JP2005073174A - 映像表示システムおよび方法 - Google Patents

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敏和 服部
Takashi Kuwabara
崇 桑原
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Abstract

【課題】 室内空間を狭めることなく映像の表示サイズを大きくしてその映像を見易くする映像表示システムを提供する。
【解決手段】 前席シート1A及び後席シート1Bが設置された自動車の車内空間において映像を表示する映像表示システムであって、映像を映すための映像光を投射する前座シート1Aの下に配置された投光器100と、投光器100から投射された映像光を反射するミラー10と、前席シート1Aに取り付けられ、ミラー10により反射された映像光を受けて映像を表示するスクリーン20とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映画やテレビ放送などの映像を表示する例えばプロジェクタなどを用いた映像表示システムに関し、特に、車載用の映像表示システムに関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disc)などの多彩なメディアによる映像や音楽を、自動車のリアシートで楽しめるRSE(Rear Seat Entertainment)の普及に伴って、そのRSEでの使用を目的とする車室内用の映像表示システムの普及が進んでいる。
このような映像表示システムには2つの種類がある。その種類の1つは、ディスプレイに画像源を直接観視可能なように表示させる標準的な直視型であり(例えば、特許文献1参照。)、他の1つは、比較的小さな表示体の画像源を、レンズなどの光学系処理により拡大投射することで、スクリーンに表示させる投射型である(例えば、特許文献2参照。)。
図12は、上記特許文献1の映像表示システムを説明するための説明図である。
この特許文献1の映像表示システムは、直視型であって、直接観視可能なように画像源を表示するディスプレイ装置903を備えている。
そして、このディスプレイ装置903は、液晶ディスプレイを具備し、その液晶ディスプレイを後方に向けた状態で、自動車の前席シート904のヘッドレスト部902の後側に設置されている。また、ヘッドレスト部902の前側にはクッション901が設置されている。
後席シートに着座した乗員は、ディスプレイ装置903の液晶ディスプレイに表示される映像を直視することでその映像を鑑賞する。
一方、上記特許文献2の映像表示システムは、投射型であって、映像を映し出すための映像光を投射する投光器(一般にプロジェクタと呼ばれる)を備えている。
この投光器は、前席シートの背もたれ部分に埋設され、投光器から投射された映像光は反射鏡によって反射されてスクリーン上に映像として映し出される。
特開平3−10476号公報 特表2001−506772号公報(第21図)
しかしながら、特許文献1の映像表示システムでは、映像の表示サイズがヘッドレスト部902のサイズに制限されて小さく、映像が見難くなってしまうという問題がある。また、表示サイズをヘッドレスト部902のサイズよりも無理に大きくすると、ディスプレイ装置903の重量が大きくなるため、衝突時における安全性が損なわれてしまう。
さらに、特許文献2の映像表示システムでは、投光器を前席シートの背もたれ部分に埋め込むために、背もたれ部分を厚くして投光器を設置するだけのスペースを確保する必要があり、その結果、車内空間が狭くなってしまうという問題がある。また、投光器の光源ランプの交換などのメンテナンスも困難である。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、室内空間を狭めることなく映像の表示サイズを大きくしてその映像を見易くする映像表示システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る映像表示システムは、第1の座席及び第2の座席が設置された空間内において映像を表示する映像表示システムであって、映像を映すための映像光を投射する前記第1の座席の下に配置された投光手段と、前記投光手段から投射された映像光を反射する反射手段と、前記第1又は第2の座席に取り付けられ、前記反射手段により反射された映像光を受けて映像を表示するスクリーンとを備えることを特徴とする。例えば、前記映像表示システムは、前記第1の座席を前席とし、前記第2の座席を後席とする自動車の車内空間に配設される。
これにより、投光手段から反射手段を介してスクリーンに映像光が投射されて、そのスクリーンに映像が表示されるため、スクリーンの大きさに応じて、映像の表示サイズを大きくしてその映像を見易くすることができる。さらに、スクリーンはそのサイズを大きくしても比較的軽量であるため、安全性を損なうことなく映像の表示サイズを大きくすることができる。また、投光手段が第1の座席の下に配置されていることにより、第1の座席及び第2の座席が設置された空間、つまり車内空間を狭めてしまうのを防ぐことができ、その車内空間を有効に利用することができる。
