JP6147058B2 - ノズルチップの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルチップの製造方法に関する。
ノズルチップは、吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドに用いられる。液体吐出ヘッドとしては、インクを紙等の記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドが挙げられる。インクジェット記録ヘッドのノズルチップを製造する方法としては、特許文献1に記載の方法がある。
特許文献1に記載のノズルチップの製造方法を簡単に述べる。まず、吐出口から液体を吐出させるエネルギーを発生するエネルギー発生素子を有する素子基板を用意する。次いで、素子基板上に光吸収剤を含むポジ型感光性樹脂の層を形成する。そして、フォトリソグラフィ法により、ポジ型感光性樹脂の層に対して露光を行い、流路の形状を有するパターンを形成する。次いで、当該パターンを覆うように吐出口形成部材となるネガ型感光性樹脂層を形成し、所定の透光パターンを有する露光マスクを介してネガ型感光性樹脂層に対してi線(波長365nm)による露光を行い、現像処理を行うことにより吐出口列を形成する。最後に吐出口を介して上記パターンを除去することにより、吐出口形成部材内に所定の形状の流路が形成される。
特開2009−166492号公報
特許文献1に記載された方法で吐出口形成部材となるネガ型感光性樹脂層を露光する際、縮小投影露光を用いることができる。この場合に、本願の発明者は、露光エリアの外周近傍に形成された吐出口では、当該吐出口より吐出された液体が理想の着弾位置からずれ、その結果、記録(例えば印字)を行った際に記録品位が低下することがあることを発見した。
その原因を解析した結果、本願の発明者は、縮小投影露光を行う場合に、露光エリアの中央部に比べて露光エリアの端部近傍では、露光光である主光線の、光軸に対する傾きが大きくなることにあるということを見出した。
本発明は、露光エリアの外周近傍に形成された吐出口であっても、係る吐出口より吐出される液体の着弾位置のずれを抑制することを目的とする。
本発明のノズルチップの製造方法は、透光パターンが形成されたマスクを介して感光性樹脂材料を、縮小投影露光装置を用いて縮小投影露光する工程と、現像処理により前記透光パターンに対応する吐出口パターンを前記感光性樹脂材料に形成する工程と、を有し、前記縮小投影露光における露光光が前記感光性樹脂材料に達する前に、前記露光光を、前記縮小投影露光装置において生じる軸外テレセン度による主光線の傾きを抑制する補正機構に通す。
縮小投影露光において主光線の光軸に対する傾きを補正機構により抑制することで、露光エリアの端部近傍であっても主光線の光軸に対する傾きを緩和することができ、露光エリア全体で感光性樹脂材料に対し略垂直に露光光を照射することができる。その結果、吐出口が傾いて形成されることを抑制することができる。
本発明によれば、吐出口の傾きが抑制されるため、吐出口から吐出される液体の着弾位置のずれの発生を抑制できる。
ノズルチップの模式的斜視図である。 縮小投影方式の露光の様子を示した模式的断面図である。 縮小投影方式の露光における光束の傾きを示す模式的断面図である。 露光マスク上に発生する軸外テレセン度のイメージ図である。 軸外テレセン度を補正する補正機構へ入射する露光光を示す模式的断面図である。 実施形態1にかかる補正機構の製造プロセスを示す図である。 露光マスク上の補正機構の一例を示した模式的斜視図である。 実施形態2にかかる補正機構の製造プロセスを示す図である。 実施形態3にかかる補正機構の製造プロセスを示す図である。
上述の課題に関し、本発明者が検討を行ったところ、縮小投影露光において、ノズルチップ領域をパターニングするために露光マスク上に配置されたノズルチップ領域パターンの位置が、吐出口から吐出した液体の着弾位置ずれに影響することが分かった。以下、この点に関して詳細に説明する。
