JP2005070053A - 変位測定装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 測定精度を向上できるとともに、超小型化できる変位測定装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の変位測定装置におけるリードヘッド装置20は、スケール90との間の相対変位を光学的に検出する。スケール格子パターンの画像を含むスケール光を、遮光要素を含んだ周期構造を有する位相マスク120によってフィルタリングすることによって、前記相対変位に関するより詳細な情報を取得できるから、測定精度を向上させることができる。また、従来の変位測定装置における電子光検出器の代わりに受光ファイバ130A〜Cを設け、これによって相対変位に関する情報を取り込むこととしているので、従来、電子光検出器に関連して必要だった多数の回路素子が不要となり、部品点数を著しく低減できるから、装置を超小型化できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変位測定装置に関する。詳しくは、超小型の変位エンコーダシステムを提供するべく、リードヘッド内の光ファイバレシーバチャネル上にスケール画像を投影し、これを検出する光学式変位測定装置に関する。
従来、直線変位や回転変位を測定するため、スケールとリードヘッドとを備える種々の変位測定装置が知られている。これらの変位測定装置における測定方式として、光学式、磁気式、電磁誘導式、静電容量式などが知られている。いずれの方式においても、スケールには測定方向に沿ってスケールパターンが形成されている。リードヘッドは、このスケールパターンが読み取ることができる。スケールがリードヘッドに対して相対変位すると、それに応じて、リードヘッドにおける読み取りパターンが変化するから、リードヘッドは、前記相対変位を測定できる。
光学式変位測定装置としては、従来の同方式の装置よりも部品点数が少ないものが、Eselunによる特許文献1に開示されている。この測定装置は、格子パターンを有するスケールと、リードヘッドとを備える。リードヘッドは、点状光源と、ロンキー(Ronchi)格子またはホログラフィック素子と、光検出器アレイを含んで構成される。点状光源がスケールを照射すると、格子パターンに応じて干渉縞を含むスケール光が生じる。このスケール光は、ロンキー格子またはホログラフィック素子を経由して、光検出器アレイに到達し、検出される。光検出器アレイは、スケール光から、直交信号の4つのチャネルを得ることができるように配置されている。
また、これと別タイプの光学式変位測定装置が、Tokunagaによる特許文献2に開示されている。この測定装置は、スケールとリードヘッドとを備えている。リードヘッドは、1本のスケール照明用の照明ファイバと、2本のスケール光受光用の受光ファイバとを備えている。2本の受光ファイバは、測定方向に沿って密接して配置されている。
米国特許第5909283号明細書 米国特許第4733071号明細書
特許文献1記載の測定装置の欠点は、装置のサイズが大きくなってしまう点、適用できる範囲が限定され汎用性に欠ける点などである。さらに、特許文献1にも開示されているような電子光検出器を有するリードヘッドを備えた動作制御システムにおいては、配線が長いために生じる高周波測定信号の減衰も問題である。
特許文献2記載の測定装置では、変位測定精度を向上させるためには、2本の受光ファイバを測定装置の所望の位置に正確に組み付け、それぞれの空間位相を最適に調整する必要がある。しかし、各受光ファイバの組み付け位置を規定する明確な基準がないために、組み付け精度にも限界がある。そのため、測定精度にもばらつきが生じ、測定の信頼性に欠けるという問題がある。
本発明の目的は、小型で、汎用性が高く、各部品が正確に組み付け可能で、測定精度を向上させることができる変位測定装置を提供することである。
本発明の変位測定装置は、スケールと、このスケールに光を照射する光源と、前記スケールからの反射光および透過光の少なくともいずれかとしてのスケール画像光を受光するリードヘッドとを備え、前記スケールが前記リードヘッドに対して相対変位する際、前記リードヘッドで受光されるスケール画像光の変化を検出することによって、前記相対変位を測定する変位測定装置において、前記スケールは、前記相対変位方向に沿って形成されたスケール格子パターンを有し、前記リードヘッドは、ハウジングと、このハウジング内に収納され、前記スケール画像光が入射される画像レンズと、前記ハウジング内に収納され、前記画像レンズを通過した前記スケール画像光を受光する複数の光ファイバレシーバチャネルとを備え、前記各光ファイバレシーバチャネルは、所定ピッチをもって形成される遮光要素を含んだ周期構造を有し、また、所定の空間位相を有し、前記スケール格子パターンの画像を含む前記スケール画像光を空間的にフィルタリングする空間位相マスクと、前記スケール画像光が前記空間位相マスクにおける所定のフィルタリング範囲においてフィルタリングされることで生成されるチャネル信号光を受光する入力端部を有する少なくとも1本の受光ファイバとを備え、前記フィルタリング範囲は、前記各空間位相マスクの少なくとも1つの周期構造を含む範囲とされ、前記各受光ファイバを通じて取得される前記各チャネル信号光を基に前記相対変位を測定することを特徴とする。
この変位測定装置では、スケールとリードヘッドとの間の相対変位が、リードヘッドによって測定される。
前記したように、特許文献1記載の変位測定装置では、電子光検出器に接続される電気配線が長くなると、測定信号の減衰が生じてしまう。これに対して本発明では、測定信号としてのチャネル信号光を、受光ファイバを用いて伝送しているので、測定信号の減衰を効果的に防止できる。
また、特許文献1記載の変位測定装置では、電子光検出器に関連して多数の回路素子が必要となり、装置が大型になってしまうが、本発明では、測定信号としてのチャネル信号光を、そのまま受光ファイバで取り込んでいるだけなので、余分な部品は必要なく、装置を小型化できる。
また、従来、特許文献2に記載されているように、受光ファイバの先端で直接スケール画像を取り込んで測定を行っていた。しかし、受光量を増やすために受光ファイバのコア面積を大きくするとスケール画像の解像度が劣化してしまい、逆に、解像度を向上させるためにコア面積を小さくすると受光量が減少し、いずれにしても良好な測定信号が取得できないという問題があった。
これに対して、本発明では、空間位相マスクを設けることによって、受光ファイバのコア面積を大きくしてもスケール画像の解像度を高度に維持することができ、常に良好なチャネル信号光(測定信号)を取得できる。すなわち、スケール格子パターンの画像を含むスケール画像光を、さらに、遮光要素を含む周期構造を有する空間位相マスクでフィルタリングすることによって、より詳細な変位情報を含むチャネル信号光を取得できるから、受光ファイバのコア面積が大きくても、画像解像度が劣化することがない。
本発明では、前記光源と前記リードヘッドとは、前記スケールに対して同じ側に配置され、前記スケール格子パターンは、所定の反射率を有する光反射要素を含んで構成され、前記光源から出射され、前記光反射要素において反射された後、前記画像レンズに入射される光によって、前記スケール画像光が形成されることが好ましい。
この構成においては、リードヘッドが、スケール格子パターンの光反射要素からの反射光としてのスケール画像光を読み取り、変位を測定する。
また、本発明では、前記リードヘッドは、前記画像レンズと前記複数の光ファイバレシーバチャネルとの間に制限アパーチャを有することが好ましい。さらに、前記制限アパーチャが、前記画像レンズから、その焦点距離だけ隔たった位置に配置されることが好ましい。
これによって、いわゆるテレセントリックな光学系が構成されている。制限アパーチャは、画像レンズの光軸と略平行のスケール画像光のみを通過させる。
この構成によれば、リードヘッドとスケールとの間の距離に関係なく、リードヘッドは、安定してスケール画像光を取り込める。したがって、高い測定制度を実現できる。
また、本発明では、前記光源からの光を受け、前記環状領域に向かって発散していくリング状光束を形成するリング状光束形成素子と、前記環状領域に配置され、前記リング状光束を屈折させて、前記スケールに向かうにつれて前記画像レンズの光軸に近づいていくリング状収束照明光を形成する環状屈折光学素子とが設けられることが好ましい。さらに、前記リング状光束形成素子と前記環状屈折光学素子との間に、前記リング状光束の外径および前記スケール画像光の外径の少なくともいずれかを調節するための第1光学バッフルが設けられることが好ましい。さらに、前記リング状光束形成素子と前記環状屈折光学素子との間に、前記リング状光束の内径および前記スケール画像光の外径の少なくともいずれかを調節するための第2光学バッフルが設けられることが好ましい。
この構成においては、光源からの光がリング状光束形成素子によってリング状光束に形成され、環状屈折光学素子に入射される。環状屈折光学素子は、リング状光束を屈折させ、これをリング状収束照明光としてスケールに照射する。第1および第2光学バッフルは、前記リング状光束および前記スケール画像光を所望の形状に調整する役割を果たす。これによって、スケール上の所望の範囲に照明光を照射できるとともに、変位測定上の誤差要因となる望ましくないスケール画像光が光ファイバレシーバチャネルに到達するのを防止できる。
また、本発明では、前記各受光ファイバの前記入力端部とは反対側の出力端部には、前記入力端部で入力され前記出力端部で出力される前記チャネル信号光を検出する光検出器が設けられ、前記光源は、前記複数の受光ファイバのうち少なくとも1の受光/発光併用ファイバにおける前記出力端部に配置され、この出力端部から当該受光/発光併用ファイバ内に入射された前記光源からの光は、この受光/発光併用ファイバの前記入力端部から出射された後、前記画像レンズを通過されて前記スケールに照射されることが好ましい。さらに、前記1または複数の各受光/発光併用ファイバの前記出力端部には、前記光源からの光をこの出力端部に入射するとともに、この出力端部から出力される前記チャネル信号光を、これに対応する前記光検出器に向けて出射する配光素子が設けられることが好ましい。さらに、前記配光素子は、ビームスプリッタおよび光学サーキュレータのいずれか一方を含んで構成されることが好ましい。
この構成においては、受光/発光併用ファイバが、測定信号としてのチャネル信号光を受光する受光ファイバとして機能するとともに、スケールを照明する光を発光する照明ファイバとしても機能する。チャネル信号光は、配光素子(光分離手段)によって光源からの照明光と分離され、光検出器によって検出される。
また、本発明では、前記画像レンズの光軸位置には中心ファイバが配置され、この中心ファイバは、前記光源から光の供給を受けて前記スケールに照射する照明ファイバ、および、光の伝送には何ら関与しないダミーファイバ、のいずれか一方とされ、前記複数の受光ファイバのうち少なくとも3本の受光ファイバが、前記中心ファイバに当接するように配置されることが好ましい。
この構成によれば、中心ファイバを基準(中心)として、その周囲に複数の受光ファイバを等間隔に配置できるので、これらの組み付けを容易に、かつ、正確に行うことができる。そのため、前記特許文献2における問題を解決し、測定精度を著しく向上させることができる。
また、本発明では、前記複数の光ファイバレシーバチャネルは、2N(N≧2)の光ファイバレシーバチャネルからなるN対の光ファイバレシーバチャネル対を含んで構成され、前記各光ファイバレシーバチャネル対は、前記画像レンズの光軸位置を挟んで正反対の位置に配置される2つの光ファイバレシーバチャネルによって構成され、前記各光ファイバレシーバチャネル対における2枚の前記空間位相マスクは、空間位相が等しい/空間位相に180°の差がある、のいずれか一方であることが好ましい。