また、前記映像表示システムは、さらに、ユーザによる操作に応じて、前記投光手段と前記スクリーンとの間の光路長を変化させるように前記投光手段を移動させる移動手段を備えることを特徴としても良い。
これにより、ユーザによる移動手段の操作に応じて、投光手段が移動して、投光手段とスクリーンとの間の光路長が変化することにより、ユーザはスクリーンに映し出される映像のサイズを任意に設定することができる。
また、前記スクリーンが取り付けられた前記第1の座席又は第2の座席は移動自在に設置され、前記映像表示システムは、さらに、前記第1の座席又は第2の座席の位置を検出する座席位置検出手段と、前記座席位置検出手段による検出結果に基づき、前記投光手段と前記スクリーンとの間の光路長を一定に保つように前記投光手段を移動させる光路長固定手段とを備えることを特徴としても良い。又は、前記スクリーンが取り付けられた前記第1の座席又は第2の座席は移動自在に設置され、前記映像表示システムは、さらに、前記第1の座席又は第2の座席に取り付けられて前記投光手段を保持する保持手段を備えることを特徴としても良い。
これにより、スクリーンが取り付けられた第1の座席又は第2の座席が移動されても、投光手段とスクリーンとの間の光路長が一定に保たれるため、スクリーンに映し出される映像のサイズを一定に保つことができる。
さらに、前記投光手段は、前記投光手段に対向する部位を開閉自在に構成された前記第1の座席の下に配置されることを特徴としても良い。
これにより、第1の座席の一部を開くとその開口部から投光手段を覗き込むことができ、その開口部を介して投光手段を容易にメンテナンスすることができる。
なお、本発明は、映像を表示する映像表示方法としても実現することができる。
本発明の映像表示システムは、安全性を損なうことなく映像の表示サイズを大きくしてその映像を見易くすることができる。また、投光手段が第1の座席の下に配置されていることにより、第1の座席及び第2の座席が設置された空間を狭めてしまうのを防ぐことができ、その空間を有効に利用することができる。
以下、本発明の実施の形態における映像表示システムについて図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における映像表示システムの配置構成を示す構成図である。
この映像表示システムは、車内空間を狭めることなく映像の表示サイズを大きくしてその映像を見易くするものであって、映像を映し出すための映像光を投射する投光器100と、投光器100を前後方向に移動させる移動装置200と、その移動装置200を遠隔から操作するためのリモコン30と、前席シート1Aの位置を検出するシート位置検出器40と、投光器100から投射された映像光を反射するミラー10と、ミラー10によって反射された映像光を受けて映像を表示するスクリーン20とを備えている。
図2は、投光器100及びミラー10並びにスクリーン20の配置状態を示す配置図である。
この図2に示すように、ミラー10は支柱1pを介して前席シート1Aの後方下部に取着され、スクリーン20は、固定具2pを介して前席シート1Aの後方上部に取着されている。
また、移動装置200は、前席シート1Aの下側にある床面に取り付けられたレール3上に沿って前後方向に走行し、投光器100は、前席シート1Aの下で、映像光が投射される投射口を後方に向けた状態で移動装置200に載置されている。
つまり、ミラー10及びスクリーン20は前席シート1Aの前後移動に伴って移動し、投光器100は前席シート1Aとは独立して移動する。
そして、投光器100から投射された映像光は、まずミラー10によって反射されてスクリーン20の背面側に投射される。
ここで、スクリーン20は、所謂リアプロジェクションスクリーンと称されるものであって、背面から照射された映像光を前面に映像として表示する。これにより、後席シート1Bに着座する乗員(ユーザ)はスクリーン20に表示される映像を観賞することができる。
シート位置検出器40は、前席シート1Aの前後方向の位置を検出して、その検出結果をシート位置信号として移動装置200に出力する。
リモコン30は、ユーザからの操作に応じて、スクリーン20に映し出される映像の表示サイズを指示する内容のサイズ指示信号を、例えば赤外線による通信媒体を介して移動装置200に対して出力する。
投光器100は、自動車に搭載された例えばDVDプレーヤやTVチューナなどの機器から映画やテレビ放送の映像を示す映像信号を取得して、その映像を映し出すための映像光を投射する。
図3は、投光器100の構成を示すブロック図である。
この投光器100は、光源101と、照明光学系部102と、投射画像形成部103と、投射光学系部104と、映像入力部106と、投射レンズ部105とを備えている。
映像入力部106は、上記映像信号を取得してその映像信号を投射画像形成部103に出力する。
