JP2005070667A - 結像素子およびその製造方法 - Google Patents

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由起子 長坂
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Abstract

【課題】 結像特性が良好な結像素子を高精度に製造できる結像素子の製造方法を提供する。
【解決手段】 透光性を有する平板状の基板23の厚み方向一方側の表面部に、予め定める方向に並列する複数のレンズ24から成るレンズアレイ21を形成するレンズアレイ形成工程と、基板23の厚み方向他方側の表面部に、紫外線硬化樹脂から成る感光層35を形成する感光層形成工程と、基板23の厚み方向一方側から、レンズアレイ21を透過させ、このときレンズアレイ21に入射する処理光の入射角度、強度および照射時間のうち少なくともいずれか1つを変化させて、感光層35に紫外光の平行光である処理光を照射して、複数のルーフプリズム25から成るルーフプリズムアレイ22を形成するプリズム形成工程とを含む。
【選択図】 図4

Description

本発明は、たとえばファクシミリ装置、プリンタおよびイメージスキャナなどに搭載される光学系における結像素子およびその製造方法に関する。
ファクシミリ装置、プリンタおよびイメージスキャナなどの小形化および薄形化の要求が高まっており、このためには、読取光学系および書込光学系の小形化が必須となる。このための小形の結像光学系として、レンズアレイと、ルーフプリズムアレイまたはルーフミラーアレイとを一体構成とした等倍実像結像用素子が用いられている。
図13は、従来の結像素子1を示す断面図である。図14は、結像素子1を示す正面図である。結像素子1は、読取るべき原稿などの物体に臨んで配置される複数のレンズ2が1列に並んで形成される物体側レンズアレイ3と、電荷結合素子(Charge-Coupled
Devices;略称:CCD)に臨んで配置されるレンズ4が1列に並んで形成される結像側レンズアレイ5と、物体側レンズアレイ3のレンズ(以後「物体側レンズ」と表記することがある)2と結像側レンズアレイ5のレンズ(以後「結像側レンズ」と表記することがある)4との間に配置される複数のルーフプリズム6が1列に並んで形成されるルーフプリズムアレイ7とを有する(たとえば特許文献1参照)。ルーフプリズムアレイ7においてルーフプリズム6は、各ルーフプリズム6の稜線8が、物体側レンズ2および結像側レンズ4の並列方向に垂直な方向に延びるように配置される。またルーフプリズムアレイ7においてルーフプリズム6は、各ルーフプリズム6の稜線8が、隣接する物体側レンズ2の軸線および結像側レンズ4の軸線に対して45度の角度を成すように配置される。物体側レンズ2の間隔と、結像側レンズ4の間隔と、ルーフプリズムアレイ7のルーフプリズム6の間隔とは、同じである。
たとえば原稿などの物体表面9の点P1から出射された光束は、物体側レンズアレイ3の各レンズ2に入射してほぼ平行光束になった後、ルーフプリズムアレイ7のルーフプリズム6において2回反射して、ルーフプリズム6に入射した光束に対して垂直な方向に光路が変化して、結像側レンズアレイ5のレンズ4に入射して、たとえばCCDラインセンサの受光面などの結像面10の点P2で結像する。このようにルーフプリズム6の再帰反射機能によって、結像面において正立等倍実像が得られる。
また結像素子1には、物体側レンズアレイ3における隣接するレンズ2間および結像側レンズアレイ5における隣接するレンズ4間を遮光するアパーチャ11が設けられる。このアパーチャ11によって、結像素子1の結像特性を向上させる。
図15は、結像素子1による結像を説明するための図である。図15では、理解を容易にするために、物体側レンズアレイ3のうちの1つの物体側レンズ2、結像側レンズアレイ5のうちの1つの結像側レンズ4およびルーフプリズムアレイ7のうちの1つのルーフプリズム6だけを示している。ルーフプリズム6は、物体側レンズ2からの光束を結像側レンズ4に向けて反射する第1ルーフ面12および第2ルーフ面13を有する。第1ルーフ面12と第2ルーフ面13とは、互いに垂直に延びて連通し、第1ルーフ面12と第2ルーフ面13との境界線が稜線8となる。
物体表面の点からの光は、円錐状に拡散して物体側レンズ2に入射して平行光束となってルーフプリズム6に入射する。このときの平行光束の断面を、図15に示すように、平行光束断面14aとし、結像方向を明確にするため「F」の文字を記載する。ルーフプリズム6に入射した平行光束は、第1ルーフ面12および第2ルーフ面13において1回ずつ反射して、物体側レンズ2からルーフプリズム6に入射する平行光束に対して垂直な方向に光路が変化する。このように各ルーフ面12,13で反射されるときに、第1ルーフ面12に入射した平行光束は、第1ルーフ面12および第2ルーフ面13の順に反射されて、左右反転して第2ルーフ面13から出射する。また第2ルーフ面13に入射した平行光束は、第2ルーフ面13および第1ルーフ面12の順に反射されて、左右反転して第1ルーフ面12から出射する。したがって物体側レンズ2からルーフプリズム6に入射した平行光束は、ルーフプリズム6によって左右反転されてルーフプリズム6から出射するので、左右反転像が得られる。その後、結像側レンズ4に入射して、図15の参照符号14bに示すように、正立実像として結像される。