この構成によれば、対となった光ファイバーレシーバチャネルによって効果的にスケール画像光を受光できるから、測定精度を向上させることができる。
また、本発明では、前記スケールは、その法線方向が前記画像レンズの光軸方向に対して垂直になるように配置され、前記スケールと前記リードヘッドとの間には、前記スケールの法線方向および前記画像レンズの光軸方向の双方に対して45°の角度をなす法線を有する反射面が設けられることが好ましい。
この構成によれば、反射面が、スケールとリードヘッドとの間の光路を90°曲げることができるから、スケールの法線方向が画像レンズの光軸方向に対して垂直であっても、正常に変位測定を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明にかかる変位測定装置の包括的な実施形態を示す。光ファイバリードヘッド装置20は、リードヘッド60、光学装置61、リング状光束形成素子としてのアキシコンレンズ62、および、スケール90を備えている。光学装置61における画像レンズ76は、スケール90の画像をリードヘッド60内に投射するために使用される。スケール90は、測定方向82に沿って長尺であり、その長さは任意である。なお、リードヘッド60および光学装置61は、合わせて本発明のリードヘッドを構成している。
リードヘッド60は、カラー50とアラインメント用の溝45を具備したフェルール40によって外装されている。リードヘッド60は、2002年11月15日付けで提出された米国特許明細書第10/298,312号、"High Accuracy Miniature Grating EncoderReadhead Using FiberOptic Receiver Channels"に記載の技術に従って形成することができる。
リードヘッド60は、3本の受光ファイバ130A、130B、130Cを含む光ファイバレシーバチャネルセット290と、照明ファイバ170とに結合している。照明ファイバ170は、リードヘッド60における光供給孔280に、後方(図1では左方)から光を供給するものである。光供給孔280の前方にはアキシコンレンズ62が近接配置され、これは後述するように光供給孔280から出射されたソース光を所望の光路に沿って配光する。ここで、ソース光としては様々な波長の光を利用できる。例えば、白色光、単色光、擬似単色光であってもよく、また、公称波長λを有する光であってもよい。
リードヘッド60は、さらに、空間位相マスクとしての位相マスク120を備えている。位相マスク120は、リードヘッド60の先端部における基板265の表面に形成されるアパーチャ(開口部)を覆うように配置される。このアパーチャは光供給孔280を中心として放射状(3方向)に形成され、これに対応して位相マスク120は120A〜Cの3つの部分に分割されている。各位相マスク120A〜Cは、それぞれの空間位相の間に所望の関係が確立されるように基板265上に配置されている。前記受光ファイバ130A〜Cの入力端部としての先端部(図1では右端部)は、それぞれ、位相マスク120A〜Cに対向して配置される。位相マスク120A〜Cは同一平面上、すなわち、リードヘッド60の先端面上に配置されており、これによって公称受光面160(図2参照)が形成されている。コンパクトなリードヘッド60を製造するため、受光ファイバ130A〜Cは、前記第10/298,312号明細書の技術に従って配置されることが好ましい。
リードヘッド60は光学装置61と結合している。光供給孔280およびアキシコンレンズ62を介して配光されたソース光は、光学装置61内を通過し、後述するように、光学装置61の先端部の内周面に沿って配置される、本発明の環状屈折光学素子および屈折光学素子としての環状照明レンズ78に照射される。環状照明レンズ78は、このソース光をスケール90に照射する。スケール90がソース光で照明されると、ソース光が、スケール90上の格子模様に応じて選択的に反射されて、スケール画像光としてのスケール光が得られる。図2に示すように、スケール90からのスケール光(図2中左方に進む光)は光学装置61の画像レンズ76を通過した後、リードヘッド60によって受光される。
スケール90は、光学装置61から画像レンズ76の光軸63に沿って一定距離隔たった場所に位置する。また、スケール90は、光軸63に対して垂直な平面内に配置され、光学装置61に対して測定方向82に沿って相対移動可能である。スケール90は、例えばフレームに取り付けられた従来型のガイドウェイまたはベアリング(図示せず)によって測定方向82に沿って移動可能に保持され、これによって、光学装置61とスケール90との間の距離が正確に維持される。
図1に示すように、スケール90上のソース光照明範囲64の中心点641が、画像レンズ76の光軸63上にくるように位置決めされている。光学装置61は、中心に点状の制限アパーチャ75を有するピンホールアパーチャ板72をさらに備えている。
図2に示すように、このピンホールアパーチャ板72は、画像レンズ76から、光軸63に沿って、その焦点距離fで離間している。これにより、スケール90からの光軸63に略平行なスケール光は、画像レンズ76によってピンホールアパーチャ板72の位置に集光され、制限アパーチャ75内を通過されることにより、リードヘッド60の受光面160上に照射される。要するに、画像レンズ76からスケール90までの物体距離dによらず、受光面160においてスケール90の画像を拡大するテレセントリックな光学系が形成されている。
なお、リードヘッド60の受光面160は、画像レンズ76から、光軸63に沿って画像距離dで離間しているものとし、また、ピンホールアパーチャ板72とリードヘッド60の受光面160との間の垂直距離をdとする。
光学装置61はさらに、ハウジング65、光学バッフル70、環状照明レンズ78を備えている。また、スケール90は、基板95上に測定方向82に沿って形成された、格子ピッチP(図1参照)を有するスケール格子パターンを含んでいる。このスケール格子パターンは、所定の反射率を有する光反射要素を含んで構成され、この光反射要素が格子ピッチPで形成されている。
図2に示すように、リードヘッド60における照明ファイバ170から発せられた光は、アキシコンレンズ62によってリング状の光束251に形成される。リング状光束251は、光軸63の方向に沿って右方(図2中)に進むにつれて、その径が大きくなり、画像レンズ76の外周を囲う環状領域に配置されている環状照明レンズ78に照射される。環状照明レンズ78は、発散していく光束251を屈折させて、リング状収束照明光束252を形成し、スケール90上にリング状に照射する。なお、環状照明レンズ78のスケール90側の表面全域にわたって本発明の複数の出射位置が形成されている。本実施形態では、特に、この出射位置が、前記環状領域において連続的に隙間無く存在していることになる。
本実施形態では、環状照明レンズ78からの照明光束252は、スケール90上においてほぼリング状の強度分布を有する。
なお、きめが粗く光を散乱する散乱面、あるいは、光を散乱する性質を有する材料によって形成される散乱層を環状照明レンズ78の表面または内部に設けてもよい。この散乱面および散乱層は、本発明の散乱光学素子を構成する。このような散乱面、散乱層によれば、リング光束251が環状照明レンズ78を通過する際に適度に散乱され、スケール90の表面ではより均一な強度分布が得られる。
いずれの場合も、スケール90からの反射光がリードヘッド60の受光面160上における受光ファイバ130A〜Cの端部に適切に照射されるように、スケール90上の照明範囲64が調整されているものとする。
本実施形態では、受光ファイバ130A〜Cの端部からスケール90からのスケール光が取り込まれるようになっている。その検出範囲(受光範囲、すなわち、各受光ファイバのコア直径)は、従来のリードヘッドで使用されているほとんどの電子検出器よりも遥かに小さくすることができるから、検出される信号(光)エネルギーを厳密に選別でき、その結果、高い信号対ノイズ比(SN比)を実現できる。
なお、受光ファイバ130〜Cの他方の端部(出力端部:図示せず)は、公知の標準的な光ファイバコネクタに接続可能となっている。
以下、図2を用いて、リードヘッド60とスケール90との間の光の伝播について、より詳細に説明する。リードヘッド60の中心部において、照明ファイバ170がソースファイバ光250を出射する。ソースファイバ光250は、照明ファイバ170の開口数によって決定されたハーフアングルθで発散する。このハーフアングルθは、約2°〜10°の角度である。
図2に示されるように、照明ファイバ170の端部は、透明な基板265から若干離れた位置に配置されている。しかし、この図示は便宜上のものに過ぎず、実際は、照明ファイバ170の端部が基板265とできる限り接近しているのが好ましい。
発散するソースファイバ光250は、位相マスク120(図1参照)を備えたマスク基板としての基板265を通過し、アキシコンレンズ62内へ入る。ここで、アキシコンレンズタイプを強調する目的で、アキシコンレンズ62の軸寸法は実際よりも拡大して表示されている。アキシコンレンズ62は、ソースファイバ光250を屈折させ、これを光学装置61端部の環状照明レンズ78に向けて照射する。アキシコンレンズ62と環状照明レンズ78との間には、第1および第2光学バッフルとしての光学バッフル71および81が配置されており、アキシコンレンズ62から環状照明レンズ78へ向かう光束がリング状に制限され、これがリング状光束251として環状照明レンズ78に照射される。
すなわち、アキシコンレンズ62から出射され発散していく光束は、光学装置61の中心軸63近傍に同軸配置された円筒形光学バッフル81と、その周囲に同軸配置された光学バッフル部材70から光学装置61の径方向に沿って延伸形成される光学バッフル71との間のリング状開口部を通過してリング状光束251に形成される。ここで、図2においては、発散するリング光束251の外郭線が粗い破線で表示されている。リング状光束251は、その後、アパーチャ板72の透明基板73を通過し、環状照明レンズ78に到達する。
そして、環状照明レンズ78に到達したリング状光束251は、前述したように、屈折されてスケール90のスケール格子パターン上に集光照射される(照射範囲64)。そして、スケール90からは反射光として、スケール格子パターンに応じたスケール光が出射される。ここで、照射範囲64は、画像レンズ76と略同じ大きさになっており、この照射範囲64からのスケール光253が、画像レンズ76によってリードヘッド60の光ファイバレシーバチャネル290上に投射されるようになっている。
前述したように、画像レンズ76から、その焦点距離fだけ隔たった位置に点状の制限アパーチャ75を設けることによって、スケール光253に対してテレセントリックな光学系が形成されている。制限アパーチャ75は、スケール光束253のうち、光軸63に対して平行でない全ての光線を遮断するフィルタとして機能する。実際の制限アパーチャ75は理想的なピンホールよりも若干大きいため、光軸63に対して角度を有するスケール光253であっても、その角度が若干であれば通過が許可される。
以上のテレセントリックな光学系によれば、光軸63と略平行なスケール光253のみを画像化できるため、スケール90と画像レンズ76との間の距離dによらない、常に一定の大きさの画像を得ることができる。この性質によれば、例えば、装置製造時などに部品取付け・配置上の不完全性があり、距離dに誤差が生じてしまったとしても、スケール光253の画像化に悪影響が及ぶことがなくなる。本実施形態では、特に、この性質によって、スケール90のスケール格子パターンを、リードヘッド60の受光面160上に正確に画像化できるので、後述するように測定を高精度化できる。
なお、部品の取付け・配置等を正確に行うことによって、物体距離dを精密に調節できるような場合には、以上のテレセントリックな光学系は必ずしも必要ではなく、制限アパーチャ75を有するピンホールアパーチャ板72は省略してもよい。