照明光学系部102は、光源101から出力された光を、映像光に適した特性の光に変換して投射画像形成部103に出力する。
投射画像形成部103は、透過型液晶パネルを備えており、映像入力部106から出力された映像信号に応じた画像をその透過型液晶パネルに表示させて、その画像が表示された透過型液晶パネルに、照明光学系部102から出力された光を透過させることで映像光を生成する。そして投射画像形成部103は、このように生成された映像光を投射光学系部104に出力する。
投射光学系部104は、投射画像形成部103から出力された映像光を光学的に処理して投射レンズ部105に出力する。
投射レンズ部105は、複数のレンズを組み合わせて構成されており、焦点距離を調整したり、スクリーン上に映し出される映像の表示サイズを光学的に変化させる。
移動装置200は、投光器100を前後方向に移動させることにより、投光器100とスクリーン20との間の距離を変化させて、スクリーン20に映し出される映像の表示サイズを変更させる。例えば、移動装置200は、投光器100を前方に移動させることで、投光器100とスクリーン20との間の距離を短くして、映像の表示サイズを小さくしたり、投光器100を後方に移動させることで、投光器100とスクリーン20との間の距離を長くして、映像の表示サイズを大きくしたりする。
図4は、移動装置200の外観を示す外観図である。
移動装置200は、断面略コ字状の筐体210と、筐体210の両側部にそれぞれ2つずつ回転自在に取り付けられた車輪201とを備えている。そして、投光器100はこの筐体210の凹部に載置される。
車輪201はレール3上に配置されて、筐体210内部に配設されたモータの駆動により回転する。
図5は、レール3上に配置された移動装置200の側面図である。
この図5に示すように、車輪201はその円周に沿って外側に突出する複数の凸部を備えて、これらの凸部がレール3上に形成された凹部に嵌合するように回転する。
これにより、移動装置200はレール3上を滑ることなく移動することができる。
図6は、移動装置200の筐体210内部の構成を示す構成図である。
このような移動装置200の筐体210内部には、上述のモータ225と、モータ225を制御する制御部220とが備えられている。
制御部220は、サイズ受信部221と、シート位置受信部224と、モータ制御部222と、記憶部223とを備えている。
サイズ受信部221は、リモコン30から送信されるサイズ指示信号を受信して、そのサイズ指示信号をモータ制御部222に対して出力する。
シート位置受信部224は、シート位置検出器40からシート位置信号を取得して、これをモータ制御部222に対して出力する。
記憶部223は、投光器100の位置を記憶するための領域を有する。
モータ制御部222は、投光器100による映像光の投射が行われている間、常時、シート位置受信部224からシート位置信号を取得して、そのシート位置信号により示される前席シート1Aの位置が変化したか否かを判別する。そして、前席シート1Aの位置が変化したと判別したときには、モータ制御部222は、記憶部223に予め記憶されている投光器100の位置を読み出し、前席シート1Aの位置の変化前におけるスクリーン20と投光器100との間の距離が、前席シート1Aの位置の変化後におけるスクリーン20と投光器100との間の距離と等しくなるように、モータ225を駆動させて車輪201を回転させることにより投光器100を移動させる。投光器100の移動後、モータ制御部222は、記憶部223に記憶されている投光器100の位置を、移動後の位置に更新させる。
これにより、前席シート1Aがそこに着座する乗員により前後方向に移動されても、その移動に応じて投光器100も移動するため、スクリーン20に映し出される映像の表示サイズを一定の大きさに保つことができる。
また、モータ制御部222は、サイズ受信部221からサイズ指示信号を取得すると、そのサイズ指示信号に示される映像の表示サイズを特定するとともに、記憶部223に予め記憶されている投光器100の位置を読み出す。そして、モータ制御部222は、その読み出した投光器100の位置に基づいて、特定した表示サイズとするために必要な投光器100の移動方向及び距離を導出する。次にモータ制御部222は、その導出した移動方向及び距離に投光器100が移動するようにモータ225を駆動させて車輪201を回転させる。投光器100の移動後、モータ制御部222は、記憶部223に記憶されている投光器100の位置を、移動後の位置に更新させる。
これにより、スクリーン20に映し出される映像の表示サイズを、リモコン30の操作に基づいて簡単に調整することができる。最適とされる映像の表示サイズは、例えば、ユーザの嗜好や映像の内容などによって異なるが、本実施の形態では、容易にその表示サイズを最適に設定することができるのである。また、投光器100及び移動装置200を前席シート1Aの下に配置したことにより、投光器100を比較的長い距離で移動させることができ、画像サイズの設定範囲を広くすることができる。