図2は、縮小投影露光を行う縮小投影露光装置によって露光を行う様子を示している。縮小投影露光装置は、光源からの光線束20をマスク22に向けて照射する照明光学系21と、マスク22上に形成された透光パターン(露光パターン)をノズルチップ1に縮小投影する縮小投影光学系23と、を備える。ここで、照明光学系21から照射される光線束20の中心とマスク22の中心が同軸上にある場合、マスク22の外周部に照射される光線261は、マスク22の中心に照射される光線25よりも、ノズルチップ1の表面に対して傾いて入射する。つまり、マスク22の中心に照射される光線25がノズルチップ1の表面に垂直に入射したとしても、マスク22の外周部に照射される光線261は、ノズルチップ1の表面に垂直な方向に対して僅かに大きく傾向にある。
マスク22に形成された露光パターンのうち、マスク22の外周部付近に配置された露光パターンを通過した露光光は所定の傾きをもってノズルチップ1に投影されるため、ノズルチップ1上の吐出口も傾いて形成されることになる。傾いて形成された吐出口から吐出される液滴は、理想の着弾位置からずれて記録媒体に着弾することになる。本発明のノズルチップの製造方法は、このような問題を改善することを目的とする。
図1は、製造すべきノズルチップの一例を示す模式図である。本実施形態のノズルチップ1は、液体を吐出するエネルギーを発生させるエネルギー発生素子2が、所定のピッチで2列に並んで形成された素子基板10を有している。素子基板10には、異方性エッチングによって形成された液体供給口13が、エネルギー発生素子2の2つの列の間に開口している。素子基板10上には、吐出口形成部材9によって、各エネルギー発生素子2に対応した吐出口11と、液体供給口13から各吐出口11に連通する液体流路(不図示)が形成されている。
吐出口形成部材9は、例えば天井などの流路の一部を形成する部材としても機能するものである。そこで、吐出口形成部材9は、構造材料としての高い機械的強度、下地との密着性、耐インク性、更には吐出口11としての微細なパターンをパターニングするための解像性が求められる。これらの特性を満足する材料としては、例えばカチオン重合型のエポキシ樹脂組成物が挙げられる。エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応物や、含ブロモビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応物が挙げられる。また、フェノールノボラック或いはo−クレゾールノボラックとエピクロルヒドリンとの反応物が挙げられる。エポキシ樹脂は、エポキシ当量が2000以下であることが好ましく、エポキシ当量が1000以下であることがより好ましい。エポキシ当量が2000を越えると、エポキシ樹脂の硬化反応の際に架橋密度が低下し、密着性や耐インク性が低下する場合がある。
エポキシ樹脂を硬化させるための光カチオン重合開始剤としては、光照射により酸を発生する化合物が挙げられる。例えば、芳香族スルフォニウム塩や芳香族ヨードニウム塩が挙げられる。また、必要に応じて、波長増感剤を添加してもよい。波長増感剤としては、例えば旭電化工業(株)より市販されているSP−100が挙げられる。
図1に示すノズルチップ1は、吐出口11が形成された面(以下、吐出面という。)が記録媒体の記録面に対面するように配置される。そして、液体供給口13を介して流路内に充填された液体(例えばインク)に、エネルギー発生素子2によって発生するエネルギーを加えることによって、吐出口11から液滴を吐出させる。この液滴を記録媒体に付着させることによって記録を行う。
次に、縮小投影露光装置について、再び図2を用いて説明する。露光光は、例えば高圧水銀灯から放射される光線のうちi線を用いて行うことができる。露光に用いる光線は、これに限られるものではなく、パターニングする部材が感光する波長を有する光であればよい。
ここで、このテレセントリック光学系を含む縮小投影光学系では、フォーカス位置をベストフォーカスからデフォーカスさせると、ディストーション(デフォーカスディストーション)が発生することがある。デフォーカスの度合いに伴ってディストーションの大きさは変化する。本発明では、テレセントリック光学系を含む縮小投影光学系におけるデフォーカスディストーションの大きさを「軸外テレセン度」と定義する。つまり、軸外テレセン度は、ベストフォーカスでのディストーションとデフォーカスでのディストーションの差分に相当する。ここで、「テレセン」とは「テレセントリック」の略称であり、テレセントリック性とは光学系の光軸に対する主光線の平行性を表すものである。