特許第3129991号公報
前述のように結像素子1のルーフプリズム6において、光束の分割および合成が行なわれるので、物体側レンズ2の軸線と、ルーフプリズムの稜線8と、結像側レンズ4の軸線とが互いに交差していない場合、結像される像が歪むといった現象が生じる。結像素子1において、物体側レンズアレイ3と、ルーフプリズムアレイ7と、結像側レンズアレイ5との間には、精度の高いアライメントが必要であり、アライメントにずれが生じた場合、結像性能の低下などの問題が生じる。しかしアレイ状に配置される微小なレンズおよびプリズムを全て高精度にアライメントすることは非常に困難である。
前述の結像素子1において、ルーフプリズムアレイ7は金型を用いた一体成型で製造されているけれども、ルーフプリズムアレイ7と、物体側レンズアレイ3と、結像側レンズアレイ5との間でアライメントされた金型を使ったとしても、アレイ状のルーフプリズム全体での特性の均一化は困難であり、加工誤差などによって、充分なアライメント精度が得られない。さらに、金型自体にアライメントを必要とするために、金型の設計も複雑であるので、金型の製作コストが高くなる。
また結像素子1には、物体側レンズアレイ3および結像側レンズアレイ5における隣接するレンズ2,4からの光を遮断して結像特性を向上させるためのアパーチャ11を設けられているけれども、このアパーチャ11によって、物体側レンズアレイ3に入射する光量が減少して、光利用効率が低下するといった問題もある。
本発明の目的は、結像特性が良好な結像素子を高精度に製造できる結像素子の製造方法および前記製造方法によって製造される結像素子を提供することである。
本発明は、透光性を有する平板状の基板の厚み方向一方側の表面部に、予め定める方向に並列する複数のレンズから成るレンズアレイを形成するレンズアレイ形成工程と、
基板の厚み方向他方側の表面部に、感光性材料から成る感光層を形成する感光層形成工程と、
基板の厚み方向一方側から、レンズアレイを透過させて感光層に処理光を照射して、複数のルーフプリズムから成るルーフプリズムアレイを形成するプリズム形成工程とを含むことを特徴とする結像素子の製造方法である。
また本発明は、プリズム形成工程において、レンズアレイに入射する処理光の入射角度、強度および照射時間のうち少なくともいずれか1つを変化させることによって、ルーフプリズムアレイを形成することを特徴とする。
また本発明は、感光層形成工程において感光性材料は、紫外線硬化樹脂であり、
プリズム形成工程において、処理光を紫外光として、感光層を硬化させることを特徴とする。
また本発明は、感光層形成工程において感光性材料は、感光性レジストであり、
プリズム形成工程において、処理光を紫外光として、感光層にルーフプリズムアレイの形状を露光し、現像によって感光層の未硬化部分を除去してルーフプリズムアレイの形状を形成し、基板の厚み方向他方側からエッチングすることによって、感光層のルーフプリズムアレイの形状を基板に転写して、基板の一部にルーフプリズムを形成することを特徴とする。
また本発明は、前述の製造方法によって製造される結像素子である。
また本発明は、レンズアレイにおける予め定める方向に並列する複数のレンズは、稠密して配置されることを特徴とする。
また本発明は、ルーフプリズムアレイにおける隣接するルーフプリズムの間には、遮光性を有する遮光部が設けられることを特徴とする。
また本発明は、1つのレンズアレイと1つのルーフプリズムから成り、レンズアレイにおけるレンズと、ルーフプリズムアレイにおけるルーフプリズムとは、個別に対応していることを特徴とする。
本発明によれば、レンズアレイ形成工程では、透光性を有する平板状の基板の厚み方向一方側の表面部に、予め定める方向に並列する複数のレンズから成るレンズアレイが形成される。続く感光層形成工程では、基板の厚み方向他方側の表面部に、感光性材料から成る感光層が形成される。プリズム形成工程では、基板の厚み方向一方側から、レンズアレイを透過させて感光層に処理光を照射して、複数のルーフプリズムから成るルーフプリズムアレイが形成される。このようにルーフプリズムアレイは、レンズアレイによる処理光の焦点位置に形成されるので、レンズアレイと、ルーフプリズムアレイとの光学的な位置決め精度を極めて高くすることができる。このようにして製造された結像素子では、レンズアレイとルーフプリズムアレイとを個別に成型した場合に比べて、基板の厚み方向一方側から光を照射したときに、レンズアレイを透過する光の光軸と、ルーフプリズムを透過する光の光軸とを可及的に一致させることができ、結像素子の結像特性が良好となる。