なお、本システムの起動時には、記憶部223には予め定められた投光器100の位置が初期設定位置として記憶されており、その位置に投光器100及び移動装置200があるものとする。したがって、記憶部223には、投光器100の現在位置が記憶されていることとなる。
図7は、モータ制御部222が映像の表示サイズを変更するときの動作を示すフロー図である。
まず、モータ制御部222は、リモコン30からサイズ受信部221を介してサイズ指示信号を取得し(ステップS100)、そのサイズ指示信号により示される映像の表示サイズを特定する(ステップS102)。
次に、モータ制御部222は、記憶部223に記憶されている投光器100の位置、つまり投光器100の現在位置を読み出す(ステップS104)。
そして、モータ制御部222は、ステップS104で読み出した投光器100の位置に基づき、スクリーン20に映し出される映像の表示サイズが、ステップ102で特定した表示サイズとなるために必要な投光器100の移動方向及び距離を導出する(ステップS106)。また、ここでモータ制御部222は、上記移動方向及び距離の代わりに移動装置200の車輪201の回転方向及び回転数を導出しても良い。
その後、モータ制御部222は、ステップS106で導出した移行方向及び移動距離に投光器100が移動するように、又は移動装置200の車輪201がステップS106で導出した回転方向及び回転数で回転するようにモータ225を駆動させる(ステップS108)。
そして、モータ制御部222は、記憶部223に記憶されている投光器100の位置を移動後の位置に更新する(ステップS110)。
ここで、投光器100からスクリーン20に対する焦点距離は、前席シート1Aや投光器100の移動により変化するが、この焦点距離は、投光器100の投射レンズ部105において光学的に調整される。この調整方法については、現在市販されているプロジェクタにおいて行われている方法と同様である。
このように、本実施の形態では、投光器100を前席シート1Aの下に配置して、ミラー10による反射を利用して、投光器100からの映像光を前席シート1Aに取り付けられたスクリーン20に当てて、そのスクリーン20に映像を表示させることによって、車内空間を狭めることなく映像を大きく表示して、ユーザに対して映像を見易くすることができる。したがって、後席シート1Bに着座するユーザは、映像を室内環境において大画面で楽しむことができる。
また、直視型の映像表示システムのように、重いディスプレイ装置を比較的高い部位に配設することがなく、安全性を向上することができる。
また、本実施の形態において、スクリーン20の表示面に柔軟な材質、例えば軟質塩化ビニルに拡散剤を混合したものなどを用いれば、衝突などの事故時に頭部を強打しても大きな怪我に至らず、安全性の向上をさらに図ることができる。
ここで、本実施の形態における投光器100のメンテナンスについて説明する。
図8は、投光器100のメンテナンスについて説明するための説明図である。
前席シート1Aの座部2は一辺を軸に回動して、開閉自在に構成されている。つまり、ユーザは、座部2を開くことにより、その開口部から床に設置された投光器100を覗き込むことができ、その状態で投光器100に対して、光源ランプの交換などのメンテナンスを簡単に行うことができる。また、座部2を開いて投光器100を車外に簡単に持ち出すことができる。
このように本実施の形態では、投光器100を前席シート1Aの下に配置するが、その前席シート1Aの座部2を開閉自在にすることにより、専門の取外し技術や工具を用いることなく簡単に投光器100に対してメンテナンスを行うことができる。
(変形例)
次に、上記本実施の形態における映像表示システムの変形例について説明する。
まず、投光器100及び移動装置200が設置される位置に関する変形例を説明する。
図9は、本変形例に係る映像表示システムの配置構成を示す構成図である。
投光器100及び移動装置200は、投射口を前方に向けた状態で後席シート1Bの下に配置される。そして、投光器100から前方に向かって投射された映像光は、ミラー10に反射されてスクリーン20の背面に照射される。
このように、投光器100及び移動装置200を後席シート1Bの下に配置しても、上記実施の形態と同様、車内空間を狭めることなく映像の表示サイズを大きくして、後席シート1Bに着座する乗員に対して、その映像を見易くすることができる。
次に、ミラーの数に関する変形例を説明する。
図10は、本変形例に係る映像表示システムの配置構成を示す構成図である。
本変形例に係る映像表示システムは、図1に示す映像表示システムに含まれる構成要素の他にさらにミラー10aを備えている。
このミラー10aは、前席シート1Aの背面に取着されており、ミラー10によって反射された映像光をさらに反射してスクリーン20の背面に照射する。
つまり、本変形例に係る映像表示システムでは、2枚のミラーを備えて、投光器100から投射された映像光をこれら2枚のミラーで反射させてスクリーン20に当てる。