スケール光束253、254、255の外郭光線を、図2では、細かい破線として示す。発散していくスケール光束255は、リードヘッド60の受光面160において、スケール90のスケール格子パターンの画像を形成する。このスケール格子パターンの画像は、受光面160における光ファイバレシーバチャネル290によって検出され、検出画像に基づく信号が受光ファイバ130A、130B、130Cを通じて出力される。
ここで、前記スケール光束253〜255の外郭光線よりも内側を通る任意の一本の光線253Aを、図2において細かい破線として示す。この線を参照すれば、スケール90上の照射範囲64に含まれる寸法64Aが、リードヘッド60の受光面160上に寸法160Aとして画像化されることが明瞭に理解できる。
図2では、光ファイバリードヘッド装置20の作用をより明瞭に図示する必要上、リードヘッド60の受光ファイバ130A〜Cの端部を、基板265の表面から若干離して示してある。しかし、実際は、各受光ファイバ130A〜Cの端部は基板265と略接している。位相マスク120A〜C(図1参照)は、基板265における受光ファイバ130A〜Cの端部と対向する表面(図2では左側面)上に形成されている。ここで、この面は受光面160と一致している。
次に、リードヘッド60の受光面160上に投影されるスケール90の画像の拡大倍率について述べる。制限アパーチャ75を通過したスケール光束255は、光軸63に沿って距離dで伝播され、受光面160上に到達している。したがって、スケール90の画像の拡大倍率Mは、主として画像レンズ76の焦点距離fと距離dとの関係によって決まり、M≒d/f・・・(式1)、によって得られる。
制限アパーチャ75の大きさは、被写体としてのスケール90に対する被写界深度と、リードヘッド60の受光面160上の画像強度とを考慮した上で選択される。被写界深度と画像強度とはトレードオフの関係にあるので、両者が同時に最適水準となるような制限アパーチャ75の寸法が、実験的な過程を経て決定される。なお、制限アパーチャ75の形状には特に制限はなく、円形、四角形、矩形などが例示される。
なお、制限アパーチャ75が比較的大きい場合、あるいは、制限アパーチャ75を有するピンホールアパーチャ板72が省略されるような場合、拡大倍率Mは物体距離dに従って変化する。このときは、M≒d/d・・・(式2)、である。
スケール90のスケール格子パターン(ピッチP:図1参照)は、前記の各場合における拡大倍率Mに応じて拡大され、リードヘッド60の受光面160上に画像として照射される。このとき格子パターンのピッチPは、P(=M・P)に拡大されており、以下、これを画像ピッチと呼ぶことにする。さて、スケール格子パターンの画像(ピッチP)は、受光面160に配置される各位相マスク120A〜C(図1参照)上に照射される。ここで、各位相マスク120A〜Cは、測定方向82に沿ったマスクピッチPで特徴付けられる遮光要素を含んだ周期構造を有しており、その上から画像ピッチPのスケール画像が投影されていることになる。なお、各位相マスクは、それぞれ所定の空間位相を有している。
画像ピッチPとマスクピッチPとの比率は、前記の拡大倍率Mによって決定される。例えば、拡大倍率M=1のときは、画像ピッチPとマスクピッチPとが一致するようになっている。また、図2において、例えば、d=2fのときは、前記の(式1)によって拡大倍率M≒2であり、画像ピッチPはマスクピッチPの約2倍になる。
スケール90のスケール格子パターンのピッチPは、おおよそ4μm〜40μmの範囲内とされている。ここで、約4μmという下限の値は、本実施形態の画像システムにおける横方向(光軸63に直交する方向、例えば、スケール格子パターンの形成方向82)の分解能を考慮して算出されたものである。すなわち、画像システムの分解能にも一定の限界があり、格子ピッチPをあまりに小さく(<4μm)すると、この画像システムでは格子パターンの検出ができなくなってしまうので、そうならないように格子ピッチPの下限が設定されているのである。
さて、画像システムの分解(解像)能力には、光の回折効果による理論的な限界(回折限界)がある。インコヒーレントな照明では、回折限界は以下の(式3)によって得られる。すなわち、回折効果の下で見分けることができる最小の間隔をdとすれば、d≒1.22λ/2NA・・・(式3)、である。ここで、λは光の波長であり、NAは画像システムの開口数である。
また、インコヒーレント照明についてのカットオフ(限界)周波数(空間周波数)は2NA/λ、一方、コヒーレント照明についてのカットオフ周波数は1.33NA/λであるから、横方向の分解能は光のコヒーレント性に依存する。
なお、本発明に従って出力される光信号を最終的に受信する光電検出器が受信できる範囲の波長の光であれば、可視光/不可視光、あるいは、インコヒーレント光/コヒーレント光の別を問わず本発明で利用することができる。
一般に、スケール90のスケール格子パターンは、スケール基板95の前面または後面に配置できる。本実施形態では、スケール格子パターンは基板95の前面(図2では左側面)に配置されている。なお、本実施形態とは逆にスケール格子パターンを基板95の後面に配置する場合には、基板95を、例えば、ガラスまたは石英等の透光性材料で構成する必要がある。さて、スケール格子パターンは、光反射要素としての格子線(ピッチP)と光非反射要素としてのスペースとが交互に配置されることによって構成されている。格子線は、照明光252を反射し、光軸63と略平行する光線253を生成し、リードヘッド60に向けて出射する。一方、スペースは照明光252を吸収し、リードヘッド60へ向かう反射光を生成させない。
このように、格子線からの反射光によって、リードヘッド60の受光面160には、ピッチP(前記)の輝線が画像として投影される。なお、スペースが反射光を生成しないために、前記輝線の間は暗部となっている。
スケール90のスケール格子パターンは、ブレーズ格子を含んで構成されていてもよい。ここで、ブレーズ格子は、リードヘッド60の受光面160が受像したスケール画像内における、前記輝線と、その間の暗部との間のコントラストを拡大するべく、スケール照射光252の入射角度を考慮して設計されている。
さて、以上のような構成において、リードヘッド60および光学装置61は、スケール90に対して測定方向82に沿って相対移動する。すると、スケール格子パターンの画像(ピッチP)が位相マスク120に対して相対移動する。位相マスク120は、移動するスケール格子パターンの画像を所定のフィルタリング範囲においてフィルタリングし、その後、前記第10/298,312号明細書に記載されているように、各受光ファイバ130A〜Cが、相対移動量に対して周期的に変化するチャネル信号光としての光信号を、相対移動の関数として受信する。ここで光信号の周期は、主としてスケール格子ピッチPによって決定される。
本実施形態の光ファイバリードヘッド装置20による変位測定を高精度に行うためには光信号の補間を高精度に行う必要があるが、このとき、光信号として周期的、例えば、正弦関数的に変化するものを使用すれば、このような信号補間を容易に行うことができる。
そこで、本実施形態では、制限アパーチャ75の口径を適度に調節することによって、光ファイバレシーバチャネル290において受像されるスケール格子パターンの画像が所定の程度まで不鮮明化されるようにし、光ファイバレシーバチャネル290において検出される光信号がスケール90とリードヘッド60との間の相対変位に対して正弦関数的な変化を示すようにしている。
位相マスク120およびスケール90のスケール格子パターンは、種々のデューティサイクル、マスク/格子素子幅等を含んでいるため、受光面160が受像したスケールパターンを位相マスク120によってフィルタリングすることで、より正弦波に近い光信号を、変位エンコーダ設計の当業者に既知の方法にて提供することができ、この方法としては、例えば、Holzapfelによる米国特許第5、576、537号に開示されている方法が挙げられる。
また、正弦波的な光信号を得る目的で、制限アパーチャ75の口径を調整する代わりに、または、これと併せて、光ファイバリードヘッド装置20とスケール90との間の距離を調整し、受光面160において結像されるスケール画像を不鮮明化したり、あるいは、デフォーカスしたりしてもよい。この場合、リードヘッド装置20およびスケール90を、光軸63方向に沿って相対移動可能に設けた上で、光信号を検討し、最も正弦波に近い信号が得られるまで、両者の離間距離を調整して、最適離間距離を実験的に決定できる。
本実施形態では、以上の方法を全て組み合わせることにより、正弦波的な光信号を得ている。すなわち、適切な制限アパーチャ75の径寸法、デューティサイクル、マスク/格子素子幅等を、前記最適離間距離と合わせて設定することで、正弦波的な光信号が得られる。
スケール90のスケール格子パターンを、照明ファイバ170による本実施形態の照明装置、または、適当な外部照明により照明することで、光ファイバリードヘッド装置20における信号対ノイズ比を相当高く、例えば32、40、64、128、あるいは256にさえもすることが可能である。さらに、光ファイバリードヘッド装置20は、理想的な正弦関数からのずれを、正弦関数のピークトゥピーク値の1/16、1/32、さらには1/64またはこれ未満といったように可能な限り小さく抑えた正弦関数的な光信号を取得できる。そのため、光ファイバリードヘッド装置20は、スケール格子ピッチPの1/16、1/32、さらには1/64またはこれ未満といったように可能な限り高い解像度を有し、正確に補間された変位測定を行うことができる。
図2に示す光学バッフルのシステムは、前記の円筒形光学バッフル81、光学バッフル71に加えて、基板265に固定することができる環状光学バッフル91を備えている。これらの光学バッフル71、81、91は、環状照明レンズ78を通じてリードヘッド60に入射する可能性のある周囲の光や、迷反射光が、リードヘッド60の光ファイバレシーバチャネル290に到達することを防止する。たとえば、光学バッフル71は、光学装置61内部の上方部(図2中)を光軸63と略平行に直進する光が、受光ファイバ130Bの検出範囲へ伝播されることを防止することがわかる。また、光学バッフル81と91とは、例えば、光学装置61の右端部の上方部(図2中)から図2中斜め左下に向かって直進する光を遮断し、これが受光ファイバ130Aの検出範囲へ伝播されることを防止する。
リードヘッド装置20は、製造および組み立てを簡素化するための様々な特徴を備えている。たとえば、基板265上への位相マスク120や環状光学バッフル91の取付けを、従来の薄膜または厚膜付加およびパターニング技術によって行うことができる。また、他のタイプのコーティングまたは分離材料などによって環状光学バッフル91を形成し、これを基板265の表面に接着してもよい。さらに、アキシコンレンズ62を、適切な光学的性質を有する接着剤によって、基板265の表面上に接着してもよい。
ここでは、基板265は、援用の前記第10/298,312号明細書に記載の通りにリードヘッド60に接着されている。光学装置ハウジング65の内径は、リードヘッド60の外径と僅かな公差を持っており、両者は嵌合している。また、基板265を、光学装置ハウジング65の内周に沿って環状に設けられる配置突起部66に当接させることで、取付けを容易に行うことができる。
光学装置ハウジング65はさらに、適切な位置に環状に形成された配置突起部67を備えており、これによって、光学バッフル素子70が正確に配置される。さらに、光学バッフル素子70は、アパーチャ板72を、リードヘッド60と画像レンズ76の双方に対して、光軸63に沿った正確な位置に配置するための正確な軸寸法を有している。アパーチャ板72は、光学バッフル素子70と当接され接着されている。マスク部(遮光部)74と制限アパーチャ75とは、たとえば薄膜パターニング技術によって、アパーチャ板72上に製造できる。あるいは、他のタイプのコーティングまたは分離材料などによってマスク部74と制限アパーチャ75を形成し、これをアパーチャ板72の表面に接着することもできる。さらに、円筒形光学バッフル81をアパーチャ板72の表面に接着することも可能である。