また本発明によれば、プリズム形成工程では、レンズアレイに入射する処理光の入射角度、強度および照射時間のうち少なくともいずれか1つを変化させることによって、ルーフプリズムアレイが形成される。これによってレンズアレイと、ルーフプリズムアレイとの光学的な位置決め精度を極めて高くすることが実現できる。さらに、たとえば処理光の感光層における強度分布を先端の鋭い円錐形状となるよう処理光の入射角度および強度を調整することによって、形成されるルーフプリズムの稜線を鋭くすることができ、良好な結像性能を得ることができる。またたとえば金型による成型でレンズアレイだけを形成しておき、このように形成されたレンズアレイを用いてルーフプリズムアレイを形成するので、高精度のアライメントが必要とされる複雑な金型を用いてレンズアレイとルーフプリズムアレイとを一体成型で製造する場合に比べて、金型の設計が簡略化できる。これによって結像素子の製造コストを低くすることができる。
また本発明によれば、感光層形成工程における感光性材料は、紫外線硬化樹脂であり、プリズム形成工程では、処理光を紫外光として、感光層を硬化させる。このように紫外線硬化樹脂である感光層を硬化させて、ルーフプリズムアレイを形成するので、高精度の機械加工および位置決めが必要な複雑な金型を用いることなく結像素子を製造することができる。これによって結像素子の製造コストを低くすることができる。
また本発明によれば、感光層形成工程における感光性材料は、感光性レジストであり、プリズム形成工程では、処理光を紫外光として、感光層にルーフプリズムアレイの形状を露光し、現像によって感光層の未硬化部分を除去してルーフプリズムアレイの形状を形成し、基板の厚み方向他方側からエッチングすることによって、感光層のルーフプリズムアレイの形状を基板に転写して、基板の一部にルーフプリズムが形成される。このように基板の厚み方向他方側からエッチングして、感光層のルーフプリズムアレイの形状を基板に転写することによって、基板の厚み方向の寸法が小さくなる。これによってルーフプリズムアレイの出射面から結像面までの距離が長くなるので、レンズアレイにおいてマイクロレンズのような焦点距離の短い微小なレンズを用いても結像させることができる。したがって小形の結像素子を製造することができる。
また本発明によれば、前述の製造方法で結像素子を製造することによって、製造された結像素子は、前述の作用および効果を達成することができる。
また本発明によれば、レンズアレイにおける予め定める方向に並列する複数のレンズは、稠密して配置されるので、レンズアレイに入射する光を有効に用いることができ、光の利用効率を高めることができる。
また本発明によれば、ルーフプリズムアレイにおける隣接するルーフプリズムの間には、遮光性を有する遮光部が設けられるので、レンズアレイにおけるレンズが稠密して配置されて光利用効率を向上できるとともに、結像特性を高めることができる。
また本発明によれば、1つのレンズアレイと1つのルーフプリズムで構成されるので、部品点数を減らすことができ、製造コストを低くすることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態の結像素子20を示す斜視図である。図2は、結像素子20を示す側面図である。図3は、結像素子20を示す平面図である。結像素子20は、レンズアレイ21、ルーフプリズムアレイ22および基板23を含む。レンズアレイ21、光学的に等価な複数のレンズ24から成り、複数のレンズ24が予め定める方向に直線状に並列して、透光性を有する基板23の厚み方向一方側の表面部に接続されている。ルーフプリズムアレイ22は、光学的に等価な複数のルーフプリズム25を含み、複数のルーフプリズム25が、前記予め定める方向に直線状に並列して、基板23の厚み方向他方側の表面部に接続されている。ルーフプリズム25は、屋根形プリズム、ダハプリズムおよびアミシプリズムとも呼ばれる光学部品である。
レンズアレイ21におけるレンズ24と、ルーフプリズムアレイ22におけるルーフプリズム25とは、1対1に個別に対応して設けられる。ルーフプリズムアレイ22における隣接する2つのルーフプリズム25の間には、遮光性を有する遮光部26が設けられる。これによって隣接する2つのルーフプリズム25のうちの一方のルーフプリズム25からの迷光が、他方のルーフプリズム25に入射することを防止することができる。ルーフプリズム25は、その稜線27と当該ルーフプリズム25に対応するレンズ24の軸線とが交差するように、また前記稜線27とルーフプリズム25の並列する方向とが垂直になるように配置される。前記稜線27とレンズ24の軸線との成す角度ψは45度である。ルーフプリズム25において、稜線27を挟む2つのルーフ面(「ダハ面」とも呼ばれる)28,29は、互いに垂直である。