軸外テレセン度の絶対値は、光線束20の中心の光線25に比べて、光線束20の外側の光線261の方が大きくなる傾向にある。なお、光線束20の中心とは、マスク22と平行な断面における、光線束20の重心を意味する。光線束20の中心とマスク22の中心が一致している(同軸上にある)場合、マスク22の中心を通る光線25に比べて、マスク22の縁付近を通る光線261の方が、軸外テレセン度の絶対値は大きくなる。マスク22の中心と縮小投影光学系23の光軸は基本的に一致しているので、縮小投影光学系23の光軸との関係でも同様である。軸外テレセン度の影響により、照明光学系21からマスク22に照射される光線20が、ノズルチップ1の表面に垂直な方向に対して傾きをもつことになる。この光線の傾き角をφ1とすると、1μmデフォーカスさせることによるディストーションによる結像位置の変化は、
1000×tanφ1(nm)
と示される。
通常、結像位置の変化は「nm」のオーダーとなるので、傾き角φは非常に小さい値であり、
tanφ1≒sinφ1
としても差し支えない。
図3(a)に示すように、傾き角(入射角)φ1の光線261が素子基板上の吐出口形成部材9に照射されると、パターニングされる吐出口の傾き角φ2は、吐出口形成部材9である感光性樹脂材料の屈折率をn、空気の屈折率を1とすると、
φ2≒φ1/n
と示される。
図3(b)に示すように、傾き角φ2をもった光線262により形成された吐出口11から吐出される液滴は、吐出口11の傾き角φ2によって、吐出面12に垂直な方向に対して傾いて吐出される。このため、記録媒体14に着弾した際に、理想の着弾位置からずれて液体が着弾することになる。吐出面12から記録媒体14までの距離をZとした場合、着弾位置のずれ量Lは
L=Ztanφ2
となる。
図4は、縮小投影露光装置のマスク22上に照射される光線束20の軸外テレセン度のイメージ図である。図4では、矢印の大きさが軸外テレセン度の絶対値を表しており、矢印の方向が軸外テレセン度の発生方向を示している。上述の通り、軸外テレセン度の絶対値は、マスク22の中心、すなわち光線束20の中心から外に行くほど大きくなる傾向にある。ここでは、軸外テレセン度の発生方向はマスク22の中心から外側に向かう方向となっているが、露光装置によってはマスク22の外側から中心に向かう方向に軸外テレセン度が発生することもあり、軸外テレセン度の方向は露光装置の構成に依存する。なお、本発明は、このいずれのパターンの露光装置にも適用可能である。なお、図4の右側には、マスク22の端部近傍の位置に発生する軸外テレセン度40が示されている。軸外テレセン度40は、X方向成分41と、Y方向成分43とを有する。
次に、本発明の露光補正機構について説明する。露光補正機構は、軸外テレセン度により傾斜した主光線を、ノズルチップ1の表面により垂直に入射させるように補正する機構である。つまり、補正機構は、縮小投影露光における主光線の光軸に対する傾きを抑制するものである。
露光補正機構はマスク22上に形成することも可能である。または、マスク22を直接加工することにより、マスク22を通過した主光線の軸外テレセン度を補正するものであっても良い。この場合、マスク22が露光補正機構を兼ねる。あるいは、縮小投影光学系23の内部に新規に露光補正機構を組み込んでも良く、既に縮小投影光学系23に組み込まれている光学素子に加工を施すことによって当該光学素子に露光補正機構を持たせても良い。ただし、縮小投影光学系23の内部に露光補正機構を持たせる場合には、軸外テレセン度以外の光学因子への影響を考慮する必要がある。
具体的な露光補正機構としては、軸外テレセン度に応じた傾斜面を持つ露光補正部材が挙げられる(図5参照)。図5に示すように、ノズルチップ1の表面に垂直な方向(縮小投影光学系23の光軸の方向)Pからθだけ傾いた露光光を考え、露光補正部材220の傾斜角をαとし、露光補正部材220の屈折率をNとする。空気(屈折率1)から露光補正部材220に入射した光がノズルチップ1の表面に垂直な方向Pの光となる場合、次の関係
sin(θ+α)=Nsinα
が成り立つ。
ここで、角度θ及びαは小さいので、近似的に次の関係
θ+α≒Nα