さらに、光学装置ハウジング65は、環状照明レンズ78と画像レンズ76を正確に配置するための、適切な軸位置に形成された配置突起部68を備えている。環状照明レンズ78は配置突起部68と当接され接着されている。環状照明レンズ78の内周面には環状取付け部材69が設けられる。環状取付け部材69は、環状照明レンズ78の内周面に対して嵌合する外径を有し、さらに、画像レンズ76を支持する縁69Aを備えている。これらを組み立てるには、環状取付け部材69を環状照明レンズ78に結合させる前に、環状取付け部材69と画像レンズ76とを結合させ、これをリードヘッド60と制限アパーチャ75の双方に対して、光軸63に沿った正確な軸位置に配置させる。なお、環状照明レンズ78と画像レンズ76とを、単一の光学素子として製造してもよいし、また、両者を直接結合して、環状取付け部材69を省略してもよい。
本実施形態のリードヘッド装置20における種々の部材の寸法は以下に示すとおりである。画像レンズ76は、約1.0mmの最小のクリアアパーチャを設けた両凸レンズである。レンズの有効面からスケール格子パターン面までの公称物体距離dは約5.3mmである。画像レンズ76の焦点距離fは約3.5mmであり、これはさらに、画像レンズ76の有効面から制限アパーチャ75までの距離でもある。円形の制限アパーチャ75の直径は約400μmである。なお、制限アパーチャ75の直径は、100μm以上500μm以下であればよく、より好ましくは、150μm以上400μm以下であればよい。受光面160から制限アパーチャ75までの距離dは約7.0mmである。したがって、スケール90のスケール格子パターン画像の拡大倍率Mは、前記(式1)によれば約2.0であり、これは実験によってさらに正確に決定することが可能である。各受光ファイバ130A〜Cは、約200μmの外径を有している。また、各受光ファイバ130A〜Cは、照明ファイバ170の中心(光軸63の位置と一致)から半径RALだけ離れた位置に配置されている。ここで、RALは、約200μmである。なお、RALは、3つの受光ファイバ130A〜Cに共通の値であるから、これらに対応する各光ファイバレシーバチャネルの190A〜C(図3参照)の中心は、画像レンズ76の光軸63位置から同じ距離だけ隔たった位置に配置されていることになる。なお、照明ファイバ170は、約215μmの外径を有する。
以上の部品寸法および配置によって、3つの受光ファイバ130A〜Cの入力端部が収納される一つの円筒状空間の半径を、3mm未満、あるいは、2mm未満、さらには、1.25mm未満とすることができる。
アキシコンレンズ62は、リング状光束251の最も外側の光線について約12°のハーフアングルを、また、最も内側の光線について約6°のハーフアングルを提供するように、従来の手法に従って設計・位置決めされており、これらの各ハーフアングルは、環状照明レンズ78の約4.5mmの外径、約2.2mmの内径とも整合性がとれている。
環状照明レンズ78は、収束する照明光252の環状リングが約20°の公称ハーフアングルにてスケール90に照射されるように、従来の手法に従って設計されている。
なお、先の記述によれば、リードヘッド装置20の全体直径を、可能な限り小さく、例えば、約7mm、5mm、あるいはこれよりもさらに小さくできることが容易に理解される。したがって、ハウジング65の短尺寸法、すなわち、光軸63に垂直な方向の寸法は、5mm未満にできる。
リードヘッド装置20の他の寸法例を以下に示す。画像レンズ76は、約0.9mmの最小のクリアアパーチャを備えた屈折レンズまたは回折レンズである。画像レンズ76の有効面からスケール格子パターン面までの公称物体距離dは1.9mmである。画像レンズ76の焦点距離fは約1.5mmである。制限アパーチャ75の直径は約150μmである。受光面160から制限アパーチャ75までの距離dは5.8mmである。したがって、受光面160におけるスケール90のスケール格子パターン画像の拡大倍率Mは、(式1)によれば約3.8である。各受光ファイバ130A〜Cは同一の外径を有しており、約250μm〜約500μmの範囲内で選択される。また、各受光ファイバ130A〜Cは、照明ファイバ170の中心から、約750μm〜約500μmの範囲内から選択される半径RALだけ隔たった位置に配置されている。照明ファイバ170は、約100μm〜約500μmの範囲内から選択された外径を有する。
アキシコンレンズ62は、リング状光束251の最も外側の光線について約9.7°のハーフアングルを、最も内側の光線について4.7°のハーフアングルを提供するように、従来の手法に従って設計・位置決めされており、これらの各ハーフアングルは、環状照明レンズ78の約2.5mmの外径、約1.2mmの内径と整合する。環状照明レンズ78は、照明光252の収束リングが約43°の公称ハーフアングルにて収束するように設計されている。
以上の寸法例において、受光ファイバ130A〜Cの外径を比較的小さく選択し、また、光軸63を中心とする半径RALを比較的大きな値に選択すれば、種々の光学バッフル71、81、91の作用によって、環状照明レンズ78に入射するほとんどの迷光が、光ファイバレシーバチャネル290で受光されないようにすることができる。したがって、高品質の光出力信号が得られる。
なお、先の説明に照らせば、リードヘッド装置20の全体直径を可能な限り短く、例えば、約5mm、2.5mm、またはこれよりも短くできることが容易に理解される。したがって、ハウジング65の短尺寸法、すなわち、光軸63に垂直な方向の寸法は、2.5mm未満にできる。
図3は、図1のリードヘッド60をより詳細に説明するための図であり、この図には位相マスク120がスケール格子パターンの画像をフィルタリングする様子や、リードヘッド60の組み立て方法も示されている。リードヘッド60は、概して援用の前記第10/298,312号明細書に記載されているとおりに、3つの光ファイバレシーバチャネル190A〜Cを備えている。光ファイバレシーバチャネル190Aは、レシーバチャネルアパーチャ110A、位相マスク120A、受光ファイバ130Aを備えている。レシーバチャネルアパーチャ110Aは位相マスク120Aの後ろに配置されている。同様に、光ファイバレシーバチャネル190Bは、レシーバチャネルアパーチャ110B、位相マスク120B、受光ファイバ130Bを備えている。また同様に、光ファイバレシーバチャネル190Cは、レシーバチャネルアパーチャ110C、位相マスク120C、受光ファイバ130Cを備えている。
各光ファイバレシーバチャネル190A〜Cについて、位相マスク120A〜Cは遮光要素を含んだ周期構造としての格子を備えており、この格子は、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cを完全に被覆し、入射されるスケール光のためのフィルタとして機能する。このとき、各位相マスク120A〜Cにおけるスケール光のフィルタリング範囲としての各レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cは、各自の格子周期構造を1つ以上、より好ましくは3つ以上、さらに好ましくは6つ以上含む範囲とされる。受光ファイバ130A〜Cは、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cと整列しているため、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cを通過する全ての光が、受光ファイバ130A〜Cへと伝播され、チャネル信号光としての光学信号191A〜Cが生成される。本実施形態では、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cは、単純に受光ファイバ130A〜Cの平坦な端部であり、その大きさは対応する受光ファイバ端部のコア面積に一致する。なお、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cは、受光ファイバ130A〜Cの成形された端部であってもよい。また、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cの大きさは、対応する位相マスク120A〜Cの近傍に配置される小型の屈折レンズまたは回折レンズの受光範囲によって決定されるのでもよい。このときは、当該小型レンズが、位相マスク120A〜Cを通って入射される光を集め、効率的な受光を行うように整列した受光ファイバ130A〜Cの端部の方向へと送る。また、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cの大きさは、対応する位相マスク120A〜Cの開口特性によって決定されるのでもよい。
各レシーバチャネル190A〜Cの誤差を低減し、性能を一貫させるために、各レシーバチャネル190A〜Cの間の信号振幅を公称的に均衡させ、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cおよび位相マスク120A〜Cの境界におけるエッジ効果から生じる位相誤差を最小化できることが理解されるべきである。また、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cの大きさに対して位相マスク120A〜Cの格子ピッチが粗い場合には、位相マスクの格子における各バーの間の開口面積が、位相マスクとレシーバチャネルアパーチャとの間の相対位置によって大きく変化してしまうことも理解されるべきである。この相対位置は各光ファイバレシーバチャネル毎に異なるため、位相信号の振幅が不均等化し、位相測定誤差が発生する可能性が生じることに注意すべきである。
以上で述べた理由、および、援用の前記第10/298,312号明細書においてより詳細に記載されている理由から、本実施形態では、前記のように、各レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cが、対応する位相マスク120A〜Cの1周期よりも大きくなっている。これによれば、レシーバチャネルアパーチャ110と位相マスク120における遮光要素との間の相対位置関係の如何によらず、レシーバチャネルアパーチャ110内へ入る光信号の位相を安定させることができる。
なお、前記のように、レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cの大きさが対応する位相マスク120A〜Cの、例えば、3周期分、6周期分よりも大きくなっているのでもよい。これによれば、さらに光信号の位相を安定させることができる。
つまり、レシーバチャネルアパーチャ110を渡る位相マスク120の周期数が多いほど、レシーバチャネルアパーチャ110内に入る光信号が、アパーチャ110と位相マスク120との間の相対位置に関して影響を受けにくくなる。
レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cの場所は、光ファイバレシーバチャネル190A〜Cのチャネル配置中心部157を参照して説明することができる。チャネル配置中心部157は、スケール90からのスケールパターン画像の照明範囲266の中心部257と一致するように位置決めされている。各レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cの中心は、チャネル配置中心部157(光軸63の位置と一致)から同一半径RAL(図2参照)だけ隔たった各位置に設けられている。なお、各チャネルアパーチャ110A〜Cが円形ではなく、はっきりとした幾何学的中心部を有していない場合には、その有効中心部としてアパーチャ範囲の質量中心(重心)をとることができる。