たとえば原稿などの物体表面30の点P1から出射された光束は、レンズアレイ21の各レンズ24に入射して平行光束になった後、基板23を透過してルーフプリズムアレイ22のルーフプリズム25の2つのルーフ面28,29で1回ずつ合計2回反射することで、ルーフプリズム25に入射した光束に対して垂直な方向に光路が変化してルーフプリズムアレイ22から出射して、たとえばCCDラインセンサの受光面などの結像面31の点P2で結像する。このようにルーフプリズム25の再帰反射機能によって、結像面において正立等倍実像が得られる。
本実施の形態において、レンズアレイ21の各レンズ24は、物体表面30に臨む厚み方向一方側の表面が凸球面状の平凸レンズであって、焦点距離が5.0ミリメートル、厚み方向他方側の表面が一辺の長さ1.0ミリメートルの正方形状、厚みが0.2ミリメートルであってもよい。レンズアレイ21においてレンズ24は、前述の予め定める方向に稠密に並列して配置される。ルーフプリズムアレイ22の各ルーフプリズム25は、屈折率が1.59の紫外線硬化樹脂で形成されている。ルーフプリズムアレイ22の各ルーフプリズム25の光が入射する面に垂直な方向の寸法は、1,5ミリメートルであってもよい。
一般的に光学の結像関係として、凸形の理想レンズの結像では、その焦点距離をf、物体表面30の点P1からレンズまでの距離をa、レンズからレンズの結像面の点P2までの距離をbとし、a、b共に空気中換算の距離とした場合、これらのf,a,bの間には、次式(1)の結像関係が成立する。
1/f = 1/a + 1/b …(1)
このときレンズの倍率は、b/aである。したがってaおよびbの値をそれぞれレンズの焦点距離fの2倍の2fとすることで、等倍の像を得ることができる。
結像素子20は、物体表面30側のレンズアレイ21だけで結像する。レンズアレイ21のレンズ24の焦点距離をf、物体表面30の点P1からレンズ24までの距離をa、レンズ24から結像面31の点P2までの距離をb(=b+b+b)とすると、前述のようにa=2f,b=2fとすると、等倍の像を得ることができる。ここでbは、屈折率nのレンズ24およびルーフプリズム25を透過した距離b12=b+bと、bの空気中を通過した距離とを足し合わせたものであるので、屈折率n中の距離b12を空気中の距離に換算した距離b12/nとbとを合わせたb12/n+bで表される。したがってb=b12/n+b=2fのとき、正立等倍像を得ることができる。
本実施の形態では、レンズアレイ21の各レンズ24の焦点距離fは5.0ミリメートルであるので、正立等倍像を得るためには、物体表面30からレンズ24までの距離aを10ミリメートルとすればよい。レンズアレイ21においてレンズ24は、前述の予め定める方向に稠密に並列して配置されるので、隣接する2つのレンズ24が、物体表面30においてそれぞれ1/2(0.5ミリメートル)ずつ像高hを重ねるとすると、各レンズ24の像高hは1.0ミリメートルとなり、レンズ24には軸線を中心として、θ=−5.7度以上、+5.7度以下の広がり角度をもった光束が入射する。レンズ24およびルーフプリズム25の屈折率nを1.59とすると、ルーフプリズム25における広がり角度θは、−3.6度以上、+3.6度以下となる。ルーフプリズム25の稜線27はレンズ24の軸線に対して45度を成すように配置されているので、稜線27に対しては、41.4度以上、48.6度以下の広がり角度θを持つ光束が入射する。
ここで屈折率nのルーフプリズム25の屈折率nの空気に対する全反射条件の臨界角θは、次式(2)で表される。
θ = sin−1(n/n) …(2)
前式(2)に、空気の屈折率n=1ルーフプリズム25の屈折率n=1.59を代入すると、臨界角θ=38.9度となり、前記拡がり角θが前記臨界角θよりも大きくなるので、ルーフプリズム25での光束は全反射条件を満たす。したがって物体表面30の点P1からの全ての光束がルーフプリズム25によって直角に光路を曲げられて、結像面31上の点P2として結像する。
以上のように本実施の形態の結像素子20によれば、レンズアレイ21における予め定める方向に並列する複数のレンズ24は、稠密して配置されるので、レンズアレイ21に入射する光を有効に用いることができ、光の利用効率を高めることができる。
また本実施の形態の結像素子20によれば、ルーフプリズムアレイ22における隣接するルーフプリズム25の間には、遮光性を有する遮光部が設けられるので、レンズアレイ21におけるレンズ24が稠密して配置されて光利用効率を向上できるとともに、結像特性を高めることができる。
また本実施の形態の結像素子20によれば、レンズアレイ21におけるレンズ24と、ルーフプリズムアレイ22におけるルーフプリズム25とは、個別に対応しているので、部品点数を減らすことができ、製造コストを低くすることができる。
図4は、本発明の第2の実施形態の結像素子20の製造方法の各工程を示すレンズアレイ21およびルーフプリズムアレイ22の並列方向に垂直な方向から見た断面図である。図5は、結像素子20の製造方法の各工程を示すレンズアレイ21およびルーフプリズムアレイ22の並列方向から見た断面図である。