α=θ/(N−1)
が成立する。
軸外テレセン度の絶対値は、露光エリアや縮小投影倍率にもよるが、1μmのデフォーカスに対して数nm〜数十nmと非常に微小である。これを主光線の傾きθに換算すると最大で1〜2°程度である。例として、入射角(θ)が2°の主光線に対してマスク22上に露光補正部材220を設ける場合、露光補正部材220の屈折率を1.5とすると、傾斜角度αとしては約4.0°程度と見積もられる。
先述のように軸外テレセン度はマスク22の中心から外にいくほど大きくなる。従って露光補正部材220の傾斜角度も、これに伴いマスク中心から外にいくにつれて大きくしていくことが好ましい。すなわち、露光補正部材220は、主光線の中心を頂点とした滑らかな曲面を有し、当該曲面の傾斜が主光線の中心から離れるとともに増大する透光材料であることが好ましい。マスクの外側方向に向けて軸外テレセン度が発生する場合には、当該曲面は凹面となり、マスクの内側方向に向けて軸外テレセン度が発生する場合には、当該曲面は凸面となる。露光補正部材220の材料や形成手法については以下の実施形態にて記述する。
ノズルチップの製造する際、まず、吐出口から液体を吐出させるエネルギーを発生するエネルギー発生素子を有する素子基板を用意する。次いで、素子基板上に光吸収剤を含む感光性樹脂の層を形成する。そして、フォトリソグラフィ法により、感光性樹脂の層に対して露光を行い、流路の形状を有するパターンを形成する。次いで、当該パターンを覆うように吐出口形成部材となる感光性樹脂材料を形成する。感光性樹脂材料は、ネガ型であってもポジ型であっても良い。
次に、透光パターンが形成されたマスクを介して感光性樹脂材料を、上記の縮小投影露光装置を用いて縮小投影露光する。なお、マスクには、感光性樹脂材料に形成する吐出口パターンに対応する透光パターンが形成されている。それから、現像処理を行うことにより、マスク上の透光パターンに対応する吐出口パターンが感光性樹脂材料に形成される。その後、吐出口を介して上記パターンを除去することにより、吐出口形成部材内に流路が形成される。
(実施形態1)
本発明の露光補正機構は縮小投影光学系23あるいはマスク22に設けることが可能である。本発明の実施形態の一つとして、マスク22上に露光補正機構を設ける場合の露光補正機構の製造プロセスを図6に示す。
図6(a)はマスク22の断面図である。マスク22の材料としては、例えば露光光がi線の場合、石英基板が使用できる。露光補正機構を設ける位置としては、図6に示す補正機構形成面222のように、マスク22上の、マスクパターン221が形成されている面とは反対側の面が望ましい。
図6(b)に示すように、まずマスクパターン221を保護するためのマスクパターン保護層223をマスク22上に形成する。マスクパターン保護層223の材料としては例えばPETフィルムを用いることができる。マスクパターン保護層223の形成手法としては、公知なフィルム貼り合わせ技術が挙げられる。次に、図6(c)に示すように、マスク22上の補正機構形成面222上に傾斜形成用部材224をパターニングにより形成する。傾斜形成用部材224は、マスク22上のマスクパターン保護層223とは反対の面に、パターニングしたい所望のパターンエリアには干渉しない位置に形成するのが望ましい。
図7は、図6(c)に示す状態のマスク22の模式的斜視図である。軸外テレセン度がマスク22の中心から外側へ向かうにつれて同心円状に大きくなる傾向をもつことから、傾斜形成用部材224は、リング形状であるのが好ましい。また、傾斜形成用部材224の幅D(図6(c)参照)は1mm以下とすることが好ましい。傾斜形成用部材224の膜厚は、軸外テレセン度、露光エリア、縮小倍率及びマスクサイズ等に応じて、適宜設定するのが好ましい。上記のように、主光線の入射角θが2°程度、材料の屈折率Nが1.5程度である場合、α=4.0°となる。ここで、θ及びNはこの値からずれても良いことを考慮してα=5°程度が許容範囲と考えると、マスク22の中心から傾斜形成用部材224までの距離をXと傾斜形成用部材224の膜厚Hとの関係は、
H/X≦tan(α)≒0.09
を満足することが好ましい。