ここで、各レシーバチャネルアパーチャ110A〜Cの形状は互いに同一である。さらに、各光ファイバレシーバチャネル190A〜Cを互いに同一のものとすることによって、構造をより簡素化でき、信号処理をより単純化でき、高い測定精度を実現できる。
光供給孔280は、遠隔レーザダイオード、LED、または他の適切な光源によって供給されたコヒーレント光またはインコヒーレント光を伝播する単一の光ファイバ(照明ファイバ170)の端部とするのが、単純かつ効果的である。なお、光供給孔280の代わりに、リードヘッド60内に収容された光源としての小型の固体レーザ素子またはLEDを設けてもよい。
光供給孔280は、照明範囲中心部257およびチャネル配置中心部157と略一致している。各受光ファイバ130A〜Cを各受光ファイバ穴306に挿入し、かつ、照明ファイバ170を照明ファイバ穴307に挿入することによって、リードヘッド60は容易に組み立てることができる。各ファイバ穴306、307の組は、フェルール40の前部に当接配置した板に穿設されるか、あるいは、フェルール40に直接穿設される。
受光面160では、各光ファイバレシーバチャネル190A〜Cにおいて、各位相マスク120A〜Cが、スケール90のスケール格子パターンの画像光をフィルタリングする。各位相マスク120A〜Cは、スケール90のスケール格子パターン画像の画像ピッチP(前記)と同一のマスクピッチPを有している。また、各位相マスク120A〜Cは、受光面160上においてスケール格子画像に対して、0°、120°、240°の空間位相を有するように配置されている。そのため、光ファイバレシーバチャネル190A〜Cは、空間的な位相の相違を除いて、同一の光を検出する。
スケール90が、測定軸82に沿って、スケール格子パターンのピッチPだけ移動すると(図1参照)、その画像は、位相マスク120A〜Cに対して画像ピッチPだけ移動する。スケール90が測定軸82に沿って移動するのに伴って、各光ファイバレシーバチャネル190A〜Cにおける光信号191A〜Cは、120°の相対位相シフトに伴う変化を除いて略同一の変化を示す。
スケール格子パターン画像は、図3に示すように、交互に一定ピッチPで繰り返される互いに略同一幅の明部と暗部とによって構成される。但し、この画像は、種々の要因によって若干不鮮明化されている。ここでいう種々の要因としては、その一部は前記したように、例えば、スケール格子パターンのピッチPに対するリードヘッド装置20の分解能に限界があること、あるいは、前記の如くスケール格子パターン画像を若干デフォーカスするための部品配置がとられていること、またあるいは、スケール格子パターン画像が位相マスク120でフィルタリングされていること、が挙げられる。いずれにしても、スケール格子パターン画像がデフォーカスされること、すなわち、不鮮明化されることは、本発明の目的に照らして、むしろ、好ましい。
すなわち、このような場合、スケール90が測定軸82方向に動くのに従って、各光ファイバレシーバチャネル190A〜Cでは、略同一の正弦関数的な受光強度変化が検出されるから、測定を高精度に行う上で好ましい状況が形成されている。
このような「三相」変位信号に基づいてスケール90と各位相マスク120A〜Cとの相対変位を決定するには、よく知られた手法を用いることができる。その手法は、援用した前記第10/298,312号明細書に記載されている。特に、この手法によって3つの光信号191A〜Cを処理することで、2つの直交信号値Q、Qを決定できる。一般に、2πを法とした2偏角逆正接関数を使用してQ、Qを処理することで、スケール格子パターンのピッチPにおける電流位相位置φを決定できる。具体的な式は、φ=atan2(Q,Q)・・・(式4)、である。ここで、2偏角逆正接関数“atan2”は、一般に利用可能な数学プログラムによって得られ、また、記述される。この関数結果は、Q/Qの逆正接(ラジアン表示)である。2つの偏角を使用することにより、関数結果角度の象限を決定することができ、その結果は、−pi/2と+pi/2との間ではなく、−piと+piとの間になる。
ピッチPと電流位相位置φを乗算することにより、測定軸82方向に沿った1周期中における位置側定を実現できる。スケール90を測定軸82方向に沿って変位させる際に各レシーバチャネル190A〜Cで検出される周期の数をカウントすることで、変位測定を行うことができる。
本実施形態では、スケール90のピッチPは、略20μmである。なお、例えば、約4μm〜約40μmの範囲内で選択してもかまわない。本実施形態では、ピッチPは、リードヘッド装置20の解像度に合わせて最適な値が選択されている。
重要なことは、装置20の光学系の解像度が、スケールパターンの特徴を少なくとも部分的には解像できる程度のものでなくてはならないという点である。また、高精度の補間を目的としている場合には、スケール画像のフィルタリングによって得られる光信号がスケールの変位に対して正弦関数的な変化を示すように、光学系がスケールパターンを所望の程度にまで不鮮明化して画像化しなければならないことに注意すべきである。
さて、図3に示すリードヘッド60によれば、増分変位測定システムを実現できる。この測定システムは前記の通り三相測定システムである。なお、前記第10/298,312号明細書を参照して、より多くの相を有する測定システムも実現できる。
図4は、光ファイバリードヘッド装置20と共に使用される一般的な遠隔電子インターフェースユニット405を含むブロック線図である。遠隔電子インターフェースユニット405は、信号処理/制御ユニット493、任意のレンズを備える光源477、複数のフォトセンサ/増幅器4921〜492Nを備えている。ここで、Nは光ファイバレシーバチャネルの数であり、図1〜図3のリードヘッド装置20においては、N=3、である。光源/レンズ477は、光学アイソレータ等の光学素子を備えていてもよい。光源/レンズ477は、照明ファイバ1701〜Mを介してリードヘッド60と結合している。ここで、Mは照明ファイバの数であり、図1〜図3のリードヘッド装置20においては、M=1、である。さて、各フォトセンサ/増幅器4921〜492Nは、それぞれ、受光ファイバ1301〜130Nによって、リードヘッド60と結合している。
なお、図4では、光源/レンズ477を単一ユニットとして示しているが、実際は各々光源を備える複数ユニットでもよい。
リードヘッド60と遠隔電子インターフェースユニット405との間において、各光ファイバをまとめて内部に収納し、かつ、保護する1または複数のリードヘッドケーブル(図示せず)を設けてもよい。各リードヘッドケーブルの長さは数メートル、あるいはそれ以上でもよい。
受光ファイバ1301〜Nは、それぞれリードヘッド60からの光信号1911〜191Nを含んでいる。光信号1911〜Nは、前記した位相信号である。
光源/レンズ477は、信号処理/制御ユニット493から電力の供給を受けるとともに、利得制御信号を受信できる。前記のように、光源/レンズ477は、照明ファイバ1701〜170Mを介して、リードヘッド60へ、さらに、スケール90のスケール格子パターン上へ光を伝播させる。リードヘッド60の各光ファイバレシーバチャネル1901〜Nは、スケール90のスケール格子パターンからの反射光を受光し、フォトセンサ/増幅器4921〜492Nにそれぞれ入力される光信号1911〜191Nを供給する。フォトセンサ/増幅器4921〜492Nは、信号処理/制御ユニット493に、増幅された電気出力信号4911X〜491NXを供給する。その後、信号処理/制御ユニット493が、前述の式や技術に従って位置の決定を行い、変位が測定される。
図5A、図5Bは、本発明のリードヘッドの第2の例を示す。リードヘッド60Aは、前記のリードヘッド60と実質的に同様に動作し、類似の部品を備えている。以下、追加の説明を要する部分に限りリードヘッド60Aについて説明する。
図5A、Bに示すように、リードヘッド60Aは、3つの光ファイバレシーバチャネル590A〜Cからなる第1組を備えており、これは、前記の光ファイバレシーバチャネル190A〜Cと同様に機能する。リードヘッド60Aにおいて「均衡のとれた対」を形成するため、リードヘッド60Aは、さらに、各光ファイバレシーバチャネル590A〜Cと受光範囲中心部257に対して反対側の位置に配置される3つの光ファイバレシーバチャネル590AX〜590CXからなる第2組を備えている。図中に示される数字の対1−1、2−2、3−3は、均衡のとれた対を表している。
このように、光ファイバレシーバチャネルセットは、2N=6(N=3)個の光ファイバレシーバチャネルからなるN=3対の光レシーバチャネル対を含んで構成されていることになる。ここで、各光ファイバレシーバチャネル対における2枚の位相マスクは、空間位相が等しい/空間位相に180°の差がある、のいずれか一方であるように配置される。
リードヘッドハウジング500は、円筒形フェルール540を備えている。フェルール540の内部には、受光ファイバ530A〜C、AX〜CXと、照明ファイバ570とが密着固定された状態で詰め込まれている。
これらの組み立ては、例えば、以下の方法によって行われる。平坦な端部を有する前記7本のファイバを密着固定し、このファイバ束を、その後端部からフェルール540内に挿入する。続いて、位相マスクの組520を備える位相マスク部材561を、前記ファイバ束の先端に押し付けながら、フェルール540の内部に嵌め込む。位相マスク部材561の前面とフェルール540の先端面とが一致した時点で、押し込むのを止め、この状態で、位相マスク部材561とフェルール540とを接着する。
また、他の方法として以下のものがある。平坦な端部を備える7本のファイバを束状に並べ、このファイバ束を、その後端部からフェルール540内に挿入する。続いて、ファイバ束を構成する各ファイバ先端部の外周に接着剤を塗布して、各ファイバをフェルール540に対して固定する。次に、ファイバ束の先端部を、接着剤ごと研磨し、ファイバ束の長さを調節する。その後、位相マスク部材561を、フェルール540内に嵌め込み、両者を接着する。
位相マスクの組520は、位相マスク部材561の、ファイバ束先端部と対向される側の面に設けられる。照明ファイバ570の端部からは光が出射され、そのコア範囲は前記光供給孔580となっている。照明ファイバ570は、点状光を発生するポイントソースとして使用されるシングルモードのファイバである。具体的には、3MCorporation製の光ファイバ部品番号FS-SN-3224で特定されるものであり、250μmの外径DSFを有する。6本の受光ファイバ530は全て、市販されているマルチモードファイバである。具体的には、200/220/250μmのコア/クラッディング/バッファ直径DRA/DRC/DRFを有するシリカファイバである。以上のように、リードヘッド60A内の7本全てのファイバが同一の250μmの外径を有するため、これらを、簡潔に、かつ、高精度に組み立てることができる。本実施形態では、各々の受光ファイバ中心部が、近接した受光ファイバ中心部から寸法DRA=DSF=RALだけ離れ正六角形を形成した状態で接着されている。
受光ファイバ530と照明ファイバ570は、それぞれ、クラッディングおよびコアを備えている。各ファイバの図示に当たっては、クラッディングの外周を外側の円によって、コアの外周を内側の円によって表すことができる。図5Bに示すように、照明ファイバ570は、そのクラッディングに対して比較的小さなコアを有する。反対に、受光ファイバ530A〜C、AX〜CXはクラッディングに対して比較的大きなコアを有する。受光ファイバのコアは、レシーバアパーチャ510A〜C、AX〜CXとして機能する。
図1〜図3に示したリードヘッド60に使用する3本の受光ファイバ配置と比較して、この実施形態のリードヘッド60Aにおける均衡のとれた6本の受光ファイバ配置によれば受光量が2倍になる。さらに、レシーバアパーチャ510の均衡のとれた3対配置によって3対の光信号が得られるが、各対の光信号を物理的に、あるいは、適当な信号処理操作によって組み合わせて用いれば、援用の前記第10/298,312号明細書に記載されているように、リードヘッド60Aにおける部品配置誤差に基づく測定誤差を排除し、測定精度をさらに向上させることができる。