図6は、結像素子20のレンズアレイ21を形成するためのスタンパ32の一部を示す断面図である。図7は、スタンパ32の一部を示す平面図である。スタンパ32には、予め定める方向に並列する複数の凹所33が形成される。この凹所33は、レンズアレイ21の形状に対応して形成され、1.0ミリメートル角、深さ0.2ミリメートルである。図4(1)および図5(1)に示す第1工程では、スタンパ32となる石英基板の厚み方向一方側の表面にポジ型電子線レジストを塗布し、電子線露光によって凹形状を形成し、ドライエッチングによって石英基板に凹形状を転写して凹所33を形成して、図6および図7に示すスタンパ32を形成し、第2工程に進む。
図4(2)および図5(2)に示す第2工程では、スタンパ32の凹所33に透光性を有し高屈折率の紫外線硬化樹脂34を滴下して、第3工程に進む。
図4(3)および図5(3)に示す第3工程では、スタンパ32と基板23の厚み方向一方側の表面部とによって、紫外線硬化樹脂34を挟み込み加圧して、第4工程に進む。前記基板23の材質は、透光性を有する石英であってもよく、厚みは、たとえば4ミリメートルであってもよい。基板23とスタンパ32によって紫外線硬化樹脂34を挟み込む前に、基板23の厚み方向一方側の表面部に、紫外線硬化樹脂34との密着性を強めるカップリング剤を塗布しておくことが望ましい。
図4(4)および図5(4)に示す第4工程では、スタンパ32と協働して紫外線硬化樹脂34を挟みこんでいる基板23の厚み方向他方側の表面部から紫外線を照射して、紫外線硬化樹脂34を硬化させて、第5工程に進む。
図4(5)および図5(5)に示す第5工程では、基板23からスタンパ32を離脱させることによって、基板32の厚み方向一方側の表面部に予め定める方向に並列する複数のレンズ24から成るレンズアレイ21が形成され、第6工程に進む。レンズアレイ形成工程である第2工程〜第5工程におけるレンズアレイ21の形成は、2P(Photo-
Polymerization)法と呼ばれる方法である。
図4(6)および図5(6)に示す感光層形成工程である第6工程では、基板23の厚み方向他方側の表面部に、感光性材料、本実施の形態では紫外線硬化樹脂をスピンコートによって塗布して感光層35を形成して、第7工程に進む。感光層35の厚みは、たとえば1.5ミリメートルであってもよい。第6工程において塗布される紫外線硬化樹脂は、露光量によって着色濃度が変わり、過露光すると濃く着色して可視光域の透過率が低くなる特性を有する。
図4(7)および図5(7)に示すプリズム形成工程である第7工程では、感光層35を形成する紫外線硬化樹脂が感度を有する、波長365ナノメートル付近の紫外光の平行光束を処理光として、基板23の厚み方向一方側からレンズアレイ21を透過させて、感光層35に処理光を照射して、第8工程に進む。
図8は、図4(7)を拡大して示す断面図である。図9は、図5(7)を拡大して示す断面図である。図8および図9では、理解を容易にするために、レンズアレイ21のレンズ24のうち1つだけを示している。レンズ24を透過した処理光の焦点は、感光層35のほぼ中央にある。レンズ24に入射する処理光の入射角度を変化させると、焦点は1点鎖線L1で示したような軌跡を描く。焦点近傍の強度分布は、焦点を最大値とするガウシアン形状となっているので、焦点近傍から感光層35の硬化が促進する。このとき処理光の強度を強めることで、処理光の光軸L2に沿う楕円状に露光強度分布範囲を広げることができる。したがって焦点位置よりも深く露光したいとき、強度を強めることで、所望の形状を形成する。また、感光層35の硬化度合いは、露光強度と露光時間との積で決定されるので、露光時間を長くすることでも同じ効果を得ることができる。また、このとき感光層35における露光強度分布に一致する硬化の形状は、先端の鋭い円錐形状になるので、その先端を用いることでルーフプリズム25の稜線27近傍を先鋭に形成することができる。したがって、ルーフプリズム25を形成するためには、レンズ24に入射する処理光の入射角度を変化させて焦点位置を移動させてルーフ面28,29の幅方向を設定し、また露光強度および露光時間の少なくともいずれか一方を変化させて露光量を変えて、硬化深さを変化させることでルーフ面28,29の基板厚み方向を設定する。
図4(8)および図5(8)に示す第8工程では、感光層35の未硬化部分をエタノールなどの有機溶剤中に適当な時間浸漬することで除去してルーフプリズム25を形成し、隣接する2つのルーフプリズム25の間に遮光性を有する遮光部26を形成して、ルーフプリズム25および遮光部26から成るルーフプリズムアレイ22を形成する。