このように、2枚のミラーを備えることによって、映像光の光路の設定が容易となるため、映像表示システムの配置設計の自由度を増すことができる。
次に、投光器100及び移動装置200の配設方法に関する変形例を説明する。
図11は、本変形例に係る投光器100及び移動装置200の配置状態を示す斜視図である。
本変形例に係る投光器100及び移動装置200は、保持部材800を用いて前席シート1Aの座部の裏面側に保持されている。
保持部材800は2つの板片810からなる。板片810は、略長方形の金属板の長手方向に沿った2つの側部を互いに反対方向に垂直に折り曲げて形成されており、一方の側部にはレール3が取り付けられ、他方の側部にはネジ止め用の孔が形成されている。
このような保持部材800の2つの板片810は、上記孔にネジを通して前席シート1Aの座部の裏面側に螺着される。その結果、2つの板片810は、投光器100及び移動装置200を抱え込むような形で座席シート1Aに取り付けられる。
そして、投光器100を載せた移動装置200は、保持部材800に取り付けられたレール3上に沿って移動する。
このように本変形例では、投光器100及び移動装置200を前席シート100に保持させていることによって、前席シート1Aが前後方向に移動されても、投光器100は前席シート1Aに付随して前席シート1Aと同じように移動して、投光器100とミラー10とスクリーン20との相対的な位置関係は変化することがなく、スクリーン20に映し出される映像の表示サイズを一定に保つことができる。その結果、本変形例では、移動装置200の制御部220は前席シート1Aの移動に応じた制御を行う必要が無く、制御部220の構成を簡単にすることができる。
以上、本発明に係る映像表示システムについて、本実施の形態及び変形例を用いて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態及び変形例では、反射ミラーを1枚又は2枚備えたが、3枚以上備えても良い。この場合には、映像光の光路の設定をさらに容易にして、映像表示システムの配置設計の自由度をさらに増すことができる。
また、本実施の形態及び変形例では、投光器100に外部からの映像信号を取得させたが、投光器100に映像信号を生成させても良い。この場合、投光器100は、例えばDVDプレーヤやTVチューナなどの機能を有する。
さらに、本実施の形態及び変形例では、移動装置200を前後方向に移動可能なように構成したが、左右方向又は斜め方向に移動可能なように構成しても良い。この場合には、ミラー10は、移動装置200の移動に応じて向きを変えて、投光器100から投射される映像光をスクリーン20の背面に向けて反射する。
さらに、本実施の形態及び変形例では、ミラー10を前席シート1Aに固定させたが、自動車内の床面に固定させても良い。
この場合には、前席シート1Aの前後方向の移動に応じて、ミラー10から見た投光器100とスクリーン20との間の角度が変わるため、ミラー10は、前席シート1Aの前後方向の移動に応じて向きを変えて、投光器100から投射された映像光をスクリーン20に対して反射する。
さらに、本実施の形態及び変形例では、本システムを自動車内に配設したが、列車やバスや飛行機の内部に配設しても良い。このような場合にも、車内や機内を狭めることなく映像の表示サイズを大きくして映像を見易くすることができる。
また、本実施の形態及び変形例では、移動装置200にモータ225及び車輪201を備えて前後に移動させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばスライドさせるなどの他の手段により移動装置200を前後に移動させても良い。
さらに、本実施の形態及び変形例では、リモコン30から赤外線による通信媒体を介してサイズ指示信号を出力させたが、無線有線を問わず他の通信媒体を介して出力させても良いことは言うまでもない。
また、本実施の形態及び変形例では、投射画像形成部103に透過型液晶パネルを備えたが、透過型液晶パネルの変わりに、反射型液晶パネルやDMD(Digital Micromirror Device)やCRTなどを備えても良い。上述のDMDは可動性を有する超小型の鏡の集合体であって、このDMDに光が当てられると個々の鏡の反射光に応じて画像源が形成される。そしてこのようなDMDが備えられた投光器は、DLP(「テキサス インスツルメンツ インコーポレーテッド」の登録商標)方式のプロジェクタとして構成される。
本発明にかかる映像表示システムは、室内空間を狭めることなく映像の表示サイズを大きくすることで、映像を見易くするという作用効果を有し、例えば自動車などの車内空間で映画やテレビ放送などの映像を後席シートの乗員に表示するRSEなどとして有用である。