光ファイバリードヘッド60Aを、前記の光ファイバリードヘッド装置20に使用する場合には、光ファイバリードヘッド装置20の直径を約1.0mmまたはこれ未満にできる。
なお、照明ファイバ570のクラッディングが必要以上に大きくされているのは、照明ファイバ570の外径を他6本の受光ファイバの外径と一致させるためであり、これによって、前記したように、7本のファイバの組み立てを容易に行える。
位相マスク520A〜C、AX〜CXは、それぞれ、一定ピッチで互いに平行に形成される多数の格子バー要素521を有している。格子バー要素521は、例えば、クロム、銅、または、これらの酸化物、といった遮光材料によって形成されており、遮光部として機能する。格子バー要素521は、透光性の基板565の表面562上にパターニングされている。基板565の材料としては、ガラス、石英などが例示される。各位相マスク520A〜C、AX〜CXは、対応するレシーバアパーチャ510A〜C、AX〜CXを覆うことのできる十分な大きさを有している。
位相マスク部材561の中心部には、照明ファイバ570からのソース光を通過させるためのクリアアパーチャ564を有するリング563が設けられる。クリアアパーチャ564の大きさは、照明ファイバ570のコア直径よりも数倍大きく、例えば、DSA≒4μmである。また、位相マスク部材561は、厚さ0.25mmのソーダ石灰ガラスであり、その直径は、フェルール540の内径と一致する。
格子バー要素521は、前記のスケール格子画像のピッチPと同一のピッチで、X軸方向に沿って連続的に配置されている。図示の位相マスク部材561は、6つの光ファイバレシーバチャネル590に対応する6つの位相マスク520を備えている。
ここで、3対あるレシーバアパーチャの各対は、スケール90とリードヘッド60AとがX軸方向に沿って相対移動する際に、互いに同一位相の光信号を受信する。
6枚の位相マスクは、0°(520A、AX)、120°(520B、BX)、240°(520C、CX)の空間位相を有する。格子バー要素521による縞模様を参照することによって、各位相マスクの境界は顕微鏡で容易に見分けることができる。このことは、6枚の位相マスク520を6本の受光ファイバ530に対して高精度に配置する上で好都合である。本願発明者は、6枚の位相マスク520を有する位相マスク部材561を受光ファイバ530に対して配置する際に、顕微鏡とXYZマイクロメータステージを使用することによって、20μm未満、さらには、10μm未満の誤差をもって正確に配置できることを見出した。
図6A、図6Bは、本発明に基づく光ファイバリードヘッド装置の第2の例を示す縦断面図および横断面図である。光ファイバリードヘッド装置20Aは、前記の光ファイバリードヘッド装置20と同様に、多数の部品を備えている。以下、前記の種々の部品と同様に機能する部品については、説明を省略することにする。
光ファイバリードヘッド装置20Aは第1フェルール740を備えており、この第1フェルール740は、受光ファイバ730を包囲しており、同じくフェルール状の装置ハウジング745内のほぼ同軸上に配置されている。位相マスク720を備える透明な基板765が、第1フェルール740の先端に取付けられている。装置ハウジング745にはその軸線方向に沿って貫通孔が6個穿設されており、この貫通孔には6本の照明ファイバ770が挿入配置されている。各照明ファイバの先端部からはスケールに向けて光が出射され、本発明の複数の出射位置を構成している。図6Bに示すように、この複数の出射位置は、光軸763(図6A参照)を重心とする正6角形の頂点位置に一致している。各照明ファイバ770の先端部と連続する位置には、本発明の屈折光学素子としての照明レンズ778が配置されている。なお、照明ファイバ770の代わりに、前記各複数の出射位置に電子固体光源素子、例えばLEDを設けてもよい。いずれにしても、前記の光ファイバリードヘッド装置20内に配置されたアキシコンレンズ62および種々の光学バッフルを設ける必要がなくなる。
さらに、光ファイバリードヘッド装置20Aは第2フェルール741を備えており、この第2フェルール741は、アパーチャ板772と画像レンズ776を包囲し、装置ハウジング745内のほぼ同軸上に配置され、また、基板765と当接している。第2フェルール741は、光ファイバリードヘッド装置20のにおいて前記したものと類似のテレセントリックな光学系を備えている。図6Aに示すように、画像レンズ776は、位相マスク720および受光面760からの画像距離dをもって位置決めされている。このテレセントリックな配置は、アパーチャ板772の制限アパーチャ775を、画像レンズ776の位置から、光軸763に沿って、画像レンズ776の焦点距離fだけ隔たった位置に配置することで得られる。光ファイバリードヘッド装置20Aとスケール90とは、画像レンズ776とスケール90との間の光軸763に沿った物体距離がdに保持されるように配置される。
図6記載のリードヘッド装置20Aを図1等記載のリードヘッド装置20と比較した場合、両者間の主な相違の一つは、リードヘッド装置の外周付近に設けた複数の照明ファイバ770によるスケール照明が得られる点である。図6Bによく示される6つの照明ファイバ770A〜C、AX〜CXは、光ファイバリードヘッド装置20Aにおける照明光を提供するために使用される。図2記載の実施形態では照明ファイバであった中心ファイバ731が、ここでは主として、6本の受光ファイバ730を正確に、かつ、容易に配置するための基準部材として機能するダミーファイバとされている。
さて、照明ファイバ770はシングルモードファイバであって、マルチモードファイバとしての受光ファイバ730よりも径が小さいため、光ファイバリードヘッド装置20Aの照明光束がより小径となり、かつ、柔軟に調整できる。
また、スケール90上への照明範囲をできる限り広くするために、照明ファイバ770は、可能な限り大きいNA(開口数)を有するものが選択される。
図5記載のリードヘッド60Aと同様に、図6記載の光ファイバリードヘッド装置20Aのリードヘッドは、均衡のとれた3対の光ファイバレシーバチャネル790を備えている。すなわち、光ファイバリードヘッド装置20Aは、第1組の3本の受光ファイバ730A〜C、および、これらの各ファイバと光軸763に関して対称の位置に第2組の3本の受光ファイバ730AX〜CXを備えており、これらが、スケール光照明範囲中心部を挟んで両側に「均衡のとれた対」として配置されている。そして、受光ファイバ730、位相マスク720、レシーバアパーチャ710(各受光ファイバ730の受光端部におけるコア範囲により構成される)を含む3対の光ファイバレシーバチャネル790を、図5において前述したのと同様に組み立てることができる。図6Aでは、光の伝播をより明瞭に示すために、受光ファイバ730の端部を、基板765の表面から若干離して表示してあるが、実際は、受光ファイバ730の端部は基板765とほとんど接している。
照明ファイバ770は、図示しない遠隔光源から光を供給されて、照明ファイバ光750を、その端部から出射する。照明ファイバ光750は、照明ファイバ770の有効開口数により決定されるハーフアングルにて発散していく。本実施形態では、この発散ハーフアングルは約2°〜10°である。照明ファイバ光750は、照明レンズ778を通過して屈折される。照明レンズ778は、各照明ファイバ光750をスポーク状の光束752に形成し、スケール90に照射する。計6条の各スポーク状の光束752によって、スケール90における光軸763を中心とする円状の範囲764が照明される。この照明光はスケール90の格子パターンに応じて反射された後、画像レンズ776を経由されて光ファイバレシーバチャネル790の位相マスク720上に画像化され、検出される。
なお、表面を粗く形成したり、散乱材料を使用したりすることによって、散乱光学素子としての散乱層を照明レンズ78に形成させてもよい。散乱層により、光線が照明レンズ78において局所的に散乱されるから、スケール90の表面をより均一に照明できる。
画像レンズ776の焦点位置に配置される制限アパーチャ775は、光軸763と平行でない画像レンズ776への入射光(スケール光)を遮断するためのフィルタとして機能する。制限アパーチャ775を備えるテレセントリック光学系によって、受光面760におけるスケール90の画像の拡大倍率が物体距離dと略無関係になる。スケール光755は、受光面760において、スケール90のスケール格子パターンの画像を形成する。
位相マスク720は、図5を参照して述べた位相マスク520と類似のものであり、スケール光755によって生成された画像をフィルタリングすることで、各光ファイバレシーバチャネルに信号光の供給を行う。これに基づく光信号の出力は、受光ファイバ730A〜C、AX〜CXからの出力である。
照明レンズ778は、図1の環状照明レンズ78と同様に、単一の環状レンズとして構成されている。なお、他の例として、各照明ファイバ770の前に、それぞれ互いに別部品としての照明レンズ778(計6個)を配置しても構わない。また、照明ファイバ770自体が、スケール90上の照明範囲764に適当な照明光を投射するように構成されているのであれば、必ずしも照明レンズ778を設ける必要はない。
図7は、光ファイバリードヘッド装置の第3の例を示す縦断面図である。この光ファイバリードヘッド装置20Bは、前記した光ファイバリードヘッド装置20Aの部品と類似した部品を多数備えており、これらには同一の符号を付している。
光ファイバリードヘッド装置20Bは、第1フェルール740と、受光ファイバ730と、位相マスク720を有する透明な基板765とを備えており、これらは、光ファイバリードヘッド装置20Aについて前記したとおりに構成される。また、受光ファイバ730、位相マスク720、レシーバアパーチャ710(受光ファイバ730の受光端部におけるコア範囲によって構成される)を含んで3対の光ファイバレシーバチャネル790が、前記の通りに構成される。第1フェルール740は、円筒状の装置ハウジング865内の同軸上に配置される。装置ハウジング865の先端部には、光ファイバレシーバチャネル790の受光面860から、光軸863に沿って所定距離隔たった位置に画像レンズ876が設けられる。
リードヘッド装置20Bを、前記のリードヘッド装置20および20Aと比較した場合における主な相違点の1つは、受光ファイバ730が、スケール画像光の受光という第1の機能に加えて、スケール照明光の提供という第2の機能を有し、本発明の受光/発光併用ファイバとなっている点である。したがって、別途スケール照明用のファイバは必要ない。
図4における遠隔電子インターフェースユニット405に類似の遠隔電子インターフェースユニット805では、各受光ファイバ730が、対応するビームスプリッタ870とインターフェースされている。さらに、各ビームスプリッタ870は、各受光ファイバ730に照明光SLを供給するための遠隔光源とインターフェースされている。また、各ビームスプリッタ870は、本発明の光検出器としてのフォトセンサ/増幅器とインターフェースされている。このフォトセンサ/増幅器は、各受光ファイバ730によって伝送されてきた各光信号891を、ビームスプリッタ870を介して受光信号RLとして受信する。ビームスプリッタ870は、遠隔光源から発せられた光SLの約50%を各受光ファイバ730内に入射でき、また、光信号891の約50%を各フォトセンサ/増幅器に入射できるように構成されている。ここで、ビームスプリッタは、本発明の配光素子を構成している。