以上のように本実施の形態の結像素子20の製造方法によれば、レンズアレイ形成工程である第2工程〜第5工程では、透光性を有する平板状の基板23の厚み方向一方側の表面部に、予め定める方向に並列する複数のレンズ24から成るレンズアレイ21が形成される。続く感光層形成工程である第6工程では、基板23の厚み方向他方側の表面部に、感光性材料から成る感光層35が形成される。プリズム形成工程である第7工程では、基板23の厚み方向一方側から、レンズアレイ21を透過させて感光層35に処理光である紫外光の平行光束を照射して、複数のルーフプリズム25から成るルーフプリズムアレイ22が形成される。このようにルーフプリズムアレイ22は、レンズアレイ21による処理光の焦点位置に形成されるので、レンズアレイ21と、ルーフプリズムアレイ22との光学的な位置決め精度を極めて高くすることができる。また結像素子20の第1ルーフ面28と第2ルーフ面29との成す角度を、可及的確実に90度とすることができる。このようにして製造された結像素子20では、レンズアレイ21とルーフプリズムアレイ22とを個別に成型した場合に比べて、基板23の厚み方向一方側から光を照射したときに、レンズアレイ21を透過する光の光軸と、ルーフプリズム25を透過する光の光軸とを可及的に一致させることができ、結像素子20の結像特性が良好となる。また前述のように光学的な位置決め精度を極めて高くできるので、物体側に1つのレンズアレイを用いるだけでも良好な結像特性が得られる。したがって1つのレンズアレイと1つのルーフプリズムアレイとだけで結像素子20を構成できるので、製造コストを低くすることができる。
また本実施の形態の結像素子20の製造方法によれば、プリズム形成工程である第7工程では、レンズアレイ21に入射する処理光の入射角度、強度および照射時間のうち少なくともいずれか1つを変化させることによって、ルーフプリズムアレイ22が形成される。これによってレンズアレイ21と、ルーフプリズムアレイ22との光学的な位置決め精度を極めて高くすることが実現できる。さらに、たとえば処理光の感光層35における強度分布を先端の鋭い円錐形状となるよう処理光の入射角度および強度を調整することによって、形成されるルーフプリズム25の稜線27近傍を鋭くすることができ、良好な結像性能を得ることができる。またたとえば金型による成型でレンズアレイ21だけを形成しておき、このように形成されたレンズアレイ21を用いてルーフプリズムアレイ25を形成するので、高精度のアライメントが必要とされる複雑な金型を用いてレンズアレイとルーフプリズムアレイとを一体成型で製造する場合に比べて、金型の設計が簡略化できる。これによって結像素子20の製造コストを低くすることができる。
また本実施の形態の結像素子20の製造方法によれば、感光層形成工程である第6工程における感光性材料は、紫外線硬化樹脂であり、プリズム形成工程である第7工程では、処理光を紫外光として、感光層35を硬化させる。このように紫外線硬化樹脂である感光層35を硬化させて、ルーフプリズムアレイ22を形成するので、高精度の機械加工および位置決めが必要な複雑な金型を用いることなく結像素子20を製造することができる。これによって結像素子20の製造コストを低くすることができる。
図10は、本発明の第3の実施形態の結像素子20Aの製造方法の各工程を示すレンズアレイ21およびルーフプリズムアレイ22の並列方向に垂直な方向から見た断面図である。図11は、結像素子20Aの製造方法の各工程を示すレンズアレイ21およびルーフプリズムアレイ22の並列方向から見た断面図である。
図10(1)および図11(1)に示す第1工程では、スタンパ32となる石英基板の厚み方向一方側の表面にポジ型電子線レジストを塗布し、電子線露光によって凹形状を形成し、ドライエッチングによって石英基板に凹形状を転写して凹所33を形成して、図6および図7に示すスタンパ32を形成し、第2工程に進む。
図10(2)および図11(2)に示す第2工程では、スタンパ32の凹所33に透光性を有し高屈折率の紫外線硬化樹脂34を滴下して、第3工程に進む。
図10(3)および図11(3)に示す第3工程では、スタンパ32と基板23Aの厚み方向一方側の表面部とによって、紫外線硬化樹脂34を挟み込み加圧して、第4工程に進む。前記基板23Aの材質は、透光性を有する樹脂、たとえばポリイミド、ポリカーボネイトおよびアクリルであってもよく、厚みは、たとえば4ミリメートルであってもよい。基板23Aとスタンパ32によって紫外線硬化樹脂34を挟み込む前に、基板23Aの厚み方向一方側の表面部に、紫外線硬化樹脂34との密着性を強めるカップリング剤を塗布しておくことが望ましい。
図10(4)および図11(4)に示す第4工程では、スタンパ32と協働して紫外線硬化樹脂34を挟みこんでいる基板23Aの厚み方向他方側の表面部から紫外線を照射して、紫外線硬化樹脂34を硬化させて、第5工程に進む。
図10(5)および図11(5)に示す第5工程では、基板23Aからスタンパ32を離脱させることによって、基板32の厚み方向一方側の表面部に予め定める方向に並列する複数のレンズ24から成るレンズアレイ21が形成され、第6工程に進む。レンズアレイ形成工程である第2工程〜第5工程におけるレンズアレイ21の形成は、2P(Photo-Polymerization)法と呼ばれる方法である。
図10(6)および図11(6)に示す感光層形成工程である第6工程では、基板23の厚み方向他方側の表面部に、感光性材料、本実施の形態ではネガレジストをスピンコートによって塗布して感光層35Aを形成して、第7工程に進む。感光層35Aの厚みは、たとえば1ミリメートルであってもよい。