次に、図6(d)に示すように、露光補正部材(補正機構)220をマスク22の補正機構形成面222上に形成する。露光補正部材220の材料としては、例えばポジ型感光性樹脂としてのポリメチルイソプロペニルケトンが挙げられる。露光補正部材220の形成手法としては例えばスピンコート法による塗布が挙げられる。ただし、露光補正部材220の材料および形成手法はこれらに限定されるものではなく、適宜好適な有機材料および手法を選択できる。また、露光補正部材220の膜厚は、傾斜形成用部材224の膜厚や露光光の波長に対する材料の透過率等に応じて、適宜設定するのが好ましい。また、露光補正部材220の材料としては、露光する光の波長に対する吸収率が10%以下であること、および露光する光の波長に対する屈折率が1.3以上であることが望ましい。傾斜形成用部材224内に塗付された露光補正部材220は、マスク22の中心から外にいくにつれて傾斜が大きくなる。つまり、露光補正部材220の表面がすり鉢状に形成されることが好ましい。また、軸外テレセン度の分布が縮小投影光学系の光軸の周りに略回転対称である場合には、露光補正部材220の表面も当該光軸を中心に略回転対称な形状であることが好ましい。ただし、縮小投影露光装置ごとに、露光エリア内における軸外テレセン度の分布が異なるため、傾斜のつけかた、すなわち、すり鉢の形状や曲率は軸外テレセン度の分布に応じて個々に設定する必要がある。
次に、図6(e)に示すように、マスクパターン保護層223を除去する。図6(f)は、以上の工程を経て形成された露光補正部材220付きマスク22を用いて縮小投影露光を行う様子を示す模式図である。図6(f)に示すように、軸外テレセン度による主光線の傾きは露光補正部材220によってキャンセル(緩和)され、露光エリア全体に渡って露光光を垂直入射させることが可能となる。これにより、パターニングされる吐出口は、露光補正機構が無い場合と比較して、垂直に形成される。したがって、液体を吐出させた際、吐出口傾きに起因する着弾位置のずれは抑制され、より正確な液体の吐出が実現される。
(実施形態2)
しばしば軸外テレセン度の分布には、ある露光エリアにおいて局所的に特異な値を示す場合がある。本発明では、この特異な局所的な軸外テレセン度をランダム成分と定義する。本発明の実施形態の一つとして、マスク上に軸外テレセン度のランダム成分を抑制する露光補正機構を設ける場合の製造プロセスを図8に示す。
図8(a)〜(d)は、それぞれ、先述の図6(a)〜(d)と同様の製造プロセスである。次に、図8(e)に示すように、軸外テレセン度のランダム成分が発生する露光エリアに対応したマスク22上の位置に露光補正部材保護層225を形成する。次に、図8(f)に示すようにエッチングを行い、露光補正部材保護層225直下の露光補正部材220以外の露光補正部材220を除去する。これにより、マスク22上に局所的に露光補正部材226が形成される。局所的な露光補正部材226の形成手法としては例えば、露光補正部材保護層225との露光光に対する感度差を利用した波長分離による形成が挙げられる。局所的な露光補正部材226としてポリメチルイソプロペニルケトンを用いる場合、露光補正部材保護層225としては、たとえばポリメチルメタクリレートを用いることができる。ただし、局所的な露光補正部材226の形成手法としてはこれに限定されず、露光補正部材保護層225の材料や物性等を鑑みて、適宜好適なものを選択できる。
次に、図8(g)に示すように、マスクパターン保護層223を除去する。以上の工程を経て形成された局所的な露光補正部材226を有するマスク22を用いて縮小投影露光を行う様子が図8(h)に示されている。図8(h)に示すように、軸外テレセン度のランダム成分による主光線の傾きは局所的な露光補正部材226によってキャンセル(緩和)され、露光エリア全体において露光光を垂直入射させることが可能となる。
(実施形態3)