なお、ビームスプリッタ870の代わりに光学サーキュレータ、あるいは、マルチポート光学サーキュレータ(電気通信産業では一般的な技術である)を設け、これに、各受光ファイバ730、遠隔光源、各フォトセンサ/増幅器をインターフェースしてもよい。本発明の実施に適したマルチポート光学サーキュレータの例が、Changによる米国特許第6、014、244号に記載されている。
リードヘッド装置20、20Aと比較した場合のさらなる相違点は、リードヘッド装置20Bがテレセントリック光学系、または、これに関連するアパーチャ素子を備えていない点である。
受光ファイバ730は、照明光SLに基づく照明光850を出射する。照明光850は、受光ファイバ730の有効開口数によって決定されるハーフアングルにて発散するが、これにより、スケール90の格子上の十分な範囲に光が照射される。照明光850は、画像レンズ876を通過して、照明光852として出射され、スケール90の表面上の光軸863を中心とする略円形の範囲に照射される。この円形照射範囲に含まれる同心円形状の画像化範囲864からの反射光853は、画像レンズ876に入射され、その後、光ファイバレシーバチャネル790に画像として検出される。すなわち、反射スケール光853は、画像レンズ876を通過してスケール画像光855となり、受光面860上にスケール90のスケール格子パターンの画像を形成する。
各位相マスク720は、スケール画像光855によって受光面860上に生成されたスケール画像をフィルタリングすることで、各信号光891を供給する。ここで、各信号光891とは、対応する受光ファイバ730内に入射されたスケール画像光855のことである。
画像レンズ876は、焦点距離fを有する両凸レンズである。画像レンズ876の位置は、位相マスク720の存在する受光面860から光軸863に沿って距離dだけ隔たった位置に設定される。また、画像レンズ876とスケール90との間の物体距離がdに保持されるように各部品の位置決めが行われている。図7においては、d=d=2fである。このときの画像の拡大倍率Mは、非テレセントリック配置に対応する前記(式2)によって表されるから、M≒1である。
光ファイバリードヘッド装置20Bでは、前記した別の例の光ファイバリードヘッド装置で使用している部品の多数が不要である。すなわち、光ファイバリードヘッド装置20Bは、照明ファイバとしても機能する受光ファイバの組730を備えているから、別途の照明ファイバは必要ない。さらに、光ファイバリードヘッド装置20Bでは、前記のアキシコンレンズ62、光学バッフル71、81、91、アパーチャ板72、照明レンズ78、778なども不要である。このように、光ファイバリードヘッド装置20Bにおいては、部品点数が大幅に少なくなり、簡素な構成で小型の装置にすることができる。例えば、外径が、3mm、2mm、さらには1mmといったような小型のリードヘッド装置20Bを製造できる。
図8は、本発明に基づく光ファイバリードヘッド装置と共に使用可能な光屈折素子1100を示している。ここで、光ファイバリードヘッド装置1020は、図1〜図3に関連して前記した部品と類似の、リードヘッド1060、装置ハウジング1065、光学バッフル1070、アパーチャ板1072、画像レンズ1076、環状照明レンズ1078を備えている。光ファイバリードヘッド装置1020は、照明光を、光路1101、1102に沿って、スケール1090に照射する。同様に、スケール1090からの反射光が、およそ光路1102、1101に沿ってリードヘッド1060へ照射される。スケール1090は、光ファイバリードヘッド装置1020および光屈折素子1100に対して、測定軸82方向に沿って相対移動する。スケール1090と光屈折素子1100との間には一定の動作ギャップ1103が存在しており、両者は非接触で、かつ、対向して滑らかに相対移動できる。
さて、スケールからの反射光は、既に詳述したように、複数の光ファイバレシーバチャネルにスケール1090の格子パターン画像を提供する。リードヘッド装置1020の位相マスクの格子バーは、測定軸82に対して垂直(図8のY軸方向)に設けられている。光屈折素子1100は、光路1101に沿う光線を、それと直交する光路1102に沿う光線へと屈折させるように精密に成形されている。この精密性が高くなればなるほど、光路1102がスケール1090の法線方向と一致していくことになるから、変位測定を精密に、かつ、安定に行うことができる。
光屈折素子1100は反射直角プリズム、鏡などの光学素子であり、本発明の反射面を含んで構成され、光ファイバリードヘッド装置1020に対して適切な位置関係をもって取り付けられている。照明光およびスケール画像光の光路長をできる限り短くするために、また、スケール1090に対する実際的な動作ギャップ1103を実現するために、光屈折素子1100を、装置ハウジング1065の先端部に可能な限り接近して取り付けることが好ましい。ここで、光屈折素子1100を設けると、これを設けていないリードヘッド装置に比べて、画像取得のための総光路長がより長くなってしまう。そこで、種々のリードヘッド装置設計パラメータを適切に調整することによって、本発明の原理に基づく部品配置を正確に実現することに注意を払わなければならない。なお、本実施形態では、光屈折素子1100は、装置ハウジング1065に直接取り付けられている。
光ファイバリードヘッド装置1020の軸はZ軸方向を向いており、X軸方向を向く測定軸82とは直交している。光ファイバリードヘッド装置1020は超小型であるため、光屈折素子1100のような素子を設けることは実用的である。さらに、装置ハウジング1065の方向を弾力的に変えられるようにすれば、スケール1090に対する姿勢を所望に調整でき、光ファイバリードヘッド装置1020の使い勝手をさらに向上できる。
これまで記述してきた実施形態は、いずれも、援用の第10/298,312号明細書において示唆されている全ての円形あるいは円筒形の回転位置リードヘッド装置に適用できる。円形の回転位置リードヘッドに適用する場合は、図8の長尺矩形平板スケール1090の代わりに、Y軸方向の回転軸を中心として回転可能な円板形の基板を有する格子スケールを設ければよい。この場合、測定方向は、X-Z平面における中心点に関する円周方向であり、この方向に沿ってスケール格子パターンが形成される。また、円筒形の回転位置リードヘッドに適用する場合は、図8のスケール1090の代わりに、Z軸方向の回転軸を中心として回転可能な円筒状部材を有するスケールを設ければよい。この場合、測定方向は、X-Y平面における前記円筒形状の中心軸位置に関する円周方向であり、この方向に沿って前記円筒状部材の表面上にスケール格子パターンが形成される。また、スケールとして、テープ状の部材を備え、この部材の表面上、その長手方向に沿ってスケール格子パターンが形成される構成のものを用いてもよい。
前記各実施形態では、スケールを照明するためリードヘッド装置は自己部品としての光源を有していたが、この光源の代わりに外部照明を設けてスケールを照明してもよい。このような構成によれば、十分な光量をもって照明を行うことができるから、スケール画像光も十分な光量を持つことができる。また、前記各実施形態において述べた、照明光の供給に関連する多数の部品を省略できる(但し、これらが照明光の供給という目的に特化している場合に限る。)そのため、構成が簡素で小型のリードヘッド装置を実現できる。
前記各実施形態では、照明ファイバをシングルモードのファイバとして記述していたが、照明ファイバをマルチモードのファイバとすることも可能である。より一般的には、コア直径や、光発散ハーフアングルを、光ファイバリードヘッド装置の光学的部品配置に適合するように選択すれば、あらゆるタイプの光ファイバを照明ファイバとして使用でき、所望のスケール照明を実現できる。
また、本発明では、光源としてあらゆるタイプのものが使用でき、例えば、LEDのようなインコヒーレント光源や、レーザダイオードのようなコヒーレント光源を使用できる。
前記各実施形態では、フェルールと装置ハウジングとは互いに別の部品として記載されているが、本発明では、両者をまとめて単一部品として製造してもよい。
また、前記各実施形態では、スケールからの反射光をスケール画像光として用いていたが、スケールからの透過光をスケール画像光として用いてもよい。具体的には、光源とリードヘッドとを、透光性基板を有するスケールを挟んで互いに反対側に配置すればよい。この構成によれば、光源から出射され、スケールを透過された後、画像レンズに入射される光によって、スケール画像光が形成される。
以上、本発明を、前記各実施形態によって説明してきたが、これらの実施形態は限定ではなく例証を目的としている。したがって、本発明の精神および範囲から逸脱しない限り、多くの変更を加えることが可能である。
本発明は、種々の変位測定器、例えば、直線変位測定器、角度変位測定器に利用することができる。
本発明に基づく光ファイバリードヘッドを含む光ファイバリードヘッド装置の第1実施形態を示す斜視図。 図1の光ファイバリードヘッド装置の縦断面図。 図1に含まれる光ファイバリードヘッドの第1実施形態の斜視図 本発明の光ファイバリードヘッド装置と共に使用可能な遠隔電子インターフェースユニットを含むブロック線図。 本発明に基づく光ファイバリードヘッドの第2実施形態を示す図。 本発明に基づく光ファイバリードヘッド装置の第2実施形態を示す図。 本発明に基づく光ファイバリードヘッド装置の第3実施形態を示す縦断面図。 本発明に基づく光ファイバリードヘッド装置と共に使用可能な光屈折素子を示す。
符号の説明
20、20A、20B…光ファイバリードヘッド装置
60、60A…光ファイバリードヘッド
62…アキシコンレンズ
65…光学装置ハウジング
71、81…光学バッフル
75…制限アパーチャ
76…画像レンズ
78…環状照明レンズ
90…スケール
120A〜C…位相マスク
130A〜C…受光ファイバ
170…照明ファイバ
190A〜C…光ファイバレシーバチャネル
265…基板
731…中心ファイバ
870…ビームスプリッタ
1100…光屈折素子
f…焦点距離
…スケール格子ピッチ
…画像ピッチ

Claims (28)

  1. スケールと、
    このスケールに光を照射する光源と、
    前記スケールからの反射光および透過光の少なくともいずれかとしてのスケール画像光を受光するリードヘッドとを備え、
    前記スケールが前記リードヘッドに対して相対変位する際、前記リードヘッドで受光されるスケール画像光の変化を検出することによって、前記相対変位を測定する変位測定装置において、
    前記スケールは、前記相対変位方向に沿って形成されたスケール格子パターンを有し、
    前記リードヘッドは、
    ハウジングと、
    このハウジング内に収納され、前記スケール画像光が入射される画像レンズと、
    前記ハウジング内に収納され、前記画像レンズを通過した前記スケール画像光を受光する複数の光ファイバレシーバチャネルとを備え、
    前記各光ファイバレシーバチャネルは、
    所定ピッチをもって形成される遮光要素を含んだ周期構造を有し、また、所定の空間位相を有し、前記スケール格子パターンの画像を含む前記スケール画像光を空間的にフィルタリングする空間位相マスクと、
    前記スケール画像光が前記空間位相マスクにおける所定のフィルタリング範囲においてフィルタリングされることで生成されるチャネル信号光を受光する入力端部を有する少なくとも1本の受光ファイバとを備え、
    前記フィルタリング範囲は、前記各空間位相マスクの少なくとも1つの周期構造を含む範囲とされ、
    前記各受光ファイバを通じて取得される前記各チャネル信号光を基に前記相対変位を測定する、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  2. 請求項1に記載の変位測定装置において、
    前記各空間位相マスクにおける前記遮光要素は、前記相対変位方向に沿って配置され、
    前記各空間位相マスクが有する各空間位相の間に所望の関係が確立されるように、前記各空間位相マスクが透光性を有するマスク基板上に配置される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  3. 請求項2に記載の変位測定装置において、