図10(7)および図11(7)に示す第7工程では、感光層35Aを形成する紫外線硬化樹脂が感度を有する、波長365ナノメートル付近の紫外光の平行光束を処理光として、基板23Aの厚み方向一方側からレンズアレイ21を透過させて、感光層35に処理光を照射して、第8工程に進む。
図10(8)および図11(8)に示す第8工程では、感光層35Aの未硬化部分をエタノールなどの有機溶剤中に適当な時間浸漬することで除去してルーフプリズム転写体36を形成する。
図10(9)および図11(9)に示す第9工程では、ドライエッチングによって、ルーフプリズム転写体36の形状を基板23Aに転写する。このとき感光層35Aと基盤24Aとの選択比、換言すれば、基盤24Aのエッチングレートと感光層35Aのエッチングレートとの比を大きくすることで、基板23Aには感光層35Aのルーフプリズム転写体36の形状が、基盤23Aの厚み方向に平行な転写方向に選択比倍拡大される。このときルーフプリズム転写体36におけるルーフプリズム25Aの出射面に相当する部分は、露光時の強度分布の関係から斜面となっており、上部が突き出た形状となる。この形状を基板23Aにエッチングで転写する場合、上部の突き出した部分がマスクとなり、転写後の形状は図11(9)に示すように垂直な面となるけれども、光学的には影響ない。本実施の形態において、プリズム形成工程は、第7工程〜第9工程で構成される。
図12は、前述の製造方法によって製造された結像素子20Aを示す側面図である。図10および図11に示す製造方法によって製造された結像素子20Aは、図4および図5に示す製造方法によって製造された結像素子20と光学的には大略的に同様であるので、詳細な説明は省略する。図12に示す結像素子20Aは、レンズアレイ21の各レンズ24の焦点位置にある感光層35Aをルーフプリズムの形状となるルーフプリズム転写体36を形成して露光し、基板23Aの厚み方向他方側の表面部にドライエッチングによってルーフプリズムの形状を転写するため、レンズ24からルーフプリズム25Aまでの距離bが、図4に示す製造方法で製造された結像素子20よりも短くなる。またレンズ24から結像面31の点P2までの距離b(=b+b+b)は、等倍結像の関係から2fであるので、ルーフプリズム25Aから結像面31の点P2までの距離b+bは、レンズ24の焦点距離fとbとで決定される。したがってbを短くすることで、b+bが長くなり、焦点距離fが短くても、結像面31までの距離を確保することができる。
以上のように本実施の形態の結像素子20Aの製造方法によれば、レンズアレイ形成工程である第2工程〜第5工程では、透光性を有する平板状の基板23Aの厚み方向一方側の表面部に、予め定める方向に並列する複数のレンズ24から成るレンズアレイ21が形成される。続く感光層形成工程である第6工程では、基板23Aの厚み方向他方側の表面部に、感光性材料から成る感光層35Aが形成される。プリズム形成工程である第7工程〜第9工程では、基板23Aの厚み方向一方側から、レンズアレイ21を透過させて感光層35Aに処理光である紫外光の平行光束を照射して、ルーフプリズム転写体36が形成される。このようにルーフプリズム転写体36は、レンズアレイ21による処理光の焦点位置に形成されるので、レンズアレイ21と、ルーフプリズム転写体36との光学的な位置決め精度を極めて高くすることができる。このようにして製造された結像素子20Aでは、レンズアレイ21とルーフプリズムアレイ22Aとを個別に成型した場合に比べて、基板23Aの厚み方向一方側から光を照射したときに、レンズアレイ21を透過する光の光軸と、ルーフプリズム25Aを透過する光の光軸とを可及的に一致させることができ、結像素子20Aの結像特性が良好となる。
また本実施の形態の結像素子20Aの製造方法によれば、プリズム形成工程である第7工程〜第9工程では、レンズアレイ21に入射する処理光の入射角度、強度および照射時間のうち少なくともいずれか1つを変化させることによって、ルーフプリズム転写体36が形成される。これによってレンズアレイ21と、ルーフプリズム転写体36との光学的な位置決め精度を極めて高くすることが実現できる。さらに、たとえば処理光の感光層35における強度分布を先端の鋭い円錐形状となるよう処理光の入射角度および強度を調整することによって、形成されるルーフプリズム転写体36の稜線近傍を鋭くすることができ、良好な結像性能を得ることができる。またたとえば金型による成型でレンズアレイ21だけを形成しておき、このように形成されたレンズアレイ21を用いてルーフプリズム転写体36を形成するので、高精度のアライメントが必要とされる複雑な金型を用いてレンズアレイとルーフプリズムアレイとを一体成型で製造する場合に比べて、金型の設計が簡略化できる。これによって結像素子20Aの製造コストを低くすることができる。