本発明の実施の形態における映像表示システムの配置構成を示す構成図である。 同上の投光器及び反射ミラー並びにスクリーンの配置状態を示す配置図である。 同上の投光器の構成を示すブロック図である 同上の移動装置の外観を示す外観図である。 同上のレール上に配置された移動装置の側面図である。 同上の移動装置の筐体内部の構成を示す構成図である。 同上のモータ制御部が映像の表示サイズを変更するときの動作を示すフロー図である。 同上の投光器のメンテナンスについて説明するための説明図である。 同上の変形例に係る映像表示システムの配置構成を示す構成図である。 同上の他の変形例に係る映像表示システムの配置構成を示す構成図である。 同上のさらに他の変形例にかかる投光器及び移動装置の配置状態を示す斜視図である。 従来例の映像表示システムを説明するための説明図である。
符号の説明
1A 前席シート
1B 後席シート
10 ミラー
20 スクリーン
30 リモコン
40 シート位置検出器
100 投光器
200 移動装置

Claims (9)

  1. 第1の座席及び第2の座席が設置された空間内において映像を表示する映像表示システムであって、
    映像を映すための映像光を投射する前記第1の座席の下に配置された投光手段と、
    前記投光手段から投射された映像光を反射する反射手段と、
    前記第1又は第2の座席に取り付けられ、前記反射手段により反射された映像光を受けて映像を表示するスクリーンと
    を備えることを特徴とする映像表示システム。
  2. 前記映像表示システムは、さらに、
    ユーザによる操作に応じて、前記投光手段と前記スクリーンとの間の光路長を変化させるように前記投光手段を移動させる移動手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載の映像表示システム。
  3. 前記スクリーンが取り付けられた前記第1の座席又は第2の座席は移動自在に設置され、
    前記映像表示システムは、さらに、
    前記第1の座席又は第2の座席の位置を検出する座席位置検出手段と、
    前記座席位置検出手段による検出結果に基づき、前記投光手段と前記スクリーンとの間の光路長を一定に保つように前記投光手段を移動させる光路長固定手段と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の映像表示システム。
  4. 前記スクリーンが取り付けられた前記第1の座席又は第2の座席は移動自在に設置され、
    前記映像表示システムは、さらに、
    前記第1の座席又は第2の座席に取り付けられて前記投光手段を保持する保持手段
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の映像表示システム。
  5. 前記投光手段は、
    前記投光手段に対向する部位を開閉自在に構成された前記第1の座席の下に配置されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の映像表示システム。
  6. 前記スクリーンは、背面に映像光を受けて表面に映像を表示する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の映像表示システム。
  7. 前記映像表示システムは、
    前記第1の座席を前席とし、前記第2の座席を後席とする自動車の車内空間に配設される
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の映像表示システム。
  8. 第1の座席及び第2の座席が設置された空間内において映像を表示する映像表示方法であって、
    前記第1の座席の下に配置された投光器が映像を映すための映像光を投射する投射ステップと、
    前記投光器から投射された映像光を反射する反射ステップと、
    前記第1又は第2の座席に取り付けられたスクリーンが、前記反射ステップで反射された映像光を受けて映像を表示する表示ステップと
    を含むことを特徴とする映像表示方法。
  9. 前記映像表示方法は、さらに、
    ユーザによる操作に応じて、前記投光器と前記スクリーンとの間の光路長を変化させるように前記投光器を移動させる移動ステップ
    を含むことを特徴とする請求項8記載の映像表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009244372A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
FR2949403A1 (fr) * 2009-08-25 2011-03-04 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de projection video pour vehicule et dispositif de commande correspondant
JP2014073764A (ja) * 2012-10-04 2014-04-24 Yazaki Corp 負荷制御ユニット

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