    前記各空間位相マスクが、前記マスク基板における前記各受光ファイバの前記各入力端部と対向する側の面に設けられることによって、
    前記各空間位相マスクが、それと対応する前記各入力端部と対向される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記光ファイバレシーバチャネルの各々が、前記1または複数の受光ファイバのコア面積に基づく受光範囲を有し、
    前記複数の光ファイバレシーバチャネルのうち少なくとも3つの光ファイバレシーバチャネルにおける前記各受光範囲の中心が、前記画像レンズの光軸位置から同じ距離だけ隔たった位置に配置される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記光源と前記リードヘッドとは、前記スケールに対して同じ側に配置され、
    前記スケール格子パターンは、所定の反射率を有する光反射要素を含んで構成され、
    前記光源から出射され、前記光反射要素において反射された後、前記画像レンズに入射される光によって、前記スケール画像光が形成される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  6. 請求項5に記載の変位測定装置において、
    前記光源は、前記リードヘッドの前記ハウジングの内部に収納される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  7. 請求項6に記載の変位測定装置において、
    前記各受光ファイバの前記入力端部とは反対側の出力端部には、前記入力端部で入力され前記出力端部で出力される前記チャネル信号光を検出する光検出器が設けられ、
    前記光源は、前記複数の受光ファイバのうち少なくとも1の受光/発光併用ファイバにおける前記出力端部に配置され、
    この出力端部から当該受光/発光併用ファイバ内に入射された前記光源からの光は、この受光/発光併用ファイバの前記入力端部から出射された後、前記画像レンズを通過されて前記スケールに照射される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  8. 請求項7に記載の変位測定装置において、
    前記1または複数の各受光/発光併用ファイバの前記出力端部には、前記光源からの光をこの出力端部に入射するとともに、この出力端部から出力される前記チャネル信号光を、これに対応する前記光検出器に向けて出射する配光素子が設けられる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  9. 請求項8に記載の変位測定装置において、
    前記配光素子は、ビームスプリッタおよび光学サーキュレータのいずれか一方を含んで構成される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  10. 請求項5から請求項9のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記光源から出射される光は、前記画像レンズの外周を包囲する環状領域に含まれる複数の出射位置から前記スケールに向けて照射される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  11. 請求項10に記載の変位測定装置において、
    前記複数の出射位置は、前記画像レンズの光軸位置を重心とする正多角形の頂点位置に一致する、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載の変位測定装置において、
    前記複数の出射位置には、前記光源からの光を屈折させて、前記スケールに向かうにつれて前記画像レンズの光軸に近づいていく収束照明光を形成する屈折光学素子が設けられる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  13. 請求項10または請求項11に記載の変位測定装置において、
    前記複数の出射位置には、前記光源からの光を散乱させて前記スケールに照射する散乱光学素子が設けられる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  14. 請求項10から請求項13のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記複数の出射位置が、前記環状領域において連続的に隙間無く存在している、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  15. 請求項10から請求項14のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記光源からの光を受け、前記環状領域に向かって発散していくリング状光束を形成するリング状光束形成素子と、
    前記環状領域に配置され、前記リング状光束を屈折させて、前記スケールに向かうにつれて前記画像レンズの光軸に近づいていくリング状収束照明光を形成する環状屈折光学素子とが設けられる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  16. 請求項15に記載の変位測定装置において、
    前記リング状光束形成素子と前記環状屈折光学素子との間に、前記リング状光束の外径および前記スケール画像光の外径の少なくともいずれかを調節するための第1光学バッフルが設けられる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  17. 請求項15または請求項16に記載の変位測定装置において、
    前記リング状光束形成素子と前記環状屈折光学素子との間に、前記リング状光束の内径および前記スケール画像光の外径の少なくともいずれかを調節するための第2光学バッフルが設けられる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  18. 請求項10から請求項14のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記複数の出射位置は、
    前記光源としての複数の電子固体光源素子、
    および、
    一端部の近傍に前記光源が配置される複数の照明ファイバの他端部、
    の少なくともいずれかによって構成される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  19. 請求項1から請求項18のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記画像レンズの光軸位置には中心ファイバが配置され、
    この中心ファイバは、前記光源から光の供給を受けて前記スケールに照射する照明ファイバ、および、光の伝送には何ら関与しないダミーファイバ、のいずれか一方とされ、
    前記複数の受光ファイバのうち少なくとも3本の受光ファイバが、前記中心ファイバに当接するように配置される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  20. 請求項1から請求項19のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記光源と前記リードヘッドとは、前記スケールを挟んで互いに反対側に配置され、
    前記スケールは、透光性を有するスケール基板を備え、
    前記光源から出射され、前記スケールを透過された後、前記画像レンズに入射される光によって、前記スケール画像光が形成される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  21. 請求項1から請求項20のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記複数の光ファイバレシーバチャネルは、2N(N≧2)の光ファイバレシーバチャネルからなるN対の光ファイバレシーバチャネル対を含んで構成され、
    前記各光ファイバレシーバチャネル対は、前記画像レンズの光軸位置を挟んで正反対の位置に配置される2つの光ファイバレシーバチャネルによって構成され、
    前記各光ファイバレシーバチャネル対における2枚の前記空間位相マスクは、空間位相が等しい/空間位相に180°の差がある、のいずれか一方である、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  22. 請求項1から請求項21のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記リードヘッドは、前記画像レンズと前記複数の光ファイバレシーバチャネルとの間に制限アパーチャを有する、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  23. 請求項22に記載の変位測定装置において、
    前記制限アパーチャが、前記画像レンズから、その焦点距離だけ隔たった位置に配置される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  24. 請求項22または請求項23に記載の変位測定装置において、
    前記各チャネル信号光が、前記スケールと前記リードヘッドとの間の相対変位に対して正弦関数的な変化を示すように、前記制限アパーチャの口径が設定されている、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  25. 請求項1から請求項24のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記各空間位相マスクにおける前記フィルタリング範囲は、当該空間位相マスクの少なくとも3つの周期構造を含む範囲とされる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  26. 請求項1から請求項25のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記各空間位相マスクにおける前記フィルタリング範囲は、当該空間位相マスクの少なくとも6つの周期構造を含む範囲とされる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  27. 請求項1から請求項26のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記スケールは、その法線方向が前記画像レンズの光軸方向に対して垂直になるように配置され、
    前記スケールと前記リードヘッドとの間には、前記スケールの法線方向および前記画像レンズの光軸方向の双方に対して45°の角度をなす法線を有する反射面が設けられる、
    ことを特徴とする変位測定装置。
  28. 請求項1から請求項27のいずれかに記載の変位測定装置において、
    前記スケールは、
    平板状の基板を備え、この基板の長手方向に沿って前記スケール格子パターンが配置される、
    または、
    円板状の基板を備え、この基板の円周方向に沿って前記スケール格子パターンが配置される、
    または、
    円筒状の部材を備え、この部材の表面上、その円周方向に沿って前記スケール格子パターンが配置される、
    または、
    テープ状の部材を備え、この部材の表面上、その長手方向に沿って前記スケール格子パターンが配置される、
    ことを特徴とする変位測定装置。
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