また本実施の形態の結像素子20Aの製造方法によれば、感光層形成工程である第6工程における感光性材料は、感光性レジストであり、プリズム形成工程である第7工程〜第9工程では、処理光を紫外光として、感光層35Aにルーフプリズムアレイ22Aの形状を露光し、現像によって感光層35Aの未硬化部分を除去してルーフプリズム転写体36を形成し、基板23Aの厚み方向他方側からドライエッチングすることによって、感光層35Aのルーフプリズム転写体36の形状を基板23Aに転写して、基板23Aの一部にルーフプリズム25Aが形成される。このように基板23Aの厚み方向他方側からエッチングして、感光層35Aのルーフプリズム転写体36の形状を基板23に転写することによって、基板23の厚み方向の寸法が小さくなる。これによってルーフプリズムアレイ22Aの出射面から結像面までの距離が長くなるので、レンズアレイ21においてマイクロレンズのような焦点距離の短い微小なレンズを用いても結像させることができる。したがって小形の結像素子20Aを製造することができる。
本発明の第1の実施形態の結像素子20を示す斜視図である。 結像素子20を示す側面図である。 結像素子20を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態の結像素子20の製造方法の各工程を示すレンズアレイ21およびルーフプリズムアレイ22の並列方向に垂直な方向から見た断面図である。 結像素子20の製造方法の各工程を示すレンズアレイ21およびルーフプリズムアレイ22の並列方向から見た断面図である。 結像素子20のレンズアレイ21を形成するためのスタンパ32の一部を示す断面図である。 スタンパ32の一部を示す平面図である。 図4(7)を拡大して示す断面図である。 図5(7)を拡大して示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の結像素子20Aの製造方法の各工程を示すレンズアレイ21およびルーフプリズムアレイ22の並列方向に垂直な方向から見た断面図である。 結像素子20Aの製造方法の各工程を示すレンズアレイ21およびルーフプリズムアレイ22の並列方向から見た断面図である。 前述の製造方法によって製造された結像素子20Aを示す側面図である。 従来の結像素子1を示す断面図である。 結像素子1を示す正面図である。 結像素子1による結像を説明するための図である。
符号の説明
20,20A 結像素子
21 レンズアレイ
22,22A ルーフプリズムアレイ
23,23A 基板
24 レンズ
25,25A ルーフプリズム
26 遮光部
35 感光層
36 ルーフプリズム転写体

Claims (8)

  1. 透光性を有する平板状の基板の厚み方向一方側の表面部に、予め定める方向に並列する複数のレンズから成るレンズアレイを形成するレンズアレイ形成工程と、
    基板の厚み方向他方側の表面部に、感光性材料から成る感光層を形成する感光層形成工程と、
    基板の厚み方向一方側から、レンズアレイを透過させて感光層に処理光を照射して、複数のルーフプリズムから成るルーフプリズムアレイを形成するプリズム形成工程とを含むことを特徴とする結像素子の製造方法。
  2. プリズム形成工程において、レンズアレイに入射する処理光の入射角度、強度および照射時間のうち少なくともいずれか1つを変化させることによって、ルーフプリズムアレイを形成することを特徴とする請求項1記載の結像素子の製造方法。
  3. 感光層形成工程において感光性材料は、紫外線硬化樹脂であり、
    プリズム形成工程において、処理光を紫外光として、感光層を硬化させることを特徴とする請求項1または2記載の結像素子の製造方法。
  4. 感光層形成工程において感光性材料は、感光性レジストであり、
    プリズム形成工程において、処理光を紫外光として、感光層にルーフプリズムアレイの形状を露光し、現像によって感光層の未硬化部分を除去してルーフプリズムアレイの形状を形成し、基板の厚み方向他方側からエッチングすることによって、感光層のルーフプリズムアレイの形状を基板に転写して、基板の一部にルーフプリズムを形成することを特徴とする請求項1または2記載の結像素子の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法によって製造される結像素子。
  6. レンズアレイにおける予め定める方向に並列する複数のレンズは、稠密して配置されることを特徴とする請求項5記載の結像素子。
  7. ルーフプリズムアレイにおける隣接するルーフプリズムの間には、遮光性を有する遮光部が設けられることを特徴とする請求項5または6記載の結像素子。
  8. 1つのレンズアレイと1つのルーフプリズムアレイから成り、レンズアレイにおけるレンズと、ルーフプリズムアレイにおけるルーフプリズムとは、個別に対応していることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の結像素子。
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