実施形態1および実施形態2では、露光補正機構は、マスク上に形成された露光補正部材から構成されているが、露光補正機構はマスクそのものを加工したものでもよい。本発明の実施形態の一つとして、マスク22を露光補正機構として機能させる場合のマスク22の製造プロセスを図9に示す。図9(a)〜(c)はそれぞれ、先述の図6(a)〜(c)と同様の製造プロセスである。次に、図9(d)に示すように、マスク22上の、傾斜形成用部材224で囲まれた領域に、露光補正部加工層227を形成する。露光補正部加工層227は、例えばポリエーテルアミド系樹脂を用いたスピンコート法により形成することができる。ただし、露光補正部加工層227の材料および形成手法はこれらに限定されるものではなく、適宜好適な材料や手法を選択できる。また、露光補正部加工層227の膜厚は、傾斜形成用部材224の膜厚、露光光の波長に対する材料の透過率等に応じて、適宜設定するのが好ましい。傾斜形成用部材224により露光補正部加工層227はマスク22の中心から外にいくにつれて傾斜が大きくなる。つまり露光補正部加工層227は、すり鉢状に形成されることになる。ただし、縮小投影露光装置の構成ごとに軸外テレセン度の露光エリア内の分布が異なるため、傾斜のつけかた、すなわち、すり鉢の形状や曲率は、軸外テレセン度の分布に応じて設定する必要がある。
次に、図9(e)に示すように、露光補正部加工層227に対してドライエッチングを行い、マスク22に露光補正加工面228を形成する。ドライエッチングにより一様に露光補正部加工層227が除去されていくことで、露光補正部加工層227からマスク22が徐々に露出し、露出した部分からマスク22も徐々にエッチングされる。これにより、マスク22は露光補正部加工層227の表面形状に倣ってエッチングされ、遮光パターン形成部221とは反対側の面、すなわち図9(b)の補正機構形成面222に、露光補正加工面228が形成される。この露光補正加工面228は露光補正部加工層227と同様に、マスク22の中心から外側に向かうにつれて傾斜が大きくなるすり鉢状に形成される。
次に、図9(f)に示すように、マスクパターン保護層223を除去する。以上の工程を経て、露光補正加工面228が形成されたマスク22を用いて縮小投影露光を行った模式図が図9(g)に示されている。図9(g)に示すように、軸外テレセン度による主光線の傾きがマスク22の一面の傾斜、つまり露光補正加工面228によってキャンセル(緩和)され、露光エリア全体において露光光を垂直入射させることが可能となる。
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の思想及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために以下の請求項を添付する。
22 マスク
220 露光補正部材(補正機構)

Claims (5)

  1. 透光パターンが形成されたマスクを介して感光性樹脂材料を、縮小投影露光装置を用いて縮小投影露光する工程と、
    現像処理により前記透光パターンに対応する吐出口パターンを前記感光性樹脂材料に形成する工程と、を有し、
    前記縮小投影露光における露光光が前記感光性樹脂材料に達する前に、前記露光光を、前記縮小投影露光装置において生じる軸外テレセン度による主光線の傾きを抑制する、前記マスク上に形成された透光材料によって構成された補正機構に通す、ノズルチップの製造方法。
  2. 前記透光材料はポジ型感光性樹脂で形成されている請求項に記載のノズルチップの製造方法。
  3. 透光パターンが形成されたマスクを介して感光性樹脂材料を、縮小投影露光装置を用いて縮小投影露光する工程と、
    現像処理により前記透光パターンに対応する吐出口パターンを前記感光性樹脂材料に形成する工程と、を有し、
    前記縮小投影露光における露光光が前記感光性樹脂材料に達する前に、前記露光光を、前記縮小投影露光装置において生じる軸外テレセン度による主光線の傾きを抑制する、前記マスクによって構成された補正機構に通す、ノズルチップの製造方法。
  4. 前記補正機構は、前記マスクの中心から外側に向かうにつれて、前記露光光を投影する面に対する傾斜角が増大する斜面を有している、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のノズルチップの製造方法。
  5. 前記補正機構は、前記軸外テレセン度のうち、局所的に発生する特異な軸外テレセン度による主光線の傾きを抑制する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のノズルチップの製造方法。
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