受信し利得制御信号に従った利得で増幅する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置において、
    前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段と、
    このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記利得制御信号から利得を減衰させる信号を出力する利得制御信号出力手段と、
    を備えていることを特徴とする電波受信装置。
  9. 前記受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し、この変換された中間周波信号に基づく検波信号を出力する検波信号出力手段を更に備えている請求項8記載の電波受信装置。
  10. 前記利得制御信号出力制御手段の制御によって前記利得制御信号から利得を減衰させる信号が出力された場合に前記中間周波信号を検波して出力された検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段とを更に備えている請求項9記載の電波受信装置。
  11. アンテナで受信信号を受信し増幅させて検波信号を出力する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置において、
    前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段と、
    このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記検波信号から出力された信号を無信号とする信号制御手段と、
    を備えていることを特徴とする電波受信装置。
  12. 前記受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し、この変換された中間周波信号に基づく検波信号を出力する検波信号出力手段を更に備えている請求項11記載の電波受信装置。
  13. 前記信号制御手段の制御によって前記検波信号から出力された信号が無信号とされた場合に、この出力された検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段とを更に備えている請求項12記載の電波受信装置。
  14. アンテナで受信した受信信号を増幅した信号を所定の発振信号と合成して中間周波信号に変換し検波信号として出力する受信部と情報を表示する表示部とを備えている電波受信装置において、
    前記表示部を表示制御するために出力されたパルス波形形状の表示制御信号のエッジ部分を検知し、このエッジ部分の発生タイミングに同期したノイズタイミング信号を出力するノイズタイミング信号出力手段と、
    このノイズタイミング信号出力手段から出力されたノイズタイミング信号に同期して、予め定められている時間、前記中間周波信号を無信号とする中間周波信号制御手段と、
    を備えていることを特徴とする電波受信装置。
  15. 前期中間周波信号制御手段の制御によって前記中間周波信号が無信号とされた場合に前記中間周波信号を検波して出力された検波信号を平滑化して出力する平滑化出力手段とを更に備えている請求項14記載の電波受信装置。
  16. 請求項1〜15の何れか一項に記載の電波受信装置において、
    表示部を表示制御するためのパルス波形形状の表示制御信号を生成する表示制御信号生成手段と、
    この表示制御信号生成手段によって生成された表示制御信号による表示制御を、予め定められている時間遅延させる時間遅延制御手段を更に備えたことを特徴とする電波受信装置。
  17. 請求項1〜16の何れか一項に記載の電波受信装置と、
    この電波受信装置から出力される信号に含まれる標準電波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段と、
    現在時刻を計数する時刻計数手段と、
    前記タイムコード生成手段によって生成された標準タイムコードに基づいて前記時刻計数手段で計数される現在時刻データを修正する修正手段と、
    を備えたことを特徴とする電波時計。
  18. 請求項1〜16の何れか一項に記載の電波受信装置と、
    この電波受信装置から出力される信号に含まれる標準電波信号に基づいて標準タイムコードを生成するタイムコード生成手段と、
    このタイムコード生成手段によって生成された標準タイムコードを送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする中継器。
JP2004087575A 2003-08-07 2004-03-24 電波受信装置、電波時計及び中継器 Expired - Fee Related JP4107258B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004087575A JP4107258B2 (ja) 2003-08-07 2004-03-24 電波受信装置、電波時計及び中継器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003289179 2003-08-07
JP2004087575A JP4107258B2 (ja) 2003-08-07 2004-03-24 電波受信装置、電波時計及び中継器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005073223A true JP2005073223A (ja) 2005-03-17
JP4107258B2 JP4107258B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=34425278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004087575A Expired - Fee Related JP4107258B2 (ja) 2003-08-07 2004-03-24 電波受信装置、電波時計及び中継器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4107258B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100804868B1 (ko) 2005-07-27 2008-02-20 가시오게산키 가부시키가이샤 전파수신장치, 전파수신회로 및 전파시계
US11406303B2 (en) 2013-09-30 2022-08-09 Safeop Surgical, Inc. Systems and methods for preventing contamination of recorded biological signals during surgery
US11963784B2 (en) 2013-11-07 2024-04-23 Safeop Surgical, Inc. Systems and methods for detecting nerve function
US11963775B2 (en) 2017-03-22 2024-04-23 Safeop Surgical, Inc. Medical systems and methods for detecting changes in electrophysiological evoked potentials
US11986321B2 (en) 2016-09-22 2024-05-21 Safeop Surgical, Inc. System and method for detecting and removing periodic non-physiological artifact from evoked potentials

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100804868B1 (ko) 2005-07-27 2008-02-20 가시오게산키 가부시키가이샤 전파수신장치, 전파수신회로 및 전파시계
US11406303B2 (en) 2013-09-30 2022-08-09 Safeop Surgical, Inc. Systems and methods for preventing contamination of recorded biological signals during surgery
US11963784B2 (en) 2013-11-07 2024-04-23 Safeop Surgical, Inc. Systems and methods for detecting nerve function
US11986321B2 (en) 2016-09-22 2024-05-21 Safeop Surgical, Inc. System and method for detecting and removing periodic non-physiological artifact from evoked potentials
US11963775B2 (en) 2017-03-22 2024-04-23 Safeop Surgical, Inc. Medical systems and methods for detecting changes in electrophysiological evoked potentials

Also Published As

Publication number Publication date
JP4107258B2 (ja) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7809341B2 (en) Radio wave reception device, radio wave clock, and repeater
TWI343717B (en) Q-quenching super-regenerative receiver
JP3903986B2 (ja) 時刻情報送受信装置、及び、時刻情報送受信用回路
JP2005303698A (ja) 高周波装置
JP4107258B2 (ja) 電波受信装置、電波時計及び中継器
WO2004084429A1 (ja) 高周波無線機
US7369831B2 (en) Radio wave receive, radio wave reception integrated circuit, wave clock, and repeater
US7542524B2 (en) Radio wave receiver, radio wave reception integrated circuit, wave clock, and repeater
JP4010231B2 (ja) 電波受信装置、電波時計及び中継器
US20050084047A1 (en) Clock signal correcting circuit and communicating apparatus
JP4003652B2 (ja) 電波受信装置、電波時計及び中継器
JP2007028493A (ja) 電波受信装置、電波受信回路及び電波時計
JP3876815B2 (ja) 電波受信装置、電波受信回路及び電波時計
JP2004080073A (ja) 電波受信装置及び電波時計
EP1540835B1 (en) Radio wave reception device and radio wave clock
JP3461903B2 (ja) 電波修正機能付き時計
JP2004147072A (ja) 電波受信装置、電波時計及び中継器
JP2005268938A (ja) 電波受信装置、電波時計及び中継装置、
JP2005062099A (ja) 時刻情報送受信装置及び時計
JP2007047046A (ja) 電波受信計時装置
US20080025155A1 (en) Receiving circuit and time piece
KR19980020457A (ko) 라디오 전파를 이용한 디지탈 시계의 시간 자동보정장치 및 그 제어방법
JP2005268902A (ja) 電波受信装置、電波時計及び中継装置
JP2004336457A (ja) 送受信モジュール
JP2003121570A (ja) 電波修正時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080324

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4107258

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees